JP2004207985A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】画像データに奥行き感、立体感を出す画像処理を容易にかつローコストに施す。
【解決手段】デジタルカメラ2は、被写体画像を光電変換して撮像画像データとし、その撮像画像データが内蔵メモリ29に一時的に保存され、この撮像画像データから人物画像抽出回路30によって人物画像領域、及びそれ以外の背景画像領域が抽出される。シャープネスパラメータ決定回路31では、入力部42から入力された擬似F値、及び分割測距機構を構成する測距回路51、測距センサ52からの被写体距離データに基づいてシャープネスパラメータを決定し、領域別シャープネス処理部32ではシャープネスパラメータに基づいて背景画像領域のシャープネスを変化させる。背景画像領域のシャープネスが変化され、ボケた感じとなった画像がメモリカード13に記憶される。
【選択図】 図2
【解決手段】デジタルカメラ2は、被写体画像を光電変換して撮像画像データとし、その撮像画像データが内蔵メモリ29に一時的に保存され、この撮像画像データから人物画像抽出回路30によって人物画像領域、及びそれ以外の背景画像領域が抽出される。シャープネスパラメータ決定回路31では、入力部42から入力された擬似F値、及び分割測距機構を構成する測距回路51、測距センサ52からの被写体距離データに基づいてシャープネスパラメータを決定し、領域別シャープネス処理部32ではシャープネスパラメータに基づいて背景画像領域のシャープネスを変化させる。背景画像領域のシャープネスが変化され、ボケた感じとなった画像がメモリカード13に記憶される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データから人物画像領域を抽出して、人物画像領域と、それ以外の領域とで異なる画像処理を施すデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、デジタルカメラでも、銀塩フイルムを用いた写真カメラのように、高画質かつ多彩な表現方法を用いた画像を得ることが望まれている。そこで、デジタルカメラにおいても、写真カメラのように絞り値を切り替える機構を設け、画像に奥行き感や、立体感を出したいときには、絞り値を開放側に設定し、被写界深度を浅くすることによって、主要被写体である人物などにピントを合わせて、主要被写体以外の部分はボケさせるという撮像方法を行うことが考えられている。
【0003】
一方、特許文献1には、絞り値を切り替える機械的な機構を設けるのではなく、デジタルカメラなどで撮像された画像データに画像処理を施すことによって、奥行き感や、立体感のある画像を得る画像処理装置が記載されている。この画像処理装置では、焦点条件の異なる2枚の画像データから、主要被写体と背景とをそれぞれ検出しており、背景が検出された画像データをボカし、主要部が検出された画像データは鮮鋭化するように画像処理を施している。
【0004】
また、特許文献2には、所定の色相に対してのみ輪郭強調信号のゲインが可変するテレビジョンカメラが記載されており、所定の色相、例えば肌色の映像信号部分を選択して、その部分についてのみ輪郭を強調した画像を得ることができる。さらにまた、特許文献3では、画像データの中から人物の顔に相当する領域を抽出する抽出方法について詳しく記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−233919公報
【特許文献2】
特開平8−51634号公報
【特許文献3】
特開平9−101579号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような絞り値を切り替える機械的な機構は、部品点数が多く、デジタルカメラのコストを上昇させてしまう。そのため、撮像した画像データを画像処理する方が、コスト的に有利ではあるが、特許文献1記載の画像処理方法では、焦点距離の異なる2枚の画像データが必要であり、デジタルカメラで撮像するときに、2回撮像しなければならないため、手間がかかってしまう。また、特許文献2では、所定の色相領域のみに輪郭強調を行うので、画像の全体に奥行き感、立体感を得ることは困難であり、さらにまた、特許文献3では、人物の顔に相当する領域を抽出した後、ボカしたり、輪郭強調したりする処理については特に記載されていない。あるいは、市販の画像処理処理ソフトを用いて、パーソナルコンピュータなどに画像を取り込み、画像処理を行うことも考えられるが、やはり非常に手間がかかってしまう。
【0007】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたものであり、画像データから人物画像データを抽出し、人物画像の領域と、人物以外の領域とで異なる処理を施して奥行き感、立体感のある画像にするデジタルカメラをローコストに提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載のデジタルカメラは、画像データから人物画像領域を抽出する人物画像抽出手段と、画像のシャープネスの度合いを数値化した擬似絞り値を入力する入力部と、前記人物画像抽出手段によって抽出された人物画像領域以外の背景画像領域のシャープネスを、前記擬似絞り値に応じて変化させたシャープネス補正データを作成する領域別シャープネス処理手段とを備えており、前記シャープネス補正データを前記電子記憶媒体に記憶している。
【0009】
請求項2記載のデジタルカメラでは、撮像画面を複数の領域に分割して、それぞれの領域の被写体距離を測定する分割測距機構を備えており、この分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び前記擬似絞り値に応じて、前記背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成している。
【0010】
請求項3記載のデジタルカメラでは、前記人物画像領域が複数の人物からなる場合には、その中で最も面積の広い人物の領域である主要人物画像領域の面積を検出し、この主要人物画像領域の面積、前記分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び前記擬似絞り値に応じて前記背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成している。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用したデジタルカメラ2の外観を示す斜視図である。デジタルカメラ2の前面には、内部に撮像レンズ4などが組み込まれた鏡筒5,対物側ファインダ窓6が、上面には,レリーズボタン7が設けられており、鏡筒5の左側方部は、グリップ8を構成しており、デジタルカメラ2を把持したときに指をかけやすくするための突出部8aが形成されている。グリップ8の側面には開閉自在なカード装填蓋9が設けられている。また、デジタルカメラ2の背面にはLCDパネル10(図2参照),各種操作ボタン、接眼側ファインダ窓等が設けられている。
【0012】
デジタルカメラ2の上面には、レリーズボタン7の外周を囲むようにドーナツ形状をした擬似F値(絞り値)入力ダイヤル11が設けられている。デジタルカメラ2は、この擬似F値入力ダイヤル11を操作して擬似F値の数値(Fナンバー)を入力する。
【0013】
この擬似F値は、擬似的な絞り値を入力することによって撮像画像データ中の背景画像のシャープネスの度合いを変化させるようにするためのものであり、機械的な絞り値切り替え機構で、絞り開口の直径を切り替えたときのように、Fナンバーの数値の大きさに応じて、背景画像のボカし量が大きくなるように設定されている。
【0014】
詳しくは拡大図に示すように、擬似F値入力ダイヤル11の上面には、Fナンバーに相当する「3.8」,「5.6」,「8」,「11」,「16」,「22」などの数字11a,11b,11c,11d,11e,11fが表示されており、デジタルカメラ2の上面で擬似F値入力ダイヤル11の隣接する位置には、位置決めマーク12が形成されている。擬似F値入力ダイヤル11を回動させて、位置決めマーク12の位置に、数字11a〜fのいずれかの位置を合わせることによって、それぞれのFナンバーに相当する擬似F値を入力することができる。
【0015】
カード装填蓋9は、デジタルカメラ2の底面に設けられたロックレバー(図示せず)の操作によってロックとロック解除とが行われる。カード装填蓋9が開放されると、メモリカード13が挿入されるカードスロット14と、このカードスロット14からメモリカード13を取り出す際に操作されるプッシュ式のスイッチ15とが露呈される。
【0016】
メモリカード13としては、例えば、スマートメディア(登録商標)を使用している。デジタルカメラ11によって撮像された被写体画像が、撮影画像データとして、例えば、JEITA(電子情報技術産業協会)によって規格化されたEXIF形式の画像ファイルに変換されて、メモリカード13に記憶される。EXIF形式のファイルは、周知のように、JPEG形式で圧縮された画像データに、EXIFTAGデータを付加したものである。
【0017】
図2は、デジタルカメラ11の電気的構成を示す。このデジタルカメラ11は、撮像レンズ4、CCDイメージセンサ21、A/D変換回路22、AWB(ホワイトバランス)補正回路23、リニアマトリクス回路24、γ変換回路25、YCrCb変換及び同時化処理回路26、 色差マトリクス回路27、圧縮回路28、内蔵メモリ29、人物画像抽出回路30、シャープネスパラメータ決定回路31、領域別シャープネス処理部32などからなる。そして、デジタルカメラ11には、システムコントローラ41が設けられており、このシステムコントローラ41が入力部42からの入力に基づいて各種回路を全体的に制御する。入力部42は、レリーズボタン7、擬似F値入力ダイヤル11、各種操作ボタンなどの操作に応じた操作信号をシステムコントローラ41に送る。これらの操作信号に基づいて、システムコントローラ41は、各部を制御して撮像のためのシーケンスを実行する。
【0018】
CCDイメージセンサ21は、周知のようにマトリクス状に配列された多数の受光素子からなり、撮像レンズ4を通して入射された光学的な被写体画像を電気的な撮像信号に変換して出力する。CCDイメージセンサ21から出力された撮像画像データは、A/D変換回路22によってデジタルデータに変換されて、AWB補正回路23に送信される。
【0019】
デジタル変換された撮像画像データは、AWB補正回路23によってホワイトバランスが補正され、さらにリニアマトリクス回路24でリニアマトリクス変換式に基づいて色補正係数が補正され、その次にγ変換回路25によりγ補正された撮像画像データ(RGBデータ)は、YCrCb変換及び同時化処理回路26により、RGB→YCrCb変換式(ITU−R BT.Rec601準拠)に基づいてYCrCbデータに変換され、さらにYCrCbの各信号について同時化処理が行われる。
【0020】
YCrCb変換及び同時化処理回路26から出力された撮像画像データ(YCrCbデータ)は、内蔵メモリ29に出力される。さらに、1時的に内蔵メモリ29に書き込まれた後、システムコントローラ41により読み出されて、領域別シャープネス処理部29、及び人物画像抽出回路30に送られる。そして、人物画像抽出回路30によって、撮像画像データ50(図3参照)の全体から、人物の画像に相当する人物画像領域50aを抽出する。人物画像領域50aを抽出する方法としては、例えば特開2000−165648号公報に示すような、エッジ検出、2値化、パターンマッチングなどの画像処理を行う、そして人物画像抽出回路30によって抽出された人物画像領域50aは、領域別シャープネス処理部29、及びシャープネスパラメータ決定回路31に出力される。
【0021】
シャープネスパラメータ決定回路31には、人物画像抽出回路30の他にシステムコントローラ41、及び測距回路51が接続されている。測距回路51には、測距センサ52が接続されている。測距センサ52は、周知の領域分割測距機構で被写体距離を測定するセンサであり、図4に示すように、撮像画面53を矩形の撮像領域53a〜sが配列したマトリクス状に分割して、それぞれの領域の被写体距離を測定する。なお、本実施形態では、5×4のマトリクス状に分割した領域としているが、これに限るものではなく、さらに細かい領域に分割してもよい。
【0022】
測距回路51は、測距センサ52から送られた測距信号に基づいて撮像画面53の各撮像領域53a〜tにおける被写体距離データを算出して、シャープネスパラメータ決定回路31へ送る。さらにシャープネスパラメータ決定回路31には、擬似F値入力ダイヤル11から入力された擬似F値が送られる。
【0023】
シャープネスパラメータ決定回路31では、撮像データ50の人物画像領域50a以外の領域である背景画像領域50bにおけるシャープネスの度合い(シャープネスパラメータ)を、各撮像領域53a〜tにおける被写体距離データ、及び擬似F値に基づいて求める。このとき、使用される被写体距離データとしては、背景画像領域50bに対応した各撮像領域53a〜tにおけるデータが使用される。すなわち、人物画像領域50aの面積が多い撮像領域53n,53sの被写体距離データは使用されず、その他の撮像領域53a〜53m,53o〜53r,53tの被写体距離データが、背景画像領域50bに合わせて使用される。
【0024】
上述したシャープネスパラメータを求めるときには、例えば、図5に示すグラフのような設定を使用するとよい。このグラフに示すように、擬似F値のFナンバーが小さい値(開放側)であり、かつ被写体距離が遠くにある程、シャープネスパラメータを小さく、すなわちシャープネスを落としてボカすように設定されている。そしてこのようにして求められたシャープネスパラメータが領域別シャープネス処理部29に送られる。
【0025】
領域別シャープネス処理部29では、シャープネスパラメータに基づき、擬似F値及び各撮像領域53a〜tの被写体距離に応じて背景画像領域50aのシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成する。なお、この領域別シャープネス処理部29でシャープネスを変化させる処理回路は、図6に示すようになっている。同図において、符号61は入力端子、符号62は低周波分離LPF、符号63は低中周波抽出LPF、符号64〜67は加算回路、符号68,69は乗算回路、符号70は、出力端子である。
【0026】
シャープネスが変化される背景画像領域50aの撮像画像データ(YCrCbデータ)は、入力端子61から入力される。そしてこの撮像画像データは、低周波分離LPF(ローパスフィルタ)62によって低周波成分が分離されるとともに、低中周波抽出LPF63によって低中周波成分が抽出される。そして低中周波成分から低周波成分を加算回路64で引くことによって中周波成分が抽出され、さらにもとの成分から低中周波成分を加算回路65で引くことによって高周波成分が抽出される。この中周波成分及び高周波成分に乗ぜられるゲインG1 ,G2 を乗算回路68、69によって乗算する。この中周波成分及び高周波成分に乗ぜられるゲインG1 ,G2 は、上述したシャープネスパラメータによって得られ、シャープネスを落としたいとき程、このゲインG1 、G2 を小さい値(G1 <1 ,G2 <1となる値)にする。そして、このゲイン処理後の中周波成分及び高周波成分を、もとの低周波成分と加算することによって、シャープネスを変化させる処理が終了し、出力端子70から出力される。
【0027】
上述のようにして、領域別シャープネス処理部32で背景画像領域50bのシャープネスが処理された画像データは色差マトリクス回路27に送られる。色差マトリクス回路27では、色差マトリクス変換式に基づいて撮像画像データの色補正係数が再補正される。そしてこの色補正係数が再補正された画像データが圧縮回路28に送られる。圧縮回路28は、色差マトリクス回路27により色補正係数が補正された撮像画像データを圧縮する。圧縮回路28にはメディアI/F(インターフェース)75が接続されており、メディアI/F75は、メモリスロット14に装着されているメモリカード13のデータの入出力を制御する。そして、圧縮回路28により圧縮された撮像画像データは、メディアI/F75によってメモリカード13へ記憶される。なお、撮像画像データを圧縮する形式としては、例えばJPEG形式などが用いられている。
【0028】
なお、システムコントローラ41には、LCDドライバ76も接続されている。LCDドライバ76には、色差マトリクス回路27から画像処理済みの画像データが送られてくる。これにより、LCDパネル10には撮像中の被写体画像が動画としてスルー表示され、ビューファインダとして使用することができる。
【0029】
以下、上記構成による作用について図7に示すフローチャートに従って説明する。デジタルカメラ2で撮影をする場合、撮影者は、擬似F値入力ダイヤル11を操作して、擬似F値を入力する。撮影者は、LCDパネル19を覗いてフレーミングを行った後、レリーズボタン7を半押しする。レリーズボタン7が半押しされると、測距及び測光が行われる。そして、測定された各撮像領域53a〜tごとの被写体距離がシャープネスパラメータ決定回路31に送られる。また同時に焦点調節及び露出調節なども行われる。
【0030】
次に、レリーズボタン7を全押しすると、被写体画像が撮像され、その撮像画像データが内蔵メモリ29に記憶されて人物画像領域50aが抽出される。その次には、背景画像領域50bに応じた被写体距離データ、及び入力された擬似F値に基づいてシャープネスパラメータを決定する。そして、決定されたシャープネスパラメータに基づいて、背景画像領域50bのシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成する。この画像処理後の撮像画像データがメモリーカード13に記憶されて、1回分の撮像プロセスが終了する。そして、引き続き撮影をする場合には、上記手順が繰り返される。
【0031】
このようにして、擬似F値及び被写体距離に基づいて背景画像領域50bのシャープネスを変化させた画像データをメモリカード13に記憶しているので、人物画像領域50a以外がボケてピントがずれているような表現となり、画像に奥行き感や、立体感を出すことが可能となる。
【0032】
なお、上記第1の実施形態では、擬似F値及び被写体距離に基づいて背景画像領域50bのシャープネスを変化させた画像データをメモリカード13に記憶しているが、これに限らず、擬似F値のみに基づき、シャープネスを一定の度合い、すなわち擬似F値に応じた一定のシャープネスパラメータで、背景画像領域50bのシャープネスを変化させた画像データをメモリカード13に記憶してもよい。
【0033】
また、上記第1の実施形態では、主に1人の人物が撮像されたときを例に上げて説明しているが、本発明はこれに限るものではなく、複数の人物が撮像されたときも上記例と同様に、人物画像領域(複数人分)と、それ以外の背景画像領域に分けて抽出し、シャープネスを変化させる画像処理を施してもよいし、あるいは、図8に示すように、画像データ80の中に複数の人物画像領域80a,80bが撮像されているときには、人物画像領域80a,80bで最も面積の広い人物の領域である主要人物画像領域80bの面積を検出し、この主要人物画像領域80bの面積、分割測距機構で求めた背景画像領域80cの被写体距離、及び擬似絞り値に応じて背景画像領域80cのシャープネスを変化させてメモリカードに保存するようにしてもよい。なお、この場合、主要人物画像領域80bの面積が大きいときには、シャープネスパラメータを小さくして、背景画像領域のシャープネスをより落とすようにするとよい。
【0034】
また、上記例では、メモリカード13にスマートメディア(登録商標)を用いた例について説明しているが、本発明はこれに限らず、コンパクトフラッシュ(登録商標)など他の記憶メディアを用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデジタルカメラによれば、画像データから人物画像領域を抽出する人物画像抽出手段と、画像のシャープネスの度合いを数値化した擬似絞り値を入力する入力部と、人物画像抽出手段によって抽出された人物画像領域以外の背景画像領域のシャープネスを、擬似絞り値に応じて変化させたシャープネス補正データを作成する領域別シャープネス処理手段とを備えているので、奥行き感、立体感を出した画像を容易にかつローコストに得ることができる。
【0036】
請求項2記載のデジタルカメラでは、撮像画面を複数の領域に分割して、それぞれの領域の被写体距離を測定する分割測距機構を備えており、この分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び前記擬似絞り値に応じて、前記背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成しているので、被写体距離に応じた奥行き感、立体感を出すことによって、さらに質の高い画像を容易にかつローコストに得ることができる。
【0037】
請求項3記載のデジタルカメラでは、人物画像領域が複数の人物からなる場合には、その中で最も面積の広い人物の領域である主要人物画像領域の面積を検出し、この主要人物画像領域の面積、分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び擬似絞り値に応じて背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成しているので、人物画像が複数のときにも対応し、被写体距離に応じた奥行き感、立体感を出すことによって、さらに質の高い画像を容易にかつローコストに得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの外観斜視図である。
【図2】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】デジタルカメラによって撮像された撮像画像データを示す説明図である。
【図4】分割測距機構によりマトリクス状に分割された撮像領域を示す説明図である。
【図5】擬似F値、被写体距離、及びシャープネスパラメータの設定の1例を示すグラフである。
【図6】シャープネス処理回路の1例を示す回路図である。
【図7】撮像を行うときのシーケンスを示すフローチャートである。
【図8】別の実施例の画像処理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
2 デジタルカメラ
11 擬似F値入力ダイヤル
13 メモリカード
30 人物画像抽出回路
31 シャープネスパラメータ決定回路
32 領域別シャープネス処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データから人物画像領域を抽出して、人物画像領域と、それ以外の領域とで異なる画像処理を施すデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、デジタルカメラでも、銀塩フイルムを用いた写真カメラのように、高画質かつ多彩な表現方法を用いた画像を得ることが望まれている。そこで、デジタルカメラにおいても、写真カメラのように絞り値を切り替える機構を設け、画像に奥行き感や、立体感を出したいときには、絞り値を開放側に設定し、被写界深度を浅くすることによって、主要被写体である人物などにピントを合わせて、主要被写体以外の部分はボケさせるという撮像方法を行うことが考えられている。
【0003】
一方、特許文献1には、絞り値を切り替える機械的な機構を設けるのではなく、デジタルカメラなどで撮像された画像データに画像処理を施すことによって、奥行き感や、立体感のある画像を得る画像処理装置が記載されている。この画像処理装置では、焦点条件の異なる2枚の画像データから、主要被写体と背景とをそれぞれ検出しており、背景が検出された画像データをボカし、主要部が検出された画像データは鮮鋭化するように画像処理を施している。
【0004】
また、特許文献2には、所定の色相に対してのみ輪郭強調信号のゲインが可変するテレビジョンカメラが記載されており、所定の色相、例えば肌色の映像信号部分を選択して、その部分についてのみ輪郭を強調した画像を得ることができる。さらにまた、特許文献3では、画像データの中から人物の顔に相当する領域を抽出する抽出方法について詳しく記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−233919公報
【特許文献2】
特開平8−51634号公報
【特許文献3】
特開平9−101579号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような絞り値を切り替える機械的な機構は、部品点数が多く、デジタルカメラのコストを上昇させてしまう。そのため、撮像した画像データを画像処理する方が、コスト的に有利ではあるが、特許文献1記載の画像処理方法では、焦点距離の異なる2枚の画像データが必要であり、デジタルカメラで撮像するときに、2回撮像しなければならないため、手間がかかってしまう。また、特許文献2では、所定の色相領域のみに輪郭強調を行うので、画像の全体に奥行き感、立体感を得ることは困難であり、さらにまた、特許文献3では、人物の顔に相当する領域を抽出した後、ボカしたり、輪郭強調したりする処理については特に記載されていない。あるいは、市販の画像処理処理ソフトを用いて、パーソナルコンピュータなどに画像を取り込み、画像処理を行うことも考えられるが、やはり非常に手間がかかってしまう。
【0007】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたものであり、画像データから人物画像データを抽出し、人物画像の領域と、人物以外の領域とで異なる処理を施して奥行き感、立体感のある画像にするデジタルカメラをローコストに提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載のデジタルカメラは、画像データから人物画像領域を抽出する人物画像抽出手段と、画像のシャープネスの度合いを数値化した擬似絞り値を入力する入力部と、前記人物画像抽出手段によって抽出された人物画像領域以外の背景画像領域のシャープネスを、前記擬似絞り値に応じて変化させたシャープネス補正データを作成する領域別シャープネス処理手段とを備えており、前記シャープネス補正データを前記電子記憶媒体に記憶している。
【0009】
請求項2記載のデジタルカメラでは、撮像画面を複数の領域に分割して、それぞれの領域の被写体距離を測定する分割測距機構を備えており、この分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び前記擬似絞り値に応じて、前記背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成している。
【0010】
請求項3記載のデジタルカメラでは、前記人物画像領域が複数の人物からなる場合には、その中で最も面積の広い人物の領域である主要人物画像領域の面積を検出し、この主要人物画像領域の面積、前記分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び前記擬似絞り値に応じて前記背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成している。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用したデジタルカメラ2の外観を示す斜視図である。デジタルカメラ2の前面には、内部に撮像レンズ4などが組み込まれた鏡筒5,対物側ファインダ窓6が、上面には,レリーズボタン7が設けられており、鏡筒5の左側方部は、グリップ8を構成しており、デジタルカメラ2を把持したときに指をかけやすくするための突出部8aが形成されている。グリップ8の側面には開閉自在なカード装填蓋9が設けられている。また、デジタルカメラ2の背面にはLCDパネル10(図2参照),各種操作ボタン、接眼側ファインダ窓等が設けられている。
【0012】
デジタルカメラ2の上面には、レリーズボタン7の外周を囲むようにドーナツ形状をした擬似F値(絞り値)入力ダイヤル11が設けられている。デジタルカメラ2は、この擬似F値入力ダイヤル11を操作して擬似F値の数値(Fナンバー)を入力する。
【0013】
この擬似F値は、擬似的な絞り値を入力することによって撮像画像データ中の背景画像のシャープネスの度合いを変化させるようにするためのものであり、機械的な絞り値切り替え機構で、絞り開口の直径を切り替えたときのように、Fナンバーの数値の大きさに応じて、背景画像のボカし量が大きくなるように設定されている。
【0014】
詳しくは拡大図に示すように、擬似F値入力ダイヤル11の上面には、Fナンバーに相当する「3.8」,「5.6」,「8」,「11」,「16」,「22」などの数字11a,11b,11c,11d,11e,11fが表示されており、デジタルカメラ2の上面で擬似F値入力ダイヤル11の隣接する位置には、位置決めマーク12が形成されている。擬似F値入力ダイヤル11を回動させて、位置決めマーク12の位置に、数字11a〜fのいずれかの位置を合わせることによって、それぞれのFナンバーに相当する擬似F値を入力することができる。
【0015】
カード装填蓋9は、デジタルカメラ2の底面に設けられたロックレバー(図示せず)の操作によってロックとロック解除とが行われる。カード装填蓋9が開放されると、メモリカード13が挿入されるカードスロット14と、このカードスロット14からメモリカード13を取り出す際に操作されるプッシュ式のスイッチ15とが露呈される。
【0016】
メモリカード13としては、例えば、スマートメディア(登録商標)を使用している。デジタルカメラ11によって撮像された被写体画像が、撮影画像データとして、例えば、JEITA(電子情報技術産業協会)によって規格化されたEXIF形式の画像ファイルに変換されて、メモリカード13に記憶される。EXIF形式のファイルは、周知のように、JPEG形式で圧縮された画像データに、EXIFTAGデータを付加したものである。
【0017】
図2は、デジタルカメラ11の電気的構成を示す。このデジタルカメラ11は、撮像レンズ4、CCDイメージセンサ21、A/D変換回路22、AWB(ホワイトバランス)補正回路23、リニアマトリクス回路24、γ変換回路25、YCrCb変換及び同時化処理回路26、 色差マトリクス回路27、圧縮回路28、内蔵メモリ29、人物画像抽出回路30、シャープネスパラメータ決定回路31、領域別シャープネス処理部32などからなる。そして、デジタルカメラ11には、システムコントローラ41が設けられており、このシステムコントローラ41が入力部42からの入力に基づいて各種回路を全体的に制御する。入力部42は、レリーズボタン7、擬似F値入力ダイヤル11、各種操作ボタンなどの操作に応じた操作信号をシステムコントローラ41に送る。これらの操作信号に基づいて、システムコントローラ41は、各部を制御して撮像のためのシーケンスを実行する。
【0018】
CCDイメージセンサ21は、周知のようにマトリクス状に配列された多数の受光素子からなり、撮像レンズ4を通して入射された光学的な被写体画像を電気的な撮像信号に変換して出力する。CCDイメージセンサ21から出力された撮像画像データは、A/D変換回路22によってデジタルデータに変換されて、AWB補正回路23に送信される。
【0019】
デジタル変換された撮像画像データは、AWB補正回路23によってホワイトバランスが補正され、さらにリニアマトリクス回路24でリニアマトリクス変換式に基づいて色補正係数が補正され、その次にγ変換回路25によりγ補正された撮像画像データ(RGBデータ)は、YCrCb変換及び同時化処理回路26により、RGB→YCrCb変換式(ITU−R BT.Rec601準拠)に基づいてYCrCbデータに変換され、さらにYCrCbの各信号について同時化処理が行われる。
【0020】
YCrCb変換及び同時化処理回路26から出力された撮像画像データ(YCrCbデータ)は、内蔵メモリ29に出力される。さらに、1時的に内蔵メモリ29に書き込まれた後、システムコントローラ41により読み出されて、領域別シャープネス処理部29、及び人物画像抽出回路30に送られる。そして、人物画像抽出回路30によって、撮像画像データ50(図3参照)の全体から、人物の画像に相当する人物画像領域50aを抽出する。人物画像領域50aを抽出する方法としては、例えば特開2000−165648号公報に示すような、エッジ検出、2値化、パターンマッチングなどの画像処理を行う、そして人物画像抽出回路30によって抽出された人物画像領域50aは、領域別シャープネス処理部29、及びシャープネスパラメータ決定回路31に出力される。
【0021】
シャープネスパラメータ決定回路31には、人物画像抽出回路30の他にシステムコントローラ41、及び測距回路51が接続されている。測距回路51には、測距センサ52が接続されている。測距センサ52は、周知の領域分割測距機構で被写体距離を測定するセンサであり、図4に示すように、撮像画面53を矩形の撮像領域53a〜sが配列したマトリクス状に分割して、それぞれの領域の被写体距離を測定する。なお、本実施形態では、5×4のマトリクス状に分割した領域としているが、これに限るものではなく、さらに細かい領域に分割してもよい。
【0022】
測距回路51は、測距センサ52から送られた測距信号に基づいて撮像画面53の各撮像領域53a〜tにおける被写体距離データを算出して、シャープネスパラメータ決定回路31へ送る。さらにシャープネスパラメータ決定回路31には、擬似F値入力ダイヤル11から入力された擬似F値が送られる。
【0023】
シャープネスパラメータ決定回路31では、撮像データ50の人物画像領域50a以外の領域である背景画像領域50bにおけるシャープネスの度合い(シャープネスパラメータ)を、各撮像領域53a〜tにおける被写体距離データ、及び擬似F値に基づいて求める。このとき、使用される被写体距離データとしては、背景画像領域50bに対応した各撮像領域53a〜tにおけるデータが使用される。すなわち、人物画像領域50aの面積が多い撮像領域53n,53sの被写体距離データは使用されず、その他の撮像領域53a〜53m,53o〜53r,53tの被写体距離データが、背景画像領域50bに合わせて使用される。
【0024】
上述したシャープネスパラメータを求めるときには、例えば、図5に示すグラフのような設定を使用するとよい。このグラフに示すように、擬似F値のFナンバーが小さい値(開放側)であり、かつ被写体距離が遠くにある程、シャープネスパラメータを小さく、すなわちシャープネスを落としてボカすように設定されている。そしてこのようにして求められたシャープネスパラメータが領域別シャープネス処理部29に送られる。
【0025】
領域別シャープネス処理部29では、シャープネスパラメータに基づき、擬似F値及び各撮像領域53a〜tの被写体距離に応じて背景画像領域50aのシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成する。なお、この領域別シャープネス処理部29でシャープネスを変化させる処理回路は、図6に示すようになっている。同図において、符号61は入力端子、符号62は低周波分離LPF、符号63は低中周波抽出LPF、符号64〜67は加算回路、符号68,69は乗算回路、符号70は、出力端子である。
【0026】
シャープネスが変化される背景画像領域50aの撮像画像データ(YCrCbデータ)は、入力端子61から入力される。そしてこの撮像画像データは、低周波分離LPF(ローパスフィルタ)62によって低周波成分が分離されるとともに、低中周波抽出LPF63によって低中周波成分が抽出される。そして低中周波成分から低周波成分を加算回路64で引くことによって中周波成分が抽出され、さらにもとの成分から低中周波成分を加算回路65で引くことによって高周波成分が抽出される。この中周波成分及び高周波成分に乗ぜられるゲインG1 ,G2 を乗算回路68、69によって乗算する。この中周波成分及び高周波成分に乗ぜられるゲインG1 ,G2 は、上述したシャープネスパラメータによって得られ、シャープネスを落としたいとき程、このゲインG1 、G2 を小さい値(G1 <1 ,G2 <1となる値)にする。そして、このゲイン処理後の中周波成分及び高周波成分を、もとの低周波成分と加算することによって、シャープネスを変化させる処理が終了し、出力端子70から出力される。
【0027】
上述のようにして、領域別シャープネス処理部32で背景画像領域50bのシャープネスが処理された画像データは色差マトリクス回路27に送られる。色差マトリクス回路27では、色差マトリクス変換式に基づいて撮像画像データの色補正係数が再補正される。そしてこの色補正係数が再補正された画像データが圧縮回路28に送られる。圧縮回路28は、色差マトリクス回路27により色補正係数が補正された撮像画像データを圧縮する。圧縮回路28にはメディアI/F(インターフェース)75が接続されており、メディアI/F75は、メモリスロット14に装着されているメモリカード13のデータの入出力を制御する。そして、圧縮回路28により圧縮された撮像画像データは、メディアI/F75によってメモリカード13へ記憶される。なお、撮像画像データを圧縮する形式としては、例えばJPEG形式などが用いられている。
【0028】
なお、システムコントローラ41には、LCDドライバ76も接続されている。LCDドライバ76には、色差マトリクス回路27から画像処理済みの画像データが送られてくる。これにより、LCDパネル10には撮像中の被写体画像が動画としてスルー表示され、ビューファインダとして使用することができる。
【0029】
以下、上記構成による作用について図7に示すフローチャートに従って説明する。デジタルカメラ2で撮影をする場合、撮影者は、擬似F値入力ダイヤル11を操作して、擬似F値を入力する。撮影者は、LCDパネル19を覗いてフレーミングを行った後、レリーズボタン7を半押しする。レリーズボタン7が半押しされると、測距及び測光が行われる。そして、測定された各撮像領域53a〜tごとの被写体距離がシャープネスパラメータ決定回路31に送られる。また同時に焦点調節及び露出調節なども行われる。
【0030】
次に、レリーズボタン7を全押しすると、被写体画像が撮像され、その撮像画像データが内蔵メモリ29に記憶されて人物画像領域50aが抽出される。その次には、背景画像領域50bに応じた被写体距離データ、及び入力された擬似F値に基づいてシャープネスパラメータを決定する。そして、決定されたシャープネスパラメータに基づいて、背景画像領域50bのシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成する。この画像処理後の撮像画像データがメモリーカード13に記憶されて、1回分の撮像プロセスが終了する。そして、引き続き撮影をする場合には、上記手順が繰り返される。
【0031】
このようにして、擬似F値及び被写体距離に基づいて背景画像領域50bのシャープネスを変化させた画像データをメモリカード13に記憶しているので、人物画像領域50a以外がボケてピントがずれているような表現となり、画像に奥行き感や、立体感を出すことが可能となる。
【0032】
なお、上記第1の実施形態では、擬似F値及び被写体距離に基づいて背景画像領域50bのシャープネスを変化させた画像データをメモリカード13に記憶しているが、これに限らず、擬似F値のみに基づき、シャープネスを一定の度合い、すなわち擬似F値に応じた一定のシャープネスパラメータで、背景画像領域50bのシャープネスを変化させた画像データをメモリカード13に記憶してもよい。
【0033】
また、上記第1の実施形態では、主に1人の人物が撮像されたときを例に上げて説明しているが、本発明はこれに限るものではなく、複数の人物が撮像されたときも上記例と同様に、人物画像領域(複数人分)と、それ以外の背景画像領域に分けて抽出し、シャープネスを変化させる画像処理を施してもよいし、あるいは、図8に示すように、画像データ80の中に複数の人物画像領域80a,80bが撮像されているときには、人物画像領域80a,80bで最も面積の広い人物の領域である主要人物画像領域80bの面積を検出し、この主要人物画像領域80bの面積、分割測距機構で求めた背景画像領域80cの被写体距離、及び擬似絞り値に応じて背景画像領域80cのシャープネスを変化させてメモリカードに保存するようにしてもよい。なお、この場合、主要人物画像領域80bの面積が大きいときには、シャープネスパラメータを小さくして、背景画像領域のシャープネスをより落とすようにするとよい。
【0034】
また、上記例では、メモリカード13にスマートメディア(登録商標)を用いた例について説明しているが、本発明はこれに限らず、コンパクトフラッシュ(登録商標)など他の記憶メディアを用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデジタルカメラによれば、画像データから人物画像領域を抽出する人物画像抽出手段と、画像のシャープネスの度合いを数値化した擬似絞り値を入力する入力部と、人物画像抽出手段によって抽出された人物画像領域以外の背景画像領域のシャープネスを、擬似絞り値に応じて変化させたシャープネス補正データを作成する領域別シャープネス処理手段とを備えているので、奥行き感、立体感を出した画像を容易にかつローコストに得ることができる。
【0036】
請求項2記載のデジタルカメラでは、撮像画面を複数の領域に分割して、それぞれの領域の被写体距離を測定する分割測距機構を備えており、この分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び前記擬似絞り値に応じて、前記背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成しているので、被写体距離に応じた奥行き感、立体感を出すことによって、さらに質の高い画像を容易にかつローコストに得ることができる。
【0037】
請求項3記載のデジタルカメラでは、人物画像領域が複数の人物からなる場合には、その中で最も面積の広い人物の領域である主要人物画像領域の面積を検出し、この主要人物画像領域の面積、分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び擬似絞り値に応じて背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成しているので、人物画像が複数のときにも対応し、被写体距離に応じた奥行き感、立体感を出すことによって、さらに質の高い画像を容易にかつローコストに得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの外観斜視図である。
【図2】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】デジタルカメラによって撮像された撮像画像データを示す説明図である。
【図4】分割測距機構によりマトリクス状に分割された撮像領域を示す説明図である。
【図5】擬似F値、被写体距離、及びシャープネスパラメータの設定の1例を示すグラフである。
【図6】シャープネス処理回路の1例を示す回路図である。
【図7】撮像を行うときのシーケンスを示すフローチャートである。
【図8】別の実施例の画像処理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
2 デジタルカメラ
11 擬似F値入力ダイヤル
13 メモリカード
30 人物画像抽出回路
31 シャープネスパラメータ決定回路
32 領域別シャープネス処理部
Claims (3)
- 被写体を撮像して画像データを電子記憶媒体に記憶するデジタルカメラにおいて、
画像データから人物画像領域を抽出する人物画像抽出手段と、画像のシャープネスの度合いを数値化した擬似絞り値を入力する入力部と、前記人物画像抽出手段によって抽出された人物画像領域以外の背景画像領域のシャープネスを、前記擬似絞り値に応じて変化させたシャープネス補正データを作成する領域別シャープネス処理手段とを備えており、前記シャープネス補正データを前記電子記憶媒体に記憶することを特徴とするデジタルカメラ。 - 撮像画面を複数の領域に分割して、それぞれの領域の被写体距離を測定する分割測距機構を備えており、この分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び前記擬似絞り値に応じて、前記背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成することを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
- 前記人物画像領域が複数の人物からなる場合には、その中で最も面積の広い人物の領域である主要人物画像領域の面積を検出し、この主要人物画像領域の面積、前記分割測距機構で求めた背景画像領域の被写体距離、及び前記擬似絞り値に応じて前記背景画像領域のシャープネスを変化させたシャープネス補正データを作成することを特徴とする請求項2記載のデジタルカメラ。
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