JP2008032801A - 内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐性が高くても可撓管と口金部との導通を確実にとることができる内視鏡装置を提供すること。
【解決手段】内視鏡装置は、編組された導電性細線の間に外側樹脂が含浸された外層編状管が外装された可撓管17と、導電性を有して筒状に形成されて、可撓管17の端部を接続対象物であるドラム部に接続させる基端側口金部(口金部)20とを備え、基端側口金部20に、可撓管17の径方向に変形して外層編状管を押圧する変形片30が第一短管27を介して可撓管17の周囲を覆うように設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、内視鏡装置に関する。
一般に、内視鏡装置は、被検体に挿入しやすいように細長の可撓管、及び屈曲した検査対象部位に導入しやすいように可撓管の先端付近に配された湾曲自在の湾曲部とが先端側口金部にて接続された内視鏡挿入部とを備えている。特に工業用分野においては、被検体から与えられる負荷から挿入部を保護するために、挿入部に細線を編み組した外層編状管を可撓管及び湾曲部を含む挿入部全体に渡って被覆させている。この外層編状管は、被検体との摩擦を低減し、検査対象部位に導入し易くするという役割がある。
一方、信号伝送に使用される電磁波信号に対する外乱ノイズや、信号伝送に使用する電磁波信号がノイズとなって他の医療機器に与える可能性がある。例えば、外部機器である高周波機器から漏洩した外乱ノイズが内視鏡装置へ妨害を与え、内視鏡装置で得られる内視鏡画像に乱れが生じるといった問題が発生したり、外乱ノイズによって動作不良などの影響を被るおそれがある。また、その一方で、内視鏡装置から発信される電磁波信号が他の機器にとって外乱ノイズになって不良動作の要因になるおそれもある。そこで、このようなノイズの影響を排除するためにシールド外装が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなノイズに対して、内視鏡挿入部のグランドを確保するために、内視鏡挿入部に配された基端側口金部を介して接続された電源回路とシールド外装との間で導通を確保する必要がある。そのため、可撓管がフレックスと呼ばれる管状部材を備え、これが口金にかしめ合わされたものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−190081号公報 特開2004−329857号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の内視鏡装置は、内視鏡シールド外装と、内視鏡接続部との詳細な接続方法については何ら開示されていない。特に、近年では、可撓管の耐性を向上させるために、外層編状管に樹脂を含浸させる場合があり、このような外層編状管をシールドとして使用する場合、口金部における具体的な導通方法については全く不明である。また、上記特許文献2の場合、フレックスを拡径させて口金とかしめ合わせるのは作業が大変で作業性に問題がある。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、耐性が高くても可撓管と口金部との導通を確実にとることができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る内視鏡装置は、編組された導電性細線の間に樹脂が含浸された外層編状管が外装された可撓管と、導電性を有して筒状に形成されて、前記可撓管の端部を接続対象物に接続させる口金部と、を備えた内視鏡装置であって、前記口金部に、前記可撓管の径方向に変形して前記外層編状管を押圧する変形部が前記可撓管の周囲を覆うように設けられていることを特徴とする。
この発明は、可撓管と接続対象物とを口金部を介して接続する際に、変形部が変形して外層編状管を押圧するので、樹脂が含浸された外層編状管であっても、導電性細線に変形部が密着させることができ、口金部と外層編状管との間の導通をとることができる。
また、本発明に係る内視鏡装置は、前記内視鏡装置であって、前記外層編状管に圧接された管部を備え、前記変形部が前記管部を介して前記外層編状管を押圧していることを特徴とする。
この発明は、外層編状管に管部が圧接されているので、変形部と外層編状管及び変形部と管部との接触面積をそれぞれ好適に確保することができ、より良好な導通をとることができる。
また、本発明に係る内視鏡装置は、前記内視鏡装置であって、前記外層編状管の径方向に漸次突出して形成されたテーパ部が、前記変形部に設けられ、前記口金部が、前記変形部が配された第一口金と、該第一口金と同軸上に移動可能に配され、前記テーパ部の傾斜方向に傾斜したテーパ面が設けられた第二口金と、を備えていることを特徴とする。
この発明は、第一口金と第二口金とを同軸上に接近させることによって、テーパ面によりテーパ部を押圧して変形部を径方向に曲げて外層編状管に変形部を圧接させることができ、変形部と外層編状管とを導通させることができる。
また、本発明に係る内視鏡装置は、前記内視鏡装置であって、前記変形部が、前記可撓管の中心軸線に沿う力を受けて少なくとも一部が縮径することを特徴とする。
この発明は、変形部が縮径することによって、変形部が外層編状管を押圧することができ、口金部と外層編状管とを導通させることができる。
また、本発明に係る内視鏡装置は、前記内視鏡装置であって、前記変形部の少なくとも一部が、前記外層編状管よりも径方向内方に突出し、かつ、前記外層編状管よりも大径に拡径可能に形成されていることを特徴とする。
この発明は、変形部を外層編状管よりも拡径させることによって、変形部の少なくとも一部を外層編状管に圧接させた状態で変形部と外層編状管とを嵌合し、変形部と外層編状管とを導通させることができる。
本発明によれば、耐性が高くても可撓管と口金部との導通を確実にとることができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1から図9を参照して説明する。
本実施形態に係る内視鏡装置1は、図1及び図2に示すように、可撓性を有する細長の挿入部2を有する工業用内視鏡(以下、内視鏡と称する。)3と、内視鏡3の挿入部2が接続されてこれを巻き取る円筒形状のドラム部5と、このドラム部5を回動自在に保持するフレーム部6と、このフレーム部6の上端に設けられ、各種スイッチ及びコネクタ類や給排気用ダクトを配置したフロントパネル7と、ケーブル8Aを介してフロントパネル7に着脱自在に接続される遠隔操作装置であるリモートコントローラ(以下、リモコンと称する。)8と、伸縮式のポールに回転自在に支持された観察装置であるモニタ10と、箱状のケース本体11Aと、ケース本体11Aの上面に設けられたフロントパネル7を開閉自在に覆う蓋体11Bとを有して内部に収納される機器に加わる衝撃力を抑える緩衝材等を備えた収納ケース11と、フロントパネル7に接続され電源を供給可能なACケーブル12とで主に構成されている。
挿入部2は、ケース本体11Aの内部からフロントパネル7に配設されている座屈防止用のゴム部材2aを介して延出されている。
この挿入部2は、図3から図8に示すように、先端側から順に、撮像素子13を有して硬性の先端本体部15と、この先端本体部15の後端側に配されて先端本体部15を所望の方向に向ける湾曲自在な湾曲部16と、細長の可撓管17と、可撓性を有し金属細線が編組されて可撓管17を覆う外層編状管18と、湾曲部16を可撓管17の先端に接続する管状の先端側口金部19と、導電性を有して筒状に形成されて、可撓管17の端部を接続対象物であるドラム部5に接続させる基端側口金部(口金部)20とを備えている。
先端本体部15には、図3に示すように、視野方向、視野角などの光学特性を変換する各種光学アダプタ21が着脱自在とされている。
湾曲部16には、外層編状管18と別体とされ、湾曲部16の保護と図示しない被検体とのすべり性の確保を目的とした湾曲部外層編状管22が被覆されている。湾曲部外層編状管22を構成する導電性細線としては、例えば、ステンレスやタングステン等の金属、又はポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、或いはカーボン等の非金属繊維を上述した金属に混紡したものが選択される。
可撓管17は、図4及び図5に示すように、内側から順に平板材が螺旋状に巻回されたフレックス23と、可撓管17の捩れを抑えるためにフレックス23を被覆する内層編状管25と、押出し成形されてこれらを被覆する、例えば、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性の内層樹脂26と、が積層されて構成されている。
内層編状管25を構成する細線としては、上述した湾曲部外層編状管22の細線と同様のものから選択される。また、内層樹脂26としては、例えば、ウレタン系、ポリエステル系、二トリル系、ポリアミド系、ポリイミド系、スチレン系、又はオレフィン系等の熱可塑性エラストマー、或いは、熱硬化性エラストマー、フッ素ゴム、フッ素樹脂等が選択される。内層樹脂26の一部は、フレックス23及び内層編状管25に含浸されており、容易に剥離しない構成となっている。フレックス23と内層編状管25とは、先端側の一部が半田によって一体とされて硬質となっている。
外層編状管18は、可撓管17の保護と被検体とのすべり性の確保とを目的として内層樹脂26の上に被覆されている。外層編状管18は、導電性細線18aが湾曲部外層編状管22で例に挙げたものと同様のものからなるが、異なる仕様で編みこまれており、例えば、編素線径が湾曲部外層編状管22よりも大きく設定されている。
導電性細線18aの間には、外層編状管18の一部が最外層表面に露出するように、例えば、ウレタン系、ポリエステル系、二トリル系、ポリアミド系、ポリイミド系、スチレン系、又はオレフィン系等の熱可塑性エラストマー、或いは、熱硬化性エラストマー、フッ素ゴム、フッ素樹脂等の外側樹脂17aが外周側から含浸されている。そして、外側樹脂17aと、フレックス23及び内層編状管25に含浸された内層樹脂26とは、溶け込み又は接着等によって一体化されている。
可撓管17の基端側には、図6から図8に示すように、外層編状管18の外周面側から導電性を有する材料からなる第一短管(管部)27が、及び、第一短管27からさらに基端側の外層編状管18が剥がされて表面に現れた内層樹脂26に第二短管28が、スウェージング固定によりそれぞれ圧接されている。第一短管27及び第二短管28の外径は、それぞれ略同一となっている。なお、特に可撓管17と基端側口金部20との間で気密性が不要の場合には、第二短管28はなくてもよい。
基端側口金部20は、可撓管17の径方向に変形して外層編状管18を押圧する複数の変形片(変形部)30が配された後端口金(第一口金)31と、後端口金31に対して可撓管17の中心軸線Cに沿って移動することにより、変形片30と接触して変形片30を径方向に曲げて外層編状管18に圧接させる止め輪(第二口金)32とを備えている。
後端口金31は、略筒状に形成され、第一短管27と所定の隙間を介して嵌合される小径筒部31Aと、略筒状に形成されて小径筒部31Aの基端に可撓管17の中心軸線Cに沿って連接され、内径が、可撓管17の内径と略同一の大きさの先端内径から基端側に向かって漸次拡径された大径筒部31Bとを備えている。大径筒部31Bの外表面には、ドラム部5側の図示しないめねじ部と螺合される第一おねじ部33が形成されている。小径筒部31Aの外表面には、止め輪32が螺合される第二おねじ部35が設けられている。小径筒部31Aと大径筒部31Bとの境界部には、可撓管17及び第二短管28の基端が当接される段部31aが設けられている。
小径筒部31Aの先端側には、先端面31bから大径筒部31B側に向かって中心軸線Cに沿って互いに離間した四本のスリット31cが所定の長さに設けられており、四つの変形片30が、これらのスリット31cによって分割された状態で軸方向に延びて配されている。即ち、変形片30は、第一短管27を介して外層編状管18の周囲を覆うように設けられており、可撓管17の径方向に変形して湾曲することにより外層編状管18を押圧する。
各変形片30の先端には、先端から基端側に向かって外層編状管18の径方向外方に漸次突出したテーパ部30Aが設けられている。なお、変形片30は四本に限らず、二本以上のスリットによって分割されてなるものであれば構わない。
止め輪32は筒状に形成され、基端側の内面には、第二おねじ部35と螺合されるめねじ部36が設けられている。止め輪32の先端側の内面は、先端に向かって漸次縮径されたテーパ面32aとなっている。このテーパ面32aの傾斜角度は、テーパ部30Aが当接してテーパ部30Aを径方向内方に押圧可能な所定の角度となっている。各変形片30は、テーパ面32aに押圧されて径方向内方に湾曲し、第一短管27の表面に圧接されている。止め輪32の外表面には、止め輪32を後端口金31に螺合するための図示しない工具が係合される平面状の回転ガイド32bが設けられている。
内視鏡3の挿入部2には、図4に示すように、操作ワイヤ37が挿通されており、先端が、湾曲部16と接続されているとともに、基端が後述する電動湾曲機構部42と接続されている。操作ワイヤ37は、可撓管17の内部においてコイルパイプ38の内部に挿通されており、防護されている。コイルパイプ38は、可撓管17の先端に配された先端側口金部19の内側に固定されている。即ち、電動湾曲機構部42が、操作ワイヤ37を牽引して湾曲部16を湾曲させ、湾曲部16の先端部に接続された先端本体部15を所望の方向に向けることが可能となっている。
ドラム部5には、内視鏡3の挿入部2内に挿通されている図示しないライトガイドに照明光を供給する光源部40と、先端本体部15に設けられた撮像素子13に対する信号処理を行うカメラコントロールユニット(以下、CCUと称する。)41と、挿入部2の湾曲部16を図示しない伝達用の操作ワイヤを介して電動で湾曲駆動させる電動湾曲機構部42と、リモコン8からの操作指示信号に基づき、電動湾曲機構部42が有する図示しないモータユニットを駆動制御して湾曲部16の湾曲状態を所望の状態に制御する電動湾曲回路部43等が収納されている。
電動湾曲機構部42と電動湾曲回路部43とは、図示しない駆動ケーブルを介して接続されている。この電動湾曲回路部43は、リモコン8の操作により発生する操作指示信号を基に、電動湾曲機構部42のモータユニットを駆動制御して湾曲部を所望の方向へ湾曲させるようになっている。
CCU41には、先端本体部15から挿入部2内に挿通された図3に示す信号線45が接続されている。このCCU41は、この信号線45によって挿入部2の先端本体部15に配されている撮像素子13から伝送された画像信号をTV信号に変換処理した後、このTV信号をモニタ10へ送信するようになっている。
リモコン8は、湾曲部16の湾曲動作を遠隔操作するためのものであり、湾曲制御を行うための操作部材として、図1に示すように、例えばジョイスティック46が中央付近に配されている。なお、ジョイスティック46の下端側には、湾曲ONボタン47が配されている。
次に、本実施形態に係る内視鏡装置1における挿入部2の製造方法について、図9を参照しながら説明する。
まず、図9(a)に示すように、フレックス23に内層編状管25を被覆する。さらに、図9(b)に示すように、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性樹脂を押出し成形して内層樹脂26にて内層編状管25を被覆し、可撓管17とする。
続いて、図9(c)に示すように、可撓管17に対して外層編状管18をブレーダー機にて積層し、さらに外側樹脂17aを含浸する。なお、予め作成した外層編状管18を可撓管17に被せてもよい。次に、図9(d)に示すように、第一短管27を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、スウェージング接着する。この際、外側樹脂17aの一部が削れて外層編状管18と第一短管27とが導通する。また、第一短管27を挿入する前に、外層編状管18の外周を研磨して又は削っておくことにより、導通が確実となる。
さらに、可撓管17と基端側口金部20との間で気密性を要する場合には、図9(e)に示すように、第一短管27よりも基端側の外層編状管18を取り除いて、内層樹脂26を露出させる。そして、図9(f)に示すように、第二短管28を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、内層樹脂26にスウェージング接着する。なお、第二短管28から基端側に可撓管17がはみ出た場合には、図9(g)に示すように、この部分を切り落とす。
次に、図9(h)に示すように、まず、止め輪32を外層編状管18に挿入してから、第二短管28の基端が後端口金31の段部31aと当接するまで後端口金31を挿入する。そして、止め輪32を回転して、図9(i)に示すように、めねじ部36と後端口金31の第二おねじ部35とを螺合する。この際、変形片30のテーパ部30Aと、止め輪32のテーパ面32aとが接触するとともに、テーパ面32aがテーパ部30Aを押圧する。これによって、変形片30が径方向内方に湾曲し、やがて内側面が第一短管27の外表面に当接してさらに変形する。こうして、変形片30と第一短管27とが圧接されて、第一短管27と後端口金31とが導通される。
その後は、図9(j)に示すように、可撓管17の先端側を処理して湾曲部16等を取り付ける。
この内視鏡装置1によれば、可撓管17とドラム部5とを基端側口金部20を介して接続する際、変形片30が径方向内方に湾曲変形して、第一短管27を介して外層編状管18を押圧するので、外側樹脂17aが含浸された外層編状管18であっても、導電性細線18aと変形片30との間の導通をとることができる。従って、耐性が高くても可撓管17と基端側口金部20との導通を確実にとることができる。
また、外層編状管18に第一短管27が圧接されているので、第一短管27を介して外層編状管18と変形片30との接触面積を好適に確保することができ、より良好な導通をとることができる。この際、止め輪32を後端口金31に対して回転移動することによって、テーパ面32aによりテーパ部30Aを押圧して変形片30を変形させ、外層編状管18と導通させることができる。
次に、第2の実施形態について図10から図12を参照しながら説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置50の基端側口金部51における後端口金52の小径筒部52Aの先端に配された変形部53が、先端から大径筒部52B側に向かって内径及び外径とも漸次拡径された傘部(テーパ部)55を備えているとした点である。
変形部53は、傘部55と、傘部55と小径筒部52Aとを接続する板状の接続部56とを備えている。傘部55には、中心軸線Cに沿って一つのスリット57が設けられ、中心軸線Cに直交する平面における断面視略C字状に形成されている。この傘部55は、第一短管27が挿通可能に形成され、先端面55aの内径が、第一短管27の外径よりもわずかに太径に形成されている。止め輪32には、傘部55の外側面を押圧するテーパ面32aが形成されている。
次に、本実施形態に係る内視鏡装置50における挿入部58の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、可撓管17に対して外層編状管18を積層し、さらに外側樹脂17aを含浸する。そして、第一短管27を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、スウェージング接着する。
続いて、必要に応じて第二短管28を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、内層樹脂26にスウェージング接着する。なお、第二短管28から基端側に可撓管17がはみ出た場合には、この部分を切り落とす。
次に、止め輪32を外層編状管18に挿入してから、第二短管28の基端が後端口金52の段部52aと当接するまで後端口金52を挿入する。そして、止め輪32を回転し、めねじ部36と後端口金52の第二おねじ部35とを螺合する。この際、傘部55と止め輪32のテーパ面32aとが接触するとともに、テーパ面32aが傘部55を押圧する。これによって、図11の左側に示す状態から右側に示す状態になるように、スリット57幅が狭められる方向に傘部55が湾曲する。やがて、傘部55の先端面55aの内側が第一短管27の外表面に当接し、傘部55がさらに第一短管27側に押圧されて変形する。こうして、傘部55の内側面と第一短管27とが圧接されて第一短管27と後端口金52とが導通される。
その後は、可撓管17の先端側を処理して図示しない湾曲部等を取り付ける。
この内視鏡装置50によれば、第1の実施形態に係る変形片30と第一短管27との接触面積よりも、変形部53と第一短管27との接触面積をより大きく確保することができ、より安定して導通をとることができる。
次に、第3の実施形態について図13及び図14を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置60の基端側口金部61が、略筒状に形成されて変形片30が配された内径口金(第一口金)62と、略筒状に形成され、内径口金62が内側面に螺合された外径口金(第二口金)63とを備えているとした点である。
変形片30は、第1の実施形態と同様の形状に形成され、内径口金62の基端側に、可撓管17の基端方向に向かってさらに延びるようにして配されている。従って、テーパ部30Aは、変形片30の基端から先端側に向かって漸次拡径している。
内径口金62の外表面には、外径口金63と螺合される内径側おねじ部65が設けられている。内径口金62の内径は、第一短管27の外径と略同一に形成されており、内径口金62と第一短管27とは嵌合接着されている。
外径口金63は、第1の実施形態に係る後端口金31の大径筒部31Bと略同一に形成された大径筒部63Aと、変形片30の代わりにテーパ面63aが配された小径筒部63Bとを備えている。外径口金63の大径筒部63Aの外表面には、ドラム部5側の図示しないめねじ部と螺合される外径側おねじ部66が設けられている。外径口金63の小径筒部63Bの先端側の内面には、内径側おねじ部65と螺合されるめねじ部67が設けられている。外径口金63の内面には、可撓管17の基端が当接される段部63bが設けられており、段部63bよりも先端側には、テーパ部30Aを押圧するテーパ面63aが設けられている。
次に、本実施形態に係る内視鏡装置60における挿入部68の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、可撓管17に対して外層編状管18を積層し、さらに外側樹脂17aを含浸する。そして、内径口金62と外径口金63とを螺合した際に、可撓管17の基端が外径口金63の段部63bと当接するように、第一短管27を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、スウェージング接着する。
続いて、内径口金62を可撓管17の基端側から所定の位置まで挿入し、第一短管27と嵌合接着させる。そして、外径口金63を回転してめねじ部67と内径口金62の内径側おねじ部65とを螺合する。この際、変形片30のテーパ部30Aと、外径口金63のテーパ面63aとが接触するとともに、テーパ面63aがテーパ部30Aを押圧する。これによって、変形片30が径方向内方に湾曲する。やがて、変形片30の内側面が第一短管27の外側面に当接し、さらに第一短管27側に押圧されて変形する。こうして、変形片30と第一短管27とが導通される。
その後は、可撓管17の先端側を処理して図示しない湾曲部等を取り付ける。
この内視鏡装置60によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、第4の実施形態について図15及び図16を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置70の基端側口金部71における後端口金72の変形片73のテーパ部73Aに、止め輪75のめねじ部76と螺合される第二おねじ部77が設けられているとした点である。
めねじ部76は、止め輪75のテーパ面75aに沿って、止め輪75の先端側から基端側に向かって漸次拡径されて設けられている。
この内視鏡装置70における挿入部78の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、可撓管17を形成した後、可撓管17に対して外層編状管18を積層し、さらに外側樹脂17aを含浸する。次に、第一短管27を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、スウェージング接着する。
次に、必要に応じて第二短管28を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、内層樹脂26にスウェージング接着する。その後、止め輪75を外層編状管18に挿入してから、第二短管28の基端が後端口金72の段部72aと当接するまで後端口金72を挿入する。そして、止め輪75を回転して、めねじ部76と後端口金72の第二おねじ部77とを螺合する。この際、テーパ面75aがテーパ部73Aを押圧し、変形片73が径方向内方に湾曲して、内側面が第一短管27の外表面に当接してさらに変形する。こうして、めねじ部76と後端口金72の第二おねじ部77とが螺合された結果、変形片73と第一短管27とが圧接されて、第一短管27と後端口金72とが導通される。
その後は、可撓管17の先端側を処理して図示しない湾曲部等を取り付ける。
この内視鏡装置70によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、テーパ部73Aに第二おねじ部77が設けられ、テーパ面75aにめねじ部76が設けられているので、第1の実施形態に係る内視鏡装置1の第二おねじ部77の長さ分、基端側口金部71の軸方向の長さを短縮することができる。従って、基端側口金部71を軽量化することができる。
次に、第5の実施形態について図17及び図18を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置80の基端側口金部81に、コイルバネ(変形部)82が配されているとした点である。
後端口金83の小径筒部83Aの先端には、コイルバネ82の基端を支持する第一支持溝83aが設けられている。また、止め輪85の先端には、コイルバネ82の先端を支持する第二支持溝85aが設けられている。
コイルバネ82は、例えば、板状の細長片が、リン青銅等の弾性変形可能な導電部材からなり、止め輪85の内側を挿通され、かつ、通常時には、第一短管27と所定の隙間を介して嵌合される大きさに巻回されてなる。コイルバネ82の細長片の巻回方向は、止め輪85のめねじ部36及び後端口金83の第二おねじ部35とが螺合する方向と同一方向となっている。コイルバネ82の先端及び基端には、細長片が屈曲して第一支持溝83a及び第二支持溝85aに係合する係合部86が形成されている。なお、コイルバネ82を半田又はロー付けにより第一支持溝83a及び第二支持溝85aに固定させる場合には、細長片の端部を屈曲させなくてもよい。
次に、本実施形態に係る内視鏡装置80における挿入部87の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、可撓管17を形成した後、可撓管17に対して外層編状管18を積層し、さらに外側樹脂17aを含浸する。次に、第一短管27を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、スウェージング接着する。
必要に応じて第二短管28を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、内層樹脂26にスウェージング接着する。その後、止め輪85を外層編状管18に挿入してから、コイルバネ82を挿入し、さらに第二短管28の基端が後端口金83の段部83bと当接するまで後端口金83を挿入する。このとき、コイルバネ82の係合部86を、第一支持溝83a及び第二支持溝85aとそれぞれと係合させて固定する。なお、コイルバネ82の端部が屈曲形状ではない場合には、半田或いはロー付け、又は圧入により第一支持溝83a及び第二支持溝85aにそれぞれ固定する。
そして、止め輪85を回転して、めねじ部36と後端口金83の第二おねじ部35とを螺合する。この際、コイルバネ82の巻回方向が、螺合する方向と同一なので、止め輪85の回転とともに、コイルバネ82が縮径されて、コイルバネ82の内側面が第一短管27の外表面に当接してさらに変形する。こうして、めねじ部36と後端口金83の第二おねじ部35とが螺合された結果、コイルバネ82と第一短管27とが圧接されて、第一短管27と後端口金83とが導通される。
その後は、可撓管17の先端側を処理して図示しない湾曲部等を取り付ける。
この内視鏡装置80によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。特に、コイルバネ82が配されているので、挿入部87を製造する際に、止め輪85の回転トルクが小さくても、コイルバネ82を第一短管27に密接させることができ、より確実に導通をとることができる。
次に、第6の実施形態について図19及び図20を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第6の実施形態と第5の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置90の基端側口金部61に、コイルバネ82の代わりに、後端口金92及び止め輪93の径方向内方に湾曲した複数の板ばね片(変形部)95が配されているとした点である。
板ばね片95は、リン青銅等の弾性変形可能な導電部材からなり、中心軸線C方向を板厚方向とする薄板状のリング部材96に所定の間隔で離間した状態で接続されている。板ばね片95は、リング部材96の径方向内方に向かって一旦湾曲しながらリング部材96から放射状に延びるように配されている。板ばね片95の先端には、径方向外方に跳ね上げられた係合部95Aが設けられている。
後端口金92における小径筒部92Aの先端の内側面には、板ばね片95の係合部95Aが係合される凹部92aが周方向に設けられている。止め輪93の先端には、リング部材96が面接触にて当接される鍔部93Aが、径方向内方に向かって突出して設けられている。
次に、本実施形態に係る内視鏡装置90における挿入部97の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、可撓管17を形成した後、可撓管17に対して外層編状管18を積層し、さらに外側樹脂17aを含浸する。次に、第一短管27を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、スウェージング接着する。
必要に応じて第二短管28を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、内層樹脂26にスウェージング接着する。その後、止め輪93を外層編状管18に挿入してから、板ばね片95が配されたリング部材96が先端側となるようにしてリング部材96を挿入し、さらに第二短管28の基端が後端口金92の段部92bと当接するまで後端口金92を挿入する。このとき、リング部材96を鍔部93Aに当接させ、板ばね片95の係合部95Aを凹部92aに係合させて固定する。
そして、止め輪93を回転して、めねじ部36と後端口金92の第二おねじ部35とを螺合する。この際、鍔部93Aと凹部92aとによって板ばね片95が中心軸線C方向に圧縮されるので、止め輪93の回転とともに、板ばね片95が径方向内方にさらに湾曲して、板ばね片95の内側面が第一短管27の外表面に当接してさらに変形する。こうして、めねじ部36と後端口金92の第二おねじ部35とが螺合された結果、板ばね片95と第一短管27とが圧接されて、第一短管27と後端口金92とが導通される。
その後は、可撓管17の先端側を処理して図示しない湾曲部等を取り付ける。
この内視鏡装置90によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。特に、板ばね片95が配されているので、第5の実施形態と同様に、挿入部97を製造する際に、止め輪93の回転トルクが小さくても、第一短管27に密接させることができ、より確実に導通をとることができる。
次に、第7の実施形態について図21及び図22を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第7の実施形態と第6の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置100の基端側口金部101に、複数の板ばね片95の代わりに、後端口金102及び止め輪103の径方向内方に湾曲した円筒状部材(変形部)105が配されているとした点である。
円筒状部材105には、リン青銅等の弾性変形可能な導電部材からなり、両端部105aを除いて中心軸線C方向に設けられた複数のスリット105bにより、スリット105b間に複数の湾曲片106が設けられている。各湾曲片106は、第6の実施形態に係る板ばね片95のように、中央部分が径方向内方に突出するように湾曲して形成されている。両端部105aは、リング状に形成されて湾曲片106の両端を支持している。なお、円筒状部材105はこのような形状に限らず、複数のスリット105bが平行に並んで設けられた平面部材が、スリット105bの延びる方向を軸方向とするように円筒状に巻回されて形成されたものでもよい。
後端口金102の小径筒部102Aの先端面102a及び止め輪103の鍔部103Aには、両端部105aがそれぞれ係合される凹部107が設けられている。
この内視鏡装置100における挿入部108の製造方法について説明する。
まず、第6の実施形態と同様に、可撓管17に対して外層編状管18を積層し、外側樹脂17aを含浸して第一短管27をスウェージング接着したものに対して、必要に応じて第二短管28を内層樹脂26にスウェージング接着する。その後、止め輪103を外層編状管18に挿入してから、円筒状部材105を挿入し、さらに第二短管28の基端が後端口金102の段部102bと当接するまで後端口金102を挿入する。このとき、円筒状部材105の両端部105aをそれぞれ鍔部103A及び小径筒部92Aの凹部107に係合させて固定する。
続いて、止め輪103を回転して、めねじ部36と後端口金102の第二おねじ部35とを螺合する。この際、円筒状部材105が中心軸線C方向に圧縮されるので、止め輪103の回転とともに、湾曲片106が径方向内方にさらに湾曲して、湾曲片106が第一短管27の外側面に当接してさらに弾性変形する。こうして、めねじ部36と後端口金102の第二おねじ部35とが螺合された結果、湾曲片106と第一短管27とが圧接されて、第一短管27と後端口金102とが導通される。
その後は、可撓管17の先端側を処理して図示しない湾曲部等を取り付ける。
この内視鏡装置100によれば、第6の実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、第8の実施形態について図23及び図24を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第8の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置110の基端側口金部111が、止め輪を備えていない点である。
変形片112の板厚は、後端口金113における小径筒部113Aの基端側の板厚よりも薄くなっている。そのため、後端口金113の小径筒部113Aのスリット端113a近傍には、小段部113bが形成されている。変形片112は、この小段部113bを基点にして先端側が径方向に曲がるようになっている。
変形片112に設けられたテーパ部112Aは、第1の実施形態と異なり、変形片112の先端から基端側に向かって径方向内方に漸次突出するように形成されている。テーパ部112Aが最も突出した部分で形成される円筒部分の内径D1は、第一短管27の外径dよりも小径となっている。
次に、本実施形態に係る内視鏡装置110における挿入部115の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、可撓管17に対して外層編状管18を積層し、さらに外側樹脂17aを含浸する。そして、第一短管27を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、スウェージング接着する。ここで、必要に応じて第二短管28を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、内層樹脂26にスウェージング接着する。
続いて、図示しないジグを用いて変形片112の先端の内径が、第一短管27の外径dよりも大きくなるように弾性変形させて拡開させる。この状態のまま、第二短管28の基端が後端口金113の段部113cと当接するまで後端口金113を挿入して、ジグを取り除く。この際、変形片112が弾性変形してもとの状態に戻ろうとして径方向内方に湾曲し、やがてテーパ部112Aが第一短管27の外表面に当接して押圧する。こうして、変形片112と第一短管27とが圧接されて、第一短管27と後端口金113とが導通される。
その後は、可撓管17の先端側を処理して図示しない湾曲部等を取り付ける。
この内視鏡装置110によれば、基端側口金部111に止め輪がなくても第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。従って、部品点数を減らすことができ、軽量化を図ることができる。
次に、第9の実施形態について図25及び図26を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第9の実施形態と第8の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置120の基端側口金部121における後端口金122の小径筒部122Aの先端に配された変形部123が、中心軸線Cを中心軸線として断面略C字状に形成された輪帯部125を備えているとした点である。
変形部123は、輪帯部125と、輪帯部125を小径筒部122Aに接続する板状の接続部126とを備えている。輪帯部125は、所定の幅を有する細長片が中心軸線Cを中心に巻回されて、端部同士がスリット127を介して対向するように形成され、スリット127の幅が拡縮する方向に弾性変形可能となっている。変形部123の内径D2は、第一短管27の外径dよりも小径となっている。
次に、本実施形態に係る内視鏡装置120における挿入部128の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、可撓管17に対して外層編状管18を積層し、さらに外側樹脂17aを含浸する。そして、第一短管27を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、スウェージング接着する。ここで、必要に応じて第二短管28を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、内層樹脂26にスウェージング接着する。
続いて、図示しないジグを用いて輪帯部125の内径が、第一短管27の外径dよりも大きくなるようにスリット127幅を拡開させる。この状態のまま、第二短管28の基端が後端口金122の段部122aと当接するまで後端口金122を挿入して、ジグを取り除く。この際、輪帯部125が弾性変形してもとの内径D2に近づくようにスリット127幅が小さくなり、内側面が第一短管27の外表面に当接して押圧する。こうして、輪帯部125と第一短管27とが圧接されて、第一短管27と後端口金122とが導通される。
その後は、可撓管17の先端側を処理して図示しない湾曲部等を取り付ける。
この内視鏡装置120によれば、第8の実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、第10の実施形態について図27から図29を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第10の実施形態と第9の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置130の基端側口金部131における後端口金132の小径筒部132Aの先端に、コイルバネ133が配されているとした点である。
後端口金132の小径筒部132Aの先端には、コイルバネ133の基端を支持する支持溝132aが設けられている。
コイルバネ133は、通常時の内径D3が第一短管27の外径dよりも小径となるよう、第5の実施形態に係るコイルバネ82と同様に、板状の細長片が巻回されてなる。コイルバネ133の基端には、細長片が屈曲されて支持溝132aに係合する係合部133Aが形成されている。なお、コイルバネ133を半田又はロー付けにより支持溝132aに固定させる場合には、細長片の端部を屈曲させる必要はない。なお、コイルバネ133の細長片の巻回方向は、何れの方向でも構わない。
次に、本実施形態に係る内視鏡装置130における挿入部135の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、可撓管17を形成した後、可撓管17に対して外層編状管18を積層し、さらに外側樹脂17aを含浸する。次に、第一短管27を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、スウェージング接着する。
必要に応じて第二短管28を外層編状管18の基端側から所定の位置まで挿入して、内層樹脂26にスウェージング接着する。そして、基端が小径筒部132Aの支持溝132aに係合された状態でコイルバネ133の内径が、第一短管27の外径dよりも大きくなるように、図示しないジグを用いてコイルバネ133を拡径させる。
この状態のまま、コイルバネ133を第一短管27に挿入し、さらに第二短管28の基端が後端口金132の段部132bと当接するまで後端口金132を挿入して、ジグを取り除く。この際、コイルバネ133が弾性変形してもとの内径D3に近づくように縮径して、内側面が第一短管27の外側面に当接してこれを 押圧する。こうして、コイルバネ133と第一短管27とが圧接されて、第一短管27と後端口金132とが導通される。
その後は、可撓管17の先端側を処理して図示しない湾曲部等を取り付ける。
この内視鏡装置130によれば、第9の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第5の実施形態と同様に、第一短管27と後端口金132との接触面積を広げることができ、より好適な導通をとることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、基端側口金に変形部を配して、可撓管17との導通をとるようにしているが、先端側口金部に変形部を配して可撓管17との導通をとるようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置を示す全体概要図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の挿入部を示す全体概要図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の挿入部の先端側を示す側面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の挿入部の先端側を示す側面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の挿入部の可撓管を示す要部断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す側面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の挿入部の製造方法を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る内視鏡装置の変形部の作用を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。 本発明の第7の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第7の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。 本発明の第8の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第8の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。 本発明の第9の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第9の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。 本発明の第10の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第10の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第10の実施形態に係る内視鏡装置の基端側口金部の構成を示す一部断面斜視図である。
符号の説明
1,50,60,70,80,90,100,110,120,130 内視鏡装置
17 可撓管
17a 外側樹脂(樹脂)
18 外層編状管
18a 導電性細線
20,51,61,71,81,91,101,110,121,131 基端側口金部(口金部)
27 第一短管(管部)
30,73,112 変形片(変形部)
30A,73A,112A テーパ部
31,52,72,83,92,102,113,122,132 後端口金(第一口金)
32,75 止め輪(第二口金)
53 変形部
55 傘部(テーパ部)
62 内径口金(第一口金)
63 外径口金(第二口金)
82,133 コイルバネ(変形部)
95 板ばね片(変形部)
105 円筒状部材(変形部)
123 変形部

Claims (5)

  1. 編組された導電性細線の間に樹脂が含浸された外層編状管が外装された可撓管と、
    導電性を有して筒状に形成されて、前記可撓管の端部を接続対象物に接続させる口金部と、を備えた内視鏡装置であって、
    前記口金部に、前記可撓管の径方向に変形して前記外層編状管を押圧する変形部が前記可撓管の周囲を覆うように設けられていることを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記外層編状管に圧接された管部を備え、
    前記変形部が前記管部を介して前記外層編状管を押圧していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記外層編状管の径方向に漸次突出して形成されたテーパ部が、前記変形部に設けられ、
    前記口金部が、前記変形部が配された第一口金と、
    該第一口金と同軸上に移動可能に配され、前記テーパ部の傾斜方向に傾斜したテーパ面が設けられた第二口金と、
    を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記変形部が、前記可撓管の中心軸線に沿う力を受けて少なくとも一部が縮径することを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の内視鏡装置。
  5. 前記変形部の少なくとも一部が、前記外層編状管よりも径方向内方に突出し、かつ、前記外層編状管よりも大径に拡径可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡装置。
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