JP2008033897A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体および集積回路 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体および集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザーが単一操作により、奥行き感の程度を指定できる画像処理装置を実現する。
【解決手段】画像処理装置100は、画像データ入力部200と、奥行きデータ入力部210と、奥行き程度入力部220と、奥行き感補正部230と、画像データ出力部240とを備え、奥行きデータと奥行き程度により、奥行き感補正のゲインを制御することで、ユーザーが自由に奥行き感程度を調整できるようになる。奥行き感程度の処理は、近景処理と遠景処理を両立させるものであり、調整は1次元のパラメータにより行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、TV等の映像表示装置に、高画質の映像を表示するための画像処理技術であり、2次元映像における奥行き感を強調する技術に関するものである。
従来の奥行き感強調技術としては、輪郭成分の強い部分と弱い部分との差を明確にすることで物体と周囲の背景との差を視覚的に大きくする手法がある(例えば、特許文献1参照)。図2は、前記特許文献1に記載された従来の奥行き感補正技術を実現する画像処理装置(立体的表現回路)900の構成図を示すものである。
図2に示す画像処理装置900おいて、データ入力端子から入力されたデータ(入力データ)は、平均化回路101および輪郭強調処理部140に送られる。平均化回路101は、入力データの平均化を行い、平均化されたデータは、遅延回路102を介してセレクタ103に出力される。
輪郭強調処理部140は、遅延回路104と、輪郭抽出部105と、輪郭補正処理部106と、加算回路108とから構成される。
まず、輪郭抽出部105で、輪郭部(輪郭成分)をデジタルフィルタにより抽出し、その結果を輪郭補正処理部106および閾値処理部107に出力する。閾値処理部107は、閾値設定信号入力端子120からの閾値設定信号によりセレクタ103の選択を決める信号をセレクタ103に出力する。遅延回路104で遅延された原信号(入力データに相当する信号)と、輪郭補正処理部106でゲイン調整された輪郭成分とは、加算回路108で加算され、加算された信号は、セレクタ103へ出力される。
セレクタ103は、入力された2つの信号、すなわち、遅延回路102から出力される平均化データと、加算回路108から出力される輪郭強調データとのどちらか一方を、閾値処理部107からの選択信号により選択し、出力端子130に出力する。
このような構成の画像処理装置900では、輪郭強調信号と平均化された信号とを適応的に選択することにより、画像上の近景となる輪郭の強い部分と遠景となる弱い部分との差を明確にし、画像を立体的に見せることができる。
特開2004−159148号公報(第9頁、第1図)
しかしながら、上記従来の画像処理装置900では、閾値設定信号により閾値を変更すると平均化データと輪郭強調データとの択一的な選択の度合いが変更される。例えば、画像処理装置900において、閾値を低くすると輪郭強調すべき画像と判定される領域が増え、強調される領域および平均化される領域の大きさ(比率)が変化することとなる。しかしながら、従来の技術では、強調されたデータと平均化されたデータとの輪郭強調度の差が生み出す奥行き感の程度を変える各々の処理に、上記変化に応じた変更を加えるものではない。
そのため、奥行き感強調をTV用画質調整機能と考えた場合、ユーザーが好みに応じて奥行き感の程度を調整することができないという課題を有している。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、奥行き感の程度を1次元のパラメータによる操作で調整することができる画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体および集積回路を提供することを目的とする。
第1の発明は、画像データ入力部と、奥行きデータ入力部と、奥行き程度入力部と、奥行き感補正部と、を備える画像処理装置である。画像データ入力部では、画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される。奥行きデータ入力部では、画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される。奥行き程度入力部では、画像データ信号により形成される画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される。奥行き感補正部は、1次元信号に基づき、画像データ信号に対して奥行き感補正を行う。
この画像処理装置では、奥行き程度入力部により、奥行き感制御のための1次元信号が入力され、奥行き感補正部により、1次元信号に基づいて、画像データ信号に対して奥行き補正書処理が実行される。
これにより、ユーザーは、1次元のパラメータの操作によって奥行き程度入力部から1次元信号を入力することで、簡単に画像データ信号に対して奥行き感補正を行うことができる。また、ユーザーの単一の操作により、この画像処理装置で処理される画像における奥行き感の程度を、ユーザーの好みに合うように簡単に調整することができる。
なお、ここで、「画像データ信号に対応する奥行きデータ」とは、画像データ信号により形成される2次元画像を構成する各画素(あるいは、複数の画素からなる領域(ブロック)であってもよい。)についての奥行きデータのことをいい、例えば、画素の2次元画像上の位置(画素位置)が(i,j)である画素について、その画素位置(i,j)に対応付けられた奥行きデータがこれに該当する。なお、「奥行きデータ」とは、画素ごとまたは画面を複数に分割したブロックごとに設定される値であり、例えば、実際の3次元空間をカメラで撮影して取得した2次元画像の場合では、2次元画像上の画素(またはブロック)に対応する実際の3次元空間内の位置と、その2次元画像を取得したときのカメラの3次元空間内の位置との距離の程度を示すものである。
第2の発明は、第1の発明であって、奥行き感補正部は、輪郭補正ゲイン設定部と、輪郭補正部と、ぼけ補正ゲイン設定部と、ぼけ補正部と、選択部と、を有する。輪郭補正ゲイン設定部は、奥行きデータおよび1次元信号に基づいて輪郭補正ゲインを設定する。輪郭補正部は、輪郭補正ゲインに基づいて、画像データ信号に対して、輪郭補正を行う。ぼけ補正ゲイン設定部は、奥行きデータおよび1次元信号に基づいてぼけ補正用パラメータを設定する。ぼけ補正部は、ぼけ補正用パラメータに基づいて、画像データ信号に対して、ぼけ補正を行う。選択部は、奥行きデータおよび1次元信号に基づいて、輪郭補正部により輪郭補正された画像データ信号と、ぼけ補正部によりぼけ補正された画像データ信号とのいずれか一方を選択する。
この画像処理装置では、奥行きデータおよび1次元信号に基づいて、輪郭補正ゲイン設定部により設定された輪郭補正ゲインで輪郭補正処理を行うことができ、また、奥行きデータおよび1次元信号に基づいて、ぼけ補正ゲイン設定部により設定されたぼけ補正用パラメータにより、ぼけ補正処理を行うことができる。そして、奥行きデータおよび1次元信号に基づいて、選択部での選択処理が制御される。
これにより、この画像処理装置では、1次元信号に基づいて、画像データ信号に施される輪郭補正処理およびぼけ補正処理の強度(程度)を簡単に調整することができる。
第3の発明は、第2の発明であって、輪郭補正ゲイン設定部は、1次元信号の値が大きくなる程、奥行きデータの値が小さい画像上の近景領域に対する輪郭補正ゲインと、奥行きデータの値が大きい画像上の遠景領域に対する輪郭補正ゲインとの差が大きくなるように、輪郭補正ゲインを設定する。
これにより、ユーザーが1次元信号の値を大きくすることで、この画像処理装置で処理される画像(処理画像)上の近景領域の輪郭が強調され、処理画像において、奥行き感効果が高められる。
なお、「近景領域」とは、例えば、画像を形成する全画素についての奥行きデータの分布を取得し、その奥行きデータ分布において、奥行きデータが所定の閾値T1(奥行きデータの値が小さい程、近景であることを示すものとする。)より小さい値を有する画素が含まれる画像上の領域であり、「遠景領域」とは、例えば、画像を形成する全画素についての奥行きデータの分布を取得し、その奥行きデータ分布において、奥行きデータが所定の閾値T2(>T1)より大きい値を有する画素が含まれる画像上の領域である。なお、奥行きデータの閾値T1およびT2は同じ値であってもよい。また、「近景領域」と「遠景領域」とは、相対的に決定されるものであってもよい。
第4の発明は、第2の発明であって、ぼけ補正ゲイン設定部は、奥行きデータがZ0からZ2(>Z0)までの間は、1次元信号の値に関係なく、ぼけ処理が実行されないようにぼけ補正用パラメータを設定し、奥行きデータがZ2を超えた場合、1次元信号の値が大きくなる程、奥行きデータの値がZ2であるときのぼけ処理の程度と、奥行きデータの値がZ1(>Z2)であるときのぼけ処理の程度との差が大きくなるように、ぼけ補正用パラメータを設定する。
これにより、1次元信号の値が大きくなる程、奥行きデータ値が大きい遠景領域の画素についてのぼけ補正処理の程度が強くなるため、視覚的に、画像上の遠景領域がより奥にあるように感じさせることができ、処理画像において、奥行き感を高めることができる。
第5の発明は、第2の発明であって、選択部は、1次元信号の値が第1の値ZT以下の場合、輪郭補正部により輪郭補正された画像データ信号を選択し、1次元信号の値が第1の値ZTより大きい場合であって、奥行きデータの値が第1奥行きデータ値Z2以下であるときは、輪郭補正部により輪郭補正された画像データ信号を選択し、1次元信号の値が第1の値ZTより大きい場合であって、奥行きデータの値が第1奥行きデータ値Z2より大きいときは、ぼけ補正部によりぼけ補正された画像データ信号を選択する。
これにより、1次元信号の値を変えるだけで、処理画像において、効果的に奥行き感を高めることができる。
第6の発明は、第2の発明であって、奥行き感補正部は、奥行きデータおよび1次元信号に基づいて彩度補正ゲインを設定する彩度補正ゲイン設定部と、彩度補正ゲインに基づいて、画像データ信号に対して彩度補正を行う彩度補正部をさらに有する。
これにより、1次元信号の値を変えるだけで、画像データ信号に対して施す彩度補正処理の強度(程度)を簡単に調整することができる。
第7の発明は、第6の発明であって、彩度補正ゲイン設定部は、1次元信号の値が大きくなる程、奥行きデータの値が小さい画像上の近景領域に対する彩度補正ゲインと、奥行きデータの値が大きい画像上の遠景領域に対する彩度補正ゲインとの差が大きくなるように、彩度補正ゲインを設定する。
これにより、1次元信号の値が大きくなる程、奥行きデータ値が小さい近景領域の画素についての彩度補正処理の程度が強くなるため(彩度強調されるため)、視覚的に、画像上の近景領域の画素がより鮮やかに感じさせることができ、処理画像において、奥行き感を高めることができる。
第8の発明は、第1の発明であって、奥行き感補正部は、奥行きデータおよび1次元信号に基づいてコントラスト補正ゲインを設定するコントラスト補正ゲイン設定部と、コントラスト補正ゲインに基づいて、画像データ信号に対してコントラスト補正を行うコントラスト補正部を有する。
これにより、1次元信号の値を変えるだけで、画像データ信号に施すコントラスト補正処理の強度(程度)を簡単に調整することができ、効果的に奥行き感を高めることができる。
第9の発明は、第8の発明であって、コントラスト補正ゲイン設定部は、1次元信号の値が大きくなる程、奥行きデータの値が小さい画像上の近景領域に対するコントラスト補正ゲインと、奥行きデータの値が大きい画像上の遠景領域に対するコントラスト補正ゲインとの差が大きくなるように、コントラスト補正ゲインを設定する。
これにより、1次元信号の値が大きくなる程、奥行きデータ値が小さい近景領域の画素についてのコントラスト補正処理の程度が強くなるため(コントラスト強調されるため)、視覚的に、画像上の近景領域の画素がよりはっきりと感じさせることができ、処理画像において、奥行き感を高めることができる。
第10の発明は、第1の発明であって、奥行き感補正部は、奥行きデータおよび1次元信号に基づいて陰影補正ゲインを設定する陰影補正ゲイン設定部と、陰影補正ゲインに基づいて、画像データ信号に対して陰影補正を行う陰影補正部を有する。
これにより、1次元信号の値を変えるだけで、画像データ信号に施す陰影補正処理の強度(程度)を簡単に調整することができ、効果的に奥行き感を高めることができる。
第11の発明は、第9の発明であって、陰影補正ゲイン設定部は、1次元信号の値が大きくなる程、奥行きデータの値が小さい画像上の近景領域に対する陰影補正ゲインと、奥行きデータの値が大きい画像上の遠景領域に対する陰影補正ゲインとの差が大きくなるように、陰影補正ゲインを設定する。
これにより、1次元信号の値が大きくなる程、奥行きデータ値が小さい近景領域の画素についての陰影補正処理の程度が強くなるため(陰影強調されるため)、視覚的に、画像上の近景領域の画素の陰影感がより強調され、処理画像において、奥行き感を高めることができる。
第12の発明は、第1の発明であって、奥行き感補正部は、1次元信号が所定の値以下である場合、画像データ信号に対して近景用の補正処理のみを行い、1次元信号が所定の値より大きい場合、画像データ信号に対して、近景用の補正処理および遠景用の補正処理を行う。
これにより、1次元信号が所定の値までは、近景用の補正処理により、奥行きデータ値が小さい近景領域の画素について、近景であることを強調する処理を施し、1次元信号が所定の値を超えると、さらに、奥行きデータ値が大きい遠景領域の画素について、遠景であることを強調する処理を施すようにすることで、さらに、処理画像において、奥行き感を強調することができる。
なお、ここで、「近景用の補正処理」とは、例えば、コントラストを強調する処理や、彩度を強調する処理や、陰影を強調する処理等である。また、「遠景用の処理」とは、例えば、コントラストを抑制する処理や、彩度を抑制する処理や、陰影を抑制する処理等である。
第13の発明は、第1の発明であって、奥行き感補正部は、1次元信号の値が大きくなるに従って、画像上の最近景の画素に対応する画像データ信号に対する補正量と、画像上の最遠景の画素に対応する画像データ信号に対する補正量との差を拡大させる。
これにより、この画像処理装置において処理した画像において、効果的に奥行き感を高めることができる。
第14の発明は、第1の発明であって、奥行き感補正部は、1次元信号の値に関わらず、画像上の最近景の画素に対応する画像データ信号に対する補正量と、画像上の最遠景の画素に対応する画像データ信号に対する補正量との差を一定にする。
これにより、この画像処理装置において処理した画像において、効果的に奥行き感を高めることができる。
第15の発明は、第12の発明であって、奥行き感補正部は、画像データ信号に対する近景用の補正処理として、輪郭強調処理を行い、画像データ信号に対する遠景用の補正処理として、ぼけ補正処理を行う。
第16の発明は、第12の発明であって、奥行き感補正部は、画像データ信号に対する近景用の補正処理として、彩度強調処理を行い、画像データ信号に対する遠景用の補正処理としては、彩度鈍化処理を行う。
第17の発明は、第1の発明であって、奥行き感補正部は、1次元信号に基づき、画像についての所定の特徴量に対する補正処理を行う。
なお、ここで、「特徴量」とは、例えば、画像において、画素または領域ごとに観念することできる物理量であり、例えば、明るさ(輝度)、明度、彩度、色相、コントラスト、明るさ対比、色対比等である。
第18の発明は、第17の発明であって、奥行き感補正部は、奥行きデータにより区別することができる第1の領域と第2の領域を含む画像を形成する画像データ信号に対して補正処理を行うものであって、第1の領域の画像データ信号に対しては、補正処理の強調程度を制御することで補正処理を行い、第2の領域の画像データ信号に対しては、補正処理の抑制程度を制御することで補正処理を行う。
第19の発明は、第18の発明であって、奥行き感補正部は、1次元信号に基づいて、第1の領域の画像データ信号に対しては、補正処理の強調程度を制御することで補正処理を行い、第2の領域の画像データ信号に対しては、補正処理の抑制程度を制御することで補正処理を行う。
これにより、1次元信号により、連動させて、第1の領域の画像データ信号に対しては、補正強調処理を行い、第2の領域の画像データ信号に対しては、補正抑制処理を行うことができる。
第20の発明は、第18の発明であって、奥行き感補正部は、第1の領域の画像データ信号に対しては、輪郭強調処理を行い、第2の領域の画像データ信号に対しては、輪郭をぼかすぼけ補正処理を行う。
第21の発明は、第18の発明であって、奥行き感補正部は、第1の領域の画像データ信号に対しては、彩度強調処理を行い、第2の領域の画像データ信号に対しては、彩度鈍化処理を行う。
第22の発明は、第18の発明であって、奥行き感補正部は、第1の領域の画像データ信号に対しては、コントラスト強調処理を行い、第2の領域の画像データ信号に対しては、コントラスト抑制処理を行う。
第23の発明は、第18の発明であって、奥行き感補正部は、第1の領域の画像データ信号に対しては、陰影強調処理を行い、第2の領域の画像データ信号に対しては、陰影抑制処理を行う。
第24の発明は、第17の発明であって、奥行き感補正部は、奥行きデータにより区別することができる第1の領域と第2の領域を含む画像を形成する画像データ信号に対して補正処理を行うものであって、第1の領域の画像データ信号に対しては、第1補正処理を行い、第2の領域の画像データ信号に対しては、第1補正処理とは異なる第2補正処理を行う。
第25の発明は、第24の発明であって、奥行き感補正部は、第1補正処理として、輪郭補正処理、彩度補正処理、コントラスト補正処理、陰影補正処理の4つの補正処理のいずれか1つを選択し、選択した第1補正処理を行い、第2補正処理として、4つの補正処理から第1補正処理として選択されたものを除く3つの補正処理より選択し、選択した第2補正処理を行う。
第26の発明は、第24の発明であって、奥行き感補正部は、1次元信号に基づき、第1補正処理の強度および第2補正処理の強度を制御する。
これにより、1次元信号により、連動させて、第1補正処理の強度および第2補正処理の強度を制御することができる。
第27の発明は、画像処理装置と、コントローラとを備える画像処理システムである。画像処理装置は、画像データ入力部と、奥行きデータ入力部と、奥行き程度入力部と、奥行き感補正部と、を有する。画像データ入力部では、画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される。奥行きデータ入力部では、画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される。奥行き程度入力部では、画像データ信号により形成される画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される。奥行き感補正部は、1次元信号の値が所定の値以下である場合、画像上の近景領域の画像データ信号に対して輪郭強調処理を行い、1次元信号の値が所定の値より大きい場合、画像上の近景領域の画像データ信号に対して輪郭強調処理を行うとともに、画像上の遠景領域の画像データ信号に対してぼけ補正処理を行う。コントローラは、ユーザーが1次元的な操作することで1次元信号を、画像処理装置の奥行き程度入力部へ入力することができる操作部を有する。
これにより、この画像処理システムでは、ユーザーによるコントローラの操作部への単一操作により、画像処理装置での輪郭強調処理およびぼけ補正処理を選択することができ、また、画像処理装置での輪郭強調処理およびぼけ補正処理の処理強度を調整することができる。
第28の発明は、画像データ入力ステップと、奥行きデータ入力ステップと、奥行き程度入力ステップと、奥行き感補正ステップと、を備える画像処理方法である。画像データ入力ステップでは、画素からなる画像を形成することができる画像データ信号を入力する。奥行きデータ入力ステップでは、画像データ信号に対応する奥行きデータを入力する。奥行き程度入力ステップでは、画像データ信号により形成される画像において奥行き感を制御するための1次元信号を入力する。奥行き感補正ステップでは、1次元信号に基づき、画像データ信号に対して奥行き感補正を行う。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏する画像処理方法を実現することができる。
第29の発明は、コンピュータを画像データ入力部、奥行きデータ入力部、奥行き程度入力部、奥行き感補正部、として機能させるためのプログラムである。画像データ入力部では、画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される。奥行きデータ入力部では、画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される。奥行き程度入力部では、画像データ信号により形成される画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される。奥行き感補正部では、1次元信号に基づき、画像データ信号に対して奥行き感補正を行う。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏するプログラムを実現することができる。
第30の発明は、コンピュータを画像データ入力部、奥行きデータ入力部、奥行き程度入力部、奥行き感補正部、として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体である。画像データ入力部では、画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される。奥行きデータ入力部では、画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される。奥行き程度入力部では、画像データ信号により形成される画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される。奥行き感補正部では、1次元信号に基づき、画像データ信号に対して奥行き感補正を行う。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏するプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を実現することができる。
第31の発明は、画像データ入力部と、奥行きデータ入力部と、奥行き程度入力部と、奥行き感補正部と、を備える集積回路である。画像データ入力部では、画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される。奥行きデータ入力部では、画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される。奥行き程度入力部では、画像データ信号により形成される画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される。奥行き感補正部では、1次元信号に基づき、画像データ信号に対して奥行き感補正を行う。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏する集積回路を実現することができる。
本発明の画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体および集積回路によれば、画質調整として奥行き感を調整する場合に、1次元のパラメータの操作によって、奥行き感の程度を調整することができる。
更に、本発明の画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体および集積回路によれば、ユーザーが入力部により同パラメータを設定することにより、ユーザーの単一の操作により奥行き感の程度を、ユーザーの好みに合うように簡単に調整することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
<1:画像処理装置の構成>
図1に、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置100のブロック図を示す。
本実施形態の画像処理装置100は、主に、奥行き強調処理が施される画像(画像信号(画像データ))が入力される画像データ入力部200と、画像処理装置100に入力される画像信号(入力画像信号)に対応する奥行きデータが入力される奥行きデータ入力部210と、ユーザーが好みの奥行き程度を入力する奥行き程度入力部220と、奥行きデータ入力部210から入力される奥行きデータおよび奥行き程度入力部220から入力される奥行き程度に基づいて、入力画像信号に対して奥行き感補正を行う奥行き感補正部230と、奥行き感補正部230により補正された画像信号を所定の形式にして出力する画像データ出力部240とから構成される。
画像データ入力部200は、奥行き強調処理が施される画像(画像信号(画像データ))を入力とし、入力された画像信号(入力画像信号)を奥行き感補正部230に出力する。
奥行きデータ入力部210は、入力画像信号に対応する奥行きデータを入力とし、入力された奥行きデータを奥行き感補正部230に出力する。ここで、「入力画像信号に対応する奥行きデータ」とは、入力画像信号により形成される2次元画像を構成する各画素(あるいは、複数の画素からなる領域(ブロック)であってもよい。)についての奥行きデータのことをいい、例えば、画素の2次元画像上の位置(画素位置)が(i,j)である画素について、その画素位置(i,j)に対応付けられた奥行きデータがこれに該当する。なお、「奥行きデータ」とは、画素ごとまたは画面を複数に分割したブロックごとに設定される値であり、例えば、実際の3次元空間をカメラで撮影して取得した2次元画像の場合では、2次元画像上の画素(またはブロック)に対応する実際の3次元空間内の位置と、その2次元画像を取得したときのカメラの3次元空間内の位置との距離の程度を示すものである。
例えば、奥行きデータが「0」〜「7」の整数値をとるように設定し、2次元画像上の画素A(画素位置(i1,j1))の3次元空間内の位置とカメラの3次元空間内の位置との距離が所定値L1より小さい(近景である)ときは、画素A(画素位置(i1,j1))の奥行きデータを「0」(近景であることを示す値)とする。そして、2次元画像上の画素B(画素位置(i2,j2))の3次元空間内の位置とカメラの3次元空間内の位置との距離が所定値L2より大きい(遠景である)ときは、画素B(画素位置(i2,j2))の奥行きデータを「7」(遠景であることを示す値)とする。このようにして、画素ごと(あるいは領域ごと)の奥行きデータは、決定されるものであってもよい。
また、奥行きデータの値は、例えば、レンジファインダ(撮影用レンズに連動した距離計)などにより、あらかじめ取得されているデータであってもよい。また、奥行きデータの値は、複数画像によるステレオ計測などの方法(例えば、ステレオマッチングによる方法)で取得されるものであってもよい。
奥行き程度入力部220は、ユーザーの好みの奥行き程度(奥行き程度データ)を入力とし、入力された奥行き程度を奥行き感補正部230に出力する。
奥行き感補正部230は、奥行きデータ入力部210から入力される奥行きデータおよび奥行き程度入力部220から入力される奥行き程度に基づいて、入力画像信号に対して奥行き感補正を行う。
奥行き感補正部230は、図3に示すように、入力画像信号に対して輪郭補正を行う輪郭補正部231と、入力画像信号に対してぼけ補正を行うぼけ補正部232と、奥行きデータ入力部210から出力される奥行きデータおよび奥行き程度入力部220から出力される奥行き程度に基づいて、輪郭補正部231から出力される画像信号とぼけ補正部232から出力される画像信号とのいずれか一方を選択する選択部237と、選択部237から出力される画像信号に対して彩度補正を行う彩度補正部233と、を備える。
さらに、奥行き感補正部230は、奥行きデータおよび奥行き程度に基づいて、それぞれ、輪郭補正ゲインを設定する輪郭補正ゲイン設定部234と、ぼけ補正ゲインを設定するぼけ補正ゲイン設定部235と、彩度補正ゲインを設定する彩度補正ゲイン設定部236と、を備える。
輪郭補正部231は、画像データ入力部200から出力される入力画像信号および輪郭補正ゲイン設定部234から出力される輪郭補正ゲインを入力とし、輪郭補正ゲインに基づいて、入力画像信号に対して、輪郭補正処理を行う。輪郭補正部231は、輪郭補正処理された画像信号を選択部237に出力する。
ぼけ補正部232は、画像データ入力部200から出力される入力画像信号およびぼけ補正ゲイン設定部235から出力されるぼけ補正ゲインを入力とし、ぼけ補正ゲインに基づいて、入力画像信号に対してぼけ補正を行う。ぼけ補正部232は、ぼけ補正を行った画像信号を選択部237に出力する。
選択部237は、奥行きデータ入力部210から出力される奥行きデータおよび奥行き程度入力部220から出力される奥行き程度、並びに、輪郭補正部231から出力される画像信号およびぼけ補正部232から出力される画像信号を入力とし、奥行きデータおよび奥行き程度に基づいて、輪郭補正部231からの出力とぼけ補正部232からの出力とのいずれか一方を選択し、彩度補正部233に出力する。
彩度補正部233は、選択部237から出力される画像信号および彩度補正ゲイン設定部236から出力される彩度補正ゲインを入力とし、彩度補正ゲインに基づいて、選択部237から出力される画像信号に対して彩度補正を行い、画像データ出力部240に出力する。
<2:画像処理装置の動作>
以上のように構成された画像処理装置100の動作について、説明する。
奥行き感補正部230には、画像データ入力部200からの画像データ(画像信号)と、奥行きデータ入力部210からの奥行きデータと、奥行き程度入力部220からのユーザーが指定した奥行き程度の3種類の信号が入力される。
ここで、「奥行きデータ」とは、画素ごとまたは画面を複数に分割したブロックごとに設定される値であり、値としては、例えば、「0」〜「7」のような値を持つ。これらの値は、例えば、レンジファインダなどの方法であらかじめ取得されているデータである。なお、複数画像によるステレオ計測などの方法で取得してもよい。
ここで、「奥行き程度」とは、ユーザーによる操作、表示解像度、画像データ(画像信号)の解像度等によって決定される1次元の値(1次元データ)である。奥行き程度入力部220では、ユーザーにより、この1次元の値(奥行き程度)が入力される。そして、画像処理装置100では、この1次元の値(奥行き程度)を用いることで、例えば、ユーザーの好みの奥行き感の補正量の調整が実行される。典型的には、TV用のリモコンまたはTV自身に装着されている調整つまみにより、この1次元の値(奥行き程度)が調整される。リモコンの場合、まず、ユーザーは、画質調整画面を選択し、例えば、図4に示すような1次元のバーで表示されるGUIが提示される。ユーザーがリモコンのボタンを操作して、図4にある逆三角形の矢印を左にスライドさせることで奥行き感を減少させる調整が実行され、逆三角形の矢印を右にスライドさせることで奥行き感を強調させる調整が実行される。このようにして、ユーザーは、リモコンなどを操作して、単一の操作により、好みの位置に奥行き感レベルを合わせる。このようにして、奥行き程度入力部220から奥行き程度が入力される。
画像データ出力部240では、奥行き感補正部230の出力を受け、奥行き感を補正した画像データ(画像信号)が出力される。
図3は、奥行き感補正部230の構成を示したブロック図である。
奥行き感補正部230には、画像データ入力部200により入力される画像データ(入力画像信号)、奥行きデータ入力部210により入力される奥行きデータ、および、奥行き程度入力部220により入力される奥行き程度の3種類の信号が入力される。画像データ(画像信号)は、輪郭補正部231とぼけ補正部232とに入力される。
奥行きデータおよびユーザーが指定した奥行き程度は、それぞれ、輪郭補正ゲイン設定部234と、ぼけ補正ゲイン設定部235と、彩度補正ゲイン設定部236と、選択部237とに入力される。
図5に、輪郭補正部231の一例の詳細を示す。
図5に示すように、輪郭補正部231は、主に、遅延部2311と、ハイパス部2312と、ゲイン調整部2313と、加算部2314とによって構成されている。
画像データ入力部200より入力された画像信号は、遅延部2311で、輪郭補正信号と時間を合わせるために(タイミング調整のために)遅延され、加算部2314へ出力される。また、画像データ入力部200より入力された画像信号は、ハイパス部2312により処理(例えば、HPF(High Pass Filter)処理)が施される。ハイパス部2312により処理された画像信号は、ゲイン調整部2313に入力され、ゲイン調整部2313により、輪郭補正ゲイン設定部234で設定されたゲインを用いて、ゲイン調整され、加算部2314に出力される。加算部2314では、遅延部2311から出力された画像信号(原画像に相当する画像信号)とゲイン調整部2313から出力された画像信号(輪郭強調信号)とが加算され、選択部237に出力される。つまり、加算部2314で加算されることで取得された画像信号は、輪郭補正され鮮鋭感が強調された信号として、選択部237へ出力される。
図3に戻り、ぼけ補正部232では、ぼけ補正ゲイン設定部235で設定されたパラメータ(ぼけ補正ゲイン)σを用いて、次式で示されるようなガウス関数により画像データ(画像信号)は、ぼかされる(ぼけ補正処理を施される)。
Figure 2008033897
ここで、(x0,y0)は、処理対象の画素位置(画像信号により形成される2次元画像上の画素位置)であり、水平方向に2N+1画素、垂直方向に2M+1画素の四角形の範囲で平均化される。
このようにぼけ補正処理を実行された画像信号は、選択部237に出力される。
選択部237では、奥行きデータ入力部210から出力された奥行きデータおよび奥行き程度入力部220から出力された奥行き程度により、輪郭補正部231の出力とぼけ補正部232の出力とのどちらか一方を選択し、彩度補正部233に出力する。
選択部237では、奥行き程度が所定の値ZTまでは、輪郭補正部231の出力が選択され、彩度補正部233に出力される。奥行き程度が所定の値ZTを超えた場合で、奥行きデータ入力部210からの奥行きデータの値がZ2未満であるときは、輪郭補正部231の出力が選択され、奥行きデータの値がZ2より大きい(Z2より遠景である)ときは、ぼけ補正部232の出力が選択され、彩度補正部233へ出力される。
彩度補正部233は、図6に示すように、主に、HSV変換部2331と、遅延部2332と、彩度加算部2333と、逆HSV変換部2334とで構成される。
選択部237から出力された画像信号は、HSV変換部2331で、H(色相)信号、S(彩度)およびV(輝度)信号に分離され、H(色相)信号およびV(輝度)信号は、遅延部2332を経て、逆HSV変換部2334に出力される。
HSV変換部2331により分離されたS(彩度)信号は、彩度加算部2333へ出力され、彩度を加算され、逆HSV変換部2334に出力される。
逆HSV変換部2334では、遅延部2332から出力されたH(色相)信号およびV(輝度)信号と、彩度加算部2333により彩度が加算されたS(彩度)信号とが、元の形式の画像信号(HSV変換部2331によりHSV変換される前の画像信号)に再構成され(逆HSV変換され)、画像データ出力部240へ出力される。ここで、遅延部2332から出力されるH(色相)信号は、現信号(選択部237から出力された画像信号)と同じH(色相)をもつ信号であり、遅延部2332から出力されるV(輝度)信号は、現信号(選択部237から出力された画像信号)と同じV(輝度)をもつ信号である。
このように画像処理装置100において、奥行き感補正は、輪郭補正とぼけ補正と彩度補正とで行われる。
(ゲインの設定方法)
次に、それぞれのゲインの設定方法について説明する。
まず、輪郭補正ゲイン設定部234は、奥行きデータおよび奥行き程度から輪郭補正部231を構成するゲイン調整部2313へ入力するゲインを設定する。
輪郭補正ゲイン設定部234、ぼけ補正ゲイン設定部235、彩度補正ゲイン設定部236でのゲイン設定は、例えば、図7に示すような特性を実現するテーブル(LUT(ルック・アップ・テーブル)に従って、行われる。
《輪郭補正ゲイン》
まず、輪郭補正ゲイン設定部234による輪郭補正ゲインの設定について説明する。
輪郭補正ゲインを設定するために用いられる奥行きデータ−輪郭補正ゲイン特性について説明する。
図7(a)に示すグラフにおいて、横軸は奥行きデータの値であり、縦軸は輪郭補正のゲインである。
奥行き程度入力部220からの入力が「0」である場合は、図7のグラフAに示す特性のように、ゲインは、すべての奥行きデータにおいて「0」である。
奥行きデータ−輪郭補正ゲイン特性は、奥行き程度入力部220からの入力が「0」より増加すれば、例えば、図7のグラフBに示す特性のように、奥行きデータがZ0からZ1の間で傾きがある(傾きが「0」ではない。ただし、グラフAで示す直線の傾き「0」のみ含む。)グラフ(特性)となる。
奥行きデータ−輪郭補正ゲイン特性は、さらに、奥行き程度が増加すれば、奥行きデータ−輪郭補正ゲイン特性を示す直線(曲線であってもよい。)の傾きが徐々に減少し、奥行き程度が所定の値ZTに達するとグラフCに示す特性となり、奥行き程度を大きくしても所定の値ZTを超えない限り、これ以上は減少しない。
奥行きデータ−輪郭補正ゲイン特性は、奥行き程度が所定の値ZTを超えると、奥行きデータがZ0でのゲインはそのままで、輪郭補正ゲインが「0」となる奥行きデータを、Z1からZ2へと近いほう(図7(a)のx軸負方向)へ移動する(グラフDの特性へと変化する)。
図7(b)は、図7(a)に示す特性を別の観点から見た図であり、横軸に奥行き程度をとり、縦軸に奥行きデータ−輪郭補正ゲイン特性を示す直線(曲線)の傾き(輪郭補正ゲインの、奥行きデータに対する変化量(微分量))をとったグラフである。なお、図7(b)の縦軸は、奥行きデータ−輪郭補正ゲイン特性を示す直線(曲線)の傾きが「0」ではない部分の奥行きデータ−輪郭補正ゲイン特性を示す直線(曲線)の傾き(図7(a)のグラフAで示す直線の傾き「0」のみを含む。)である。
図7(b)に示すように、奥行き程度が増すにつれて、輪郭補正ゲインの傾きが単調に減少する。
このように、輪郭補正ゲインは、1次元のデータである奥行き程度の変化に伴い、最遠領域での輪郭強調度と、最近領域での輪郭強調度との差が大きくなるように設定される。
《ぼけ補正ゲイン》
次に、ぼけ補正ゲイン設定部235は、図8(a)に示すような特性を実現するテーブルを参照して、ぼけ補正ゲイン用パラメータを取得し、取得したぼけ補正ゲイン用パラメータをぼけ補正部232に出力する。ぼけ補正部232では、このぼけ補正用パラメータにより決定されるぼけ補正ゲインによりぼけ補正処理が実行される。なお、ぼけ補正部232での処理は、(数式1)に相当する処理である。
図8に示すグラフにおいて、横軸は奥行きデータであり、縦軸は(数式1)に用いられている補正ゲイン用パラメータσの値である。
奥行きデータ−ぼけ補正ゲイン用パラメータ特性は、奥行き程度が所定の値ZTに達するまでは、グラフEの特性となり、全ての奥行きデータに対して、ぼけ補正ゲイン用パラメータσの値が「0」となる。従って、この場合、ぼけ補正ゲイン用パラメータσの値「0」がぼけ補正部232へ出力され、ぼけ補正部232では、(数式1)に示すように、σ=0の入力を受けた場合は何もせず、入力された画像データ(画像信号)がそのまま出力される。
奥行き程度入力部220から入力される奥行き程度が所定の値ZTに達し、奥行き程度が所定の値ZTより大きくなるに従い、奥行きデータ−ぼけ補正ゲイン用パラメータ特性は、図8(a)のグラフEで示す特性からグラフFで示す特性、グラフGで示す特性へと変化する。例えば、奥行きデータ−ぼけ補正ゲイン用パラメータ特性が、図8のグラフFに示す特性により決定される場合、グラフFにより決定される、有限のぼけ補正ゲイン用パラメータσの値がぼけ補正部232に出力される。
そして、奥行き程度に比例して、奥行きデータ−ぼけ補正ゲイン用パラメータ特性を示す直線の傾きが増加し最終的にグラフGに示す特性の直線の傾きが上限となる。ここで、奥行きデータの値Z2は、輪郭補正ゲイン設定部234の図7のグラフにおけるZ2と同じ値である。
図8(b)は、図8(a)に示す特性を別の観点から見た図であり、横軸に奥行き程度をとり、縦軸に奥行きデータ−ぼけ補正ゲイン用パラメータ特性を示す直線の傾き(輪郭補正ゲイン用パラメータσの、奥行きデータに対する変化量(微分量))をとったグラフである。
図8(b)に示すように、奥行き程度が増すにつれて、奥行きデータ−ぼけ補正ゲイン用パラメータ特性を示す直線の傾きが単調に増加する。
このように、輪郭補正ゲイン用パラメータσは、1次元のデータである奥行き程度の変化に伴い、画像信号により形成される2次元画像上において、最遠領域でのぼけ強調度と、最近領域でのぼけ強調度との差が大きくなるように設定される。つまり、ぼけ補正ゲイン設定部235は、上記で説明した奥行きデータ−ぼけ補正ゲイン用パラメータ特性に基づいて、輪郭補正ゲイン用パラメータσを設定する。
《彩度補正ゲイン》
次に、彩度補正ゲイン設定部236による彩度補正ゲインの設定について説明する。
彩度補正ゲインを設定するために用いられる奥行きデータ−彩度補正ゲイン特性について説明する。
彩度補正ゲイン設定部236は、図9(a)に示すような特性を実現するテーブルを参照して、彩度ゲインを取得し、取得した彩度ゲインを彩度補正部233へ出力する。
図9(a)に示すグラフにおいて、横軸は奥行きであり、縦軸は彩度の増加分である。
図9(a)で、奥行き程度が「0」の場合は、奥行きデータの値Zに依存せず、ΔSは「0」である(グラフHで示す特性)。奥行き程度が増加するにしたがって、図9(a)のグラフIで示す特性のように、奥行きデータがZ0からZ1での間の奥行きデータ−彩度補正ゲイン特性直線(曲線)の傾きが大きくなり、奥行き程度が所定の値ZTに達すると、奥行きデータ−彩度補正ゲイン特性は、グラフJで示す特性となる。そして、奥行き程度が所定の値ZTを超えると、図9(a)のグラフKで示す特性のような負の加算ゲインをもつ彩度補正ゲインが彩度補正ゲイン設定部236により取得され、彩度補正部233に出力される。さらに奥行き程度が大きくなると、グラフLで示す特性のように、より負の加算ゲインが大きい彩度補正ゲインが彩度補正ゲイン設定部236により取得され(例えば、LUTで取得され)、彩度補正部233に出力される。
図9(b)は、図9(a)に示す特性を別の観点から見た図であり、横軸に奥行き程度をとり、縦軸に奥行きデータがZ0からZ1までの範囲である場合の奥行きデータ−彩度補正ゲイン特性を示す直線(曲線であってもよい。)の傾きをとったグラフである。
図9(c)は、図9(a)に示す特性を別の観点から見た図であり、横軸に奥行き程度をとり、縦軸に奥行きデータがZ1である場合の彩度補正ゲインの値をとったグラフである。
図9(b)に示すように、奥行きデータ−彩度補正ゲイン特性を示す直線(曲線)の傾きは、奥行き程度が増すにつれて、単調減少する。図9(c)において、奥行きデータがZ1での彩度補正ゲインの値は、奥行き程度が「弱」〜「中」である領域ではゼロとなり、彩度補正ゲインは、すべて正の値(奥行きデータがZ1未満である場合、彩度補正ゲインは正の値をとり、奥行きデータがZ1以上の値である場合、彩度補正ゲインは「0」をとる。)として補正される。又、奥行き程度が「中」〜「強」である領域では、奥行き程度が増すにつれ、彩度補正ゲインが負領域において単調減少する。つまり、奥行き程度が増すにつれ、彩度補正ゲインは、負の値をとりつつ、その絶対値が増加する。
このように、画像処理装置100では、1次元データである奥行き程度の変化に伴い、彩度強調処理と彩度抑制処理とが、1フレームの画像内で同時に行われる。
このようなゲイン設定の方法により、画像処理装置100では、奥行き程度が所定の値ZTまでは、奥行きが近いほど(奥行きデータの値が小さいほど)輪郭補正および彩度補正の効果の程度を強めることができる。
そして、画像処理装置100では、奥行き程度が所定の値ZTを超えると、画像上の近い領域(近景領域)はそのままで、遠い領域(遠景領域)に対して、ぼかし処理や彩度減少処理が追加される。このようにして、画像処理装置100では、更に、輪郭強調度合いおよび彩度について、近景領域と遠景領域とでの差を大きくすることで、処理画像上での奥行き程度を大きくすることができ、ユーザーの主観にあった、奥行き感調整が可能となる。
このように、画像処理装置100では、奥行き程度を所定の値まで増加させることにより、画質を劣化させず奥行き感のみを増加させることができ、奥行きデータを所定の値を超えるように設定することで、処理画像の画質は劣化するがさらに奥行き感を増加させることできる。つまり、画像処理装置100では、ユーザーの主観にマッチした簡単な操作で、処理画像の奥行き感の程度を上げたり下げたりすることができる。
本実施形態に係る画像処理装置100においては、奥行き感補正を、輪郭補正、ぼけ補正、および彩度補正で行うとしたが、必ずしも全ての補正を用いる必要はない。例えば、画像処理装置100において、入力画像信号に対して、輪郭補正処理と彩度補正のうちの彩度強調処理のみを行う彩度補正処理とを実行させ、入力画像信号に対して、ぼけ補正処理と彩度補正のうちの彩度抑制処理とを実行させないようにしてもよい。
図11は、その一例を示したものである。この場合、画像処理装置100では、奥行き程度が所定値を示す「中」までは、図7(a)で示した奥行きデータZ=Z0における奥行きデータ−輪郭強調補正用ゲイン特性直線(曲線)の傾き(奥行きデータZがZ0からZ2までの当該特性直線の傾き)を単調減少させ、奥行き程度が「中」から「強」にかけては、奥行きデータ−輪郭強調補正用ゲイン特性直線(曲線)の傾きを一定の値にすることで、入力画像信号に対して、輪郭強調のみを奥行きデータZに応じて実施する。
また、画像処理装置100では、図9(a)で示した奥行きデータZ=Z0における奥行きデータ−彩度補正用ゲイン特性直線(曲線)の傾き(奥行きデータZがZ0からZ1までの当該特性直線の傾き)を、奥行き程度が「弱」から「中」へと大きく(強く)なるに従い、「0」から単調減少させ、奥行き程度が「中」より大きい場合には、奥行きデータ−彩度補正用ゲイン特性直線(曲線)の傾きを所定の一定値に設定する。
そして、画像処理装置100では、図9(a)で示した奥行きデータZ=Z1における彩度補正用ゲインを、奥行き程度が「弱」から「中」である場合は、「0」に設定し、奥行き程度が「中」より増加するにつれて、「0」から負値へ向かって単調減少するように制御する。これにより奥行き程度が強い場合、奥行きデータZ=Z1における遠景領域では、彩度補正ゲインが負の値となり、彩度抑制処理が実施されることで遠景感を出すことができる。なお、図9(a)における奥行きデータZ=Z1における彩度補正用ゲインを所定の正定値とし、奥行き程度が「中」より増加するにつれて、所定の正定値から「0」へ向かって単調減少するように制御してもよい。この場合において、奥行き程度が強いとき、奥行きデータZ=Z1における遠景領域では、彩度補正処理が実施されない。つまり、この場合は、奥行きデータがZ1より小さい領域に対して彩度補正処理のみが実施されることになる(奥行きデータの値がZ1より大きい領域であっても、彩度抑制処理が実施されることはない)。
このように、画像処理装置100では、2つの異なる強調処理を行うことで画像に奥行き感効果(奥行き感を高める効果)を与えるとともに、ユーザーより入力された奥行き程度値単独で、2つの異なる強調補正処理を同時に制御することができる。
しかし、画像処理装置100において、ここで示した奥行き感補正を、輪郭補正とぼけ補正と彩度補正とで行う場合には、図9と図10に示すように、奥行き程度の増加に伴い、奥行き程度が所定値(ここでは奥行き程度「中」に相当する値)までは輪郭補正と彩度強調処理とを併用して行い、奥行き程度が所定値を超えた場合は、ぼけ補正と彩度抑制処理とをさらに行うようにする方が、奥行き感効果の観点からは、より望ましい。このようにすることで、ユーザーが感じる奥行き感の感覚をさらに大きくすることができるからである。
なお、本実施形態に係る画像処理装置100において、画質補正としては、輪郭補正および彩度補正を採用したが、これに限定されることはなく、画像上の近景領域および遠景領域で異なるゲインをかけることによって奥行き感を増すことができる処理であれば、それらを採用するようにしても良い。
(変形例1)
次に、本実施形態に係る画像処理装置100の変形例1について説明する。
変形例1は、画像信号に対してコントラスト補正処理を行う点に特徴がある。それ以外については、前述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
なお、変形例1に係る画像処理装置は、第1実施形態の画像処理装置100において、奥行き感補正部230を、図13に示す奥行き感補正部2301に置換することで実現される。
また、変形例1に係る画像処理装置は、第1実施形態の画像処理装置100において、奥行き感補正部230を、図14に示す奥行き感補正部2302に置換することで実現させてもよい。
さらに、変形例1に係る画像処理装置は、第1実施形態の画像処理装置100において、奥行き感補正部230の輪郭補正部231をコントラスト補正部301に置換し、輪郭補正ゲイン設定部234をコントラスト補正ゲイン設定部302に置換することで実現させてもよい。
図12および図13を用いて、対象画素(画像信号において処理対象となっている画素)のコントラスト補正を行う場合について説明する。
図12にコントラスト補正部301の構成図を示す。
図12に示すように、コントラスト補正部301は、画像信号から輝度を算出する輝度算出部3000と、輝度算出部3000で算出された輝度のヒストグラム分布(輝度ヒストグラム分布)を取得する分布分析部3001と、分布分析部3001で取得した輝度ヒストグラム分布およびコントラスト補正ゲイン設定部302から出力されたコントラスト補正ゲインに基づいて、輝度(輝度コントラスト)を補正する補正量ΔYを算出する補正分調整部3003と、を備える。また、コントラスト補正部301は、輝度補正処理のタイミング調整のために、輝度算出部3000から出力された画像信号を遅延させる遅延部3002と、補正分調整部3003で算出された補正量ΔYに基づいて、遅延部3002から出力された画像信号に対して輝度補正処理を行う輝度補正部3004と、を備える。
つまり、コントラスト補正部301は、対象画素の輝度を求め、その輝度ヒストグラム分布をもとに輝度コントラストを補正する補正量ΔYを求め、対象画素の輝度に加算することでコントラスト補正を行う。
また、分布分析部3001で輝度ヒストグラム分布を求める代わりに、対象画素の周辺画素領域(全画像領域(画素から形成される1枚の画像(例えば、1フレームの画像)の全画素領域)の大きさの1/6から1/3程度の大きさもつ領域)の大局的な輝度分布を示す輝度ローパスフィルタ値(ぼけ画素値)と、対象画素の輝度値との2つをもとにして、補正分調整部3003がコントラスト補正量ΔYを求めてもよい。この場合、コントラスト補正部301におけるコントラスト補正ゲインは、例えば、図15により示された特性を実現するLUT(奥行きデータおよび奥行き程度からコントラスト補正ゲインを出力するLUT)を有するコントラスト補正ゲイン設定部302により取得される。そして、その取得されたコントラスト補正ゲインから、画像信号にコントラスト補正処理を行うための補正量ΔYが、補正分調整部3003により算出される。そして、遅延部3002から出力された画像信号(対象画素の輝度)は、輝度補正部3004により、補正分調整部3003で算出されたコントラスト補正量ΔYが加算されることで補正処理を施される。
図15(a)に示すように、コントラスト強調処理は、画像内で奥行きデータが前景に相当する領域に実施されるものであり、コントラスト抑制処理は画像内の奥行きデータで後景に相当する領域に実施されるものである。
図15(a)では、奥行きデータZがZ1より大きい後景でコントラスト補正加算分ΔYを正から負に変化させることでコントラスト抑制をも実施できる例を示しているが、これに限定される必要はなく、例えば、明示的に、奥行きデータZにより対象画素が前景領域に含まれると判断された場合の前景用処理と、対象画素が後景領域に含まれると判断された場合の後景用処理とを分け、対象画素に対して行う処理を変えることでコントラスト強調処理あるいはコントラスト抑制処理を行うようにしてもよい。
図15(b)に示すように、インターフェース等により指示される奥行き程度が「弱」から「中」に増すにつれて、奥行きデータZ=Z0における奥行きデータ−コントラスト補正ゲイン特性曲線の傾きは、単調減少する。つまり、奥行き程度が「弱」から「中」に増すにつれて、奥行きデータ−コントラスト補正ゲイン特性曲線は、図15(a)に示すように、曲線Mから曲線Nへ、さらに曲線Oへと変化する。
また、図15(c)に示すように、奥行き程度が「弱」から「中」に増すにつれて、奥行きデータ−コントラスト補正ゲイン特性曲線は、曲線Mから曲線Nへ、さらに曲線Oへと変化し、奥行きデータZ=Z1におけるコントラスト補正ゲインの値は、正から負へ単調減少する。図15(c)は、奥行き程度が「中」である場合をデフォルト値とした場合の特性を示しており、奥行き程度が「中」であるとき、奥行きデータZ=Z1におけるコントラスト補正ゲインの値が「0」となる特性となっている。
変形例1に係る画像処理装置において、このように奥行きデータ−コントラスト補正ゲイン特性を変化させることで、処理画像において奥行き感効果を高めることができる。つまり、変形例1に係る画像処理装置では、奥行き程度が「弱」から「中」にかけては奥行きデータZに応じて緩やかにコントラスト強調の程度を変えることにより、処理画像に奥行き感効果を実現させ、奥行き程度が「中」から「強」になるに従い、画像上の前景領域でのコントラスト強調をより強めるとともに、画像上の後景領域でのコントラスト感を抑制することで、さらなる奥行き感効果を高めるように制御することができる。
なお、変形例1に係る画像処理装置において、図15(a)や図15(c)で奥行きデータZ=Z1でコントラスト補正ゲインの値を負の値にすることでコントラスト抑制処理を実施したが、奥行きデータZ=Z1でコントラスト補正ゲインの値を所定の最低ゲイン値に収束させてもよく、また「0」としてもよい。
しかし、奥行き程度が「強」である場合に、処理画像で、より奥行き感効果を高めるためには、図15(a)のような特性にすることが好ましい。変形例1に係る画像処理装置において、図15(a)のような特性により制御することで、より奥行き感効果が高められるからである。
(変形例2)
次に、本実施形態に係る画像処理装置100の変形例2について説明する。
変形例2は、画像信号に対して陰影補正処理を行う点に特徴がある。それ以外については、前述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
なお、変形例2に係る画像処理装置は、第1実施形態の画像処理装置100において、奥行き感補正部230を、図17に示す奥行き感補正部2303に置換することで実現される。
また、変形例2に係る画像処理装置は、第1実施形態の画像処理装置100において、奥行き感補正部230を、図18に示す奥行き感補正部2304に置換することで実現させてもよい。
さらに、変形例1に係る画像処理装置は、第1実施形態の画像処理装置100において、奥行き感補正部230の輪郭補正部231を陰影補正部303に置換し、輪郭補正ゲイン設定部234を陰影補正ゲイン設定部304に置換することで実現させてもよい。
図16および図17を用いて、対象画素の陰影補正を行う場合について説明する。
図16に陰影補正部303の構成図を示す。
図16に示すように、陰影補正部303は、画像信号から輝度を算出する輝度算出部3000と、輝度算出部3000で算出された輝度から陰影分析を行う陰影分析部4001と、陰影分析部4001での陰影分析結果および陰影補正ゲイン設定部304から出力された陰影補正ゲインに基づいて、画像信号の輝度を補正する補正量ΔYを負の値として算出する陰影付加調整部4003と、を備える。また、陰影補正部303は、陰影補正処理のタイミング調整のために、輝度算出部3000から出力された画像信号を遅延させる遅延部4002と、陰影付加調整部4003で算出された補正量ΔYに基づいて、遅延部4002から出力された画像信号に対して陰影補正処理を行う陰影補正処理部4004と、を備える。
つまり、陰影補正部303で実行される処理は、画像内の画素の陰影をより強めることで奥行き感効果を出すものである。なお、ここで「陰影を強める」とは、対象画素における輝度Yの補正量ΔYを負の値として求め、輝度YにΔYを加算することに相当する。
図16に示すように、陰影補正部303は、まず対象画素の輝度Yを求め、その輝度より対象画素における陰影分析を行う。この場合、対象画素の周辺画素領域(全画像領域の大きさの1/6から1/3程度の大きさをもつ領域)の大局的な輝度分布より陰影の有無を判断し、その陰影部分を強調してもよい。また、対象画素における3次元形状を示す法線ベクトル情報を推定し(例えば、対象画素におけるx方向の微分値、y方向の微分値に基づいて3次元形状を仮定し、その仮定した3次元形状(3次元立体曲面)の法線ベクトルを推定し)、その法線ベクトル情報に応じて所望部分の陰影付加を実施することもできる(対象画素の画素位置と、所定光源または画像内より解析された光源位置との位置関係、および推定した法線ベクトルから、対象画素への陰影付加を制御することもできる)。
陰影付加調整部4003では、陰影分析部4001による陰影分析結果、および陰影補正ゲイン設定部304により、例えば、図19で示した特性により決定される陰影補正ゲインに基づいて、画像信号に陰影補正するための補正量ΔY(<0)を算出する。そして、陰影補正部303では、陰影付加調整部4003により算出された補正量ΔY(<0)が対象画素の輝度Yに加算されることで陰影補正処理が実行される。
図19(a)に示すように、陰影強調処理は、画像内の奥行きデータで前景に相当する領域に実施されるものであり、陰影抑制処理は、画像内の奥行きデータで後景に相当する領域に実施されるものである。
図19(a)では、奥行きデータZがZ1より大きい後景で陰影補正分ΔYのゲインを正から負に変化させることで、輝度加算により陰影抑制が実施できる例を示しているが、奥行きデータZが前景を示す場合に実施される処理と奥行きデータZが後景を示す場合に実施される処理とを、明示的に変えるようにしてもよい。
図19(b)に示すように、インターフェース等により指示される奥行き程度が「弱」から「中」に増すにつれて、奥行きデータZ=Z0における奥行きデータ−陰影補正ゲイン特性曲線の傾きは、単調減少する。つまり、奥行き程度が「弱」から「中」に増すにつれて、奥行きデータ−陰影補正ゲイン特性曲線は、図19(a)に示すように、曲線Pから曲線Qへ、さらに曲線Rへと変化する。変形例2に係る画像処理装置では、このような奥行きデータ−陰影補正ゲイン特性曲線により陰影補正ゲインを決定し、陰影補正処理を行うことで、奥行きデータZに対する陰影補正の差をより明確なものにすることができる。
また、変形例2に係る画像処理装置では、図19(c)に示すように、奥行きデータZ=Z1における陰影補正ゲインの値を、「弱」から「中」においては(曲線Pから曲線Qまで変化する間においては)「0」に設定することで、Z=Z1より後景の領域では、陰影補正が実施されないように制御する。それに対して、変形例2に係る画像処理装置では、奥行き程度が「中」から「強」になるに従い、奥行きデータZ=Z1における陰影補正ゲインの値を、「0」から単調減少させることで、陰影強調よりも、陰影抑制を行う。
変形例2に係る画像処理装置において、このように奥行きデータ−陰影補正ゲイン特性を変化させることで、処理画像において奥行き感効果を高めることができる。つまり、変形例2に係る画像処理装置では、奥行き程度が「弱」から「中」にかけては、奥行きデータZに応じて緩やかに陰影強調の程度を変えることで、奥行き感効果を実現させ、奥行き程度が「中」から「強」になるに従い、前景領域での陰影強調をより強めるとともに、後景領域での立体感を抑制するように陰影抑制を行うことで、さらなる奥行き感効果を高めることができる。
なお、図19(a)や図19(c)で奥行きデータZ=Z1で陰影補正ゲインの値を負の値(補正量ΔYを正の値)にすることで陰影抑制処理を実施したが、奥行きデータZ=Z1で陰影補正ゲインの値を所定の最低ゲイン値に収束させてもよく、また「0」としてもよい。
本実施形態の画像処理装置100では、奥行き程度が所定の値までは、近景用の処理のみを行うものとして説明したが、これに限定されることはなく、逆に、奥行き程度が所定の値までは、遠景のみの処理を行うようにしても良い。
また、画像処理装置100において、輪郭補正とぼけ補正、彩度強調と彩度抑制など、画像上の近影領域と遠景領域とで対となる画像処理が、さまざまに組み合わされて実行されるようにしてもよく、そして、その画像処理の調整が、本実施形態において説明したような1次元化したスケールによる奥行き程度の調整により行われるようにしてもよい。
また、本実施形態に係る画像処理装置では、奥行き程度が調整できる場合について説明したが、これに限定されることはなく、例えば、奥行き感補正を「する」、「しない」の、ON・OFF制御により実行させるようにしても良い。
また、本実施形態に係る画像処理装置では、明確にユーザーが奥行き程度を調整できるようにしたが、これに限定されることはなく、映像を薄型TV等で表示する際に使用される表示モード(例えば、シネマ表示に適するように黒の階調や色再現を重視したシネマ用モードや、環境光が強い室内や店頭での表示に適するように輝度を高く、かつメリハリがでるようにしたダイナミック用モード、そして通常の映像表示を行うスタンダード表示用モード等)に連動して奥行き程度が決まるようにしても良い。
[他の実施形態]
なお、本発明を上記実施形態及び変形例に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、などから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアにより実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。なお、上記実施形態に係る画像処理装置をハードウェアにより実現する場合、各処理を行うためのタイミング調整を行う必要があるのは言うまでもない。上記実施形態においては、説明便宜のため、実際のハードウェア設計で生じる各種信号のタイミング調整の詳細については省略している。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
本発明に係る画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体および集積回路は、ユーザーが奥行き感程度を指定できるという特徴を有し、TVなどの表示系の画像処理等として有用である。また個人の撮影したムービーや、DVD、ビデオ等の後処理として奥行き感を強調するという用途にも応用できる。
本発明の第1実施形態における画像処理装置のブロック図 従来の奥行き感強調装置のブロック図 奥行き感補正部のブロック図 奥行き程度の調整GUIの模式図 輪郭補正部のブロック図 彩度補正部のブロック図 (a)奥行きデータと輪郭補正ゲインとの関係を示すグラフ(b)奥行き程度と奥行きデータ−輪郭補正ゲイン特性曲線(直線)の傾きとの関係を示すグラフ (a)奥行きデータとぼけ補正ゲイン用パラメータとの関係を示すグラフ(b)奥行き程度と奥行きデータ−ぼけ補正ゲイン用パラメータ特性曲線(直線)の傾きとの関係を示すグラフ (a)奥行きデータと彩度補正ゲインとの関係を示すグラフ(b)奥行き程度と奥行きデータ−彩度補正ゲイン特性曲線(直線)の傾きとの関係を示すグラフ(c)奥行き程度と彩度補正ゲインのz1での値の関係を示すグラフ 奥行き程度と、輪郭補正ゲインおよびぼけ補正ゲインとの関係を示す図 奥行き程度と、彩度補正用ゲインおよび輪郭補正用ゲインとの関係を示す図 第1実施形態の変形例1に係るコントラスト補正部のブロック図 第1実施形態の変形例1に係る奥行き感補正部のブロック図 第1実施形態の変形例1に係る奥行き感補正部のブロック図 奥行きデータとコントラスト補正ゲインとの関係を示す図 第1実施形態の変形例2に係る陰影補正部のブロック図 第1実施形態の変形例2に係る奥行き感補正部のブロック図 第1実施形態の変形例2に係る奥行き感補正部のブロック図 奥行きデータと陰影補正ゲインとの関係を示す図
符号の説明
100 画像処理装置
200 画像データ入力部
210 奥行きデータ入力部
220 奥行き程度入力部
230、2301、2302、2303、2304 奥行き感補正部
231 輪郭補正部
2311 遅延部
2312 ハイパス部
2313 ゲイン調整部
2314 加算部
232 ぼけ補正部
233 彩度補正部
2331 HSV変換部
2332 遅延部
2333 彩度加算部
2334 逆HSV変換部
234 輪郭補正ゲイン設定部
235 ぼけ補正ゲイン設定部
236 彩度補正ゲイン設定部
240 画像データ出力部
301 コントラスト補正部
302 コントラスト補正ゲイン設定部
303 陰影補正部
304 陰影補正ゲイン設定部

Claims (31)

  1. 画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される画像データ入力部と、
    前記画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される奥行きデータ入力部と、
    前記画像データ信号により形成される前記画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される奥行き程度入力部と、
    前記1次元信号に基づき、前記画像データ信号に対して奥行き感補正を行う奥行き感補正部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記奥行き感補正部は、
    前記奥行きデータおよび前記1次元信号に基づいて輪郭補正ゲインを設定する輪郭補正ゲイン設定部と、
    前記輪郭補正ゲインに基づいて、前記画像データ信号に対して、輪郭補正を行う輪郭補正部と、
    前記奥行きデータおよび前記1次元信号に基づいてぼけ補正用パラメータを設定するぼけ補正ゲイン設定部と、
    前記ぼけ補正用パラメータに基づいて、前記画像データ信号に対して、ぼけ補正を行うぼけ補正部と、
    前記奥行きデータおよび前記1次元信号に基づいて、前記輪郭補正部により輪郭補正された前記画像データ信号と、前記ぼけ補正部によりぼけ補正された前記画像データ信号とのいずれか一方を選択する選択部と、
    を有する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記輪郭補正ゲイン設定部は、前記1次元信号の値が大きくなる程、前記奥行きデータの値が小さい前記画像上の近景領域に対する輪郭補正ゲインと、前記奥行きデータの値が大きい前記画像上の遠景領域に対する前記輪郭補正ゲインとの差が大きくなるように、前記輪郭補正ゲインを設定する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ぼけ補正ゲイン設定部は、前記奥行きデータがZ0からZ2(>Z0)までの間は、前記1次元信号の値に関係なく、ぼけ処理が実行されないように前記ぼけ補正用パラメータを設定し、前記奥行きデータがZ2を超えた場合、前記1次元信号の値が大きくなる程、前記奥行きデータの値がZ2であるときのぼけ処理の程度と、前記奥行きデータの値がZ1(>Z2)であるときのぼけ処理の程度との差が大きくなるように、前記ぼけ補正用パラメータを設定する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記選択部は、前記1次元信号の値が第1の値ZT以下の場合、前記輪郭補正部により輪郭補正された前記画像データ信号を選択し、前記1次元信号の値が第1の値ZTより大きい場合であって、前記奥行きデータの値が第1奥行きデータ値Z2以下であるときは、前記輪郭補正部により輪郭補正された前記画像データ信号を選択し、前記1次元信号の値が第1の値ZTより大きい場合であって、前記奥行きデータの値が第1奥行きデータ値Z2より大きいときは、前記ぼけ補正部によりぼけ補正された前記画像データ信号を選択する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記奥行き感補正部は、
    前記奥行きデータおよび前記1次元信号に基づいて彩度補正ゲインを設定する彩度補正ゲイン設定部と、
    前記彩度補正ゲインに基づいて、前記画像データ信号に対して彩度補正を行う彩度補正部をさらに有する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 前記彩度補正ゲイン設定部は、前記1次元信号の値が大きくなる程、前記奥行きデータの値が小さい前記画像上の近景領域に対する彩度補正ゲインと、前記奥行きデータの値が大きい前記画像上の遠景領域に対する前記彩度補正ゲインとの差が大きくなるように、前記彩度補正ゲインを設定する、
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記奥行き感補正部は、
    前記奥行きデータおよび前記1次元信号に基づいてコントラスト補正ゲインを設定するコントラスト補正ゲイン設定部と、
    前記コントラスト補正ゲインに基づいて、前記画像データ信号に対してコントラスト補正を行うコントラスト補正部を有する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記コントラスト補正ゲイン設定部は、前記1次元信号の値が大きくなる程、前記奥行きデータの値が小さい前記画像上の近景領域に対するコントラスト補正ゲインと、前記奥行きデータの値が大きい前記画像上の遠景領域に対する前記コントラスト補正ゲインとの差が大きくなるように、前記コントラスト補正ゲインを設定する、
    請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記奥行き感補正部は、
    前記奥行きデータおよび前記1次元信号に基づいて陰影補正ゲインを設定する陰影補正ゲイン設定部と、
    前記陰影補正ゲインに基づいて、前記画像データ信号に対して陰影補正を行う陰影補正部を有する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記陰影補正ゲイン設定部は、前記1次元信号の値が大きくなる程、前記奥行きデータの値が小さい前記画像上の近景領域に対する陰影補正ゲインと、前記奥行きデータの値が大きい前記画像上の遠景領域に対する前記陰影補正ゲインとの差が大きくなるように、前記陰影補正ゲインを設定する、
    請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 前記奥行き感補正部は、前記1次元信号が所定の値以下である場合、前記画像データ信号に対して近景用の補正処理のみを行い、前記1次元信号が所定の値より大きい場合、前記画像データ信号に対して、前記近景用の補正処理および遠景用の補正処理を行う、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 前記奥行き感補正部は、前記1次元信号の値が大きくなるに従って、前記画像上の最近景の前記画素に対応する前記画像データ信号に対する補正量と、前記画像上の最遠景の前記画素に対応する前記画像データ信号に対する補正量との差を拡大させる、
    請求項1に記載の画像処理装置
  14. 前記奥行き感補正部は、前記1次元信号の値に関わらず、前記画像上の最近景の前記画素に対応する前記画像データ信号に対する補正量と、前記画像上の最遠景の前記画素に対応する前記画像データ信号に対する補正量との差を一定にする、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 前記奥行き感補正部は、前記画像データ信号に対する近景用の補正処理として、輪郭強調処理を行い、前記画像データ信号に対する遠景用の補正処理として、ぼけ補正処理を行う、
    請求項12に記載の画像処理装置。
  16. 前記奥行き感補正部は、前記画像データ信号に対する近景用の補正処理として、彩度強調処理を行い、前記画像データ信号に対する遠景用の補正処理としては、彩度鈍化処理を行う、
    請求項12に記載の画像処理装置。
  17. 前記奥行き感補正部は、前記1次元信号に基づき、前記画像についての所定の特徴量に対する補正処理を行う、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  18. 前記奥行き感補正部は、前記奥行きデータにより区別することができる第1の領域と第2の領域を含む画像を形成する前記画像データ信号に対して補正処理を行うものであって、
    前記第1の領域の前記画像データ信号に対しては、前記補正処理の強調程度を制御することで前記補正処理を行い、前記第2の領域の前記画像データ信号に対しては、前記補正処理の抑制程度を制御することで前記補正処理を行う、
    請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 前記奥行き感補正部は、前記1次元信号に基づいて、前記第1の領域の前記画像データ信号に対しては、前記補正処理の強調程度を制御することで前記補正処理を行い、前記第2の領域の前記画像データ信号に対しては、前記補正処理の抑制程度を制御することで前記補正処理を行う、
    請求項18に記載の画像処理装置。
  20. 前記奥行き感補正部は、前記第1の領域の前記画像データ信号に対しては、輪郭強調処理を行い、前記第2の領域の前記画像データ信号に対しては、輪郭をぼかすぼけ補正処理を行う、
    請求項18に記載の画像処理装置。
  21. 前記奥行き感補正部は、前記第1の領域の前記画像データ信号に対しては、彩度強調処理を行い、前記第2の領域の前記画像データ信号に対しては、彩度鈍化処理を行う、
    請求項18に記載の画像処理装置。
  22. 前記奥行き感補正部は、前記第1の領域の前記画像データ信号に対しては、コントラスト強調処理を行い、前記第2の領域の前記画像データ信号に対しては、コントラスト抑制処理を行う、
    請求項18に記載の画像処理装置。
  23. 前記奥行き感補正部は、前記第1の領域の前記画像データ信号に対しては、陰影強調処理を行い、前記第2の領域の前記画像データ信号に対しては、陰影抑制処理を行う、
    請求項18に記載の画像処理装置。
  24. 前記奥行き感補正部は、前記奥行きデータにより区別することができる第1の領域と第2の領域を含む画像を形成する前記画像データ信号に対して補正処理を行うものであって、
    前記第1の領域の前記画像データ信号に対しては、第1補正処理を行い、前記第2の領域の前記画像データ信号に対しては、前記第1補正処理とは異なる第2補正処理を行う、
    請求項17に記載の画像処理装置。
  25. 前記奥行き感補正部は、前記第1補正処理として、輪郭補正処理、彩度補正処理、コントラスト補正処理、陰影補正処理の4つの補正処理のいずれか1つを選択し、選択した前記第1補正処理を行い、前記第2補正処理として、前記4つの補正処理から前記第1補正処理として選択されたものを除く3つの補正処理より選択し、選択した前記第2補正処理を行う、
    請求項24に記載の画像処理装置。
  26. 前記奥行き感補正部は、前記1次元信号に基づき、前記第1補正処理の強度および前記第2補正処理の強度を制御する、
    請求項24に記載の画像処理装置。
  27. 画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される画像データ入力部と、
    前記画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される奥行きデータ入力部と、
    前記画像データ信号により形成される前記画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される奥行き程度入力部と、
    前記1次元信号の値が所定の値以下である場合、前記画像上の近景領域の前記画像データ信号に対して輪郭強調処理を行い、前記1次元信号の値が所定の値より大きい場合、前記画像上の近景領域の前記画像データ信号に対して輪郭強調処理を行うとともに、前記画像上の遠景領域の前記画像データ信号に対してぼけ補正処理を行う奥行き感補正部と、
    を有する画像処理装置と、
    ユーザーが1次元的な操作することで前記1次元信号を、前記画像処理装置の前記奥行き程度入力部へ入力することができる操作部を有するコントローラと、
    を備える画像処理システム。
  28. 画素からなる画像を形成することができる画像データ信号を入力する画像データ入力ステップと、
    前記画像データ信号に対応する奥行きデータを入力する奥行きデータ入力ステップと、
    前記画像データ信号により形成される前記画像において奥行き感を制御するための1次元信号を入力する奥行き程度入力ステップと、
    前記1次元信号に基づき、前記画像データ信号に対して奥行き感補正を行う奥行き感補正ステップと、
    を備える画像処理方法。
  29. コンピュータを
    画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される画像データ入力部、
    前記画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される奥行きデータ入力部、
    前記画像データ信号により形成される前記画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される奥行き程度入力部、
    前記1次元信号に基づき、前記画像データ信号に対して奥行き感補正を行う奥行き感補正部、
    として機能させるためのプログラム。
  30. コンピュータを
    画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される画像データ入力部、
    前記画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される奥行きデータ入力部、
    前記画像データ信号により形成される前記画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される奥行き程度入力部、
    前記1次元信号に基づき、前記画像データ信号に対して奥行き感補正を行う奥行き感補正部、
    として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  31. 画素からなる画像を形成することができる画像データ信号が入力される画像データ入力部と、
    前記画像データ信号に対応する奥行きデータが入力される奥行きデータ入力部と、
    前記画像データ信号により形成される前記画像において奥行き感を制御するための1次元信号が入力される奥行き程度入力部と、
    前記1次元信号に基づき、前記画像データ信号に対して奥行き感補正を行う奥行き感補正部と、
    を備える集積回路。
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