JP4547890B2 - マーキング装置、対物レンズ、及び正立顕微鏡 - Google Patents

マーキング装置、対物レンズ、及び正立顕微鏡 Download PDF

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Description

本発明は、顕微鏡に関する。特に本発明は、正立顕微鏡のマーキング装置に関する。
顕微鏡により細胞などを検査する場合、検査者は、標本中に再検鏡を必要とする着目部位(例えばガン細胞)を発見すると、この着目部位の近傍に赤インクなどによるマーキングを行っている。そして、検査者は、再検鏡時にはこれを目印として、着目部位を簡単に見つけている。ここで、従来のマーキング方法の説明の前に、その説明に必要となる顕微鏡の構成を簡単に説明する。
図10は、従来の正立顕微鏡の一例を示す概略構成図である。図に示すように、正立顕微鏡6は、顕微鏡本体10と、内部に光源14を有するランプハウス18とで構成されている。顕微鏡本体10は、ベース部20と、支柱部22と、ステージ部24と、対物レンズ部26と、レボルバ部28と、アーム部30と、鏡筒部32と、接眼部34とで構成されている。
ベース部20には、フィールドレンズ38と、観察光軸Lに対して45°傾けて配置された全反射ミラー40と、レンズ42と、コレクタレンズ44とが収納されている。ステージ部24は、不図示の直線ガイド機構によって上下方向(観察光軸Lの方向)に移動可能に、支柱部22に支持されている。また、ステージ部24には、コンデンサレンズ48が取り付けれている。アーム部30は、支柱部22に対して片持ち状態で取り付けられている。アーム部30の下面に取り付けられたレボルバ部28には、例えば2本の対物レンズ(52a及び52b)が取り付けられている。アーム部30の上面に取り付けられた鏡筒部32には、鏡筒内対物レンズ56及びプリズム58、60が設けられている。接眼部34には、接眼レンズ62が設けられている。
透過照明による検鏡を行う場合、レボルバ部28を回転させることでいずれかの対物レンズ(52aまたは52b)の光軸を観察光軸Lに合わせ、さらに光源14を点灯させる。光源14から出射された光は、コレクタレンズ44、レンズ42を透過して、全反射ミラー40により直角に光路を変え、フィールドレンズ38、コンデンサレンズ48を透過して、ステージ部24上の観察標本66を下方から照明する。検査者は、対物レンズ(52aまたは52b)によって所定の倍率で拡大された観察標本66の像を、鏡筒内対物レンズ56、プリズム58、60、接眼レンズ62を介して観察する。
そして、従来のマーキングの一方法では、マーキング用のペンの長さ方向が観察光軸に対して斜めになるように、且つ、ペンがその長さ方向に移動可能になるように、ペンを対物レンズに取り付けている(特許文献1の図10参照)。そして、ペンをその長さ方向に移動させることで、マーキングするようにしている。
特開平9−73033号公報 (第2−7項、図1−図11)
しかしながら、特許文献1の方法では、ペンを標本に対して斜め上方からマーキングすることになる。このため、マーキングしたい位置に的確にマーキングできない問題があった。
本発明の目的は、マーキング作業を簡単に且つ的確に実施できる技術を提供することである。
請求項1の発明は、正立顕微鏡で観察する標本の所望の部位にマーキングするためのマーキング装置であり、支持部材と、マーカ保持部材と、インク蓄積部とを有する。支持部材は、対物レンズの光軸方向に移動可能に、対物レンズ鏡筒の外周に設置される。マーカ保持部材は、支持部材に設けられ、マーキング時にマーカの位置を、対物レンズと標本との間であり且つ略光軸上の位置と、マーキング時の位置からマーカを待避させる位置とに切り替える。インク蓄積部は、マーカが待避した位置に配置された際、マーカに常時インクが接触した状態になるように対物レンズ鏡筒の横方向に設置される。また、支持部材は、マーキング時、光軸に沿って移動する。
請求項2の発明は、正立顕微鏡で観察する標本の所望の部位にマーキングするためのマーキング装置であり、支持部材と、アーム部材と、インク蓄積部とを備えていることを特徴とする。支持部材は、対物レンズの鏡筒の軸長方向に移動可能に、この鏡筒の外周に設置される。アーム部材は、対物レンズの鏡筒の軸長方向に略直交する方向を軸とした回転が可能に支持部材に固定されていると共に、回転したときに対物レンズと標本との間に位置する部分に、マーキングするためのマーカを有している。インク蓄積部は、マーキング時の位置からマーカが待避した位置に配置された際、マーカに常時インクが接触した状態になるように対物レンズ鏡筒の横方向に設置される。


顕微鏡で観察する標本の所望の部位にマーキングするためのマーキング装置であって、
対物レンズの鏡筒の軸長方向に移動可能に、前記鏡筒の外周に支持部材と、
前記軸長方向に略直交する方向を軸とした回転が可能に前記支持部材に固定されていると共に、回転したときに前記対物レンズと前記標本との間に位置する部分に、マーキングするためのマーカを有するアーム部材と
前記マーキング時の位置から前記マーカが待避した位置に配置された際、前記マーカに常時インクが接触した状態になるように設置されたインク蓄積部と、
を備えていることを特徴とするマーキング装置。
請求項3のマーキング装置は、請求項2の発明において、弾性部材を備えていることを特徴とする。弾性部材の一端側は、対物レンズが取り付けられるレボルバに着脱自在に固定され、弾性部材の他端側は、支持部材に固定される。対物レンズの鏡筒の軸長方向に標本側に支持部材が移動したときに、弾性部材は、形状復元力により支持部材をレボルバ側に引く。
請求項4のマーキング装置は、請求項2または請求項3の発明において、突起を支持部材の外周部に有していることを特徴とする。アーム部材の回転によってマーカが顕微鏡の観察視野内に位置したときに、この突起は、アーム部材に接触することによって、アーム部材がさらに回転することを防止する。
請求項5の対物レンズは、請求項1〜請求項4のいずれかのマーキング装置が鏡筒の外周に装着されていることを特徴とする。
請求項6の正立顕微鏡は、結像光学系と、マーキング装置とを備えている。結像光学系は、対物レンズ及び接眼レンズを有し、標本の像を形成する。マーキング装置は、請求項1〜請求項4のいずれかのものであり、対物レンズの鏡筒の外周に装着される。

本発明では、簡単な操作で、マーキングしたい位置に的確にマーキングできる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<本実施形態の構成>
図1は、本実施形態の正立顕微鏡70の構成図である。前述した従来の正立顕微鏡6と同一の要素には同一符号を付しており、重複する説明を省略する。図に示すように、正立顕微鏡70は、本発明のマーキング装置74が対物レンズ52aに装着されていることと、レボルバ部76の形状が異なることを除き、前述した正立顕微鏡6とほぼ同様である。なお、請求項記載の結像光学系は、例えば、対物レンズ52a、レボルバ部76、アーム部30、鏡筒内対物レンズ56、プリズム58、60、及び接眼レンズ62に対応する。
図2は、マーキング装置74の詳細を示す側面図である。図に示すように、マーキング装置74は、固定ねじ80と、バネ取付用金具82と、引っ張りバネ84(請求項記載の弾性部材に対応)と、固定ねじ86と、バネ取付用突起部88と、直動ガイド部材90(斜線部分、請求項記載の支持部材に対応)と、ピン92と、ストッパ用突起94と、マーカ保持部材であるアーム部材96と、インク供給部材98とを有している。
バネ取付用金具82の一端側は、固定ねじ80により、レボルバ部76にねじ止めされている。バネ取付用金具82の他端側は、取付穴110(後述する図3参照)を有している。この取付穴110には、引っ張りバネ84の先端が引っ掛けられている。
バネ取付用突起部88は、直動ガイド部材90の外周にねじ止め等により固定されている。なお、バネ取付用突起部88は、直動ガイド部材90と一体形成されていてもよい。このバネ取付用突起部88には、引っ張りバネ84のもう一方の先端が引っ掛けられている。そして、引っ張りバネ84の先端部は、固定ねじ86により、バネ取付用突起部88に固定されている。
アーム部材96は、突出部120と、マーカ操作ノブ122と、マーカ支持アーム124と、マーカ取付アーム126と、標本にマーキングするためのマーカ128とを有している。なお、突出部120は、マーカ支持アーム124と一体形成されている(後述する図3参照)。また、後述するように、アーム部材96は、対物レンズ52aの鏡筒の長軸に直交する線を軸とした回転ができるように、直動ガイド部材90に取り付けられている。
直動ガイド部材90は、筒状に形成されており、その内径は、対物レンズ52aの外径とほぼ等しい。即ち、直動ガイド部材90は、対物レンズ52aの鏡筒の長軸方向に移動可能なように、対物レンズ52aに嵌合されている。また、直動ガイド部材90は、引っ張りバネ84によりレボルバ部76側に引っ張られており、直動ガイド部材90及びアーム部材96に働く重力が引っ張りバネ84の形状復元力と釣り合った位置で固定されている。
さらに、直動ガイド部材90には、ピン92を嵌め込むための円筒状の取付穴130(後述する図7参照)が一体形成されている。ピン92は、円筒状に形成されており、取付穴130に着脱自在に嵌合されている。なお、ピン92は、その長さが取付穴130の深さより長いので、取付穴130に嵌合された状態においても、その一部が取付穴130から突出している。また、直動ガイド部材90の外周上には、アーム部材96の回転を所定の位置で止めるためのストッパ用突起94が取り付けられている。なお、ストッパ用突起94は、直動ガイド部材90と一体形成されていてもよい。
インク供給部材98は、ストッパ用突起140と、L字型に折曲された取付金具142と、インク蓄積部144とを有している。図に示すように、ピン92が取付穴130に嵌合されており、ピン92の下側に突出部120が接触している状態では、アーム部材96は、マーカ支持アーム124がストッパ用突起140に接触した状態で固定される。この状態では、アーム部材96の回転は防止され、マーカ128は、インク蓄積部144の朱肉146(後述する図3参照)に接触して、その先端にインクを付着される。一方、ピン92が取付穴130から取り外された状態では、アーム部材96は、回転可能な状態になる。そして、アーム部材96が回転することによって対物レンズ52aの鏡筒の長軸上にマーカ128の中心が位置したときに、ストッパ用突起94が突出部120に接触するように、ストッパ用突起94は位置している。
図3は、マーキング装置74の詳細を示す斜視図である。図に示すように、バネ取付用金具82の他端側には、引っ張りバネ84の先端を引っ掛けるための取付穴110が形成されている。また、取付金具142は、2つのねじ148によってレボルバ部76にねじ止めされている。即ち、ねじ148を取り外すことで、インク供給部材98をレボルバ部76から取り外すことができる。インク蓄積部144は、2本のねじ150により取付金具142にねじ止めされている。インク蓄積部144の中央には、取付金具142まで貫通する筒状の貫通穴154が形成されている。さらに、取付金具142における貫通穴154に重なる位置にも、貫通穴154と同じ形状及び大きさの貫通穴156が形成されている。これら貫通穴154、156には、前記した朱肉146が嵌め込まれている。
図4は、マーキング装置74の断面図である。図に示すように、マーカ支持アーム124には、直動ガイド部材90側に突出した円筒状の回転部170が一体形成されている。回転部170の長軸は、マーカ操作ノブ122の中心を通ると共に、対物レンズ52aの鏡筒の長軸に直交する。また、直動ガイド部材90には、回転部170と同じ形状の穴が形成されており、この穴には、回転部170が回転可能に嵌合されている。従って、マーカ操作ノブ122を回すことにより、アーム部材96を回転させることができる。
図5は、マーカ128の詳細を示す斜視図である。図に示すように、マーカ128の先端には、マーキングする瞬間にも標本を観察可能にするための貫通穴174が形成されている。この貫通穴の外周部には、標本に接触して印を付けるための環状の突起176(斜線部分)が形成されている。図2に示したようにピン92の下側に突出部120が接触した状態では、突起176の先端は、図3に示した朱肉146に接触する。これにより、突起176の先端にはインクが付着される。
<本実施形態の動作説明>
次に、検査者が標本にマーキングを行う際の、マーキング装置74の操作を説明する。図6は、対物レンズ52aの光軸が観察光軸Lに合わさっており、マーカ128が観察光軸Lから待避している状態を示す側面図である。なお、(a)は引っ張りバネ84側から見た側面図であり、(b)はマーカ操作ノブ122側から見た側面図である(後述する図7、図8についても同様)。検査者は、例えば、図6の状態で正立顕微鏡10のステージ部24を操作して、観察標本66を観察する。この状態では、直動ガイド部材90と、レボルバ部76との間隔は、Lであるとする。
マーキングしたい部位を見つけた場合、検査者は、例えば、マーキングしたい部位を観察視野の中心(即ち、観察光軸L上)に移動させた後、ピン92を直動ガイド部材90から取り外す。これにより、アーム部材96は、回転可能な状態になる。次に、検査者は、アーム部材96の突出部120がストッパ用突起94に接触するまで、マーカ操作ノブ122を回してアーム部材96を回転させる。
突出部120がストッパ用突起94に接触して回転が停止した状態では、マーカ128の中心が観察光軸Lに合わさる。このため、検査者は、マーカ128の中心に形成された貫通穴174を通して、観察標本66におけるマーキングしたい部位を観察できる。図7は、このようにマーカ128を観察光軸Lに合わせた状態を示す側面図である。なお、この状態においても、直動ガイド部材90と、レボルバ部76との間隔は、Lである。
検査者は、図7の状態において、自分がマーキングした部位かどうかを接眼レンズ62を通して確認後、問題なければマーカ操作ノブ122を下方(観察標本66側に向けて)に押して、直動ガイド部材90を下方に長さΔLだけ摺動させる。これにより、引っ張りバネ84は、長さΔLだけ伸び、直動ガイド部材90に取り付けられたアーム部材96は長さΔLだけ下方に移動し、マーカ128の突起176の先端は観察標本66に接触する。従って、観察標本66にマーキングがされる。
図8は、上述のようにマーカ128の突起176が観察標本66に接触して、マーキングされる状態を示している。この状態では、直動ガイド部材90と、レボルバ部76との間隔は、L+ΔLである。マーキング後は、マーカ操作ノブ122に対して下方に加えた力を緩めれば、引っ張りバネ84の形状復元力により、直動ガイド部材90は摺動して元の位置に戻る。
<本実施形態の効果>
本実施形態では、マーカ操作ノブ122を回すだけで、アーム部材96の回転運動によりマーカ128を観察視野内に出し入れできる。そして、マーカ128を観察視野内に入れた状態で直動ガイド部材90を観察標本66側に摺動させるだけで、マーキングできる。従って、非常に簡単な操作で、まさにスタンプを押す感覚で、マーキングしたい位置に的確にマーキングできる。
マーカ128の観察視野内への出し入れは、回転運動により行うものであるため、マーカ128が移動する軌跡は固定となる。即ち、検査者が手動で調整を行う操作は全くないので、ワーキングディスタンスが狭くても、対物レンズ52aや観察標本66を傷つけるおそれがない。この結果、安全にマーキング作業を実施できる。
また、アーム部材96が所定の角度回転すると、突出部120がストッパ用突起94に接触して、それ以上の回転は防止される。このときにマーカ128の中心が観察光軸Lに合わさるように、突出部120は位置している。従って、検査者は、マーキングしたい部位を観察視野の中心に移動させるだけで、この部位を中心としたマーキングをすることができる。
さらに、マーカ128の中心に貫通穴174を形成した。このため、検査者は、直動ガイド部材90を摺動させてマーキングする瞬間及びその前後においても、貫通穴174を通して観察標本66を観察できる。従って、終始に亘って標本を観察しながらマーキング作業を実施できる。
固定ねじ80により、バネ取付用金具82をレボルバ部76にねじ止めするようにした。即ち、固定ねじ80を取り外せば、マーキング装置74を対物レンズ52aから取り外せる。従って、マーキング装置74は、対物レンズに対して着脱可能であるので、所望の対物レンズに取り付けることができる。
このような高機能のマーキング装置74は、引っ張りバネ84、直動ガイド部材90、アーム部材96等による、簡易な構成で実現されるため、その製造コストを低くできる。また、マーキング用ペンを用いない簡易な構成なので、マーキング装置を対物レンズに取り付ける構成が複雑になることはない。従って、対物レンズを取り付けるレボルバへの負担が大きくなり、レボルバの操作性が悪化してしまうという特許文献1の問題は解消される。
さらに、インク供給部材98を設けることにより、マーカ128が観察光軸Lから待避している状態では、マーカ128の突起176の先端に常時インクが付着されるようにした。このため、検査者は、マーキングの都度マーカ128にインクを付着する必要がなく、マーキング作業をより容易にできる。また、インク供給部材98はレボルバ部76に着脱自在にねじ止めされているので、インク供給部材98を取り外すことにより、レボルバ部76をさらに軽くすることも可能である。
<本実施形態の補足事項>
[1] なお、マーキングしたい部位を観察視野の中心に移動させた後、アーム部材96を回転させ、マーカ128の中心を観察光軸Lに合わせてから、直動ガイド部材90を摺動させてマーキングする例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。マーカ128の中心の貫通穴176を通して標本を観察できるので、アーム部材96を回転させてマーカ128の中心を観察光軸Lに合わせてから、ステージを操作してマーキングしたい部位を探すことも可能である。
[2] マーキングを行わない状態(マーカ128を観察光軸Lから待避させた状態)において、ピン92によりアーム部材96の回転を防止する例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、ストッパ用突起140を磁石で形成すると共にマーカ支持アーム124を鉄で形成してもよい。この場合、ピン92、取付穴130、及び突出部120は不要である。なぜなら、ストッパ用突起140とマーカ支持アーム124との間に働く磁気的結合力により、マーキングを行わない状態におけるアーム部材96の回転が防止されるからである。
[3] 引っ張りバネ84により、直動ガイド部材90を保持する例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。バネの代わりに、例えばゴムを用いて直動ガイド部材90を保持するようにしてもよい。或いは、形状復元力を有さない素材を用いて直動ガイド部材90を保持してもよい。例えば、図9に示すように、吸盤180と、吸盤180に形成された穴(図示せず)に一端側が引っ掛けられると共に、他端側がバネ取付用突起部88に引っ掛けられる形状の固定用部材182を用いてもよい。この場合、固定ねじ80、バネ取付用金具82、引っ張りバネ84を用いず、固定用部材182の他端を固定ねじ86によりバネ取付用突起部88に固定する。そして、吸盤180をレボルバ部76に吸着させることにより、固定用部材182を介して直動ガイド部材90を保持する。マーキングする際には、マーカ128を観察光軸Lに合わせてから、吸盤180をレボルバ部76から引き離して、直動ガイド部材90を摺動可能な状態にすればよい。
[4] アーム部材96が、対物レンズの鏡筒の長軸方向に直交する方向を軸として回転する例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。アーム部材96の回転の軸方向は、操作に支障のない範囲で、対物レンズの鏡筒の長軸方向に直交する方向から若干ずれていてもよい。ここでの『操作に支障のない範囲』とは、対物レンズ及び標本に接触するおそれが全くなく、且つ、アーム部材96の回転運動によってマーカ128をワーキングディスタンスにおける観察視野内に挿入できる範囲である。このように操作に支障のない範囲で若干ずれていてもよい範囲が、請求項記載の『略直交』の略に対応する。
[5] マーキング装置74がインク供給部材98を有している例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。インク供給部材98がない構成でもよい。
以上詳述したように本発明は、顕微鏡の分野において多いに利用可能である。
本実施形態の正立顕微鏡の構成図である。 本実施形態のマーキング装置の側面図である。 本実施形態のマーキング装置の斜視図である。 本実施形態のマーキング装置の断面図である。 マーカの詳細を示す斜視図である。 対物レンズの光軸が観察光軸Lに合わさっており、マーカが観察光軸Lから待避している状態を示す側面図である。 マーカの中心を観察光軸Lに合わせた状態を示す側面図である。 マーカの突起が観察標本に接触して、マーキングされる状態を示す側面図である。 引っ張りばねを用いない場合において、直動ガイド部材を保持する部材の一例を示す斜視図である。 従来の正立顕微鏡の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
6 正立顕微鏡
10 顕微鏡本体
14 光源
18 ランプハウス
20 ベース部
22 支柱部
24 ステージ部
26 対物レンズ部
28 レボルバ部
30 アーム部
32 鏡筒部
34 接眼部
38 フィールドレンズ
40 全反射ミラー
42 レンズ
44 コレクタレンズ
48 コンデンサレンズ
52a、52b 対物レンズ
56 鏡筒内対物レンズ
58、60 プリズム
62 接眼レンズ
66 観察標本
70 正立顕微鏡
74 マーキング装置
76 レボルバ部
80 固定ねじ
82 バネ取付用金具
84 引っ張りバネ
86 固定ねじ
88 バネ取付用突起部
90 直動ガイド部材
92 ピン
94 ストッパ用突起
96 アーム部材
98 インク供給部材
110 取付穴
120 突出部
122 マーカ操作ノブ
124 マーカ支持アーム
126 マーカ取付アーム
128 マーカ
130 取付穴
140 ストッパ用突起
142 取付金具
144 インク蓄積部
146 朱肉
148 ねじ
150 ねじ
154、156 貫通穴
170 回転部
174 貫通穴
176 突起
180 吸盤
182 固定用部材
L 観察光軸
M 検査者の眼

Claims (6)

  1. 正立顕微鏡で観察する標本の所望の部位にマーキングするためのマーキング装置であって、
    対物レンズの光軸方向に移動可能に、対物レンズ鏡筒の外周に設置される支持部材と、
    前記支持部材に設けられ、マーキング時にマーカの位置を、前記対物レンズと前記標本との間であり且つ略前記光軸上の位置と、前記マーキング時の位置から前記マーカを待避させる位置とに切り替えるマーカ保持部材と、
    前記マーカが待避した位置に配置された際、前記マーカに常時インクが接触した状態になるように前記対物レンズ鏡筒の横方向に設置されたインク蓄積部と、を有し、
    前記支持部材は、マーキング時、前記光軸に沿って移動する
    ことを特徴とするマーキング装置。
  2. 正立顕微鏡で観察する標本の所望の部位にマーキングするためのマーキング装置であって、
    対物レンズの鏡筒の軸長方向に移動可能に、前記鏡筒の外周に設置される支持部材と、
    前記軸長方向に略直交する方向を軸とした回転が可能に前記支持部材に固定されていると共に、回転したときに前記対物レンズと前記標本との間に位置する部分に、マーキングするためのマーカを有するアーム部材と、
    前記マーキング時の位置から前記マーカが待避した位置に配置された際、前記マーカに常時インクが接触した状態になるように前記対物レンズ鏡筒の横方向に設置されたインク蓄積部と、
    を備えていることを特徴とするマーキング装置。
  3. 請求項2記載のマーキング装置において、
    前記対物レンズが取り付けられるレボルバに一端側が着脱自在に固定され、他端側が前記支持部材に固定され、前記支持部材が前記軸長方向の前記標本側に移動したときに、形状復元力により前記支持部材を前記レボルバ側に引く弾性部材を備えている
    ことを特徴とするマーキング装置。
  4. 請求項2または請求項3記載のマーキング装置において、
    前記アーム部材の回転によって前記マーカが前記顕微鏡の観察視野内に位置したときに、前記アーム部材に接触することによって、前記アーム部材がさらに回転することを防止する突起を前記支持部材の外周部に有している
    ことを特徴とするマーキング装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のマーキング装置が鏡筒の外周に装着されていることを特徴とする対物レンズ。
  6. 対物レンズ及び接眼レンズを有し、標本の像を形成する結像光学系と、
    前記対物レンズの鏡筒の外周に装着された請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のマーキング装置と
    を備えていることを特徴とする正立顕微鏡。
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