JP2008035576A - 車両用電動ファン装置及び車両用電動ファン装置の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャーシを介して車内に伝わる機械的振動を小さくし、運転者に不快感を与えたり、様々な摺動部品の摩耗を促進したりすることを確実に防止すること。
【解決手段】ファンを駆動するファンモータ13に流れるモータ電流を半導体スイッチ素子12によるオン/オフによって制御するPWM制御に際し、ゲート信号発生回路10から一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスを出力することにより、モータ電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が延ばされ、ファンモータ13のトルク変動を緩やかにし、ファンモータ13を取り付けているブラケットが一度に大きくねじられることがなく、小刻みにねじられるようにし、ブラケットの機械的振動を低減する。
【選択図】図1
【解決手段】ファンを駆動するファンモータ13に流れるモータ電流を半導体スイッチ素子12によるオン/オフによって制御するPWM制御に際し、ゲート信号発生回路10から一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスを出力することにより、モータ電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が延ばされ、ファンモータ13のトルク変動を緩やかにし、ファンモータ13を取り付けているブラケットが一度に大きくねじられることがなく、小刻みにねじられるようにし、ブラケットの機械的振動を低減する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用のたとえばラジエータやコンデンサのクーリングファンに適用される車両用電動ファン装置及び車両用電動ファン装置の駆動方法に関する。
通常、車両に搭載されている車両用電動ファン装置としてのラジエータファンやコンデンサファンは、ラジエータの水温やコンデンサの圧力等の状態に応じて運転又は停止が行われる。その際の運転は、冷却の必要量に応じて段階的に回転数が調整されて行われる。
通常、この種の車両用電動ファン装置は、必要とする冷却量に調整するために、リレーの切り替えにより、ラジエータファンとコンデンサファンとを停止、50%回転、100%回転の3段階に調整する構成がとられている。
ところが、このようにリレーの切り替えにより調整するものでは、停止、50%回転、100%回転の3段階の調整に限られるため、必要とする冷却量に適切に調整できないという欠点がある。
そこで、このような欠点を解消するものとして、ラジエータファンとコンデンサファンとの駆動をPWM制御される半導体スイッチ素子を用いて行うようにした車両用電動ファン装置がある。このように、PWM制御される半導体スイッチ素子を用いてラジエータファンとコンデンサファンとを駆動させることにより、それらの回転数を無段階に調整できる。
ところが、このような車両用電動ファン装置では、高周波数でのスイッチング時に半導体スイッチ素子から発生する伝導ノイズがバッテリラインに帰還しないようにするためのノイズ対策回路が必要となるだけでなく、高周波数のスイッチングによってスイッチングロスによる発熱が大きくなり放熱構造が大型化する欠点がある。
このような欠点を解消するものとして、特許文献1では、ファン内のファンモータに流れるモータ電流を半導体スイッチ素子で制御するとともに、制御回路により半導体スイッチ素子のスイッチングを数十Hz以下の周波数でPWM制御することで、スイッチング時の伝導ノイズの発生を抑えるとともに、スイッチングロスによる発熱を低減させるようにした車両用電動ファン装置を提案している。
すなわち、特許文献1に示される車両用電動ファン装置は、図6に示すように、イグニッションスイッチIGのオン/オフに応じて動作するリレーR4を介し、バッテリBからの正極電圧が、ラジエータファンF1内のファンモータ及び半導体スイッチ素子T1のソース・ドレイン間に順に供給され、これに並列してコンデンサファンF2内のファンモータ及び半導体スイッチ素子T2のソース・ドレイン間に順に供給されるようにしている。
また、ファン制御回路5により、FAN・TEMPスイッチ7及びA/C・PRESスイッチ9からの駆動合図に基づいて半導体スイッチ素子T1,T2のオン/オフ動作が制御され、各ファンF1,F2内のファンモータが駆動されるようにしている。その際、圧力検出センサ及び水温検出センサで検出された検出結果に応じてデューティ比が調整され、数十Hz以下の所定の低周波数で半導体スイッチ素子T1,T2のスイッチングがPWM制御される。
特開2002−142494号公報
ところで、上述した特許文献1での車両用電動ファン装置における動作について考察してみると、次のようなことが分かった。すなわち、図7は、特許文献1での車両用電動ファン装置におけるファンモータを1個の場合で測定した波形図である。
同図においては、ファン制御回路5によるPWM制御の周波数を12Hzとし、デューティ比を52%としている。また、同図において、a1はファン制御回路5の出力信号であり、b1はファンモータを取り付けるブラケットに発生する機械的振動の加速度を電圧に変換した値であり、c1はファンモータに流れるモータ電流である。
同図から、c1のファンモータに流れるモータ電流の立ち上がりと立ち下がりに同期して、b1のファンモータを取り付けるブラケットに機械的振動が発生していることが分かる。
図8は、ファンモータのモータ電流の変化を模式的に示すものであり、図8(a)はファン制御回路5からの出力であって、図8(b)はファンモータに流れるモータ電流である。ここで、ファンモータに流れるモータ電流の立ち上がり時間をtrとし、立ち下がり時間をtfとする。
ファンモータのトルクは、モータ電流に比例するので、立ち上がり時間tr及び立ち下がり時間tfの間はトルクが急激に変動する。これにより、立ち上がり時はファンモータを支えるブラケットにファンモータの回転と逆方向にねじれが与えられることになり、立ち下がり時はブラケットへのねじれが解放されることになる。
このように、ファンモータに流れる電流の立ち上がり時及び立ち下がり時にファンモータを支えるブラケットにねじれとねじれの解放とが発生することで、ブラケットに機械的振動が発生してしまう。
このような機械的振動は、シャーシを介して車内に伝わるため、運転者に不快感を与えたり、様々な摺動部品の摩耗を促進したりするという問題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決することができる車両用電動ファン装置及び車両用電動ファン装置の駆動方法を提供することを目的とする。
本発明の車両用電動ファン装置は、車両用電動ファンを駆動する車両用電動ファン装置であって、ファンを駆動するモータと、該モータに流れるモータ電流を制御する制御スイッチと、該制御スイッチのオン/オフをPWM制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスを前記制御スイッチに出力することを特徴とする。
また、前記振動低減用パルスは、前記メインPWMパルスの前に0個又は1個とされ、さらに前記メインPWMパルスの後に1個以上とされているようにすることができる。
また、前記振動低減用パルスのパルス幅は前記モータ電流の立ち上がり時間より小さく、前記振動低減用パルスとメインPWMパルスとのパルス間隔は前記モータ電流の立ち下がり時間より小さくされているようにすることができる。
また、前記メインPWMパルスは、複数のパルス幅を有する波形パターンで記憶され、前記モータの回転数に見合った波形パターンが呼び出されるようにすることができる。
本発明の車両用電動ファン装置の駆動方法は、車両用電動ファンを駆動する車両用電動ファン装置の駆動方法であって、ファンを駆動するモータに流れるモータ電流をオン/オフにより制御するステップと、該オン/オフをPWM制御するステップとを有し、一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスで前記オン/オフがPWM制御されることを特徴とする。
本発明の車両用電動ファン装置及び車両用電動ファン装置の駆動方法では、ファンを駆動するモータに流れるモータ電流をオン/オフにより制御するPWM制御に際し、一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスを用いることにより、モータ電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が延ばされ、モータのトルク変動が緩やかになる。
また、前記振動低減用パルスは、前記メインPWMパルスの前に0個又は1個とされ、さらに前記メインPWMパルスの後に1個以上とされているようにすることができる。
また、前記振動低減用パルスのパルス幅は前記モータ電流の立ち上がり時間より小さく、前記振動低減用パルスとメインPWMパルスとのパルス間隔は前記モータ電流の立ち下がり時間より小さくされているようにすることができる。
また、前記メインPWMパルスは、複数のパルス幅を有する波形パターンで記憶され、前記モータの回転数に見合った波形パターンが呼び出されるようにすることができる。
本発明の車両用電動ファン装置の駆動方法は、車両用電動ファンを駆動する車両用電動ファン装置の駆動方法であって、ファンを駆動するモータに流れるモータ電流をオン/オフにより制御するステップと、該オン/オフをPWM制御するステップとを有し、一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスで前記オン/オフがPWM制御されることを特徴とする。
本発明の車両用電動ファン装置及び車両用電動ファン装置の駆動方法では、ファンを駆動するモータに流れるモータ電流をオン/オフにより制御するPWM制御に際し、一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスを用いることにより、モータ電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が延ばされ、モータのトルク変動が緩やかになる。
本発明の車両用電動ファン装置及び車両用電動ファン装置の駆動方法によれば、モータのトルク変動が緩やかになることにより、モータを取り付けているブラケットが一度に大きくねじられることがなく、小刻みにねじられるようになることで、ブラケットの機械的振動を低減することができ、シャーシを介して車内に伝わる機械的振動が小さくなり、運転者に不快感を与えたり、様々な摺動部品の摩耗を促進したりすることを確実に防止することができる。
本実施形態では、ファンを駆動するモータに流れるモータ電流を制御スイッチによるオン/オフによって制御する制御手段によるPWM制御に際し、一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスを用いることにより、モータ電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が延ばされ、モータのトルク変動が緩やかになるようにし、モータを取り付けているブラケットが一度に大きくねじられることがなく、小刻みにねじられるようにすることで、ブラケットの機械的振動を低減するようにした。
これにより、シャーシを介して車内に伝わる機械的振動が小さくなり、運転者に不快感を与えたり、様々な摺動部品の摩耗を促進したりすることが確実に防止できる。
以下、本発明の実施例の詳細について説明する。図1は、本発明の車両用電動ファン装置の一実施例を説明するための図である。
同図に示すように、車両用電動ファン装置は、ゲート信号発生回路10、ゲート信号整形回路11、半導体スイッチ素子12、ファンモータ13を備えている。なお、図中符号D1はファンモータ13に対し並列接続されるダイオードであり、14はヒューズである。また、ゲート信号発生回路10及びゲート信号整形回路11により制御手段が構成されている。また、半導体スイッチ素子12は制御スイッチを構成し、ファンモータ13はモータを構成している。
ゲート信号発生回路10は、半導体スイッチ素子12の動作に必要な電圧のPWM(パルス幅変調)パルスを発生する。ゲート信号発生回路10が発生するPWMパルスは、振動低減用パルスを含むものであるが、その詳細については後述する。
ゲート信号整形回路11は、抵抗R1,R2及びダイオードD2からなり、ゲート信号発生回路10が発生するPWMパルスを伝導ノイズが低減するように整形して半導体スイッチ素子12のゲートに与える。
半導体スイッチ素子12は、FET(電界効果トランジスタ)であり、ゲート信号整形回路11によって整形されたゲート信号発生回路10からのPWMパルスに基づきオン/オフする。この半導体スイッチ素子12のオン時、イグニッションスイッチ(図示省略)のオン/オフに応じて動作するリレー(図示省略)を介し、バッテリ(図示省略)からの正極電圧(VB)が、ヒューズ14を介しファンモータ13に供給される。
ファンモータ13は、PWM制御される半導体スイッチ素子12のオン/オフに応じたバッテリ(図示省略)からのモータ電流を受けてファンを回転させる。このファンモータ13は、説明の都合上、ラジエータファン内又はコンデンサファン内のいずれか一方に設けられたものを示している。
次に、車両用電動ファン装置の動作について説明する。まず、図2に示すように、ファンモータ13を駆動させるためにゲート信号発生回路10から後述のメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスを出力する(ステップS1)。このとき、ゲート信号発生回路10からのPWMパルスがゲート信号整形回路11によって伝導ノイズが低減するように整形されて半導体スイッチ素子12のゲートに出力される(ステップS2)。
これにより、半導体スイッチ素子12がそのPWMパルスに応じてオン/オフすることにより(ステップS3)、その半導体スイッチ素子12のオン時、イグニッションスイッチ(図示省略)のオン/オフに応じて動作するリレー(図示省略)を介し、バッテリ(図示省略)からの正極電圧(VB)が、ヒューズ14を介しファンモータ13に供給されることで、ファンモータ13がPWMパルスに応じた回転に調整される(ステップS4)。
ここで、ゲート信号整形回路11を介して得られるゲート信号発生回路10からの半導体スイッチ素子12へのPWMパルスであるゲートパルスは、図3に示すように、Hi(オン)が4〜15V程度であり、Lo(オフ)が1.5〜−15V程度である。
また、ゲート信号発生回路10からのPWMパルスは、0個又は1個の振動低減用パルスaと、この振動低減用パルスaに続くメインPWMパルスbと、このメインPWMパルスbに続く1個以上の振動低減用パルスc,dとが一周期内で発生されるものである。
ここで、振動低減用パルスa,c,dは、発生回数を増やすことで、ファンモータ13を取り付けるブラケットの機械的振動の低減効果が高まるが、必要以上に増やしてもその低減効果は頭打ちとなる。また、振動低減用パルスa,c,dの発生回数を必要以上に増やすと、半導体スイッチ素子12のスイッチング回数が増えてしまい、半導体スイッチ素子12やダイオードD1の発熱増加となってしまう。
実験の結果では、メインPWMパルスbの前の振動低減用パルスaは0個又は1個で、メインPWMパルスbの後の振動低減用パルスc,dは1個又は2個であるとき、ファンモータ13を取り付けるブラケットの機械的振動の低減効果が有効であることを確認できた。
ここで、tmはメインPWMパルスbのパルス幅であり、ファンモータ13の必要な回転数を得るためのデューティ比をnとし、PWM周期をTとすると、tm=T/nで与えられる。また、tn1,tn2,tn3は、それぞれ振動低減用パルスa,c,dのパルス幅である。また、td1は振動低減用パルスaとメインPWMパルスbとのパルス間隔であり、td2はメインPWMパルスbと振動低減用パルスcとのパルス間隔であり、td3は振動低減用パルスcと振動低減用パルスdとのパルス間隔である。
ここで、tn1,tn2,tn3<tr(立ち上がり時間)とし、td1,td2,td3<tf(立ち下がり時間)とすることが好ましい。なお、tr(立ち上がり時間)及びtf(立ち下がり時間)は、図8(b)で説明したモータ電流での時間である。また、それぞれ振動低減用パルスa,c,dのパルス幅であるtn1,tn2,tn3は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、それぞれのパルス間隔td1,td2,td3は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
ただし、ファンモータ13の回転数を変えるために、メインPWMパルスbのパルス幅tmが変わっても、それぞれパルス幅tn1,tn2,tn3及びそれぞれのパルス間隔td1,td2,td3は一定である。
このようなゲート信号発生回路10からのPWMパルスは、メインPWMパルスbの波形パターンをたとえば10%きざみに10〜90%までの9通りとしてゲート信号発生回路10に予め記憶させておき、要求されるファンモータ13の回転数に見合った波形パターンを呼び出して出力することができる。これにより、ファンモータ13を0%(停止)及び100%回転を含む11通りの回転とすることができ、必要とする冷却量に適切に調整できる。
なお、ここでは、メインPWMパルスbの波形パターンをたとえば10%きざみとしているが、これに限定されるものではない。また、PWM周期Tを256分割した基準クロックを作成しておき、たとえば6ビットのデジタル値で外部からメインPWMパルスbのパルス幅を変えるようにしてもよい。
そして、図2のようなPWMパルスがゲート信号発生回路10から出力され、さらにゲート信号整形回路11により伝導ノイズが低減するように整形されて半導体スイッチ素子12のゲートに入力されると、図8(b)で説明したファンモータ13に流れるモータ電流の立ち上がり時間tr及び立ち下がり時間tfが延びることになる。
その結果、ファンモータ13のトルク変動が緩やかになり、ファンモータ13を取り付けているブラケットが一度に大きくねじられることがなく、小刻みにねじられるようになることで、そのブラケットの機械的振動が低減される。
図4は、ファンモータ13を動作させた場合の波形図である。同図においては、ゲート信号発生回路10から出力されるPWMパルスの周波数を12Hzとし、PWM周期Tを83.3msとし、デューティ比を50%としている。すなわち、ファンモータ13の回転数は、図7で説明したデューティ比を52%とした場合とほぼ同じとなっている。
また、ゲート信号発生回路10から出力されるPWMパルスは、図2で説明したように、一周期内においてメインPWMパルスbの前に1個の振動低減用パルスaが発生し、メインPWMパルスbの後に2個の振動低減用パルスc,dが発生するようにしている。
また、その振動低減用パルスa,c,dのパルス幅tn1,tn2,tn3は約1.2msとし、それぞれのパルス間隔td1,td2,td3は約0.8msとしている。
また、a1はゲート信号発生回路10からの出力信号であり、b1はファンモータ13を取り付けるブラケットに発生する機械的振動の加速度を電圧に変換した値であり、c1はファンモータ13に流れる電流である。
図4と図7とを比較して明かなように、b1のファンモータ13を取り付けるブラケットに発生する機械的振動がピーク値で約半分程度まで低減されていることが分かる。これは、上述したように、メインPWMパルスbの前に1個の振動低減用パルスaが発生し、メインPWMパルスbの後に2個の振動低減用パルスc,dが発生するようにすることで、c1で示すファンモータ13に流れるモータ電流の立ち上がり時間tr及び立ち下がり時間tfが延びることによるものである。これにより、ファンモータ13のトルク変動が緩やかになり、ファンモータ13を取り付けているブラケットが一度に大きくねじられることがなく、小刻みにねじられるようになる。
このように、本実施例では、ファンを駆動するファンモータ13に流れるモータ電流を半導体スイッチ素子12によるオン/オフによって制御するPWM制御に際し、ゲート信号発生回路10から一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスを出力することにより、モータ電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が延ばされ、ファンモータ13のトルク変動を緩やかにすることができ、ファンモータ13を取り付けているブラケットが一度に大きくねじられることがなく、小刻みにねじられることから、ブラケットの機械的振動を低減することができる。
これにより、シャーシを介して車内に伝わる機械的振動が小さくなり、運転者に不快感を与えたり、様々な摺動部品の摩耗を促進したりすることを確実に防止することができる。
また、本実施例では、PWMパルスのメインPWMパルスbの前の振動低減用パルスaを0個又は1個とし、メインPWMパルスbの後の振動低減用パルスc,dを1個又は2個としたので、ファンモータ13を取り付けるブラケットの機械的振動の低減効果を有効にすることができるとともに、半導体スイッチ素子12のスイッチング回数の増加に伴う半導体スイッチ素子12やダイオードD1の発熱増加も抑制することができる。
また、本実施例では、振動低減用パルスのパルス幅tn1,tn2,tn3をモータ電流の立ち上がり時間より小さく、振動低減用パルスとメインPWMパルスとのパルス間隔td1,td2,td3をモータ電流の立ち下がり時間より小さくしたので、上述したモータ電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を延ばすことができる。
また、本実施例では、ゲート信号発生回路10からのPWMパルスにおいて、メインPWMパルスbの波形パターンをたとえば10%きざみに10〜90%までの9通りとしてゲート信号発生回路10に予め記憶させておき、要求されるファンモータ13の回転数に見合った波形パターンを呼び出して出力するようにしたので、ファンモータ13を0%(停止)及び100%回転を含む11通りの回転とすることができ、必要とする冷却量に適切に調整することができる。
また、本実施例では、PWM周期Tを256分割した基準クロックを作成しておき、たとえば6ビットのデジタル値で外部からメインPWMパルスbのパルス幅を変えるようにしてもよく、この場合にはファンモータ13の回転をデジタル制御で調整することができる。
また、本実施例では、ゲート信号発生回路10が発生するPWMパルスをゲート信号整形回路11により伝導ノイズが低減するように整形して半導体スイッチ素子12に出力するようにしたので、適切なPWMパルスで半導体スイッチ素子12のオン/オフを制御することができる。
なお、本実施例では、ファンモータ13を2極モータとした場合で説明したが、この例に限らず、図5に示すような2組のブラシ13a〜13dを有するファンモータ13Aにも適用することが可能である。
この場合、ゲート信号整形回路11を介して得られるゲート信号発生回路10からPWMパルスで半導体スイッチ素子12がオン/オフされる際のバッテリ(図示省略)からの正極電圧(VB)が1組目のブラシ13a,13cに与えられようにする。
また、高速回転スイッチ14aによってオン/オフされる半導体スイッチ素子15を追加し、その半導体スイッチ素子15のオン/オフに応じた電源電圧(Vcc)が2組目のブラシ13b,13dに与えられるようにする。
この場合も、上記同様に、ファンモータ13Aのトルク変動が緩やかになり、ファンモータ13Aを取り付けているブラケットが一度に大きくねじられることがなく、機械的振動が低減される。
車両用のファンモータの制御に限らず、パーソナルコンピュータに搭載されている冷却ファンモータや扇風機等の家電製品のモータの制御にも適用可能である。
10 ゲート信号発生回路(制御手段)
11 ゲート信号整形回路(制御手段)
12 半導体スイッチ素子(制御スイッチ)
13 ファンモータ(モータ)
13A ファンモータ(モータ)
13a〜13d ブラシ
14 ヒューズ
14a 高速回転スイッチ
15 半導体スイッチ素子(制御スイッチ)
11 ゲート信号整形回路(制御手段)
12 半導体スイッチ素子(制御スイッチ)
13 ファンモータ(モータ)
13A ファンモータ(モータ)
13a〜13d ブラシ
14 ヒューズ
14a 高速回転スイッチ
15 半導体スイッチ素子(制御スイッチ)
Claims (5)
- 車両用電動ファンを駆動する車両用電動ファン装置であって、
ファンを駆動するモータと、
該モータに流れるモータ電流を制御する制御スイッチと、
該制御スイッチのオン/オフをPWM制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスを前記制御スイッチに出力する
ことを特徴とする車両用電動ファン装置。 - 前記振動低減用パルスは、前記メインPWMパルスの前に0個又は1個とされ、さらに前記メインPWMパルスの後に1個以上とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用電動ファン装置。
- 前記振動低減用パルスのパルス幅は前記モータ電流の立ち上がり時間より小さく、前記振動低減用パルスとメインPWMパルスとのパルス間隔は前記モータ電流の立ち下がり時間より小さくされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用電動ファン装置。
- 前記メインPWMパルスは、複数のパルス幅を有する波形パターンで記憶され、前記モータの回転数に見合った波形パターンが呼び出されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用電動ファン装置。
- 車両用電動ファンを駆動する車両用電動ファン装置の駆動方法であって、
ファンを駆動するモータに流れるモータ電流をオン/オフにより制御するステップと、
該オン/オフをPWM制御するステップとを有し、
一周期内でメインPWMパルスに振動低減用パルスを加えたPWMパルスで前記オン/オフがPWM制御される
ことを特徴とする車両用電動ファン装置の駆動方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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