JP2008038105A - 粘着剤及び粘着シート、並びにワークの剥離方法 - Google Patents

粘着剤及び粘着シート、並びにワークの剥離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱処理により被着体からの剥離を容易とする粘着剤に関し、初期粘着力及び保持力に優れ、剥がしたい時に簡単に被着体から容易に剥離できる粘着剤及びこれを用いた粘着シート、並びにこの粘着剤を用いて貼付されたワークの剥離方法を提供する。
【解決手段】
基材10と、基材10上に形成され、粘着材料20と、粘着材料20中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセル22a,22b,22cと、マイクロカプセル22a,22b,22c中に内包され、粘着材料20の粘着力を低下させる離型剤とを有する粘着剤からなる粘着層12とを有する。融点の異なる複数種類のマイクロカプセルを含有する粘着剤を構成することにより、加熱処理前は良好な接着力を保持することができる。また、剥離処理に際してはワークの材質に応じた加熱処理を行うことにより、被着体より簡単に剥離することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、粘着剤及び粘着シート、並びにワークの剥離方法に係り、特に、加熱処理により被着体からの剥離を容易とする粘着剤及びこれを用いた粘着シート、並びにこの粘着剤を用いて貼付されたワークの剥離方法に関する。
粘着剤やこれを支持体である基材上に設けた粘着シートは、ラベルの貼付等の広い用途で使用されている。接着剤や粘着シートの利用分野として、製造ライン上での電子部品の仮固定やリサイクルラベルの貼付などがある。このような分野では、電子部品やラベル等を粘着剤又は粘着シートを用いて被着体に貼り付けた後、これを容易に剥離できることも要求される。このような観点から、従来より、所定の処理によって接着力が低下或いは喪失するようにした粘着剤や粘着シートが提案されている。
例えば、特許文献1〜4には、基材上に発泡剤を含有した粘着層を設けた加熱剥離型の粘着シートが開示されている。これは、粘着層中の発泡剤を発泡させることにより接着力を低下し、被着体より容易に剥離できるようにしたものである。
また、例えば特許文献5には、離型剤を内包したマイクロカプセルを含有した粘着剤が開示されている。これは、剥離の際に加圧によってマイクロカプセルを破壊し、マイクロカプセルからしみ出した離型剤によって粘着剤の粘着力を低下させるものである。
また、例えば特許文献6には、熱膨張性粒子を粘着剤に混入した易剥離型粘着シートが開示されている。これは、粘着テープを剥がしたいときに加熱し、粒子が膨張することによってラベルと被着体との間隙を広くして剥離しやすくするものである。
特公昭51−24534号公報 特開昭56−61468号公報 特開昭56−61469号公報 特開昭60−252681号公報 特開平09−095650号公報 特開平11−228921号公報
しかしながら、特許文献1〜4に記載の粘着剤では、粘着剤中の粒子の発泡する力だけで剥離力を得ようとするには限界があり、発泡処理後に充分な剥離性が得られないことがあった。
また、特許文献5に記載の粘着剤では、粘着シートに圧力が加えられない場所では適用することができなかった。また、粘着シート全体に均一に加圧できないため、シート全体の剥離性が不均一になることがあった。
また、特許文献6に記載の粘着剤では、ラベルと被着体との間隙が物理的に広くなるだけで、粘着力の低下が小さいため剥離しにくかった。また、ラベル材質によっては過剰な加熱によるラベル材質の劣化が生じ、却って剥離が困難になることもあった。
電気製品をリサイクルする場合、素材毎に分別する必要がある。筐体に貼られたラベルは筐体とは材質が異なるため、筐体から引き剥がす必要がある。しかしながら、通常ラベルは強固に粘着しているため、剥離する際に非常に工数がかかり、リサイクル工数アップの原因となっている。また、プラスチックやガラス瓶のリサイクル容器において、容器の使用後に再利用に供するために貼付したラベルを除去する際にも、多大な労力を要していた。このため、引き剥がしたい時に簡単に剥離可能な粘着剤が望まれるようになってきた。
また、組立時の部品の仮固定や各種電子部品の研磨、切断等の加工を行う際に使用される粘着テープには、使用後に被着体より簡単に剥離できる機能を兼ね備えていることが強く要求されている。
このように、各種分野において、初期粘着力や保持力等に優れ、特にラベル材質に応じて剥がしたい時に簡単に被着体より剥離できる粘着剤及び粘着シートの開発が望まれていた。
本発明の目的は、初期粘着力及び保持力に優れ、剥がしたい時に簡単に被着体から容易に剥離できる粘着剤及びこれを用いた粘着シート、並びにこの粘着剤を用いて貼付されたワークの剥離方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば基材と、前記基材上に形成された粘着材料と、前記粘着材料中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセルと、前記マイクロカプセル中に内包され、前記粘着材料の粘着力を低下させる離型剤とを有する粘着剤からなる粘着層とを有する粘着シートが提供される。
また、本発明の他の観点によれば、粘着材料と、前記粘着材料中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセルと、前記マイクロカプセル中に内包され、前記粘着材料の粘着力を低下させる離型剤とを有する粘着剤が提供される。
また、本発明の更に他の観点によれば、被着体上に、粘着材料と、前記粘着材料中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセルと、前記マイクロカプセル中に内包され、前記粘着材料の粘着力を低下させる離型剤とを有する粘着剤を用いて貼付されたワークの剥離方法であって、加熱処理を行い、前記マイクロカプセルからしみ出した前記離型剤によって前記粘着材料の粘着力を低下させるに際し、加熱温度によって溶融する前記マイクロカプセルの割合を調整し、加熱処理後の前記粘着材料の粘着力を制御するワークの剥離方法が提供される。
本発明によれば、離型剤を内包した融点の異なる複数種類のマイクロカプセルを含有する粘着剤又はこれを用いた粘着シートを構成するので、加熱処理前は良好な接着力を保持することができる。また、剥離処理に際しては、ワークの材質に応じた加熱処理を行うことにより、被着体より簡単に剥離することができる。
本発明の一実施形態による粘着剤及び粘着シートについて図1乃至図5を用いて説明する。
図1及び図2は本実施形態による粘着剤及び粘着シートの構造を示す概略断面図、図3は本実施形態によるワークの剥離方法を説明する図、図4及び図5は本実施形態の変形例による粘着剤の構造を示す概略断面図である。
はじめに、本実施形態による粘着剤及び粘着シートについて図1を用いて説明する。
基材10の一方の面上には、加熱剥離型粘着層12が形成されている。基材10の他方の面上には、粘着層14が形成されている。加熱剥離型粘着層12上及び粘着層14上には、セパレータ14,18がそれぞれ形成されている。
基材10は、加熱剥離型粘着層12及び粘着層14の支持母体となるものであり、プラスチックフィルム、紙、布、不織布、金属泊又はそれらのラミネート体など、主に薄葉体によって構成される。基材10の厚さは、500μm以下、特に5〜250μmが一般的であるが、これに限定されるものではない。また、基材10に導電体層や磁性体層を設け、或いは基材10に導電粉や磁性粉を含有させることにより、高周波を介して誘導加熱できるようにしてもよい。
加熱剥離型粘着層12は、離型剤を内包するマイクロカプセル22a,22b,22cが粘着材料20中に分散されてなる本実施形態による粘着剤によって構成されたものである。マイクロカプセル22a、マイクロカプセル22b及びマイクロカプセル22cの殻材は、互いに融点が異なる材料によって構成されている。例えば、マイクロカプセル22aの融点は60℃であり、マイクロカプセル22bの融点は90℃であり、マイクロカプセル22cの融点は120℃である。マイクロカプセル22の種類は、上記のような3種類に限定されず、2種類或いは4種類以上でもよい。粘着シートの使用目的等に応じて適宜選択することができる。
粘着材料20は、例えば、ゴム系、アクリル系、ビニルアルキルエーテル系、シリコーン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ウレタン系、スチレン・ジエンブロック共重合体系の融点が200℃以下の熱溶融性樹脂を配合してクリープ特性を改良したものなど、公知の粘着材料の1種類又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。また、架橋剤、粘着性付与剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤など、添加剤を適宜配合してもよい。一般には、天然ゴムや各種の合成ゴムをベースポリマーとするゴム系粘着剤や、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、イソデシル基、ドデシル基、ウラリル基、トリデシル基、ペンタンデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基のような炭素数が20以下のアルキル基を有するアクリル酸やメタクリル酸などのエステルからなるアクリル酸系アルキルエステルの1種類又は2種類以上を用いたアクリル系重合体をベースポリマーとするアクリル系粘着剤などを用いることができる。また、加熱後の接着力の大きな低下を達成する観点等から、常温から150℃における動的弾性率が5万〜1000万dyn/cmのポリマーをベースポリマーとすることが好適である。
なお、加熱剥離型粘着層12内に後述の熱膨張性微小粒子を添加する場合にあっては、粘着材料20としては、加熱時に熱膨張性微小粒子の発泡及び/又は膨張を許容する材料を適用し、加熱時に熱膨張性微小粒子の発泡及び/又は膨張を可及的に拘束しないことが望ましい。
マイクロカプセル22の殻材としては、例えば、塩化ビニリデン・アクリロニトリル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスルホンなどの熱溶融性物質を適用することができる。殻材の融点は、60〜150℃であることが望ましい。融点が60℃未満では、加熱処理をしなくても、例えば室温においても、一部のマイクロカプセル22が自然に溶融してしまう虞があるからである。また、融点が150℃より高いと、マイクロカプセル22を熱溶融させるために200℃以上の加熱が必要となり、一般的な被着体を熱劣化させる可能性があるからである。なお、ここで「融点」とは、熱示差走査熱量計(DSC)を用い、JIS K7121に準じて10±1℃/分の昇温速度で測定したときの溶解ピーク温度を意味する。
マイクロカプセル22の平均粒径は、1〜50μmであることが望ましい。平均粒径が1μm未満では、一つのマイクロカプセル22に内包される離型剤の含有量が少なくなってしまい、加熱剥離型粘着層12の接着力を充分に低下させることができないからである。また、平均粒径が50μmより大きいと、それ自身で接着力のないマイクロカプセル22が加熱剥離型粘着層12の大半を占めてしまい、加熱剥離型粘着層12が充分な接着力を得られなくなるからである。
マイクロカプセル22a,22b,22cに内包されている離型剤は、粘着材料20と接することにより、加熱剥離型粘着層12の接着力を低下させる働きを有するものである。離型剤としては、高級脂肪酸、高級脂肪酸誘導体、オルガノポリシロキサン化合物、ワックス、高級アルコール、鉱油、動物油、植物油、シリコーン油等を適用することができる。また、これらの材料に限定されるものではなく、2種類以上の離型剤を併用してもよい。離型剤は、マイクロカプセル化における油溶液に対して乾燥重量で3〜90重量%の範囲で配合されることが望ましい。離型剤の粘性は、低い方が望ましい。これは、離型剤の粘性が高すぎると、粘着材料20中に放出されたときに充分に拡散することができず、それによって粘着材料20との接触面積が少なくなり、粘着材料20の接着力を充分に低下させることができなくなるからである。
また、離型剤は、粘着材料20に対して1〜20wt%の範囲で含有させることが望ましい。離型剤の含有割合が粘着材料20に対して重量割合で1wt%未満の場合には充分な離型効果を得ることができず、離型剤が粘着材料20に対して重量割合で20wt%より多い場合には充分な接着性を得られないからである。
マイクロカプセル化法としては、コアセルベーション法、界面重合法、in−situ重合法等を適宜選択して使用することができる。この際、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂やイソシアネート樹脂のような合成樹脂を壁膜剤として使用するのが、耐水性、耐溶剤性の観点から好ましい。
また、マイクロカプセルには、必要に応じて酸化防止剤や紫外線吸収剤等の助剤を含有させるようにしてもよい。
また、粘着材料20中に、熱膨張性微小粒子(図示せず)を更に分散させるようにしてもよい。熱膨張性微小粒子は、加熱により体積が膨張する微小球であり、剥離効果を高めるための助剤として機能する。熱膨張性微小粒子は、マイクロカプセル22に内包するようにしてもよい。また、粘着材料20中に熱膨張性微小粒子を分散させるとともに、マイクロカプセル22中にも熱膨張性微小粒子を内包させるようにしてもよい。
熱膨張性微小粒子としては、例えばイソブタンやプロパンやペンタンの如く容易にガス化して熱膨張性を示す適宜な物質を、コアセルベーション法や界面重合法等で殻形成物質内に内包させたものを適用することができる。その殻としては、例えば塩化ビニリデン・アクリロニトリル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスルホンなどの熱溶融性物質や熱膨張で破壊する適宜な物質を適用することができる。なお、熱膨張性微小粒子には、例えば松本油脂社製のマイクロスフェア(商品名)などの市販品もある。
熱膨張性微小粒子の発泡温度は、80〜200℃の範囲であることが望ましい。発泡温度が80℃未満では、加熱処理をしなくても、例えば室温においても、熱膨張性微小粒子が破裂する虞があり、接着性を低下する虞があるからである。また、発泡温度が200℃より高いと、発泡させるために200℃以上の加熱が必要となり、一般的な被着体を熱劣化させる可能性があるからである。なお、ここで「発泡温度」とは、熱膨張性微小粒子が膨張を開始する温度を意味する。
加熱処理による加熱剥離型粘着層12の接着力の低下性などの観点から、好ましく用いうる熱膨張性微小粒子は、5倍以上、特に10倍以上の体積膨張率となるまで発泡によって破裂しないものである。
熱膨張性微小粒子は、粘着材料20に対して1〜20wt%の範囲で含有させることが望ましい。熱膨張性微小粒子の含有割合が粘着材料20に対して重量割合で1wt%未満の場合には充分な離型効果を得ることができず、熱膨張性微小粒子が粘着材料20に対して重量割合で20wt%より多い場合には充分な接着性を得られないからである。また、熱膨張性微小粒子の含有割合は、離型剤の含有割合よりも少ないことが望ましい。熱膨張性微小粒子は、マイクロカプセル22を破裂させる以上の存在が不要なため、離型性向上のためには離型剤が多い方が好ましいからである。
熱膨張性微小粒子の平均粒径は、1〜50μmであることが望ましい。平均粒径が1μm未満では、熱膨張しても加熱剥離型粘着層12の拡大効果が少ないため充分な離型性を得ることができないからである。また、平均粒径が50μmより大きいと、それ自身で接着力のない熱膨張性微小粒子が加熱剥離型粘着層12の大半を占めてしまい、加熱剥離型粘着層12が充分な接着力を得られなくなるからである。
また、基材10と加熱剥離型粘着層12との間に、必要に応じてゴム状有機弾性層を設けてもよい。ゴム状有機弾性層は、粘着シートを被着体に接着する際に、その表面が被着体の表面形状に良好に追従して大きい接着面積を提供する働きと、被着体より剥離するために粘着層を加熱して発泡及び/又は膨張させる際に粘着シートの面方向における発泡及び/又は膨張の拘束を少なくして加熱剥離型粘着層12が山状凸部の連峰構造ないしうねり構造ないし波形構造の三次元的に変形することを助長する働きをするものである。
ゴム状有機弾性層としては、例えばニトリル系、ジエン系、アクリル系などの合成ゴム、ポリオレフィン系、ポリエステル系の如き熱可塑性エラストマー、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリブタジエン、軟質ポリ塩化ビニルなどのゴム弾性を有する合成樹脂などを適用することができる。なお、ポリ塩化ビニルの如く本質的には硬質系のポリマーであっても、可塑剤や柔軟剤等の配合剤との組合せでゴム弾性をもたせたものを適用することもできる。また、ゴム状有機弾性層は、天然ゴムや合成ゴム又はゴム弾性を有する合成樹脂を主成分とする粘着性物質や、かかる成分を主体とする発泡フィルム等で形成してもよい。また、加熱剥離型粘着層12の粘着材料として例示した粘着性物質なども、ゴム状有機弾性層の形成に好ましく用いうる。
ゴム状有機弾性層は、例えば前記した形成材の溶液を基材10上に塗布する方式や、前記形成材からなるフィルム等を基材10と接着する方式などの適宜な方式を用いて形成することができる。
加熱剥離型粘着層12の形成は、例えば粘着材料に必要に応じ溶媒を用いて熱膨張性微小粒子を混合し、その混合物を必要に応じゴム状有機弾性層を介して基材10上に塗布する方式や、それに準じてセパレータ16上に形成した加熱剥離型粘着層12を基材10上に移着する方式などの適宜な方式で行うことができる。
加熱剥離型粘着層12の接着力は、25℃におけるステンレス板に対する180°剥離接着力(剥離速度300mm/min)が、800g/25mm以上であることが好ましく、1000g/25mm以上であることがさらに好ましい。常温での接着力が800g/25mm未満であると、被着体を十分に保持し得ず、実用的でないからである。また、剥離を生起させようとする温度、すなわち剥離設計温度まで加熱した後の接着力は、80g/25mm以下になることが好ましく、30g/25mm以下であることがさらに好ましい。加熱処理後の接着力が80g/25mmを超えるようでは,被着体の剥離を良好に行うことが困難となるからである。
粘着層14は、上述の粘着材料20と同様の粘着性物質を用いて構成することができる。なお、粘着層14は、加熱剥離型粘着層12と同様の加熱剥離型粘着層により構成してもよい。
セパレータ16,18は、加熱剥離型粘着層12及び粘着層14に対して剥離可能に貼着された剥離紙であり、粘着シートを被着体に貼付する際に取り除かれるものである。セパレータ16,18としては、上記粘着材料20に対して用いられる一般的な剥離紙材料を適用することができる。
次に、本実施形態による粘着剤の剥離方法について図2及び図3を用いて説明する。
ここでは、図2に示すように、ラベル等の貼付物であるワーク50が、本実施形態による粘着剤40によって被着体30に貼着されている場合を例にして説明する。粘着剤30の代わりに上述の粘着シートを用いた場合も同様である。
ここで、粘着剤40は、上述の加熱剥離型粘着層12と同様であり、離型剤42を内包するマイクロカプセル44a,44b,44cが粘着材料46中に分散されたものであるとする。マイクロカプセル44a、マイクロカプセル44b及びマイクロカプセル44cの殻材は、互いに融点が異なる材料によって構成されている。ここでは、マイクロカプセル44aの殻材の融点が60℃であり、マイクロカプセル44bの殻材の融点が90℃であり、マイクロカプセル44cの殻材の融点が120℃であるものとする。
マイクロカプセル44の殻材を異なる融点の材料で構成しているのは、種々のワーク50に対して、材質の劣化を防止しつつ剥離を容易にするためである。例えば、上記の例では、殻材の融点が60℃であるマイクロカプセル44aは、ワーク50が紙の場合を想定したものであり、殻材の融点が90℃であるマイクロカプセル44bは、ワーク50が樹脂の場合を想定したものであり、殻材の融点が120℃であるマイクロカプセル44cは、ワーク50が金属の場合を想定したものである。
図2に示す状態において、離型剤42はマイクロカプセル44a,44b,44cに内包されているため、粘着剤40はその粘着力を充分に発揮することができる。これにより、ワーク50は、加熱剥離型粘着層12によって被着体30に対して充分な粘着力で接着されている。
ワーク50を被着体30から剥離する際には、ワークの材質に応じた所定の温度で加熱処理を行う。なお、被着体30からワーク50を容易に剥離できるようにするための加熱処理条件は、マイクロカプセル44a,44b,44cの含有量及び含有比率、被着体の表面状態や熱膨張性微小粒子の種類等による接着面積の減少性、基材や被着体の耐熱性等の条件により定められ、通常、60〜250℃,1〜90秒間(ホットプレート等)又は5〜15分間(熱風乾燥器等)である。
例えば、ワーク50が紙の場合には、マイクロカプセル44aの殻材が溶融する60℃程度の温度で加熱処理を行う。加熱処理によってマイクロカプセル44aが溶融すると、その中から離型剤42が染み出して粘着剤40に接触し、粘着剤40の粘着力を化学的に低下させる(図3(a)参照)。これにより、ワーク50を被着体30から剥離することが可能となる。
また、ワーク50が樹脂の場合には、マイクロカプセル44a,44bの殻材が溶融する90℃程度の温度で加熱処理を行う。加熱処理によってマイクロカプセル44a,44bが溶融すると、その中から離型剤42が染み出して粘着剤40に接触し、粘着剤40の粘着力を化学的に低下させる(図3(b)参照)。これにより、ワーク50を被着体30から剥離することが可能となる。
また、ワーク50が金属の場合には、マイクロカプセル44a,44b,44cの殻材が溶融する120℃程度の温度で加熱処理を行う。加熱処理によってマイクロカプセル44a,44b,44cが溶融すると、その中から離型剤42が染み出して粘着剤40に接触し、粘着剤40の粘着力を化学的に低下させる(図3(c)参照)。これにより、粘着剤40の剥離性が発揮され、ワーク50を被着体30から剥離することが可能となる。
このように、殻材の融点が異なる複数のマイクロカプセル44a,44b,44cを粘着材料46中に分散した粘着剤40を構成することにより、ワーク50の材質に応じた必要最低限の加熱処理によって、ワーク50を容易に剥離することが可能となる。また、加熱処理の温度を高くするほどに溶融するマイクロカプセルの数が増加して離型剤の溶け出す量も増加するため、加熱処理の温度によって離型剤の溶け出す量を制御することができる。これにより、剥離性と安定した粘着性とを両立・維持することができる。
また、離型剤を内包するマイクロカプセル44a,44b,44cに加えて、熱膨張性微小粒子を含有した粘着剤40を用いることにより、加熱剥離性を更に向上することができる。これは、熱膨張性微小粒子が加熱によって膨張し、粘着剤40を広げるため、離型剤42が粘着材料46の全体にしみこみやすくなるためである。
また、熱膨張性微小粒子は、マイクロカプセル44a,44b,44c中に内包してもよい。これによっても、加熱剥離性を更に向上することができる。これは、熱膨張性微小粒子が加熱によって膨張し、マイクロカプセル44a,44b,44cを破裂させ、マイクロカプセル44a,44b,44c内の離型剤42を強制的にカプセル外に追い出すため、離型剤42が粘着材料46の全体にしみこみやすくなるためである。
また、熱膨張性微小粒子を、マイクロカプセル44a,44b,44c中に内包するとともに、粘着材料46中に含有させてもよい。これにより、加熱剥離性を更に向上することができる。これは、熱膨張性微小粒子が加熱により膨張してマイクロカプセル44a,44b,44cを破裂させ、マイクロカプセル44a,44b,44c内の離型剤42を強制的にカプセル外に追い出す効果に加え、熱膨張性微小粒子の膨張によって粘着剤40内に空隙を作り出し,離型剤42がさらに粘着材料46の全体にしみ込みやすくなるためである。
本願発明者等が評価を行ったところ、本発明の粘着剤40は、ラベル材質が紙、樹脂、金属の場合においても、剥離時にラベル材質を損なうことなく、25℃における,ステンレス板に対する180°剥離接着力(剥離速度300mm/min.)が800g/25mm以上であり、剥離設計温度まで加熱することにより、前記接着力を80g/25mm以下にし得るという優れた特性を有していることが判った。
このように、本実施形態によれば、離型剤を内包した融点の異なる複数のマイクロカプセルを含有する粘着剤又はこれを用いた粘着シートを構成するので、接着強度に優れるとともに、ラベル材質に応じた加熱処理により、被着体より簡単に剥離することができる。
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、図2に示す上記実施形態による粘着剤40では、粘着材料46中に、殻材の融点の異なる3種類のマイクロカプセル44a,44b,44cを分散したが、マイクロカプセルの数はこれに限定されるものではない。マイクロカプセルの種類は、2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。マイクロカプセルの種類は、粘着シートの使用目的等に応じて適宜選択することができる。
また、マイクロカプセルは、融点の異なるマイクロカプセル毎に含有割合に設定することができる。また、マイクロカプセルに内包する離型剤の種類及び/又は量は、融点の異なるマイクロカプセル毎に変えてもよい。これにより、任意の温度の加熱処理によってマイクロカプセルから放出される離型剤の量を、適宜制御することができる。
また、図2に示す上記実施形態による粘着剤40では、粘着材料46中に殻材の融点の異なる3種類のマイクロカプセル44a,44b,44cを分散したが、マイクロカプセル44a,44b,44cの他に、熱膨張性微小粒子48を分散するようにしてもよい(図4参照)。
或いは、熱膨張性微小粒子48を、マイクロカプセル44a,44b,44c中に内包してもよい(図5参照)。マイクロカプセル44a,44b,44c中に内包する場合、熱膨張性微小粒子48は各マイクロカプセルに内包してもよいし、任意のマイクロカプセルだけに内包してもよい。また、図ではマイクロカプセル毎に1つの熱膨張性微小粒子を示しているが、マイクロカプセル中に内包する熱膨張性微小粒子48の数は、これに限定されるものではない。
また、図2,図4,図5に示す粘着剤40を用いて、図1に示すような粘着シートを構成してもよい。また、図2に示す粘着シートにおいて、粘着層14を、粘着剤40よりなる加熱剥離型粘着層により構成してもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
[実施例1]
フッ素変性シリコーンオイル(繁和産業株式会社製、FS 1265 1000 CS)80部を、PHを6.0に調製したエチレン−無水マレイン酸共重合体の4%水溶液180部に添加し、ホモジナイザを用いて乳化した後、この乳化液を40℃に昇温した。
別に、40%ホルムアルデヒド水溶液40部にメラミン20部を加え、40℃で15分間反応させて得たプレポリマー水溶液を前記乳化液中に滴下し、更に攪拌しながら0.1Nの塩酸を滴下してPHを5.3とした後、系を80℃まで昇温して1時間攪拌し、続いて0.2Nの塩酸を滴下してPHを3.5まで下げ,更に3時間攪拌をした後に冷却して平均粒子径が10μmのマイクロカプセルA分散液を得た。このマイクロカプセルAの殻材の融点はDSCにより測定し、60℃であった。
同様にして、エチレン−無水マレイン酸共重合体の重合度、反応温度を調整して、マイクロカプセルB(殻材の融点90℃)、マイクロカプセルC(殻材の融点120℃)を作製した。
次いで、この分散液を等量混合した後、フィルタープレスし、風乾して粉体マイクロカプセル混合物とした。
次に、粉体マイクロカプセル混合物30重量部をアクリル系粘着剤100重量部に混合し、加熱剥離型粘着剤を作製し、厚さ100μmのポリエステルフィルムの片面に塗布し、厚さ50μmの加熱剥離型粘着層を形成した。
なお,この加熱剥離型粘着剤の離型剤の重量割合は10wt%であった。
次に,マイクロカプセルを含有しないアクリル系粘着剤70重量部を前記ポリエステルフィルムの粘着層が形成されていない面に塗布し,厚さ50μmの粘着層を形成し、加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例1]
すべてのマイクロカプセルの殻材の融点が40℃である以外は実施例1と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例2]
すべてのマイクロカプセルの殻材の融点が200℃である以外は実施例1と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例3]
すべてのマイクロカプセルに内包されている離型剤が粘着剤に対し、重量割合で0.5wt%である以外は実施例1と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例4]
すべてのマイクロカプセルに内包されている離型剤が粘着剤に対し,重量割合で21wt%である以外は実施例1と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例5]
すべてのマイクロカプセルの平均粒径が0.5μmである以外は実施例1と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例6]
すべてのマイクロカプセルの平均粒径が55μmである以外は実施例1と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[実施例2]
平均粒径10μm、発泡温度100℃の熱膨張製粒子を粘着剤に対し、重量割合で10wt%含有すること以外は実施例1と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例7]
熱膨張製粒子の発泡温度が70℃である以外は実施例2と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例8]
熱膨張製粒子の発泡温度が210℃である以外は実施例2と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例9]
熱膨張製粒子が粘着剤に対し、重量割合で0.5wt%である以外は実施例2と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例10]
熱膨張製粒子が粘着剤に対し,重量割合で21wt%である以外は実施例2と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例11]
熱膨張製粒子の平均粒径が0.5μmである以外は実施例2と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[比較例12]
熱膨張製粒子の平均粒径が55μmである以外は実施例2と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[実施例3]
マイクロカプセル内に平均粒径10μm、発泡温度100℃の熱膨張性微小粒子を含有し,マイクロカプセル粒子径が50μmである以外は実施例1と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。なお、熱膨張性微小粒子は、粘着剤に対して重量割合で10wt%、離型剤に対して重量割合で0.5wt%、含有した。
[比較例12]
熱膨張性微小粒子が離型剤に対し重量割合で1.1wt%である以外は実施例3と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
[実施例4]
マイクロカプセル外に内に平均粒径20μm、発泡温度100℃の熱膨張製粒子を粘着剤に対し10wt%含有している以外は実施例3と同様に加熱剥離型粘着シートを作製した。
表1に、上記実施例1〜4、比較例1〜12の試料の作成条件をまとめる。
Figure 2008038105
次に、実施例1〜4、比較例1〜12の試料について、接着力の評価を行った。
常温での接着力は、被着体としてステンレス板(SUS 304,BA仕上げ面)を用い、JlSZ0237の規定に準じて、室温(25℃)において180°剥離試験を行うことにより測定した。
また、加熱処理後の接着力は、オーブン温度をそれぞれの剥離設計値である60℃、90℃、120℃に設定し、該熱処理条件下に10分間放置した後、前記と同様にして180°剥離試験を行うことにより測定した。
表2に、接着力の測定結果をまとめる。
Figure 2008038105
表2の結果から明らかなように、本発明の粘着部材は、いずれも常温においては十分な接着力を示し、ラベル材質の表面を破損することなく、剥離設計値まで加熱に応じて接着力が低下することがわかった。
以上詳述した通り、本発明の特徴をまとめると以下の通りとなる。
(付記1) 基材と、
前記基材上に形成された粘着材料と、前記粘着材料中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセルと、前記マイクロカプセル中に内包され、前記粘着材料の粘着力を低下させる離型剤とを有する粘着剤からなる粘着層と
を有することを特徴とする粘着シート。
(付記2) 付記1記載の粘着シートにおいて、
前記マイクロカプセルの融点は、60〜150℃である
ことを特徴とする粘着シート。
(付記3) 付記1又は2記載の粘着シートにおいて、
前記離型剤は、前記粘着材料に対して、1〜20wt%の割合で含有されている
ことを特徴とする粘着シート。
(付記4) 付記1乃至3のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、
前記マイクロカプセルの平均粒径は、1〜50μmである
ことを特徴とする粘着シート。
(付記5) 付記1乃至4のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、
前記粘着剤は、熱により膨張する熱膨張性粒子を更に有する
ことを特徴とする粘着シート。
(付記6) 付記5記載の粘着シートにおいて、
前記熱膨張性粒子は、前記粘着材料中に分散されている
ことを特徴とする粘着シート。
(付記7) 付記5記載の粘着シートにおいて、
前記熱膨張性粒子は、前記マイクロカプセルに内包されている
ことを特徴とする粘着シート。
(付記8) 付記7記載の粘着シートにおいて、
前記熱膨張性粒子の含有割合は、前記離型剤の含有割合よりも少ない
ことを特徴とする粘着シート。
(付記9) 付記5乃至8のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、
前記熱膨張性粒子は、80〜200℃の温度で熱膨張を開始する
ことを特徴とする粘着シート。
(付記10) 付記5乃至9のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、
前記熱膨張性粒子は、前記粘着材料に対して、1〜20wt%の割合で含有されている
ことを特徴とする粘着シート。
(付記11) 付記5乃至10のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、
前記熱膨張性粒子の平均粒径は、1〜50μmである
ことを特徴とする粘着シート。
(付記12) 粘着材料と、
前記粘着材料中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセルと、
前記マイクロカプセル中に内包され、前記粘着材料の粘着力を低下させる離型剤と
を有することを特徴とする粘着剤。
(付記13) 付記12記載の粘着剤において、
加熱により膨張する熱膨張性粒子を更に有する
ことを特徴とする粘着剤。
(付記14) 付記13記載の粘着剤において、
前記熱膨張性粒子は、前記粘着材料中に分散されている
ことを特徴とする粘着剤。
(付記15) 付記13記載の粘着剤において、
前記熱膨張性粒子は、前記マイクロカプセルに内包されている
ことを特徴とする粘着剤。
(付記16) 被着体上に、粘着材料と、前記粘着材料中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセルと、前記マイクロカプセル中に内包され、前記粘着材料の粘着力を低下させる離型剤とを有する粘着剤を用いて貼付されたワークの剥離方法であって、
加熱処理を行い、前記マイクロカプセルからしみ出した前記離型剤によって前記粘着材料の粘着力を低下させるに際し、加熱温度によって溶融する前記マイクロカプセルの割合を調整し、加熱処理後の前記粘着材料の粘着力を制御する
ことを特徴とするワークの剥離方法。
(付記17) 付記16記載のワークの剥離方法において、
前記ワークの種類に応じて、前記加熱温度を変化させる
ことを特徴とするワークの剥離方法。
本発明の一実施形態による粘着剤及び粘着シートの構造を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態による粘着剤の構造を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態によるワークの剥離方法を説明する図である。 本発明の一実施形態の変形例による粘着剤の構造を示す概略断面図(その1)である。 本発明の一実施形態の変形例による粘着剤の構造を示す概略断面図(その2)である。
符号の説明
10…基材
12…加熱剥離型粘着層
14…粘着層
16,18…セパレータ
20…粘着材料
22,22a,22b,22c…マイクロカプセル
30…被着体
40…粘着剤
42…離型剤
44,44a,44b,44c…マイクロカプセル
46…粘着材料
48…熱膨張性微小粒子
50…ワーク

Claims (5)

  1. 基材と、
    前記基材上に形成された粘着材料と、前記粘着材料中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセルと、前記マイクロカプセル中に内包され、前記粘着材料の粘着力を低下させる離型剤とを有する粘着剤からなる粘着層と
    を有することを特徴とする粘着シート。
  2. 請求項1記載の粘着シートにおいて、
    前記粘着剤は、熱により膨張する熱膨張性粒子を更に有する
    ことを特徴とする粘着シート。
  3. 粘着材料と、
    前記粘着材料中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセルと、
    前記マイクロカプセル中に内包され、前記粘着材料の粘着力を低下させる離型剤と
    を有することを特徴とする粘着剤。
  4. 被着体上に、粘着材料と、前記粘着材料中に分散され、異なる温度で溶融する複数種類のマイクロカプセルと、前記マイクロカプセル中に内包され、前記粘着材料の粘着力を低下させる離型剤とを有する粘着剤を用いて貼付されたワークの剥離方法であって、
    加熱処理を行い、前記マイクロカプセルからしみ出した前記離型剤によって前記粘着材料の粘着力を低下させるに際し、加熱温度によって溶融する前記マイクロカプセルの割合を調整し、加熱処理後の前記粘着材料の粘着力を制御する
    ことを特徴とするワークの剥離方法。
  5. 請求項4記載のワークの剥離方法において、
    前記ワークの種類に応じて、前記加熱温度を変化させる
    ことを特徴とするワークの剥離方法。
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