JP2008032939A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ライトユニット下ケース12に軸部12dを設け、その外径がカメラ本体20に開口された孔部20aの内径に嵌合するようにした。 また、補助アーム14の第1のピン及び第2のピンには、ゴムリングを嵌めた。
【選択図】図4
Description
しかし、特許文献1に記載のカメラでは、閃光発光部を支持するケースが、別部品の軸受けを介してカメラ本体の上カバーに取り付けられているので、これら3部品の間に、それぞれ公差により発生するガタが大きいという問題があった。
特に、ポップアップ動作をばね力により行う場合には、ケースの上カバーに対するラジアルガタが一方向に寄せられる等して大きくなり、閃光発光部ユニット全体が傾いてしまい、ケースと上カバーとの間に生じる隙間が位置により不均等となったり、ポップアップ動作に障害が発生したりするという問題があった。
しかし、特許文献2のようにストロボポジションレバーのストロボユニット位置決め部が1カ所であると、ケースとストロボポジションレバーとの配置の自由度が低く、大型化したり、必要な高さまで閃光発光部をポップアップできなかったりして、使用できない場合が多かった。
そこで、ストロボポジションレバーのストロボユニット位置決め部を2カ所とし、ストロボポジションレバー溝に相当する案内部分を形成しないようにすると、配置の自由度が高く、より高い位置へ閃光発光部をポップアップさせることができ、かつ、小型化を実現できる。
しかし、この場合、ポップアップ位置のみでストロボポジションレバーの位置が規制されるので、ポップアップ状態以外では、ストロボポジションレバーが自由に移動可能であり、ストロボユニット位置決め部がケースや上カバー等に衝突して衝突音が発生するという問題があった。
また、本発明の第2の課題は、閃光発光部をより高い位置に移動させることができ、かつ、小型のカメラであって、閃光発光部が使用位置以外にあっても、不要な衝突音が発生しないカメラを提供することである。
請求項1の発明は、本体側孔部(20a)を有したカメラ本体(20)と、前記本体側孔部に対して嵌合する支持部材側軸部(12d)を有し、前記本体側孔部と前記支持部材側軸部との嵌合部を中心として閃光発光部(11)を使用位置と非使用位置との間で回転移動可能に支持する発光部支持部材(12)と、を備えるカメラである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、前記支持部材側軸部(12d)は、前記本体側孔部(20a)に対して挿入される方向である第1方向の位置を決める第1方向位置決め部(12f)を有し、前記支持部材側軸部の先端付近において、前記第1方向とは逆方向の第2方向の位置を決める第2方向位置決め部(15b)があること、を特徴とするカメラである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカメラにおいて、前記発光部支持部材(12)の回転中心と略一致する位置にコイル中心が配置され、前記発光部支持部材の回転移動力を発生するコイルばね(17)を有し、前記発光部支持部材は、前記カメラ本体に対して2カ所(12d,12h)で回転可能に軸支持されており、少なくとも前記コイルばねが配置されている側には、前記嵌合部が設けられていること、を特徴とするカメラである。
請求項4の発明は、本体側軸部を有したカメラ本体と、前記本体側軸部に対して嵌合する支持部材側孔部を有し、前記本体側軸部と前記支持部材側孔部との嵌合部を中心として閃光発光部を使用位置と非使用位置との間で回転移動可能に支持する発光部支持部材と、を備えるカメラである。
請求項5の発明は、本体側係合部(201)を有したカメラ本体(20)と、閃光発光部(11)を支持し、使用位置と非使用位置との間で前記カメラ本体に対して回転移動可能に取り付けられ、支持部材側係合部(121)を有した発光部支持部材(12)と、前記発光部支持部材の回転中心と同軸で前記カメラ本体に対して回転移動可能に取り付けられ、前記発光部支持部材が使用位置にあるときに前記本体側係合部と係合する第1係合部(14b)と、前記発光部支持部材が使用位置にあるときに前記支持部材側係合部と係合する第2係合部(14c)とを有した閃光発光部位置決め部材(14)と、を備え、前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記閃光発光部位置決め部材から突出した形状となっており、前記第1係合部及び前記第2係合部の突出した部分の全周には、消音部材(30)が設けられていること、を特徴とするカメラである。
なお、符号を付した構成は適宜改良してもよい。また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよく、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らない。
また、閃光発光部をより高い位置に移動させることができ、かつ、小型のカメラであって、閃光発光部が使用位置以外にあっても、不要な衝突音が発生しないカメラを提供することができる。
図1は、本実施形態のカメラの閃光発光部付近を示す側面図である。
図2は、ライトユニットの回転中心付近を示す斜視図である。
図3は、ライトユニット下ケースを示す斜視図である。
図4は、図1に矢印で示したAA断面を示す断面図である。
本実施形態のカメラでは、閃光発光部11が設けられたライトユニット10が収納状態である非使用位置と発光可能状態である使用位置との間をカメラ本体20に対して移動可能となっている。なお、以下の説明では、非使用位置から使用位置へのライトユニット10の移動を、ポップアップと呼ぶ。
ライトユニット10は、閃光発光部11,ライトユニット下ケース12,ライトユニット上ケース13,補助アーム14,カラー15,ビス16,コイルばね17,配線部材18,軸受けカラー19等を備え、カメラ本体20が有する不図示のペンタプリズムを内蔵する位置を挟み込むように配置されている。
ライトユニット下ケース12は、ライトユニット10の土台となる部材であり、閃光発光部11を配置する先端部12aと、先端部12aから二股に分かれた形態でカメラ本体20に接続される腕状部分12b,12cを有している。
腕状部分12bには、カメラ本体20側へ円筒状に突出した軸部12dが設けられている。軸部12dは、その外径がカメラ本体20に開口された孔部20aの内径に嵌合している。したがって、間に別部品が介在せずに、ライトユニット下ケース12の位置がカメラ本体20に対して直接決まることとなる。これにより、部品の作製時に許容する寸法公差による部品寸法のばらつきによって、カメラ本体20に対するライトユニット下ケース12の位置がばらつくことがない。
コイルばね17は、ねじりコイルばねであり、一方の腕がカメラ本体20に掛けられ、他方の腕がライトユニット下ケース12に掛けられ、ライトユニット10を使用位置方向へ付勢している。ライトユニット10は、非使用位置においては、カメラ本体20に設けられた爪21がライトユニット下ケース12に設けられた不図示の係合部に係合しており、ポップアップを行うときには、不図示の駆動機構により爪21が駆動されてライトユニット下ケース12との係合が解除され、コイルばね17の付勢力によってポップアップ動作を行う。
ライトユニット下ケース12の軸部12dが突出している根本部分には、平面部12fが形成されている。この平面部12fは、後述の補助アーム14を挟んで軸部12dが孔部20aに挿入される方向の位置を決める部分である。
なお、円筒部15aの軸方向の寸法は、軸部12dとばね掛け軸部12eとを合わせた軸方向の寸法よりも長く設定され、また、軸部12dの軸方向の寸法は、孔部20aが設けられている部分のカメラ本体20の厚さと後述の補助アーム14の厚さとを合わせた寸法よりも短く設定されている。これにより、ビス16を締め付けても、ライトユニット下ケース12がカメラ本体20に対して固定されることなく、回転可能となる。
ライトユニット上ケース13は、ライトユニット下ケース12に対して、ライトユニット10の内部を隠すように固定された外観部材である。
補助アーム14は、軸部12dに嵌合する嵌合孔14aを有し、軸部12dを中心として回転可能な略板状の部材である。なお、補助アーム14は、軸受けカラー19が設けられている側にも同様な形態で設けられている。
補助アーム14のカメラ本体20に面する側には、第1のピン14bがカシメ固定され、ライトユニット下ケース12に面する側には、第2のピン14cがカシメ固定されている。第1のピン14b及び第2のピン14cには、ゴムリング30が嵌められており、第1のピン14b及び第2のピン14cの外周部分は全周がゴムにより覆われた形態となっている。
第1のピン14bは、カメラ本体20に設けられた本体側係合溝201内に挿入され、第2のピン14cは、ライトユニット下ケース12に設けられたケース側係合溝121内に挿入されている。
ここで、第1のピン14b及び第2のピン14cには、ゴムリング30が嵌められているので、ポップアップ動作で第1のピン14bが本体側係合溝201の位置決め端部201aに当接し、第2のピン14cがケース側係合溝121の位置決め端部121aに当接することにより発生する衝突音を低減でき、衝撃も抑えることができる。
なお、この使用位置では、コイルばね17の付勢力によって第1のピン14bが本体側係合溝201の位置決め端部201aに当接し、第2のピン14cがケース側係合溝121の位置決め端部121aに当接しているので、補助アーム14の位置が不定となることはない。
さらに、本実施形態によれば、第1のピン14b及び第2のピン14cには、ゴムリング30を嵌めたので、ポップアップ時の衝突音及び衝撃を低減できるとともに、非使用位置を含む使用位置以外にある場合において補助アーム14の位置が不定になっていても不自然な衝突音の発生を抑えることができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施形態において、ライトユニット下ケース12に軸部12dが設けられ、カメラ本体20に孔部20aが設けられている例を示したが、これに限らず、ライトユニット下ケース12に孔部を設け、カメラ本体に軸部を設けてこれらを嵌合させてもよい。
Claims (5)
- 本体側孔部を有したカメラ本体と、
前記本体側孔部に対して嵌合する支持部材側軸部を有し、前記本体側孔部と前記支持部材側軸部との嵌合部を中心として閃光発光部を使用位置と非使用位置との間で回転移動可能に支持する発光部支持部材と、
を備えるカメラ。 - 請求項1に記載のカメラにおいて、
前記支持部材側軸部は、前記本体側孔部に対して挿入される方向である第1方向の位置を決める第1方向位置決め部を有し、
前記支持部材側軸部の先端付近において、前記第1方向とは逆方向の第2方向の位置を決める第2方向位置決め部があること、
を特徴とするカメラ。 - 請求項1又は請求項2に記載のカメラにおいて、
前記発光部支持部材の回転中心と略一致する位置にコイル中心が配置され、前記発光部支持部材の回転移動力を発生するコイルばねを有し、
前記発光部支持部材は、前記カメラ本体に対して2カ所で回転可能に軸支持されており、
少なくとも前記コイルばねが配置されている側には、前記嵌合部が設けられていること、
を特徴とするカメラ。 - 本体側軸部を有したカメラ本体と、
前記本体側軸部に対して嵌合する支持部材側孔部を有し、前記本体側軸部と前記支持部材側孔部との嵌合部を中心として閃光発光部を使用位置と非使用位置との間で回転移動可能に支持する発光部支持部材と、
を備えるカメラ。 - 本体側係合部を有したカメラ本体と、
閃光発光部を支持し、使用位置と非使用位置との間で前記カメラ本体に対して回転移動可能に取り付けられ、支持部材側係合部を有した発光部支持部材と、
前記発光部支持部材の回転中心と同軸で前記カメラ本体に対して回転移動可能に取り付けられ、前記発光部支持部材が使用位置にあるときに前記本体側係合部と係合する第1係合部と、前記発光部支持部材が使用位置にあるときに前記支持部材側係合部と係合する第2係合部とを有した閃光発光部位置決め部材と、
を備え、
前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記閃光発光部位置決め部材から突出した形状となっており、
前記第1係合部及び前記第2係合部の突出した部分の全周には、消音部材が設けられていること、
を特徴とするカメラ。
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JP2006171487A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Nikon Corp | カメラ |
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