JP7485523B2 - チャックテーブル - Google Patents

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Description

本発明は、ダイシングフレームに貼着された被着体をダイシングテープを介して吸着保持可能なチャックテーブルに関するものである。
半導体製造分野では、シリコンウェハ等の半導体基板(以下、「被着体」という)の裏面を研削して薄くする工程があり、その工程では被着体の表面に粘着フィルム等から成る保護シートを貼り付けて、被着体の表面に形成されたデバイスを保護している。
特許文献1には、ダイシングテープDT上にマウントされたウエハWがテーブルTに載置され、剥離用テープPTを接着シートSに溶融接着し、テーブルTと剥離用テープPTを挟持するチャック32とが相対的に移動することにより、接着シートSがウエハWから剥離される装置が開示されている。なお、符号は、特許文献1のものである。
特開2009-253084号公報
ところで、ウエハW及び剥離テープPTは薄くなる傾向にあり、特許文献1記載のようなシート剥離装置においては、ダイシングテープDTがテーブルTの上面(吸着面)が剥離し難くなりがちで、ダイシングテープDT全面がテーブルTの上面(吸着面)から剥離される前にウエハWの搬送を開始すると、ウエハWが破損してしまう虞があった。
そこで、ダイシングテープを介して被着体を吸着保持した場合であっても、容易にリリース可能なチャックテーブルを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るチャックテーブルは、ダイシングフレームに張設されたダイシングテープに貼着された被着体を吸着保持可能なチャックテーブルであって、前記ダイシングテープを介して前記被着体を載置するポーラスチャックと、前記ポーラスチャックを上面に収容するチャックベースと、前記チャックベースの略中央に設けられた第1の供給口と、前記第1の供給口を囲繞するように前記チャックベースに設けられた複数の第2の供給口と、前記第1の供給口及び複数の前記第2の供給口を介して前記ポーラスチャックに向けて負圧又は圧縮空気を供給する供給源と、前記供給源から前記第1の供給口に供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整する第1調整機構と、前記供給源から複数の前記第2の供給口に供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整する第2調整機構と、を備え、前記第1の供給口は、前記第2の供給口より大径に形成され、複数の前記第2の供給口は、前記チャックベースの中央部分にのみ設けられ、前記第1調整機構は、前記第1の供給口周辺において前記ポーラスチャックの気孔に入り込んだ前記ダイシングテープを前記ポーラスチャックの外部に押し出すように、前記供給源から前記第1の供給口に供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整し、前記第2調整機構は、前記第2の供給口周辺において前記ポーラスチャックの気孔に入り込んだ前記ダイシングテープを前記ポーラスチャックの外部に押し出すように、前記供給源から複数の前記第2の供給口に供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整する
この構成によれば、第1の供給口及び第2の供給口から吐出された圧縮空気がポーラスチャックを通じてポーラスチャックの表面とダイシングテープとの間に供給されることにより、第1の供給口及び第2の供給口近傍において、ポーラスチャックの微細な気孔に入り込んだダイシングテープが気孔から押し出されるとともに、第1の供給口から吐出された圧縮空気が、第2の供給口から吐出された圧縮空気に衝突して、チャックテーブルの径方向内周側で留まるため、ポーラスチャックの中央付近においてダイシングテープを効率的に剥離することができる。
また、本発明に係るチャックテーブルは、前記第1の供給口から吐出される圧縮空気の圧力が、前記第2の供給口から吐出される圧縮空気の圧力より高く設定されていることが好ましい。
この構成によれば、第1の供給口から吐出された圧縮空気が、第2の供給口から吐出された圧縮空気にせき止められるようにチャックテーブルの径方向内周側に留まり易く、ダイシングテープとポーラスチャックとの吸着を効率的に解除することができる。
また、本発明に係るチャックテーブルは、前記第1の供給口から吐出される圧縮空気の圧力と前記第2の供給口から吐出される圧縮空気の圧力とが、略等しく設定されていることが好ましい。
この構成によれば、被着体に過度な圧力を作用させることなく、ダイシングテープとポーラスチャックとの吸着を解除することができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るチャックテーブルは、ダイシングフレームに張設されたダイシングテープに貼着された被着体を吸着保持可能なチャックテーブルであって、前記ダイシングテープを介して前記被着体を載置するポーラスチャックと、前記ポーラスチャックを上面に収容するチャックベースと、前記チャックベースの径方向において異なる複数の地点に設けられた供給口と、前記供給口を介して前記ポーラスチャックに向けて負圧又は圧縮空気を供給する供給源と、前記径方向において異なる複数の地点に設けられた供給口毎に前記供給源から供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整する複数の調整機構と、を備え、複数の前記供給口のうち前記チャックベースの中央に設けられた供給口は、他の供給口より大径に形成され、前記他の供給口は、前記チャックベースの中央部分にのみ設けられ、前記供給源は、前記ポーラスチャックから前記ダイシングテープを剥離可能な範囲内で低圧に設定された前記圧縮空気を供給し、前記調整機構は、前記供給口周辺において前記ポーラスチャックの気孔に入り込んだ前記ダイシングテープを前記ポーラスチャックの外部に押し出すように、前記供給源から前記供給口に供給される前記圧縮空気の圧力を調整する
この構成によれば、異なる供給口からそれぞれ吐出された圧縮空気がポーラスチャックを通じてポーラスチャックの表面とダイシングテープとの間に供給されることにより、各供給口近傍において、ポーラスチャックの微細な気孔に入り込んだダイシングテープが気孔から押し出されるとともに、チャックベースの径方向内周側に設けられた供給口から吐出された圧縮空気が、径方向外周側に設けられた供給口から吐出された圧縮空気に衝突して、チャックテーブルの径方向内周側で留まるため、広範囲に亘ってダイシングテープを効率的に剥離することができる。
本発明は、ダイシングテープを介して被着体を吸着保持した場合であっても、被着体をポーラスチャックから簡便に剥離することができる。
本発明の一実施形態に係るチャックテーブルを適用したシート剥離装置を示す斜視図。 シート剥離装置の側面図。 チャックテーブルを示す平面図及び縦断面図。 チャックテーブルから被着体を剥離する様子を示す模式図。 比較例に係るチャックテーブルにおいて、被着体を剥離させる様子を示す模式図。
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下では、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。
また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
図1は、シート剥離装置1の斜視図である。図2は、シート剥離装置1の側面図である。シート剥離装置1は、被着体Wの裏面研削を行うにあたって被着体Wの表面を保護するために粘着された保護シートS(BGテープ)を剥離するものである。被着体Wは、例えば、シリコンウェハ等の半導体基板であるが、これに限定されるものではない。
被着体Wは、保護シートSを上面側にした状態でダイシングテープDTを介してリングフレームRFにマウントされたものである。ダイシングテープDTは、紫外線硬化テープ等である。
シート剥離装置1は、被着体Wを載置するチャックテーブル2を備えている。図3に示すように、チャックテーブル2は、ポーラスチャック21と、チャックベース22と、を備えている。
ポーラスチャック21は、内部に無数の気孔を有する多孔質材料からなる吸着体である。ポーラスチャック21の気孔の粗さは、例えば、#400又は#800等である。
チャックベース22は、ポーラスチャック21を上面に収容している。チャックベース22には、1つの第1の供給口23と、8つの第2の供給口24と、が形成されている。
第1の供給口23は、チャックベース22の上面に開口して、チャックベース22の略中央に形成されている。第1の供給口23は、第2の供給口24より僅かに大径に形成されている。
第2の供給口24は、チャックベース22の上面に開口して、第1の供給口23を囲繞するように略同心円状に且つ互いに等間隔に隙間を空けて配置されている。なお、第1の供給口23及び第2の供給口24の個数は、上述したものに限定されるものではない。
第1の供給口23及び第2の供給口24は、真空源S1及び圧縮空気源S2に切換自在に接続されている。真空源S1が起動すると、ポーラスチャック21に載置された被着体Wとポーラスチャック21の上面(吸着面21a)との間に負圧が供給されて、被着体Wが吸着面21aに吸着保持される。また、圧縮空気源S2が起動すると、被着体Wと吸着面21aとの間に圧縮空気(リリースエアー)が供給されて、被着体Wと吸着面21aとの吸着が解除される。なお、符号25、26は、ニードルバルブである。ニードルバルブ25、26の開度を調整することにより、リリースエアーの圧力を調整可能である。リリースエアーの圧力は、例えば0.2MPa等に設定される。
チャックテーブル2は、図示しない移動手段を介してスライド方向(図2の紙面右から左)に移動可能に設けられている。
また、チャックテーブル2の近傍には、ダイシングフレームDFを把持し、被着体Wを搬送可能な搬送ハンド27が設けられている。
シート剥離装置1は、帯状の剥離テープTを繰り出し可能な繰出手段3を備えている。繰出手段3は、送りローラー31と、巻取ローラー32と、第1~第4のガイドローラー33~36と、押圧部材37と、を備えている。
送りローラー31は、帯状の剥離テープTを繰り出し可能に支持している。巻取ローラー32は、剥離テープTに繰出力を付与して巻き取る。第1~第4のガイドローラー33~36及び押圧部材37は、剥離テープTに張力を作用させるとともに剥離テープTの軌道を規制するように適当な位置に配置されている。
シート剥離装置1は、剥離テープTを保護シートSに貼着する貼付手段としてのヒートスタンプ4を備えている。ヒートスタンプ4には、ヒートスタンプ4を上下に昇降させる図示しないシリンダが設けられている。
ヒートスタンプ4は、第1のヘッド41と、第2のヘッド42と、を備えている。第1のヘッド41及び第2のヘッド42は、スライド方向の前方から後方に向かってこの順に僅かに隙間を空けて並設されている。第1のヘッド41及び第2のヘッド42は、所定温度に昇温された状態で剥離テープTに押し付けられることにより、剥離テープTと保護シートSとを溶着させる。
第1のヘッド41は、下面43が被着体Wの周縁に対向するように配置されている。下面43は、底面から視て保護シートSの半径と略同径の扇環状に形成されている。
第2のヘッド42の下面44は、下面43より広面積で形成されている。具体的には、下面44は、下面43に比べて、スライド方向及びスライド方向に垂直な幅方向(図2の紙面垂直方向)にそれぞれ幅広に形成されている。
なお、第1のヘッド41及び第2のヘッド42の形状は、上述したものに限定されないことは言うまでもない。また、第1のヘッド41及び第2のヘッド42は、単一のヒートスタンプに設けられたものに限定されず、独立した2つのヒートスタンプにそれぞれ設けられても構わない。また、剥離テープTと保護シートSとを粘着させるヘッドの数は、3個以上であっても構わない。
シート剥離装置1は、規制手段としての規制ローラー5を備えている。規制ローラー5は、保護シートSが剥離し始める位置(剥離開始位置)の略上方に約2~3mm程度離間して配置されている。規制ローラー5の長さは、被着体Wの直径より大きく設定されている。規制ローラー5は、剥離テープTの繰出をスムーズに行えるように、図示しない略水平に取り付けられた支持軸回りに回転自在に設けられている。
規制ローラー5の表面(ガイド面51)には、剥離テープTが不用意に付着しないよう、例えば、ガイド面51をフッ素樹脂でコーティングしたり、ガイド面51にローレット加工を施すのが好ましい。これにより、剥離テープTの繰出をスムーズに行うことができる。
なお、規制手段は、上述した形態に限定されるものではなく、例えば、滑りの良い円弧状のガイド面を備えた扇形柱を用いて、剥離テープTの撓みを押えこむように撓み方向を規制するものであっても構わない。
また、ガイド面の滑りが良く、剥離テープTの繰出をスムーズに行えるのであれば、支持軸回りに回転不能に構成し、剥離テープTをガイド面51上で摺動させるように構成されても構わない。
シート剥離装置1の動作は、図示しないコントローラを介して制御される。コントローラは、シート剥離装置1を構成する構成要素をそれぞれ制御するものである。コントローラは、例えばコンピュータであり、CPU、メモリ等により構成される。なお、コントローラの機能は、ソフトウェアを用いて制御することにより実現されても良く、ハードウェアを用いて動作するものにより実現されても良い。
次に、シート剥離装置1の動作について説明する。
[被着体チャック]
まず、搬送ハンド27が、ダイシングフレームDFを把持して、厚み約20μm、直径約400mmの被着体Wをポーラスチャック21上に載置する。
次に、図4(a)に示すように、ニードルバルブ25、26を開き、第1の供給口23及び第2の供給口24並びにポーラスチャック21内部を介してダイシングテープDTと吸着面21aとの間に負圧を供給し、被着体WがダイシングテープDTを介してチャックテーブル2に吸着される。
[シート剥離]
まず、ヒートスタンプ4の下方に被着体Wの外周部が配置されるように、チャックテーブル2を移動させる。
次に、シリンダを駆動してヒートスタンプ4を降下させ、第1のヘッド41及び第2のヘッド42が剥離テープTに接触して180℃のスタンプ温度で加熱・押圧することにより、剥離テープTと保護シートSの外周部とが溶着される。
第1のヘッド41及び第2のヘッド42の溶着範囲は、下面43、44の形状に応じて設定され、第2のヘッド42の溶着範囲は、第1のヘッド41の溶着範囲より大きく形成される。保護シートSのうち第1のヘッド41によって剥離テープTが溶着された位置が、保護シートSの剥離開始位置となる。
次に、シリンダを駆動してヒートスタンプ4を上昇させた後に、剥離開始位置を規制ローラー5に接近させるように(図2の紙面左側に向けて)、チャックテーブル2を移動させる。剥離テープTは、剥離開始位置よりチャックテーブル2の進行方向の前方側に膨らむような側面から視て横向きの略U字状に撓む。
チャックテーブル2をさらに移動させると、規制ローラー5が、剥離テープTに接触して、剥離テープTの撓みを略垂直方向に剥離テープTの撓みを押え込んだ状態で、剥離テープTに作用する張力によって、保護シートSを被着体Wから剥離する剥離力が保護シートSに作用して、保護シートSが被着体Wから剥離され始める。
このようにして、規制ローラー5が、剥離テープTの撓みを略垂直方向に剥離テープTの撓みを押え込むことにより、保護シートSに作用する剥離力の垂直方向成分が低減されて、被着体Wが保護シートSに追従して跳ね上がることが抑制され、被着体Wにダメージを与えることなく保護シートSを剥離することができる。
そして、被着体Wの外周に貼付された保護シートSが完全に剥離した後には、チャックテーブル2をさらに移動させて、保護シートS全面を被着体Wから剥離させる。
[被着体リリース]
保護シートSが剥離された被着体Wを別の装置に移送するために、ポーラスチャック21とダイシングテープDTとの間にリリースエアーAを供給して、被着体Wとチャックテーブル2との真空吸着を解除する。
しかしながら、ダイシングテープDTの下面は、ポーラスチャック21の微細な気孔に入り込んで、ダイシングテープDTがポーラスチャック21に密着保持されている。そして、リリースエアーAの供給範囲が、ダイシングテープDTの表面積に対して著しく狭い場合、例えば、図5(a)に示すように、チャックテーブル2に第1の供給口23が設けられておらず、第2の供給口24からのみリリースエアーAが吐出される場合、ポーラスチャック21の中央付近では、ダイシングテープDTの下面がポーラスチャック21の微細な気孔から剥がれず、図5(b)に示すように、ダイシングテープDTと吸着面21aとの吸着が解除できない虞がある。
また、第2の供給口24からのリリースエアーAの圧力を上げてダイシングテープDT全面を剥離させることも考えられるが、過度に高い圧力によって薄い被着体Wが割れる虞がある。
一方、図4(b)に示すように、チャックテーブル2の径方向において異なる2地点からリリースエアーAを供給することにより、ダイシングテープDTと吸着面21aとの吸着を解除することができる。
すなわち、図4(c)に示すように、第1の供給口23から吐出されてポーラスチャック21を通じて供給されたリリースエアーAが、第1の供給口23近傍において、ポーラスチャック21の微細な気孔に入り込んだダイシングテープDTをポーラスチャック21の外部に押し出し、且つ、第2の供給口24から吐出されポーラスチャック21を通じて供給されたリリースエアーAが、第2の供給口24近傍において、ポーラスチャック21の微細な気孔に入り込んだダイシングテープDTをポーラスチャック21の外部に押し出す。
さらに、図4(d)に示すように、第1の供給口23及び第2の供給口24からそれぞれ吐出されたリリースエアーAは、吸着面21a上を水平方向に拡がり、広範囲に亘って、ポーラスチャック21の微細な気孔に入り込んだダイシングテープDTを吸着面21aから引き剥がして、ダイシングテープDTと吸着面21aとの吸着を解除する。
特に、第1の供給口23から吐出されたリリースエアーAは、第2の供給口24から吐出されたリリースエアーAに衝突してチャックテーブル2の径方向内周側で留まるため、ポーラスチャック21の中央付近のダイシングテープDTを効率的に剥離することができる。
なお、第2の供給口24から吐出されるリリースエアーAの圧力が、第1の供給口23から吐出されるリリースエアーAの圧力より高く設定された場合、第1の供給口23から吐出されたリリースエアーAが、第2の供給口24から吐出されたリリースエアーAにせき止められるようにチャックテーブル2の内周側に留まり易く、ダイシングテープDTと吸着面21aとの吸着をさらに効率的に解除することができる。
また、第1の供給口23から吐出されるリリースエアーAの圧力と第2の供給口24から吐出されるリリースエアーAの圧力とが略等しく設定された場合、被着体Wに過度な圧力が作用して破損させることなく、ダイシングテープDTと吸着面21aとの吸着を解除することができる。
なお、リリースエアーAは、ダイシングフレームDFを剥離可能な範囲内で低圧に設定されるのが好ましい。
そして、ダイシングテープDT全面が吸着面21aから剥がされると、搬送ハンド28がダイシングフレームDFを把持して、被着体Wが搬送される。
このようにして、本実施形態に係るシート剥離装置1は、第1の供給口23及び第2の供給口24から吐出されたリリースエアーAがポーラスチャック21を通じて吸着面21aとダイシングテープDTとの間に供給されることにより、第1の供給口23及び第2の供給口24近傍において、ポーラスチャック21の微細な気孔に入り込んだダイシングテープDTが気孔から押し出されるとともに、第1の供給口23から吐出されたリリースエアーAが、第2の供給口24から吐出されたリリースエアーAに衝突して、チャックテーブル2の径方向内周側で留まるため、ポーラスチャック21の中央付近においてダイシングテープDTを効率的に剥離することができる。
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り、上記以外にも種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
例えば、上述した実施形態では、チャックテーブルの径方向において異なる2地点に第1の供給口23及び第2の供給口24を設けたが、リリースエアーAを吐出する供給口は、チャックテーブルの径方向に沿って3か所以上に設けられても構わない。
1 :シート剥離装置
2 :チャックテーブル
21 :ポーラスチャック
21a:吸着面
22 :チャックベース
23 :第1の供給口
24 :第2の供給口
25、26:ニードルバルブ
27、28 :搬送ハンド
3 :繰出手段
31 :送りローラー
32 :巻取ローラー
33 :第4のガイドローラー
34 :第4のガイドローラー
35 :第4のガイドローラー
36 :第4のガイドローラー
37 :押圧部材
4 :ヒートスタンプ
41 :第1のヘッド
42 :第2のヘッド
43 :(第1のヘッドの)下面
44 :(第2のヘッドの)下面
5 :規制ローラー
51 :ガイド面
A :リリースエアー
DF :ダイシングフレーム
DT :ダイシングテープ
PT :剥離用テープ
RF :リングフレーム
S :保護シート
S1 :真空源(供給源)
S2 :圧縮空気源(供給源)
T :剥離テープ
W :被着体

Claims (4)

  1. ダイシングフレームに張設されたダイシングテープに貼着された被着体を吸着保持可能なチャックテーブルであって、
    前記ダイシングテープを介して前記被着体を載置するポーラスチャックと、
    前記ポーラスチャックを上面に収容するチャックベースと、
    前記チャックベースの略中央に設けられた第1の供給口と、
    前記第1の供給口を囲繞するように前記チャックベースに設けられた複数の第2の供給口と、
    前記第1の供給口及び複数の前記第2の供給口を介して前記ポーラスチャックに向けて負圧又は圧縮空気を供給する供給源と、
    前記供給源から前記第1の供給口に供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整する第1調整機構と、
    前記供給源から複数の前記第2の供給口に供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整する第2調整機構と、
    を備え
    前記第1の供給口は、前記第2の供給口より大径に形成され、
    複数の前記第2の供給口は、前記チャックベースの中央部分にのみ設けられ、
    前記第1調整機構は、前記第1の供給口周辺において前記ポーラスチャックの気孔に入り込んだ前記ダイシングテープを前記ポーラスチャックの外部に押し出すように、前記供給源から前記第1の供給口に供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整し、
    前記第2調整機構は、前記第2の供給口周辺において前記ポーラスチャックの気孔に入り込んだ前記ダイシングテープを前記ポーラスチャックの外部に押し出すように、前記供給源から複数の前記第2の供給口に供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整することを特徴とするチャックテーブル。
  2. 前記第1の供給口から吐出される圧縮空気の圧力が、前記第2の供給口から吐出される圧縮空気の圧力より高く設定されていることを特徴とする請求項1記載のチャックテーブル。
  3. 前記第1の供給口から吐出される圧縮空気の圧力と前記第2の供給口から吐出される圧縮空気の圧力とが、略等しく設定されていることを特徴とする請求項1記載のチャックテーブル。
  4. ダイシングフレームに張設されたダイシングテープに貼着された被着体を吸着保持可能なチャックテーブルであって、
    前記ダイシングテープを介して前記被着体を載置するポーラスチャックと、
    前記ポーラスチャックを上面に収容するチャックベースと、
    前記チャックベースの径方向において異なる複数の地点に設けられた供給口と、
    前記供給口を介して前記ポーラスチャックに向けて負圧又は圧縮空気を供給する供給源と、
    前記径方向において異なる複数の地点に設けられた供給口毎に前記供給源から供給される前記圧縮空気の圧力及び流量を調整する複数の調整機構と、
    を備え
    複数の前記供給口のうち前記チャックベースの中央に設けられた供給口は、他の供給口より大径に形成され、
    前記他の供給口は、前記チャックベースの中央部分にのみ設けられ、
    前記供給源は、前記ポーラスチャックから前記ダイシングテープを剥離可能な範囲内で低圧に設定された前記圧縮空気を供給し、
    前記調整機構は、前記供給口周辺において前記ポーラスチャックの気孔に入り込んだ前記ダイシングテープを前記ポーラスチャックの外部に押し出すように、前記供給源から前記供給口に供給される前記圧縮空気の圧力を調整することを特徴とするチャックテーブル。
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