JP2008040150A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】帯電ロール20に付着した微細な付着物をも良好に清掃する。
【解決手段】感光体クリーナ70の制御部73は、そのメモリに記録させた感光体ドラム10の回転数が所定値に至ってから所定時間長の間、クリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を第1の圧力から、現像剤Dに含まれるトナーTまでもがクリーニングブレード71と感光体ドラム10の間をすり抜け得る程度の第2の圧力へと切り替える。これにより、クリーニングブレード71をすり抜けたトナーTが帯電ロールクリーナ80に到達し、帯電ロールクリーナ80を構成する磁性体83に付着する。このようにトナーを付着させた帯電ロールクリーナ80を接触させた状態で帯電ロール20を回転させると、その清掃効率を飛躍的に高めることができる。
【選択図】図1
【解決手段】感光体クリーナ70の制御部73は、そのメモリに記録させた感光体ドラム10の回転数が所定値に至ってから所定時間長の間、クリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を第1の圧力から、現像剤Dに含まれるトナーTまでもがクリーニングブレード71と感光体ドラム10の間をすり抜け得る程度の第2の圧力へと切り替える。これにより、クリーニングブレード71をすり抜けたトナーTが帯電ロールクリーナ80に到達し、帯電ロールクリーナ80を構成する磁性体83に付着する。このようにトナーを付着させた帯電ロールクリーナ80を接触させた状態で帯電ロール20を回転させると、その清掃効率を飛躍的に高めることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置では、感光体の表面を帯電させる帯電器として接触帯電方式の帯電ロールが用いられる傾向にある。加えて、現像に用いられる現像剤は、その流動性の向上、帯電特性の安定化、及びクリーニング性向上などを目的として、現像剤の含有成分であるトナーの球面に複数の外添剤を添加させたものが多く用いられている。この類の画像形成装置は、感光体の表面に供給された現像剤を転写ロールが圧接することにより、その現像剤のトナーに添加された外添剤の一部が遊離して感光体の表面に残ることがある。すると、感光体の表面に残留した外添剤が帯電ロールの表面に付着し、帯電不良を発生させる原因となってしまう。そのため、帯電ロールの近傍には、その表面に付着した外添剤を除去する、専用のクリーニング部材を設けることが望ましい。例えば、特許文献1及び特許文献2に開示された画像形成装置は、帯電ロールの表面と接触するように、スポンジやブラシなどの弾性部材で形成されたクリーニング部材が設けられ、このクリーニング部材が帯電ロールの表面を圧接することにより、帯電ロールの表面に付着した付着物を除去している。
特開2005−128584号公報
特開2005−134760号公報
しかしながら、帯電ロールに付着する外添剤は、その粒子径が1μm以下の超微粒子であるため、クリーニング部材にかきとられないまま、その一部が帯電ロールの表面に残留しがちである。そして、残留した外添剤が帯電ロールの表面に増えると、上述した帯電不良を誘発するようになる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、帯電ロールに付着した微細な付着物を良好に清掃し得る画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、帯電ロールに付着した微細な付着物を良好に清掃し得る画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の好適な態様である画像形成装置は、周回する感光体と、前記感光体の周面を帯電させる帯電ロールと、前記帯電ロールによる帯電を経た感光体の周面に向けて露光することによってその周面に潜像を形成する露光手段と、少なくともトナーと外添剤とを含む現像剤を前記潜像の形成された感光体の周面に供給することによってその潜像を現像する現像手段と、前記現像により得た像を記録材に転写する転写手段と、指定された圧力で前記感光体にクリーニングブレードを押し当てることによって、前記転写を経た後に前記感光体の周面に残存する現像剤を塞止する塞止手段と、前記塞止手段に塞止されず当該塞止手段から見た前記感光体の周回方向の下流側に流出して前記帯電ロールまで到達した現像剤を掻き取る掻取手段と、前記塞止手段による感光体へのクリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御する制御手段とを備える。
この態様において、前記制御手段は、前記外添剤の粒子を流出させる程度の第1の圧力から当該外添剤の粒子よりも大きい前記トナーの粒子をも流出さえ得る程度の第2の圧力へと前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御してもよい。
上記態様において、前記掻取手段は、前記塞止手段が前記クリーニングブレードを前記感光体に前記第2の圧力で押し当てている間に当該塞止手段から見た前記感光体の周回方向の下流側に流出するトナーを保持し、その保持したトナーを介して前記帯電ロールの周面に接触することによって外添剤を掻き取ってもよい。
また、上記態様において、前記掻取手段は、前記トナーを磁気的に吸着させる磁性体の部材よりなるものであってもよい。
上記態様において、前記掻取手段は、前記塞止手段が前記クリーニングブレードを前記感光体に前記第2の圧力で押し当てている間に当該塞止手段から見た前記感光体の周回方向の下流側に流出するトナーを保持し、その保持したトナーを介して前記帯電ロールの周面に接触することによって外添剤を掻き取ってもよい。
また、上記態様において、前記掻取手段は、前記トナーを磁気的に吸着させる磁性体の部材よりなるものであってもよい。
上記各態様において、前記掻取手段の使用履歴を記録する記録手段を更に備え、前記制御手段は、前記記録手段が記録した使用履歴に応じて前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御してもよい。
また、前記帯電ロールは、前記制御手段が前記押し当ての圧力を切り替えたときに前記感光体の周面を帯電させてもよい。
これらの態様において、前記制御手段は、前記記録された使用履歴を基に割り出した前記掻取手段の使用量が所定の閾値を超えるたびに、前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御してもよい。
また、前記帯電ロールは、前記制御手段が前記押し当ての圧力を切り替えたときに前記感光体の周面を帯電させてもよい。
これらの態様において、前記制御手段は、前記記録された使用履歴を基に割り出した前記掻取手段の使用量が所定の閾値を超えるたびに、前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御してもよい。
上記各態様において、前記現像手段は、前記感光体に供給する現像剤、又はその現像剤に含まれるトナーの量を可変可能であってもよい。
また、前記感光体の周回の速度を測定する測定手段を更に備え、前記制御手段は、前記測定手段が測定した速度に応じて前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御してもよい。
さらに、前記掻取手段は、導電性ブラシであってもよいし、前記外添剤を凝集させた上で弾出する多孔質弾性層で軸心を被覆したクリーニングロールであってもよい。
また、前記感光体の周回の速度を測定する測定手段を更に備え、前記制御手段は、前記測定手段が測定した速度に応じて前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御してもよい。
さらに、前記掻取手段は、導電性ブラシであってもよいし、前記外添剤を凝集させた上で弾出する多孔質弾性層で軸心を被覆したクリーニングロールであってもよい。
本発明によれば、帯電ロールに付着した微細な付着物を良好に清掃することができる。
<実施形態>
本願発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置1のハードウェア概略構成を示す図である。この画像形成装置1に搭載された感光体ドラム10の周囲には、帯電ロール20、露光器30、現像器40、転写ロール50、回転検出部60、感光体クリーナ70、及び帯電ロールクリーナ80等が配設される。
本願発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置1のハードウェア概略構成を示す図である。この画像形成装置1に搭載された感光体ドラム10の周囲には、帯電ロール20、露光器30、現像器40、転写ロール50、回転検出部60、感光体クリーナ70、及び帯電ロールクリーナ80等が配設される。
感光体ドラム10は、ロール形状のドラム基体の表面に感光層が形成された感光体であり、図示せぬ駆動部により、その中心軸線を中心として図に示す反時計方向へ所定の速度で回転される。
帯電ロール20は、その周面が感光体ドラム10の周面に接触した帯電部材であり、感光体ドラム10の回転駆動に従動して回転するようになっている。そして、図示せぬ電源から電圧が加えられることにより、感光体ドラム10の周面を所定の電位に帯電させる。
露光器30は、帯電された感光体ドラム10の周面に向けてレーザーを照射(露光)して、感光体ドラム10の周面に静電潜像を形成する。
帯電ロール20は、その周面が感光体ドラム10の周面に接触した帯電部材であり、感光体ドラム10の回転駆動に従動して回転するようになっている。そして、図示せぬ電源から電圧が加えられることにより、感光体ドラム10の周面を所定の電位に帯電させる。
露光器30は、帯電された感光体ドラム10の周面に向けてレーザーを照射(露光)して、感光体ドラム10の周面に静電潜像を形成する。
現像器40は、感光体ドラム10周面に形成された静電潜像がその回転に伴って自身に対向する位置に到達すると、その静電潜像に現像剤Dを供給することによって、感光体ドラム10の周面にトナー像を形成(現像)する。
図2(a)はこの現像剤Dを示す図である。同図に示すように、現像剤Dは、トナーTとキャリアCとを主たる成分とする。トナーTは、その粒子径が約10μm程度の球体状の粒子であり、着色機能を有する。キャリアCは、トナーTよりも大きい磁性体であり、トナーTと接触して、トナーTに所定の電荷を与える。図2(b)は、トナーTを示す図である。同図に示すように、トナーTの球面には複数の外添剤Sが添加されている。この外添剤Sは、その粒子径が1μm以下超微粒子であり、トナーTの流動性の向上、帯電特性の安定化、及びクリーニング性の向上などを目的として添加されるものである。この外添剤Sには、シリカやチタンなどが用いられる。
図2(a)はこの現像剤Dを示す図である。同図に示すように、現像剤Dは、トナーTとキャリアCとを主たる成分とする。トナーTは、その粒子径が約10μm程度の球体状の粒子であり、着色機能を有する。キャリアCは、トナーTよりも大きい磁性体であり、トナーTと接触して、トナーTに所定の電荷を与える。図2(b)は、トナーTを示す図である。同図に示すように、トナーTの球面には複数の外添剤Sが添加されている。この外添剤Sは、その粒子径が1μm以下超微粒子であり、トナーTの流動性の向上、帯電特性の安定化、及びクリーニング性の向上などを目的として添加されるものである。この外添剤Sには、シリカやチタンなどが用いられる。
図1において、転写ロール50は、図示せぬ電源により電圧が加えられ、感光体ドラム10の周面に形成されたトナー像が自身の周面に接触する位置に到達すると、静電力によりそのトナー像を用紙に転写する。トナー像が転写された用紙は図示せぬ定着器へ搬送され、トナー像の定着を受けて機外へ排出される。
回転検出部60は、光センサであり、感光体ドラム10の回転に伴ってその周面に設けられたセンサマークが自らのセンシング位置を通過するたびに、感光体ドラム10が一回りしたことを示す検出信号を出力する。
回転検出部60は、光センサであり、感光体ドラム10の回転に伴ってその周面に設けられたセンサマークが自らのセンシング位置を通過するたびに、感光体ドラム10が一回りしたことを示す検出信号を出力する。
感光体クリーナ70は、クリーニングブレード71、ブレード駆動アクチュエータ72、及び制御部73を備える。クリーニングブレード71は、その一端を感光体ドラム10の周面に押し当てた状態でブレード駆動アクチュエータ72に他端を支持される。そして、制御部73は、回転検出部60より出力される検出信号を頼りにブレード駆動アクチュエータ72の挙動を制御することにより、感光体ドラム10のクリーニングブレード71への押し当ての圧力を切り替える。
更に詳細に説明すると、クリーニングブレード71は、感光体ドラム10の軸方向と概ね同じ奥行き幅を持つ板状体を成しており、転写ロール50から見て周方向下流の所定位置へ自らの一端を押し当てることにより、用紙に転写し切れず感光体ドラム10の周面に残留した現像剤Dを塞き止め、清掃する。
ブレード駆動アクチュエータ72は、第1支持棒72aと第2支持棒72bとをヒンジ機構を介して連結させてなる部材であり、第1支持棒72aの一端はヒンジ機構の駆動源となるステッピングモータ72cと接続され、第2支持棒72bの一端はクリーニングブレード71の他端と接続される。そして、ステッピングモータ72cの回転力を受けたヒンジ機構による第2支持棒72bの感光体ドラム10の側への揺動に応じ、その第2支持棒72bに支持されたクリーニングブレード71の感光体ドラム10への押し当ての圧力が強められることになる。
制御部73は、ブレード駆動アクチュエータ72のステッピングモータ72cの回転力を決定付けるパルスを供給して同アクチュエータ72を駆動させることにより、クリーニングブレード71の一端を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を制御する。そして、この制御部73は、回転検出部60から出力されてくる検出信号を基に自らのメモリに記録させた感光体ドラム10の回転数をカウントアップし、回転数が所定値に至ってから所定時間長の間、クリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を、通常サービス提供モード時用の第1の圧力から、その第1の圧力よりも弱い、ロールクリーナリフレッシュモード時用の第2の圧力へと切り替える。後に詳述するように、この第2の圧力への圧力の切り換えが定期的に行われることにより、帯電ロール20の帯電特性が良好に保たれることになる。
帯電ロールクリーナ80は、帯電ロール20の周面に付着した付着物を掻き取って清掃するクリーニング部材である。図3は、この帯電ロールクリーナ80の構成を示す図である。同図に示すように、帯電ロールクリーナ80は、その一面と感光体ドラム10の周面とが対向して、近接するように設けられており、感光体ドラム10の周面と対向する面には、マグネット81が設けられている。このマグネット81には、マグネット81の磁力線に引き付けられる磁性を持った複数の磁性体83が保持部材82を挟んで付着されている。この磁性体83は、トナーTを磁気的に吸着させる磁性を持ち、マグネット81から感光体ドラム10の周面方向に向かって複数個の磁性体83が連なって付着されている。
このような帯電ロールクリーナ80を帯電ロール20の近傍を設けてその周面を清掃せねばならない理由について説明しておく。図2に示したように、現像器40から感光体ドラム10の静電潜像に向けて供給される現像剤DにはキャリアCとトナーTとが含有され、トナーTの球面には、シリカやチタンなどといった外添剤Sが添加されている。現像剤Dを静電潜像に向けて供給して得たトナー像が転写ロール50による押圧を経て用紙に転写されると、そのトナーTの球面に添付されていた外添剤Sの一部が遊離してしまい、その遊離した外添剤Sが用紙に転写し切れずに感光体ドラム10の周面に残ってしまうことがある。そして、この遊離した外添剤Sは、同じく感光体ドラム10の周面に残った現像剤Dの他の成分(キャリアCやトナーT)と共に感光体クリーナ70のクリーニングブレード71まで到達する。
上述したように、通常サービス提供モード時には、制御部73は、第1の圧力でクリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てるようになっている。よって、この第1の圧力を十分な圧力としておけば、感光体ドラム10の周面に残った現像剤Dの主成分であるトナーTのほぼ全てを感光体ドラム10の周面上から取り除くことが可能である。しかしながら、現像剤Dに含有される外添剤Sはその粒径がトナーTに比べて非常に小さいため、いくら押し当ての圧力を強くしたとしても、クリーニングブレード71と感光体ドラム10の間をすり抜けてその周方向下流側へ流出し、感光体ドラム10の周面に接触している帯電ロール20の周面に付着して帯電不良を招いてしまう。このような不具合の発生を未然に防ぐべく、帯電ロールクリーナ80を帯電ロール20の近傍に設けることにより、その周面に付着した外添剤Sを清掃するのである。図3に示したように、帯電ロールクリーナ80のマグネット81には、複数の磁性体83が付着されており、この磁性体83を帯電ロール20の周面と接触させた状態で帯電ロール20を回転させると、磁性体83の摩擦力によりその周面の外添剤Sが掻き取られる。
さて、上述したように、本実施形態にかかる画像形成装置1の制御部73は、回転検出部60による支援の基にカウントした感光体ドラム10の回転数が所定値に至ってから所定時間長の間、クリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を第1の圧力からその第1の圧力よりも弱い第2の圧力へと切り替えるようになっている。そして、第2の圧力を、現像剤Dに含まれるトナーTまでもがクリーニングブレード71と感光体ドラム10の間をすり抜け得る程度の圧力とすることで、帯電ロール20の清掃効果を飛躍的に高めることが可能となる。
この原理について説明する。クリーニングブレード71の圧力が第1の圧力から第2の圧力に弱められると、外添剤Sに加え、その外添剤Sよりも粒子径の大きなトナーTまでもがクリーニングブレード71と感光体ドラム10の間をすり抜けてその周方向下流側へ流出し、帯電ロール20の周面に到達することになる。そして、帯電ロール20に到達したトナーTはその周面に付着して帯電ロールクリーナ80まで到達し、同クリーナの磁性体83の磁性力の作用を受けて付着する。図4は、トナーTを付着させた状態の帯電ロールクリーナ80の構成を示す図である。図を参照すると、磁性体83の隙間を埋め合わせるようにトナーTが付着していることが分かる。そして、発明者らの実験によれば、このようにトナーTを付着させた帯電ロールクリーナ80を接触させた状態で帯電ロール20を回転させると、トナーTを付着させない状態よりもその清掃効率が上がることが確認されている。また、帯電ロールクリーナ80に付着したトナーTは、その掻取作用により少しずつ失われていくため、第1の圧力から第2の圧力への切り換えを感光体ドラム10の使用履歴(回転数)に応じて定期的に行っていくことにより、そのような清掃効果を保っていくことが可能となる。
次に、トナーTの最適な流出量とクリーニングブレード71の圧力との関係について本願発明者らが取り纏めた実験結果を以下に紹介する。この実験は、感光体ドラム10の周面に50mg/cm2の現像剤Dを供給した際、クリーニングブレード71が感光体ドラム10周面を押し当てる圧力毎に、クリーニングブレード71を通過した(すり抜けた)現像剤Dの量を測定したものである。図5はこの実験結果を示す図であり、縦軸はクリーニングブレード71を通過した現像剤Dの量(logmg/cm2)を示し、横軸はクリーニングブレード71が感光体ドラム10の周面を押し当てる圧力(gf/cm)を示す。
まず、クリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を0(gf/cm)にすると、同図に示すように、約10(logmg/cm2)の現像剤Dがクリーニングブレード71を通過した。これは、ほぼ同量のトナーTがクリーニングブレード71をすり抜けて、感光体ドラム10の周回方向の下流側へと供給されたことを示す。
次に、クリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を3(gf/cm)にすると、約0.5(logmg/cm2)の現像剤Dがクリーニングブレード71を通過した。これは、ほぼ外添剤Sのみがクリーニングブレード71をすり抜けたことを示す。
次に、クリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を3(gf/cm)にすると、約0.5(logmg/cm2)の現像剤Dがクリーニングブレード71を通過した。これは、ほぼ外添剤Sのみがクリーニングブレード71をすり抜けたことを示す。
以上の実験結果によると、感光体ドラム10の周面へのクリーニングブレード71の押し当て圧力を0(gf/cm)にすると、トナーTが感光体ドラム10の周回方向の下流側へと供給され、その圧力を3(gf/cm)にすると、ほぼ外添剤Sのみがクリーニングブレード71と感光体ドラム10との間をすり抜けることがわかる。すなわち、感光体クリーナ70は、通常サービス提供モード時には感光体ドラム10へのクリーニングブレード71の押し当て圧力が0(gf/cm)になるように制御し、ロールクリーナリフレッシュモード時には、その押し当て圧力が3(gf/cm)になるように制御するとよい。
<他の実施形態>
本発明は、種々の変形実施が可能である。
上記実施形態において、感光体クリーナ70の制御部73がクリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に第1の圧力で押し当てるように制御している時に、帯電ロール20が感光体ドラム10の周面を帯電させてもよい。
本発明は、種々の変形実施が可能である。
上記実施形態において、感光体クリーナ70の制御部73がクリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に第1の圧力で押し当てるように制御している時に、帯電ロール20が感光体ドラム10の周面を帯電させてもよい。
上記実施形態では、感光体クリーナ70の制御部73がクリーニングブレード71の一端を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を制御することにより、帯電ロールクリーナ80に供給するトナーTの量を調整していた。これに対し、現像器40が感光体ドラム10に供給する現像剤D、又はその現像剤Dに含まれるトナーTの量を変えることによりクリーニングブレード71に適量の現像剤Dを到達させたのち、感光体クリーナ70の制御部73がクリーニングブレード71の一端を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を制御して、帯電ロールクリーナ80に供給するトナーTの量を調整してもよい。
上記実施形態において、感光体クリーナ70の制御部73は、感光体ドラム10の回転数が所定値に至ってから所定時間長の間、クリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力が切り替わるように制御していた。これに対し、感光体ドラム10の周回の速度を測定する測定器を更に備え、制御部73はこの測定器が測定した速度に応じてクリーニングブレード71の押し当ての圧力が切り替わるように制御してもよい。
上記実施形態において、感光体クリーナ70の制御部73は、回転検出部60から出力されてくる検出信号を基に自らのメモリに記録させた感光体ドラム10の回転数をカウントアップし、回転数が所定値に至ってから所定時間長の間、クリーニングブレード71を感光体ドラム10の周面に押し当てる圧力を切り替えていたが、圧力を切り替えるトリガーは他のものであってもよい。例えば、帯電ロール20の回転に伴ってその周面に設けられたセンサマークが自らのセンシング位置を通過するたびに、帯電ロール20が一回りしたことを示す検出信号を出力する帯電ロール用回転検出部を設け、帯電ロール用回転検出部から出力されてくる検出信号を基に圧力を切り替えてもよい。要は、帯電ロールクリーナ80の使用履歴に応じて前記クリーニングブレード71の押し当ての圧力を切り替えればよい。
上記実施形態において、帯電ロールクリーナ80は、トナーTを磁気的に吸着させる磁性体83をマグネット81に付着させていたが、この磁性体83は、トナーTと逆極性に帯電する材料でコートされ、トナーTを静電力で吸着させるものであってもよい。
上記実施形態において、帯電ロールクリーナ80は、帯電ロール20の周面と対向する面に磁性体83が付着したマグネット81が設けられた部材であったが、クリーニング部材の形態はこれに限らない。
例えば、帯電ロール20の周面と対面する面に、その周面に接触するようにナイロン製、又はポリエステル製のブラシを備えたブラシクリーナであってもよい。この場合、供給されたトナーTは、ブラシの穂先に保持される。また、帯電ロールクリーナ80を導電性ブラシにより構成してもよい。
更に、外添剤Sを所定の大きさになるまで凝集させた上で帯電ロール20や感光体ドラム10の側へ弾き出す特性を持つ多孔性弾性層で軸心を被覆したクリーニングロールによって帯電ロールクリーナ80を構成してもよい。
例えば、帯電ロール20の周面と対面する面に、その周面に接触するようにナイロン製、又はポリエステル製のブラシを備えたブラシクリーナであってもよい。この場合、供給されたトナーTは、ブラシの穂先に保持される。また、帯電ロールクリーナ80を導電性ブラシにより構成してもよい。
更に、外添剤Sを所定の大きさになるまで凝集させた上で帯電ロール20や感光体ドラム10の側へ弾き出す特性を持つ多孔性弾性層で軸心を被覆したクリーニングロールによって帯電ロールクリーナ80を構成してもよい。
上記実施形態において、ロールクリーナリフレッシュモード時用の第2の圧力は、通常サービス提供モード時用の第1の圧力よりも弱い圧力であったが、この第2の圧力は第1の圧力の半分以下の圧力であってもよい。
1…画像形成装置、10…感光体ドラム、20…帯電ロール、30…露光器、40…現像器、50…転写ロール、60…回転検出部、70…感光体クリーナ、71…クリーニングブレード、72…ブレード駆動アクチュエータ、72a…第1支持棒、72b…第2支持棒、72c…ステッピングモータ、73…制御部、80…帯電ロールクリーナ、81…マグネット、82…保持部材、83…磁性体。
Claims (11)
- 周回する感光体と、
前記感光体の周面を帯電させる帯電ロールと、
前記帯電ロールによる帯電を経た感光体の周面に向けて露光することによってその周面に潜像を形成する露光手段と、
少なくともトナーと外添剤とを含む現像剤を前記潜像の形成された感光体の周面に供給することによってその潜像を現像する現像手段と、
前記現像により得た像を記録材に転写する転写手段と、
指定された圧力で前記感光体にクリーニングブレードを押し当てることによって、前記転写を経た後に前記感光体の周面に残存する現像剤を塞止する塞止手段と、
前記塞止手段に塞止されず当該塞止手段から見た前記感光体の周回方向の下流側に流出して前記帯電ロールまで到達した現像剤を掻き取る掻取手段と、
前記塞止手段による感光体へのクリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御する制御手段と
を備えた画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、
前記外添剤の粒子を流出させる程度の第1の圧力から当該外添剤の粒子よりも大きい前記トナーの粒子をも流出さえ得る程度の第2の圧力へと前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御する
画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記掻取手段は、
前記塞止手段が前記クリーニングブレードを前記感光体に前記第2の圧力で押し当てている間に当該塞止手段から見た前記感光体の周回方向の下流側に流出するトナーを保持し、その保持したトナーを介して前記帯電ロールの周面に接触することによって外添剤を掻き取る
画像形成装置。 - 請求項3に記載の画像形成装置において、
前記掻取手段は、
前記トナーを磁気的に吸着させる磁性体の部材よりなる
画像形成装置。 - 請求項1乃至4に記載の画像形成装置において、
前記掻取手段の使用履歴を記録する記録手段
を更に備え、
前記制御手段は、
前記記録手段が記録した使用履歴に応じて前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御する
画像形成装置。 - 請求項1乃至5に記載の画像形成装置において、
前記帯電ロールは、
前記制御手段が前記押し当ての圧力を切り替えたときに前記感光体の周面を帯電させる
画像形成装置。 - 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、
前記記録された使用履歴を基に割り出した前記掻取手段の使用量が所定の閾値を超えるたびに、前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御する
画像形成装置。 - 請求項1乃至7に記載の画像形成装置において、
前記現像手段は、
前記感光体に供給する現像剤、又はその現像剤に含まれるトナーの量を可変可能である
画像形成装置。 - 請求項1乃至8に記載の画像形成装置において、
前記感光体の周回の速度を測定する測定手段
を更に備え、
前記制御手段は、
前記測定手段が測定した速度に応じて前記クリーニングブレードの押し当ての圧力を切り替えるように制御する
画像形成装置。 - 請求項1乃至9に記載の画像形成装置において、
前記掻取手段は、
導電性ブラシである
画像形成装置。 - 請求項1乃至9に記載の画像形成装置において、
前記掻取手段は、
前記外添剤を凝集させた上で弾出する多孔質弾性層で軸心を被覆したクリーニングロールである
画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006214568A JP2008040150A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006214568A JP2008040150A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008040150A true JP2008040150A (ja) | 2008-02-21 |
Family
ID=39175229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006214568A Pending JP2008040150A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008040150A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011232591A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
US9696648B2 (en) | 2015-01-15 | 2017-07-04 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
-
2006
- 2006-08-07 JP JP2006214568A patent/JP2008040150A/ja active Pending
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