JP2008031812A - クレセント及びクレセント付サッシ - Google Patents

クレセント及びクレセント付サッシ Download PDF

Info

Publication number
JP2008031812A
JP2008031812A JP2006209442A JP2006209442A JP2008031812A JP 2008031812 A JP2008031812 A JP 2008031812A JP 2006209442 A JP2006209442 A JP 2006209442A JP 2006209442 A JP2006209442 A JP 2006209442A JP 2008031812 A JP2008031812 A JP 2008031812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crescent
trigger
handle
shoji
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006209442A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Noguchi
宣男 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Nikkei Co Ltd
Original Assignee
Shin Nikkei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Nikkei Co Ltd filed Critical Shin Nikkei Co Ltd
Priority to JP2006209442A priority Critical patent/JP2008031812A/ja
Publication of JP2008031812A publication Critical patent/JP2008031812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

【課題】トリガ部により内外障子の開閉状態を検出する空掛け防止機能を有したサッシにおいて、その建付調整を容易にすることのできるクレセント及びクレセント付サッシを提供する。
【解決手段】内外障子を引き違い状とし、内障子にはハンドルとその回動機構を備えたボックス部とを有したクレセントを設け、外障子には受金具を設け、受金具には室内面の一部を覆う金具カバーを設け、金具カバーは室内側に突出する突部を有し、クレセントのボックス部には回動阻止機構20が設けられ、回動阻止機構20はハンドルの回動に伴ってボックス部から室外側に突出するトリガ部23と、トリガ部23を固定しボックス部内でスライド自在なスライド部22とを有し、トリガ部23はスライド部22に対しそのスライド方向にネジ止めされることで突出方向に位置決め自在とされる。
【選択図】図9

Description

本発明は引き違い状の内外障子の召合せ框に設けられるクレセント及びクレセント付サッシに関し、特に空掛け防止機能を有したクレセント及びクレセント付サッシに関する。
従来から内外障子を引き違い状としてなるサッシが知られている。このようなサッシでは、内障子の召合せ框にクレセントを設け、外障子の召合せ框には受部を設け、クレセントのハンドルを回動させることで、それに連動して爪状の掛部が回動し、外障子の受部に係合して障子を施錠することができるようにされている。このようなクレセントを有した引き違い障子のサッシは例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2002−180755号公報
クレセントは、内外障子が閉じた状態でなければ掛部が受部に係合しないので、障子が開いた状態ではハンドルを回動させても空掛け状態となり施錠されない。このように、空掛け状態ともなるクレセントでは、ハンドルを回動させても施錠されないことがあるので、防犯上好ましくない。また、空掛け状態で障子を走行させると、爪状の掛部が障子の框に傷を付けたり変形したりすることがある。そこで本件出願人は、クレセントのボックス部にハンドルの回動に伴って室外側に突出するトリガ部を設けると共に、掛部側には室内側に向かって突出する突部を設け、トリガ部は内外障子が閉じた状態でハンドルを回動させると掛部側の突部に当接し、トリガ部が突部に当接するとハンドルに対するロックを解除し、トリガ部が突部に当接することなくさらに突出するとハンドルをロックする回動阻止機構を設けたクレセント及びクレセント付サッシを発明した。
このような回動阻止機構を有したクレセントにおいては、内外障子が閉じた状態において、突出するトリガ部が所定の突出量で掛部側の突部に当接する必要がある。このため、内外障子の見込方向間隔を正確に調整する必要があった。しかし、トリガ部が正常に動作する程度にまで内外障子の見込方向間隔を正確に調整するには、サッシの建付調整を通常より精密に行う必要があり、手間がかかり作業性を悪化させることとなっていた。
本発明は、前記課題を解決すべくなされたものであり、トリガ部により内外障子の開閉状態を検出する空掛け防止機能を有したサッシにおいてその建付調整を容易にすることのできるクレセント及びクレセント付サッシを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るクレセントは、枠体内に設けられる内外障子のうち内障子の召合せ框に設けられるものであって、ハンドルと連動して回動する掛部と該掛部の回動機構を備えたボックス部とを有してなり、前記掛部は前記外障子の召合せ框に設けられる受部に係脱自在なクレセントにおいて、
前記クレセントのボックス部には回動阻止機構が設けられ、該回動阻止機構は前記ハンドルの回動に伴ってボックス部から室外側に突出するトリガ部と、該トリガ部を固定し前記ボックス部内で室内外方向にスライド自在なスライド部とを有すると共に、前記トリガ部が前記ハンドルの回動に伴って、前記外障子の召合せ框に室内側に突出するように形成された突部より室外側まで突出すると前記ハンドルの回動をロックし、
前記トリガ部は前記スライド部に対しそのスライド方向に向かってネジ止めされることで前記突出の方向に位置決め自在とされたことを特徴として構成されている。
また、本発明に係るクレセントは、前記トリガ部は前記ボックス部から突出する先端部と、前記スライド部にネジ止めされる根元部とが一直線状に形成されてなり、前記根元部は前記内外障子の間隔の最大想定値と最小想定値の差よりも長くなるように形成されることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るクレセント付サッシは、枠体内に内外障子を引き違い状に納めてなり、前記内障子の召合せ框に前記のクレセントを設けてなることを特徴として構成されている。
本発明に係るクレセントによれば、トリガ部はスライド部に対しそのスライド方向にネジ止めされることで突出方向に位置決め自在とされたことにより、内外障子の間隔に応じてトリガ部の突出量を調整することができ、内外障子の調整を精密にしなくてもトリガ部による障子の開閉状態検出を確実にすることができるので、空掛け防止機能を有したサッシにおいてその建付調整を容易にすることができる。
また、本発明に係るクレセントによれば、トリガ部はボックス部から突出する先端部と、スライド部にネジ止めされる根元部とが一直線状に形成されてなり、根元部は内外障子の間隔の最大想定値と最小想定値の差よりも長くなるように形成されることにより、サッシの建付状態に応じてトリガ部の突出量を確実に調整することができる
本発明に係るクレセント付サッシによれば、空掛け防止機能を有しつつ建付調整の容易なものとすることができる。
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。図1は本実施形態におけるサッシを室内側から見た正面図である。この図に示すように、本実施形態におけるサッシは、建物開口部に方形状の枠体1を設け、その内部に2枚の障子4、4を引き違い状に納めてなるものである。
障子4は上框70と下框80及び左右の縦框90、90を方形状に框組みしてなる框体2にガラス体3を納めてなるものである。そして、内障子4aの召合せ框91にはクレセント10が設けられ、外障子4bの召合せ框91には受金具15が設けられる。
クレセント10は、召合せ框91に固定されるボックス部11と、ボックス部11に回動自在に取付けられたハンドル13と、ハンドル13に固定され共に回動する爪状の掛部12とを備えている。受金具15は、内障子4aと外障子4bが閉じた状態でクレセント10の掛部12が回動することで係合する受部16を備えている。
図2には、クレセント10を室外側から見た正面図を示している。この図に示すように、ボックス部11は上下方向に長い箱状に形成されており、ハンドル13はボックス部11に隣接するように回動自在に設けられている。また、掛部12はハンドル13が上向きに配置されているときに室外面となる面に取付けられている。
ボックス部11内部にはハンドル13を回動させる回動機構と、掛部12の空掛け状態の場合にハンドル13の回動をロックする回動規制機構20とが納められている。また、図3に示すように、回動規制機構20の一部であるトリガ部23がハンドル13の回動に伴って突出するための開口部11aがボックス部11の室外面に2か所設けられている。本実施形態では、上側の開口部11aからトリガ部23が突出する。回動規制機構20の詳細については後述する。
図3には、受金具15を室内側から見た正面図を示している。受金具15は、図3で示す右半分は召合せ框91に対する固定部17として形成され、左半分はクレセント10の掛部12に対する受部16として形成されている。受部16は方形状で中央部が中空状とされた枠形状に形成されており、左端部にはクレセント10の掛部12に係合する被係合部16aを有している。また、受部16の室内面には樹脂材からなる金具カバー30が設けられている。
金具カバー30は、受部16を略覆うように中央部を中空状とした枠形状に形成されている。ただし、被係合部16aは室内側に露出させるようにしている。また、金具カバー30には、その上部から被係合部16aと中空状の部分を介して対向する側部にかけて略L字状に突出させた突起部31が形成され、さらにそれと上下対称形状となるように下部にも同様に突起部31が形成される。これにより金具カバー30は、受部16の被係合部16aよりも見付方向外側位置に突起部31が形成されていることになる。またその突起部31は、被係合部16aに対して水平位置が上方及び下方に位置している。
図4には内障子4aと外障子4bを閉じた状態における召合せ框91、91の横断面図であって、クレセント10による施錠がなされていない状態の図を示している。この図に示すように、この状態ではクレセント10のハンドル13は下向きに配置され、また掛部12は室内側に配置されている。外障子4bの受部16に形成された被係合部16aは、内障子4aと外障子4bを閉じた状態でクレセント10の掛部12に対向する位置に配置されている。また、金具カバー30に形成された突起部31は、クレセント10のボックス部11に対向する位置に配置されている。
図5には図4の状態からクレセント10による施錠を行った状態の図を示している。この図に示すように、この状態ではクレセント10のハンドル13は上向きに配置され、また掛部12は受部16の被係合部16aに係合している。ここで、クレセント10のボックス部11からはその内部に設けられた回動規制機構20のトリガ部23が突出し、その先端部23aが金具カバー30の突起部31の先端部31aに当接している。
このように、内障子4aと外障子4bが完全に閉じた状態で、クレセント10の掛部12が受部16の被係合部16aに係合可能な状態においては、クレセント10のハンドル13の回動に伴ってボックス部11から室外側に向かって突出するトリガ部23が、受部16の被係合部16aよりも見付方向外側に形成された金具カバー30の突起部31に当接し、これによって回動規制機構20はハンドル13の回動に対するロックを解除する。すなわち、内障子4aと外障子4bが完全に閉じた状態では、クレセント10のハンドル13は、回動規制機構20に回動を規制されることなく掛部12が受部16の被係合部16aに係合する位置まで回動させることができる。
図6には内障子4aと外障子4bが閉じていない状態における召合せ框91、91の横断面図を示している。この図に示すように、この状態でクレセント10のハンドル13を回動させると、ボックス部11から回動規制機構20のトリガ部23が突出し、この場合はトリガ部23の突出方向に突起部31のような障害物がないため、図5の場合よりさらに室外側まで突出する。すると、回動規制機構20はハンドル13の回動をロックし、それ以上ハンドル13を施錠方向に回動できないようにする。これにより内障子4aと外障子4bが完全には閉じていない際に生じるクレセントの空掛けを防止することができる。
図6の状態において、クレセント10のハンドル13をロックされた状態で保持したまま内障子4aまたは外障子4bを移動させ、完全に閉じた状態にしようとすると、クレセント10側のトリガ部23が受部16側の突起部31に干渉する。しかし、トリガ部23はハンドル13がロックされた状態でも室内側に押圧すると引っ込むように形成されており、またトリガ部23の先端部23aは略半球状に形成されると共に、突起部31の先端部31aは角部が面取りされて多角形状に形成されていることにより、ハンドル13がロックされたまま内障子4aまたは外障子4bを移動させても、トリガ部23は突起部31に対し傾斜状に当接する。そのため、突起部31によってトリガ部23がボックス部11内部に押し込まれ、それにより図5の状態となって回動規制機構20によるハンドル13のロックは解除される。
さらに、内障子4aと外障子4bが図6の状態よりも大きく開いており、トリガ部23が受部16の被係合部16aよりも内障子4aの見付方向内側位置に向かって突出した場合においても、突起部31は受部16の被係合部16aよりも上方及び下方に形成されており、そのうち上方に形成された突起部31に対して当接するようにトリガ部23が設けられているので、ボックス部11から室外側に突出したトリガ部23は、受部16の被係合部16aに干渉することがない。そのため、この場合においてもハンドル13がロックされた状態のまま障子4、4を移動させて完全に閉めた状態にすることができる。
このように、受部16において被係合部16aよりも見付方向外側位置に突起部31が形成され、一方クレセント10のボックス部11からトリガ部23が突出して突起部31に当接することでハンドル13に対するロックを解除するようにしたことで、掛部12は空掛け防止機能を有しないクレセントのものと同様であり、回動規制機構20が室外側から見えないようにすることができるので、防犯上の効果が高いサッシとすることができる。また、トリガ部23及び突起部31の水平位置が、受部16の被係合部16aに対して上方または下方とされていることにより、障子が完全には閉じておらずトリガ部23が突出した状態のまま障子を移動させても、受部16の被係合部16aと干渉することがなく、トリガ部23により受部16を破損させる恐れのないサッシとすることができる。
また、クレセント10のハンドル13がロックされた状態、すなわちトリガ部23が最も室外側に突出した状態で、掛部12の先端はトリガ部23の先端よりも室内側に配置される。これにより、クレセント10を空掛け状態としたまま障子を移動させても、掛部12はトリガ部23の先端より室外側に突出しないので、受部16に干渉することがなく、掛部12により受部16を破損させる恐れのないサッシとすることができる。
次に、ボックス部11に納められる回動規制機構20について説明する。図7はボックス部11の内部構造を示したクレセント10の正面図である。この図に示すように、ボックス部11の内部には、ハンドル13と連動して回動する回転体21と、この回転体21と連係しスライドするスライド部22と、スライド部22にネジ止めによって取付けられスライド部22のスライドに伴ってボックス部11の開口部11aから外側に突出するトリガ部23とが納められて回動規制機構20を構成している。ここで、スライド部22は図示しないバネによってトリガ部23の突出方向に付勢された状態となっている。以下、回動規制機構20を構成する回転体21とスライド部22及びトリガ部23のみを取り出して説明する。
図8には、回動規制機構20の斜視図であって、開錠した状態、すなわちハンドル13が下向きに配置されている状態の図を示している。この図に示すように、回転体21のスライド部22と対向する面には、切欠状の係止部21aが形成されている。また、スライド部22の回転体21と対向する面には、回転体21の方に向かって突出するストッパ22aが形成されている。
図9には、図8の回動規制機構20を反対側から見た斜視図を示している。この図に示すように、回転体21の係止部21aが形成されている面には、棒状に突出した被押圧部21bが形成されており、一方スライド部22には、図9の状態では被押圧部21bに圧接するように切欠状の押圧部22bが形成されている。上述のようにスライド部22は、トリガ部23の突出方向にバネにより付勢されているので、図8や図9の状態においては、スライド部22の押圧部22bが回転体21の被押圧部21bを押圧し、その反力によりスライド部22が静止した状態となっている。
トリガ部23はスライド部22に対してネジ止めにより固定されている。図10にはスライド部22及びトリガ部23の側面図を示している。この図に示すように、スライド部22には突出側の端部に平面状の固定部22cが形成され、固定部22cにはネジ孔22dが形成されている。一方、トリガ部23は、先端が略半球状とされた先端部23aと、先端部23aより一回り小さい直径に形成され、固定部22cのネジ孔22dに対して螺合自在となるようにネジ山が切られた根元部23bとを、一直線状に形成して構成されている。トリガ部23の根元部23bは、ネジ孔22dに対してどの位置まで螺合させるかによってスライド部22の突出方向に位置決め自在とされているので、トリガ部23はスライド部22の突出方向に根元部23bの長さ分だけ位置を調整することができる。ここでは、図10に示すように根元部23bの略中央位置においてネジ孔22dと螺合するようにトリガ部23の位置が調整されている。
図11〜図15には、回動規制機構20の正面図を示している。図11は図8や図9と同様に開錠状態であってクレセント10のハンドル13が下方に向いた状態を示している。この状態では、トリガ部23はボックス部11から突出することなく納まっている。ただし、障子の開閉に支障がない程度にトリガ部23がボックス部11から突出していてもよい。また、スライド部22の押圧部22bは回転体21の被押圧部21bに圧接し、付勢されたスライド部22を静止させている。
図12は、図11の状態からクレセント10のハンドル13をわずかに回動させた状態を示している。回転体21は、ハンドル13の回動に伴って回動し、被押圧部21bが外側に向かって移動する。それに伴って、外側に向かって付勢されたスライド部22も外側に向かって移動し、トリガ部23がボックス部11の開口部11aから突出する。
図13は、図12の状態からさらにクレセント10のハンドル13を回動させた状態を示している。回転体21の回動に伴って、スライド部22及びそれと一体形成されたトリガ部23は外側に向かって移動し、トリガ部23はボックス部11の開口部11aから大きく突出する。これは、トリガ部23の突出に対する障害物がない場合であり、内障子4aと外障子4bが完全には閉じていない場合に図13の状態となる。すると、回転体21の係止部21aがスライド部22のストッパ22aに当接し、それ以上回転体21が回動できなくなる。すなわち、ハンドル13がロックされた状態となる。
図14は、トリガ部23が金具カバー30の突起部31に当接した状態を示している。すなわち、この場合は、内障子4aと外障子4bが完全に閉じた状態となっている。トリガ部23の先端部23aが突起部31の先端部31aに当接すると、スライド部22及びトリガ部23はそれ以上外側に向かって移動しないようになる。この状態では、スライド部22のストッパ22aも内側で静止した状態となるので、回転体21の係止部21aはスライド部22のストッパ22aと干渉することがなく、回転体21は自在に回動することができる。
図15は、図14の状態からハンドル13をさらに回動させてクレセント10を施錠した状態を示している。トリガ部23が突起部31に当接した状態でさらにハンドル13を回動させても、スライド部22及びトリガ部23は突起部31により静止したままであるため、回転体21はスライド部22のストッパ22aに干渉されることなく回動する。ハンドル13の回動を続けると、掛部12が受部16の被係合部16aに係合し、施錠がなされる。
回動規制機構20は、以上のような構成により、内障子4aと外障子4bが完全に閉じた状態、すなわちトリガ部23が金具カバー30の突起部31に当接する場合には、ハンドル13のロックを解除し、内障子4aと外障子4bが完全には閉じていない状態、すなわちトリガ部23の突出に対する障害物が存在しない場合には、ハンドル13をロックする。
次に、内障子4aと外障子4bとの間隔に応じたトリガ部23の調整について説明する。内障子4aと外障子4bとの間隔は、サッシの建付状態に応じて若干の誤差が生じる。内障子4aと外障子4bとの間隔が所定の間隔よりも狭かった場合、受金具15の見込方向位置は室内側に寄った状態となる。このため、内障子4aと外障子4bが完全には閉まっていない状態で、トリガ部23が受金具15の突起部31以外の部分に当接した場合に、トリガ部23がハンドル13をロックする位置まで突出できないことがある。すなわち、内障子4aと外障子4bが完全に閉まっていない状態であるにもかかわらず、ハンドル13がロックされない場合がある。したがって、この場合にはトリガ部23の先端位置がボックス部11のより内側方向に配置されるように、トリガ部23のスライド部22に対する取付位置を調整する。
図16には、内障子4aと外障子4bとの間隔が所定の間隔よりも狭い場合におけるスライド部22とトリガ部23の側面図を示している。この図に示すように、内障子4aと外障子4bとの間隔が所定の間隔よりも狭い場合には、トリガ部23の根元部23bをスライド部22のネジ孔22dに対してより深く挿入した状態で螺合させることにより、トリガ部23の先端部23aをボックス部13内においてより内側方向に配置させる。
図17には、内障子4aと外障子4bとの間隔が所定の間隔よりも狭い場合において、トリガ部23が最も突出した状態の横断面図を示している。この図では、内障子4aと外障子4bは完全に閉まった状態とはなっておらず、トリガ部23は受金具15に取付けられた金具カバー30の見付方向内側端部近傍に向かって突出する位置とされている。
図17に示すように、トリガ部23は最も突出した状態で、先端部23aが金具カバー30に設けられる突起部31の先端部31aよりは室外側に突出し、かつ受金具15の突起部31以外の部分には当接しない位置となるように調整される。これによって、内障子4aと外障子4bが完全に閉じた状態においては、トリガ部23の先端部23aが金具カバー30に設けられる突起部31の先端部31aに当接してハンドル13はロックされず、内障子4aと外障子4bが完全に閉じていない状態においては、トリガ部23の先端部23aが受金具15とは干渉することなくハンドル13をロックする位置まで突出することができる。
逆に内障子4aと外障子4bとの間隔が所定の間隔よりも広かった場合、受金具15の見込方向位置は室外側に寄った状態となる。このため、内障子4aと外障子4bが完全に閉まった状態において、トリガ部23が金具カバー30の突起部31に当接するためには通常より室外側まで突出しなければならないために、当該位置まで突出するとハンドル13がロックされる位置となることが起こり得る。したがって、この場合にはトリガ部23の先端位置がボックス部11のより外側方向に配置されるように、トリガ部23の取付位置を調整する。
図18には、内障子4aと外障子4bとの間隔が所定の範囲よりも広い場合におけるスライド部22とトリガ部23の側面図を示している。この図に示すように、内障子4aと外障子4bとの間隔が所定の間隔よりも広い場合には、トリガ部23の根元部23bをスライド部22のネジ孔22dに対してより浅く挿入した状態で螺合させることにより、トリガ部23の先端部23aをボックス部13内においてより外側方向に配置させる。
図19には、内障子4aと外障子4bとの間隔が所定の間隔よりも広い場合において、トリガ部23が最も突出した状態の横断面図を示している。この図でも図17と同様、内障子4aと外障子4bは完全に閉まった状態とはなっておらず、トリガ部23は金具カバー30の見付方向内側端部近傍に向かって突出する位置とされている。
図19に示すように、トリガ部23は最も突出した状態で、先端部23aが金具カバー30に設けられる突起部31の先端部31aよりは室外側に突出し、かつ受金具15の突起部31以外の部分には当接しない位置となるように調整される。これによって、内障子4aと外障子4bが完全に閉じた状態において、トリガ部23の先端部23aが金具カバー30に設けられる突起部31の先端部31aに当接してもハンドル13はロックされないようにすることができる。
トリガ部23のスライド部22に対する取付位置の調整範囲は、トリガ部23の根元部23bの長さによって定まる。この調整範囲は、内障子4aと外障子4bとの間隔の最大想定値と最小想定値の差よりも大きくなるように設定して根元部23bの長さを定めることで、サッシの建付状態に応じてトリガ部23の突出量を確実に調整することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。本実施形態では、本発明を引き違いサッシに適用したが、これに限られずクレセントを用いるサッシであれば適用できる。例えば、内外障子の一方を走行自在とし、他方を嵌め殺しとしたサッシや上げ下げ窓サッシなどにも適用することができる。
本実施形態におけるサッシを室内側から見た正面図である。 クレセントを室外側から見た正面図である。 受金具を室内側から見た正面図である。 内障子と外障子を閉じた状態における召合せ框の横断面図であって、クレセントによる施錠がなされていない状態の図である。 図4の状態からクレセントによる施錠を行った状態の図である。 内障子と外障子が閉じていない状態における召合せ框の横断面図である。 ボックス部の内部構造を示したクレセントの正面図である。 回動規制機構の斜視図であってハンドルが下向きに配置されている状態の図である。 図8の回動規制機構を反対側から見た斜視図である。 スライド部とトリガ部の側面図である。 開錠状態でクレセントのハンドルが下方に向いた状態における回動規制機構の正面図である。 図11の状態からクレセントのハンドルをわずかに回動させた状態における回動規制機構の正面図である。 図12の状態からさらにクレセントのハンドルを回動させた状態における回動規制機構の正面図である。 トリガ部が金具カバーの突起部に当接した状態における回動規制機構の正面図である。 図14の状態からハンドルをさらに回動させてクレセントを施錠した状態における回動規制機構の正面図である。 内障子と外障子との間隔が所定の間隔よりも狭い場合におけるスライド部とトリガ部の側面図である。 内障子と外障子との間隔が所定の間隔よりも狭い場合において、トリガ部が最も突出した状態の横断面図である。 内障子と外障子との間隔が所定の間隔よりも広い場合におけるスライド部とトリガ部の側面図である。 内障子と外障子との間隔が所定の間隔よりも広い場合において、トリガ部が最も突出した状態の横断面図である。
符号の説明
1 枠体
2 框体
3 ガラス体
4 障子
4a 内障子
4b 外障子
10 クレセント
11 ボックス部
11a 開口部
12 掛部
13 ハンドル
15 受金具
16 受部
16a 被係合部
20 回動規制機構
21 回転体
21a 係止部
21b 被押圧部
22 スライド部
22a ストッパ
22b 押圧部
23 トリガ部
23a 先端部
30 金具カバー
31 突起部
31a 先端部
90 縦框
91 召合せ框

Claims (3)

  1. 枠体内に設けられる内外障子のうち内障子の召合せ框に設けられるものであって、ハンドルと連動して回動する掛部と該掛部の回動機構を備えたボックス部とを有してなり、前記掛部は前記外障子の召合せ框に設けられる受部に係脱自在なクレセントにおいて、
    前記クレセントのボックス部には回動阻止機構が設けられ、該回動阻止機構は前記ハンドルの回動に伴ってボックス部から室外側に突出するトリガ部と、該トリガ部を固定し前記ボックス部内で室内外方向にスライド自在なスライド部とを有すると共に、前記トリガ部が前記ハンドルの回動に伴って、前記外障子の召合せ框に室内側に突出するように形成された突部より室外側まで突出すると前記ハンドルの回動をロックし、
    前記トリガ部は前記スライド部に対しそのスライド方向に向かってネジ止めされることで前記突出の方向に位置決め自在とされたことを特徴とするクレセント。
  2. 前記トリガ部は前記ボックス部から突出する先端部と、前記スライド部にネジ止めされる根元部とが一直線状に形成されてなり、前記根元部は前記内外障子の間隔の最大想定値と最小想定値の差よりも長くなるように形成されることを特徴とする請求項1記載のクレセント。
  3. 枠体内に内外障子を引き違い状に納めてなり、前記内障子の召合せ框に請求項または2記載のクレセントを設けてなることを特徴とするクレセント付サッシ。
JP2006209442A 2006-08-01 2006-08-01 クレセント及びクレセント付サッシ Pending JP2008031812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006209442A JP2008031812A (ja) 2006-08-01 2006-08-01 クレセント及びクレセント付サッシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006209442A JP2008031812A (ja) 2006-08-01 2006-08-01 クレセント及びクレセント付サッシ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008031812A true JP2008031812A (ja) 2008-02-14

Family

ID=39121535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006209442A Pending JP2008031812A (ja) 2006-08-01 2006-08-01 クレセント及びクレセント付サッシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008031812A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5960259A (ja) * 1982-09-29 1984-04-06 Mitsubishi Electric Corp 超音波探傷信号のa/d変換方式
JPH04185878A (ja) * 1990-11-19 1992-07-02 Shin Nikkei Co Ltd クレセント
JPH10131575A (ja) * 1996-10-25 1998-05-19 Hinaka Seisakusho:Kk 引き戸用鎌錠
JP2006152601A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Ykk Ap株式会社 錠装置および建具
JP2006188901A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Shin Nikkei Co Ltd クレセント錠及びサッシ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5960259A (ja) * 1982-09-29 1984-04-06 Mitsubishi Electric Corp 超音波探傷信号のa/d変換方式
JPH04185878A (ja) * 1990-11-19 1992-07-02 Shin Nikkei Co Ltd クレセント
JPH10131575A (ja) * 1996-10-25 1998-05-19 Hinaka Seisakusho:Kk 引き戸用鎌錠
JP2006152601A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Ykk Ap株式会社 錠装置および建具
JP2006188901A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Shin Nikkei Co Ltd クレセント錠及びサッシ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110167883A1 (en) Side hung type door or window handle lock
JP4758224B2 (ja) 開口部装置
JP2008031812A (ja) クレセント及びクレセント付サッシ
JP6113765B2 (ja) 打掛錠
JP4864779B2 (ja) クレセント
JP4559261B2 (ja) クレセント及びクレセント付サッシ
JP2011132707A (ja) 引戸の施錠装置
JP6482906B2 (ja) サッシ
JP4606213B2 (ja) クレセント付サッシ
JP2005061000A (ja) 障子開閉用ハンドル
JP2019127738A (ja) スライド制限装置
JP4328188B2 (ja) クレセント錠
JP7417330B1 (ja) クレセント錠
JP2013227755A (ja) ロック装置
JP4443164B2 (ja) 気密形天井点検口
JP7229848B2 (ja) クレセント錠のカバー
KR200339903Y1 (ko) 미닫이 창문의 잠금장치
JP3929461B2 (ja) クレセント錠
JP4021452B2 (ja) サッシ
JP2001193334A (ja) 換気ロック
JP2008138487A (ja) 引き違い戸用錠
JPH09158585A (ja) サッシ
JP2008267078A (ja) サッシ
KR101352298B1 (ko) 보안성이 강화된 창호 시스템
KR20170067113A (ko) 미닫이문의 잠금장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080523

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100628

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110404