JPH0710986U - インバータユニット構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバータユニットにおいて、外観の美的感
覚を損なわせることなくインバータユニットの調整や保
守点検に必要な取扱注意文の記載効果を高めるものであ
る。 【構成】 インバータユニットの本体部１とこの本体部
１の正面１a に添着されて取扱注意文２a などの書体を
記載した板状の物体２とこの物体２を覆うごとく本体部
１に着脱できるように設けられたカバー３から構成され
たものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、直流入力電圧を等価正弦波交流に変換して誘導電動機を駆動するイ ンバータユニット構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のインバータユニットは壁掛け形での使用を基本形態としたもの で、その外形は箱形構造を成したものであり、各種用途向けとして大量に使用さ れている。 一般に、これらのインバータユニットの適用および使用方法に関する重要な注 意項目は、取扱注意文としてこれらのインバータユニットの前面に設けられたカ バーの表面に記載されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

インバータユニットに使用されるスイッチングデバイスやその他の各種部品類 はめざましい技術進歩によって小形化が進んでおり、これに伴ってインバータユ ニットの外形寸法も大幅に小形化された。 これは、必然的に取扱注意文の記載スペースが狭くならざるを得なくなること を意味し、現状は文字サイズを小さくすることにより対応している。 しかし、文字サイズが小さくなると、読みにくくなって取扱注意文として用を なさない結果になってしまうなど、取扱注意文の記載スペースの確保については 種々問題点があった。

【０００４】 一方、これらのインバータユニットに対しては機能，性能もさることながら、 そのデザインについても高いレベルの美感の要求が強くなり、機種名，形式，社 名などの記載項目の配置や、それら相互の大きさがデザインバランスの点から要 望される要素が増えている。したがって、前記取扱注意文の記載場所が限定され 、またそのスペースを広く取れないという制約がでてきている。かつ、安全性の 面（ＰＬ問題など）からこの取扱注意文を削除することもできないというジレン マを抱えていた。

【０００５】 また、従来のインバータユニットの前面に設けられたカバー部分に記載されて いる取扱注意文は、インバータユニットの調整時や保守点検時などにカバーを外 してしまうと、かえって見えないという不具合があった。 本考案は、上述した点に鑑みて創案されたものでその目的とするところは、外 観の美的感覚を損なわせることなくインバータユニットの調整や保守点検に必要 な取扱注意文の記載効果を高めることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

つまり、その目的を達成するための手段は、 直流入力電圧を等価正弦波交流に変換して誘導電動機を駆動するインバータユ ニットにおいて、インバータユニットの本体部とこの本体部の正面に添着されて 取扱注意文などの書体を記載する板状などの物体とこの物体を覆うごとく前記本 体部に着脱できるように設けられたカバーから構成されたものである。

【０００７】

【作用】

本体部に着脱できるように設けられたカバーは、外観の美的感覚を維持する。 本体部の正面に添着された板状などの物体は、インバータユニットの調整や保 守点検に必要な取扱注意文などの記載に十分なスペースを与える。 また、インバータユニット点検時などに着脱できるように設けたカバーを取外 しても板状などの物体に記載された取扱注意文はインバータユニットの本体部に 残り、記載事項の読取りの作業性を良くする。

【０００８】

【実施例】

本考案の一実施例を示すカバー取りはづした図１により説明する。 同図において、１はインバータユニットの本体部、２は物体、３はインバータ ユニットのカバーである。 本考案は、インバータユニットにおける制御理論や制御手段に関するものでは ないので、動作内容の詳細な説明は行わないが、インバータユニットの本体部１ は、その内部にインバータ動作機能上必要となるスイッチングデバイスを始め、 端子台など各種電気部品が収納されている。

【０００９】 図において、物体２が本考案によるもので、本体部１の正面１a に添着されて いる。 この物体２はインバータユニットにおける適用および使用方法に関連した重要 な注意項目についての取扱注意文２a を記載したものである。 なお、物体２は一般に板状のものである、その大きさやインバータユニット本 体への取付構造は必要に応じて適宜設計すれば良いことは言うでもない。

【００１０】 インバータユニットのカバー３は、物体２を覆うごとく本体部に着脱できるも ので、保安および美観を確保する目的で使用されている。 なお、インバータユニットの本体部１とカバー３の形状や結合形態については 本考案の対象外であるので言及しない。

【００１１】

【考案の効果】

以上述べたごとく、本考案によれば、インバータユニットのカバー表面のデザ インを損わせることなく、インバータユニットに関連する重要な取扱注意文の記 載スペースを十分に確保することができ、大いに有用である。 また、インバータユニットの調整時や保守点検時にはカバーを外すことが一般 的であり、これらの取扱注意文はインバータユニットのカバー表面よりも本考案 のごとく物体に記載されている方が好都合である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すカバーを取りはずした
斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体部 １a 本体部の正面 ２ 物体 ２a 取扱注意文 ３ カバー ３a コンソール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 直流入力電圧を等価正弦波交流に変換し
   て誘導電動機を駆動するインバータユニットにおいて、
   インバータユニットの本体部とこの本体部の正面に添着
   されて書体を記載する物体とこの物体を覆うごとく前記
   本体部に着脱できるように設けられたカバーから構成さ
   れたことを特徴とするインバータユニット構造。