JP2008032867A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】色ずれが発生している場合に限って色ずれ補正処理を行う。
【解決手段】CPU91は、画像形成ユニット3を介して、複数色(ここでは、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色)の濃度補正用パターンを形成する濃度パターン形成部912と、濃度補正用パターンの濃度を、予め設定された間隔ΔT毎に濃度センサ5を介して検出する濃度検出部913と、濃度検出部913による濃度補正用パターンの濃度の検出結果に基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定を行う色ずれ判定部915と、を備えている。
【選択図】図4
【解決手段】CPU91は、画像形成ユニット3を介して、複数色(ここでは、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色)の濃度補正用パターンを形成する濃度パターン形成部912と、濃度補正用パターンの濃度を、予め設定された間隔ΔT毎に濃度センサ5を介して検出する濃度検出部913と、濃度検出部913による濃度補正用パターンの濃度の検出結果に基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定を行う色ずれ判定部915と、を備えている。
【選択図】図4
Description
本発明は、中間転写体又は感光ドラムを介して複数色のトナー画像を重ね合わせて記録紙に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置に関するものである。特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ、インターネットファクシミリ、及び、これらの機能の内のいずれかの機能を有する複合機に関するものである。
近年、中間転写体(=中間転写ベルト、中間転写ローラ等)又は感光ドラムを介して複数色のトナー画像を重ね合わせて記録紙に転写することによりカラー画像を形成する(いわゆる電子写真方式の)複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置において、画像品位を確保するために、電源投入時、所定枚数印刷毎等の予め設定されたタイミングで、各色の濃度及び色ずれに関する補正処理が行われる。
濃度及び色ずれに関する補正処理は、濃度及び色ずれの補正用のパターンを、それぞれ中間転写体(=中間転写ベルト、中間転写ローラ等)又は感光ドラムに形成して行われる(特許文献1参照)。
特開2004−69948号公報
しかしながら、色ずれに関する補正処理は、色ずれが発生しているか否かにかかわらず、所定のタイミングで行われる。従って、色ずれが発生していない場合には、色ずれ補正を行う必要がないにもかかわらず色ずれ補正処理が行われるため、色ずれ補正処理を実行する時間だけ印刷処理が待たされる場合があり、更に、色ずれ補正用パターンを形成するために無駄なトナーを消費してしまうことになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、色ずれが発生している場合に限って色ずれ補正処理を行うことの可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために請求項1に記載の画像形成装置は、中間転写体又は感光ドラムを介して複数色のトナー画像を重ね合わせて記録紙に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、前記中間転写体及び感光ドラムの少なくとも一方に、前記複数色の濃度補正用パターンを形成するパターン形成手段と、前記濃度補正用パターンの濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段の検出結果に基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定を行う色ずれ判定手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記パターン形成手段が、前記濃度補正用パターンとして、前記複数色の内、少なくとも2色のパターンを連続して形成し、前記濃度検出手段が、予め設定された間隔毎に濃度を検出し、前記色ずれ判定手段が、前記濃度検出手段によって予め設定された下限濃度以下の濃度が所定回数以上検出された場合に、色ずれ補正を行うと判定することを特徴としている。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記パターン形成手段が、前記濃度補正用パターンとして、前記複数色の内、少なくとも2色のパターンを連続して形成し、前記濃度検出手段が、予め設定された間隔毎に濃度を検出し、前記色ずれ判定手段が、前記濃度検出手段によって予め設定された上限濃度以上の濃度が所定回数以上検出された場合に、色ずれ補正を行うと判定することを特徴としている。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置であって、前記予め設定された間隔が、色ずれの許容量と略一致し、前記所定回数が、1回であることを特徴としている。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置であって、前記予め設定された間隔に基づいて、前記所定回数を設定する回数設定手段を備えることを特徴としている。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項2〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記パターン形成手段が、前記濃度補正用パターンとして、前記複数色のパターンを連続して形成することを特徴としている。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項6に記載の画像形成装置であって、前記パターン形成手段が、前記濃度補正用パターンとして、前記複数色のパターンを第1濃度で連続して形成し、更に、前記複数色のパターンを前記第1濃度未満の濃度である第2濃度で連続して形成することを特徴としている。
請求項1に記載の画像形成装置によれば、濃度補正用パターンの濃度が検出され、その検出結果に基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定が行われるため、色ずれが発生している場合に限って色ずれ補正処理を行うことができる。
請求項2に記載の画像形成装置によれば、濃度補正用パターンとして、複数色の内、少なくとも2色のパターンが連続して形成され、形成された濃度補正用パターンについて、予め設定された間隔毎に濃度が検出され、予め設定された下限濃度以下の濃度が所定回数以上検出された場合に、色ずれ補正を行うと判定されるため、簡単な構成で正確に色ずれ補正の要否を判定することができる。
すなわち、連続して形成された複数色のパターンに色ずれが発生している場合には、パターン間に隙間(又は重なり)が発生するため、このパターン間の隙間では正常にパターンが形成されている箇所と比較して濃度が低くなり、この隙間を検出した場合に色ずれ補正を行うと判定することができるのである。
請求項3に記載の画像形成装置によれば、濃度補正用パターンとして、複数色の内、少なくとも2色のパターンが連続して形成され、形成された濃度補正用パターンについて、予め設定された間隔毎に濃度が検出され、予め設定された上限濃度以上の濃度が所定回数以上検出された場合に、色ずれ補正を行うと判定されるため、簡単な構成で色ずれ補正の要否を正確に判定することができる。
すなわち、連続して形成された複数色のパターンに色ずれが発生している場合には、パターン間に隙間(又は重なり)が発生するため、このパターン間の重なりでは正常にパターンが形成されている箇所と比較して濃度が高くなり、この重なりを検出した場合に色ずれ補正を行うと判定することができるのである。
請求項4に記載の画像形成装置によれば、予め設定された間隔が色ずれの許容量と略一致し、所定回数が1回であるため、更に簡単な構成で色ずれ補正の要否を判定することができる。すなわち、色ずれの許容量と略一致した間隔で濃度補正用パターンの濃度が検出されるため、色ずれの許容量以上の色ずれが発生している場合には、少なくとも1回だけ下限濃度以下の濃度(又は上限濃度以上の濃度)が検出されるのである。
請求項5に記載の画像形成装置によれば、予め設定された間隔に基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定に用いる下限濃度以下の濃度(又は上限濃度以上の濃度)の検出回数が設定されるため、色ずれ補正の要否を更に正確に判定することができる。
請求項6に記載の画像形成装置によれば、濃度補正用パターンとして、複数色のパターンが連続して形成されるため、カラー画像を構成する全ての色間の色ずれについて、色ずれ補正の要否を判定することができる。
例えば、カラー画像がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色から構成されている場合には、基準色(例えば、ブラック)に対する色ずれの発生有無を判定することにより、色ずれ補正の要否を判定することができるのである。すなわち、基準色(ここでは、ブラック)と基準色以外の色(ここでは、イエロー、マゼンタ、シアン)とを、それぞれ連続して形成したパターン間の隙間(又は重なり)の発生有無を検出することによって色ずれ補正の要否を正確に判定することができるのである。
請求項7に記載の画像形成装置によれば、濃度補正用パターンとして、複数色のパターンが第1濃度で連続して形成され、更に、複数色のパターンが第1濃度未満の濃度である第2濃度で連続して形成されるため、色ずれ補正の要否を更に正確に判定することができる。
すなわち、パターン間の隙間はパターンの濃度が高い程、判定し易く、パターン間の重なりはパターンの濃度が低い程、判定し易いため、複数の濃度で連続してパターンを形成することによって、パターン間の隙間及びパターン間の重なりを判定することができるのである。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す構成図である。なお、ここでは、画像形成装置が、プリンタである場合について説明するが、中間転写体又は感光ドラムを介して複数色のトナー画像を重ね合わせて記録紙に転写することによりカラー画像を形成する他の画像形成装置(例えば、複写機、複合機等)である形態でもよい。図1に示すように、プリンタ100は、給紙部1、第1搬送路2、画像形成ユニット3、中間転写ユニット4、濃度センサ5、定着ユニット6、第2搬送路7、及び、排出トレイ8を備えている。また、プリンタ100は、適所に、プリンタ100の動作を制御する制御部9(図示省略)が配設されている。また、プリンタ100は、図略のパーソナルコンピュータ(PC)等と通信可能に接続され、PCから受信した原稿画像に対応する画像を記録紙上に形成するものである。
給紙部1は、記録紙が積層して載置され、後述する制御部からの指示に対応して、最上位置の記録紙を送出可能に構成されたものである。第1搬送路2は、給紙部1から供給された記録紙を画像形成ユニット3へ搬送するものである。画像形成ユニット3(濃度パターン形成手段の一部に相当する)は、第1搬送路2から搬送された記録紙に複数色(ここでは、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色)のトナー画像を重ね合わせて形成するものであって、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)用の画像形成ユニット3M、3C、3Y、3Kを備えている。
中間転写ユニット4(濃度パターン形成手段の一部に相当する)は、第1搬送路2から供給された記録紙を、画像形成ユニット3を経由して、定着ユニット6へ搬送すると共に、画像形成ユニット3を介して濃度補正用パターンが形成されるものである。濃度センサ5(濃度検出手段の一部に相当する)は、画像形成ユニット3によって中間転写ユニット4に形成された濃度補正用パターン(又は色ずれ補正用パターン)の濃度を検出するものである。定着ユニット6は、中間転写ユニット4によって記録紙に形成されたトナー画像を加熱定着するものである。第2搬送路7は、定着ユニット6の下流側に配設され、定着ユニット6によってトナー画像が加熱定着された記録紙を排出トレイ8へ搬送するものである。排出トレイ8は、第2搬送路7の下流側に配設され、加熱定着された記録紙が積層されて載置されるものである。
図2は、図1に示す画像形成ユニット3及び中間転写ユニット4の一例を示す構成図である。画像形成ユニット3のマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)用の画像形成ユニット3M、3C、3Y、3Kは、互いに略同一の構成を備えるものであって、感光ドラム31の周囲に、感光ドラム31の上方から回転方向(矢印方向)に沿って、帯電器32、LEDヘッド33、現像器34、クリーナ35及び除電器36が順に配設されている。
感光ドラム31は、右回り(矢印方向)に回転し、まず、感光ドラム31の表面が帯電器32によって均一に帯電される。次に、LEDヘッド33によって、図略のPC等から受け付けた原稿画像に対応したレーザ光が照射されて、感光ドラム31の表面に静電潜像が形成される。
そして、現像器34によって感光ドラム31上の静電潜像にトナーが供給され、トナー画像として顕像化される。次いで、感光ドラム31が、更に回転し、トナー画像が感光ドラム31から、中間転写ユニット4によって搬送された記録紙に転写される。転写されなかった残留トナーは感光ドラム31に接するブレード等を備えるクリーナ35によって感光ドラム31から除去され、次に、除電器36によって感光ドラム31の表面電荷が除去され、一連の画像形成プロセスが完了する。
中間転写ユニット4は、一次転写ローラ41、無端ベルト42、及び、駆動ローラ43、44を備えている。無端ベルト42(中間転写体に相当する)は、上側の外周面に画像形成ユニット3M、3C、3Y、3Kの各感光ドラム31と摺接するべく配設され、画像形成ユニット3を介して濃度補正用パターンが形成されるものであって、駆動ローラ43、44に張架されている。駆動ローラ43、44は、無端ベルト42が張架されて、無端ベルト42を図2において左回り(矢印方向)に回転駆動するものである。
図3は、図1に示す濃度センサ5の構成の一例を示す構成図である。濃度センサ5は、発光素子51、第1ビームスプリッタ(Beam Splitter)52、第1受光素子53、第2ビームスプリッタ54、第2受光素子55、及び、第3受光素子56を備えている。
LED(Light Emitting Diode)等からなる発光素子51を出た光(レーザビーム)は、第1ビームスプリッタ52によってトナー像TNの方向と、発光素子51の発光量を検出し、フィードバック回路により光量を一定に保つための第1受光素子(Photo Detector)53の方向とに分割される。そしてトナー像TKで反射された光は、第2ビームスプリッタ54によって、第2受光素子55及び第3受光素子56の2つの偏光成分に分けられ、第2受光素子55及び第3受光素子56に入射する光量の比率によって濃度が検出される。
図4は、本発明に係る主要部の構成の一例を示す構成図である。プリンタ100の動作を制御する制御部9は、CPU(Central Processing Unit)91と、図略のRAM(Random Access Memory)と、図略のROM(Read Only Memory)と、を備えている。
CPU91は、機能的に、回数設定部911、濃度パターン形成部912、濃度検出部913、濃度補正部914、色ずれ判定部915、色ずれパターン形成部916、及び、色ずれ補正部917を備えている。ここでは、CPU91が、ROM等に予め格納されたプログラムを読み出して実行することにより、回数設定部911、濃度パターン形成部912、濃度検出部913、濃度補正部914、色ずれ判定部915、色ずれパターン形成部916、及び、色ずれ補正部917等の機能部として機能するものである。
なお、RAM、ROMに格納された各種データの内、装着脱可能な記録媒体に格納され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
回数設定部911(回数設定手段に相当する)は、濃度検出部913が濃度を検出する間隔ΔT(図5、図6参照)に基づいて、色ずれ判定部915が色ずれ補正を行うか否かを判定する際の閾値である所定回数Nを設定するものである。例えば、予め、濃度を検出する間隔ΔTに対応付けて、所定回数NをRAM等に形成された記憶部に格納しておき、回数設定部911は、検出する間隔ΔTに対応する所定回数Nを記憶部から読み出すことによって、所定回数Nを設定するものである。ここでは、便宜上、予め設定された間隔ΔTが色ずれの許容量と略一致し、所定回数Nが1回である場合について説明する。
濃度パターン形成部912(濃度パターン形成手段の一部に相当する)は、キャリブレーションの要求が受け付けられた場合に、画像形成ユニット3を介して、無端ベルト42上に、複数色(ここでは、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色)の濃度補正用パターンを形成するものである。より具体的には、濃度パターン形成部912は、濃度補正用パターンとして、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のパターンを第1濃度で連続して形成し、更に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のパターンを第1濃度未満の濃度である第2濃度で連続して形成し、加えて、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のパターンを第2濃度未満の濃度である第3濃度で連続して形成するものである(図5、図6参照)。
濃度検出部913(濃度検出手段の一部に相当する)は、無端ベルト42上に形成された濃度補正用パターン(又は色ずれ補正用パターン)の濃度を、予め設定された間隔ΔT毎に濃度センサ5を介して検出するものである。ここでは、間隔ΔTは、例えば、100μmである(ここでは、検出する時間間隔が1μsecであって、無端ベルト42の周速が100mm/secである)。
濃度補正部914は、濃度検出部913によって検出された濃度補正用パターンの濃度に基づいて濃度補正処理を行うものである。
色ずれ判定部915(色ずれ判定手段に相当する)は、濃度検出部913による濃度補正用パターンの濃度の検出結果に基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定を行うものである。具体的には、色ずれ判定部915は、濃度検出部913によって予め設定された下限濃度SHL以下の濃度が、回数設定部911によって設定された所定回数(ここでは、1回)以上検出された場合に、色ずれ補正を行うと判定するものである(図6参照)。
色ずれパターン形成部916は、画像形成ユニット3を介して、無端ベルト42上に、色ずれ補正用パターンを形成するものである。色ずれ補正部917は、濃度検出部913によって検出された色ずれ補正用パターンの濃度に基づいて色ずれ補正処理を行うものである。
図5は、色ずれが発生していない場合の濃度補正用パターンの一例を示すパターン図である。(a)は、濃度補正用パターンであり、(b)はこれに対応する濃度検出部913による検出結果を示すグラフである。(a)に示すように、濃度補正用パターンは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に、各色の略長方形のベタパターンであるパターンK10、C10、M10、Y10が第1濃度で連続して形成され、更に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に、各色の略長方形のベタパターンであるパターンK20、C20、M20、Y20が第1濃度未満の濃度である第2濃度で連続して形成され、加えて、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に、各色の略長方形のベタパターンであるパターンK30、C30、M30、Y30が第2濃度未満の濃度である第3濃度で連続して形成されたものである。
濃度補正用パターンの下側の上向き矢印(↑)は、濃度検出部913による検出位置STを示すものであって、検出位置STは、間隔ΔT(ここでは、100μm)毎に等間隔に配列されている。
(b)の横軸は、濃度補正用パターンの位置であって、(a)に示す濃度補正用パターンの位置と対応しており、縦軸は濃度検出部913によって検出される濃度である。色ずれが発生していない場合には、濃度の検出結果を示すグラフG0は、略階段状になる。
図6は、色ずれが発生している場合の濃度補正用パターンの一例を示すパターン図である。(a)は、濃度補正用パターンであり、(b)はこれに対応する濃度検出部913による検出結果を示すグラフである。図5と同様にして、(a)に示すように、濃度補正用パターンは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に、各色の略長方形のベタパターンであるパターンK11、C11、M11、Y11が第1濃度で連続して形成され、更に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に、各色の略長方形のベタパターンであるパターンK21、C21、M21、Y21が第1濃度未満の濃度である第2濃度で連続して形成され、加えて、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に、各色の略長方形のベタパターンであるパターンK31、C31、M31、Y31が第2濃度未満の濃度である第3濃度で連続して形成されたものである。
ここでは、ブラック(K)に対してシアン(C)及びマゼンタ(M)が図の左方向にずれており、シアン(C)及びマゼンタ(M)に対してイエロー(Y)が図の左方向にずれている。その結果、パターンK11(K21、K31)とパターンC11(C21、C31)とが重なっており、パターンM11(M21、M31)とパターンY11(Y21、Y31)とが重なっている。更に、パターンY11とパターンK21との間、及び、パターンY21とパターンK31との間に隙間が発生している。
(b)の横軸は、濃度補正用パターンの位置であって、(a)に示す濃度補正用パターンの位置と対応しており、縦軸は濃度検出部913によって検出される濃度である。このように色ずれが発生している場合には、濃度の検出結果を示すグラフG1は、略階段状にはならず、パターンの重なりに対応する位置に上に凸の凸部HP1〜HP6、パターンの隙間に対応する位置に上に凹の凹部LP1〜LP3を有する形態となる。従って、色ずれ判定部915によって、濃度検出部913によって下限濃度SHL以下の濃度が検出された場合に、色ずれが発生していると判定されるのである。
図7は、プリンタ100の動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、予め回数設定部911によって所定回数Nが「1」に設定されているものとする。まず、濃度パターン形成部912によって、キャリブレーションの要求が受け付けられたか否かの判定が行われる(S101)。キャリブレーションの要求が受け付けられていないと判定された場合(S101でNO)には、処理が待機状態とされる。キャリブレーションの要求が受け付けられたと判定された場合(S101でYES)には、濃度パターン形成部912によって、無端ベルト42上に濃度補正用パターンが形成される(S103)。
そして、濃度検出部913によって濃度補正用パターンの濃度が検出される(S105)。次いで、濃度補正部914によって濃度補正処理が行われる(S107)。次に、色ずれ判定部915によって、濃度検出部913により濃度補正用パターンの濃度として下限濃度SHL以下の濃度が検出されたか否かの判定が行われる(S109)。下限濃度SHL以下の濃度が検出されていないと判定された場合(=色ずれが発生していないと判定された場合:S109でNO)には、処理が終了される。
下限濃度SHL以下の濃度が検出されたと判定された場合(=色ずれが発生していると判定された場合:S109でYES)には、色ずれパターン形成部916によって、無端ベルト42上に色ずれ補正用パターンが形成される(S111)。そして、濃度検出部913によって、色ずれ補正用パターンの濃度が検出される(S113)。次に、色ずれ補正部917によって色ずれ補正処理が行われ(S115)、処理が終了される。
このようにして、濃度検出部913によって濃度センサ5を介して濃度補正用パターンの濃度が検出され、その検出結果に基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定が行われるため、色ずれが発生している場合に限って色ずれ補正処理を行うことができる。
また、濃度補正用パターンとして、複数色(ここでは、4色)のパターンが連続して形成されるため、カラー画像を構成する全ての色(ここでは、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色)の間の色ずれについて、色ずれ補正の要否を判定することができる。
更に、濃度検出部913によって濃度が検出される間隔ΔTが色ずれの許容量と略一致し、所定回数が1回であるため、更に簡単な構成で色ずれ補正の要否を判定することができる。すなわち、色ずれの許容量と略一致した間隔で濃度補正用パターンの濃度が検出されるため、色ずれの許容量以上の色ずれが発生している場合には、少なくとも1回だけ下限濃度SHL以下の濃度が検出されるのである。
加えて、濃度補正用パターンとして、複数色(ここでは、4色)のパターンが第1濃度で連続して形成され、更に、複数色(ここでは、4色)のパターンが第1濃度未満の濃度である第2濃度で連続して形成され、加えて、複数色(ここでは、4色)のパターンが第2濃度未満の濃度である第3濃度で連続して形成されるため、色ずれ補正の要否を更に正確に判定することができる。
なお、本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、予め設定された間隔ΔTが色ずれの許容量と略一致し、所定回数Nが1回である場合について説明したが、回数設定部911が、濃度検出部913が濃度を検出する間隔ΔT(図5、図6参照)に基づいて、色ずれ判定部915が色ずれ補正を行うか否かを判定する際の閾値である所定回数Nを設定する形態でもよい。この場合には、濃度検出部913が濃度を検出する間隔ΔTに基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定に用いる下限濃度SHL以下の濃度の検出回数が設定されるため、色ずれ補正の要否を更に正確に判定することができる。
(A)本実施形態では、予め設定された間隔ΔTが色ずれの許容量と略一致し、所定回数Nが1回である場合について説明したが、回数設定部911が、濃度検出部913が濃度を検出する間隔ΔT(図5、図6参照)に基づいて、色ずれ判定部915が色ずれ補正を行うか否かを判定する際の閾値である所定回数Nを設定する形態でもよい。この場合には、濃度検出部913が濃度を検出する間隔ΔTに基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定に用いる下限濃度SHL以下の濃度の検出回数が設定されるため、色ずれ補正の要否を更に正確に判定することができる。
(B)本実施形態では、濃度パターン形成部912が、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のパターンを連続して形成する場合について説明したが、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色の内、少なくとも2色(例えば、ブラック(K)とマゼンタ(M))のパターンを連続して形成する形態であればよい。この場合には、パターンが形成された色間の色ずれを簡素な構成で判定することができる。
(C)本実施形態では、濃度パターン形成部912が、4色のパターンを第1濃度で連続して形成し、更に4色のパターンを第1濃度未満の濃度である第2濃度で連続して形成し、加えて、4色のパターンを第2濃度未満の濃度である第3濃度で連続して形成する場合について説明したが、濃度パターン形成部912が、4色のパターンを第1濃度で連続して形成し、更に4色のパターンを第1濃度未満の濃度である第2濃度で連続して形成する形態でもよい。また、濃度パターン形成部912が、4段階以上の濃度で4色のパターンを連続して形成する形態でもよい。
(D)本実施形態では、色ずれ判定部915が、濃度検出部913によって予め設定された下限濃度SHL以下の濃度が検出されると、色ずれ補正を行うと判定する場合について説明したが、色ずれ判定部915が、濃度検出部913によって予め設定された上限濃度SHH以上の濃度が検出されると、色ずれ補正を行うと判定する形態でもよい(図6参照)。この場合には、濃度パターン形成部912によって生成される濃度補正用パターンの濃度が低い場合にも正確に色ずれ補正を行うか否かの判定を行うことができる。
(E)本実施形態では、濃度パターン形成部912が、無端ベルト42上に濃度補正用パターンを形成する場合について説明したが、濃度パターン形成部912が、中間転写ローラ、感光ドラム等に濃度補正用パターンを形成する形態でもよい。
100 複写機
3 画像形成ユニット(濃度パターン形成手段の一部)
4 中間転写ユニット
42 無端ベルト(濃度パターン形成手段の一部)
5 濃度センサ(濃度検出手段の一部)
9 制御部
91 CPU
911 回数設定部(回数設定手段)
912 濃度パターン形成部(濃度パターン形成手段の一部)
913 濃度検出部(濃度検出手段の一部)
914 濃度補正部
915 色ずれ判定部(色ずれ判定手段)
916 色ずれパターン形成部
917 色ずれ補正部
3 画像形成ユニット(濃度パターン形成手段の一部)
4 中間転写ユニット
42 無端ベルト(濃度パターン形成手段の一部)
5 濃度センサ(濃度検出手段の一部)
9 制御部
91 CPU
911 回数設定部(回数設定手段)
912 濃度パターン形成部(濃度パターン形成手段の一部)
913 濃度検出部(濃度検出手段の一部)
914 濃度補正部
915 色ずれ判定部(色ずれ判定手段)
916 色ずれパターン形成部
917 色ずれ補正部
Claims (7)
- 中間転写体又は感光ドラムを介して複数色のトナー画像を重ね合わせて記録紙に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、
前記中間転写体及び感光ドラムの少なくとも一方に、前記複数色の濃度補正用パターンを形成するパターン形成手段と、
前記濃度補正用パターンの濃度を検出する濃度検出手段と、
前記濃度検出手段の検出結果に基づいて、色ずれ補正を行うか否かの判定を行う色ずれ判定手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記パターン形成手段は、前記濃度補正用パターンとして、前記複数色の内、少なくとも2色のパターンを連続して形成し、
前記濃度検出手段は、予め設定された間隔毎に濃度を検出し、
前記色ずれ判定手段は、前記濃度検出手段によって予め設定された下限濃度以下の濃度が所定回数以上検出された場合に、色ずれ補正を行うと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記パターン形成手段は、前記濃度補正用パターンとして、前記複数色の内、少なくとも2色のパターンを連続して形成し、
前記濃度検出手段は、予め設定された間隔毎に濃度を検出し、
前記色ずれ判定手段は、前記濃度検出手段によって予め設定された上限濃度以上の濃度が所定回数以上検出された場合に、色ずれ補正を行うと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記予め設定された間隔は、色ずれの許容量と略一致し、
前記所定回数は、1回であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記予め設定された間隔に基づいて、前記所定回数を設定する回数設定手段を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記パターン形成手段は、前記濃度補正用パターンとして、前記複数色のパターンを連続して形成することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記パターン形成手段は、前記濃度補正用パターンとして、前記複数色のパターンを第1濃度で連続して形成し、更に、前記複数色のパターンを前記第1濃度未満の濃度である第2濃度で連続して形成することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006204099A JP2008032867A (ja) | 2006-07-27 | 2006-07-27 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006204099A JP2008032867A (ja) | 2006-07-27 | 2006-07-27 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008032867A true JP2008032867A (ja) | 2008-02-14 |
Family
ID=39122381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006204099A Pending JP2008032867A (ja) | 2006-07-27 | 2006-07-27 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008032867A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010211123A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-07-27 JP JP2006204099A patent/JP2008032867A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010211123A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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