JP2008032858A - 微分干渉顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 微分干渉観察時に対物レンズの切換えに連動させてノマルスキープリズムを光軸上の所望位置に移動させることができる操作の容易な微分干渉顕微鏡を提供する。
【解決手段】 後側焦点面の位置が異なる対物レンズが装着されたレボルバ16による光軸上への対物レンズの切換えに連動してアダプタ26と移動枠27により構成される位置調整手段によりノマルスキープリズム4のローカライズ面の位置を光軸上に挿入された対物レンズの後側焦点面に一致させるように前記ノマルスキープリズム4の位置を光軸方向に移動させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、干渉色あるいはコントラストによって被検査物表面の微小な凹凸を観察する微分干渉顕微鏡に関するものである。
従来、顕微鏡観察の分野では、被検物表面の微小な凹凸を観察する方法として微分干渉観察法が知られている。この微分干渉観察法は、コンデンサ側のポラライザを透過して一方向に振動する直線偏光となった照明光を一軸性の複屈折物質より成る組合せプリズム(DIC)により二方向に振動する2本の光線に分離して被検物に照射し、被検物からの観察光を対物レンズ側のDICプリズムにより同じ経路上に結合した後、アナライザで干渉させることにより被検物の微小な凹凸による光路差を光の干渉として観察する方法である。また、落射照明による微分干渉観察では、照明光の二光線分割と、観察光の結合とを同一のDICプリズムで行うようにしている。
ところで、微分干渉観察として最も一般的なノマルスキー型微分干渉法のDICプリズムとして用いられるノマルスキープリズムは、ローカライズ面と呼ばれる、分離された光線が一点で交わる面が存在する。このローカライズ面が対物レンズの後側焦点面に一致させてあることが干渉色にムラを生じない良好な観察を行う上で重要である。
ところが、顕微鏡観察では、倍率の異なる複数の対物レンズを切換えて使用するようになっており、これら対物レンズは、倍率によって後側焦点距離が異なるため、対物レンズを変換する毎にノマルスキープリズムのローカライズ位置を対物レンズの後側焦点距面に合わせる必要がある。
そこで、従来、特許文献1に開示されるような低倍対物レンズ及び高倍対物レンズ用のノマルスキープリズムを有するターレットを検鏡者が調整ノブを回転操作することにより、歯車を介して昇降させる構成のものが考えられている。
しかし、かかる特許文献1のものは、ノマルスキープリズムの位置を調整する場合、検鏡者が対物レンズの変換毎に観察像を見ながら干渉ムラが無くなるように調整ノブを回転させながら光軸上のノマルスキープリズムの位置を微調整しなければならず、このため、標本の観察倍率毎に、煩わしい微調整作業を行わなければならないという問題がある。
また、特許文献2に開示されるようにノマルスキープリズムを内蔵するアタッチメントを、レボルバと対物レンズとの間に設けるようにしたものもある。
しかし、かかる特許文献2のものは、上述した微調整の煩わしさは解消されるが、使用する対物レンズ毎にノマルスキープリズムを設けるようになるので、何本もの対物レンズを使用する場合には高価なものになってしまう。
このような問題を解決するものとして、特許文献3に開示される構成の微分干渉顕微鏡が考えられている。
図7及び図8は、かかる微分干渉顕微鏡のノマルスキープリズムユニット215の駆動機構を示すもので、215はユニット本体で、このユニット本体217は長方形に形成され、中央部に光線の透過孔217aが形成されている。また、ユニット本体217は、透過孔217aを閉塞しないように枠状に形成されたカムスライダ218を長手方向に摺動可能に保持している。カムスライダ218の側縁部には、複数のカム219が形成されている。カム219は、鋸歯状をしたもので、カム219先端部を水平なカム面220に形成されるとともに、隣接するカム219の間を水平なカム面221に形成されている。また、カムスライダ218は、長手方向手前側の端部にレバー222の一端部222aが連結され、このレバー222の他端部をユニット本体217の外部から進退させることにより、ユニット本体217内面に当接しながら長手方向に摺動するようになっている。また、カムスライダ218は、カム219を介してノマルスキープリズム204を保持したプリズム枠223を支持しており、長手方向に進退動作されることにより、カム219のそれぞれのカム面220,221によりプリズム枠223を上下方向、つまり光軸方向に移動させる。これにより、検鏡者による不図示のレボルバの回転により、対物レンズを切換えた際に、検鏡者により、ノマルスキープリズムユニット215のレバー222が引き出されると、カムスライダ218がユニット本体217内をスライドし、これにともないプリズム枠223は、カム219に沿ってカム面220上まで移動し上方向への移動が得られる(図8(b))。逆に、レバー222を押し込むと、プリズム枠223がカム219に沿ってカム面221上まで移動し、下方向への移動が得られる(図8(a))。
このようにして、レバー222の押引操作によりノマルスキープリズム204の位置を光軸方向に2段階に移動させることができ、ノマルスキープリズム204の光軸上のローカライズ面の位置を変更することができる。
実開平4-59815号公報 実開昭50-014448号公報 実開平6-68019号公報
しかし、このような特許文献3の微分干渉顕微鏡においても、一般対物レンズと長作動距離対物レンズが併用されレボルバに装着されているような場合、一般対物レンズから長作動距離対物レンズヘ、あるいはその逆へ変換する際に、検鏡者は、レバー222の引き出し、又は押し込みを行いノマルスキープリズム204のローカライズ面を調整する操作を行わなければならず、このための操作が煩わしいという問題がある。また、顕微鏡は、検査装置などに組み込まれている使用されることも多く、このような場合人の手によるレバー222の操作が難しいこともあり、このような事例では、ノマルスキープリズムユニット215自体を適用できないという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、微分干渉観察時に対物レンズの切換えに連動させてノマルスキープリズムを光軸上の所望位置に移動させることができる操作の容易な微分干渉顕微鏡を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、被検物に照明光を照射し前記被検物の観察像を取得する対物レンズを有する顕微鏡本体と、後側焦点面の位置が異なる前記対物レンズが複数装着され、任意の対物レンズを光軸上に切換え可能なレボルバと、前記照明光を2分割し前記対物レンズを介して前記被検物に照射させるとともに、前記被検物からの2分割光束を結合させる一軸性結晶より成る偏光素子を前記光軸上で該光軸方向に移動可能に保持する保持手段と、前記レボルバによる前記光軸上への対物レンズの切換えに連動して前記偏光素子のローカライズ面の位置を前記光軸上に挿入された対物レンズの後側焦点面に一致させるように前記偏光素子を前記光軸方向に移動させる位置調整手段とを具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記保持手段は、前記レボルバ内部に装着可能にしたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記位置調整手段は、前記光軸方向に移動可能に設けられ前記偏光素子を前記光軸方向に移動させる移動部材と、前記対物レンズに設けられ、該対物レンズの前記レボルバによる前記光軸上への挿入により前記移動部材を介して前記偏光素子を前記光軸方向に移動させる補助部材とを具備したことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記補助部材は、前記偏光素子のローカライズ面の位置を前記光軸上に挿入された対物レンズの後側焦点面に一致させるように前記偏光素子の前記光軸方向の移動量を決定することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記位置調整手段は、前記偏光素子に設けられる第1の磁石と、前記対物レンズに設けられ、該対物レンズの前記レボルバによる前記光軸上への挿入により前記第1の磁石との間に反発力又は吸引力を作用させ前記偏光素子を前記光軸方向に移動させる第2の磁石とを具備したことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記保持手段は、前記偏光素子を前記光軸に対し垂直方向に移動可能にしたことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記複数の対物レンズは、互いに異なる後側焦点面を有することを特徴としている。
本発明によれば、微分干渉観察時に対物レンズの切換えに連動させてノマルスキープリズムを光軸上の所望位置に移動させることができる操作の容易な微分干渉顕微鏡を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるノマルスキー型微分干渉顕微鏡の基本的な光学系を示している。図において、1はハロゲンランプなどの光源で、この光源1からの照明光は、照明光学系10の光軸上に配置されたポラライザ2に入射される。ポラライザ2は、照明光を一方向に振動する直線偏光に変換する。ポラライザ2で直線偏光された光線は、顕微鏡の観察光軸上に配置されたハーフミラー3に入射し、ここで反射してノマルスキープリズム4に入射される。
ノマルスキープリズム4は、楔型をした2枚の一軸性結晶から構成される偏光素子であり、ポラライザ2によって直線偏光された光線を二方向に振動する2本の光線に分離するとともに、各々角度を持たせて出射し、これら二つの光線をローカライズ面5で交差させた後、各々対物レンズ6に入射させる。この場合、ノマルスキープリズム4のローカライズ面5は、対物レンズの後側焦点面7と一致するようにノマルスキープリズム4は位置決めされている。これにより対物レンズ6に入射された二つの光源は、わずかに横ズレした平行光線となって標本8に照射される。標本8より反射した二つの光線は、再び対物レンズ6を通り、対物レンズ6の後側焦点面7(ローカライズ面5)で交差し各々ノマルスキープリズム4に入射される。ノマルスキープリズム4は、前述とは逆に、二つの光線を同じ光路上に結合する。ノマルスキープリズム4で結合された光線は、ハーフミラー3を透過し、ハーフミラー3の後段に配置されたアナライザ9に入射される。アナライザ9はノマルスキープリズム4によって結合された二つの光線を互いに干渉させるように作用する。これにより標本8の表面に微小な凹凸が存在すると、前記二つの光線にわずかな光路差を生じるため、アナライザ9での干渉作用により干渉色のコントラストを生じる。
このような顕微鏡では、ノマルスキープリズム4の位置が光軸方向にずれていて、ローカライズ面5と対物レンズ6の後側焦点面7が一致していないと、干渉色のコントラストにムラが生じて良好な微分干渉像を得ることができない。また、ノマルスキープリズム4を光軸に垂直な方向に移動させると、干渉色を任意に変化させることもできる。
次に、このような光学系を用いた微分干渉顕微鏡の詳細を説明する。
図2は、かかる微分干渉顕微鏡の全体構成を示すもので、図1と同一部分には同符号を付している。図において、11は顕微鏡本体で、この顕微鏡本体11は、ベース部11aと、このベース部11aから上方に延びる支柱部11bから構成されている。支柱部11bの上端には、前記ベース部11aに対向した状態で水平方向に落射照明用投光管12が配置されている。
落射照明用投光管12には、前記光源1を内蔵するランプハウス13が設けられている。また、落射照明用投光管12には、ポラライザスライダ14とアナライザスライダ15がそれぞれ挿脱可能に設けられている。ポラライザスライダ14は、前記ポラライザ2を備えたもので、上述した光学系の光路にポラライザ2を挿脱可能にしている。また、アナライザスライダ15は、前記アナライザ9を備えたもので、光路上にアナライザ9を挿脱可能にしている。さらに落射照明用投光管12には、前記ハーフミラー3が内蔵されている(ここでは図示していない)。
落射照明用投光管12先端部の下方には、レボルバ16が設けられている。このレボルバ16内部には、前記ノマルスキープリズム4を備えた保持手段としてのノマルスキープリズムユニット17が装着されている。この場合、ノマルスキープリズムユニット17は、上述した光学系の光軸に対し垂直方向から挿脱可能になっている。また、レボルバ16は、後述するレボルバ回転皿162が回転可能に設けられている。このレボルバ回転皿162には、複数の対物レンズ6が取り付けられている。これら複数の対物レンズ6は、レボルバ回転皿162の回転により、所望する対物レンズ6が光軸上に切換えられる。
ベース部11a側には、対物レンズ6と対向させてステージ18が配置されている。このステージ18には、前記標本8が載置されている。また、ステージ18は、ツマミ19を操作することで標本8をXY軸方向に水平移動させることができ、また、焦準用ハンドル20の操作により不図示の焦準部を介し観察光軸に沿って上下方向(Z軸方向)に移動可能となり、標本8の焦点合わせができるようになっている。
落射照明用投光管12先端部の上方には、観察鏡筒21が装着されている。観察鏡筒21には、接眼レンズ22が設けられている。接眼レンズ22は、標本8の観察像を目視観察するものである。
次に、レボルバ16と、このレボルバ16に装着されるノマルスキープリズムユニット17について図3及び図4を用いて詳述する。
ここで、図3(a)は長作動距離対物レンズを光軸上に挿入したときの断面図、図3(b)は、一般対物レンズを光軸上に挿入したときの断面図及び図4は、ノマルスキープリズムユニットの上面図である。
この場合、レボルバ16は、レボルバ本体161を有している。このレボルバ本体161には、前記落射照明用投光管12に着脱可能に取り付けるためのアリ163aを有するレボルバアリ部163が設けられている。また、レボルバ本体161には、前記ノマルスキープリズムユニット17を内部に装着するための挿入部164が設けられている。
レボルバ本体161には、レボルバ回転皿162がレボルバアリ部163と逆側から被せられるように取り付けられている。このレボルバ回転皿162は、板面を凸状に湾曲するとともに、周縁部に沿って突壁162aを形成した円板状をしたもので、前記板面の円周方向に沿って対物レンズ6を着脱可能な複数の対物レンズ取り付け部162bが形成されている。また、レボルバ回転皿162の突壁162a内面には、V字状の溝162cが形成されている。この溝162cは、前記レボルバ本体161の周面に沿って形成されるV字状の溝161aと対向して配置され、これら溝162c、161aの間に配置される複数のボール25によりレボルバ回転皿162を前記レボルバ本体161に回転可能に保持させる。
対物レンズ6は、WD(Work Distans)が長い長作動距離対物レンズ61と一般対物レンズ62とがあり、図3(a)に示す長作動距離対物レンズ61には、補助部材としてアダプタ26が一体に取り付けられている。このアダプタ26は、ノマルスキープリズム4のローカライズ面を長作動距離対物レンズ61の後側焦点面に一致させるようにノマルスキープリズム4の光軸方向の移動量を決定するものである。また、レボルバ本体161の顕微鏡光軸n上には、段部161cを有する丸穴161bが設けられ、この丸穴161bに、移動部材としての移動枠27が光軸方向に移動可能に嵌装されている。この移動枠27は、前記アダプタ26とともに位置調整手段を構成するもので、中空部を光線が通る孔27aに形成されるとともに、周面にフランジ27bが形成され、さらに下側端面にテーパ部27cが形成されている。この移動枠27は、レボルバ本体161の丸穴161bに設けられた段部161cに係止され、抜け落ちないようになっている。
一方、レボルバ本体161の挿入部164に装着されるノマルスキープリズムユニット17は、長方形をしたユニット本体171を有している。このユニット本体171は、中央部に光線の透過孔171aが形成されている。なお、ノマルスキープリズムユニット17は、ユニット本体171の長手方向(以下、スライド方向という)に沿ってレボルバ本体161の前記挿入部164に挿脱される。また、ユニット本体171は、顕微鏡の光軸n上で位置決めするため、レボルバ本体161側に設けられる不図示のクリックに対し、ユニット本体171側縁に光軸挿脱用のクリック溝171b、171cが切られている。さらに、ユニット本体171には、ノマルスキープリズムユニット17をレボルバ本体161から挿脱する際に、前記移動枠27と衝突しないように下側部に溝171dが設けられている。
このようなユニット本体171には、スライド方向および光軸方向に摺動可能にプリズム枠28が嵌装されている。このプリズム枠28は、一方端部にテーパ面28aが形成されている。また、プリズム枠28には、前記透過孔171aを閉塞しないように枠状のプリズム保持部28bが設けられ、このプリズム保持部28bにノマルスキープリズム4が保持されている。プリズム保持部28bにはプリズム下側に光透過用の略楕円状の孔28cが設けられている。
プリズム枠28には、プリズム保持部28bに隣接して一対の嵌合部28d、28eが形成されている。これら嵌合部28d、28eは、矢印で示すプリズム枠28のスライド方向を中心として、それぞれの先端が相対向するように突出されている。これら嵌合部28d、28eには、ブロック29が保持されている。ブロック29は、光軸方向の溝29a、29bを有し、これら溝29a、29bに前記プリズム保持部28bの嵌合部28d、28eが嵌合させることで、プリズム枠28の光軸方向の移動を可能にしている。また、ブロック29には、ネジ部を有するガイド溝29cがスライド方向に形成されている。
このようなブロック29はユニット本体171の底面に当接してスライド方向に摺動可能であり、その移動範囲は、ユニット本体171に設けられたストッパ30,31によって制限される。
32は色調整軸で、この色調整軸32は、ユニット本体171に設けられた貫通孔171eに回転自在に相通されている。色調整軸32の一端には、ツマミ33が設けられ、また、他端にはネジ部32aが形成され、このネジ部32aがブロック29のガイド溝29cにねじ込むことで、このねじ込み量に応じてブロック29(プリズム枠28)を色調整軸32の方向に移動可能にしている。また、色調整軸32の途中部分には、段部32bが形成され、この段部32bに当接させてリング34が取り付けられている。このリング34は、色調整軸32をユニット本体171に対してスライド方向に移動することなく回転させるためのものである。また、ユニット本体171には、板バネ35の一端が固定されている。この板バネ35の他端は、前記プリズム枠28に当接している。この場合、板バネ35は、プリズム枠28を図示下方に付勢するもので、この付勢により、当該プリズム枠28がユニット本体171に対してガタ無くスライド方向に摺動する。なお、ユニット本体171の上部には、孔36aが設けられた蓋板36によって覆われている。
次に、以上のように構成された微分干渉顕微鏡の作用を説明する。
まず、検鏡者は、レボルバ回転皿162を回転操作することにより、光軸n上の対物レンズの変換を行う。ここで、図3(a)に示すように、レボルバ16のレボルバ回転皿162に装着された長作動距離対物レンズ61と一般対物レンズ62のうち、長作動距離対物レンズ61が光軸n上に挿入された場合、長作動距離対物レンズ61の装着によりアダプタ26が移動枠27を光軸n方向に押し上げる。このとき移動枠27の下面に設けられたテーパ部27c先端にアダプタ26先端部が当接されるので、移動枠27は、スムーズに押し上げられる。移動枠27が押し上げられると、この移動によりプリズム枠28も押し上げられる。これによって、ノマルスキープリズム4のローカライズ面4aが長作動距離対物レンズ61の後側焦点面61aに一致する。
一方、図3(b)に示すように、一般対物レンズ62が光軸n上に挿入された場合は、前記アダプタ26がないため、移動枠27は一般対物レンズ62により押し上げられることがない。この場合、移動枠27は、フランジ27bがレボルバ本体161の丸孔161bに設けられた段部161cに当接し、プリズム枠28も下方に位置される。これによって、ノマルスキープリズム4のローカライズ面4aが一般対物レンズ62の後側焦点面62aに一致する。
この状態で、検鏡者が色調整軸32のツマミ33を回すと、ネジ部32aに螺合したブロック29のガイド溝29cへのねじ込み量に応じてブロック29を色調整軸32の軸方向(スライド方向)に移動する。ブロック29の移動によりプリズム枠28は、スライド方向に移動する。このとき、プリズム枠28は、移動枠27に当接しながら移動するため、プリズム枠28の光軸方向の位置は変わらない。また、ブロック29は、ストッパ30、31によりスライド方向の移動範囲を制限され、プリズム枠28の摺動範囲も規制される。これによって、ツマミ33の回転操作によりノマルスキープリズム4の光軸n上の位置を変えずに光軸nに垂直な方向に移動させることができ、前記標本8の干渉色を任意に変化させることができる。
また、ユニット本体171の透過孔171aは、レボルバ本体161側の不図示のクリックがクリック溝171bに係合された状態で光軸n上に位置決めされる。また、前記透過孔171aは、レボルバ本体161側の不図示のクリックがクリック溝171cに係合された状態で光軸nを外れた位置に退避される。よって、検鏡者によってノマルスキープリズム4は光軸nに対して着脱可能となっている。また、長作動距離対物レンズ61が光軸n上に挿入されていて、移動枠27が押し上げられた状態で、ユニット本体171の透過孔171aを光軸n上から退避させたときでも、ユニット本体171の溝171dの存在により移動枠27とユニット本体171が衝突することなく着脱できる。 逆に、移動枠27がアダプタ26により押し上げられ上側にきている状態でノマルスキープリズムユニット17を挿入しても、プリズム枠28に設けたテーパ面28aが移動枠27と当接するので、テーパ面28aに沿ってプリズム枠28を移動枠27の上側へとスムーズに移動させることができる。
したがって、このようにすれば、後側焦点面の位置が異なる対物レンズが装着されたレボルバ16による光軸上への対物レンズの切換えに連動してアダプタ26と移動枠27により構成される位置調整手段によりノマルスキープリズム4のローカライズ面の位置を光軸上に挿入された対物レンズの後側焦点面に一致させるように前記ノマルスキープリズム4の位置を光軸方向に移動させるようにできるので、長作動距離対物レンズ61と一般対物レンズ62を併用してレボルバ16に装着した場合でも、微分干渉観察時に対物レンズの切換え操作と同時にノマルスキープリズム4のローカライズ面を光軸上に挿入された対物レンズの後側焦点面に一致させることができ、顕微鏡操作を飛躍的に簡単なものにできる。なお、移動枠27は、本実施の形態の構成に限らず、対物レンズの切換えに連動するものであれば、その他の機械的な構成であっても構わない。
また、長作動距離対物レンズ61に設けるアダプタ26を別に用意し、このアダプタ26を長作動距離対物レンズ61ごとに装着して使用するようにすれば、これまで使用している長作動距離対物レンズ61に何らの手を加えことなく、そのまま他にも使用できるというメリットがある。さらに、同種の対物レンズでも倍率によって後側焦点位置が違うような場合も、長さの異なるアダプタを使用すれば、簡単にそれぞれの対物レンズの後側焦点位置に合わせることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。 図5及び図6は第2の実施の形態に用いられるレボルバ16の概略構成を示すもので、図5は長作動距離対物レンズを光軸上に挿入したときの断面図、図6は一般対物レンズを光軸上に挿入したときの断面図を示している。これら図5及び図6は、第1の実施の形態と同一部分には同符号を付してその詳細な説明は省略する。
この場合、プリズム枠41は、下面に第1の磁石としてリング状の磁石42が設けられている。この磁石42は、一方の面(上面)をN極、他方の面(下面)をS極になっている。また、磁石42を設けたプリズム枠41は、ユニット本体171に基端部を固定された板バネ43のバネ力によって常時蓋板36面に押し付けられている。
一方、レボルバ本体161の光軸n上に設けられた丸穴161bには、磁性体からなる固定枠44が段部161cに当接して設けられている。また、図5に示す長作動距離対物レンズ61は、対物レンズ取り付け部162bへの取付側端部に第2の磁石としてリング状の磁石45が設けられている。この磁石45は、一方面(上面)がS極、他方面(下面)がN極となるように取り付けられている。また、図6に示す一般対物レンズ62も、対物レンズ取り付け部162bへの取付側端部に第2の磁石としてリング状の磁石46が設けられている。この磁石46は、一方面(上面)がN極、他方面(下面)がS極となるように取り付けられている。
次に、以上のように構成された微分干渉顕微鏡の作用を説明する。
この場合も、検鏡者が、レボルバ回転皿162を回転操作することにより、光軸n上の対物レンズの変換を行う。いま、図5に示すように、長作動距離対物レンズ61が光軸n上に挿入されると、磁石45により、固定枠44の下端部が磁石45によりN極に磁化され、これにより固定枠44の上端部がS極に磁化される。すると、固定枠44上端部のS極とプリズム枠41側の磁石42の下面のS極との間で反発力が作用し、プリズム枠41は、板バネ43のバネ力も加わって蓋板36面に押し付けられ、ノマルスキープリズム4は上側に位置される。これによって、ノマルスキープリズム4のローカライズ面4aが長作動距離対物レンズ61の後側焦点面61aに一致する。
一方、図6に示すように、検鏡者によるレボルバ回転皿162の回転により一般対物レンズ62が光軸n上に挿入されると、磁石46により固定枠44の下端部が磁石46によりS極に磁化され、これにより固定枠44の上端部がN極に磁化される。すると、固定枠44上端部のN極とプリズム枠41側の磁石42の下面のS極との間で吸引力が作用し、プリズム枠41は、板バネ43のバネ力に抗して下方向にユニット本体171の下面171fに当接するまで移動し、ノマルスキープリズム4は下側に位置される。これによって、ノマルスキープリズム4のローカライズ面4aが一般対物レンズ62の後側焦点面62aに一致する。
したがって、このようにしても、第1の実施の形態と同様な効果が得られる。さらに、プリズム枠41に磁石42を設け、一方、長作動距離対物レンズ61及び一般対物レンズ62にも磁石45,46を各別に設け、プリズム枠41の磁石42に対し長作動距離対物レンズ61の磁石45、一般対物レンズ62の磁石46の間にそれぞれ作用する反発力及び吸引力を利用してプリズム枠41を上下動させるようにしたので、部品の接触なしにノマルスキープリズム4の光軸方向の位置を切換えることができるようになり、磨耗や発塵を防ぐことができる。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、移動枠27は、レボルバ本体161の丸穴161bに沿って移動させるようにしているが、移動枠27に対してベアリング等を有するガイド部を設けるようにすれば、アダプタ26やプリズム枠28との接触動作をスムーズにすることができ、これら接触部分での磨耗や発塵を防ぐことができる。
(変形例2)
上述した実施の形態では、レボルバ16の手動操作によりプリズム枠28を移動させるようにしたが、例えばセンサなどで対物レンズの種類を感知して、長作動距離対物レンズのときは、モータおよびラックとピニオン等を使って、プリズム枠28を移動させるようにもできる。この場合、磨耗や発塵を防ぐことができる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態に係る微分干渉顕微鏡の基本的な光学系を示す図。 第1の実施の形態に係る微分干渉顕微鏡の全体構成を示す図。 第1の実施の形態の長作動距離対物レンズを光軸上に挿入したとき、及び一般対物レンズを光軸上に挿入したときのそれぞれの断面図。 第1の実施の形態に用いられるノマルスキープリズムユニットの上面図。 本発明の第2の実施の形態の長作動距離対物レンズを光軸上に挿入したときの断面図。 第2の実施の形態の一般対物レンズを光軸上に挿入したときのそれぞれの断面図。 従来の微分干渉顕微鏡のノマルスキープリズムユニットの駆動機構の平面図。 従来の微分干渉顕微鏡のノマルスキープリズムユニットの駆動機構の動作を説明する図。
符号の説明
1…光源、2…ポラライザ、3…ハーフミラー
4…ノマルスキープリズム、4a…ローカライズ面
5…ローカライズ面、6…対物レンズ
7…後側焦点面、8…標本、9…アナライザ
10…照明光学系、11…顕微鏡本体
11a…ベース部、11b…支柱部、12…落射照明用投光管
13…ランプハウス、14…ポラライザスライダ
15…アナライザスライダ、16…レボルバ
17…ノマルスキープリズムユニット、18…ステージ
19…ツマミ、20…焦準用ハンドル、21…観察鏡筒
22…接眼レンズ、25…ボール、26…アダプタ
27…移動枠、27a…孔、27b…フランジ
27c…テーパ部、28…プリズム枠、28a…テーパ面
28b…プリズム保持部、28c…孔
28d.28e…嵌合部、29…ブロック、29a.29b…溝
29c…ガイド溝、30.31…ストッパ
32…色調整軸、32a…ネジ部、32b…段部
33…ツマミ、34…リング、35…板バネ、36a…孔
36…蓋板、41…プリズム枠、42…磁石
43…板バネ、44…固定枠、45.46…磁石
61…長作動距離対物レンズ、61a…後側焦点面
62…一般対物レンズ、62a…後側焦点面、161…レボルバ本体
161a…溝、161b…丸穴、161c…段部
162…レボルバ回転皿、162a…突壁、162c…溝
163…レボルバアリ部、163a…アリ
164…挿入部、171…ユニット本体、171a…透過孔
171b.171c…クリック溝、171d…溝
171e…貫通孔、171f…下面

Claims (7)

  1. 被検物に照明光を照射し前記被検物の観察像を取得する対物レンズを有する顕微鏡本体と、
    前記対物レンズが複数装着され、任意の対物レンズを光軸上に切換え可能なレボルバと、
    前記照明光を分割し前記対物レンズを介して前記被検物に照射させるとともに、前記被検物からの分割光束を結合させる偏光素子を前記光軸上で該光軸方向に移動可能に保持する保持手段と、
    前記レボルバによる前記光軸上への対物レンズの切換えに連動して前記偏光素子のローカライズ面の位置を前記光軸上に挿入された対物レンズの後側焦点面に一致させるように前記偏光素子を前記光軸方向に移動させる位置調整手段と
    を具備したことを特徴とする微分干渉顕微鏡。
  2. 前記保持手段は、前記レボルバ内部に装着可能にしたことを特徴とする請求項1記載の微分干渉顕微鏡。
  3. 前記位置調整手段は、
    前記光軸方向に移動可能に設けられ前記偏光素子を前記光軸方向に移動させる移動部材と、
    前記対物レンズに設けられ、該対物レンズの前記レボルバによる前記光軸上への挿入により前記移動部材を介して前記偏光素子を前記光軸方向に移動させる補助部材と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の微分干渉顕微鏡。
  4. 前記補助部材は、前記偏光素子のローカライズ面の位置を前記光軸上に挿入された対物レンズの後側焦点面に一致させるように前記偏光素子の前記光軸方向の移動量を決定することを特徴とする請求項3記載の微分干渉顕微鏡。
  5. 前記位置調整手段は、
    前記偏光素子に設けられる第1の磁石と、
    前記対物レンズに設けられ、該対物レンズの前記レボルバによる前記光軸上への挿入により前記第1の磁石との間に反発力又は吸引力を作用させ前記偏光素子を前記光軸方向に移動させる第2の磁石と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の微分干渉顕微鏡。
  6. 前記保持手段は、前記偏光素子を前記光軸に対し垂直方向に移動可能にしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の微分干渉顕微鏡。
  7. 前記複数の対物レンズは、互いに異なる後側焦点面を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の微分干渉顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013079079A1 (de) * 2011-11-29 2013-06-06 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Schieber zum einführen in einen strahlengang eines lichtmikroskops
JP2014191229A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Olympus Corp 顕微鏡

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