JP2008030318A - 記録装置および液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録装置全体の電源を投入することなく、ホスト装置から読み書き部を即座に利用し、記録部の無駄な初期化を実行させずにすむので、電力およびインクの消費、初期化動作にかかる時間を節約する。
【解決手段】メモリカードを電気的に接続するカードスロット160、および、メモリカードに対する情報の読み書きを制御する駆動回路312を有して、メモリカードに対する情報の読み書き動作をする読み書き部310と、記録用紙に対してインクを吐出する記録ヘッドを有して、読み書き部および外部に接続された情報処理装置302の少なくとも一方から獲得した情報に基づいて記録用紙に画像を記録する記録部と、読み書き部および記録部に電力を供給する電源部330とを備えたインクジェット式記録装置100であって、記録部が電源部から遮断された状態においても、読み書き部が情報処理装置からの指示に基づいて動作する。
【選択図】図5
【解決手段】メモリカードを電気的に接続するカードスロット160、および、メモリカードに対する情報の読み書きを制御する駆動回路312を有して、メモリカードに対する情報の読み書き動作をする読み書き部310と、記録用紙に対してインクを吐出する記録ヘッドを有して、読み書き部および外部に接続された情報処理装置302の少なくとも一方から獲得した情報に基づいて記録用紙に画像を記録する記録部と、読み書き部および記録部に電力を供給する電源部330とを備えたインクジェット式記録装置100であって、記録部が電源部から遮断された状態においても、読み書き部が情報処理装置からの指示に基づいて動作する。
【選択図】図5
Description
本発明は、記録装置および液体噴射装置に関する。より詳細には、記録媒体に対して情報を読み書きする読み書き部と、被記録物に対してインクまたは液体を吐出または噴射して画像を記録する記録部または液体噴射部とを備えた記録装置および液体噴射装置に関する。
インクジェット式記録装置等の多くの記録装置は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置をホスト装置として、ホスト装置から供給された情報に基づいて記録動作を実行する。これに対して、記憶媒体を読み書きする読み書き部を記録装置自体が備え、読み書き部に装入された記憶媒体に格納された情報に基づいて、スタンドアローンでも記録動作を実行する記録装置がある。
特許文献1には、記録媒体の読み書き手段として、メモリカードおよびCD−ROMの駆動装置を備えた印刷装置が記載される。また、特許文献2には、メモリカードのリーダライタを備えたインクジェット式プリンタが記載される。
特許文献1に記載された印刷装置は、インクジェット式プリンタの正面に一対のカードスロットとCD−ROMドライブとを備え、メモリカードおよびCD−ROMに格納された画像データを、ホスト装置を介することなく印刷できる。また、例えばCD−ROMにテンプレート情報とメモリカードに格納された画像データとを併せて一定の処理をした結果を印刷することもできる。
特許文献2には、プリンタに装備されたリーダライタに挿入されるメモリカードに、画像情報の他に画像情報ファイルを管理するためのデータも格納して、ホスト装置を使用することなく、プリンタ単体で画像情報の選択およびグルーピングすることが記載される。
なお、この種のプリンタにおけるメモリカードのスロットあるいはリーダライタは、ホスト装置からも記憶媒体の駆動装置として利用できる場合がある。即ち、スロットあるいはリーダライタは、記録装置自体だけではなく、ホスト装置からもメモリカードへのアクセスに対するインターフェースとしても機能し得る。これにより、相互に接続されたプリンタおよびホスト装置を含むシステムを、ハードウェアリソースの重複を避けて合理的に構築できる。
ところで、記憶媒体の読み書き部は、それ自体が動作に一定の電力を要する。即ち、フラッシュメモリ素子等を実装された記憶媒体は、その読み書きに一定のエネルギを要すると共に、読み出した情報あるいは書き込む情報の取り扱いに、クロック信号等の一定の制御信号を用いる。記録装置に内蔵された読み書き部は、記録装置の電源部から電力の供給を受けて動作しており、記録装置の電源が遮断された場合は使用できない。従って、電源の遮断された記録装置に内蔵された読み書き部をホスト装置から利用する場合には、まず、記録装置の電源スイッチを投入して、記録装置をアクティブにしてからでなければ読み書き部が利用できない。
一方、多くの記録装置は、その起動時に一定の初期化動作を実行する。初期化動作には、内部メモリの初期化等の電気的あるいは電子的な動作の他、インクノズルの洗浄、記録ヘッドの位置および移動量の較正等の機械的な動作が含まれる。このため、初期化動作には一定の時間がかかると共に、ノズル洗浄のためにインクも消費される。更に、動作音、振動等も顕著に生じるので、すでに読み書き部が使用できる状態にあっても、初期化動作が終了するまでユーザは読み書き部の使用を控えがちになる。このように、メモリカードのインターフェースとして記録装置を利用する場合にも、電源を投入すると記録部の初期化動作が実行されるのでインクと電力が消費され、更に、初期化動作の終了まで読み書き部の使用を待たなければならないという問題があった。
上記課題を解決する目的で、本発明の第1の形態として、記憶媒体を保持しつつ電気的接続を形成する保持部を有して、保持部に挿入された記憶媒体に対して情報を読み書きする読み書き動作をする読み書き部と、被記録物に対してインクを吐出する記録ヘッドを有して、読み書き部および外部に接続されたホスト機器の少なくとも一方から獲得した情報に基づいて被記録物に画像を記録する記録動作をする記録部と、読み書き部および記録部に対して電力を供給する電源部とを備えた記録装置であって、記録部が電源部から遮断された状態においても、読み書き部がホスト機器からの指示に基づいて読み書き動作をする記録装置が提供される。これにより、記録装置全体の電源を投入することなく、ホスト装置から読み書き部を即座に利用できる。また、記録部の無駄な初期化を実行させずにすむので、初期化のための電力およびインクの消費、初期化動作にかかる時間を節約できる。
また、ひとつの実施形態によると、上記記録装置において、保持部がフラッシュメモリ素子を実装された記憶媒体に対応したカードスロットであり、駆動部の制御の下に読み書き部がフラッシュメモリ素子に対する情報の読み書きを実行してもよい。これにより、ハードウェアリソースを追加することなく、広く普及した記憶媒体をホスト装置から利用できる。
更に、他の実施形態のよると、上記記録装置において、記録部が電源に接続されて記録動作を実行する状態にある場合に、読み書き部が、記録部およびホスト機器の双方から記憶媒体に対して情報を読み書きさせることができる。これにより、読み書き部というひとつのハードウェアリソースを、記録装置およびホスト装置の双方から利用できる。
また他の実施形態によると、上記記録装置において、読み書き部および記録部が、電源部に対して読み書き部および記録部を個別に接続または遮断する電源スイッチを各々備えていてもよい。これにより、電力、インク消費および時間の経過を伴う記録部の初期化を実行することなく、読み書き部を利用できる。
また他の実施形態によると、上記記録装置において、読み書き部が、インターフェース部に記憶媒体が装入された場合に駆動部を電源部に接続する電源スイッチを備えてもよい。これにより、ユーザは個別の電源スイッチを意識することなく、読み書き部を即座に利用できる。
また他の実施形態によると、上記記録装置において、電源部が、操作方法に応じて、記録部若しくは読み書き部またはその両方を電源に接続する電源スイッチを更に備えてもよい。これにより、読み書き部および記録部のうちの使用する部分を単一の電源スイッチで有効にして使用できる。
また他の実施形態によると、上記記録装置において、読み書き部が読み書き動作を実行している場合に、記録部がそのバックグラウンドで初期化動作を実行してもよい。これにより、読み書き部を即座に利用できる一方で、記録部の初期化動作に要する時間を節約できる。
また他の実施形態によると、上記記録装置において、読み書き部が電源部から遮断された場合に、読み書き部をホスト機器から供給される電源に接続する電源切替手段を有してもよい。これにより、記録装置の電源スイッチが遮断されている場合でも、ホスト装置が起動していれば読み書き部を利用できるので、記録装置の電源を投入して無駄な初期化動作を実行させることがない。また、ユーザに特別な操作を求めないので、ユーザの知識に関わりなく上記利点を享受できる。
更に、本発明の第2の形態として、記憶媒体を保持しつつ電気的接続を形成する保持部を有して、保持部に挿入された記憶媒体に対して情報の読み書き動作をする読み書き部と、被記録物に対して液体を噴射する液体噴射ヘッドを有して、読み書き部および外部に接続されたホスト機器の少なくとも一方から取得した情報に基づいて被記録物に画像を形成する記録動作を実行する記録部と、読み書き部および記録部に対して電力を供給する電源部とを備えた液体噴射装置であって、記録部が電源部から遮断された状態においても、読み書き部がホスト機器からの指示に基づいて読み書き動作をする液体噴射装置が提供される。これにより、液体噴射装置においても、上記の効果のそれぞれを享受できる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、メモリカードの読み書き部310を備えた記録装置の一例である、インクジェット式記録装置100の外観を示す図である。同図に示すように、このインクジェット式記録装置100は、下ケース112および上ケース114を含む筐体110と、筐体110の後方に形成された給送部120と、筐体110の前部に形成された排出部130とを備えている。また、筐体110の上面は、後述するように開閉できるカバー116により覆われている。
給送部120は、装入された記録用紙140を後方から支持するペーパサポート122と、記録用紙140に側方から当接して記録用紙140を位置決めするペーバーガイド124とを有する。この給送部120に、複数が積層して装入された記録用紙140は、筐体110の内部に装備された給送装置により1枚ずつ取り込まれ、画像を記録される。
また、筐体110の内部で画像を記録された記録用紙140は、やはり筐体110の内部に装備された搬送装置および排出装置により前方に搬送され、排出部130から筐体110の外部に送りだされる。筐体110の前面において、排出部130の直前には、筐体110の一部を兼ねる排出トレイ132が装備され、排出された記録用紙140を水平に支持する。更に、排出トレイ132は、その先端に延長部134を備え、筐体110の高さと同程度の長さの排出トレイ132では支えきれない長さの記録用紙140を支持できる。
更に、このインクジェット式記録装置100は、筐体110の前面の上部に、操作パネル118を備える。操作パネル118には、複数の押しボタン型のスイッチ、LEDによるパイロットランプ、LCDパネルによる表示部等が設けられ、このインクジェット式記録装置100を単体で操作する場合の操作部となる。
また更に、操作パネル118の側方には、USBソケット150が装備されている。ただし、このUSBソケット150は、このインクジェット式記録装置100をパーソナルコンピュータ等のホスト装置に接続する場合に使用するソケットではなく、デジタルカメラ等の外部機器から情報を転送する場合に専ら使用される。
図2は、上記インクジェット式記録装置100のカバー116を開いた状態を示す斜視図である。同図に示すように、図1ではカバー116に隠れていた領域には、操作パネル118の手前側にカードスロット160が、操作パネル118の後方にはサービスホール115がそれぞれ配置される。また、操作パネル118の向こう側には、後述するキャリッジ170と、キャリッジ170に装荷されたインクカートリッジ172の一部が見える。
従って、このインクジェット式記録装置100においては、カバー116を開くことにより、カードスロット160に対してメモリカードを挿抜できる。また、サービスホール115を介して、紙詰まり等により筐体110の内部に残された記録用紙140を取り除くことができる。更に、キャリッジ170に対してインクカートリッジ172を交換できる。なお、このカードスロット160に挿入されるメモリカード500は、例えばフラッシュメモリ素子と、それにアクセスするための端子とを備えた薄板状のもので、デジタルカメラ、デジタルレコーダおよびプレーヤ等において、記録媒体として広く使用される。また、デジタル情報を携帯する場合の媒体、ユーザ認証のための個人情報の媒体等としても使用される。
図3は、図1および図2に示したインクジェット式記録装置100の内部機構200を示す斜視図である。なお、図3において、図1および図2と共通の部材には同じ参照番号を付した。
同図に示すように、内部機構200は、金属製のフレーム210に後述する各部材を組み付けて形成される。即ち、フレーム210の後部には、給送部120が形成される。給送部120の前方には搬送従動ローラ222を含む搬送部220が形成され、更にその前方にはプラテン230が配置される。また更に、プラテン230の前方には、排出従動ローラ242を含む排出部130が形成される。一方、プラテン230の上方にはキャリッジ170が配置される。
給送部120においては、図1および図2においても一部が現れていたペーパサポート122とペーパガイド124が配置され、記録用紙140が装入される。給送部120の下方には、ペーパサポート122に装入された記録用紙140を1枚ずつ取り込む給送装置が配置される(不図示)。
給送部120により取り込まれた記録用紙140は、搬送部220において、搬送従動ローラ222の下方に配置されて回転駆動される搬送駆動ローラ(不図示)に対して搬送従動ローラ222により押し付けられ、その回転に従って、前方のプラテン230上に送り込まれる。
プラテン230は、複数の突起232を備え、送り込まれた記録用紙140を下方から支持して、後述する記録ヘッド174に対して所定の間隔を維持する。更に、プラテン230上を通りすぎた記録用紙140は、やがて排出部130に到達する。このように、このインクジェット式記録装置100では、記録用紙140が、後方の給送部120から、搬送部220および排出部240を経て前方に向かう搬送方向に搬送される。
排出部130において、記録用紙140は、排出部フレーム244に支持された排出従動ローラ242と、その下方に配置された排出駆動ローラ(不図示)との間に挟まれる。排出駆動ローラは回転駆動されており、記録用紙140は排出駆動ローラの回転に従って前方に搬送されて、インクジェット式記録装置100の外部に向かって排出される。
一方、キャリッジ170は、フレーム210の一部を折り返して形成されたガイド部212に沿って、記録用紙140の搬送方向と直交する方向に移動できる。また、キャリッジ170は、その後方において一対のプーリ176に張りわたされたタイミングベルト178に結合される。プーリ176の少なくとも一方は回転駆動されるので、タイミングベルト178を介して、キャリッジ170をプラテン230上の任意の位置に移動させることができる。更に、キャリッジ170は、その上部にインクカートリッジ172に搭載すると共に、下面に記録ヘッド174を備える。従って、上記のようにプラテン230上を往復移動しながら、インクカートリッジ172から供給されたインクを、プラテン230上の記録用紙140に向かって吐出できる。
以上のような内部機構200を備えたインクジェット式記録装置100では、給送部120、搬送部220および排出部130による記録用紙140の搬送と、タイミングベルト178を介したキャリッジ170の往復移動とを組み合わせることにより、記録用紙140上の任意の領域にインクを付着させて画像を形成できる。このような動作は、内部機構200のフレーム210の背面に装着された制御部250の制御の下に実行される。
図4は、上記のようなインクジェット式記録装置100と、それに接続された情報処理装置302との間に形成される情報系300の一例を模式的に示すブロック図である。同図に示すように、情報の送受信に着目した場合、インクジェット式記録装置100は、読み書き部310および記録部320を備え、読み書き部310および記録部320は、相互にいわば並列に、情報処理装置302に対して接続されている。記録部320においては、図3に示した内部機構200が、制御部250を介して情報処理装置302に接続され、情報処理装置302から受けた情報に基づいて内部機構200を制御して、記録動作が実行される。
一方、読み書き部310は、挿入されたメモリカード500を物理的に保持すると共に電気的接続を形成するカードスロット160と、カードスロット160に挿入されたメモリカード500に格納された情報を読み出す、あるいは、メモリカード500に情報を書き込む読み書き動作をする駆動回路312を有する。従って、情報処理装置302からメモリカード500に対する情報の読み出しおよび書き込みは、駆動回路312を介して実行される。なお、駆動回路312はその動作に電力を要するので、電力の供給が遮断されると読み書き動作はできない。
更に、インクジェット式記録装置100の内部においては、操作パネル118を介したユーザの指示により、カードスロット160に挿入されたメモリカード500に格納された情報に基づいて、制御部250が内部機構200を制御して直接に画像を記録することもできる。
図5は、インクジェット式記録装置100と、それに接続された情報処理装置302により形成される、読み書き部310に対する電源系350の構造の一例を模式的に示すブロック図である。同図に示すように、この電源系350は、インクジェット式記録装置100に実装された電源部330から後述する電源切替回路400に接続されたひとつの系統と、情報処理装置302から電源切替回路400にいたるもうひとつの系統とを含む。電源切替回路400は、後述する論理に従って、電源部330または情報処理装置302のいずれかから供給される電力を、読み書き部310に選択的に接続する。
なお、電源部330は、外部の交流電源331に対して電源スイッチ332を介して接続されたAC/DCコンバータ334と、AC/DCコンバータ334の出力する直流電圧を用途に応じて適切に変換するDC/DCコンバータ336とを備えている。電源スイッチ332が投入されている場合は、DC/DCコンバータ336は直流電圧を読み書き部310のために発生して電源切替回路400に提供する。一方、動作状態にある情報処理装置302からは、例えば、USBインターフェースを介して例えば5Vの直流電圧が電源切替回路400に常時提供される。なお、DC/DCコンバータ336は、インクジェット式記録装置100の他の構成要素、例えばSOC338等のための電力も供給する。
図6は、電源系350に含まれる電源切替回路400の具体的な構造と、その接続を示す回路図である。同図に示すように、この電源切替回路400は、スイッチSW1を介して情報処理装置302からの入力電圧Vin1を駆動回路312に接続する回路と、スイッチSW2を介してDC/DCコンバータ336の入力電圧Vin2を駆動回路312に接続する回路とを備える。スイッチSW1はその制御端子に比較器C1の出力を受け、制御端子に印加される電圧に応じて開閉する。スイッチSW2も同様に、その制御端子に比較器C2の出力を受けて、印加される電圧に応じて開閉する。
また、この電源切替回路400は、抵抗R1およびダイオードD1を介した入力電圧Vin1と、抵抗R2およびダイオードD2を介した入力電圧Vin2とを受けて参照電圧Vrefを発生するツェナーダイオードDrefを備える。比較器C1は、この参照電圧Vrefと入力電圧Vin1とを入力されて比較する。また、比較器C2は、参照電圧Vref、入力電圧Vin1および入力電圧Vin2を入力されて比較する。
上記のように形成された電源切替回路400において、ツェナーダイオードDrefは、入力電圧Vin1および入力電圧Vin2がいずれも印加された場合に最も高い参照電圧Vrefを出力する。また、入力電圧Vin1および入力電圧Vin2が共に遮断されている場合は、参照電圧Vrefも発生しない。更に、入力電圧Vin1および入力電圧Vin2のいずれか一方が印加された場合は、その入力電圧に応じた参照電圧Vrefを発生する。
図7は、上記のような電源切替回路400における比較器C1の動作と、比較器C1によるスイッチSW1の制御を説明する流れ図F100である。同図に示すように、この比較器C1は、ステップS102において、入力電圧Vin1および参照電圧Vrefを比較して、入力電圧Vin1の方が高い場合は、ステップS104において、制御端子に電圧を印加してスイッチSW1をONにする。これにより、図6に示した電源切替回路400においては、情報処理装置302から入力された入力電圧Vin1が駆動回路312に接続される。一方、ステップS102において、入力電圧Vin1および参照電圧Vrefを比較して入力電圧Vin1の方が低い場合は、ステップS106において制御端子への電圧印加を止め、スイッチSW1をOFFにする。これにより、図6に示した電源切替回路400においては、情報処理装置302は、駆動回路312から遮断される。
図8は、電源切替回路400における比較器C2の動作と、比較器C1によるスイッチSW2の制御を説明する流れ図F200である。同図に示すように、この比較器C1は、ステップS202において、入力電圧Vin1および入力電圧in2を参照電圧Vrefと比較して、入力電圧Vin1が参照電圧Vrefよりも低く、且つ、入力電圧Vin2が参照電圧Vrefよりも高い場合に、高い場合は、ステップS204において、制御端子に電圧を印加してスイッチSW2をONにする。これにより、図6に示した電源切替回路400においては、DC/DCコンバータ336から入力された入力電圧Vin2が駆動回路312に接続される。一方、ステップS202において前記条件が満たされない場合は、ステップS206においてスイッチSW2をOFFにする。これにより、図6に示した電源切替回路400においては、DC/DCコンバータ336が駆動回路312から遮断される。
表1に示すように、情報処理装置302が動作状態にある場合、インクジェット式記録装置100の電源スイッチ332の断続の如何にかかわらず、スイッチSW1が投入される。また、スイッチSW2は遮断される。これにより、駆動回路312には情報処理装置302から供給される電力が供給される。従って、インクジェット式記録装置100が電源331から遮断されている場合においても、情報処理装置302から読み書き部310を利用することができる。
一方、情報処理装置302がシャットダウンされ、インクジェット式記録装置100の電源スイッチ332が投入されている場合は、スイッチSW1が遮断され、スイッチSW2が投入される。これにより、駆動回路312にはDC/DCコンバータ336からの電力が供給される。従って、インクジェット式記録装置100の操作パネル118を介したユーザの指示により、カードスロット160に挿入されたメモリカード500の内容を、記録部320で印刷することができる。なお、情報処理装置302およびインクジェット式記録装置100がいずれも動作していない場合は、スイッチSW1およびスイッチSW2はいずれも遮断される。
以上説明したように、この電源切替回路400を備えたインクジェット式記録装置100は、インクジェット式記録装置100の電源スイッチ332が投入されているか否かにかかわらず、情報処理装置302から、読み書き部310を利用できる。従って、インクジェット式記録装置100が電源331から遮断されている場合に、読み書き部310を利用するために電源スイッチ332を投入してその初期化動作の終了を待たなくてもよい。また、動作電力の供給元を電源切替回路400が自動的に判断するので、ユーザは、所望の用途に応じて即座に読み書き部310を利用できる。
図9は、他の実施例に係るインクジェット式記録装置100における電源系355の構造の一例を模式的に示すブロック図である。なお、他の図と共通の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省く。
同図に示すように、この電源系355においては、DC/DCコンバータ336および読み書き部310の間と、DC/DCコンバータ336およびSOC338の間とに、それぞれ個別に電源スイッチ333、335が配置される。従って、読み書き部310を使用して読み書き動作をさせる場合には電源スイッチ333を、記録部320に記録動作をさせる場合には電源スイッチ335を個別に投入できる。
なお、図9では、電源スイッチ335がDC/DCコンバータ336をSOC338に接続するように電源系355を形成した。しかしながら、電源スイッチ335によって読み書き部310およびSOC338の両方にDC/DCコンバータ336を接続するように形成してもよい。また、読み書き部310の電源スイッチ333は、カードスロット160にメモリカード500が挿入された場合に投入されるスイッチでもよい。このような構成により、ユーザから見た場合に、一切の操作なしにカードスロット160を利用できる。
また更に、電源スイッチ333、335を、物理的には単一のスイッチ部材として、操作に応じて電力の供給状態を変更できるようにしてもよい。具体的には、読み書き部310、記録部320または読み書き部310および記録部320の両方といった複数の動作状態に対応したポジションを有するロータリースイッチを用いてもよい。また、ボタンスイッチを押し下げる時間の長短、あるいは、複数回の連続押し下げ等の操作方法の違いに応じて動作状態を切り替えるようにしてもよい。
なお、上記のように、読み書き部310および記録部320を個別に動作させられるようにインクジェット式記録装置100を形成した場合、記録部320における初期化動作および記録動作をバックグラウンドで実行しつつ、読み書き部310を使用できるように形成することが好ましい。これにより、記録部320の動作の如何にかかわらず、読み書き部310を即座に利用できる。
なお、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることは当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 インクジェット式記録装置、110 筐体、112 下ケース、114 上ケース、116 カバー、118 操作パネル、120 給送部、122 ペーパサポート、130 排出部、132 排出トレイ、134 延長部、140 記録用紙、150 USBソケット、160 カードスロット、170 キャリッジ、172 インクカートリッジ、174 記録ヘッド、200 内部機構、210 フレーム、212 ガイド部、220 搬送部、222 搬送従動ローラ、230 プラテン、232 突起、242 排出従動ローラ、244 排出部フレーム、250 制御部、300 情報系、302 情報処理装置、310 読み書き部、312 駆動回路、320 記録部、330 電源部、331 電源、332、333、335 電源スイッチ、334 AC/DCコンバータ、336 DC/DCコンバータ、338 SOC、350、355 電源系、400 電源切替回路
Claims (9)
- 記憶媒体を保持しつつ電気的接続を形成する保持部を有して、前記保持部に挿入された前記記憶媒体に対して情報を読み書きする読み書き動作をする読み書き部と、
被記録物に対してインクを吐出する記録ヘッドを有して、前記読み書き部および外部に接続されたホスト機器の少なくとも一方から獲得した情報に基づいて前記被記録物に画像を記録する記録動作をする記録部と、
前記読み書き部および前記記録部に対して電力を供給する電源部と
を備えた記録装置であって、
前記記録部が前記電源部から遮断された状態においても、前記読み書き部が前記ホスト機器からの指示に基づいて読み書き動作をする記録装置。 - 前記保持部がフラッシュメモリ素子を実装された前記記憶媒体に対応したカードスロットであり、前記駆動部の制御の下に前記読み書き部が前記フラッシュメモリ素子に対する情報の読み書きを実行する請求項1に記載の記録装置。
- 前記記録部が電源に接続されて前記記録動作を実行する状態にある場合に、前記読み書き部が、前記記録部および前記ホスト機器の双方から前記記憶媒体に対して前記情報を読み書きさせる請求項1に記載の記録装置。
- 前記読み書き部および前記記録部が、前記電源部に対して前記読み書き部および前記記録部を個別に接続または遮断する電源スイッチを各々備える請求項1に記載の記録装置。
- 前記読み書き部が、前記保持部に前記記憶媒体が装入された場合に前記駆動部を前記電源部に接続する電源スイッチを備える請求項4に記載の記録装置。
- 前記電源部が、操作方法に応じて、前記記録部もしくは前記読み書き部またはその両方を電源に接続する電源スイッチを更に備える請求項1に記載の記録装置。
- 前記読み書き部が前記読み書き動作を実行している場合に、前記記録部がそのバックグラウンドで初期化動作を実行する請求項1に記載の記録装置。
- 前記読み書き部が前記電源部から遮断された場合に、前記読み書き部を前記ホスト機器から供給される電源に接続する電源切替手段を有する請求項1に記載の記録装置。
- 記憶媒体を保持しつつ電気的接続を形成する保持部を有して、前記保持部に挿入された前記記憶媒体に対して情報を読み書きする読み書き動作をする読み書き部と、
被記録物に対して液体を噴射する液体噴射ヘッドを有して、前記読み書き部および外部に接続されたホスト機器の少なくとも一方から取得した情報に基づいて前記被記録物に画像を形成する記録動作を実行する記録部と、
前記読み書き部および前記記録部に対して電力を供給する電源部と
を備えた液体噴射装置であって、
前記記録部が前記電源部から遮断された状態においても、前記読み書き部が前記ホスト機器からの指示に基づいて読み書き動作をする液体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006206639A JP2008030318A (ja) | 2006-07-28 | 2006-07-28 | 記録装置および液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006206639A JP2008030318A (ja) | 2006-07-28 | 2006-07-28 | 記録装置および液体噴射装置 |
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JP2008030318A true JP2008030318A (ja) | 2008-02-14 |
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ID=39120231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006206639A Pending JP2008030318A (ja) | 2006-07-28 | 2006-07-28 | 記録装置および液体噴射装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008030318A (ja) |
-
2006
- 2006-07-28 JP JP2006206639A patent/JP2008030318A/ja active Pending
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