JP2008038760A - シリンダヘッドカバー - Google Patents

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智志 榎田
Junji Yuki
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Abstract

【課題】シリンダヘッドカバーに複数のオイルコントロールバルブを設ける場合に、それらを収容するのに要する部品点数を少なくすることにより、製造工数の削減を図る。
【解決手段】バルブケース10には、吸気側バルブケース部30と、排気側バルブケース部40とを設ける。吸気側バルブケース部30には、吸気側オイルコントロールバルブ5を挿入するための挿入口33を有する吸気側筒状部31と、吸気側オイルコントロールバルブ5に内燃機関潤滑油を供給するための油路が形成された吸気側油路構成部32とを設ける。排気側バルブケース部40には、排気側筒状部41と、排気側油路構成部42とを設ける。吸気側バルブケース部30と、排気側バルブケース部40とを連結部50で連結する。
【選択図】図6

Description

本発明は、可変バルブタイミング機構を有する内燃機関のシリンダヘッドに設けられるシリンダヘッドカバーに関する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されているように、内燃機関のシリンダヘッドには、吸気弁や排気弁を駆動する動弁装置が設けられ、この動弁装置は、シリンダヘッドカバーにより覆われている。特許文献1の動弁装置は、油圧で作動する可変バルブタイミング機構を吸気側及び排気側に備えている。これら可変バルブタイミング機構には、作動油としての内燃機関潤滑油が吸気側及び排気側オイルコントロールバルブを介してそれぞれ供給されるようになっている。シリンダヘッドカバーには、吸気側及び排気側オイルコントロールバルブを収容する吸気側及び排気側バルブケースが個別に設けられている。
特開2006−152969号公報
ところが、特許文献1のものでは、吸気側及び排気側バルブケースが個別に設けられているので、部品点数が多くなっており、各々を所定の組付位置に位置合わせして組み付ける作業が煩雑で、製造工数の増大を招く。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シリンダヘッドカバーに複数のオイルコントロールバルブを設ける場合に、それらを収容するのに要する部品点数を少なくすることにより、製造工数の削減を図ることにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、シリンダヘッドに取り付けられるシリンダヘッドカバー本体と、上記シリンダヘッドに設けられた動弁装置に供給する内燃機関潤滑油の流量制御を行うオイルコントロールバルブが収容されるバルブケースとを有するシリンダヘッドカバーにおいて、上記バルブケースは、第1オイルコントロールバルブを収容する第1バルブケース部と、第2オイルコントロールバルブを収容する第2バルブケース部とを有し、上記第1バルブケース部は、上記第1オイルコントロールバルブを挿入するための第1挿入口を有する第1筒状部と、該第1筒状部内に挿入された上記第1オイルコントロールバルブに内燃機関潤滑油を供給するための油路が形成された第1油路構成部とを有し、上記第2バルブケース部は、上記第2オイルコントロールバルブを挿入するための第2挿入口を有する第2筒状部と、該第2筒状部内に挿入された上記第2オイルコントロールバルブに内燃機関潤滑油を供給するための油路が形成された第2油路構成部とを有し、上記第1バルブケース部と、上記第2バルブケース部とが連結部により連結されている構成とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、シリンダヘッドカバー本体には、第1筒状部における第1挿入口側が該シリンダヘッドカバー本体の内側から挿入される第1開口部と、第2筒状部における第2挿入口側が該シリンダヘッドカバー本体の内側から挿入される第2開口部とが形成され、上記第1及び第2筒状部が上記第1及び第2開口部に挿入された状態で、該第1及び第2筒状部と該第1及び第2開口部の内周部との間には、シール部材がそれぞれ配設されている構成とする。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、バルブケースの連結部には、シリンダヘッドカバー本体に固定されるシリンダヘッドカバー用固定部が設けられている構成とする。
請求項4の発明では、請求項1から3のいずれか1つの発明において、バルブケースの油路は、シリンダヘッド側の油路に連通するように形成され、バルブケースの連結部には、シリンダヘッドに固定されるシリンダヘッド用固定部が設けられている構成とする。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、シリンダヘッドカバー本体には、シリンダヘッドが有するカムキャップへ向けて突出し該カムキャップに固定される取付部が設けられ、バルブケースのシリンダヘッド用固定部は、上記取付部と上記カムキャップとで挟持される構成とする。
請求項1の発明によれば、第1オイルコントロールバルブを収容する第1バルブケース部と、第2オイルコントロールバルブを収容する第2バルブケース部とを連結部で連結して一体化したので、シリンダヘッドカバーに複数のオイルコントロールバルブを設ける場合に、それらを収容するバルブケースを1つにすることができる。これにより、バルブケースを所定の組付位置に位置合わせして組み付ける作業を短時間で行えるようになり、製造工数を削減できる。
請求項2の発明によれば、バルブケースをシリンダヘッドカバー本体に組み付けると、バルブケースの第1及び第2挿入口がシリンダヘッドカバー本体の第1及び第2開口部から外側に臨むことになり、第1及び第2オイルコントロールバルブを第1及び第2挿入口に容易に挿入して組み付けることができる。この場合に、第1及び第2筒状部と第1及び第2開口部の内周部との間をシールすることができるので、シリンダヘッドカバー本体の内部に存在するブローバイガスの洩れを抑止することができる。
請求項3の発明によれば、バルブケースのシリンダヘッドカバー用固定部をシリンダヘッドカバー本体に固定することで、バルブケースとシリンダヘッドカバー本体とをアッセンブリ化することができる。これにより、バルブケースとシリンダヘッドカバー本体とを内燃機関に一度に組み付けることができる。
請求項4の発明によれば、バルブケースのシリンダヘッド用固定部をシリンダヘッドに固定することで、バルブケースの油路とシリンダヘッドの油路との接続を確実にすることができ、これら油路の接続部分からの潤滑油の洩れを抑止できる。
請求項5の発明によれば、シリンダヘッドカバー本体の取付部をカムキャップに固定することで、バルブケースのシリンダヘッド用固定部を取付部とカムキャップとで挟持してシリンダヘッドに固定することができる。これにより、シリンダヘッドカバー本体の取付部の固定作業と、シリンダヘッド用固定部の固定作業とを一度に行うことができ、製造工数をより一層削減できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るシリンダヘッドカバーYを示すものである。このシリンダヘッドカバーYは、シリンダヘッドH(図2に仮想線で示す)に固定されるシリンダヘッドカバー本体1と、オイルコントロールバルブ5、6(図2及び図6(a)に仮想線で示す)が収容されるバルブケース10とを有している。
上記シリンダヘッドカバーYが取り付けられる内燃機関は、図示しないが、いわゆる直列4気筒のガソリンエンジンである。このエンジンのシリンダヘッドHには、各気筒の略中心線上に位置するように4つの点火プラグ(図示せず)が配設されるとともに、この点火プラグを挟んでエンジンの吸気側及び排気側にそれぞれ吸気弁及び排気弁(共に図示せず)が配設されている。シリンダヘッドHの上部の吸気側には、タペットやバルブスプリング(共に図示せず)が設けられるとともに、気筒列方向に延びる吸気側カムシャフトI(図2に仮想線で示す)が回転可能に設けられている。シリンダヘッドHの上部の排気側にも、吸気側と同様にタペット及びバルブスプリング(共に図示せず)と、排気側カムシャフトE(図4に仮想線で示す)とが設けられている。上記吸気側及び排気側カムシャフトI、Eは、一体構造のカムキャップCによりシリンダヘッドHに取り付けられている。このカムキャップCは、シリンダヘッドHの一部を構成するものである。上記タペット、バルブスプリング、吸気側カムシャフトI及び排気側カムシャフトEが、本発明の動弁装置2を構成している。尚、カム面を図2における符号Sで示す。
図2に示すように、上記吸気側カムシャフトIの気筒列方向一端部には、吸気弁の作動タイミングを変更するための油圧式の可変バルブタイミング機構3が設けられている。可変バルブタイミング機構3は、吸気側カムシャフトIの気筒列方向一端部に設けられたタイミングプーリー4と、吸気側カムシャフトIとの回転位相を変化させるように構成された周知の構造のものである。可変バルブタイミング機構3には、第1オイルコントロールバルブとしての吸気側オイルコントロールバルブ5によって所定の圧力に調整されたエンジンの潤滑油が供給されるようになっている。このオイルコントロールバルブ5は、動弁装置2に供給する内燃機関潤滑油の流量制御を行うものである。
上記吸気側オイルコントロールバルブ5から供給された潤滑油の圧力により、可変バルブタイミング機構3が作動して吸気弁の作動タイミングが進角側または遅角側に変更される。排気側にも吸気側と同様に可変バルブタイミング機構(図示せず)が設けられ、第2オイルコントロールバルブとしての排気側オイルコントロールバルブ6により潤滑油が供給されるようになっている。上記両オイルコントロールバルブ5、6は、エンジン制御装置(図示せず)により制御される電磁弁を備えた周知の構造のものである。
尚、上記エンジンは、自動車用のものであり、気筒列方向が車幅方向となるようにエンジンルーム(図示せず)に搭載されている。この実施形態の説明では、搭載状態にあるエンジンの上側となる方を「上」といい、また、下側となる方を「下」という。また、エンジンの搭載方向は、車両側の要求で設定されるものであり、上記した方向に限られるものではない。
図1に示すように、上記シリンダヘッドカバー本体1は、上壁部1aと該上壁部1aの周縁部から下方へ延びる周壁部1bとを有する樹脂材の一体成形品である。このシリンダヘッドカバー本体1によって上記動弁装置2が上方から覆われている。図2に示すように、シリンダヘッドカバー本体1の内部における気筒列方向一側寄りには、上記バルブケース10が設けられている。また、図2に示すように、シリンダヘッドカバー本体1の内部には、上記動弁装置2よりも上方に、該シリンダヘッドカバー本体1の内部空間を上下方向に区画するための仕切部材11が設けられている。この仕切部材11よりも上側の空間が、ブローバイガス分離用空間Rとされている。
図1に示すように、上記シリンダヘッドカバー本体1の上壁部1aにおける中央部には、気筒列方向に延びる凹部14が形成され、また、上壁部1aにおける凹部14よりも吸気側及び排気側は、気筒列方向に平坦に延びるように形成された吸気側部15及び排気側部16で構成されている。
上記吸気側部15の気筒列方向一側には、キャップ(図示せず)により開閉されるオイル注入孔22が形成されている。吸気側部15の気筒列方向略中央部には、ブローバイガス分離用空間Rに連通するブローバイガス流出管23が設けられている。
吸気側部15の気筒列方向一側には、上方へ膨出する膨出部15aと、この膨出部15aの気筒列方向一側に隣接した窪み部15bとが形成されている。吸気側部15における膨出部15aと窪み部15bとの境界部分は大略上下方向に延びるように形成されており、この境界部分の全体には、気筒列方向一側へ向けて開口する第1開口部としての吸気側開口部15cが形成されている。吸気側開口部15cは、略円形をなしており、バルブケース10の吸気側筒状部31(詳細は後述する)を挿入するためのものである。図2に示すように、吸気側開口部15cの内周部は、平滑に形成され、カバー側シール面15dとされている。
図1に示すように、上記排気側部16の気筒列方向一側も吸気側部15の気筒列方向一側と同様に構成されている。すなわち、排気側部16の気筒列方向一側には、膨出部16a、窪み部16b及び第2開口部としての排気側開口部16cが形成され、図5に示すように、排気側開口部16cの内周部がカバー側シール面16dとされている。
図1に示すように、上記上壁部1aには、吸気側開口部15aと排気側開口部16aとの間に、オイルコントロールバルブ5、6をそれぞれ締結固定するための締結固定用突出部13、13が形成されている。
また、上記上壁部1aの凹部14の底面には、上記点火プラグが挿通するプラグ挿通孔25が開口している。また、図3にも示すように、シリンダヘッドカバー1の周壁部1bの下縁部は、シリンダヘッドHに締結部材(図示せず)によって締結固定されるようになっている。
上記シリンダヘッドカバー本体1における吸気側膨出部15aと排気側膨出部16aとの間の部位は、カムキャップCの直上方に位置している。このシリンダヘッドカバー本体1における吸気側膨出部15aと排気側膨出部16aとの間の部位には、図3及び図4に示すように、上記カムキャップCへ向けて突出し該カムキャップCに固定される取付部17が一体に設けられている。
上記取付部17は、上壁部1aの上面に開口して下方へ延びる貫通孔17aを有する円筒形状とされ、該貫通孔17aには、締結部材としてのボルトB1が上方から挿入されるようになっている。取付部17の外周面における下部には、小径部17bが形成され、この小径部17bにより外側段差部17cが形成されている。取付部17の内周面における下部には、上記外側段差部17cの形状に対応して内側段差部17dが形成されるとともに、カラー21が嵌められている。この内側段差部17dには、ボルトB1の頭部が当たるようになっている。このボルトB1は、カムキャップCに形成されたねじ孔C1に螺合するようになっている。また、取付部17の下端面は、カムキャップCの上面に当接するように形成され、この下端面には、カラー21の外周面を囲むようにシール材24が配設されている。
上記シリンダヘッドカバー本体1の上壁部1aにおける取付部17の近傍には、図3及び図5に示すように、該取付部17と同様にカムキャップC側へ向けて突出する円柱部18が形成されている。この円柱部18と取付部17の外周面とは繋がっている。円柱部18には、図5に示すように、下端面に開口して上方へ延びるねじ孔18aが形成されている。
図4に示すように、上記バルブケース10は、カムキャップCの上部に配置されており、図6に示すように、吸気側オイルコントロールバルブ5を収容する吸気側バルブケース部30と、排気側オイルコントロールバルブ6を収容する排気側バルブケース部40と、これらバルブケース部30、40を連結する連結部50とを備えている。このバルブケース10は、アルミニウム合金等の金属材を用いて一体成形されている。尚、吸気側バルブケース部30が本発明の第1バルブケース部であり、排気側バルブケース部40が本発明の第2バルブケース部である。
上記吸気側バルブケース部30は、第1筒状部としての吸気側筒状部31と、吸気側筒状部31の下部に設けられた第1油路構成部としての吸気側油路構成部32とを備えている。吸気側筒状部31の中心線X(図2に示す)は、気筒列方向に向くとともに、気筒列方向一側に行くほど上方に位置するように全体として傾斜している。つまり、吸気側筒状部31は、シリンダヘッドカバー1の吸気側部15に対し傾斜している。
上記吸気側筒状部31の気筒列方向一側の開口は、吸気側オイルコントロールバルブ5を挿入するための吸気側挿入口33である。この吸気側筒状部31の挿入口33側が上記吸気側開口部15cに挿入されるようになっている。吸気側筒状部31の外周面には、上記カバー側シール面15dに沿うように延びるケース側シール面31aが形成されている。ケース側シール面31aには、吸気側筒状部31の周方向に延びる環状溝31bが形成されている。この環状溝31bには、弾性部材からなるシール部材としてのOリング34が嵌め込まれている。このOリング34により、カバー側シール面15dとケース側シール面31aとの間がシールされるようになっている。上記吸気側挿入口33が本発明の第1挿入口である。
図6(b)に示すように、上記吸気側油路形成部32には、流入用油路32a及び2本の給排用油路32bが上下方向に延びるように形成されている。これら油路32a、32bは、吸気側油路構成部32の下面に開口している。流入用油路32aは、カムキャップCに形成された油路及びシリンダヘッドHに形成された油路(図示せず)を介してオイルポンプ(図示せず)に接続されている。オイルポンプから送給される潤滑油は、流入用油路32aから吸気側オイルコントロールバルブ5に流入するようになっている。給排用油路32bは、カムキャップCに形成された油路及び吸気側カムシャフトIに形成された油路(図示せず)を介して可変バルブタイミング機構3に接続されており、これら油路32bを介して潤滑油が可変バルブタイミング機構3に供給されるとともに、供給された潤滑油が可変バルブタイミング機構3から排出されるようになっている。
上記吸気側油路構成部32の下面には、各油路32a、32bの開口を囲むように溝32cが形成され、この溝32cには、シール部材(図示せず)が嵌め込まるようになっている。このシール部材により、吸気側油路構成部32の油路32a、32bと、カムキャップCの油路との接続部分がシールされるようになっている。
上記排気側バルブケース部40は、吸気側バルブケース部30と同様に構成され、第2筒状部としての排気側筒状部41と、第2油路構成部としての排気側油路構成部42とを備えている。図5に示すように、排気側筒状部41の挿入口43側が上記排気側開口部16cに挿入されるようになっている。排気側筒状部41の外周面にケース側シール面41aが形成され、このケース側シール面41aの環状溝41bに、Oリング34が嵌め込まれている。上記排気側挿入口43が本発明の第2挿入口である。
上記連結部50は、図6に示すように、吸気側油路構成部32の下端部から排気側油路構成部42の下端部まで延びる厚肉な板部51を備えている。板部51の気筒列方向一側には、円弧形状をなす切欠部52が形成されている。切欠部52の内周面の下半部には、該切欠部52の内方へ向けて突出し該内周面に沿って延びる突条部52aが形成されている。この突条部52aにより切欠部52の内周面には段差部52bが形成されることになる。バルブケース10をシリンダヘッドカバー1に組み付けた状態では、図4に示すように、切欠部52の内部に上記取付部17の下端部が位置するとともに、段差部52bに外側段差部17cが嵌るようになっている。
図6(a)に示すように、上記板部51の排気側における切欠部52の開放部分近傍には、気筒列方向一側へ延出する延出部53が設けられている。この延出部53は、板部51の厚み方向略中央部に位置しており、具体的には、段差部52bと同じ高さ位置とされている。延出部53には、上下方向に貫通する貫通孔53aが形成されている。
上記板部51の上面には、リブ54が突設されている。リブ54は、吸気側油路構成部32と排気側油路構成部42とを連結するように延びている。リブ54には、切欠部52を逃げるように気筒列方向他側へ向けて湾曲形成された湾曲部54aが設けられている。このリブ54及び板部51により、上記吸気側バルブケース部30と排気側バルブケース部40とは、相対位置が変化しないようにかつ倒れ変形しないように強固に一体化されている。
図2に示すように、上記吸気側オイルコントロールバルブ5は、吸気側筒状部31の中心線X方向の長さよりも長い円柱状をなしており、該吸気側筒状部31に嵌入した状態で保持されている。吸気側オイルコントロールバルブ5の基端側はシリンダヘッドカバー1から外部に突出している。この吸気側オイルコントロールバルブ5の基端部には、エンジン制御装置から延びる信号線(共に図示せず)が接続されるようになっている。また、吸気側オイルコントロールバルブ5の基端部が上記シリンダヘッドカバー本体1の締結固定用突出部13に固定されるようになっている。
上記吸気側オイルコントロールバルブ5の先端側は、吸気側筒状部31からシリンダヘッドカバー1の内部のブローバイガス分離用空間Rに突出している。この吸気側オイルコントロールバルブ5の先端側には、該オイルコントロールバルブ5に供給された潤滑油が流出するリリース用の流出口(図示せず)が形成されている。また、排気側オイルコントロールバルブ6は、吸気側と同様に排気側筒状部41に嵌入されている。
また、上記仕切部材11は、図7及び図8に示すように、樹脂材を板状に成形してなるものであり、図2にも示すように、気筒列方向に延びる溝11a、11bを有している。上記仕切部材11の溝11a、11bにおける側壁部には、潤滑油流出孔11cがそれぞれ形成されている。上記溝11a、11bは、蓋部材20により閉塞されている。
上記吸気側の仕切部材11は、シリンダヘッドカバー1の吸気側部15及び排気側部16の内面から下方へ突出する溶着用リブ19、19(図3に示す)の下端部に溶着されている。この溶着された状態では、上記吸気側及び排気側の溝11a、11bに、吸気側及び排気側オイルコントロールバルブ5、6の先端部の流出口から流出する潤滑油が滴下するようになっている。この潤滑油は、吸気側及び排気側の溝11a、11bを通って、潤滑油流出孔11cから上記カムシャフトI、Eのカム面Sに供給されるようになっている。
また、上記カムキャップCは、アルミニウム合金等の金属材料からなるものであり、図4に示すように、吸気側及び排気側カムシャフトI、Eの軸受部分を構成する2つの凹部C3を備えている。このカムキャップCは、図示しないカムキャップボルトによりシリンダヘッドHに締結固定されている。
次に、シリンダヘッドカバー1をシリンダヘッドHに組み付ける要領について説明する。まず、バルブケース10の吸気側及び排気側筒状部31、41にOリング34を嵌めるとともに、吸気側及び排気側油路構成部32、42の溝32c、42cにシール部材を嵌める。その後、バルブケース10をシリンダヘッドカバー本体1に組み付ける。
このバルブケース10を組み付ける際には、バルブケース10をシリンダヘッドカバー本体1の内側に位置付けて、吸気側及び排気側筒状部31、41を吸気側及び排気側開口部15c、16cに挿入し、吸気側及び排気側挿入口33、43を開口部15c、16cから外部に臨ませる。このとき、図4に示すように、バルブケース10の切欠部52内にシリンダヘッドカバー本体1の取付部17を挿入し、段差部52bに外側段差部17cを嵌めるとともに、図5に示すように、延出部53を円柱部18の下端部に当てて、貫通孔53aをねじ孔18aと一致させる。そして、ボルトB2を延出部53の下方から貫通孔53aに挿通させてねじ孔18aに螺合させ、延出部53を円柱部18に固定する。これにより、バルブケース10がシリンダヘッドカバー本体1に固定されて両者が一体化した状態で保持される。この状態では、Oリング34により、カバー側シール面15d、16dとケース側シール面31a、41aとの間がシールされる。上記延出部53が本発明のシリンダヘッドカバー用固定部である。
上記バルブケース10を組み付ける際には、吸気側及び排気側バルブケース部30、40を連結しているので、延出部53をシリンダヘッドカバー本体1に締結するだけで、両バルブケース部30、40を一度に短時間でシリンダヘッドカバー本体1の所定位置に組み付けることが可能になっている。
次いで、シリンダヘッドカバー本体1をバルブケース10と一緒にシリンダヘッドHに固定する。このとき、図4に示すように、バルブケース10の下面をカムキャップCの上面に載置し、ボルトB1を取付部17の上方から貫通孔17aに挿入してカムキャップCのねじ孔C1に螺合させて締め付けていく。こうすると、バルブケース10の突条部52aが、取付部17の外側段差部17cとカムキャップCとで挟持されてシリンダヘッドHに固定された状態となり、バルブケース10の下面がカムキャップCの上面に圧接する。これにより、バルブケース10がシリンダヘッドHにしっかりと固定された状態となる。この固定状態では、バルブケース10の下面がカムキャップCの上面に圧接していることにより、バルブケース10の油路32a、32b、42a、42bと、カムキャップCの油路との間がシール部材により確実にシールされる。また、シリンダヘッドカバー本体1の周壁部1bの下縁部もシリンダヘッドHに締結固定する。上記突条部52aが本発明のシリンダヘッド用固定部である。
以上説明したように、この実施形態に係るシリンダヘッドカバーYでは、吸気側オイルコントロールバルブ5を収容する吸気側バルブケース部30と、排気側オイルコントロールバルブ6を収容する排気側バルブケース部40とを連結部50で連結することによってバルブケース10を1つの部品とした。これにより、バルブケース10を組み付ける作業を短時間で行えるようになり、製造工数を削減できる。
また、バルブケース10をシリンダヘッドカバー本体1に組み付けると、吸気側及び排気側筒状部31、41の外周面と吸気側及び排気側開口部15c、16cの内周部との間をOリング34でシールすることができる。これにより、シリンダヘッドカバー本体1の内部に存在するブローバイガスの洩れを抑止することができる。
また、バルブケース10の延出部53をシリンダヘッドカバー本体1に固定するだけで、両バルブケース部30、40をシリンダヘッドカバー本体1に位置決めした状態でアッセンブリ化することができる。これにより、バルブケース10とシリンダヘッドカバー本体1とをシリンダヘッドHに一度に組み付けることができる。
また、バルブケース10の吸気側と排気側との中央部に突条部52aを設けて、この突条部52aをシリンダヘッドHに押し付けて固定するようにしたので、吸気側及び排気側油路構成部32、42を均等にカムキャップCに押し付けることが可能になる。これにより、バルブケース10の油路32a、32b、42a、42bと、カムキャップCの油路との接続を確実にすることができ、これら油路32a、32b、42a、42bの接続部分から潤滑油を洩れにくくすることができる。
また、ボルトB1を締め付けることで、シリンダヘッドカバー本体2の取付部17の固定作業と、バルブケース10の固定作業とを一度に行うことができ、製造工数をより一層削減することができる、
以上説明したように、本発明に係るシリンダヘッドカバーは、例えば、吸気側及び排気側に可変バルブオイルコントロールバルブを備えたエンジンに用いることができる。
本発明の実施形態に係るシリンダヘッドカバーを上方から見た斜視図である。 図1のII−II線における断面図である。 シリンダヘッドカバー本体を下方から見た斜視図である。 図1のIV−IV線における断面図である。 図1のV−V線における断面図である。 (a)はバルブケースを上方から見た斜視図であり、(b)はバルブケースを下方から見た斜視図である。 シリンダヘッドカバーを下方から見た斜視図である。 仕切部材を上方から見た斜視図である。
符号の説明
1 シリンダヘッドカバー本体
2 動弁装置
5 吸気側オイルコントロールバルブ(第1オイルコントロールバルブ)
6 排気側オイルコントロールバルブ(第2オイルコントロールバルブ)
10 バルブケース
15c 吸気側開口部(第1開口部)
16c 排気側開口部(第2開口部)
17 取付部
30 吸気側バルブケース部(第1バルブケース部)
31 吸気側筒状部(第1筒状部)
32 吸気側油路構成部(第1油路構成部)
33 吸気側挿入口(第1挿入口)
34 Oリング(シール部材)
40 排気側バルブケース部(第2バルブケース部)
41 排気側筒状部(第2筒状部)
42 排気側油路構成部(第2油路構成部)
43 排気側挿入口(第2挿入口)
50 連結部
52a 突条部(シリンダヘッド用固定部)
53 延出部(シリンダヘッドカバー用固定部)
C カムキャップ
H シリンダヘッド
Y シリンダヘッドカバー

Claims (5)

  1. シリンダヘッドに取り付けられるシリンダヘッドカバー本体と、上記シリンダヘッドに設けられた動弁装置に供給する内燃機関潤滑油の流量制御を行うオイルコントロールバルブが収容されるバルブケースとを有するシリンダヘッドカバーにおいて、
    上記バルブケースは、第1オイルコントロールバルブを収容する第1バルブケース部と、第2オイルコントロールバルブを収容する第2バルブケース部とを有し、
    上記第1バルブケース部は、上記第1オイルコントロールバルブを挿入するための第1挿入口を有する第1筒状部と、該第1筒状部内に挿入された上記第1オイルコントロールバルブに内燃機関潤滑油を供給するための油路が形成された第1油路構成部とを有し、
    上記第2バルブケース部は、上記第2オイルコントロールバルブを挿入するための第2挿入口を有する第2筒状部と、該第2筒状部内に挿入された上記第2オイルコントロールバルブに内燃機関潤滑油を供給するための油路が形成された第2油路構成部とを有し、
    上記第1バルブケース部と、上記第2バルブケース部とが連結部により連結されていることを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  2. 請求項1に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、
    シリンダヘッドカバー本体には、第1筒状部における第1挿入口側が該シリンダヘッドカバー本体の内側から挿入される第1開口部と、第2筒状部における第2挿入口側が該シリンダヘッドカバー本体の内側から挿入される第2開口部とが形成され、
    上記第1及び第2筒状部が上記第1及び第2開口部に挿入された状態で、該第1及び第2筒状部と該第1及び第2開口部の内周部との間には、シール部材がそれぞれ配設されていることを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  3. 請求項1または2に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、
    バルブケースの連結部には、シリンダヘッドカバー本体に固定されるシリンダヘッドカバー用固定部が設けられていることを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のシリンダヘッドカバーにおいて、
    バルブケースの油路は、シリンダヘッド側の油路に連通するように形成され、
    バルブケースの連結部には、シリンダヘッドに固定されるシリンダヘッド用固定部が設けられていることを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  5. 請求項4に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、
    シリンダヘッドカバー本体には、シリンダヘッドが有するカムキャップへ向けて突出し該カムキャップに固定される取付部が設けられ、
    バルブケースのシリンダヘッド用固定部は、上記取付部と上記カムキャップとで挟持されることを特徴とするシリンダヘッドカバー。
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