JP2002107665A - 立体視装置 - Google Patents

立体視装置

Info

Publication number
JP2002107665A
JP2002107665A JP2000295144A JP2000295144A JP2002107665A JP 2002107665 A JP2002107665 A JP 2002107665A JP 2000295144 A JP2000295144 A JP 2000295144A JP 2000295144 A JP2000295144 A JP 2000295144A JP 2002107665 A JP2002107665 A JP 2002107665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
subject
brightness
proportion
display screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000295144A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzo Hirayama
雄三 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000295144A priority Critical patent/JP2002107665A/ja
Publication of JP2002107665A publication Critical patent/JP2002107665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な機械的可動部分を設けることなく、違
和感なく立体視を可能とする。 【解決手段】 本発明の立体視装置は、被写体の奥行き
距離に応じて被写体の輝度を調節した複数の画像である
前方画像103及び後方画像104と、これらの画像1
03及び104を、光軸109上に、各画像の輝度調節
度に応じた位置に結像させる光学的手段100とを有し
ている。光学的手段100は、液晶ディスプレイ等の表
示画面に表示される前方画像103と、フーリエ変換レ
ンズ101及び102と、後方画像104を表示する液
晶ディスプレイ等の表示画面とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミューズメン
ト、インターネットショッピング、携帯端末、医療、バ
ーチャルリアリティ、広告看板などで利用可能な、立体
視を可能にする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種の立体視装置が知られてい
るが、一般に、これらの原理としては、複数の視差画像
を表示し、それらを再構成することにより立体感を得る
ようにしたものである。
【0003】この視差画像を表示する立体視装置として
は、例えば、図5に示すような2眼式がある。この2眼
式立体装置は、ディスプレイ面401に、複数の視差画
像を表示し、観察者402からの視線が交差する輻輳位
置403に立体物を再現するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
上述した、2眼式では、観察者402の両眼それぞれの
焦点位置はディスプレイ面401にあるため、これらの
焦点位置と、注視物体のある輻輳位置403とは空間的
なずれが生じることから、いわゆる焦点調節と輻輳距離
の不一致から再現される空間に違和感が生じて疲れやす
いという問題がある場合が多かった。
【0005】これに対し、体積表示型と呼ばれる方式が
ある。この方式は、三次元空間内に文字通り体積表示す
るものであることから、自然な立体視が可能である。し
かしながら、この体積表示方式では、表示面を機械的に
高速で動かす必要があるなど実現が困難であった。
【0006】本発明は、かかる問題点を鑑みてなされた
ものであり、複雑な機械的可動部分を設けることなく、
違和感なく立体視を可能とする立体視装置の堤供を課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1に係る発明は、画像内における被写体の奥行き距
離に応じて該被写体の輝度を調節した複数の画像と、該
複数の画像の少なくとも一つを同一光軸上に各画像の輝
度調節度に応じた位置に結像させる光学的手段とを有す
ることを特徴とする立体視装置である。
【0008】この発明によれば、観察者は、注視しよう
とする被写体の輝度に応じた距離感を得るため、被写体
の奥行き距離に応じて輝度を調節した複数の画像を同一
光軸上に前後させて配置することにより、立体視を実現
することができる。
【0009】例えば、被写体の奥行き距離に応じて輝度
を調節した画像A及び画像Bを、画像Aが手前に結像す
るように、且つ画像Bが画像Aよりも奥で結像するよう
に同一光軸上に配置した場合、画像Aの輝度を上げたと
きには、その光学的実像が観察者に近い位置に飛び出し
て見える。逆に画像Bの輝度を上げたときには画像Bが
画像Aよりも奥に見えることになる。
【0010】なお、前後2面の画像の輝度比を変化させ
て連続的な奥行きを得る方法は例えば、3次元画像コン
ファレンス 2000 講演論文集 99頁(高田英明
ら、NTTサイバースペース研究所)に述べられてい
る。
【0011】請求項2に係る発明は、近くに写っている
被写体の輝度をその奥行き距離に比例させて明るくし、
且つ遠くに写っている被写体の輝度をその奥行き距離に
比例させて暗くした一又は複数の前方画像と、遠くに写
っている被写体の輝度をその奥行き距離に比例させて明
るくし、且つ近くに写っている被写体の輝度をその奥行
き距離に比例させて暗くした後方画像と、前記前方画像
を同一光軸上に結像させる光学的手段とを有し、前記後
方画像は前記光軸上に配置され、前記前方画像は、観察
者に対して該後方画像よりも手前に結像され、その結像
は、前記後方画像に撮像されている同一被写体の輝度差
に比例した距離に位置されていることを特徴とする立体
視装置である。
【0012】ここで、「奥行き距離に比例」とは、例え
ば、画像内に写っている被写体のうち最も手前に写って
いるものと、最も奥に写っているものとの実際の距離を
Lとし、最も手前に写っているものと、最も奥に写って
いるものとの輝度差を100%とし、最も奥に写ってい
る被写体から任意の位置までの距離をlnとした場合、任
意位置にある被写体の、最も奥に写っている被写体に対
する輝度差は、100×ln/L(%)となる。
【0013】この場合において「輝度差に比例した距
離」とは、後方画像と、最も手前にある前方画像の結像
位置との距離をfとした場合、これらの画像の間にある
前方画像の結像位置は、後方画像からの距離をfnとする
と、fn=f×ln/L となる。なお、前方画像が1枚の
ときは、ln=Lとなり、fn=fとなる。
【0014】このような請求項2に係る発明によれば、
前方画像及び後方画像は、同一被写体の輝度差に比例し
た位置に結像されていることから、観察者は、注視しよ
うとする被写体が撮像されている画像のうち、輝度の高
い画像の結像位置に目の焦点を合わせることにより距離
感を得ることができる。
【0015】特に、本発明では、これらの後方画像と、
前方画像の結像とは同一光軸上に位置するため、被写体
に対する焦点位置と、被写体の輻輳位置との間にズレが
生じることがなく、違和感を生じることなく立体視を得
ることができる。
【0016】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2に記載の立体視装置において、前記各画像を形成す
る単位画素毎に前記光学的手段を設けたことを特徴とす
る立体視装置である。
【0017】このような請求項3に係る発明によれば、
例えば、被写体の奥行き距離に応じて輝度を調節した複
数の画像を、多数の単位画素に分割し、手前にある単位
画素Aと、奥にある単位画素Bの光学的実像Cあるいは
虚像C’とを同一光軸上に配置し、単位画素Aと単位画
素Bとの輝度比を変化させることによって、立体視を得
ることができる。
【0018】このような構成でも単位画素Aの輝度を上
げたときには、これらの単位画素Aによって形成される
光学的実像が観察者に近い位置に飛び出して見える。逆
に単位画素Bの輝度を上げたときには、これらの単位画
素Bによって形成される画像が単位画素Aによって形成
される画像よりも奥に見えることになる。この場合、単
位画素Aと単位画素Bの輝度が同程度の時には単位画素
Bと単位画素Aの実像との中間位置に融合した要素画が
見えるといった特徴もある。
【0019】なお、前後二枚の画像の輝度比を変化させ
ることで連続的な奥行きが感じられることは例えば「3
次元画像コンファレンス2000」講演論文集p99〜p10
2に報告されている。
【0020】請求項4に係る発明は、多数の発光体を平
面状に配列させてなる後方表示画面と、前記後方表示画
面から垂直に所定距離突出される多数の突出部と、該突
出部の各先端に設けられた発光体により平面状に形成さ
れる前方表示画面とから構成されることを特徴とする立
体視装置である。
【0021】このような請求項4に係る発明によれば、
装置正面から観察することにより、後方表示画面と前方
表示画面とが重ね合わされて見えるとともに、これらの
画面は、突出部の高さ分だけ、所定距離、画面垂直方向
に前後して位置されるため、両画面に所定の処理を行っ
た画像を表示することにより立体視を実現することがで
きる。
【0022】なお、上記突出部としては例えばグラスフ
ァイバー等の透明な素材を用い、後方表示画面からの光
を突出部が遮ることを防止することが好ましい。
【0023】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
立体視装置において、前記前方表示画面には、近くに写
っている被写体の輝度をその奥行き距離に比例させて明
るくし、且つ遠くに写っている被写体の輝度をその奥行
き距離に比例させて暗くした前方画像を表示させ、前記
後方表示画面には、遠くに写っている被写体の輝度をそ
の奥行き距離に比例させて明るくし、且つ近くに写って
いる被写体の輝度をその奥行き距離に比例させて暗くし
た後方画像を表示させることを特徴とする立体視装置で
ある。
【0024】このような請求項5に係る発明によれば、
観察者は、注視しようとする被写体が撮像されている前
方表示画面又は後方表示画面のうち、輝度の高い画像が
表示されている画面に目の焦点を合わせることにより距
離感を得ることができる。
【0025】すなわち、例えばLED等の発光体で前方
画像及び後方画像の単位画素を表示させれば、突出部に
より、前方画像と後方画像とは突出部の高さ分だけ前後
して位置されることとなり、両画像間で、同一被写体の
輝度比を変化させる。
【0026】これにより、前方画像の輝度を上げたとき
には観察者に近い位置に発光体からの光が見えることと
なり、逆に後方画像の輝度を上げたときには奥に位置す
る発光体からの光が見えることとなり、さらには、前後
に位置する発光体の輝度比を変化させることにより両者
の中間位置に融合した画像が見えることとなり、このよ
うな簡単な構成であっても、立体視を実現することがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0028】[第1の実施形態] (立体視装置の構成)図1は、本発明の第1の実施形態
に係わる立体視装置の構造を示す図であり、図2(a)
及び(b)は、後述する前方画像103及び後方画像1
04の説明図である。
【0029】図1に示すように、本実施形態に係る立体
視装置は、被写体の奥行き距離に応じて被写体の輝度を
調節した複数の画像である前方画像103及び後方画像
104と、これらの画像103を、光軸109上に、各
画像の輝度調節度に応じた位置に結像させる光学的手段
100とを有している。
【0030】光学的手段100は、液晶ディスプレイ等
の表示画面に表示される前方画像103と、フーリエ変
換レンズ101及び結像レンズ102と、後方画像10
4を表示する液晶ディスプレイ等の表示画面とから構成
されている。この光学的手段100では、前方画像10
3、フーリエ変換レンズ101、後方画像104,結像
レンズ102の順で、光軸109上に配置されている。
【0031】フーリエ変換レンズ101及び結像レンズ
102は、ディスプレイに表示された前方画像103の
結像105を、観察者106からみて後方画像104よ
りも手前に位置させるものであり、前方画像103から
射出された光は、フーリエ変換レンズ101で屈折さ
れ、後方画像104を迂回した後、結像レンズ102に
より集光され、結像位置105において結像される。
【0032】前方画像103は、図2(a)及び(b)
に示すように、近くに写っている被写体107(球体)
の輝度をその奥行き距離に比例させて明るくし、且つ遠
くに写っている被写体108(四角錐)の輝度をその奥
行き距離に比例させて暗くした画像である。
【0033】また、後方画像104は、図2に示すよう
に、遠くに写っている被写体108の輝度をその奥行き
距離に比例させて明るくし、且つ近くに写っている被写
体107の輝度をその奥行き距離に比例させて暗くした
画像である。
【0034】そして本実施形態では、後方画像104は
光軸109上に配置され、前方画像103は、観察者の
目106から見て、後方画像104よりも手前に結像さ
れ、その結像は、後方画像104に撮像されている同一
被写体107又は108の輝度差に比例した距離に位置
されている。
【0035】(立体視装置による作用・効果)上述した
構成を有する本実施形態に係る立体視装置によれば、観
察者106は、注視しようとする被写体107又は10
8の輝度に応じた距離感を得るため、被写体107及び
108の奥行き距離に応じてその輝度を調節した前方画
像103及び後方画像104を光軸109上に前後させ
て配置することにより、立体視を実現することができ
る。
【0036】すなわち、観察者106は、注視しようと
する被写体107又は108が撮像されている画像10
3,104のうち、輝度の高い被写体が写っている画像
の結像位置に目の焦点を合わせることにより距離感を得
るため、前方画像103において輝度が高くなっている
被写体107を注視しようとするときには、前方画像1
03の光学的実像が観察者106に近い位置に飛び出し
て見える。逆に、奥に写っている被写体108を注視す
るときには、後方画像104において輝度が高くなって
いる被写体108が、前方画像103において輝度が高
くなっている被写体107よりも奥に見えることにな
る。
【0037】特に、本実施形態では、これらの後方画像
104と、前方画像103の結像とは同一光軸109上
に位置するため、被写体107又は108に対する焦点
位置と、被写体107又は108の輻輳位置との間にズ
レが生じることがなく、違和感を生じることなく立体視
を得ることができる。
【0038】[第2の実施形態]図3は、本発明の第2
の実施形態に係わる立体視装置の構造を示す図である。
本実施形態では、上述した第1実施形態における各画像
(前方画像103及び後方画像104)を形成する単位
画素毎に光学的手段200を設けたことを特徴とする。
【0039】図3に示すように、本実施形態に係る立体
視装置は、上述した前方画像103を単位画素に分割し
た要素画203と、上述した後方画像104を単位画素
に分割した要素画204と、これらの各要素画203及
び204にそれぞれ対応させて設けられた光学的手段2
00とから構成されている。
【0040】各光学的手段200は各要素画に対応して
アレイ状に配置されるものであり、それぞれ上述した第
1実施形態と同様に、要素画203、フーリエ変換レン
ズ201、要素画204,結像レンズ202の順で、光
軸209上に配置されている。
【0041】要素画203は、第1実施形態と同様に、
近くに写っている被写体の輝度をその奥行き距離に比例
させて明るくし、且つ遠くに写っている被写体の輝度を
その奥行き距離に比例させて暗くした前方画像を、単位
画素に分割した一つである。また、要素画204は、遠
くに写っている被写体の輝度をその奥行き距離に比例さ
せて明るくし、且つ近くに写っている被写体の輝度をそ
の奥行き距離に比例させて暗くした後方画像を単位画素
に分割した一つである。
【0042】本実施形態においては、これらの要素画2
03及び204の表示手段として、小型の液晶ディスプ
レイや、複数種のLED(例えば光の三原色に対応した
3種類のLED)など光量及び色光を調節できる発光体
等が用いられている。
【0043】フーリエ変換レンズ201及び結像レンズ
202は、ディスプレイに表示された要素画203の結
像を、観察者206からみて要素画204よりも手前の
結像位置205に位置させるものであり、要素画203
から射出された光は、フーリエ変換レンズ201で屈折
され、要素画204を迂回した後、結像レンズ202に
より集光され、結像位置205において結像される。
【0044】このような構成の本実施形態に係る立体視
装置によれば、観察者206は、注視しようとする被写
体の輝度に応じた距離感を得るため、被写体の奥行き距
離に応じてその輝度を調節した要素画203及び204
を各光軸209上に前後させて配置することにより、立
体視を実現することができる。
【0045】[第3の実施形態]図3は、本発明の第3
の実施形態に係わる立体視装置の構造を示す側面図であ
る。
【0046】同図に示すように、本実施形態に係る立体
視装置は、多数の発光体302を平面状に配列させてな
る後方表示画面305と、後方表示画面305から垂直
に所定距離突出される多数の突出部303と、突出部3
03の各先端に設けられた発光体304により形成され
る平面状の前方表示画面306とから構成される。
【0047】突出部303は、基板301上に垂直に突
出される支持部材であり、その端部において実装基板3
01上に固定されているとともに、他端先端部に発光体
304が取付けられている。この突出部303は、本実
施形態では、プラスチック等の材料で形成された不透明
の部材を用いるが、例えば、透明なプラスチックやグラ
スファイバーで形成することもできる。
【0048】また、上記発光体302や304は、アレ
イ状に配置される発光体であり、本実施形態では、LE
D等の光量及び色光を調節できるものが用いられ、図示
しない電気的回路によりその前後に配置された発光体3
02と304との輝度比が調節される。なお、上述した
ように、突出部303を透明なプラスチックやグラスフ
ァイバーで形成した場合には、発光体304を突出部3
03と一体形成することもできる。
【0049】前方表示画面306には、近くに写ってい
る被写体の輝度をその奥行き距離に比例させて明るく
し、且つ遠くに写っている被写体の輝度をその奥行き距
離に比例させて暗くした前方画像が表示される。すなわ
ち、発光体304は、前方画像を単位画素に分割した一
つを表示し、発光体304が集合することによって、前
方画像を構成する。
【0050】後方表示画面305には、遠くに写ってい
る被写体の輝度をその奥行き距離に比例させて明るく
し、且つ近くに写っている被写体の輝度をその奥行き距
離に比例させて暗くした後方画像が表示される。すなわ
ち、発光体302は、後方画像を単位画素に分割した一
つを表示し、発光体302が集合することによって後方
画像を構成する。
【0051】このような構成を有する立体視装置では、
突出部303を設けることにより凹部と凸部を形成され
る。詳述すると、凹部底面には後方表示画面305が形
成され、凸部先端部分には前方表示画面306が形成さ
れる。前方表示画面306の輝度を上げたときには観察
者307に近い位置に前方表示画面306からの光が観
測され、逆に後方表示画面305の輝度を上げたときに
は、前方表示画面306の発光体304より奥に、発光
体302からの光が観測され、さらに、2次元的に前方
表示画面306と後方表示画面305の発光体302及
び304の輝度比を変化させることにより両者の中間位
置に融合した画像が観測される。
【0052】従って、本実施形態に係る立体視装置によ
れば、装置正面から観察することにより、後方表示画面
305と前方表示画面306とが重ね合わされて見える
とともに、これらの画面は、突出部303の高さ分だ
け、所定距離、画面垂直方向に前後して位置されるた
め、注視しようとする被写体が撮像されている前方表示
画面306又は後方表示画面305のうち、輝度の高い
画像が表示されている画面に目の焦点を合わせることに
より距離感を得ることができる。
【0053】[変更例]なお、本発明は上述した各実施
形態に限定されるものではない。例えば前方画像の光学
的実像あるいは虚像を形成する手段は凹面鏡を使用して
もよく、その他の構成も仕様に応じて適宜変更可能であ
る。
【0054】また、上記各実施形態では、前方画像を一
つとしたが、光学的手段を複数段に構築し、複数枚の前
方画像を生成するようにしてもよい。この場合において
も、各前方画像は、同一光軸上に結像するようにし、各
前方画像に撮像された被写体の輝度を、その前方画像の
結像位置に対応させて調節する。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
雑な機械的可動部分を設けることなく、違和感なく立体
視を可能とすることができる。このため、従来得られな
かった高性能の立体視装置を実現することができ、その
結果、自然な立体視が可能な装置を低コストで得られ
る。また、その信頼性も高く、本発明の有用性は大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる立体視装置の構造を示
す断面図である。
【図2】第1の実施形態に係わる立体視装置における前
方画像及び後方画像の説明図である。(a)は、前方画
像及び後方画像の正面図であり、(b)は、これらの画
像に撮像された被写体の位置関係を示す説明図である。
【図3】第2の実施形態に係わる立体視装置の構造を示
す断面図である。
【図4】第3の実施形態に係わる立体視装置の構造を示
す側面図である。
【図5】従来の立体視装置を模式的に示す説明図であ
る。
【符号の説明】
101・・・フーリエ変換レンズ 102・・・結像レンズ 103・・・前方画像 104・・・後方画像 105・・・前方画像の結像位置 106・・・観察者 201・・・フーリエ変換レンズ 202・・・結像レンズ 203・・・要素画 204・・・要素画 205・・・要素画の結像位置 301・・・実装基板 302・・・発光体 303・・・突出部 304・・・発光体 305・・・後方表示画面 306・・・前方表示画面 307・・・観察者 401・・・ディスプレイ面 402・・・観察者 403・・・輻輳位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C001 BC00 BC06 BC08 CC00 CC01 CC03 CC06 5B050 AA10 BA09 EA07 EA14 EA26 FA06 GA04 5C061 AA06 AA20 AA21 AB14 AB17 5G435 AA00 BB04 BB12 CC11 LL00 LL07 LL19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像内における被写体の奥行き距離に応
    じて、該被写体の輝度を調節した複数の画像と、 前記複数の画像のうち少なくとも1つを、同一光軸上
    に、各画像の輝度調節度に応じた位置に結像させる光学
    的手段とを有することを特徴とする立体視装置。
  2. 【請求項2】 近くに写っている被写体の輝度をその奥
    行き距離に比例させて明るくし、且つ遠くに写っている
    被写体の輝度をその奥行き距離に比例させて暗くした一
    又は複数の前方画像と、 遠くに写っている被写体の輝度をその奥行き距離に比例
    させて明るくし、且つ近くに写っている被写体の輝度を
    その奥行き距離に比例させて暗くした後方画像と、 前記前方画像を同一光軸上に結像させる光学的手段とを
    有し、 前記後方画像は前記光軸上に配置され、前記前方画像
    は、観察者に対して該後方画像よりも手前に結像され、
    その結像は、前記後方画像に撮像されている同一被写体
    の輝度差に比例した距離に位置されていることを特徴と
    する立体視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の立体視装置にお
    いて、 前記各画像を形成する単位画素毎に前記光学的手段を設
    けたことを特徴とする立体視装置。
  4. 【請求項4】 多数の発光体を平面状に配列させてなる
    後方表示画面と、 前記後方表示画面から垂直に所定距離突出される多数の
    突出部と、 該突出部の各先端に設けられた発光体により平面状に形
    成される前方表示画面とから構成されることを特徴とす
    る立体視装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の立体視装置において、 前記前方表示画面には、近くに写っている被写体の輝度
    をその奥行き距離に比例させて明るくし、且つ遠くに写
    っている被写体の輝度をその奥行き距離に比例させて暗
    くした前方画像を表示させ、 前記後方表示画面には、遠くに写っている被写体の輝度
    をその奥行き距離に比例させて明るくし、且つ近くに写
    っている被写体の輝度をその奥行き距離に比例させて暗
    くした後方画像を表示させることを特徴とする立体視装
    置。
JP2000295144A 2000-09-27 2000-09-27 立体視装置 Pending JP2002107665A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000295144A JP2002107665A (ja) 2000-09-27 2000-09-27 立体視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000295144A JP2002107665A (ja) 2000-09-27 2000-09-27 立体視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002107665A true JP2002107665A (ja) 2002-04-10

Family

ID=18777615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000295144A Pending JP2002107665A (ja) 2000-09-27 2000-09-27 立体視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002107665A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005026818A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 画像表示装置
JP2005129013A (ja) * 2003-10-02 2005-05-19 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及び画像処理方法
JP2008033897A (ja) * 2006-06-29 2008-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体および集積回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005026818A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 画像表示装置
JP2005129013A (ja) * 2003-10-02 2005-05-19 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及び画像処理方法
JP4562457B2 (ja) * 2003-10-02 2010-10-13 株式会社リコー 画像処理装置及び画像処理方法
JP2008033897A (ja) * 2006-06-29 2008-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体および集積回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4671625A (en) Optical apparatus for producing a natural, viewable and optically interactive image in free space
US7123287B2 (en) Autostereoscopic display
TW571120B (en) Three-dimensional display method and its device
JP2920051B2 (ja) 3次元ディスプレイ装置
JP3642736B2 (ja) 指向性ディスプレイ
JPH04504786A (ja) 三次元ディスプレイ装置
JPH11285030A (ja) 立体画像表示方法及び立体画像表示装置
US9041624B2 (en) Method and apparatus for three-dimensional display of images
CN102640035B (zh) 裸眼3d立体图像还原显示方法
Woodgate et al. Autostereoscopic 3D display systems with observer tracking
US6055100A (en) Doublet based large aperture free space imaging system
JP2004144874A (ja) 画像表示装置及び画像表示方法
JP2002148561A (ja) 立体ディスプレイ
KR100351805B1 (ko) 3차원 영상 디스플레이 시스템
JP2004020684A (ja) 3次元表示装置
US8717425B2 (en) System for stereoscopically viewing motion pictures
WO2006035817A1 (ja) 立体的二次元画像表示装置及び立体的二次元画像表示方法
JP2002107665A (ja) 立体視装置
JPH1026740A (ja) 立体像の再生方法及び装置
JPH11119154A (ja) バーチャルスクリーン型立体表示装置
CN209879155U (zh) 一种基于双光栅的立体投影装置
JP3966753B2 (ja) 立体像再生装置
JP3469854B2 (ja) 三次元表示装置
JP2005326610A (ja) 三次元画像再生装置
JPH0764020A (ja) 三次元ディスプレイおよびこれを用いた表示方法