JP2008039211A - 浴室換気乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率よく迅速に浴室換気乾燥装置の内部を乾燥させて、錆やカビの発生を防止する。浴室換気乾燥装置を提供することを目的としている。
【解決手段】制御装置10は、内部乾燥スイッチ14が押されたとき、ヒータA8aを第1の所定期間駆動し、ファン4の停止の状態でヒータA8aを駆動するので乾燥装置内を通常より高い温度にして、吸入風路5と循環風路7を構成する部材に付着した水分の蒸発を促進させ、その後にファン4を第2の所定期間が駆動し、ヒータA8aの加熱で蒸発した水蒸気を屋外に排出する。
【選択図】図1
【解決手段】制御装置10は、内部乾燥スイッチ14が押されたとき、ヒータA8aを第1の所定期間駆動し、ファン4の停止の状態でヒータA8aを駆動するので乾燥装置内を通常より高い温度にして、吸入風路5と循環風路7を構成する部材に付着した水分の蒸発を促進させ、その後にファン4を第2の所定期間が駆動し、ヒータA8aの加熱で蒸発した水蒸気を屋外に排出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、浴室や、脱衣室、洗面所、あるいはトイレなどのいわゆるサニタリーゾーンを利用して洗濯物を乾燥するほか、暖房や換気などを行う電熱器などの加熱手段を利用した浴室換気乾燥装置に関する。
近年、一般家庭における浴室の設置が多くなるに伴い、冬期の入浴を快適にするために暖房機能を備えるとともに浴室を利用して洗濯物を乾燥させる乾燥機能を有した浴室換気乾燥装置が普及してきている。更には、建築基準法が改正され新築住宅にあっては常時換気の機能を有する換気装置の設置が義務付けられ、室内換気の重要性が認知されつつあり、とりわけ浴室換気乾燥装置本体内部の乾燥を行う浴室換気乾燥装置の普及が拡大してきている。
従来、この種の装置は熱源に温水を利用するものと電熱を利用するものがある。
温水を利用するものはガスもしくは灯油を燃料する屋外に設置した温水器を熱源機とし、温水を循環させて熱交換器で室内の空気を暖めるものであり、電熱を利用するにあっては商用電源からの電力を利用する装置内に設置したニクロム線ヒータやハロゲンヒータなどの加熱手段を熱源とするものである。
前者は80℃程度の比較的低温の温水を利用するのに対し後者は100℃以上の比較的高温の加熱手段を利用するところから、後者にあっては装置の構造に耐熱性が要求される。また、浴室内の高湿空気を吸い込み、換気風路については排気ダクトを通じて室外へ排出され、循環風路については加熱手段を通じて、浴室内へ吹出するものであるが、浴室からの高湿空気が換気風路および循環風路を流れることにより、これら風路に水分が付着する。この水分の付着もしくは高湿度の状態が継続すると金属部に錆が発生し、また、カビが発生する。この状態において暖房運転や衣類乾燥運転を行うと臭いのついた循環空気が浴室に吹出すことになるため、これを防止することが求められている。
従来、この種の浴室換気乾燥装置は、暖房運転または涼風運転終了後の所定時間経過後に循環ファンを作動し、循環経路およびその周囲に溜まっている湿度が除去することで、循環風路およびその周囲を乾燥させてカビ、錆の発生を防止するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。以下、その浴室暖房機について図7を参照しながら説明する。
図に示すように、暖房機本体101と、吸込み口と吹出し口を連通する循環流路102と、循環流路に配設された加熱手段103と、循環ファン104と、加熱手段と循環ファンを作動するための作動制御手段105とを備え、加熱手段を駆動する暖房運転または加熱手段を駆動しない涼風運転終了後、第1の所定時間後に循環ファンを作動すると、循環風路およびその周囲に溜まっている湿度が除去され、循環風路およびその周囲を乾燥させてカビ、錆の発生を防止する機能を有している。
特開2002−213760号公報
このような浴室暖房機では、暖房運転または涼風運転終了後、所定時間経過後に循環ファンァンを作動させても、浴室内が多湿な状態が多いことから浴室暖房機内に滞留した湿気や水滴を充分に除去することは困難であった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、効率よく迅速に浴室暖房機(浴室換気乾燥装置)の内部を乾燥させて、錆やカビの発生を防止する浴室換気乾燥装置を提供することを目的としている。
本発明の浴室換気乾燥装置は、上記目的を達成するために、制御装置が加熱手段を第1の所定期間駆動させた後にファンを第2の所定期間駆動し、浴室換気乾燥装置の内部を乾燥することを特徴としている。
このことにより、特別な装置を備えることなく浴室換気乾燥装置の内部を効率的に迅速に乾燥することができる。
また、本発明の浴室換気乾燥装置は、上記目的を達成するために、制御装置が暖房運転もしくは乾燥運転の終了後に前記の内部乾燥動作を実行することを特徴としている。
このことにより、自動的に浴室換気乾燥装置の内部を乾燥することができる。
また、本発明の浴室換気乾燥装置は、上記目的を達成するために、制御装置は浴室の温度を検知する浴室温度センサと浴室外の室温を検知する室温センサを備え、浴室温度と室内温度の差が所定値以上の時に前記の内部乾燥動作を実行することを特徴としている。
このことにより、浴室換気乾燥装置の内部の乾燥が必要な時に、自動的にこれを実施できる。
本発明の浴室換気乾燥装置は、浴室換気乾燥装置の内部を効率的に迅速に乾燥し錆やカビの発生を防止できる。
本発明の請求項1記載の発明は、ファンと、ファンの作動により浴室内の空気を循環する循環風路と、同じくファンの駆動により浴室内の空気を屋外に排出する排気風路と、循環風路内に設置された加熱手段およびファンと加熱手段を組み合わせて作動させて暖房運転もしくは乾燥運転もしくは換気運転を行う制御装置とを備えた浴室換気乾燥装置において、制御装置は、加熱手段を第1の所定期間駆動させた後、ファンを第2の所定期間駆動することにより浴室換気乾燥装置の内部を乾燥することを特徴としている。
このことにより、特別な装置を備えることなく浴室換気乾燥装置の内部を効率よく迅速に乾燥することができる。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、加熱手段の第1の所定期間の駆動は、暖房運転時の循環風路の構成で実施することを特徴としている。
このことにより、浴室換気乾燥装置の内部に滞留する水分の蒸発を満遍なく行うことができる。
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、アァンの第2の所定期間の駆動は、換気運転時の風路構成で実施することを特徴としている。
このことにより、浴室換気乾燥装置の内部で蒸発した水蒸気を迅速に屋外に排出できる。
本発明の請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、ファンの駆動後に、制御装置が乾燥運転時の風路構成に制御することを特徴としている。
このことにより、浴室換気乾燥装置の内部のすべてに滞留している水蒸気を屋外に排出できる。
本発明の請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御装置は、暖房運転もしくは乾燥運転の終了後に前記の駆動を実行することを特徴としている。
このことにより、乾燥装置の運転により発生した結露を自動的に蒸発できる。
本発明の請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御装置は、使用者が操作できるスイッチを備え、スイッチの操作で前記の駆動を実施することを特徴としている。
このことにより、乾燥装置を使用していない時に発生する乾燥装置の結露を除去することができる。
本発明の請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御装置は浴室換気乾燥装置の内部温度を検知する内部温度センサを備え、前記内部温度が所定値に達した時をもって前記の第1の所定期間とすることを特徴としている。
このことにより、浴室換気乾燥装置の内部の過大な加熱を防止し、装置を熱的損傷から防止できる。
本発明の請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御装置は、浴室換気乾燥装置の内部温度を検知する内部温度センサを備え、前記内部温度が所定値に降下した時をもって前記の第2の所定期間とすることを特徴としている。
このことにより、省エネルギーで浴室換気乾燥装置の内部を乾燥することができる。
本発明の請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御装置は、タイマ機能を備え、前記タイマ機能に予め設定した時限を前記の第1及び第2の所定期間とすることを特徴としている。
このことにより、簡素な構造で安価に浴室換気乾燥装置を製造できる。
本発明の請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御装置は、浴室の温度を検知する浴室温度センサと浴室外の室温を検知する室温センサを備え、前記浴室温度と前記室内温度の差が所定値以上の時に前記の駆動を実施することを特徴としている。
このことにより、浴室換気乾燥装置の内部の乾燥が必要な時に、自動的にこれを実施できる。
本発明の請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、制御装置は、浴室温度と室内温度の差が第2の所定値以下になるまで前記の駆動を繰り返し実施することを特徴としている。
このことにより、浴室換気乾燥装置の内部をより完全に乾燥することができる。
本発明の請求項12記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御装置は浴室外の室内の湿度を検知する湿度センサを備え、湿度センサが検知する湿度に応じて加熱手段の加熱量が制御されることを特徴としている。
このことにより、省エネルギーで浴室換気乾燥装置の内部を乾燥することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の浴室換気乾燥装置(以下単に乾燥装置と略記)の構成例を示す図である。図1(a)〜図1(c)は、図2に示す乾燥装置の運転モードの例に対応したもので、いずれも乾燥装置を浴室の天井に取り付けた状態の要部断面の側面図であり、図の下方が浴室である。
図1は、本発明の実施の形態1の浴室換気乾燥装置(以下単に乾燥装置と略記)の構成例を示す図である。図1(a)〜図1(c)は、図2に示す乾燥装置の運転モードの例に対応したもので、いずれも乾燥装置を浴室の天井に取り付けた状態の要部断面の側面図であり、図の下方が浴室である。
図1(a)において、浴室乾燥装置1は、天井2に取り付けられたケーシング3内にファンモータで駆動されるファン4が設けられ、このファン4の駆動により吸入風路5から浴室より吸入した空気の流れを制御するダンパ6と、このダンパ6の制御で形成される浴室側への循環風路7と、この循環風路7の浴室側に設けた加熱手段としてのヒータA8aとヒータB8bと、ダンパ6の駆動で形成される排気風路9を設けている。
ケ―シング3の上部には前記のファン4とダンパ6及びヒータA8a、ヒータB8bを制御する制御装置10が設けられている。
図1aは、運転モードが図2の乾燥(主として衣類の乾燥)時を示し、制御装置10がダンパ6を図で示す位置になるように制御する。
すなわち、ダンパ6の回動軸6aの垂線6bに対するダンパ6の中心線6cの角度(以下、ダンパ角度)が45°に制御する。
ファン4の駆動で浴室より吸入風路5を介して吸入された空気は、一部は循環風路7を経てヒータA8aとヒータB8b(加熱手段)で加熱されて浴室内に還元され、一部は排気風路9を経て屋外に排出される。
浴室内でヒータA8a、ヒータB8bにより加熱された空気が衣類の水分を蒸発させ、湿度が高められた空気は浴室換気乾燥装置1により一部は屋外に、一部は浴室内に還元され、この繰り返しにより衣類の乾燥が進行する。
この過程で浴室換気乾燥装置1内の吸入風路5と循環風路7及び排気風路9を構成する樹脂部品や金属部品に結露が発生する。
衣類が充分に乾燥されるまで長時間の乾燥が行われた場合は、前記の結露は再蒸発するが、経済的な理由から幾分生乾きのままで乾燥運転が終了することが多いので、結露状態や樹脂部材においては湿潤の状態が維持される。
このようかことが繰り返されると、金属部においては錆が発生し、あるいは適度な加温状態とも相まってカビが発生し、乾燥装置の運転初期において、異臭が発生して、使用者に不快なおもいを与えることになりがちである。
図1bは、運転モードが図2の暖房時を示し、制御装置10がダンパ6のダンパ角度を90°に制御する。また、加熱手段はヒータA8aのみが通電されている。
ファン4の駆動で浴室より吸入風路5を介して吸入された空気は循環風路7を経てヒータA8aで加熱されて浴室内に還元され、この動作の繰り返しで浴室内を快適な温度に維持する。この暖房機能が使われるのは入浴時であり、浴室内は浴槽に張ったお湯のため高湿度の状態であり、前述の乾燥時と同じように乾燥装置内部に結露や湿潤状態が発生する。
また、この運転モードは冬期に行われることから浴室の壁や天井および乾燥装置が外気の冷気で冷やされており、浴室内が浴槽から蒸発する水蒸気で高湿度の状態で暖房運転を開始すると壁や天井だけでなく乾燥装置内部にも結露が発生しやすい。
図1cは、運転モードが図2の換気時を示し、制御装置10がダンパ6のダンパ角度を0°に制御する。また、ヒータA8a、ヒータB8bは通電されず、ファン4のみが駆動されている。
以上述べたように、この種の乾燥装置は、乾燥運転時や暖房運転時に乾燥装置内に結露や湿潤の状態が発生しやすいものであり、この結露や湿潤の状態を解除するために、運転終了以後も加熱手段とファンを所定期間運転するいわゆる残置運転と呼ばれる制御を行っていた。
しかしながら、前述したように、浴室内が多湿な状態であり、多湿な空気では乾燥装置内の結露状態を完全に解除するためには長時間の残置運転が必要であった。
以下、本発明の実施の形態1について、図1を参照しながら、図3と図4を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1の制御装置の構成を示すブロック図である。
制御装置10は、図1(a)に示す、循環風路7内に設けた乾燥装置内の内部温度を検知する内部温度センサ11と乾燥運転や暖房運転の運転モードを選択設定する運転モード設定部12と乾燥運転や換気運転等の運転時間を設定するタイマ設定部13と後述する内部乾燥スイッチ14と運転スタートや運転停止を行う発停スイッチ15と、以上述べた符号11〜15の信号を入力とするマイコン16と、このマイコン16の出力として接続されヒータA8aを駆動するための継電器17、同じくヒータB8bを駆動するための継電器18、同じくファン4を駆動するための継電器19、同じくダンパ6のダンパ角度を制御するためのステッピングモータなどのモータ20とで構成されている。
点線で示す符号11〜15の部分は、リモコン装置10aとして浴室外の屋内の壁面に設置される。なお、リモコン装置10aには、選択した運転モードや動作状態を示す表示部が設けられるが図面への記載は省略している。
マイコン16の動作はROMやRAMやカウンターなどが共働するプログラムの形態で実施される、また次ぎに述べる制御装置10の動作に必要なタイマ機能16aも保有している。
次に図1〜3を参照しながら図4を用いて本発明の実施の形態1の制御装置の動作について説明する。
図4において、制御装置10は、ステップ(以下S)1において内部乾燥スイッチ14が押されたがどうかをチェックする。次いでS2で乾燥運転もしくは暖房運転が終了(タイマ運転での運転終了)したかどうか、もしくは乾燥、暖房いずれかの運転の発停スイッチ15の停止が押されたかどうかをチェックする。
S1とS2のいずれかにおいてYESであれば、次にS3においてダンパ6のダンパ角度を90°に制御し、図1(b)に示すような暖房運転モードの風路構成の状態にする。
すなわち、乾燥装置内の空気がダンパ6により遮断されることなく、かつ外部(屋外)に流出しない状態である。
次にS4においてヒータA8aを駆動する。このため乾燥装置内の温度は上昇を始める。このようにファン停止の状態で加熱手段を駆動するので乾燥装置内を通常(暖房運転や乾燥運転)より高い温度にすることができ、このため乾燥装置内の空気の過飽和水蒸気圧を通常よりも高くすることができとともに、吸入風路5と循環風路7を構成する部材の温度も通常より高くなり、前記部材に付着した水分の蒸発が促進される。
次にS5で乾燥装置内の温度を検知する内部温度センサ11の温度が所定温度に達したかどうかをチェックし、所定温度に達したと判断するとS6でヒータA8aを停止する。次にS7でダンパ6のダンパ角度を0°に制御し、図1(c)に示すような換気運転モードの風路構成の状態にする。
次にS8でファン4を駆動する。これによりダンパ6よりも上流側に滞留した結露水を蒸発させた高湿度の乾燥装置内の空気が屋外に排出される。
次にS9でダンパ6のダンパ角度を45°に制御し、図1(a)に示すような乾燥運転モードの風路構成の状態にする。これによりダンパ6よりも下流側の循環風路7の内部に滞留した高湿度の空気が浴室内に排出される。また、この過程で内部温度センサ11の周辺の温度は下降を開始する。
次にS10で内部温度センサ11の温度が所定温度に下降したかどうかをチェックし、所定温度まで降下したと判断するとS11でファン4を停止して乾燥動作を終了する。
以上説明したように、本発明の乾燥装置は、ファンを停止した状態で加熱手段を第一の所定期間駆動することにより乾燥装置内の空気流路の壁面等に付着した水分を通常の温度(例えば乾燥運転時の空気の温度は最高60℃程度)よりも高い温度(例えば80℃)に加熱することにより水分の蒸発を促進し、次いでファンを第2の所定期間駆動することにより蒸発した水分を含む乾燥装置内に対流した空気を乾燥装置外に排出するものであるので特別な装置を用いることなく乾燥装置の内部を効率よく迅速に乾燥するものである。
また、このときの加熱手段の駆動は、暖房運転時の循環風路の構成で行うので乾燥装置の空気の流路全体を加熱でき従って水分の蒸発を満遍なく行うことができる。
また、ファンの駆動は換気運転時のモードで実施するので乾燥装置の内部で蒸発した水蒸気を迅速に屋外に排出できる。
また、ファンの駆動後に乾燥運転時の風路構成にすることで乾燥装置内部のすべてに滞留している水蒸気を屋外に排出できる。
また、乾燥装置の内部の乾燥動作は暖房運転もしくは衣類乾燥運転の終了後に自動的に行うようにしたので乾燥装置の運転により発生する結露を自動的に蒸発させることができる。
また、制御装置に使用者が操作できるスイッチを備えているので、スイッチの操作で乾燥装置の内部を乾燥でき、乾燥装置を使用していない時に発生する乾燥装置の結露(例えば冬期の入浴時に発生する結露)を除去することができる。
また、乾燥装置の内部温度を検知する内部温度センサを備えて内部温度が所定値に達した時をもって加熱手段の駆動を停止するようにしているので乾燥装置の内部の過大な加熱を防止し、機体を熱的損傷から防止できる。
また、記内部温度が所定値に降下した時をもってファンの駆動を停止することにより省エネルギーで乾燥装置の内部を乾燥することができる。
なお、本実施の形態では、内部温度センサの検知温度で加熱手段の停止とファンの停止をきめているが、これを制御装置内のタイマによっておこなってもよく、この場合は乾燥装置をより安価に製造できる。
また、図4の動作の説明において、S8以降のファン駆動中は加熱手段の駆動は停止状態であるが、加熱手段を駆動するようにしてもかまわない。
また、S9でダンパ角度を45°の乾燥モードの風路構成としているが、これをダンパ角度90°の暖房モードの風路構成にしても差し支えない。
また、S1〜S11の動作を繰り返し複数回実施するようにしてよく、この場合はより完全な乾燥を行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。図5は、本発明の実施の形態2の制御装置の構成を示すブロック図である。図において、図3と同一の符号の11〜20の構成要素は、図3の構成要素と同じなので説明を省略し、新たに付加された構成要素について説明する。
実施の形態1と同一部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。図5は、本発明の実施の形態2の制御装置の構成を示すブロック図である。図において、図3と同一の符号の11〜20の構成要素は、図3の構成要素と同じなので説明を省略し、新たに付加された構成要素について説明する。
浴室外の屋内の温度を検知する室内温度センサ21と、同じく湿度を検知する室内湿度センサ22とが屋内の壁面に設置されるリモコン装置10aに収納され、それぞれの出力はマイコン16の入力として接続されている。
浴室内の温度を検知する浴室温度センサ23は、図1(a)に示すように浴室換気乾燥装置1の吸入風路5の下部に取り付けられ、その出力はマイコン16の入力として接続されている。
この制御装置の動作を図1と図2及び図5を参照しながら図6を用いて説明する。
図6は、本発明の実施の形態2の制御装置の動作を示すフローチャートである。
図6において、制御装置10は、S21において室内温度センサ21が検知する温度を基準として浴室温度センサ23が検知する浴室の温度との差(以下単に温度差)ΔTが所定値K1(例えば5°)以上であるかをチェックする。温度差が所定値以上であれば、S22においてダンパ6のダンパ角度を90°にして図1(b)に示す暖房運転モードの風路構成にする。次にS23で室内湿度センサ22が検知する屋内の湿度が所定値(例えば相対湿度60%)以上か以下かをチェックし、以上であればヒータA8aとヒータB8bを駆動し、以下であればヒータA8aのみを駆動する(S24)。
つぎのS25において乾燥装置内の温度を検知する内部温度センサ11の温度が所定温度に達したかどうかをチェックし、所定温度に達したと判断するとS26でヒータを停止する。次にS27でダンパ6のダンパ角度を0°に制御し、図1(c)に示すような換気運転モードの風路構成の状態にする。
次にS28でファン4を駆動する。これによりダンパ6よりも上流側に滞留した結露水を蒸発させた高湿度の乾燥装置内の空気が屋外に排出される。またファン4を駆動することで乾燥装置内の温度は下降を開始する。
次にS29で内部温度センサ11の温度が所定温度に下降したかどうかをチェックし、所定温度まで降下したと判断するとS30でファン4を停止する。
次にS31において浴室と室内の温度差ΔTが所定値K2(例えば2°)以上であるかをチェックする。もし所定値以下であれば乾燥装置の内部の乾燥動作を終了するが、所定値以上であれば、再びS22に戻ってS22〜S30までの動作を繰り返し、浴室と室内の温度差ΔTが所定値K2以下になった時点で乾燥動作を終了する。
以上説明したように、本発明の乾燥装置は、浴室の温度を検知する浴室温度センサと浴室外の室温を検知する室温センサを備え、浴室温度と室内温度の差が所定値以上の時に実施の形態1で説明したことと同様の乾燥装置内の乾燥動作を行うようにしたものであり、乾燥装置の内部の乾燥が必要な時に、自動的にこれを実施することが特徴である。
従って、乾燥装置の暖房運転や衣類乾燥運転の終了後には浴室内の温度が上昇していることから、これを検知し自動的に乾燥装置自身の乾燥運転を行うことができる。また、乾燥装置の暖房運転や衣類乾燥運転を行わない場合で、入浴等で結露の恐れがある場合も浴室内の温度上昇の検知で乾燥装置の内部乾燥運転を行うことができる。
また、浴室温度と室内温度の差が第2の所定値以下になるまで乾燥装置内部の乾燥動作を繰り返し実施するようにしたので、浴室換気乾燥装置の内部をより完全に乾燥することができる。
また、浴室外の室内の湿度を検知する湿度センサを備えて湿度センサが検知する湿度に応じて加熱手段の加熱量が制御されるようにしたので、室内の湿度が高く乾燥装置の内部の乾燥がしにくいときには(浴室内の空気を外部に排出するときの空気の補給は浴室の扉の隙間やガラリから補給されるので、屋内の湿度が高いと乾燥装置の内部の乾燥の効率が悪くなる)加熱手段の加熱量を大きくすることでこれを補完できる。従って省エネルギーで浴室換気乾燥装置の内部を乾燥することができる。
なお、本実施の形態と前述の実施の形態1では、浴室換気乾燥装置の構造がファンを循環と換気に兼用するもので説明したが、本発明が適用される浴室換気乾燥装置は、循環用と換気用のファンとを有する装置であってもよく、加熱手段も温水を利用するものであってもよい。
本発明の浴室換気乾燥装置は、効率よく迅速に浴室換気乾燥装置の内部を乾燥させて、錆やカビの発生を防止するものであり、家庭用の用途にとどまらずホテルや旅館などの業務用の建物や公民館や集会所など公共の施設の用途にも適用できる。
1 浴室換気乾燥装置
4 ファン
6 ダンパ
7 循環風路
8a ヒータA
8b ヒータB
9 排気風路
10 制御装置
10a リモコン装置
11 内部温度センサ
14 内部乾燥スイッチ
16 マイコン
16a タイマ機能
21 室内温度センサ
22 室内湿度センサ
23 浴室温度センサ
4 ファン
6 ダンパ
7 循環風路
8a ヒータA
8b ヒータB
9 排気風路
10 制御装置
10a リモコン装置
11 内部温度センサ
14 内部乾燥スイッチ
16 マイコン
16a タイマ機能
21 室内温度センサ
22 室内湿度センサ
23 浴室温度センサ
Claims (12)
- ファンと、前記ファンの作動により浴室内の空気を循環する循環風路と、前記ファンの駆動により浴室内の空気を屋外に排出する排気風路と、前記循環風路内に設置された加熱手段および前記ファンと前記加熱手段を組み合わせて作動させて暖房運転もしくは乾燥運転もしくは換気運転を行う制御装置とを備えた浴室換気乾燥装置において、前記制御装置は、前記加熱手段を第1の所定期間駆動させた後、前記ファンを第2の所定期間駆動し、浴室換気乾燥装置の内部を乾燥することを特徴とする浴室換気乾燥装置。
- 前記加熱手段の第1の所定期間の駆動は、暖房運転時の循環風路構成で実施する請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記の第2の所定期間のファンの駆動は、換気運転時の換気風路構成で実施する請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
- ファンの駆動後に制御装置が乾燥運転時の風路構成に制御する請求項3記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記の制御装置は、暖房運転もしくは乾燥運転の終了後に前記の駆動を実行する請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記の制御装置は、使用者が操作できるスイッチを備え、前記スイッチの操作で前記の駆動を実施する請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記の制御装置は、浴室換気乾燥装置の内部温度を検知する内部温度センサを備え、前記内部温度が所定値に達した時をもって前記の第1の所定期間とする請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記の制御装置は、浴室換気乾燥装置の内部温度を検知する内部温度センサを備え、前記内部温度が所定値に降下した時をもって前記の第2の所定期間とする請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記の制御装置は、タイマ機能を備え、前記タイマ機能に予め設定した時限を前記の第1及び第2の所定期間とする請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記の制御装置は、浴室の温度を検知する浴室温度センサと浴室外の室温を検知する室温センサを備え、前記浴室温度と前記室内温度の差が所定値以上の時前記の駆動を実施する請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
- 請求項10記載の制御装置は、前記浴室温度と前記室内温度の差が第2の所定値以下になるまで前記の駆動を繰り返し実施する請求項10記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記の制御装置は、浴室外の室内の湿度を検知する湿度センサを備え、前記湿度センサが検知する湿度に応じて前記加熱手段の加熱量が制御される請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
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JP (1) | JP2008039211A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010025450A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Toto Ltd | 浴室乾燥機 |
-
2006
- 2006-08-02 JP JP2006210609A patent/JP2008039211A/ja active Pending
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JP2010025450A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Toto Ltd | 浴室乾燥機 |
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