JP5279830B2 - 映像信号処理装置及び映像表示装置 - Google Patents
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Description
本発明は映像信号処理技術に関し、空間フィルタを用いて映像の鮮鋭化処理・平滑化処理を行う映像信号処理技術に関する。
入力映像には、様々な雑音や歪みが含まれている。このような映像の劣化の要因を取り除くことにより映像を見やすくすることができ、有用な情報を抽出し強調することができる。このような処理は画像処理の中でも重要な処理の1つである。画像処理の代表的な手法には、1)濃度変換によるコントラストの強調、2)ノイズ除去のための平滑化、3)エッジを強調する鮮鋭化があり、平滑化処理/鮮鋭化処理は、画像の低周波成分/高周波成分の強調処理に相当する。本来、画像の濃度値は急変しているべき輪郭の部分などで濃度値の変化がゆるやかになっている場合、図形の輪郭がぼやけた画像となる。このような画像に対して、濃度値の変化を強調することで鮮明な画像を得ることを鮮鋭化と言う。鮮鋭化の手法の1つに、原画像をフィルタリングした結果を原画像から差し引く方法がある(鮮鋭化オペレータ)。
一方、平滑化処理は、例えば3×3のオペレータを原画像に沿って移動させ、オペレータの各要素の値と対応する原画像のピクセル値とを演算する手法がある。
以上のような原理に基づいて、テレビジョン受信装置やパーソナルコンピュータ、携帯電話機などの表示部における画像の鮮鋭化・平滑化を行うことができる回路が知られている。図30は、下記特許文献1の実施例1に記載された鮮鋭化処理のエッジ量入力(X軸)とエッジ量出力(Y軸)との関係を示す図である。
ここで、鮮鋭化処理アルゴリズムアンシャープマスク(USM)について図1A及び図30を参照しながら説明を行う。まず、入力映像信号(RGBやYUV)とその周辺の入力画像信号(空間フィルタ出力)との差分(エッジ量入力)を求める。ここで、空間フィルタ出力は入力映像信号を平滑化したデータとなっている。以下、平滑化はノイズ除去と同義とする。
鮮鋭化技術では、X軸上に決められた閾値(Th)やゲイン(β)として定義した鮮鋭化の強さを示すパラメータを用いて、エッジ量を乗算して注目画素データに加算することによって、鮮鋭度を強める鮮鋭化を行う。図30に示すように、エッジ量入力の絶対値が閾値Thに比べて小さいときは、そのエッジ量入力をノイズとみなして鮮鋭化を行わない。これは、鮮鋭化を行わない方が画質的に良好であるためであり、ノイズとみなす範囲を閾値で指定することができる。ゲインはエッジ量入力を変換するパラメータであり、ゲインの大小によって鮮鋭化の強さの調整が可能である。尚、USMによる処理イメージについては、後述する図1Cで説明する。
ここで、αは平滑化の強さを示すパラメータ、βは鮮鋭化の強さを示すパラメータ、γはエッジ量出力(Y)軸との交点パラメータであり、閾値パラメータThは、平滑化変換と鮮鋭化変換の切替えを行うエッジ量入力の値である。この技術(実施例4)を用いると、エッジ量入力の絶対値が閾値以下の場合に平滑化し、閾値以上の場合に鮮鋭化することができる。
特開平3−245675号公報
上記特許文献1に記載の技術では、閾値Th、α、β、γの4つのパラメータの設定が必要となる(図31及び上記数2参照)。また、X−Yの入出力変換が、閾値Thを境にして入出力特性の連続性を保つためには、上記4つのパラメータの1つのみを単独で調整することはできない。さらに、画像の拡大・縮小時の振る舞いに関する記載はなく、4つのパラメータ設定をそれぞれどのように設定すればよいかなどは不明である。例えば、拡大時に平滑化処理と鮮鋭化処理とを両立させて変換する際に、パラメータ設定をどう設定すれば高画質となり、かつ、連続性が保たれるのかに関する開示もない。
図32から図39までは、上記特許文献1の実施例4に示した図31に示される基本的な変換特性に対して、パラメータ単独調整によるエッジ量入出力特性の例であって、α、β、γ、Thをベースにしてそれぞれ独立でパラメータを小さく/大きく変化させた場合のエッジ量の入出力特性例を示す図である。図32は、図31からαのみを小さくするように変化させた場合における例を示す図である。この場合には、平滑化の強さを示すαを小さくしても、図32に示すように、平滑化特性の傾きが小さくなるため閾値近傍における平滑化の入出力特性と鮮鋭化との入出力特性に連続性が保てなくなる。すなわち、パラメータを単独で調整した場合、連続性が保たれなくなることがわかる。また、図33に示すように、αのみを大きくするように変化させた場合には、平滑化特性の傾きが大きくなるため閾値近傍における平滑化の入出力特性と鮮鋭化との入出力特性に連続性が保てなくなることがわかる。同様に、図34に示すように、βのみを小さくするように変化させた場合には、鮮鋭化の方の特性は傾きが小さくなるためX軸との交点が原点から遠くなり、閾値近傍における平滑化の入出力特性と鮮鋭化との入出力特性に連続性が保てなくなる。また、図35に示すように、βのみを大きく変化させた場合には、鮮鋭化の方の特性は傾きが大きくなるためX軸との交点が原点に近くなり、閾値近傍における平滑化の入出力特性と鮮鋭化との入出力特性に連続性が保てなくなる。
さらに、図36に示すように、γのみを小さくするように変化させると、鮮鋭化の直線の延長線とY軸との交点γが原点に近くなるため、同様に閾値近傍における平滑化の入出力特性と鮮鋭化との入出力特性に連続性が保てなくなる。図37のようにγのみを大きくするように変化させる場合も同様に連続性が保てなくなる。
さらに、図38・図39に示すように、Thのみを小さく又は大きくするように変化させると、同様に閾値近傍における平滑化の入出力特性と鮮鋭化との入出力特性に連続性が保てなくなる。
以上に説明したように、特許文献1に記載の技術では、4つのパラメータを用いる必要がある上に、1つのパラメータによる調整を行うと、閾値近傍における平滑化の入出力特性と鮮鋭化との入出力特性に連続性が保てなくなるという問題がある。
本発明は、用いるパラメータ数を少なくするとともに、1つのパラメータによる調整を行っても、平滑化の入出力特性と鮮鋭化との入出力特性に連続性が保てるようにすることを目的とする。また、パラメータ調整の自由度を高めることを目的とする。
本発明の一観点によれば、入力映像信号に平滑化処理と鮮鋭化処理とを行い出力映像信号とする映像信号回路であって、前記入力映像信号のエッジ量入力(X)をエッジ量出力(Y)に変換する際に、前記エッジ量入力Xと前記エッジ量出力Yとにより画定されるX−Y平面のXが正の範囲において、原点を通り、0<X<Th1の時に平滑化処理を行う第1の関数(関数1)と、前記閾値をX値とするX軸上の点(Th1,0)を通り、0<X<Th1の時に平滑化処理を行い、X>Th1の時に鮮鋭化処理を行う第2の関数(関数2)とを設け、前記平滑化処理の強度を決める平滑化係数(α1)と、前記鮮鋭化処理の強度を決める鮮鋭化係数(β1)と、前記平滑化処理と前記鮮鋭化処理の切替りを決める閾値(Th1)と、の3つのうち1つ以上を可変パラメータとして映像信号の入出力特性を決定することを特徴とする映像信号処理回路が提供される。
また、入力映像信号に平滑化処理と鮮鋭化処理とを行い出力映像信号とする映像信号回路であって、前記入力映像信号のエッジ量入力(X)をエッジ量出力(Y)に変換する際に、前記エッジ量入力Xと前記エッジ量出力Yとにより画定されるX−Y平面のXが負の範囲において、原点を通り、Th2<X<0の時に平滑化処理を行う第1の関数(関数1)と、前記閾値をX値とするX軸上の点(Th2,0)を通り、Th2<X<0の時に平滑化処理を行い、X<Th2の時に鮮鋭化処理を行う第2の関数(関数2)とを設け、前記平滑化処理の強度を決める平滑化係数(α2)と、前記鮮鋭化処理の強度を決める鮮鋭化係数(β2)と、前記平滑化処理と前記鮮鋭化処理の切替りを決める閾値(Th2)との3つのうち1つ以上を可変パラメータとして映像信号の入出力特性を決定することを特徴とする映像信号処理回路が提供される。ここで、平滑化係数(α1、α2)は第1の関数(関数1)の係数であり、鮮鋭化係数(β1、β2)は第2の関数(関数2)の係数である。また、係数とは、例えば前記関数1、2が直線の場合には、傾きを示す。曲線の場合には変数、定数に掛ける倍率を示すものである。
また、本発明は、上記に記載の映像信号処理回路の出力映像信号に基づく表示を行う表示部を有することを特徴とする表示装置であっても良い。また、当該表示装置を備えることを特徴とする携帯端末装置であっても良い。本発明の他の観点によれば、入力映像信号に平滑化処理と鮮鋭化処理とを行い出力映像信号とする映像信号処理方法であって、前記入力映像信号のエッジ量入力(X)をエッジ量出力(Y)に変換することによって得られる関係を示すX−Y入出力特性において、前記平滑化処理と前記鮮鋭化処理の切替りを決める閾値ThをX軸上(Y=0)に設定するステップと、原点を通り、|X|<Th(−Th<X<Th)の時に平滑化処理を行う第1の関数と、前記閾値を通り、|X|<Th(−Th<X<Th)の時に平滑化処理を行い、|X|>Th(X<−Th又はX>Th)の時に鮮鋭化処理を行う第2の関数であって、前記関数1と前記関数2とが交差することにより決められる入出力変換特性に基づく変換処理を行うステップと、を有することを特徴とする映像信号処理方法が提供される。
本発明によれば、入力映像信号を空間フィルタにより処理した出力信号との差分であるエッジ量入力Xと、エッジ量入力Xを変換することによって得られるエッジ量出力YとのX−Y入出力特性において、鮮鋭化されるデータと平滑化されるデータの切替りが常に連続であるため、滑らかな高画質な映像を得ることができる。
また、3つのパラメータ毎にそれぞれ異なった出力映像信号を得ることができ、拡大・縮小時(例:TV放送の縦表示、横表示)においても、高画質な映像を得ることができる。また、映像を表示する装置の特性(解像度、画面サイズ、映像のビット数)に合わせた調整ができるため、高画質な映像を得ることができる。さらに、パラメータ調整の自由度を高めることができる。
A…鮮鋭化処理部、B…空間フィルタ周辺回路、C1,C2,C3,C4,C5…映像信号変換回路、D1…映像、D2,D3…映像表示エリア、1…入力映像信号、3…空間フィルタ、5…減算器、7…閾値判定部、11…ゲイン調整部、15…乗算器、17…加算器、21…出力映像信号Y、31…レジスタ、32…式1−3を決定する回路、33…式1−2を演算する第1の演算回路、34…式1−1を演算する第2の演算回路、35…式1−4を演算する第3の演算回路、51…レジスタ、52…式2−3を決定する回路、53…式2−2を演算する第1の演算回路、54…式2−1を演算する第2の演算回路、55…式2−4を演算する第3の演算回路、71…レジスタ、72…式3−3の閾値を決定する回路、73…式3−2を演算する第1の演算回路、74…式3−1を演算する第2の演算回路、75…式3−4を演算する第3の演算回路、81…レジスタ、83…式4−3を決定する回路、85…式4−2を演算する第1の演算回路、87…式4−1を演算する第2の演算回路、89…式4−4を演算する第3の演算回路、91…レジスタ、93…式5−3を決定する回路、95…式5−2を演算する第1の演算回路、97…式5−1を演算する第2の演算回路、99…式5−4を演算する第3の演算回路、101…入力映像信号、103…ラインメモリ、105…メモリコントローラ、107…空間フィルタ、111…遅延回路、113…減算回路、115…エッジ量入力、121…表示装置、123…外部接続端子、125…制御部、127…外部メモリインターフェイスI/F、131…映像信号処理部、131a…鮮鋭化平滑化処理部、131b…γ補正部、133…表示部、141…携帯端末装置、143…操作部、145…無線通信部、147…カメラ、151…専用記憶部、153…RAM/ROM、155…形状検出部、157…レジスタ、161…TV受信部、163…外部接続端子、165…外部メモリI/F、167…電源(バッテリ)、171…制御部、181…映像信号処理部、181a…RGBYUV変換部、181b…鮮鋭化平滑化処理部、181c…YUVRGB変換部、181d…γ補正部、183…表示部、191…携帯端末装置、192…Th(閾値)設定部、193…β(鮮鋭化)設定部、194…α(平滑化)設定部、197…アンテナ、201…電波塔、203…ネットワーク、205…サーバ。
以下、本発明の実施の形態による画像処理技術について図面を参照しながら説明を行う。図1Aは、鮮鋭化処理(アンシャープマスク(USM))のアルゴリズムの概要を示す機能ブロック図である。図1Aに示すように、鮮鋭化処理部Aは、まず、入力映像信号(RGBやYUV)とその周辺の入力画像信号(空間フィルタ出力)との差分(エッジ量入力)を求める(符号B)。ここで、空間フィルタ出力は入力映像信号を平滑化したデータとなっている。
鮮鋭化技術では、X軸上に決められた閾値(Th)やゲイン(α)として定義した鮮鋭化の強さを示すパラメータを用いて、エッジ量を乗算して注目画素データに加算することによって、鮮鋭度を強める鮮鋭化を行う。閾値判定・ゲイン調整処理において、エッジ量入力の絶対値が閾値Thに比べて小さいときは、そのエッジ量入力をノイズとみなして鮮鋭化を行わない。これは、鮮鋭化を行わない方が画質的に良好であるためであり、ノイズとみなす範囲を閾値で指定することができる。ゲイン調整に用いるゲインはエッジ量入力を変換するパラメータであり、ゲインの大小によって鮮鋭化の強さの調整を行い出力映像信号Yとする。このようにして、入力映像信号を出力映像信号に変換する。
図1Bは、図1Aの符号Bに示す構成の詳細である空間フィルタ周辺回路の一構成例を示す機能ブロック図である。図1Bに示すように、入力映像信号101は、メモリコントローラ105により制御されるラインメモリ103(第1から第3までのラインメモリ103a〜103c)に蓄積され、順番に空間フィルタ107に出力される。空間フィルタ107でフィルタリングされた映像信号は減算回路113に出力される。また、ラインメモリ103からの出力は遅延回路111にも出力され、遅延をもって減算回路113に出力される。減算回路113では、両方の入力信号の減算処理を行い、エッジ量入力115として出力する。
次に、USMによる処理イメージについては図1Cを参照して説明する。各信号線路から引き出され符号a〜fまでにより示された図は、画像の画素値を側面からみた各点における模式的な図であり、画素値を上下の高さ方向で示している。入力映像信号1が符号aに示すような画像であった場合に、例えば3×3の空間フィルタ3によりフィルタリングされると、符号bに示すように、平滑化が行われる。次いで、減算器5によりaからbを減算すると、符号cに示すように差分が求められる。符号cの信号を用い符号dに示すように閾値判定部7により判定を行い、閾値以上の信号についてはゲイン調整部11においてゲイン調整を行う。一方、閾値未満の場合には信号はなくなる(符号e)。閾値以上の場合の信号に加算器17において、入力信号aと加算し、出力映像信号Y21、すなわち、符号fで示される鮮鋭化された信号が得られる。
まず、本発明の第1の実施の形態による映像処理技術について図面を参照しながら説明を行う。
ここで、本明細書に記載の全ての実施例において、Xが正の範囲において使用するパラメータ(α1、β1、Th1)とXが負の範囲において使用するパラメータ(α2、β2、Th2)を同じパラメータ(α、β、Th)を用いて変換できるようにした場合を例として記載する。以下、平滑化パラメータαは0に近いほど小さいと定義し、鮮鋭化パラメータβは0に近いほど小さいと定義し、閾値パラメータThは0に近いほど小さいと定義する。
図2は、本実施の形態による映像信号調整技術の原理を示す図であり、X−Y変換を行うための図である。図2には、X−Y変換の式も示されている。
図31に示すX−Y変換図では、閾値パラメータThにおいて、平滑化処理変換と鮮鋭化処理変換の切替えを行っている。一方、図2における本実施の形態によるX−Y変換図では、閾値パラメータThは、Y=0、すなわち、X軸上に閾値Thを定め、鮮鋭化を決定する関数がThを通過するように設定している。また、−Th〜+Thまでを平滑化(ノイズ除去)処理を行う範囲と定め、それよりも外側の範囲を、鮮鋭化処理を行う範囲と定めている。この場合には、図中の式に示すように、Y1=α・Xと、Y2=β・(X−Th_t)とで示される2つの1次直線による式のうち、X軸上において内側の式Y1と外側の式Y2との両方の式の交点がX−Y変換式の最大値と最小値となる。この変換式では、用いられるパラメータ(1次式の係数α、β)が、平滑化の強さを示すパラメータα、鮮鋭化の強さを示すパラメータβ、平滑化処理と鮮鋭化処理の切替りを決めるX軸上の閾値Thの3つのみからなるように設定している。
より具体的には、図2において、Xが正の範囲において、(X、Y)=(0、0)及び(X,Y)=(Th、Y1<0)を連続的に結ぶ第1の関数の傾き(平滑化パラメータα)と、(X,Y)=(0、Y2<0)及び(X,Y)=(Th,0)を連続的に結び、さらにX>Th方向に延伸する第2の関数の傾き(鮮鋭化パラメータβ)と、平滑化処理と鮮鋭化処理の切替りを決めるX軸上の値(閾値パラメータTh)の3つのパラメータにより映像信号の入出力特性を決定することができる。α、βの値により関数の形状を変化させることができ、ThによりX軸と関数との交点を決定することができる。
図3から図8までは、図2に示すα、β、Thの3つのパラメータをそれぞれ独立して小さくしたり大きくしたりした場合の入出力特性例(Y1、Y2)について示す図である。図3は、αのみを小さくするように変化させた場合の例であり、Y1の傾きが小さくなっているが、Y2はαに依存せず、かつ、Yの最大値、最小値は、Y1とY2との交点として定まるため、X−Yの変換式の連続性を保つことができる。
図4は、αのみを大きくするように変化させた場合の例であり、Y1の傾きが大きくなっているが、Y2はαに依存せず、かつ、Yの最大値、最小値は、Y1とY2との交点として定まるため、X−Yの変換式の連続性を保つことができる。図5は、βのみを小さくするように変化させた場合の例であり、Y2の傾きが小さくなっているが、Y1はβに依存せず、かつ、Yの最大値、最小値は、Y1とY2との交点として定まるため、X−Yの変換式の連続性を保つことができる。図6は、βのみを大きくするように変化させた場合の例であり、Y2の傾きが大きくなっているが、Y1はβに依存せず、かつ、Yの最大値、最小値は、Y1とY2との交点として定まるため、X−Yの変換式の連続性を保つことができる。図7は、Thのみを小さくするように変化させた場合の例であり、Y1とY2の傾きは変化しておらず、また、Yの最大値、最小値は、Y1とY2との交点として定まるため、X−Yの変換式の連続性を保つことができる。図8のように、Thのみを大きく変化させた場合も同様である。
本実施の形態によれば、鮮鋭化特性データと平滑化特性データとの交点を、閾値Thの内側に設定することにより、鮮鋭化パラメータと平滑化パラメータとを閾値Thとは独立に切替えるとともに鮮鋭化特性データと平滑化特性データとを常に連続にすることができるため、滑らかな高画質な映像を得ることができる。また、3つのパラメータ毎にそれぞれ異なった出力映像信号を得ることができる。
表1は、本実施の形態による映像信号調整技術におけるパラメータの設定例を示すものである。1/2倍に縮小時、2倍に拡大時のα、β、Thも示している。表示装置の概要としては、サイズが24.1型、画素ピッチが0.27×0.27mmのカラーTFT液晶パネルであり、推奨解像度は1920x1200である。フィルタの設定としては、フィルタサイズが5×5、フィルタ係数が全て“1”である。表示画像は、画像の種類が静止画であり、画像サイズが480×640であり、YUVのY(輝度)成分に対して処理を行った。
表1に示す3つのパラメータの設定のみで、鮮鋭化と平滑化が両立された高画質な画像表示がされていることを確認できる。モニターのサイズや画素ピッチ、拡大縮小アルゴリズム等の条件に応じた調整が必要になるが、例示的に示す表1の値をベースにして映像の調整を行うことができる。3つのパラメータ毎にそれぞれ異なった出力映像信号を得ることができるため、映像を表示する装置の特性(解像度、画面サイズ、映像のビット数)に合わせた調整が可能となり、高画質な映像を得ることができる。
図9(b)は、本実施の形態による映像信号変換回路の一例を示す機能ブロック図である。図9(a)は、各機能ブロックにおける演算式を示す図である。図9(b)に示す映像信号変換回路C1は、閾値Th、β、αの値を格納するレジスタ31と、式1−3の閾値を決定する回路32、式1−2を演算する第1の演算回路33、式1−1を演算する第2の演算回路34、式1−4を演算する第3の演算回路35、を有している。第3の演算回路35は、Y1とY2との最大値を求める回路36と、Y1とY2との最小値を求める回路37と、それぞれの出力からYを求めて出力する回路38と、を有している。入力信号Xは、回路32・33・34・38に入力されている。回路C1からはYが出力される。この構成によれば回路規模を小さくしながら映像信号に基づく表示の高品質化を図ることができる。
以下、この鮮鋭化平滑化回路を利用した具体的な装置への応用例について説明する。図10は、本実施の形態による映像信号処理回路(鮮鋭化平滑化処理部131a)を有する表示装置121の一構成例を示す図である。表示装置121は、外部接続端子123と、制御部125と、外部メモリインターフェイスI/F127と、映像信号処理部131と、表示部133とを有している。外部接続端子123又は外部メモリインターフェイスI/F127から、映像入力信号を取得し、制御部125の指示に基づいて、映像信号処理部131でγ補正と前述の鮮鋭化平滑化処理部131aにより信号処理を行う。このようにして処理された出力映像信号を表示部133に出力して映像を表示させることができる。
図11は、本実施の形態による鮮鋭化平滑化回路を用いた携帯端末装置141の一構成例を示す機能ブロック図である。図11に示すように、本実施の形態による携帯端末装置141は、操作部143と、無線通信部145と、カメラ147と、専用記憶部151と、RAM/ROM153と、例えば折り畳み型の携帯端末装置の形状を検出する形状検出部155と、レジスタ157と、TV受信部161と、外部接続端子163と、外部メモリI/F165と、電源(バッテリ)167と、制御部(CPU)171と、出力映像信号を出力する映像信号処理部181と、出力された映像信号に基づく表示をする表示部183と、を有している。
映像信号処理部181は、RGBYUV変換部181aと、鮮鋭化平滑化処理部181bと、YUVRGB変換部181cと、γ補正部181dと、を有している。このように、携帯端末装置141の映像信号処理部181に、本実施の形態による鮮鋭化平滑化処理部を利用することで、高画質な映像を簡単に得ることができる。
図12は、図11に示す携帯端末装置の表示部183に鮮鋭化平滑化処理部の調整パラメータを変更できるユーザインターフェイスを表示させた例を示す図である。携帯端末装置191には、表示部183と、操作部143と、アンテナ197とが設けられている。表示部183に表示した3つのパラメータTh(閾値)192、β(鮮鋭化)193、α(平滑化)194の設定値を操作部143によってそれぞれ変更することができるようになっている。(図では、閾値192を調整している様子が示されている。)。携帯端末装置のメーカ側が、出荷時に表示の個体差を無くすためにパラメータ調整することもできるし、ユーザが好みに応じて調整することもできる。ここで、調整パラメータを変更しながら、映像を確認できる構成が好ましい。例えば、メニュー表示を表示部183にスーパーインポーズにより表示させ、映像は全画面表示で調整後の映像が確認できるようにしておくこともできる。また、設定用の表示部を別途設けておいてもよい。
図13は、本実施の形態による映像処理技術の利用シーンの一例を示す図である。全体を制御するのは、制御部(CPU)171である。ユーザからのパラメータ設定は操作部143により行うことができる。また、無線通信部145から無線通信によりパラメータ設定することができる。形状検出部155からの検出結果により携帯端末装置を制御することも可能である。例えば、形状検出部155によって、携帯端末装置の表示部の縦表示、横表示を検出することが可能となる。また、後述するように、テレビジョン(TV)受信部161から放送データによるパラメータ設定も可能である。
入力映像信号は、無線通信部145、カメラ147、外部メモリI/Fからの動画・静止画など及びTV受信部161からのデジタル放送の映像などをソースとして取得され、映像信号処理部181の鮮鋭化平滑化処理部181bにおいて、本実施の形態による鮮鋭化・平滑化処理が行われる。この処理を行うためのパラメータが上記の各設定部から設定され制御部171を介してレジスタ157に設定されている設定値を更新することができる。更新されたパラメータを用いて入力映像の鮮鋭化処理・平滑化処理が行われる。出力映像信号を表示部183に出力して映像を表示させることができる。
さらに、出力映像信号は、制御部171にも送ることができ、この出力映像信号(動画・静止画)を、無線通信部145、外部接続端子163、ハードディスク・メモリカードなどの専用記憶部151に出力するようにすることもできる。設定に基づくパラメータ値も同様に、無線通信部145、外部接続端子163、専用記憶部151に出力することができる。
図14は、映像信号処理部における処理の流れを示す図である。図14に示すように、入力映像信号がまず、RGBYUV変換部181aに入力され、次いで、鮮鋭化平滑化処理部181bにおいて本実施の形態による変換処理が行われ、次いで、YUVRGB変換部181cにおいて変換が行われ、次いで、ガンマ補正部181dにおいてガンマ補正が行われ、出力映像信号が出力される。
図15は、設定値の送受信を行う利用シーンの一例を示す図である。例えば、ユーザAが使用している携帯端末装置191aの設定値を、ネットワーク203を介して直接ユーザBの使用している携帯端末装置191bに送信するようにしても良い。この設定値とは、テレビ電話の自画像送信に合わせたパラメータとして送信する設定値、電波塔201から放送されるTV放送であって視聴中のテレビジョン(TV)放送にマッチングするように自分が調整した結果の設定値などをやり取りすることで、ユーザ同士で調整値を共有するようにすることができる。また、調整したパラメータを用いて変換されたTV電話の画像自体も送受信が可能である。尚、テレビジョン放送のコンテンツ(番組)自体に設定値が付与されていてもよい。サーバ205を介して、設定値付きの映像コンテンツをダウンロードできるようにしてもよい。この場合にも、動画コンテンツにマッチングした設定値を合わせて取得するようにし、映像コンテンツにマッチングした調整値をレジスタに設定することができる。以上のように、様々な形態でコンテンツを取得する際に、コンテンツにマッチングしたパラメータの設定値を合わせて取得することにより、コンテンツに適したパラメータにより鮮鋭化平滑化処理を行うことができる。
図16は、表示される映像の拡大・縮小に関する表示の一例を示す図である。符号197はTV受信用のアンテナである。この映像にマッチした放送データによる設定、ユーザ同士の共有設定がある場合は、それをベースに表示ができる。無い場合でも、前述のようなユーザI/Fを用意しておけば、ユーザが望む映像に調整することが簡単にできる。
例えば、携帯端末装置191のテレビで受信した映像をD1で示すと、D2に示すように、携帯端末装置191の表示部183に対して縦画面の表示時に映像表示エリアD2が受信した映像D1よりも解像度が小さい場合、映像表示エリア内に表示させるため、TV映像を縮小する必要がある。一方、D3に示すように、横画面の表示時に映像表示エリアD3が受信した映像D1よりも解像度が大きい場合に表示部全体に表示させるには、TV映像を拡大する必要がある。拡大する場合には、平滑化するデータの割合を少なくし、鮮鋭化するデータの割合を多くすることで、表示の品質を向上させることができる。一方、縮小する場合は、平滑化するデータの割合を多くし、鮮鋭化するデータの割合を少なくするような調整を行うことにより、あまりきつくない表示として見やすくすることができる。
尚、操作は、操作部143によるユーザの単純なキー操作だけでなく、筐体の形状を変化(例えば表示部の回転動作など)させることを含み、その際の形状検出を行うことによる自動的な操作を含むものである。例えば、図13の形状検出部155などで形状検出が可能となる。この場合には、制御部(図示せず)は、形状検出部により縦画面表示か横画面表示かを判定し、レジスタの設定値を必要に応じて更新する。
図17は、本実施の形態による鮮鋭化処理・平滑化処理の流れを示すフローチャート図である。まず、ステップS1に示すように、処理を開始し(START)、ステップS2において、Y1=α・Xの演算を行う。次いで、ステップS3において、Xが正か負かを判定する。負の場合には(Yes)ステップS4に進み、正の場合には(No)ステップS5に進む。ステップS4においては、Th_tを−Thとする。ステップS5においては、Th_tをThとする。次いで、ステップS6・S7において、Y2=β・(X−Th_t)を求める。さらに、ステップS8ではY=min(Y1,Y2)を、ステップS9ではY=max(Y1,Y2)を求め、処理を終了する(ステップS10)。このように、ソフトウェア処理により図2に示すような鮮鋭化平滑化処理を行うこともできる。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、原点を通過する関数として定義される第1の関数の係数を平滑化パラメータ(α)とし、閾値Thを通過する関数として定義される第2の関数の係数を鮮鋭化パラメータ(β)とすることにより、鮮鋭化平滑化処理が簡単になる。
また、3つのパラメータ毎にそれぞれ異なった出力映像信号を得ることができるため、拡大・縮小時(例:TV放送の縦表示、横表示)においても、高画質な映像を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態による映像処理技術について図面を参照しながら説明を行う。
図18は、本実施の形態による映像処理技術の原理を示す図であり、X−Y変換を行うための図である。図18に示すように、平滑化(ノイズ除去)を行う関数が原点と閾値Th、−Thを通る2次曲線Y1=α_t・X・(X−Th_t)により表され、鮮鋭化を行う関数が閾値Th、−Thを通る直線Y2=β・(X−Th_t)により表される。この手法を用いると、第1の実施の形態の場合よりも回路規模や処理量は大きくなるが、画像の変化がより一層滑らかになるという利点がある。
図19は、本実施の形態による映像信号変換回路の一例を示す機能ブロック図である。図19(a)に、各機能ブロックにおける演算式を示す。図19(b)に示す映像信号変換回路C2は、閾値Th、β、αの値を格納するレジスタ51と、式2−3の閾値とαとを決定する回路52、式2−2を演算する第1の演算回路53、式2−1を演算する第2の演算回路54、式2−4を演算する第3の演算回路55、を有している。第3の演算回路55は、Y1とY2との最大値を求める回路56と、Y1とY2との最小値を求める回路57と、それぞれの出力からYを求めて出力する回路58と、を有している。入力信号Xは、回路52・53・54・58に入力されている。回路C2からはYが出力される。この構成によれば回路規模を小さくしながら映像信号に基づく表示のより一層の高品質化を図ることができる。
図20は、本実施の形態による処理をソフトウェア処理による行うための処理の流れを示すフローチャート図である。まず、ステップS11に示すように、処理を開始し(START)、ステップS12において、Xが正か負かを判定する。負の場合には(Yes)ステップS13に進み、正の場合には(No)ステップS14に進む。ステップS13においては、α_t=−α、Th_t=−Thとし、ステップS14においては、α_t=α、Th_t=Thとする。次いで、ステップS15において、Y1 = α_t・X・(X − Th_t)を求める。さらに、ステップS16ではY2=β・(X−Th_t)を求める。ステップ17において、Xの条件を判定する。Yesの場合にはステップ18においてY=max(Y1,Y2)を求め、Noの場合には、ステップS19においてY=min(Y1,Y2)を求め、処理を終了する(ステップS20)。このように、ソフトウェア処理により鮮鋭化平滑化処理を行うこともできる。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、原点を通過する関数として定義される第1の関数である2次曲線の係数を平滑化パラメータ(α)とし、閾値Thを通過する関数として定義される第2の関数である直線の傾きを鮮鋭化パラメータ(β)とすることにより、鮮鋭化平滑化処理が簡単になる。
また、3つのパラメータ毎にそれぞれ異なった出力映像信号を得ることができるため、拡大・縮小時(例:TV放送の縦表示、横表示)においても、高画質な映像を得ることができる。この構成によれば回路規模を小さくしながら映像信号に基づく表示のより一層の高品質化を図ることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態による映像処理技術について図面を参照しながら説明を行う。
図21は、本実施の形態による映像処理技術の原理を示す図であり、X−Y変換を行うための図である。図21に示すように、平滑化(ノイズ除去)を行う関数が、原点と閾値Th、−Thを通る3次曲線Y1=α・X・(X−Th_t)・(X+Th_t)により表され、鮮鋭化を行う関数が、閾値Th、−Thを通る直線Y2=β・(X−Th_t)により表される。この手法を用いると、第1の実施の形態の場合よりも回路規模や処理量は大きくなるが、第2の実施例と同様に画像の変化が滑らかになるという利点がある。
図22は、本実施の形態による映像信号変換回路の一例を示す機能ブロック図である。図22(a)に、各機能ブロックにおける演算式を示す。図22(b)に示す映像信号変換回路C3は、閾値Th、β、αの値を格納するレジスタ71と、式3−3により閾値Th_tを求める回路72と、式3−2より、β・(X−Th_t)を求める第1の演算回路73と、式3−1より、α・X(X−Th_t)・(X+Th_t)を求める第2の演算回路74と、式3−4に基づいてYを求める第3の演算回路75と有している。第3の演算回路75は、Y1とY2との最大値を求める回路76と、Y1とY2との最小値を求める回路77と、それぞれの出力からYを求めて出力する回路78と、を有している。入力信号Xは、回路72・73・74・78に入力されている。回路C3からはYが出力される。この構成によれば映像信号に基づく表示のより一層の高品質化を図ることができる。
図23は、本実施の形態による処理をソフトウェア処理による行うための処理の流れを示すフローチャート図である。まず、ステップS31に示すように、処理を開始し(START)、ステップS32において、Xが正か負かを判定する。負の場合には(Yes)ステップS33に進み、正の場合には(No)ステップS34に進む。ステップS33においては、Th_t=−Thとし、ステップS34においては、Th_t=Thとする。次にステップS35において、Y1 = α・X・(X−Th_t)・(X+Th_t)を求め、ステップS36において、Y2=β・(X−Th_t)を求める。ステップ37において、Xの条件を判定する。Yesの場合にはステップ38においてY=max(Y1,Y2)を求め、Noの場合には、ステップS39においてY=min(Y1,Y2)を求め、処理を終了する(ステップS40)。このように、ソフトウェア処理により鮮鋭化平滑化処理を行うこともできる。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、原点を通過する関数として定義される第1の関数である3次曲線の係数を平滑化パラメータ(α)とし、閾値Thを通過する関数として定義される第2の関数である直線の傾きを鮮鋭化パラメータ(β)とすることにより、鮮鋭化平滑化処理が簡単になる。
また、3つのパラメータ毎にそれぞれ異なった出力映像信号を得ることができるため、拡大・縮小時(例:TV放送の縦表示、横表示)においても、高画質な映像を得ることができる。この構成によれば映像信号に基づく表示のより一層の高品質化を図ることができる。
さらに、n(nは4以上の整数)曲線を用いることもできる。尚、直線、2次曲線などは、完全な曲線でなくても良く、X軸との交点なども完全に原点や閾値と一致していなくても、良い。また、例えば、図19(b)の55で示した演算回路を簡単にしたい場合は必ず閾値で平滑化処理と鮮鋭化処理を切替わるようにすればよい。その場合の演算式は図41(a)のような式を用いればよい。入出力特性は図40のようになる。図41(b)は映像信号変換回路の一例を示す機能ブロック図であり、図42はソフトウェア処理による行うための処理の流れを示すフローチャート図である。また、例えば、図22(b)の75で示した演算回路を簡単にしたい場合は、同様に必ず閾値で平滑化処理と鮮鋭化処理を切替わるようにすればよい。その場合の演算式は図44(a)のような式を用いればよい。入出力特性は図43のようになる。図44(b)は映像信号変換回路の一例を示す機能ブロック図であり、図45はソフトウェア処理による行うための処理の流れを示すフローチャート図である。また、パラメータ(α、β、Th)は、Xが正の範囲において使用するパラメータ(α1、β1、Th1)と、Xが負の範囲において使用するパラメータ(α2、β2、Th2)のように、Xの範囲が正と負との場合において別の値を用いて処理してもよい。また、例えば、閾値パラメータはパラメータではなく固定値としてもよく、その場合は更に回路規模が小さくすることができる。つまり、3つのパラメータのうちの少なくとも1つが可変であれば良い。
(本実施の形態による映像処理結果の例)
以下に、図2に基づく映像処理と図30に基づく映像処理結果の比較例について説明する。以下、フィルタサイズが3×3、フィルタ係数は全て1の場合を例に説明する。但し、フィルタサイズが、5×5、7×7のような場合や、フィルタ係数が異なるものを設定してもよい。また、データはYUVのY(輝度)成分に対して処理を行う場合を例に説明する。但し、データはYCbCr、YPbPr、YIQのYや、L*u*v*、L*a*b*のL、RGBなどに対しても同様に処理することができる。
以下に、図2に基づく映像処理と図30に基づく映像処理結果の比較例について説明する。以下、フィルタサイズが3×3、フィルタ係数は全て1の場合を例に説明する。但し、フィルタサイズが、5×5、7×7のような場合や、フィルタ係数が異なるものを設定してもよい。また、データはYUVのY(輝度)成分に対して処理を行う場合を例に説明する。但し、データはYCbCr、YPbPr、YIQのYや、L*u*v*、L*a*b*のL、RGBなどに対しても同様に処理することができる。
図24は、本発明の第1の実施の形態(a)と特許文献1の実施例1の映像処理技術(b)に基づくX軸上での範囲を示す模式的な図である。従来の映像処理では、閾値Thを境界として、鮮鋭化を行う領域と、鮮鋭化を行わない領域に分けられる。一方、本実施の形態による映像処理においては、エッジ量入力X軸において、X=0から平滑化処理の特性を示すY1と鮮鋭化処理の特性を示すY2との交点までの範囲は、平滑化処理が行われ、Xの絶対値が閾値Thより大きい範囲では鮮鋭化処理が行われ、その中間領域では平滑化処理と鮮鋭化処理との中間的な処理が行われる。
図25は、本実施の形態と従来の映像処理技術に基づく平滑化処理結果の例を示して比較した図である。上から順番に、パラメータであるβ=1、α=−1、Th=3の場合、β=2(2倍)、α=−1、Th=3の場合、β=1、α=−0.5(半分)、Th=3の場合、β=1、α=−1、Th=6(2倍)の場合の例である。左から順番に、5×5の入力映像信号(輝度)、エッジ量入力(四捨五入した値)、従来技術に基づく出力映像信号、本実施の形態による出力映像信号の例を示す図である。右端には、輝度の面内での標準偏差が示されている。平滑化されるデータがあるため、従来技術より標準偏差が小さくなっており、画像は滑らかで高画質となることがわかる。また、鮮鋭化パラメータを2倍にした場合においても、鮮鋭化データがないため、鮮鋭化パラメータを2倍にしない場合と同様に、通常時と標準偏差に変化がなく、従来技術より画像は滑らかで高画質となる。また、αを半分にした場合には、平滑化の強さを示すパラメータを弱くするように変更したため、通常時から標準偏差が変化(増加)したが、それでも、従来技術よりは画像は滑らかで高画質となっていることがわかる。
さらに、閾値を変更した場合においても、ノイズとみなす範囲を増やしたことにより、全てのデータがノイズとみなす範囲に含まれることになったため、標準偏差は最も小さくなっており、平滑化効果(ノイズ除去効果)は最も高く、高画質となることがわかる。平滑化から鮮鋭化へ切替わる境目が連続であるため各パラメータを単独で変更できる。また、特許文献1の実施例4ではこのような変換はできない。また従来技術では出力結果に変化が無いが、本実施の形態では出力データに変化があり、様々な平滑化効果を出すことができ高画質化が実現できる。
図26は、図25において、表示を2倍に拡大した場合の平滑化処理結果の例を示して比較した図である。特徴として、通常時よりもエッジ量入力が拡大前と比べて小さくなっていることが分かる。本実施の形態では、全てが平滑化されるデータとなるため、従来技術より標準偏差が小さく、画像は滑らかで高画質となることがわかる。この場合には、エッジ量入力が拡大前と比較して小さくなっており、この例では全ての画素が平滑化されている。
図27は、本実施の形態と従来の映像処理技術に基づく鮮鋭化処理結果の例を示して比較した図であり、図25に対応する図である。上から順番に、パラメータであるβ=1、α=−1、Th=6の場合、β=2(2倍)、α=−1、Th=6の場合、β=1、α=−0.5(1/2倍)、Th=6の場合、β=1、α=−1、Th=12(2倍)の場合の例である。本実施の形態では、それぞれ平滑化されるデータと鮮鋭化されるデータがある。また、鮮鋭化処理と平滑化処理の切替りが連続的であるため、従来技術に比べて画像は滑らかで高画質となることがわかる。
図28は、図27において、表示を2倍に拡大した場合の鮮鋭化処理結果の例を示して比較した図である。ここで、設定値は通常時と同様にβ=1、α=−1、Th=6を用いている。この場合には、鮮鋭化を行いたかったのだが、エッジ量入力が拡大前と比べて小さくなっているため、その結果、全てが平滑化されるデータとなっていることがわかる。2倍拡大時も通常時と同様に鮮鋭化を行いたい場合は、通常時と同様の設定では、本実施の形態の出力結果全てが平滑化されてしまう。図26で示した平滑化効果確認の拡大時も同様であったように、拡大アルゴリズムによっては通常時と同様のパラメータを拡大時にも用いると、エッジ量入力が拡大前と比べて小さくなっているため、拡大時はかなりの画素が平滑化されてしまう結果となる。従って、拡大時は平滑化するデータの割合を少なくし、鮮鋭化するデータの割合を多くする方が高画質化となるため、閾値Thを小さくする、平滑化量を決定するパラメータαを小さくする、鮮鋭化量を示すパラメータβを大きくする、のいずれかの処理のうち、少なくとも3つのうちの1つを行うことで高画質化が可能となる。よってここでは例えば、拡大時はβ=2(2倍)、α=−1、Th=3(1/2倍)に設定すればよい。また、前段の拡大アルゴリズムがどのようなものであるか確認できていなくとも、出力結果を見たうえで、3つのパラメータを調整できるため、ユーザが望む画像に調整できる。
また、図29は、図28で拡大した画像を1/2倍に縮小した際のデータを入力映像信号として平滑化と鮮鋭化の処理を行った結果を示す図である。ここで、設定値を拡大時の高画質化パラメータとして提案した値であるβ=2、α=−1、Th=3を同様に用いてしまうと、エッジ量入力が縮小前(図28のエッジ量入力)と比べて大きくなっているため、かなりの画素が鮮鋭化されてしまう結果となることが予測できる。よって例えば、1/2倍縮小時に拡大時と同様に高画質化したい場合は、縮小時に閾値Thを大きくする、平滑化量を決定するパラメータαを大きくする、鮮鋭化量を示すパラメータβを小さくする、のいずれかの処理のうち、少なくとも3つのうちの1つを行った設定値を縮小に設定することで高画質化が可能となる。この従来技術及び本実施の形態による出力映像信号は、β=1(1/2倍)、α=−1、Th=6(2倍)を用いて処理を行った場合を示している。本実施の形態の出力結果を見ると、鮮鋭化処理と平滑化処理が共に連続的に行われ、高画質化が可能となっていることが分かる。前段の縮小アルゴリズムがどのようなものであるか確認できていなくとも、出力結果を見たうえで、3つのパラメータを調整できるため、ユーザが望む画像に調整できる。
(まとめ)
本実施の形態によれば、入力映像信号を空間フィルタにより処理した出力信号との差分であるエッジ量入力Xと、エッジ量入力Xを変換することによって得られるエッジ量出力YとのX−Y入出力特性において、鮮鋭化されるデータと平滑化されるデータの切替りが常に連続であるため、滑らかな高画質な映像を得ることができる。また、3つのパラメータ毎にそれぞれ異なった出力映像信号を得ることができ、拡大・縮小時(例:TV放送の縦表示、横表示)においても、高画質な映像を得ることができる。また、映像を表示する装置の特性(解像度、画面サイズ、映像のビット数)に合わせた調整ができるため、高画質な映像を得ることができる。さらに、パラメータ調整の自由度を高めることができる。
本実施の形態によれば、入力映像信号を空間フィルタにより処理した出力信号との差分であるエッジ量入力Xと、エッジ量入力Xを変換することによって得られるエッジ量出力YとのX−Y入出力特性において、鮮鋭化されるデータと平滑化されるデータの切替りが常に連続であるため、滑らかな高画質な映像を得ることができる。また、3つのパラメータ毎にそれぞれ異なった出力映像信号を得ることができ、拡大・縮小時(例:TV放送の縦表示、横表示)においても、高画質な映像を得ることができる。また、映像を表示する装置の特性(解像度、画面サイズ、映像のビット数)に合わせた調整ができるため、高画質な映像を得ることができる。さらに、パラメータ調整の自由度を高めることができる。
尚、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。例えば、エッジ量入力Xとエッジ量出力Yとにより画定されるX−Y平面のXが正の範囲において、原点を通り、0<X<Th1の時に平滑化処理を行う第1の関数(関数1)と記載されている場合に、第1の関数が原点の近傍を通っていれば、完全に原点を通っていなくても、本発明の範囲内に入るものである。また、閾値をX値とするX軸上の点(Th1,0)を通り、0<X<Th1の時に平滑化処理を行い、X>Th1の時に鮮鋭化処理を行う第2の関数(関数2)に関しても、点(Th1,0)を通っていなくてもその近傍を通っていれば本発明の範囲内に入るものである。
すなわち、本発明は、入力映像信号に平滑化処理と鮮鋭化処理とを行い出力映像信号とする映像信号回路であって、前記入力映像信号のエッジ量入力(X)をエッジ量出力(Y)に変換する際に、前記平滑化処理の強度を決める平滑化係数(α)と、前記鮮鋭化処理の強度を決める鮮鋭化係数(β)と、前記平滑化処理と前記鮮鋭化処理の切替り位置(X)を決める閾値(Th)と、の3つがあり、そのうちの少なくとも1つが可変パラメータである連続した関数により映像信号の入出力特性が決められることが特徴であり、当業者の想到する範囲内で種々の変更・置換等が可能であり、これらの場合であっても本発明の範囲内に入るものである。
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明は、映像処理回路に利用可能である。
Claims (8)
- 入力映像信号に平滑化処理と鮮鋭化処理とを行い出力映像信号とする映像信号回路であって、
前記入力映像信号のエッジ量入力(X)をエッジ量出力(Y)に変換する際に、
前記エッジ量入力Xと前記エッジ量出力Yとにより画定されるX−Y平面のXが正の範囲において、
前記平滑化処理の強度を決める平滑化係数(α1)と、
前記鮮鋭化処理の強度を決める鮮鋭化係数(β1)と、
前記平滑化処理と前記鮮鋭化処理の切替りを決める閾値(Th1)と、
の3つのうち1つ以上を可変パラメータとして映像信号の入出力特性を決定し、
原点を通り、0<X<Th1の時に平滑化処理を行う傾きがα1である第1の関数(関数1)と、
前記閾値をX値とするX軸上の点(Th1,0)を通り、0<X<Th1の時に平滑化処理を行い、X>Th1の時に鮮鋭化処理を行う傾きがβ1である第2の関数(関数2)とを設け、
前記閾値Th1は、0<X<Th1の時にYを負にする平滑化処理を行い、X>Th1の時にYを正にする鮮鋭化処理を行う値として定義され、
前記関数1と関数2とが、0<X<Th1の領域で交点を持つ場合に、Y値が大きい方の前記関数を選択することを特徴とする映像信号処理回路。 - 入力映像信号に平滑化処理と鮮鋭化処理とを行い出力映像信号とする映像信号回路であって、
前記入力映像信号のエッジ量入力(X)をエッジ量出力(Y)に変換する際に、
前記エッジ量入力Xと前記エッジ量出力Yとにより画定されるX−Y平面のXが負の範囲において、
前記平滑化処理の強度を決める平滑化係数(α2)と、
前記鮮鋭化処理の強度を決める鮮鋭化係数(β2)と、
前記平滑化処理と前記鮮鋭化処理の切替りを決める閾値(Th2)と、
の3つのうち1つ以上を可変パラメータとして映像信号の入出力特性を決定し、
原点を通り、Th2<X<0の時に平滑化処理を行う傾きがα2である第1の関数(関数1)と、
前記閾値をX値とするX軸上の点(Th2,0)を通り、Th2<X<0の時に平滑化処理を行い、X<Th2の時に鮮鋭化処理を行う傾きがβ2である第2の関数(関数2)とを設け、
前記閾値Th2は、Th2<X<0の時にYを正にする平滑化処理を行い、X<Th2の時にYを負にする鮮鋭化処理を行う値として定義され、
前記関数1と関数2とが、Th2<X<0の領域で交点を持つ場合に、Y値が小さい方の前記関数を選択することを特徴とする映像信号処理回路。 - 前記入力映像信号を拡大する場合に、前記閾値Thを変更して平滑化するデータの割合を少なくし鮮鋭化するデータの割合を多くする第1の処理、前記平滑化係数αを変更して平滑化の強さを小さくする第2の処理、前記鮮鋭化係数βを変更して鮮鋭化の強さを大きくする第3の処理、の少なくともいずれか1つの処理を実行することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の映像信号処理回路。
- 前記入力映像信号を縮小する場合に、前記閾値Thを変更して平滑化するデータの割合を多くし鮮鋭化するデータの割合を少なくする第1の処理、前記平滑化係数αを変更して平滑化の強さを大きくする第2の処理、前記鮮鋭化係数βを変更して鮮鋭化の強さを小さくする第3の処理、の少なくともいずれか1つの処理を実行することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の映像信号処理回路。
- 請求項1から5までのいずれか1項に記載の映像信号処理回路の出力映像信号に基づく表示を行う表示部を有することを特徴とする表示装置。
- 請求項6に記載の表示装置を備えることを特徴とする携帯端末装置。
- 入力映像信号に平滑化処理と鮮鋭化処理とを行い出力映像信号とする映像信号処理方法であって、
前記入力映像信号のエッジ量入力(X)をエッジ量出力(Y)に変換することによって得られる関係を示すX−Y入出力特性において、前記平滑化処理と前記鮮鋭化処理の切替りを決める閾値ThをX軸上(Y=0)に設定するステップと、
原点を通り、|X|<Th(−Th<X<Th)の時に平滑化処理を行う第1の関数(関数1)と、前記閾値を通り、|X|<Th(−Th<X<Th)の時に平滑化処理を行い、|X|>Th(X<−Th又はX>Th)の時に鮮鋭化処理を行う第2の関数(関数2)であって、前記関数1と前記関数2とが交差することにより決められる入出力変換特性に基づく変換処理を行うステップと、を有することを特徴とする映像信号処理方法。
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