JP2008036121A - システムキッチン - Google Patents

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Yumiko Katsukawa
由美子 勝川
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良昌 幸松
Hiromi Yano
裕美 矢野
Minoru Sato
稔 佐藤
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Abstract

【課題】 本発明は、キッチンカウンタのコーナー部に調理スペースを確保しつつ、心理的にこの調理スペースに作業者が来るよう誘導することが出き、さらに電源コンセントによってさらに調理中にそこに居続けさせ得るシステムキッチンを提供することを目的とする。
【解決手段】略直交する第1及び第2の方向にそれぞれ延在する第1の部分と第2の部分とを有する略L字形状に形成されてなるキッチンカウンタと、前記キッチンカウンタのコーナー部の上に設けられるアイレベルキャビネットと、前記アイレベルキャビネットに備えられた電源コンセントと、前記第1の部分と前記第2の部分との接続部において、前記キッチンカウンタの天板がせり出した延出部と、を備え、前記アイレベルキャビネットの前面のコーナー面と前記延出部の前縁とが略平行に設けられ、前記キッチンカウンタの前記コーナー部において前記延出部を含むように調理スペースが設けられたことを特徴とするシステムキッチンを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、システムキッチンに関し、特に、キッチンカウンタのコーナー部に調理スペースを設けたシステムキッチンに関する。
炊事に使用するシステムキッチンに、炊事に用いる備品や道具食材などを収納するためのキャビネットを設けると、スムーズに炊事を行うことができる。このようなキャビネットについてみると、例えば、平面視で略L型のキッチンカウンタのコーナー部の全域を占拠し、シンク方向及びコンロ方向へそれぞれ引き出し式収納をスライド可能な略直方体状のキャビネットが開示されている(特許文献1)。しかし、このキャビネットの場合、キッチンカウンタのコーナー部の全域を占拠するため、調理スペースを確保できないという問題がある。
また、平面視で略L型のキッチンカウンタのコーナー部背面側に、平面視で略三角形状のキャビネットを設け、このキャビネットがガイド機構とキャスターとによりコーナー部に向けてスライド可能とされたコーナーキャビネットが開示されている(特許文献2)。しかし、このコーナーキャビネットは、前方にスライドさせた状態においてやはりキッチンカウンタのコーナー部のほぼ全域を占拠してしまうため、調理スペースを確保することができなかった。
一方、平面視で略L型のキッチンカウンタのコーナー部背面側に、キッチンカウンタ前縁とほぼ平行に前面が形成された収納キャビネットが開示されている(特許文献3)。しかし、この収納キャビネットの下方のキッチンカウンタ上にはシンクが設けられており、キッチンカウンタのコーナー部を調理スペースとして用いることができなかった。
一方、本願出願人は、L型のキッチンカウンタの上にキャビネットが設けられたシステムキッチンを開示している(例えば、特許文献4)。
特開昭59−218111号公報 特開平7−289368号公報 特許第2676834号公報 特開昭58−81010号公報
本発明は、キッチンカウンタのコーナー部に便利な調理スペースを確保しつつ、心理的にこの調理スペースに作業者が来るよう誘導することができ、電源コンセントによってさらに調理中にそこに居続けさせ得るシステムキッチンを提供する。
本発明の一態様によれば、
略直交する第1及び第2の方向にそれぞれ延在する第1の部分と第2の部分とを有する略L字形状に形成されてなるキッチンカウンタと、
前記キッチンカウンタのコーナー部の上に設けられるアイレベルキャビネットと、
前記アイレベルキャビネットに備えられた電源コンセントと、
前記第1の部分と前記第2の部分との接続部において、前記キッチンカウンタの天板がせり出した延出部と、
を備え、
前記アイレベルキャビネットの前面のコーナー面と前記延出部の前縁とが略平行に設けられ、
前記キッチンカウンタの前記コーナー部において前記延出部を含むように調理スペースが設けられたことを特徴とするシステムキッチンが提供される。
本発明によれば、キッチンカウンタのコーナー部に調理スペースを確保しつつ、心理的にこの調理スペースに作業者が来るよう誘導することが出き、さらに調理中にそこに居続けさせ得るシステムキッチンを提供でき、産業上のメリットは多大である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの基本構成を例示する模式斜視図である。
また、図2は、図1に示す本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを例示するための模式平面図である。
本具体例のシステムキッチン10は、平面視で略L字状のキッチンカウンタ20を備え、コンロ55とシンク60とがキッチンカウンタ20上の略同一平面上に設けられている。すなわち、システムキッチン10は、略直交する第1及び第2の方向にそれぞれ延在する第1の部分と第2の部分とを有する略L字形状に形成されてなるキッチンカウンタ20を有する。また、キッチンカウンタ20の下には、フロアキャビネット23や食洗機(食器自動洗浄機)25などが設けられている。これら各部の表面は、例えば、汚れがつきにくい壁材や鏡面仕上げあるいは木目調仕上げの扉材などを採用することにより、手入れや掃除がしやすく美観にも優れる。さらに、ユニバーサルデザインの観点からも工夫がされている。例えば、高齢者や身体障害者が椅子100に座りながら炊事した時に、着座した状態で膝がキッチンカウンタ20の下側に当たらないように「ニー・スペース54」を設け、楽な姿勢で作業を行うこともできる。このニー・スペース54は、キッチンカウンタ20を支える背板27及び、フロアキャビネット23の側板28と食洗機25の側板29とに囲まれた空間として形成されている。またさらに、食洗機25の上方のキッチンカウンタ20には、比較的に使用頻度の低いサブ作業スペース53が設けられている。
また、従来の略L型のシステムキッチンの前面側コーナーは、ほぼ直角すなわち90度であったのに対して、本具体例では、図2に示すようにキッチンカウンタ20のコーナー部に、作業者に向かってせり出したキッチンカウンタ20の天板の延出部21が設けられている。延出部21の前面の両側のコーナー角度は、それぞれ135度程度の角度を有する。尚、このコーナー角度は120度以上であることが望ましい。もし、120度以下であれば、座位作業時に作業者の腕・肘がキッチンカウンタ20のコーナー部と干渉することがあるからである。
このような延出部21を設けることにより、キッチンカウンタ20のコーナー部において作業者との間の空間領域を有効利用でき、後述する調理スペース50を確保することができる。
略L字状のキッチンカウンタ20のコーナー部には、その高さにアイレベルすなわち立位あるいは座位の作業者の目の高さ位置を含んでいるアイレベルキャビネット30がその背面をキッチンカウンタ20の背面と連なるように設けられている。つまり、キッチンカウンタ20のコーナー部の上において、キッチンカウンタ20の背面に沿ってアイレベルキャビネット30が設けられている。そして、延出部21の前縁20aとアイレベルキャビネット30の前面との間にできるキッチンカウンタのスペースが調理スペース50となる。この調理スペース50は、コンロ55とシンク60との間に位置し、水洗いした食材を加工したり、コンロで加熱した鍋などの調理用器具などを臨時的に置いたり、料理を食器に盛りつけるなどの一連の作業を行うことができる場所もある。
またさらに、キッチンカウンタ20とアイレベルキャビネット30との間には隙間が設けられ、この隙間も補助的な調理スペースとして利用することができる。すなわち、キッチンカウンタ20と、アイレベルキャビネット30の底板と、により挟まれた空間が隙間として設けられている。
図3は、アイレベルキャビネット30の平面寸法を例示する模式図である。アイレベルキャビネット30の前面の幅は例えば42cmであり、この前面の両端部における奥行きは24cmであり、奥行きの最大寸法は52cmである。このようなサイズのスペースがあると、後に詳述するように、標準的なサイズのまな板やボウルなどを完全に収納することが可能となる。
このアイレベルキャビネット30は、キッチンカウンタ20背面に沿って2つの収納部39が略直角に設けられ、それらの内部には収納抽斗40がスライド引き出し自在にそれぞれ設けられている。なお、図1は、これら収納抽斗40がそれぞれ引き出された状態を表す。これら収納抽斗40は、収納部39の長軸に沿ってそれぞれ独立にスライドする。
アイレベルキャビネット30の内部には、キッチンカウンタ20の天板に対して略平行な棚板45が設けられている。この棚板45はアイレベルキャビネット30の底板80と平行に設けられる。立位及び座位の作業者からみて少なくともアイレベル位置にある棚板45の前縁45aを含むコーナー面45bと延出部21の前縁20aとは、略平行となっている。コーナー面45bとは、アイレベルキャビネット30の前面に位置し、キッチンカウンタ20の天板に略垂直な面をいう。そして、前縁20aの寸法L1よりもコーナー面45bの幅方向寸法L2の方が同じまたは長いものとなっている。なお、本明細書ではこの棚板45、底板80を含む収納部分を正面収納部と呼び、略直角に設けられた収納部39と区別する。
本実施形態では、このような構成を取るため、心理的に作業者が調理スペース50に来るよう誘導することができる。人は、平行な面の前に正対すると心が落ち着くという性質を有する。特に、アイレベル位置に平行な面があれば無意識のうちにその平行な面に正対して作業をするようになる。すなわち、アイレベルキャビネット30の前面のコーナー面45bに正対して作業をすることを無意識のうちに望むようになり、作業者がコーナー面45bの前方の調理スペース50で作業をするためにそこに来るよう誘導することができるようになる。また、前縁20aの寸法L1よりもコーナー面45bの幅方向寸法L2の方が長いものとなっているため、アイレベル位置により広い平行な面ができ、さらに効果的に作業者を誘導できることになる。
このように、本実施形態によれば、コーナー面45bと延出部21の前縁20aとが略平行となっているので、そこに立つだけでも平行なコーナー面45bと正対することになり、心が落ち着きそこでの作業能率も高くなるという効果を生じる。また、延出部21の前縁20aが直線のため作業者が作業をする際に腹部を当てながら作業ができ、直ぐ前面に調理に用いる備品、道具食材などを収納するためのアイレベルキャビネット30も設けられているので調理スペース50での作業がますます容易となる。このように、心理的にも落ち着き、かつ、作業がし易い調理スペース50に、無意識のうちに作業者が来るようになる。その結果、使い勝手の良さからも作業者を心理的にさらに誘導しやすくなる。
さて、調理における作業動作の中心は、まな板やボウルなどを使った調理作業であり、これを中心にシンクを使った作業やコンロを使った作業のために放射状に動くことになる。本実施形態においては、略L字状のキッチンカウンタ20のほぼ中央であるコーナー部に調理スペース50を設け、ここに作業者が来るよう心理的に誘導することができる。そのため、キッチンカウンタ20のほぼ中央であるコーナー部をメイン作業区域(主に作業をする場所)として、放射状にシンクを使った作業やコンロを使った作業ができることになり、一連の作業をも効率的に行えるという効果も生じる。
図4は、調理スペースの寸法関係を例示する模式図である。
延出部21の前縁20aとアイレベルキャビネット30の前面との寸法L3(調理スペース50の奥行き寸法)は、調理に用いる中心的な道具であるまな板やボウルが置ける寸法で、かつ、アイレベルキャビネット30まで手が届く寸法である必要がある。ここで、まな板の寸法はその作業性を考慮すると20センチメートルが最小と考えられる。成人女性の腹部から指先までの寸法は短い人で70センチメートル程度であるので、上体を軽く屈めてアイレベルキャビネット30まで手が届くのは図4に示すように65センチメートル程度と考えられる。
そのため、延出部21の前縁20aとアイレベルキャビネット30の前面との寸法範囲(調理スペース50の奥行き寸法範囲)は20センチメートル〜65センチメートルとすることが望ましい。さらに、60センチメートルとすれば楽にアイレベルキャビネット30まで手が届くこと、成人女性の肘から指先までの寸法が短い人で30センチメートル程度であることを考慮すると、30センチメートル〜60センチメートルとすることが作業性の面からより望ましい。さらに、成人女性の肘から指先までの寸法が長い人を考慮すると、肘から指先までの寸法が45センチメートル程度であるので、45センチメートル〜65センチメートルとすることがより望ましい。このようにすれば、アイレベルキャビネット30から必要な調理器具や調味料等の備品を取り出す際にも、移動することなく、手を伸ばすだけで取り出せるので、「作業動線」を縮小でき、作業をスムーズにかつ楽に行うことができるので作業者を心理的にさらに誘導しやすくなる。
本実施形態によれば、作業者がアイレベルキャビネット30に正対したときに、コーナー面45bの幅方向の両端が前縁20aの両端より外側に出るようにしている。このようにすれば、コーナー面45bの幅方向の片端が外側に出ているときよりも作業者の心を落ち着かせ、作業者を心理的にさらに誘導しやすくなる。
図5は、図1に示す本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの調理スペース50付近の断面を例示するための模式断面図である。
同図に示すように、キッチンカウンタ20の天板とアイレベルキャビネット30の底面との間に隙間31を設けることもできる。ただし、アイレベルキャビネット30の底面が座位の作業者のアイレベル位置よりも下になるようにする。そのようにすれば、アイレベル位置にコーナー面45bを確保することが可能となるので前述の作業者の誘導効果は失われることがない。
そして、このような隙間31を設ければ、調理のための作業スペースがさらに広くなり作業もし易くなる、また、調理に使う他の道具や材料を収納することも可能となるので他の場所に移動することなしに多くの作業がメイン作業区域にいながらにしてできることにもなる。特に、調理作業の中心となる道具であるまな板を収納したり、まな板を収納する手段を別途設けるようにすれば、作業能率をさらに向上させることができるので、作業者を心理的にさらに誘導しやすくなる。
また図6にアイレベルキャビネット30の正面収納部に電源コンセントを設けた図1のアイレベルキャビネット30の拡大図を示す。アイレベルキャビネット30の正面収納部には、キッチンカウンタ20に対して略平行な棚板45があり、その棚板45と底板80に挟まれたコーナー部奥側に電源コンセント70が設けられている。ここで立位及び座位の作業者からみて少なくともアイレベル位置にある棚板45の前縁45aを含むコーナー面45bと延出部21の前縁20a、電源コンセントを設置したコーナー部壁面90とは、略平行となっている。よって、作業者が延出部21の前縁20a前に正対した時、電源コンセント70は作業者から見て正面に平行に位置し、利き手に関係なく電源コンセント70を使う時に使いやすい。また、アイレベル位置に平行な面があれば無意識のうちにその平行な面に正対して作業をするようになる為、さらに効果的に作業者をメイン作業区域に誘導できることになる。
本実施例では作業者がフードプロセッサーなどの調理家電を使用するときにもメイン作業区域から動かずに作業することができる為、さらに効率を良くし、作業者がメイン作業区域に居続けることができる。しかし、システムキッチンに電源コンセントがない場合には、調理家電を使う使用者は、電源コンセントがあるダイニングなどに移動するか、延長コードでシステムキッチンまで電源を延ばす必要があり、どちらにしても作業者は移動せねばならず作業効率を悪化させる原因となる。よって本実施例では、例えば、アイレベルキャビネット30の正面収納部にフードプロセッサーを収納しておけば、使用する時だけ調理スペース50に出し、使い終わったら電源コンセントを差したままでも正面収納部への収納が可能である。また、アイレベルキャビネットの底板80が延出部21側にスライドするようになっていれば、使用時に簡単に引き出すことが出来、作業しやすいといった効果がある。ここでのスライドは、底板80とアイレベルキャビネット内部の側板間に図示しないガイド機構を設けることで、不使用時は奥に、使用時は延出部21側に出てくるものである。
調理スペースでは、包丁で野菜を切ったりする時など、水が周りに飛び散ることが多い。しかしこの電源コンセント90はキャビネットの奥の正面収納部に設置している為濡れることもほとんどない。また、電源コンセントがあるアイレベルキャビネットの正面収納部の底板80に調理家電を置いておけば、調理家電を使わない時は調理スペース50を広く使え調理を邪魔することがない。例えば、ハンバーグで使うミンチをフードプロセッサーで作る時には、塊肉をフードプロセッサーに入れスイッチを押してしまえば、手元になくても自動的にミンチができる為、棚板を奥にスライドさせてフードプロセッサーも奥側にしまえば、調理スペース50で他の作業ができ、調理の効率が上がる。このように一度スイッチを入れてしまえば作業者の手を煩わせない調理家電は、正面収納部の奥に電源コンセントがあることが望ましい。
これまで電源コンセントが固定されている実施例について説明してきたが、以下に可動する部分に電源コンセントを設けた例について説明する。可動する部分に電源コンセントを設ければ、使用するときには使用者側に電源コンセントを出し、不使用時は収納するなど意匠性、安全性も高く使い勝手が良い。
例えばハンドミキサーなど手で持って使う調理家電では手元近くに電源コンセントがあると更に使いやすさが向上する。よって図7に電源コンセント71をアイレベルキャビネットの可動部である収納抽斗40に設けた第二実施例を示す。本実施例では電源コンセント71は収納抽斗40の内部収納ポケット91の前板に設けているだけでなく、収納抽斗40を開けたときに作業者の手が届きやすいように収納抽斗40の下部に設置している。
このように収納抽斗40に電源コンセント71があれば、使用時に収納抽斗を手前に引き出すことで、電源コンセント71が手元に近づき、ハンドミキサーなどを使う時にも使いやすい。なぜなら、手前に出すことで、調理家電のコードが引っ張られずに作業できるだけでなく、コードが調理スペースに置いている他のものに触れる機会を減少させるからである。
また、本実施例のアイレベルキャビネット30は、キッチンカウンタ20平面に沿って2つの収納部39が略直角に設けられ、それらの内部に設けられた収納抽斗40が収納部39の第1、第2の方向に沿ってスライドする。その2つの収納抽斗40の延出部21側の面それぞれに電源コンセントを設置すると、作業者の利き手が異なった場合でもメイン作業区域でのハンドミキサーの使用に不便がない。例えば、メレンゲを作る時に、右利きの作業者は右手でハンドミキサーを持ち左手で卵白の入ったボウルを持つ。よって左側に電源コンセントがあるとミキサーのコードがボウルにぶつかり、作業しづらい。しかし本実施例のように右側にも電源コンセントを設ければ、ボウルの上にコードが重なったりといった問題を改善し、スムーズに調理が行え使い勝手が良い。
図8は収納抽斗40を閉じた時の様子を示す。このように収納抽斗40を閉じると、電源コンセント71が奥側に収納され、不使用時に子供が電源コンセントに触れたり、といった危険を回避することができる。また、収納抽斗40を閉じている際に電源コンセント71が露出しない為、意匠性が増す。なお、ここで電源コンセント71の電源コードは内部収納ポケット91の下部に収納され、収納抽斗40に電源コードが引っかからずに使用が可能である。
キッチンカウンタ20とアイレベルキャビネット30の間に隙間31がある場合、アイレベルキャビネットの底板92に電源コンセント72を設けた第三実施例を図9に示す。この電源コンセント72はアイレベルキャビネットの底板92に電源コンセントボックス81が回動可能に取り付けられており、不使用時には電源コンセントボックス81の奥にある回転軸66を中心に回転することで、不使用時にはアイレベルキャビネットの底板92と電源コンセントボックスの背面がフラットになる機構を持つ。この電源コンセントボックス81の拡大図を図10に示す。このように横方向に伸びた回転軸66は電源コンセントボックス上面に設けられ、アイレベルキャビネットの底板92に設けられた図示しない軸受けに取り付けることで回動可能となる。調理部スペース50での調理は主に野菜などを切る作業や、ボウルに入れた食材に調味料を入れて混ぜるといった作業である為、水ハネすることが多い。よってこの電源コンセントの収納する機構は水ハネを防ぐ隠蔽機構になる。また、電源コンセントを使用しないときには、キャビネット内に収納されるため、意匠性が上がるだけでなく、仮置きスペースとして隙間31を使用でき、空間の有効利用になる。
このように本発明は、キッチンカウンタのコーナー部に便利な調理スペースを確保しつつ、心理的にこの調理スペースに作業者が来るよう誘導することができ、さらに電源コンセントによってさらに調理中にそこに居続けさせ得るシステムキッチンを提供することができる。また、電源コンセントをアイレベルキャビネットの正面収納部に設置することで、一度スイッチを入れてしまえば作業者の手を煩わせない調理家電は、不使用時に正面収納部に片付けることができ、調理スペースが有効に利用できるだけでなく、メイン作業区域から移動せずに作業が行える。さらに可動する収納部に電源コンセントを設ければ、収納部を引き出すことによって使う時に手元に電源コンセントを持ってこれるため、作業しやすく、不要時に電源コンセントが収納部にすっきり片付けることができるといった効果がある。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。
本発明のシステムキッチン10は、その一部を台所の壁面に接して設置してもよく、あるいは壁面から離間させて設置してもよい。例えば、アイレベルキャビネット30の背後には台所の壁面があり、そこからシンクを横方向に突出させることにより、シンクの部分を対面式にすることかできる。このような、いわゆる対面型のシステムキッチンも本発明の範囲に包含される。
本発明において用いられるキャビネット30やこれらに付設される要素などは図示した収納抽斗、数、方向、形状、サイズ、配置、取手の形状、取り付け面、に限定されず、当業者が適宜変更を加えたものであっても、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜設計変更して採用したものも、本発明の要旨を有する限りにおいて本発明の範囲に包含される。
また、システムキッチンのレイアウトに関しても、例示したものに限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜設計変更して採用したものも、本発明の要旨を有する限りにおいて本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの基本構成を例示する模式斜視図である。 図1に示す本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを例示するための模式平面図である。 棚板の寸法を例示した模式図である。 上体を軽く屈めてアイレベルキャビネットまで手を伸ばした状態を例示した模式図である。 図1に示す本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの調理スペース50付近の断面を例示するための模式断面図である。 アイレベルキャビネット30の正面収納部に電源コンセントを設置した場合を示す模式図である。 アイレベルキャビネット30の可動する収納部に電源コンセントを設置した場合を示す模式図である。 図7に示す収納抽斗40を閉じた状態を示す模式図である。 アイレベルキャビネット30の底板に電源コンセントを設置した場合を示す模式図である。 図9に示す電源コンセントボックス81の拡大図である。
符号の説明
10 システムキッチン、20 キッチンカウンタ、 20a 前縁、 21 延出部、 23 フロアキャビネット、 25 食洗機、 30 アイレベルキャビネット、 31 隙間、 39 収納部、 40 収納抽斗、 45 棚板、 45a 前縁、 45b コーナー面、 50 調理スペース、 53 サブ作業スペース、 54 ニー・スペース、 55 コンロ、 55a 鍋、 60 シンク、66 回転軸、70〜72 コンセント、80 底板、81 電源コンセントボックス、100 椅子

Claims (3)

  1. 略直交する第1及び第2の方向にそれぞれ延在する第1の部分と第2の部分とを有する略L字形状に形成されてなるキッチンカウンタと、
    前記キッチンカウンタのコーナー部の上に設けられるアイレベルキャビネットと、
    前記アイレベルキャビネットに備えられた電源コンセントと、
    前記第1の部分と前記第2の部分との接続部において、前記キッチンカウンタの天板がせり出した延出部と、
    を備え、
    前記アイレベルキャビネットの前面のコーナー面と前記延出部の前縁とが略平行に設けられ、
    前記キッチンカウンタの前記コーナー部において前記延出部を含むように調理スペースが設けられたことを特徴とするシステムキッチン。
  2. 前記アイレベルキャビネットに備えられた電源コンセントが、前記アイレベルキャビネットの正面収納部にあることを特徴とする請求項1記載のシステムキッチン。
  3. 前記アイレベルキャビネットに備えられた電源コンセントが、前記アイレベルキャビネットの可動部にあることを特徴とする請求項1に記載のシステムキッチン。

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