JP2008030598A - 車両用トー角調整機構 - Google Patents

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建 田中
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史律 加藤
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Abstract

【課題】コンパクトで構造の簡単な車両用トー角調整機構を提供する。
【解決手段】トー角調整の対象となる左右一対の車輪1、1(2、2)間において、車幅方向に延びる第1軸部11が車体に対して回転可能かつ車幅方向に変位しないように配設される。第1軸部11の車幅方向各端部が、それぞれ、結合部14および第2軸部12を介して、左右の車輪1、1(2、2)と連結される。左右一対の結合部14は、第1軸部11の回転に応じて、左右一対の第2軸部12が第1軸部11に対して互いに左右反対方向に移動されるように設定されている。モータ15によって第1軸部11を回転駆動することにより、第2軸部12が車幅方向に変位されて、トー角調整が行われる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用トー角調整機構に関するものである。
特許文献1に示すように、車両において、左右一対の車輪のトー角を走行状態や路面状態に応じて最適なものとするために、左右一対の車輪のトー角を同期させて調整することが提案されている。上記特許文献1のトー角調整機構にあっては、左右一対の車輪に連結された左右一対のラックと、左右一対のラックの相対的な移動方向を切替える切替手段と、ラックに噛合されるピニオンとを有して、左右一対の車輪のトー角を走行中に変更できるようにしたものとなっている。
特開2000−297782号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものでは、かなり大型でかつ構造が複雑となる。特に、トー角調整の対象となる左右一対の車輪間において、車幅方向に延びる軸線と交差する方向に大型化してしまうことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、コンパクトでかつ構造の簡単な車両用トー角調整機構を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
トー角調整の対象となる左右一対の車輪間に配設され、車幅方向に延びる第1軸部と、
前記第1軸部を回転駆動するための回転駆動部と、
前記第1軸部の車幅方向各端部に結合部を介して連結され、それぞれ車幅方向に延びて該第1軸部と左右の車輪とを連結する左右一対の第2軸部と、
を備え、
前記結合部が、前記第1軸部の回転に応じて、前記第2軸部が該第1軸部に対して左右反対方向に移動されるように設定されている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、回転駆動部によって第1軸部を所定方向に回転させたときは、左右一対の第2軸部が例えば互いに車幅方向外側に向けて移動されて左右一対の車輪は同期して例えばトーアウト方向に調整され、逆に、第1軸部を上記所定方向と反対回転させたときは、左右一対の第2軸部が互いに車幅方向内側に向けて移動されて左右一対の車輪は同期してトーイン方向に調整される。第1軸部と左右一対の第2軸部および左右一対の結合部とは、それぞれほぼ同一軸線上に配置されるので、極めてコンパクトな配置構成となり、また構造も簡単となる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記結合部が、ボールねじとされている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、バックラッシを極力低減して、駆動効率向上や回転駆動部の小型化を図る上で好ましいものとなる。
前記合部が、台形ねじとされている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、車輪からの逆入力に対して第1軸部が不用意に回転されてしまうこと、つまり別途第1軸部の回転を規制するロック機構を設けることなく、所望のトー角を維持する上で好ましいものとなる。
前記第1軸部に、前記第2軸部から該第1軸部への回転伝達を阻止するロック機構が設けられている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、ロック機構によって、車輪からの逆入力によって第1軸部が不用意に回転されてしまう事態を確実に防止して、所望のトー角を確実に維持する上で好ましいものとなる。
前記ロック機構が、ワンウェイクラッチとされている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、ワンウェイクラッチを利用して、ロック機構を容易かつ安価に構成することができる。
前記回転駆動部と前記第1軸部との間に、減速機構が設けられている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、回転駆動部の小型化を図る上で好ましいものとなる。
前記減速機構が、前記第1軸部の軸線を回転中心とする遊星歯車機構またはハーモニックドライブとされている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、減速機構を組み込みつつ、全体としてコンパクトにする上で好ましいものとなる。
前記回転駆動部が、前記第1軸部の軸線を回転中心とする電動モータとされている、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、回転駆動部を含めて全体的にコンパクトにする上で好ましいものとなり、またトー角調整の制御をきめ細かく行う上で好ましいものとなる。
本発明によれば、コンパクトでかつ構造の簡単な車両用トー角調整機構を提供することができる。
図1において、Vは車両であり、その左右一対の前輪が符合1で示され、左右一対の後輪が符合2で示される。車両後部には、燃料タンク3が配設され、この燃料タンク3は、少なくともその前部が左右の後輪2間に延設されて、左右後輪2間に大きなスペースが確保しにくいものとなっている。
左右後輪2間には、燃料タンク3の直前方位置において、トー角調整機構Tが配設されている。このトー角調整機構Tの概略が図2に示され、その詳細が図3に示されるが、以下図3を参照しつつトー角調整機構Tの詳細について説明する。トー角調整機構Tは、1本の第1軸部11と、左右一対の第2軸部12とを有する。第1軸部11は、車幅方向略中央部において車体(車体に固定されたフレーム部材であってもよい)に固定されたケーシング13に対して、係止リング20を利用して回転自在かつ車幅方向に変位しないように保持されている。なお、第1軸部11の車幅方向変位の規制は、係止リング20を用いる他、例えば第1軸部11に大径部と小径部との境界部位となる段差部を形成して、この段差部によって係止リング20の機能を得るようにしてもよい。
第1軸部11の車幅方向各端部は、それぞれケーシング13から外部へ延在されて、第1軸部11の車幅方向一端部には、結合部としてのボールねじ14を介して、一方の第2軸部12の周方向は内端部が連結されている。同様に、第1軸部11の車幅方向他端部には、結合部としてのボールねじ14を介して、他方の第2軸部12の車幅方向内端部が連結されている。ボールねじ14は、ボール14aが循環される循環式とされている。
一方の第2軸部12の車幅方向外端部は、ボールジョイントBJを介して、一方の後輪2に連結されている。同様に、他方の第2軸部12の車幅方向外端部は、ボールジョイントBJを介して、他方の後輪2に連結されている。第2軸部12と後輪2との連結部位は、例えば後輪支持部材に直接ボールジョイントBJを連結することによって行うようにしてもよく(特に後輪のトー角調整量が比較的小さい場合に好適)、あるいは、後輪2を前輪1と同様にナックルアームを介して支持させるようにして、ボールジョイントBJをナックルアームに連結するようにしてもよい(特に後輪2のトー角調整量が比較的大きい場合に好適)。
左右一対の第2軸部12はそれぞれ回転しないものであり、したがって、結合部としてのボールねじ14の存在によって、第1軸部11を回転させると、第1軸部11と第2軸部12との結合長さが変更される。そして、左右一対のボールねじ14は、そのねじの向きが互いに逆の関係となっていて、左右一対の第2軸部12は、後述するように第1軸部11に対して互いに車幅方向反対側に移動されるものとなっている。実施形態では、ボールジョイントBJが後輪2の回転中心よりも前方に位置されて、左右一対の第2軸部12が1軸部11に対して車幅方向外側に向けて移動したときに、左右の後輪2がトーアウト方向に変位され、逆に、左右一対の第2軸部12が第1軸部11に対して車幅方向内側に向けて移動したときに、左右の後輪2がトーイン方向に変位される(ボールジョイントBJが後輪2の回転中心よりも後方に位置させることにより、第2軸部12の車幅方向の移動方向と後輪2のトー角変更方向とは上記とは逆の関係となる設定とすることもできる)。
前記ケーシング13内には、回転駆動部としての電動式のモータ15と、減速機構としての遊星歯車機構16と、ロック機構としてのワンウェイクラッチ17とが配設されている。上記遊星歯車機構16は、第1軸部11の外周に配置されて該第1軸部11を中心に回転されるサンギア16aと、ケーシング13に形成されたリングギア16bと、両ギア16aと16bとに噛合されたピニオンギア16cと、ピニオンギア16cを回転自在に保持するキャリア16dとを有する。上記サンギア16aの内周縁部は、車幅方向に長く延びる筒部16eとされて、この筒部16eが第1軸部11の外周に相対回転可能に嵌合されている。また、上記キャリア16dは、第1軸部11に一体化されている。
上記モータ15は、第1軸部11の軸線を中心として回転されるもので、遊星歯車機構16の筒部16eに固定されたロータ15aと、ケーシング13に固定されたステータ15bとを有する。これにより、モータ15に通電されると、ロータ15aが回転され、このロータ15aの回転運動が、筒部16eつまりサンギア16aから、ピニオンギア16bの公転運動となって(減速されて)、キャリア16cに伝達され、このキャリア16cから第1軸部11へと回転伝達されることになる。
前記ワンウェイクラッチ17は、遊星歯車機構16を挟んでモータ15とは車幅方向反対側に位置されて、ケーシング13と第1軸部11との間に構成されている。このワンウェイクラッチ17は、第1軸部11側から第2軸部12への回転を許容するが、第2軸部12側から第1軸部11への回転を規制(ロック)するものとなっている。すなわち、モータ側からの指令により第1軸部11が回転しボールねじ14を介して第2軸部12を伸縮させる際にはロッキング機構としてのワンウェイクラッチ17はなんら動きを規制しないが、反対に第2軸部12に外力が加わり押された際には、その動きがボールねじ14を介して第1軸部11が回転するのをワンウェイクラッチ17で阻止する(すなわち、第2軸部12が変位しない)機能を有する。なお、トー角調整機構Tは、全体的に車幅方向に細長いものとなって、燃料タンク3の直前方に形成される比較的狭いスペースを有効に利用して配設されている。
以上のような構成において、モータ15は、例えば車速をパラメータとして制御される。具体的には、例えば中車速時では所定のニュートラル位置とされていて、低車速時には、モータ15によって第1軸部11が所定方向に回転駆動されて、左右一対の第2軸部12が互いに車幅方向外側に移動され、これにより後輪2が上記ニュートラル位置からトーアウト方向に変位されて、車両の回頭性が向上された状態となる。また、高車速時には、モータ15によって第1軸部11が上記所定方向とは反対方向に回転駆動されて、第2軸部12が車幅方向内側に移動され、これにより後輪2が上記ニュートラル位置からトーイン方向に向けて変位されて、車両の安定性が向上された状態となる。なお、モータ15をどのように制御するか、つまり車両の走行状態あるいは路面状態等に応じて後輪2のトー角をどのように調整、制御するかは適宜設定できるものである。
図4は、本発明の第2実施形態を示すものであり、図2に対応した図となっている。図4の例では、結合部として、ボールねじ14に代えて、台形ねじ14Aを用いたものである。台形ねじ14Aを用いることにより、後輪2側(第2軸部12側)から第1軸部11側への回転伝達をロックすることが可能となり、このため図4の例では、図2,図3に示すロック機構としてのワンウェイクラッチ17を廃止してある。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。減速機構としては適宜の機構を選択できるものであり、特にさらなるコンパクト化のために、ハーモニックドライブ(登録商標)を用いることもできる。また、減速機構を別途設けないようにすることもできる。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明における車両用トー角調整機構を車両に組み込んだ場合の一例を示す全体簡略図。 本発明における車両用トー角調整機構の一例を示す概略断面図。 本発明における車両用トー角調整機構の一例を示す詳細断面図。 本発明の第2の実施形態を示すもので、図2に対応した簡略断面図。
符号の説明
V:車両
T:トー角調整機構
BJ:ボールジョイント(第2軸部と後輪との連結部)
11:第1軸部
12:第2軸部
13:ケーシング
14:ボールねじ(結合部)
14A:台形ねじ(結合部)
15:モータ
16:遊星歯車機構(減速機構)
17:ワンウェイクラッチ(ロック機構)

Claims (8)

  1. トー角調整の対象となる左右一対の車輪間に配設され、車幅方向に延びる第1軸部と、
    前記第1軸部を回転駆動するための回転駆動部と、
    前記第1軸部の車幅方向各端部に結合部を介して連結され、それぞれ車幅方向に延びて該第1軸部と左右の車輪とを連結する左右一対の第2軸部と、
    を備え、
    前記結合部が、前記第1軸部の回転に応じて、前記第2軸部が該第1軸部に対して左右反対方向に移動されるように設定されている、
    ことを特徴とする車両用トー角調整機構。
  2. 請求項1において、
    前記結合部が、ボールねじとされている、ことを特徴とする車両用トー角調整機構。
  3. 請求項1において、
    前記結合部が、台形ねじとされている、ことを特徴とする車両用トー角調整機構。
  4. 請求項1において、
    前記第1軸部に、前記第2軸部から該第1軸部への回転伝達を阻止するロック機構が設けられている、ことを特徴とする車両用トー角調整機構。
  5. 請求項4において、
    前記ロック機構が、ワンウェイクラッチとされている、ことを特徴とする車両用トー角調整機構。
  6. 請求項1において、
    前記回転駆動部と前記第1軸部との間に、減速機構が設けられている、ことを特徴とする車両用トー角調整機構。
  7. 請求項6において、
    前記減速機構が、前記第1軸部の軸線を回転中心とする遊星歯車機構またはハーモニックドライブとされている、ことを特徴とする車両用トー角調整機構。
  8. 請求項1において、
    前記回転駆動部が、前記第1軸部の軸線を回転中心とする電動モータとされている、ことを特徴とする車両用トー角調整機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149862A (ja) * 2010-04-02 2010-07-08 Toyota Motor Corp タイロッド調整用オープンエンドレンチ

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