JP2007319568A - システムキッチン - Google Patents

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真之 持田
Yumiko Katsukawa
由美子 勝川
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良昌 幸松
Hiromi Yano
裕美 矢野
Minoru Sato
稔 佐藤
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Abstract

【課題】 本発明は、キッチンカウンタのコーナー部に調理スペースを確保しつつ、心理的にこの調理スペースに作業者が来るよう誘導することが出き得るシステムキッチンを提供することを目的とする。
【解決手段】略直交する第1及び第2の方向にそれぞれ延在する第1の部分と第2の部分とを有する略L字形状に形成されてなるキッチンカウンタと、前記キッチンカウンタのコーナー部の上に設けられるアイレベルキャビネットと、前記第1の部分と前記第2の部分との接続部において、前記キッチンカウンタの天板がせり出した延出部と、を備え、前記アイレベルキャビネットの前面のコーナー面と前記延出部の前縁とが略平行に設けられ、前記前縁の寸法よりも前記コーナー面の幅方向寸法の方が長く、前記キッチンカウンタの上において前記延出部を含むように調理スペースが設けられたことを特徴とするシステムキッチンを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、システムキッチンに関し、特に、キッチンカウンタのコーナー部に調理スペースを設けたシステムキッチンに関する。
炊事に使用するシステムキッチンに、炊事に用いる備品や道具食材などを収納するためのキャビネットを設けると、スムーズに炊事を行うことができる。このようなキャビネットについてみると、例えば、平面視で略L型のキッチンカウンタのコーナー部の全域を占拠し、シンク方向及びコンロ方向へそれぞれ引き出し式収納をスライド可能な略直方体状のキャビネットが開示されている(特許文献1)。しかし、このキャビネットの場合、キッチンカウンタのコーナー部の全域を占拠するため、調理スペースを確保できないという問題がある。
また、平面視で略L型のキッチンカウンタのコーナー部背面側に、平面視で略三角形状のキャビネットを設け、このキャビネットがガイド機構とキャスターとによりコーナー部に向けてスライド可能とされたコーナーキャビネットが開示されている(特許文献2)。しかし、このコーナーキャビネットは、前方にスライドさせた状態においてやはりキッチンカウンタのコーナー部のほぼ全域を占拠してしまうため、調理スペースを確保することができなかった。
一方、平面視で略L型のキッチンカウンタのコーナー部背面側に、キッチンカウンタ前縁とほぼ平行に前面が形成された収納キャビネットが開示されている(特許文献3)。しかし、この収納キャビネットの下方のキッチンカウンタ上にはシンクが設けられており、キッチンカウンタのコーナー部を調理スペースとして用いることができなかった。
一方、本願出願人は、L型のキッチンカウンタの上にキャビネットが設けられたシステムキッチンを開示している(例えば、特許文献4)。
特開昭59−218111号公報 特開平7−289368号公報 特許第2676834号公報 特開昭62−106712号公報
本発明は、キッチンカウンタのコーナー部に便利な調理スペースを確保しつつ、心理的にこの調理スペースに作業者が来るよう誘導することができ得るシステムキッチンを提供する。
本発明の一態様によれば、
略直交する第1及び第2の方向にそれぞれ延在する第1の部分と第2の部分とを有する略L字形状に形成されてなるキッチンカウンタと、
前記キッチンカウンタのコーナー部の上に設けられるアイレベルキャビネットと、
前記第1の部分と前記第2の部分との接続部において、前記キッチンカウンタの天板がせり出した延出部と、
を備え、
前記アイレベルキャビネットの前面のコーナー面と前記延出部の前縁とが略平行に設けられ、
前記前縁の寸法よりも前記コーナー面の幅方向寸法の方が長く、
前記キッチンカウンタの上において前記延出部を含むように調理スペースが設けられたことを特徴とするシステムキッチンが提供される。
本発明によれば、キッチンカウンタのコーナー部に調理スペースを確保しつつ、心理的にこの調理スペースに作業者が来るよう誘導することが出き得るシステムキッチンを提供でき、産業上のメリットは多大である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの基本構成を例示する模式斜視図である。
また、図2は、図1に示す本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを例示するための模式平面図である。
本具体例のシステムキッチン10は、平面視で略L字状のキッチンカウンタ20を備え、コンロ55とシンク60とがキッチンカウンタ20上の略同一平面上に設けられている。すなわち、システムキッチン10は、略直交する第1及び第2の方向にそれぞれ延在する第1の部分と第2の部分とを有する略L字形状に形成されてなるキッチンカウンタ20を有する。また、キッチンカウンタ20の下には、フロアキャビネット23や食洗機(食器自動洗浄機)25などが設けられている。これら各部の表面は、例えば、汚れがつきにくい壁材や鏡面仕上げあるいは木目調仕上げの扉材などを採用することにより、手入れや掃除がしやすく美観にも優れる。さらに、ユニバーサルデザインの観点からも工夫がされている。例えば、高齢者や身体障害者が椅子100に座りながら炊事した時に、着座した状態で膝がキッチンカウンタ20の下側に当たらないように「ニー・スペース54」を設け、楽な姿勢で作業を行うこともできる。このニー・スペース54は、キッチンカウンタ20を支える背板27及び、フロアキャビネット23の側板28と食洗機25の側板29とに囲まれた空間として形成されている。またさらに、食洗機25の上方のキッチンカウンタ20には、比較的に使用頻度の低いサブ作業スペース53が設けられている。
また、従来の略L型のシステムキッチンの前面側コーナーは、ほぼ直角すなわち90度であったのに対して、本具体例では、キッチンカウンタ20のコーナー部に、作業者に向かってせり出したキッチンカウンタ20の天板の延出部21が設けられている。延出部21の前面の両側のコーナー角度は、それぞれ135度程度の角度を有する。尚、このコーナー角度は120度以上であることが望ましい。もし、120度以下であれば、座位作業時に作業者の腕・肘がキッチンカウンタ20のコーナー部と干渉することがあるからである。
このような延出部21を設けることにより、キッチンカウンタ20のコーナー部において作業者との間の空間領域を有効利用でき、後述する調理スペース50を確保することができる。
略L字状のキッチンカウンタ20のコーナー部には、その高さにアイレベルすなわち立位あるいは座位の作業者の目の高さ位置を含んでいるアイレベルキャビネット30がその背面をキッチンカウンタ20の背面と連なるように設けられている。つまり、キッチンカウンタ20のコーナー部の上において、キッチンカウンタ20の背面に沿ってアイレベルキャビネット30が設けられている。そして、延出部21の前縁20aとアイレベルキャビネット30の前面との間にできるキッチンカウンタのスペースが調理スペース50となる。この調理スペース50は、コンロ55とシンク60との間に位置し、水洗いした食材を加工したり、コンロで加熱した鍋などの調理用器具などを臨時的に置いたり、料理を食器に盛りつけるなどの一連の作業を行うことができる場所もある。
またさらに、キッチンカウンタ20とアイレベルキャビネット30との間には隙間が設けられ、この隙間も補助的な調理スペースとして利用することができる。すなわち、キッチンカウンタ20と、アイレベルキャビネット30の底板と、により挟まれた空間が隙間として設けられている。
図3は、アイレベルキャビネット30の平面寸法を例示する模式図である。アイレベルキャビネット30の前面の幅は例えば42cmであり、この前面の両端部における奥行きは24cmであり、奥行きの最大寸法は52cmである。このようなサイズのスペースがあると、後に詳述するように、標準的なサイズのまな板やボウルなどを完全に収納することが可能となる。
このアイレベルキャビネット30は、キッチンカウンタ20背面に沿って2つの収納部39が略直角に設けられ、それらの内部には収納抽斗40がスライド引き出し自在にそれぞれ設けられている。なお、図1は、これら収納抽斗40がそれぞれ引き出された状態を表す。これら収納抽斗40は、収納部39の長軸に沿ってそれぞれ独立にスライドする。
アイレベルキャビネット30の内部には、キッチンカウンタ20の天板に対して略平行な複数の棚板45が設けられている。立位及び座位の作業者からみて少なくともアイレベル位置にある棚板45の前縁45aを含むコーナー面45bと延出部21の前縁20aとは、略平行となっている。コーナー面45bとは、アイレベルキャビネット30の前面に位置し、キッチンカウンタ20の天板に略垂直な面をいう。そして、前縁20aの寸法L1よりもコーナー面45bの幅方向寸法L2の方が同じまたは長いものとなっている。
本実施形態では、このような構成を取るため、心理的に作業者が調理スペース50に来るよう誘導することができる。人は、平行な面の前に正対すると心が落ち着くという性質を有する。特に、アイレベル位置に平行な面があれば無意識のうちにその平行な面に正対して作業をするようになる。すなわち、アイレベルキャビネット30の前面のコーナー面45bに正対して作業をすることを無意識のうちに望むようになり、作業者がコーナー面45bの前方の調理スペース50で作業をするためにそこに来るよう誘導することができるようになる。また、前縁20aの寸法L1よりもコーナー面45bの幅方向寸法L2の方が長いものとなっているため、アイレベル位置により広い平行な面ができ、さらに効果的に作業者を誘導できることになる。
ここで、アイレベルキャビネット30のコーナー面45bの幅方向寸法L2は、延出部21の前縁20aの幅L1よりも大きいことが望ましい。
図4は、前縁20aの寸法L1よりもコーナー面45bの幅方向寸法L2の方が短い場合を例示する斜視図である。
また、図5は前縁20aの寸法L1よりもコーナー面45bの幅方向寸法L2の方が長い場合を例示するための模式図である。なお、本具体例においては、アイレベルキャビネット30には後述するスライド式扉が備えられている。
図4と図5とを比較すればあきらかなように、図4に表した具体例の場合には延出部21の正面に幅狭に突出したアイレベルキャビネットが設けられているために、延出部21に対面すると心理的な不安定さを感ずる。これに対して、図5に表した具体例の場合には、延出部21の正面に幅の広い平面が前縁20aに対して平行に設けられているので安定感があり、安定心理的な落ち着きが得られる。つまり、安定感のある環境で心地よく調理作業などを進めることができる。
このように、本実施形態によれば、コーナー面45bと延出部21の前縁20aとが略平行となっているので、そこに立つだけでも平行なコーナー面45bと正対することになり、心が落ち着きそこでの作業能率も高くなるという効果を生じる。また、延出部21の前縁20aが直線のため作業者が作業をする際に腹部を当てながら作業ができ、直ぐ前面に調理に用いる備品、道具食材などを収納するためのアイレベルキャビネット30も設けられているので調理スペース50での作業がますます容易となる。このように、心理的にも落ち着き、かつ、作業がし易い調理スペース50に、無意識のうちに作業者が来るようになる。その結果、使い勝手の良さからも作業者を心理的にさらに誘導しやすくなる。
またさらに、延出部21の正面からみた構成がほぼ左右対称となっていることも心理的な安定感に作用する。
図6及び図7は、アイレベルキャビネット30が左右非対称に形成された場合を例示する模式斜視図及び模式平面図である。
この具体例の場合にも、アイレベルキャビネット30のコーナー面の幅方向の寸法は、延出部21の前縁20aの寸法よりも短く、また延出部21の正面から見るとアイレベルキャビネット30の前面が右側に偏っており、不安定感や違和感が感じられる。これに対して、本実施形態によれば、図5に表したように延出部21の正面からみて左右対称に形成されており、安定感が得られている。
さて、調理における作業動作の中心は、まな板やボウルなどを使った調理作業であり、これを中心にシンクを使った作業やコンロを使った作業が放射状に動くことになる。本実施形態においては、略L字状のキッチンカウンタ20のほぼ中央であるコーナー部に調理スペース50を設け、ここに作業者が来るよう心理的に誘導することができる。そのため、キッチンカウンタ20のほぼ中央であるコーナー部をホームポジション(主に作業をする場所)として、放射状にシンクを使った作業やコンロを使った作業ができることになり、一連の作業をも効率的に行えるという効果も生じる。
図8は、作業者がコンロ上にある一番離れた鍋55aの中を確認する時の動作を説明するための模式図である。
図9は、鍋55aをのぞき込んだときの身体(頭、肩、腰)の回転角度を示すグラフ図である。
また、図10は、図9で示された身体(頭、肩、腰)の回転角度の最大値をまとめたグラフ図である。これらの図中の「A型」とは延出部21を有する本実施形態のシステムキッチン、「L型」とは延出部がもうけられていない従来のL型システムキッチン、「I型」とは一方向に延在するシステムキッチンを表している。尚、これらはいずれも立ち作業の場合を測定したものである。また、このときのコンロの具体的寸法を図11に示す。
図8から解るように、I型の場合は調理スペースが鍋55aに近く、L型の場合は調理スペースが鍋55aから遠い。そのため、図9、図10から解るようにI型の方がL型よりも身体(頭、肩、腰)の回転角度が少なくてすみ身体に対する負担は少ない。しかし、同じ設備仕様を有するI型とL型とを比べれば、L型システムキッチンの方が遥かにフロアのスペース効率がよい。そのため、L型における調理作業場所をコンロなどの他の作業スペースに近づけるようにすることが望ましいのではあるが、L型のコーナー部は作業がしづらく、また、システムキッチンのどこで作業を行うかは作業者により異なっていた。
これに対して、本実施形態に係るA型においては、前述したように作業者をコーナー部に心理的に誘導するとともに、この部分に調理スペース50を設けている。そのため、A型においては、高い頻度で作業者がコーナー部の調理スペース50において調理作業を行う。そして、図9、図10から解るようにL型のフロアのスペース効率を有したまま、I型とほぼ変わらない少ない身体(頭、肩、腰)の回転角度を得ることができた。尚、説明の便宜上、鍋をのぞき込む場合を説明したが、シンクの中を覗き込む場合も同様の効果が得られる。また、前述のようにコーナー部(調理スペース50)はキッチンカウンタ20のほぼ中央であるため、キッチンカウンター上のどの部分を視認の対象としても左右均等の回転角度ですみ、片側の視認に過大な回転角度を有するようなこともない。

図12は、作業者の調理動作をモーションキャプチャを用いて測定した模式図である。すなわち、図12(a)はL型(従来のL型システムキッチン)の立ち作業で調味料を出す場合、図12(b)はL型の立ち作業でボウルでの作業をする場合、図12(c)はA型(本実施形態のシステムキッチン)の立ち作業で調味料を出す場合、図12(d)はA型(本実施形態のシステムキッチン)の立ち作業でボウルでの作業をする場合、をそれぞれ表す。尚、被験者は身長162センチメートルの女性、調理作業はほうれん草の胡麻和えの調理とした。
ここで、両者を比べればA型(本実施形態のシステムキッチン)の場合の方が作業動線が短く作業効率が高いことが解る。
L型の場合、調味料作業をする場所Aの近くにボウルを置くことができない。また、調味料を収納しておく場所も決められていない。尚、今回の実験ではシンクの近くに調味料が予め置いてあることとした。このように、調味料作業をする場所とボウルを置く場所が離れているので、作業者は身体を回転させるようにしてボウルの置いてある場所まで移動する必要が生じる。これに比べA型の場合は、調理スペース50にボウルを置くことができ、また、作業者の直前に調味料が収納可能なアイレベルキャビネット30が設置されている。そのため、おなじ場所(調理スペース50)で作業を続けることができるため、作業動線が短く作業効率も高くなる。
図12(e)は、ホームポジションからの距離と時間との関係を示したグラフ図である。図中の(a)〜(d)はそれぞれ図12(a)〜図12(d)に対応する。この図からも解るように、L型ではボウルでの作業に移るときに大きな移動量を必要とすることが解る。これに対し、A型ではおなじ場所(調理スペース50)で作業を続けることができるため移動する必要がないことが解る。尚、前述のように今回の実験ではシンクの近くに調味料が予め置いてあることとしたが、実際のL型では調味料の収納場所がもっと遠い場合が多いと考えられ、実際の移動距離はさらに長くなると考えられる。なおここで、L型の場合のホームポジションは、調味料作業をする場所Aの前とした。
図13は、図10の場合における調理時間と作業のための移動距離の積算値を示したグラフ図である。
これらから、A型(本実施形態のシステムキッチン)の方が、L型よりも調理時間はおなじでも移動距離が短く身体に対する負担が少ないことが解る。
図14は、図13における総移動距離を示したグラフ図である。この図からもA型(本実施形態のシステムキッチン)の方がL型よりも、総移動距離が短く身体に対する負担が少ないことが解る。
図15は、ホームポジションからの移動距離と調理時間との関係を示したグラフ図である。ここで、「ホームポジション」とは、前述したように主に作業をする場所をいい、A型の場合は延出部21の前縁20aの前のことをいう。図から解るように、ほうれん草をゆでる工程までは、A型もL型もあまり差はない。しかし、調味料をボールに入れて混ぜるボウルでの作業の工程とほうれん草をゆでこぼす工程とでは差が生じ、A型の方が移動距離が短いことが解る。
図16は、調理スペースの寸法関係を例示する模式図である。
延出部21の前縁20aとアイレベルキャビネット30の前面との寸法L3(調理スペース50の奥行き寸法)は、調理に用いる中心的な道具であるまな板やボウルが置ける寸法で、かつ、アイレベルキャビネット30まで手が届く寸法である必要がある。ここで、まな板の寸法はその作業性を考慮すると20センチメートルが最小と考えられる。成人女性の腹部から指先までの寸法は短い人で70センチメートル程度であるので、上体を軽く屈めてアイレベルキャビネット30まで手が届くのは図16に示すように65センチメートル程度と考えられる。
そのため、延出部21の前縁20aとアイレベルキャビネット30の前面との寸法範囲(調理スペース50の奥行き寸法範囲)は20センチメートル〜65センチメートルとすることが望ましい。さらに、60センチメートルとすれば楽にアイレベルキャビネット30まで手が届くこと、成人女性の肘から指先までの寸法が短い人で30センチメートル程度であることを考慮すると、30センチメートル〜60センチメートルとすることが作業性の面からより望ましい。さらに、成人女性の肘から指先までの寸法が長い人を考慮すると、肘から指先までの寸法が45センチメートル程度であるので、45センチメートル〜65センチメートルとすることがより望ましい。このようにすれば、アイレベルキャビネット30から必要な調理器具や調味料等の備品を取り出す際にも、移動することなく、手を伸ばすだけで取り出せるので、「作業動線」を縮小でき、作業をスムーズにかつ楽に行うことができるので作業者を心理的にさらに誘導しやすくなる。
本実施形態によれば、作業者がアイレベルキャビネット30に正対したときに、コーナー面45bの幅方向の両端が前縁20aの両端より外側に出るようにしている。このようにすれば、コーナー面45bの幅方向の片端が外側に出ているときよりも作業者の心を落ち着かせ、作業者を心理的にさらに誘導しやすくなる。
略L型のシステムキッチンの後面側コーナー部の角度θ(図18参照)を2分割する直線に対して略対称となるように、前縁20aとコーナー面45bとを配置することもできる。このようにすれば、人の心理として、左右対称形状の真ん中に正対したときが最も圧迫感が少なく落ち着くので、作業者を心理的にさらに誘導しやすくなる。
図17は、図1に示す本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの調理スペース50付近の断面を例示するための模式断面図である。
同図に示すように、キッチンカウンタ20の天板とアイレベルキャビネット30の底面との間に隙間31を設けることもできる。ただし、アイレベルキャビネット30の底面が座位の作業者のアイレベル位置よりも下になるようにする。そのようにすれば、アイレベル位置にコーナー面45bを確保することが可能となるので前述の作業者の誘導効果は失われることがない。本発明者は検討の結果、調理の作業性や道具・材料の収納性を考慮してこの隙間31を14センチメートル程度とすることが望ましいとの知見に至った。また、このときアイレベルキャビネット30の平面方向スペースを図18に示すように幅25センチメートル以上、奥行き20センチメートル以上とすることが望ましいとの知見にも至った。このようなスペースを確保できれば、まな板のみならず、一般的なザルやボールの直径が23センチメートル程度であるため、これらを収納ができ、かつ邪魔にならないからである。
そして、このような隙間31を設ければ、調理のための作業スペースがさらに広くなり作業もし易くなる、また、調理に使う他の道具や材料を収納することも可能となるので他の場所に移動することなしに多くの作業がホームポジションにいながらにしてできることにもなる。特に、調理作業の中心となる道具であるまな板を収納したり、まな板を収納する手段を別途設けるようにすれば、作業能率をさらに向上させることができるので、作業者を心理的にさらに誘導しやすくなる。
アイレベルキャビネット30の前面にはスライド開閉式の扉を設けることができる。このようにすれば、扉前面がコーナー面45bとなるので、より明確で広いコーナー面を確保することができる。また、スライド式とすれば作業者側に出っ張ってこないので調理スペース50が狭くなったり、圧迫感が増したりするようなこともない。そのため、さらに圧迫感が少なく落ち着くので、作業者を心理的により誘導しやすくなる。
また、扉を設けるだけでも煩雑感がなくなりすっきりする。さらに、扉の材質を不透明なものとすればアイレベルキャビネット30の収納物が見えなくなり煩雑感がなくなるのでさらに圧迫感が減少する。一方、半透明とすれば収納物を識別することが可能となると同時に違和感も少なくなり美的外観にも優れたものとなる。本発明者は、検討の結果、少なくとも扉の一部をすりガラスや半透明の樹脂などとすることが望ましく、さらにほぼ全面をすりガラスや半透明の樹脂で構成すればより望ましいとの知見を得た。そして、このような構成を採用することで、作業者を心理的にさらに誘導しやすくすることができる。また、アイレベルキャビネットに扉を設ければ防虫効果も高まり衛生面でも優れた効果を生じる。
また、本発明者は、検討の結果、扉の全面は平面であった方がコーナー面が明確になるので望ましいが、わずかな湾曲程度なら作業者を心理的に誘導するという効果は失われないとの知見をも得た。
図19〜図21は、アイレベルキャビネット30の模式断面図である。尚、説明の便宜上、底板46の上に設けられた棚板45は1段としている。上扉32と下扉33は枠体部32a、33aとすりガラス窓32b、33aとを備え、枠体部32a、33aの下部には取手32c、33cが設けられている。上扉32、下扉33は図示しないバランス手段により任意の位置で保持されるようになっている。図20は下扉33を開けた状態、図21は上扉32を開けた状態をそれぞれ例示する。このように上下スライド式の扉の場合には、開閉に際して作業者の身体を左右にねじる力が作用しないので、開閉が楽である。また、例えば、回転可能な椅子100(図1参照)に座った作業者が扉を開閉する際にも、身体が左右に揺れることがない。
図22及び図23も、上下スライド式の扉を設けた具体例を表す。本具体例においては、いわゆるブラインドシャッター34が設けられ、図22はブラインドシャッター34が閉じられた状態、図23はブラインドシャッター34を半分程度開けた状態を表す。
図24及び図25は、左右スライド式の扉を例示するための模式図である。尚、扉の構成は図19に表した具体例と同様であるので省略する。ただし、左右スライド式の場合はバランス手段を必要としない。図25は、左側扉を開けた状態を表す。
図26及び図27は、左右開閉のブラインドシャッターを設けた具体例を表す。
図26はブラインドシャッター35を閉じた状態、図27はブラインドシャッター35を半分程度開けた状態にそれぞれ表す。
尚、本発明は、これらに例示した扉の構造や種類に限定されるわけではなく、扉の材質や色などもアイレベルキャビネット本体やキッチンカウンタなどを考慮して適宜選択することもできる。
一方、本実施形態においては、アイレベルキャビネット30の前面上方に、照明手段を設けることもできる。
図28は、アイレベルキャビネット30の上方に照明手段を設けた具体例を表す模式図である。
本具体例においては、アイレベルキャビネット30の上にウォールキャビネット80が設けられている。そして、ウォールキャビネット80の下面にスポット照明82が設けられ、スポット光Lによりアイレベルキャビネット30の前方に拡がり延出部21を含む調理スペース50を照らすことができるようにされている。調理スペース50を照明手段で照らすことができれば、調理作業がし易くなるばかりではなく、スポットライト的な効果により作業者を心理的にさらに誘導しやすく、また心地よく調理作業ができる。
図29は、本実施形態における調理スペース50を説明するための模式図である。
ここでは、作業者Pからみて近い順に、軽く脇を締めた状態で楽に作業できる範囲を「領域1」(例えば、肩を中心として有効半径およそ30センチメートル)、上体を屈めることなく脇から腕を伸ばして届く範囲を「領域2」(例えば、肩を中心として有効半径およそ50センチメートル)、さらに上体を前方に屈めることにより届く範囲を「領域3」とした。
例えば、まな板の上で食材を切ったり、ボウルを用いて食材を捏ねたりするなどの手元の作業は領域1の範囲で行い、作業中に使うものを仮置きする場合などに領域2の範囲を利用すると、楽に素早く作業を行うことができ、この領域1と領域2は前述したように使用頻度が高い作業のスペースに値する領域であるといえる。尚、前述の調理スペース50の領域は多少上体を屈めた時をも含むため、領域1と領域2よりは奥行き方向に若干広くなっている。
これに対して、領域3は、上体を屈める必要があり、高頻度の作業には適さないため、いわゆる「デッドスペース」になりやすい。
本実施形態においては、このように略L字状のカウンタ20のコーナー部の領域3が、デッドスペースになりやすく、且つ、コンロ55とシンク60とに挟まれていることを考慮して、このデッドスペースに両翼を有するアイレベルキャビネット30を設けている。こうすることにより、領域1と領域2からなる作業のスペースに何ら影響を与えることなく、作業に必要な備品をすぐに取り出したり収納したりすることができる。
図30は、延出部21の左右の少なくとも一方に作業スペースを確保する場合のコンロ、シンクの配置を例示した模式図である。
このような作業スペースSがあると、調理スペース50における作業において、材料や調味料などの仮置きができ便利である。ただし、あまりこのスペースを大きくすると仮置きした材料や調味料に手が届きにくくなり、またコンロ55やシンク60も遠ざかってしまうこととなるので、かえって不便となる。本発明者は検討の結果、コンロまたはシンクの調理スペース側端面の延長線とキッチンカウンタの前縁との交点を通る延出部21に平行な仮想の線を求め、この仮想の線と延出部21との距離を30センチメートル以内にすることが望ましいとの知見に至った。また、この距離を15センチメートル以内とすることがさらに望ましいとの知見にも至った。図31に示すように、人Pの身体の厚みは20〜30センチメートル程度なので、前述の距離を30センチメートル以内とすれば、無理なくこの作業スペースを使いこなせるからである。また、人の肩中心から腹部までは10〜15センチメートル程度なので、前述の距離を15センチメートル以内とすれば、さらに無理なくこの作業スペースを使いこなせる。
図32は、調理スペース50付近の具体的寸法を例示した模式図である。
延出部21の前縁20aの長さは、例えば360ミリメータとすることができる。太った男性でも、お腹部分の横幅は最大で350ミリメータ程度であるので、こうすると、前縁20aよりもはみ出すことはない。図中の中央楕円で示した領域が調理スペース50の領域、左右の楕円の領域が道具や材料などの仮置きなどに使われるサブの調理スペースである。ただし、これらの寸法に限定されるわけではない。
ところで、本実施形態においては、調理スペース50がコンロ55とシンク60とに挟まれているため、それらとの距離と作業性・安全性との関係を考慮する必要がある。特に、コンロとの距離は安全性の上で重要である。
まず、調理スペース50とコンロ55との関係について説明する。
調理スペース50からコンロ55が遠くに離れていると、調理スペース50からコンロ55に置いてある鍋などの状態を視認することが困難となる。逆に、コンロ55との距離が近すぎると調理スペース50での作業のじゃまになり、作業者の肘などが鍋などにあたれば危険でもある。本発明者は、調理スペース50で正対している状態から振り返るときの腕・肘の軌跡をシミュレーションから求め、コンロ55に置かれた鍋に干渉しない位置を検討した。
図33は、調理スペース50に正対している状態からコンロ55側に振り返ったときの腕・肘の軌跡をシミュレーションした場合の模式図である。図中の略三角形の領域34が腕・肘の軌跡の範囲である。
図34は、作業者の各身長における腕・肘の軌跡が干渉しない調理スペース50とコンロ55との最小距離を示すグラフ図である。このグラフ図中の線の上側領域が腕・肘が当たらず安全に作業ができる領域である。尚、このシミュレーションは作業者が椅子に座っている場合を想定している。座っている方が腕・肘の位置が低くより鍋などに当たりやすいからである。また、縦軸のコンロから前縁端まで距離L4とは、調理スペース50に最も近いコンロの中心から前縁20aの片端間での距離をいう。
図35は、調理スペース50で調理をする作業者からコンロ1つが視野に入る最大距離を示すグラフ図である。この場合、まな板作業など注視点がほぼ正面にあるとき、顔を動かさずに周辺視野に最低1つのコンロが入ってきて中身が確認できる距離を求めることとした。尚、正面に注視している状態における周辺視野角は130度としている。このグラフ図中の線の下側領域が視野にはいるためコンロの1つが確認できる領域である。尚、このシミュレーションも作業者が椅子に座っている場合を想定している。また、縦軸のコンロから前縁端まで距離L4とは、調理スペース50に最も近いコンロの中心から前縁20aの片端までの距離をいう。
図36は、前述の図34と図35とを重ね合わせたものである。このグラフ図からは、鍋などとの干渉性と視認性(安全性と作業性)が両立できる最適な調理スペース50とコンロ55との距離を知ることができる。この場合、調理をする人に女性が多いことを考慮して、身長を150センチメートル〜170センチメートルとすれば、グラフ図中に示した斜線領域が最適な範囲(30センチメートル〜35センチメートル)となる。
次に、調理スペース50とシンク60との関係について説明する。
シンク60までの距離が遠くなるほど移動距離が長くなるのでシンクを使う場合を含めた総合的な作業性が悪くなる。逆に、シンク60までの距離を極端に近づけると、シンク60に調理スペース50が奪われ調理の作業性が悪くなる。そこで、シンク60をどこまで離したときに作業者の主観が悪くなるか(作業のしづらさを感じたか)を実験で求めた。
図37は、シンク60をコーナー部から離していくときの様子を模式的に表した図である。
図38は、シンク60をコーナー部から離していったときの主観の変化を示した円グラフ図である。円グラフ図上方の数値は、前縁20aの片端からシンク60の片端までの距離L5を示している。また、円グラフ図の色分けを示した1〜5の数値は、数値が小さくなるほど主観が悪くなったこと(1に近づくほど作業のしづらさを感じたこと)を示している。これらの円グラフ図から解るように、シンク60までの距離が小さいほど主観がよく、30センチメートルを超えて45センチメートルになるとほぼ全員の主観が悪くなることが解る。
以上説明した結果から、コンロの中心から前縁20aの片端まで距離L4を30センチメートル〜35センチメートル、前縁20aの片端からシンク60の片端までの距離L5を0センチメートル〜30センチメートルとすることが好適であることが解る。
図39は、本実施の形態における座位の作業者とシステムキッチンの関係を模式的に表した図である。ニー・スペース54を設けることにより、作業者は椅子100に座った状態で調理スペース50において楽に調理作業などを進めることができる。
図40は、ニー・スペース54がない場合の本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの基本構成を例示する模式斜視図である。本実施の形態においては、作業者は基本的には立ち作業となる。そのため、アイレベル位置がその分高くできるので、アイレベルキャビネットの位置も上に上げることができる。その結果、キッチンカウンタ20の天板とアイレベルキャビネット30の底面との間の隙間31も広くすることができ作業性の向上が図れる。また、図33〜図36に関して説明した安全性・作業性の観点からの寸法制限を緩和することもできる。立ち作業の方が腕・肘の位置が高いため鍋などとの干渉がしづらく、また自由度も大きくなるからである。図41は、図40に例示したシステムキッチンと作業者の関係を模式的に表した図である。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。
本発明のシステムキッチン10は、その一部を台所の壁面に接して設置してもよく、あるいは壁面から離間させて設置してもよい。例えば、アイレベルキャビネット30の背後には台所の壁面があり、そこからシンクを横方向に突出させることにより、シンクの部分を対面式にすることかできる。このような、いわゆる対面型のシステムキッチンも本発明の範囲に包含される。
本発明において用いられるキャビネット30やこれらに付設される要素などは図示した収納抽斗、数、方向、形状、サイズ、配置、取手の形状、取り付け面、に限定されず、当業者が適宜変更を加えたものであっても、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜設計変更して採用したものも、本発明の要旨を有する限りにおいて本発明の範囲に包含される。
また、システムキッチンのレイアウトに関しても、例示したものに限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜設計変更して採用したものも、本発明の要旨を有する限りにおいて本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの基本構成を例示する模式斜視図である。 図1に示す本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを例示するための模式平面図である。 棚板の寸法を例示した模式図である。 前縁の寸法L1よりもコーナー面の幅方向寸法L2の方が短いときを例示するための模式図である。 前縁の寸法L1よりもコーナー面の幅方向寸法L2の方が長いときを例示するための模式図である。 アイレベルキャビネット30が左右非対称に形成された場合を例示する模式斜視図である。 アイレベルキャビネット30が左右非対称に形成された場合を例示する模式平面図である。 作業者がコンロ上にある一番離れた鍋の中を確認する時の動作を説明するための模式図である。 鍋をのぞき込んだときの身体(頭、肩、腰)の回転角度を示すグラフ図である。 身体(頭、肩、腰)の回転角度の最大値をまとめたグラフ図である。 実験に使ったコンロの寸法を示す模式図である。 作業者の調理動作をモーションキャプチャを用いて測定した図である。 場合における調理時間と作業のための移動距離を示したグラフ図である。 総移動距離を示したグラフ図である。 ホームポジションからの移動距離と調理時間との関係を示したグラフ図である。 上体を軽く屈めてアイレベルキャビネットまで手を伸ばした状態を例示した模式図である。 図1に示す本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの調理スペース50付近の断面を例示するための模式断面図である。 アイレベルキャビネットの平面方向スペースを例示した模式図である。 図4で例示したアイレベルキャビネット30の模式断面図である 下扉33を開けたときを例示するための模式図である。 上扉32を開けた時を例示するための模式図である。 上下スライド式のブラインドシャッターの場合を例示するための模式図である。 ブラインドシャッターを半分程度開けたときを例示するための模式図である。 左右スライド式の扉を例示するための模式図である。 左側扉を開けた場合を例示するための模式図である。 左右開閉のブラインドシャッターを例示するための模式図である。 ブラインドシャッターを半分程度開けた場合を例示するための模式図である アイレベルキャビネット30の上方に照明手段を設けた具体例を表す模式図である。 本実施形態における調理スペース50を説明するための模式図である。 延出部の左右の少なくとも一方に作業スペースを確保する場合のコンロ、シンクの配置を例示した模式図である。 調理スペースの前にいる作業者の身体の厚みを例示するための模式図である。 調理スペース付近の具体的寸法を例示した模式図である。 調理スペース50に正対している状態からコンロ55側に振り返ったときの腕・肘の軌跡をシミュレーションした場合の模式図である。 作業者の各身長における腕・肘の軌跡が干渉しない調理スペース50とコンロ55との最小距離を示すグラフ図である。 調理スペース50で調理をする作業者からコンロ1つが視野に入る最大距離を示すグラフ図である。 図34と図35とを重ね合わせたグラフ図である。 シンク60をコーナー部から離していくときの様子を模式的に表した図である。 シンク60をコーナー部から離していったときの主観の変化を示した円グラフ図である。 本実施の形態における作業者とシステムキッチンの関係を模式的に表した図である。 ニー・スペース54がない場合の本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンの基本構成を例示する模式斜視図である。 図40に例示したシステムキッチンと作業者の関係を模式的に表した図である。
符号の説明
10 システムキッチン、20 キッチンカウンタ、 20a 前縁、 21 延出部、 23 フロアキャビネット、 25 食洗機、 30 アイレベルキャビネット、 31 隙間、 32 上扉、 32a 枠体部、 32b ガラス窓、 32c 取手、 33 下扉、 34、35 ブラインドシャッター、 39 収納部、 40 収納抽斗、 45 棚板、 45a 前縁、 45b コーナー面、 50 調理スペース、 53 サブ作業スペース、 54 ニー・スペース、 55 コンロ、 55a 鍋、 60 シンク、 80 ウォールキャビネット、 82 スポット照明、100 椅子

Claims (8)

  1. 略直交する第1及び第2の方向にそれぞれ延在する第1の部分と第2の部分とを有する略L字形状に形成されてなるキッチンカウンタと、
    前記キッチンカウンタのコーナー部の上に設けられるアイレベルキャビネットと、
    前記第1の部分と前記第2の部分との接続部において、前記キッチンカウンタの天板がせり出した延出部と、
    を備え、
    前記アイレベルキャビネットの前面のコーナー面と前記延出部の前縁とが略平行に設けられ、
    前記前縁の寸法よりも前記コーナー面の幅方向寸法の方が長く、
    前記キッチンカウンタの上において前記延出部を含むように調理スペースが設けられたことを特徴とするシステムキッチン。
  2. 前記前縁と前記アイレベルキャビネットの前面との距離が20センチメートル以上、65センチメートル以下であることを特徴とする請求項1記載のシステムキッチン。
  3. 前記アイレベルキャビネットは、左右略対称であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシステムキッチン。
  4. 前記コーナー部の角度を2分割する直線に対して略対称となるように、前記前縁とコーナー面とが配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のシステムキッチン。
  5. 前記アイレベルキャビネットは、前記キッチンカウンタの天板から離間してその上方に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のシステムキッチン。
  6. 前記アイレベルキャビネットは、前記コーナー面の少なくとも一部を覆うスライド式の扉を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかか1つに記載のシステムキッチン。
  7. 前記アイレベルキャビネットの前面上方に、照明手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のシステムキッチン。
  8. 前記キッチンカウンタには、コンロとシンクとが設けられ、
    前記コンロのもっとも近い火口の中心から前記前縁の片端までの距離が30センチメートル以上、35センチメートル以下であり、
    前記前縁の他の片端から前記シンクの片端までの距離が0センチメートルより大きく、30センチメートル以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のシステムキッチン。

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CN106108423A (zh) * 2016-08-29 2016-11-16 陈泳东 一种建筑交互式的厨房装置

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