JP2008041761A - 被処理物の処理後剥離方法及び設置装置 - Google Patents

被処理物の処理後剥離方法及び設置装置 Download PDF

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Yoshinori Nakano
良憲 中野
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Naomichi Saito
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Abstract

【課題】被処理物を、設置部に吸着して処理した後、設置部から確実に剥離する。
【解決手段】設置部21に設けた吸着孔24に吸引源65を接続し、被処理物Wを設置部に吸着して処理する。処理後、設置部21の相対的に中央側の第1領域29Aの吸着孔24Aを剥離用流体供給源66に接続切替し、中央側の吸着孔24Aに剥離用流体の供給を開始する。その後、設置部21の相対的に周辺側の第2領域29Bの吸着孔24Bを剥離用流体供給源66に接続切替し、周辺側の吸着孔24Bに剥離用流体の供給を開始する。
【選択図】図3

Description

この発明は、ガラス基板やウェハ等の被処理物を、設置部に吸着して処理した後、設置部から剥離する方法、及び被処理物の設置装置に関する。
ガラス基板やウェハ等の被処理物を表面処理する際は、例えば設置台に被処理物を設置する。設置台には吸着孔を設けておく。この吸着孔を吸引することにより被処理物を設置台に吸着し、この状態で表面処理を行なう。表面処理の終了後、吸着孔の吸引を停止し、被処理物を昇降ピンにて持ち上げて取り出す。このとき、被処理物をいきなり持ち上げようとすると、残留吸着により被処理物が破損するおそれがある。そこで、特許文献1〜4には、吸着孔に流体を供給する等して、被処理物を設置台から剥離したうえで、被処理物を取り出すことが記載されている。
特開2000−183130 特開2000−294622 特開2002−313896 特開2005−019591
被処理物と設置台との間に流体を単に供給するだけでは、残留吸着を十分に除去しきれず未剥離の部分が残る場合がある。特に、被処理物の中央部は、流体が外周方向へ逃げやすく、剥離しにくい。また、一旦剥離しても静電気などにより再度吸着し未剥離の部分が結果的に残る場合もある。剥離が不十分であると、昇降ピンで持ち上げる際、被処理物に無理な力が加わり破損するおそれがある。
上記問題点を解決するために、本発明は、被処理物を、設置部に吸着して処理した後、前記設置部から剥離する方法であって、
前記設置部に分散して複数配置された吸着孔のうち相対的に中央側の吸着孔に剥離用流体の供給を開始し、
その後、相対的に周辺側の吸着孔に剥離用流体の供給を開始することを特徴とする。
これによって、被処理物の中央側の部分の残留吸着を確実に除去でき、当該中央側の部分を設置部から確実に剥離することができる。そのうえで、周辺側の部分の残留吸着を除去して剥離することができる。これにより、被処理物を破損することなく設置部から安全かつスムーズに取り出すことができる。
前記中央側の吸着孔への剥離用流体の供給を、前記周辺側の吸着孔への剥離用流体の供給開始後も継続することが好ましい。
これによって、被処理物の中央側の部分が再吸着するのを防止することができる。
前記中央側の吸着孔への剥離用流体の供給を停止したうえで、前記周辺側の吸着孔への剥離用流体の供給開始することにしてもよい。
前記中央側の吸着孔への剥離用流体の供給圧力を、該中央側の吸着孔への供給期間中ほぼ一定に保持することにしてもよい。
同様に、前記周辺側の吸着孔への剥離用流体の供給圧力を、該周辺側の吸着孔への供給期間中ほぼ一定に保持することにしてもよい。
これにより、剥離用流体の圧力調節構成を簡易化できる。
前記中央側の吸着孔への剥離用流体の供給圧力を、供給開始時は相対的に大きくし、その後、相対的に小さくしてもよい。
これにより、剥離用流体の節約を図ることができる。供給圧力を小さくするタイミングは、好ましくは被処理物の中央側の部分の残留吸着が除去された後であり、残留吸着が除去された後であれば、前記周辺側の吸着孔への剥離用流体の供給開始の前であっても後であってもよい。供給圧力を小さくするときは、再吸着を阻止し得る圧力を下回らない程度にするのが好ましい。
また、本発明は、被処理物を、設置部に吸着して処理した後、前記設置部から剥離する方法であって、
前記設置部に分散して複数配置された吸着孔のうち相対的に中央側の吸着孔に剥離用流体を供給することにより、前記中央側の吸着孔の内圧が相対的に周辺側の吸着孔の内圧より大きくなるようにし、
その後、前記周辺側の吸着孔に剥離用流体を供給することにより、前記周辺側の吸着孔の内圧を上昇させることを特徴とする。
これによって、被処理物の中央側の部分の残留吸着を確実に除去でき、当該中央側の部分を設置部から確実に剥離することができる。そのうえで、周辺側の部分の残留吸着を除去して剥離することができ、これにより、被処理物を破損することなく設置部から安全かつスムーズに取り出すことができる。
ここで、前記周辺側の吸着孔の内圧を増大させる前は、周辺側の吸着孔の内圧が中央側の吸着孔の内圧より小さくなっていればよく、剥離用流体を中央側の吸着孔にだけ供給し、周辺側の吸着孔へは未供給の状態にしてもよく、剥離用流体を周辺側の吸着孔へも中央側より低圧にして供給することにしてもよい。
本発明は、被処理物を剥離可能に設置する装置であって、
被処理物が設置されるべき面を有し、前記面における相対的に中央側の第1領域と相対的に周辺側の第2領域とにそれぞれ吸着孔が開口形成された設置部と、
前記第1領域の吸着孔を、前記被処理物の処理時は吸引源に接続し、処理終了後は剥離用流体の供給源に接続切替する第1接続切替手段と、
前記第2領域の吸着孔を、前記処理時は吸引源に接続し、処理終了後は前記剥離用流体供給源に接続切替する第2接続切替手段と、
を備えたことを特徴とする。前記第2接続切替手段による接続切替は、前記第1接続手段による接続切替の後に行なうのが望ましい。
これによって、被処理物の第1領域に対応する中央側の部分の残留吸着を確実に除去でき、当該中央側の部分を設置部から確実に剥離することができる。そのうえで、被処理物の第2領域に対応する周辺側の部分の残留吸着を除去して剥離することができる。これにより、被処理物を破損することなく設置部から安全かつスムーズに取り出すことができる。
前記剥離用流体供給源と前記第1領域の吸着孔との間に圧力制御弁等の第1圧力制御手段を設けることにしてもよい。この第1圧力制御手段により、第1領域の吸着孔への剥離用流体の供給圧力を、供給開始時は相対的に大きくし、その後、相対的に小さくしてもよい。
同様に、前記剥離用流体供給源と前記第2領域の吸着孔との間に圧力制御弁等の第2圧力制御手段を設けることにしてもよい。この第2圧力制御手段により、第2領域の吸着孔への剥離用流体の供給圧力を、供給開始時は相対的に大きくし、その後、相対的に小さくしてもよい。
前記第1圧力制御手段又は第2圧力制御手段によって、前記第1接続手段による接続切替時には第2領域の吸着孔の内圧が第1領域の吸着孔の内圧より小さくなるようにし、その後、前記第2圧力制御手段によって、第2領域の吸着孔の内圧を上昇させることにしてもよい。この場合、前記第2接続手段による接続切替は、必ずしも前記第1接続手段による接続切替の後にする必要はなく、第1接続手段による接続切替と相前後して実行することにしてもよい。
本発明は、例えば大気圧プラズマ処理等の表面処理分野における被処理物の支持・取出し機構に適用できる。大気圧プラズマ処理とは、大気圧近傍下で処理ガスをプラズマ化(活性化、ラジカル化等)し、このプラズマ化した処理ガスを被処理物の表面に接触させることにより、洗浄、表面改質(親水化、撥水化等)、成膜、エッチング、アッシング等の種々の表面処理を行なうものである。ここで、大気圧近傍とは、1.013×104〜50.663×104Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×104〜10.664×104Paが好ましく、9.331×104〜10.397×104Paがより好ましい。
本発明によれば、被処理物の中央側の部分の残留吸着を確実に除去でき、当該中央側の部分を設置部から確実に剥離することができ、そのうえで、周辺側の部分の残留吸着を除去して剥離することにより、被処理物を破損することなく設置部から安全かつスムーズに取り出すことができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る表面処理装置Mを示したものである。表面処理装置Mの被処理物Wは、例えばFPD(フラットパネルディスプレイ)用の大型ガラス基板である。図1に示すように、ガラス基板Wは、平面視四角形をなしている。1つのガラス基板Wから複数のFPDが得られるようになっている。
図2に示すように、表面処理装置Mは、大気圧プラズマ処理装置にて構成されている。表面処理装置Mは、図示しない架台に支持された処理ユニット10と、この処理ユニット10より下側に配置されたステージ20(被処理物の設置装置)とを備えている。
処理ユニット10には、高圧電極11が設けられている。電極11は、水平な一方向(図1の左右方向、図2の紙面直交方向)に延びる長尺状をなしている。電極11の下面にはセラミックの板や溶射膜等からなる固体誘電体層13が設けられている。電極11に電源1が接続されている。
図2に示すように、表面処理装置Mには、処理ガス源2が設けられている。処理ガス源2は、処理目的に応じた種類の処理ガスを処理ユニット10に供給するようになっている。例えば、洗浄処理の場合、処理ガスとして窒素や酸素の単一ガス、またはこれらの混合ガス(空気を含み得る)などが用いられている。また撥水化処理では、処理ガスとしてCF等のフッ化炭素化合物や窒素が用いられている。
処理ユニット10には、処理ガス源2に連なる処理ガス吹出し路14が形成されている。処理ガス吹出し路14は、処理ユニット10の下面に達している。
処理ユニット10は、スキャン機構3に接続されている。このスキャン機構3によって処理ユニット10が電極11の長手方向と直交する方向(図2の左右方向)にスキャンされるようになっている。
処理ユニット10が位置固定される一方、ステージ20が移動されるようになっていてもよい。
ステージ20は、設置部としてのステージ本体21と、継ぎ足し枠30と、支持枠40とを備えている。
ステージ本体21は、平面視四角形の金属盤にて構成されている。ステージ本体21は、接地線25を介して電気的に接地されており、処理ユニット10の高圧電極11と対をなす接地電極を構成している。上記電源1から高圧電極11への電圧供給により、高圧電極11と接地電極としてのステージ本体21との間に大気圧グロー放電が生成されるようになっている。
ステージ本体21の上面に、処理すべきガラス基板Wが設置されるようになっている。ガラス基板Wは、接地電極21の金属表面に配置されるべき固体誘電体層としての機能を果たす。
ステージ本体21の面積は、ガラス基板Wより若干小さい。したがって、ガラス基板Wの外周部がステージ本体21より突出されるようになっている。
ステージ本体21には、複数のピン孔22が上下に貫通するように形成されている。ピン孔22の上端部の内周面は逆円錐状になっている。これらピン孔22は、ガラス基板Wの製品(FPD)となるべき部分どうしの間の製品として利用されない部分に対応するように配置されている。各ピン孔22に昇降ピン50が収容されている。昇降ピン50は金属にて構成され、上端部が逆円錐状になっている。これによって、昇降ピン50の上面の面積が比較的大きくなっている。昇降ピン50は、昇降駆動部51(図6)によってステージ本体21から上へ突出する位置(図6)と、ステージ本体21内に引っ込んだ位置(図2)との間で昇降されるようになっている。引っ込んだ位置において、昇降ピン50の上面は、ステージ本体21の上面と面一になっている。
更に、ステージ本体21には多数の小孔状の吸着孔24(24A,24B,24C)が形成されている。これら吸着孔24は、ステージ本体21の全域にほぼ均等な間隔で分散して配置されている。吸着孔24は給排機構60に接続されている。
吸着孔24及び給排機構60については追って更に詳述する。
図1に示すように、ステージ本体21の平面視外側には、4つの継ぎ足し枠30が設けられている。これら継ぎ足し枠30は、ステージ本体21の4つの外縁にそれぞれ対応して配置されている。各継ぎ足し枠30は、ステージ本体21の対応する外縁と直交する方向に進退可能になっている。図1及び図2に示すように、前進位置の継ぎ足し枠30は、ステージ本体21の外縁に当接されている。継ぎ足し枠30は、ステージ本体21の対応する外縁に沿って平行に延びる枠本体31と、この枠本体31の上面に設けられた固体誘電体層32とを有している。枠本体31は、金属からなり、接地線33を介して電気的に接地されている。固体誘電体層32のステージ本体21側の部分は薄肉になっている。この薄肉部の上にガラス基板Wの外周部が載せられるようになっている。固体誘電体層32のステージ本体21とは逆側の厚肉部分の厚さと誘電率との比は、ガラス基板Wの厚さと誘電率との比と略同じになるように設定されている。
ステージ本体21の平面視外側には、支持枠40が更に設けられている。支持枠40は、ステージ本体21の4つの外縁に対応して配置されているが、ステージ本体21の少なくとも対辺をなす2つの外縁に対応するように設けられていればよい。
図2及び図6に示すように、支持枠40は、昇降駆動部41(図6)によってステージ本体21より上の位置と、ステージ本体21より下の位置との間で昇降可能になっている。支持枠40の昇降時には、継ぎ足し枠30をステージ本体21から外側へ後退させておく。継ぎ足し枠30の前進時には、支持枠40をステージ本体21より下に位置させておく。
本発明の最も特徴的な部分について説明する。
図1に示すように、ステージ本体21には、中央領域29Aと、中間領域29Bと、外周領域29Cとが仮想的に設定されている。中央領域29Aは、ステージ本体21の中央部に配置されている。中間領域29Bは、中央領域29Aを囲む環状をなし、中央領域29Aと外周領域29Cの間に配置されている。外周領域29Cは、ステージ本体21の外周を含み、中間領域29Bを囲んでいる。
表面処理装置Mの吸着孔24、給排機構60等は、上記領域29ごとに対応する構成になっている。これら構成要素の各々を、対応領域29に応じて区別するときは、中央領域29Aに対応する構成要素については符号に「A」を付し、中間領域29Bに対応する構成要素については符号に「B」を付し、外周領域29Cに対応する構成要素については符号に「C」を付すことにする。
図1に示すように、ステージ本体21の各領域29A,28B,29Cに吸着孔24A,24B,24Cがそれぞれ配置されている。すなわち、中央領域29Aには吸着孔24Aが配置され、中間領域29Bには吸着孔24Bが配置され、外周領域29Cには吸着孔24Cが配置されている。
図2に示すように、これら吸着孔24の上端部は、ステージ本体21の上面(被処理物の設置面)に達して開口され、下端部は、給排機構60に接続されている。
給排機構60は、3つ(複数)の領域29に対応する3系統(複数系統)の給排路61を有している。中央領域29Aに対応する給排路61Aのステージ本体21側の端部は、複数に分岐して、中央領域29Aの各吸着孔24Aの下端部にそれぞれ連なっている。中間領域29Bに対応する給排路61Bのステージ本体21側の端部は、複数に分岐して、中間領域29Bの各吸着孔24Bの下端部にそれぞれ連なっている。外周領域29Cに対応する給排路61Cのステージ本体21側の端部は、複数に分岐して、外周領域29Cの各吸着孔24Cの下端部にそれぞれ連なっている。
ステージ本体21の領域29ごとにチャンバを設け、各吸着孔24を対応する領域29のチャンバに連ねるとともに、各チャンバを対応する給排路61A〜61Cに接続することにしてもよい。この場合のチャンバは、各給排路61A〜61Cのステージ本体21側の分岐路と回路的に等価である。
各給排路61のステージ本体21側とは反対側の端部には、それぞれ方向切替弁62(接続切替手段)が設けられている。
給排機構60には、吸引源としての真空ポンプ65から延びる吸引路63と、剥離用流体供給源としての加圧窒素ガス源66から延びる剥離用流体路64とが設けられている。吸引路63は、複数に分岐して、それぞれ対応する方向切替弁62に接続されている。同様に、剥離用流体路64は、は、複数に分岐して、それぞれ対応する方向切替弁62に接続されている。
中央領域29A対応の方向切替弁62Aによって、吸着孔64A用の給排路61Aが、吸引路63又は剥離用流体路64を介して真空ポンプ65と窒素ガス源66の何れか一方に選択的に接続されるようになっている。
中間領域29B対応の方向切替弁62Bによって、吸着孔64B用の給排路61Bが、吸引路63又は剥離用流体路64を介して真空ポンプ65と窒素ガス源66の何れか一方に選択的に接続されるようになっている。
外周領域29C対応の方向切替弁62Cによって、吸着孔64C用の給排路61Cが、吸引路63又は剥離用流体路64を介して真空ポンプ65と窒素ガス源66の何れか一方に選択的に接続されるようになっている。
上記のように構成された表面処理装置Mを用いて被処理物のガラス基板Wを表面処理する方法を説明する。
設置工程
図6に示すように、処理ユニット10をステージ20の平面視外側に退避させ、かつ、継ぎ足し枠30をステージ20の平面視外側に後退させたうえで、支持枠40と昇降ピン50をステージ20より上に突出させる。この支持枠40及び昇降ピン50上に、処理すべきガラス基板Wをフォーク状マニピュレータ等(図示せず)で載置する。支持枠40によってガラス基板Wの外周部を支持し、昇降ピン50によってガラス基板Wの中央部を支持することにより、ガラス基板Wが撓むのを防止することができる。
次に、支持枠40及び昇降ピン50を互いに同期させて下降させ、ガラス基板Wをステージ本体21の上面に設置する。
続いて、図2に示すように、継ぎ足し枠30を前進させてステージ本体21の外側に継ぎ足し、ガラス基板Wの外周部を継ぎ足し枠30にて支持する。
また、方向切替弁62A〜62Cを真空ポンプ65への接続位置にし、ステージ本体21の全領域29の吸着孔24A〜24Cを真空吸引して負圧にする。これにより、ガラス基板Wがステージ本体21に吸着される。
処理工程
そして、処理ユニット10をスキャンさせながら、処理ガスを処理ユニット10から下方へ吹き出すとともに、電源1から高圧電極11に電圧を供給して高圧電極11と接地電極としてのステージ20との間に大気圧グロー放電を生成する。これにより、処理ガスがプラズマ化されるとともにガラス基板Wに接触し、ガラス基板Wをプラズマ表面処理することができる。プラズマは、ステージ本体21上だけでなく継ぎ足し部材上でも形成することができるので、ガラス基板Wの外周部を含む全体を万遍なく処理することができる。
吸引停止工程
表面処理の終了後、真空ポンプ65を停止する。或いは、吸引路63に設けた開閉弁68を閉じる。これによって、吸着孔24の真空吸引を停止する。
中央剥離工程
続いて、図3に示すように、方向切替弁62A〜62Cのうち、先ず中央領域29Aに対応する方向切替弁62Aのみを窒素ガス源66との接続位置に切り替える。これによって、窒素ガス源66からの加圧窒素(剥離用流体)が、ステージ20の3つの領域29のうち中央領域29Aの吸着孔24にのみ導入され、ステージ20の中央領域29Aとガラス基板Wとの間に入り込む。このとき、中央領域29Aより外側(中間領域29B及び外周領域29C)は、通常、残留吸着によってステージ20とガラス基板Wが密着した状態を維持している。したがって、上記の加圧窒素は、中央領域29Aに閉じ込められた状態になる。よって、中央領域29Aの残留吸着を確実に解除でき、ガラス基板Wの中央部分をステージ20から確実に剥離することができる。さらに、剥離した状態を維持することができる。
中間剥離工程
次いで、図4に示すように、中間領域29Bに対応する方向切替弁62Bを窒素ガス源66との接続位置に切り替える。これによって、窒素ガス源66からの加圧窒素が、中間領域29Bの吸着孔24にも導入され、ステージ20の中間領域29Bとガラス基板Wとの間に入り込む。これによって、中間領域29Bの残留吸着を解除でき、ガラス基板Wの剥離部分を中央領域29Aから中間領域29Bへ広げることができる。
中間領域29Bの吸着孔24への窒素圧導入時(中間剥離工程の実行時)にも中央領域29Aの吸着孔24への窒素圧導入を継続する。これによって、ガラス基板Wの中央部がステージ20に再吸着されるのを防止することができる。
外周剥離工程
次いで、図5に示すように、外周領域29Cに対応する方向切替弁62Cを窒素ガス源66との接続位置に切り替える。これによって、加圧窒素が、ステージ20の外周領域29Cの吸着孔24にも導入され、ステージ20の外周領域29Cとガラス基板Wとの間に入り込む。これによって、外周領域29Cの残留吸着を解除して剥離部分をガラス基板Wの全体に広げることができる。
外周領域29Cの吸着孔24への窒素圧導入時(外周剥離工程の実行時)にも、中央領域29Aの吸着孔24A及び中間領域29Bの吸着孔24Bへの窒素圧導入を継続する。これによって、ガラス基板Wの外周領域29Cより内側の部分がステージ20に再吸着されるのを防止することができる。
搬出工程
上記の吸引停止工程〜外周剥離工程と併行して、又は相前後して、処理ユニット10をステージ20の平面視外側に退避させておく。
また、継ぎ足し枠30をステージ20の平面視外側に後退させ、支持枠40をステージ本体21の高さまで上昇させ、ガラス基板Wの外周部に当接する。
そして、上記外周剥離工程の後、図6に示すように、支持枠40及び昇降ピン50を昇降駆動部41,51によって同期させて上昇させる。ガラス基板Wの全体がステージ20から確実に剥離されているので、ガラス基板Wを破損することなく安全かつスムーズに持ち上げることができる。ガラス基板Wが上昇する際に窒素ガス源66からの窒素供給を止める。
そして、フォーク状マニピュレータ等を用いてガラス基板Wを搬出する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、種々の改変をなすことができる。
例えば、剥離用流体は、窒素に限られず、空気や窒素以外の不活性ガス等を用いることにしてもよく、気体に限られず、水等の液体を用いてもよい。
ステージ20の領域29A〜29Cは、四角形に区画されているが、これに限定されるものではなく、四角形以外の多角形に区画しもよく、円形(楕円を含む)に区画してもよい。
領域29は全体として多重環状であればよく、領域29の数は、3つに限られず、2つでもよく、4つ以上でもよい。
これら領域29の2つのうち相対的に中央側の領域29が、特許請求の範囲の第1領域となり、相対的に周辺側の領域29が第2領域となる。例えば中央領域29Aが第1領域であるとすると、中間領域29B又は外周領域29Cが第2領域となる。中間領域29Bが第1領域であるとすると、外周領域29Cが第2領域となる。
第1領域の剥離後、第1領域の吸着孔24への剥離用流体の供給を停止したうえで、第2領域の吸着孔24への剥離用流体の導入を行なうことにしてもよい。
被処理物Wの中央部を先ず剥離し、剥離部分を外側へ順次広げていくようにすればよく、領域29ごとに段階的に剥離するのに限られず、吸着孔24ごとに、より中央側に位置するものから剥離用流体の供給を順次開始していくことにより、剥離部分が中央側から周辺側へ連続的に広がっていくようにしてもよい。
給排機構60の回路構成は、実施形態と基本構成が実質的に等価であればよい。
方向切替弁62A〜Bに大気開放ポートを設けておく等により、処理終了後、給排路61を一旦大気開放し、その後、剥離用流体の導入を行なうことにしてもよい。
図7に示すように、中央領域29Aに対応する剥離用流体路64Aに圧力制御弁67Aを設けることにしてもよい。この圧力制御弁67Aによって、中央剥離工程の開始時には吸着孔24Aへの窒素導入圧を比較的大きくなるようにする。これによって、ステージ20の中央領域29Aとガラス基板Wを確実に剥離することができる。中央剥離工程の開始からまもなく、圧力制御弁67Aによって吸着孔24Aへの窒素導入圧を低下させる。これによって、窒素使用量を節約することができる。この窒素導入圧の低下タイミングは、中間剥離工程の実行前でもよく、中間剥離工程の開始と同時でもよく、中間剥離工程の開始後でもよい。低下後の窒素導入圧は、ステージ20の中央領域29Aとガラス基板Wが再吸着を来たさない程度に設定するとよい。
中間領域29Bに対応する剥離用流体路64Bにも、同様の圧力制御弁を設け、中間剥離工程の実行開始時の吸着孔24Bへの窒素導入圧を相対的に大きくし、その後、窒素導入圧を相対的に小さくするようにしてもよい。
外周領域29Cに対応する剥離用流体路64Cにも、同様の圧力制御弁を設け、外周剥離工程の実行開始時の吸着孔24Cへの窒素導入圧を相対的に大きくし、その後、窒素導入圧を相対的に小さくするようにしてもよい。
これら圧力制御弁は、剥離用流体路64A〜64Cに代えて、給排路61A〜61Cに設けてもよく、方向切替弁62A〜62Cに一体に組み込んでもよい。
上記各領域対応の圧力制御弁を用い、相対的に中央側に位置する吸着孔24には相対的に周辺側に位置する吸着孔24より高圧の剥離用流体を導入することにより、中央側の剥離を行ない、その後、周辺側の吸着孔24への剥離用流体の導入圧力を上昇させ、周辺側の剥離を行なうようにしてもよい。
被処理物は、ガラス基板Wに限られず、ウェハ等であってもよい。被処理物の形状は、四角形に限られず円形その他の形状をなしていてもよい。
表面処理手段は、プラズマ表面処理に限られず、熱CVD等にも適用できる。
表面処理内容は、洗浄、表面改質(親水化、撥水化等)、成膜、エッチング、アッシング、その他の種々の表面処理に適用可能である。
さらに、本発明は、表面処理に限られず、切削、研磨、その他の加工等の処理にも適用できる。
本発明は、例えばフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造に利用可能である。
本発明の第1実施形態に係る表面処理装置のステージを示す、図2のI−I線に沿う平面図である。 上記表面処理装置の概略構成を表面処理時の状態で示す、図1のII−II線に沿う回路付きの解説断面図である。 上記ステージの中央領域の残留吸着を解除する段階を示す回路付きの解説断面図である。 上記ステージの中間領域の残留吸着を解除する段階を示す回路付きの解説断面図である。 上記ステージの外周領域の残留吸着を解除する段階を示す回路付きの解説断面図である。 被処理物のガラスをステージより上に位置させた状態の解説断面図である。 給排機構に圧力制御弁を設けた変形態様を示す回路付きの解説断面図である。
符号の説明
W ガラス基板(被処理物)
M 表面処理装置
20 ステージ(設置装置)
21 ステージ本体(設置部)
24A〜24C 吸着孔
29A〜29C 領域
60 給排機構
62A〜62C 方向切替弁
65 真空ポンプ(吸引源)
66 加圧窒素ガス源(剥離用流体供給源)
67A 圧力制御弁

Claims (6)

  1. 被処理物を、設置部に吸着して処理した後、前記設置部から剥離する方法であって、
    前記設置部に分散して複数配置された吸着孔のうち相対的に中央側の吸着孔に剥離用流体の供給を開始し、
    その後、相対的に周辺側の吸着孔に剥離用流体の供給を開始することを特徴とする被処理物の処理後剥離方法。
  2. 前記中央側の吸着孔への剥離用流体の供給を、前記周辺側の吸着孔への剥離用流体の供給開始後も継続することを特徴とする請求項1に記載の剥離方法。
  3. 前記中央側の吸着孔への剥離用流体の供給圧力を供給期間中ほぼ一定に保持することを特徴とする請求項1又は2に記載の剥離方法。
  4. 前記中央側の吸着孔への剥離用流体の供給圧力を、供給開始時は相対的に大きくし、その後、相対的に小さくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の剥離方法。
  5. 被処理物を、設置部に吸着して処理した後、前記設置部から剥離する方法であって、
    前記設置部に分散して複数配置された吸着孔のうち相対的に中央側の吸着孔に剥離用流体を供給することにより、前記中央側の吸着孔の内圧が相対的に周辺側の吸着孔の内圧より大きくなるようにし、
    その後、前記周辺側の吸着孔に剥離用流体を供給することにより、前記周辺側の吸着孔の内圧を上昇させることを特徴とする剥離方法。
  6. 被処理物を剥離可能に設置する装置であって、
    被処理物が設置されるべき面を有し、前記面における相対的に中央側の第1領域と相対的に周辺側の第2領域とにそれぞれ吸着孔が開口形成された設置部と、
    前記第1領域の吸着孔を、前記被処理物の処理時は吸引源に接続し、処理終了後は剥離用流体の供給源に接続切替する第1接続切替手段と、
    前記第2領域の吸着孔を、前記処理時は吸引源に接続し、処理終了後は前記第1接続手段による接続切替の後に前記剥離用流体供給源に接続切替する第2接続切替手段と、
    を備えたことを特徴とする被処理物の設置装置。
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