JP2008027798A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高周波電力等の放電条件を変えてもモードジャンプの発生を防止し、プラズマを安定して生成するプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】 誘電体窓109とプラズマとの境界面を伝播し処理容器101の壁部101aに入射する表面波を減衰させ、該壁部101aからの表面波の反射を抑制する反射抑制手段を有する。反射抑制手段の一要素である減衰手段は、処理容器101によって支持される誘電体窓109が突出される誘電体窓109の段差部109aと、テーパ状の形状を有する誘電体窓109の周縁部(テーパ状の部分)109bと、誘電体窓109の周縁部109bに隣接し表面波を減衰させる抵抗体202と、誘電体窓109の周縁部109b及び抵抗体202と隣接する金属導体から成る処理容器101の壁部101aとを有する。反射抑制手段は、さらに前記減衰手段を冷却する冷却手段203を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、表面波プラズマを用いたプラズマ処理装置に関する。さらに詳しくは、広い面積の被処理基体を高品質処理するために、広い面積で均一な平板状プラズマを安定に発生できる表面波プラズマ処理装置に関する。
現在、例えばエッチング、アッシング、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の半導体素子の製造工程ではプラズマを利用したプロセスが多く取り入れられている。
これらのプラズマプロセスの中には、プラズマ中のイオンのような半導体素子に悪影響を及ぼす恐れのある荷電粒子を用いず、中性のラジカルで処理を行うものもある。
中性ラジカルによる処理を行う方法としては、イオンに比べ中性ラジカルが多く存在するプラズマ下流で処理する所謂ダウンフローと呼ばれる処理方法が知られている。
また、プラズマを発生する励起方法としては、容量結合方式、マグネトロン方式、誘導結合方式、電子サイクロトロン共鳴方式、ヘリコン波方式、表面波方式等が知られている。
これらのプラズマ励起方法の中で、表面波方式を利用したプラズマ装置は、高周波電力が透過する誘電体近傍にプラズマ生成領域が集中するため、ダウンフローを効率よく生成することができる。
このため、他のプラズマ励起方法を利用したプラズマ処理に比べて、ダメージの少ない処理が可能である。
表面波プラズマを生成する処理装置としては、特開平11−40397号公報(特許文献1)により、無終端環状導波管を用いた処理装置が提案されている。
また、表面波プラズマを生成する処理装置としては、特開2001−49442号公報(特許文献2)により、ラジアルラインスロットアンテナ(RLSA)を用いた処理装置が提案されている。
以下、図10、図11を参照して、従来の表面波プラズマ処理装置について説明する。
表面波プラズマ処理装置を構成する処理容器101の内部空間は、プラズマ処理室102を構成しており、プラズマ処理室102内には被処理基体103を支持する支持手段104が設置されている。
処理容器101の壁部の上方側の位置には、ガス導入部106が構成されており、その壁部の下方側(底面部側)には、ガスガス排出部107が構成されている。
一方、処理容器101の上方の開口側には、高周波電力供給手段108がその開口側を閉塞するように設置されている。
高周波電力供給手段108の内面側と処理容器101の上方の開口側との間には、高周波電力を透過する誘電体109が配設されている。
従来の表面波プラズマ処理装置の動作例について説明する。
まず、プラズマ処理装置の処理容器101内を排気手段(不図示)によりガスガス排出部107を介して十分真空引きする。
次にガス導入手段(不図示)によりガス導入部106から所定の流量のガスをプラズマ処理室102内に導入し、排気手段中に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)により所望の圧力に保持する。
続いて、高周波電力供給手段108より高周波電力を放射し、誘電体109を介して放電を行いプラズマ処理室102内にプラズマを生成し、被処理基体103をプラズマ処理する。
プラズマ中の電子密度が高周波のカットオフ条件よりも高くなると、高周波はプラズマ中を進入できず、プラズマと誘電体109との境界に沿うように伝播する表面波のモードのプラズマが生成される。
誘電体109とプラズマとの境界に沿うように伝播する表面波は、プラズマ中の電子にエネルギーを与え減衰していく。
プラズマによる表面波の吸収長が処理容器101のサイズよりも長いとき、図11に示すように、表面波は通常金属から成る処理容器101の壁部101aで反射される。
この表面波の進行波110と反射波111とが互いに干渉し表面定在波が形成される。
特開平11−40397号公報 特開2001−49442号公報
しかし表面波の吸収長が特に長い場合、表面定在波の波数は処理容器101サイズ等の境界条件により決まる不連続な値のみが許されるため、特有なモードの定在波が共鳴的に励起される場合があった。
即ち表面波の吸収長が特に長い場合、表面定在波の波数の不連続な値が許されるため、例えばプラズマがある特定の電子密度をとるときに、特有なモードの定在波が共鳴的に励起される場合があった。
このため表面波のモードのプラズマは、投入する高周波電力等の放電条件を変えた場合、プラズマの電子密度やその空間分布が急激に変化する所謂モードジャンプと呼ばれる現象を起こす虞があった。
そこで、本発明は、高周波電力等の放電条件を変えてもプラズマの電子密度や空間分布が急激に変化するモードジャンプを防止し、プラズマを安定して生成するプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために本発明のプラズマ処理装置は、誘電体窓を透過して処理容器内に投入された高周波電力による表面波のモードのプラズマを生成し、被処理基体の処理を行うプラズマ処理装置において、前記誘電体窓と前記プラズマとの境界面を伝播し前記処理容器の壁部に入射する前記表面波を減衰させ、前記処理容器の壁部からの前記表面波の反射を抑制する反射抑制手段を有することを特徴とする。
さらに、本発明のプラズマ処理装置において、前記反射抑制手段は、入射した前記表面波を減衰させる減衰手段と、前減衰手段を冷却する手段と、を有することを特徴とする。
さらに、本発明のプラズマ処理装置において、前記減衰手段は、前記処理容器によって支持される前記誘電体窓が突出される前記誘電体窓の段差部と、テーパー状、くさび状、多段形状の内のいずれかの形状を有する前記誘電体窓の周縁部と、前記誘電体窓の周縁部に隣接し前記表面波を減衰させる抵抗体と、前記誘電体窓の周縁部及び前記抵抗体と隣接する金属導体から成る前記処理容器の壁部と、を有することを特徴とする。
さらに、本発明のプラズマ処理装置において、前記抵抗体は、透磁損失により前記表面波を減衰させる磁性電波吸収材料、誘電損失により表面波を減衰させる誘電性電波吸収材料の内のいずれかを含むことを特徴とする。
さらに、本発明のプラズマ処理装置は、前記誘電性電波吸収材料を含む前記抵抗体は、少なくとも誘電率あるいは誘電正接の内のいずれかが前記誘電体窓よりも高く、前記誘電損失が前記誘電体窓よりも大きい誘電体であることを特徴とする。
さらに、本発明のプラズマ処理装置において、前記反射抑制手段は、前記誘電体窓を前記処理容器の壁部が支持する部分が突出される前記誘電体窓の段差部と、前記誘電体窓の周縁部と、前記誘電体窓の周縁部に隣接し循環され、前記表面波を減衰させる液体状の冷媒と、を有し、前記表面波を減衰させ、装置外部に熱を除外することを特徴とする。
さらに、本発明のプラズマ処理装置において、前記冷媒は、少なくとも誘電率あるいは誘電正接の内のいずれかが前記誘電体窓よりも大きく、前記誘電損失が前記誘電体窓よりも大きいことを特徴とする。
さらに、本発明のプラズマ処理装置において、前記冷媒は、少なくとも水を含むことを特徴とする。
さらに、本発明のプラズマ処理装置は、前記誘電体窓を前記処理容器の壁部が支持する部分において突出される前記誘電体窓の段差部の長さは、少なくとも前記誘電体窓内を伝播するマイクロ波の波長の1/4よりも長いことを特徴とする。
さらに、本発明のプラズマ処理装置は、前記誘電体窓を透過して前記処理容器内に投入される前記高周波電力の投入手段は、マルチスロットアンテナであることを特徴とする。
本発明のプラズマ処理装置によれば、誘電体窓とプラズマとの境界面を伝播し処理容器の壁部に入射する表面波を減衰させ、処理容器の壁部からの表面波の反射を抑制する反射抑制手段を有する。
さらに、本発明のプラズマ処理装置によれば、前記反射抑制手段は、入射した表面波を減衰させる減衰手段と、減衰手段を冷却する冷却手段とを有する。
このため、高周波電力等の放電条件を変えても、減衰手段、及び冷却手段により表面波の進行波を減衰させることが可能となり、表面波のモードのプラズマを用いながらモードジャンプの発生を抑制し、安定したプラズマの生成が可能である。
したがって、広い面積でも均一な平板状プラズマを安定して発生でき、被処理基体のプラズマ処理の品質信頼性をより高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明のマイクロ波励起によるプラズマ処理装置の実施例を説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施例1のプラズマ処理装置の要点を説明する。図1は本発明の実施例1のプラズマ処理装置の概要を示す断面図であり、図2はその要部を拡大して示す拡大断面図である。
なお従来例を示す図10、図11に示す部分と同一分には、同一符号を付して詳しい説明は省略する。なお誘電体109は、以下、誘電体窓と呼ぶ。
本発明の実施例1のプラズマ処理装置は、誘電体窓109を透過して処理容器101内に投入された高周波電力による表面波のモードのプラズマを生成し、被処理基体103の処理を行う装置である。
プラズマ処理装置は、図1、図2に示すように、誘電体窓109の両端の形状的構成に本発明の一つの特徴を有する。なお処理容器101は、金属導体で構成されている。
即ち、誘電体窓109の両端には、処理容器101の壁部101aに対しその下方の方向へ延びる段差部109aが構成されており、例えば45度程度のテーパ状の部分109bの形成を可能にしている。
誘電体窓109の両端の周縁部には、上記下方へ延びる段差部109aの一部から誘電体窓109の上面の外端に向って傾斜する形状的構成を有するテーパ状の部分109bが構成されている。
即ち誘電体窓109の両端の上記下方へ延びる段差部109aの寸法が大きくなるほど、上記テーパ状の部分109bを大きくすることが可能である。
なお、段差部109aの内壁と処理容器101の壁部101aの内壁とは、同一平面状となることが好ましい。
処理容器101の上端付近の壁部101aには、例えば冷却水を循環させる冷却手段203が構成されているが、処理容器101の上端は、誘電体窓109の両端を係合させる形状的構成を有する。
また、処理容器101の上端側は、接合時の誘電体窓109の両端のテーパ状の部分109bと冷却手段203との間に抵抗体202を設置するための空間を構成し得る傾斜状の構成を有する。
処理容器101の上端側で、上記空間内には、抵抗体202が良好な接触性をもって挟持(保持)されている。
一方、プラズマ処理装置は、誘電体窓109とプラズマとの境界面を伝播し処理容器101の壁部101aに入射する表面波の進行波110を減衰させ、該壁部101aからの表面波の反射を抑制する反射抑制手段を有する。
反射抑制手段は、入射した表面波を減衰させる減衰手段と、減衰手段を冷却する冷却手段203とを有する構成である。
表面波の進行波110を減衰させる減衰手段は、次の構成要素から構成される。具体的には、第1に、処理容器101が支持する部分の誘電体窓109から図示下方に突出される段差部109aを有する。
段差部109aは、誘電体窓109の一部が図示下方に突出するもので、誘電体窓109の段差部109aの長さは、少なくとも誘電体窓109内を伝播するマイクロ波の波長の1/4よりも長い寸法を有する。
減衰手段は、第2に、テーパ状の形状を有する誘電体窓109の周縁部(テーパ状の部分)109bを有し、第3に、誘電体窓109の周縁部(テーパ状の部分)109bに隣接し表面波の進行波110を減衰させる抵抗体202を有する。
さらに第4に、誘電体窓109の周縁部(テーパ状の部分)109b及び抵抗体202と隣接する金属導体から成る処理容器101の壁部101aも、減衰手段の一部である。
抵抗体202は、透磁損失により表面波を減衰させる磁性電波吸収材料、誘電損失により表面波を減衰させる誘電性電波吸収材料の内のいずれかを含む。
誘電性電波吸収材料を含む抵抗体202は、少なくとも誘電率あるいは誘電正接の内のいずれかが誘電体窓109よりも高く、誘電損失が誘電体窓109よりも大きい誘電体である。
誘電体窓109を処理容器101の壁部101aが支持する部分において突出される誘電体窓109の段差部109aの長さは、上述したように、少なくとも誘電体窓109内を伝播するマイクロ波の波長の1/4よりも長い。
誘電体窓109を透過して処理容器101内に投入される高周波電力の投入手段は、詳しく図示しないが、マルチスロットアンテナ等が好適である。
一方、冷却手段203は、例えば誘電体窓109の周縁部、つまり抵抗体202を所謂挟む位置の誘電体窓109の付近の処理容器101の壁部101aに隣接し、抵抗体202によって発生した熱を除外する。
また、本発明の反射抑制手段の別の実施形態例としては、図5に示すものが挙げられる。
誘電体窓109は、処理容器101の壁部101aによって支持される誘電体窓109から図示下方に突出される段差部109aと、誘電体窓109の端部において図示垂直方向を向く平坦部分(周縁部)109fを有する。
さらに誘電体窓109の周縁部109fに隣接する角型フレーム状のチューブ202cを有する。
角型フレーム状のチューブ202c内の空間を循環され、表面波110を減衰させる液体状の冷媒502を有する。
冷媒502は、少なくとも水を含むのが好ましい。
冷媒502は、少なくとも誘電率あるいは誘電正接の内のいずれかが誘電体窓109の誘電率あるいは誘電正接よりも大きく、さらに、誘電損失が誘電体窓109よりも大きいことが好ましい。
誘電体窓109を処理容器101の壁部101aが支持する部分において突出される誘電体窓109の段差部109aの長さは、少なくとも誘電体窓109内を伝播するマイクロ波の波長の1/4よりも長い。
次に、本発明の実施例1のプラズマ処理装置の他の構成、及び関連する事項(使用ガス等)を説明する。
マイクロ波発生源は、例えばマグネトロンからなり、例えば2.45GHzのマイクロ波を発生する。
ただし本発明は0.8GHzから20GHzの範囲の中からマイクロ波周波数を適宜選択することができる。
マイクロ波は、その後、図示しないモード変換機によりTM、TEモード等に変換され導波管内を伝播する。
マイクロ波の導波経路には、アイソレーターやインピーダンス整合器等が設けられる。
アイソレーターは、反射されたマイクロ波がマイクロ波発生源に戻ることを防止し、そのような反射波を吸収する。
インピーダンス整合器は、マイクロ波発生源から負荷に供給される表面波の進行波110と、負荷により反射されてマイクロ波発生源に戻ろうとする反射波の強度と位相を検知するパワーメーター(不図示)を有する。
パワーメーターは、マイクロ波発生源と負荷側とのマッチングをとる機能を果たすものであり、4Eチューナー、EHチューナーやスタブチューナー等から構成される。
プラズマ処理室102は、被処理基体103を収納して真空又は減圧環境下で被処理基体103に対しプラズマ処理を施す。
なお図1においては、被処理基体103を図示しないロードロック室との間で受け渡すためのゲートバルブ等は省略されている。
被処理基体103は、半導体であっても、導電性のものであっても、あるいは電気絶縁性のものであってもよい。
一方、被処理基体103の一例として、導電性基体としては、Fe,Ni,Cr,Al,Mo,Au,Nb,Ta,V,Ti,Pt,Pb等の金属またはこれらの合金、例えば真鍮、ステンレス鋼等が挙げられる。
絶縁性基体としては、第1には、SiO系の石英や各種ガラス、Si,NaCl,KCl,LiF,CaF,BaF,Al,AlN,MgO等の無機物等が挙げられる。
第2には、ポリエチレン,ポリエステル,ポリカーボネート,セルロースアセテート,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン等の有機物のフィルム、窓等が挙げられる。
第3には、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド等の有機物のフィルム、窓等が挙げられる。
一方、支持手段104は、被処理基体103を載置するが、必要があれば、支持手段104は高さ調整可能に構成してもよい。
温調部105は、支持手段104の例えば内部側に備えられるヒーター等から構成され、例えば200℃以上400℃以下の処理に適した温度に制御される。
温調部105は、例えば、支持手段104の温度を測定する温度計と、測定温度が所定の温度になるように、例えば、温調部としてのヒーター線への図示しない電源からの通電を制御する制御部とを有する。
ガス導入部106は、プラズマ処理室102の壁部101aに設けられ、プラズマ処理用のガスをプラズマ処理室102内に供給する。ガス導入部106は、ガス供給手段の一部である。
ガス供給手段は、ガス供給源と、バルブと、マスフローコントローラーと、これらを接続するガス導入管を備え、マイクロ波により励起されて所定のプラズマを得る為の処理ガスや放電ガスを供給する。
プラズマの迅速な着火のために少なくとも着火時にXeやAr、He等の希ガスを添加してもよい。
希ガスは反応性がないので被処理基体103に悪影響せず、また、電離しやすいのでマイクロ波投入時のプラズマ着火速度を上昇させることができる。
CVD法により基板上に薄膜を形成する場合に用いられるガスとしては、一般に公知のガスが使用できる。
a−Si、poly−Si、SiC等のSi系半導体薄膜を形成する場合の原料ガスとしては、常温常圧でガス状態であるもの、又は容易にガス化し得るものが挙げられる。
即ち、第1には、SiH,Si等の無機シラン類,テトラエチルシラン(TES),テトラメチルシラン(TMS),ジメチルシラン(DMS)等の有機シラン類が挙げられる。
第2には、ジメチルジフルオロシラン(DMDFS),ジメチルジクロルシラン(DMDCS)等の有機シラン類が挙げられる。
また、第3には、SiF,Si,Si,SiHF,SiH,SiCl等のハロゲン化シラン類等が挙げられる。
第4には、SiCl,SiHCl,SiHCl,SiHCl,SiCl等のハロゲン化シラン類等が挙げられる。
また、この場合のSi原料ガスと混合して導入してもよい添加ガスまたはキャリアガスとしては、H2、He、Ne、Ar、Kr、Xe、Rnが挙げられる。
Si ,SiO 等のSi化合物系薄膜を形成する場合の原料ガスとしては、常温常圧でガス状態であるもの、又は容易にガス化し得るものが挙げられる。
即ち、第1には、SiH、Si等の無機シラン類,テトラエトキシシラン(TEOS),テトラメトキシシラン(TMOS)等の有機シラン類が挙げられる。
第2には、オクタメチルシクロテトラシラン(OMCTS),ジメチルジフルオロシラン(DMDFS),ジメチルジクロルシラン(DMDCS)等の有機シラン類等が挙げられる。
第3には、SiF,Si,Si,SiHF,SiH,SiCl,SiCl,SiHCl,SiHCl,SiHCl,SiCl等のハロゲン化シラン類等が挙げられる。
また、この場合の同時に導入する窒素原料ガスまたは酸素原料ガスとしては、N、NH、N、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、O、O、HO、NO、NO、NO等が挙げられる。
Al、W、Mo、Ti、Ta等の金属薄膜を形成する場合の原料としては、第1には、トリメチルアルミニウム(TMAl)、トリエチルアルミニウム(TEAl)等の有機金属等が挙げられる。
第2には、トリイソブチルアルミニウム(TIBAl)、ジメチルアルミニウムハイドライド(DMAlH)、タングステンカルボニル(W(CO))等の有機金属等が挙げられる。
第3には、モリブデンカルボニル(Mo(CO))、トリメチルガリウム(TMGa)、トリエチルガリウム(TEGa)等の有機金属等が挙げられる。
第4には、AlCl、WF、TiCl、TaCl等のハロゲン化金属等が挙げられる。
また、この場合のSi原料ガスと混合して導入してもよい添加ガス又はキャリアガスとしては、H、He、Ne、Ar、Kr、Xe、Rnが挙げられる。
Al、AlN、Ta、TiO、TiN、WO等の金属化合物薄膜を形成する場合の原料としては、第1には、トリメチルアルミニウム(TMAl)等の有機金属等が挙げられる。
第2には、トリエチルアルミニウム(TEAl)、トリイソブチルアルミニウム(TIBAl)、ジメチルアルミニウムハイドライド(DMAlH)等の有機金属等が挙げられる。
第3には、タングステンカルボニル(W(CO))、モリブデンカルボニル(Mo(CO))等の有機金属、トリメチルガリウム(TMGa)、トリエチルガリウム(TEGa)等の有機金属等が挙げられる。
第4には、AlCl、WF、TiCl、TaCl等のハロゲン化金属等が挙げられる。
また、この場合の同時に導入する酸素原料ガスまたは窒素原料ガスとしては、O、O、HO、NO、NO、NO、N、NH、N、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)等が挙げられる。
基体表面をエッチングする場合のエッチング用ガスとしては、F、CF、CH、C、C、C、CFCl、SF、NF、Cl、CCl、CHCl、CCl等が挙げられる。
フォトレジスト等基体表面上の有機成分をアッシング除去する場合のアッシング用ガスとしては、O、O、HO、NO、NO、NO、H等が挙げられる。
被処理基体103表面改質にも適用する場合、使用するガスを適宜選択することにより、例えば基体もしくは表面層としてSi、Al、Ti、Zn、Ta等を使用できる。
Si、Al、Ti、Zn、Ta等を使用してこれら基体もしくは表面層の酸化処理あるいは窒化処理さらにはB、As、P等のドーピング処理等が可能である。
さらに本発明において採用する成膜技術はクリーニング方法にも適用できる。その場合酸化物あるいは有機物や重金属等のクリーニングに使用することもできる。
被処理基体103を酸化表面処理する酸化性ガスとしては、O、O、HO、NO、NO、NO等が挙げられる。
また、被処理基体103を窒化表面処理する窒化性ガスとしては、N、NH、N、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)等が挙げられる。
基体表面の有機物をクリーニングする場合、又はフォトレジスト等被処理基体103表面上の有機成分をアッシング除去する場合のクリーニング/アッシング用ガスとしては、例えばO、O、HO、NO、NO、NO、H等が挙げられる。
また、基体表面の無機物をクリーニングする場合のクリーニング用ガスとしては、F、CF、CH、C、C、CFCl、SF、NF等が挙げられる。
一方、ガス排出部107は、処理室のガス下流側に設けられ、図示しない圧力調整弁、圧力計、真空ポンプ及び制御部と共に圧力調整機構を構成する。
即ち、図示しない制御部は、真空ポンプを運転しながら、プラズマ処理室102の圧力を検出する圧力計が所定の値になるように、プラズマ処理室102の圧力を調整する。
その圧力の調整では、弁の開き具合で調整する圧力調整弁(例えば、VAT製の圧力調整機能つきゲートバルブやMKS製排気スロットバルブ)を制御することによって調節する。
この結果、ガス排出部107を介して、プラズマ処理室102の内部圧力をプラズマ処理に適した圧力に制御する。
圧力は、好ましくは13mPaから1330Paの範囲、より好ましくは665mPaから665Paの範囲が適当である。
真空ポンプは、例えばドライポンプ、ターボ分子ポンプ(TMP)等により構成され、図示しないコンダクタンスバルブ等の圧力調整バルブを介してプラズマ処理室102に接続されている。
次に、図2を参照して、本発明の実施例1のプラズマ処理装置における処理容器101の壁部101aに入射する表面波を減衰させ、反射波の発生を抑制する構成の補足を説明する。
誘電体窓109は、処理容器101で支持される誘電体窓109の部分において表面波の伝播する面側に厚みを増した段差部109aを有し、誘電体窓109の周縁部はテーパ形状を有する構成であった。
また、誘電体窓109の周縁部には表面波の進行波110を減衰するための抵抗体202が隣接し、処理容器101の壁部101aには冷却手段203を備える構成であった。
抵抗体202の材料としては、一例として、カルボニル鉄(Fe(CO))や、フェライト等の磁性材等が挙げられる。
その他、Al,Cu,Au,Ag,Zn,Pb,Mg及びこれらの合金等の導電性金属を含有させた樹脂やシリコーンゴム、セラミック等の誘電材、又はポリウレタンやポリスチロール等の樹脂でもよい。
抵抗体202の材料には、カーボン等他の材料を含むものであってもよく、さらに磁性材や誘電材や樹脂等を混合、若しくは積層したものであってもよい。
さらに、誘電体窓109周縁部及び抵抗体202の周囲には、処理容器101及び高周波電力供給手段108等の金属導体が隣接されている。
抵抗体202は、表面波の進行波110を減衰させるとその電力を熱へと変換し発熱するため、これを冷却するための冷却手段203が抵抗体202の近傍に配設されている。
次に、図2を参照して、本発明の実施例1のプラズマ処理装置における処理容器101の壁部101aに入射する表面波の進行波110を減衰させ、反射波の発生を抑制する作用を説明する。
まず、プラズマ処理装置の処理容器101内を排気手段(不図示)によりガス排出部107を介して十分真空引きする。
次にガス導入手段(不図示)によりガス導入部106から所定の流量のガスをプラズマ処理室102内に導入し、排気手段中に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)により所望の圧力に保持する。
続いて、高周波電力供給手段108より高周波電力を放射し、誘電体109を介して放電を行いプラズマ処理室102内にプラズマを生成し、被処理基体103をプラズマ処理する。
かくて、プラズマ中の電子密度が高周波のカットオフ条件よりも高くなると、高周波はプラズマ中を進入できずプラズマと誘電体109との境界に沿うように伝播する表面波のモードのプラズマが生じる。
誘電体109とプラズマとの境界に沿うように伝播する表面波は、プラズマ中の電子にエネルギーを与え減衰していく。
ただし、従来のようにプラズマによる表面波の吸収長が処理容器101のサイズよりも長い場合は、表面波は通常金属から成る処理容器101の壁部101aで反射する。
従来は、表面波の進行波110と反射波とが互いに干渉して特有なモードの定在波が共鳴的に励起された。
しかし、本発明の実施例1では、表面波の進行波110を誘電体窓109を介して抵抗体202で吸収する。
誘電体窓109の段差部109aの長さが、少なくとも誘電体窓109内を伝播するマイクロ波の波長の1/4よりも長いため、表面波の進行波110を抵抗体202に伝える効率は良好である。
抵抗体202は、誘電体窓109からの表面波の進行波110を効率よく吸収するのは、実施例1で示すように抵抗体202の材質にも大きな要因がある。
即ち抵抗体202は、透磁損失により表面波110を減衰させる磁性電波吸収材料、又は誘電損失により表面波110を減衰させる誘電性電波吸収材料を含むためである。
抵抗体202は、表面波の進行波110を吸収すると、その電力で発熱するが、その熱量は冷却手段203により吸収される。
以上の結果、表面波のモードのプラズマは、投入する高周波電力等の放電条件を変えた場合でも、プラズマの電子密度やその空間分布が急激に変化する所謂モードジャンプという現象は防止される。
このため、本発明の実施例1のプラズマ処理装置は、プラズマを安定して生成し、被処理基体103を安定してプラズマ処理することができる。
特に広い面積の被処理基体103を高品質処理するために、広い面積で均一な平板状プラズマを安定して発生できる。
次に、本発明の実施例2を説明する。
図3は本発明の実施例2のプラズマ処理装置の要部を拡大して示す断面図である。なお図1、図2に示す部分と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本例の場合、一つには、誘電体窓109の両端の形状的構成が実施例1の場合と相違する。
即ち、反射抑制手段の一要素である誘電体窓109の両端の側端は、図3に示すように、くさび形状に形成されており、そのくさび形状の部分109cの外面には、同じく反射抑制手段の一要素であるさび形状の抵抗体202aが隣接して配設されている。
処理容器101の上端の壁部101aの形状的構成は、誘電体窓109の両端のくさび形状、及びくさび形状の抵抗体202aを隣接して配置させるための形状的構成を有する。
本発明の実施例2のプラズマ処理装置のその他の構成等については、実施例1の場合と同様であり、ここではその詳しい説明は省略する。
本発明の実施例2においては、誘電体窓109の両端の側端が、例えば突出するくさび形状に形成されているため、表面波の進行波110を吸収する面積が大きく、表面波の吸収効率が向上されている。
また、抵抗体202aも、同じくくさび形状に形成されているため、表面波の吸収効率がよく、しかも発熱の排熱面積も大きくなっている。
このため、本発明の実施例2のプラズマ処理装置も、所謂モードジャンプという現象を防止し、プラズマをより安定して生成し、被処理基体103のプラズマ処理をより安定させることができる。
次に、本発明の実施例3を説明する。
図4は本発明の実施例3のプラズマ処理装置の要部を拡大して示す断面図である。なお図1、図2に示す部分と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本例の場合、一つには、誘電体窓109の両端の形状的構成が実施例1の場合と相違する。
即ち、反射抑制手段の一要素である誘電体窓109の両端の側端は、図4に示すように、多段形状に形成されており、その多段形状の部分109dの外面には、同じく反射抑制手段の一要素である多段形状の部分を有する抵抗体202bが配設されている。
処理容器101の上端の壁部101aの形状的構成は、誘電体窓109の両端の多段形状、及び多段形状を有する抵抗体202bを隣接して配置させるための形状的構成を有する。
本発明の実施例3のプラズマ処理装置のその他の構成等については、実施例1の場合と同様であり、ここではその詳しい説明は省略する。
本発明の実施例3においては、誘電体窓109の両端の側端が、多段形状に形成されているため、表面波の進行波110を吸収する面積が大きく、表面波の吸収効率が向上されている。
また、抵抗体202bも、同じく多段形状の部分を有するため、表面波の吸収効率がよく、しかも発熱効率の向上の観点からも表面波の減衰効率が向上する。
このため、本発明の実施例3のプラズマ処理装置も、所謂モードジャンプという現象を防止し、プラズマをより安定して生成し、被処理基体103のプラズマ処理をより安定させることができる。
次に、本発明の実施例4を説明する。
図5は本発明の実施例4のプラズマ処理装置の要部を拡大して示す断面図である。
なお図1、図2に示す部分と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本例の場合、一つには、反射抑制手段の一要素である誘電体窓109の両端の形状的構成が実施例1の場合と相違する。
即ち、誘電体窓109の両端の側端は、図5に示すように、図示垂直の平坦形状の周縁部109fを有し、周縁部109fの外面には、同じく平坦部分を有する反射抑制手段の一要素であるチューブ202cが配設されている。
チューブ202cは、例えば角型のフレーム状に構成されており、内部の角型の空間を冷媒502が循環する。
処理容器101の上端の壁部101aの形状的構成は、誘電体窓109の両端の垂直平坦形状、及びチューブ202bを隣接して配置させるための形状的構成を有する。
即ち、本発明の実施例4の反射抑制手段は、次の構成を有する。即ち第1に、誘電体窓109を処理容器101の壁部101aが支持する部分が突出される誘電体窓109の段差部109aを有する。
第2に、誘電体窓109の端部において図示垂直方向を向く平坦部分(周縁部)109fを有する。
第3に、誘電体窓109の周縁部109fに隣接する角型フレーム状のチューブ202cを有する。ただしチューブ202cに代って同形状の抵抗体を用いてもよい。
第4に、角型フレーム状のチューブ202c内の空間を循環され、表面波110を減衰させる液体状の冷媒502を有する。冷媒502は、表面波の進行波110を減衰させ、装置外部に熱を除外する。
冷媒502は、少なくとも誘電率あるいは誘電正接の内のいずれかが誘電体窓109よりも大きく、誘電損失が誘電体窓109よりも大きい。
誘電体窓109を処理容器101の壁部101aが支持する部分において突出される誘電体窓109の段差部109aの長さは、少なくとも誘電体窓109内を伝播するマイクロ波の波長の1/4よりも長い。
誘電体窓109を透過して処理容器101内に投入される高周波電力の投入手段は、マルチスロットアンテナである。
(実施例4の反射抑制手段の補足の説明)
一方、誘電体窓109の段差部109aは、処理容器101によって支持される誘電体窓109の部分で表面波の進行波110の伝播する面側に厚みを増した構成である。
また、液体状の冷媒502は、例えばマイクロ波が透過しやすいポリエチレンやテフロン(登録商標)製のチューブ202c内を循環し、装置外部の図示しない冷凍機によって所定の温度を保つように冷却される。
表面波の進行波110を吸収する液体状の冷媒502は、少なくとも水を含むのが好ましい。
水はマイクロ波帯の高周波に対する誘電正接が高く、入射した表面波の進行波110を効率よく減衰することが可能である。
液体状の冷媒502に水を含む場合、装置外部の図示しない冷凍機によって例えば10℃から30℃の範囲に保つのが好ましい。
水は温度が高くなるにつれて誘電正接が減少し、また逆に水が凍った場合も誘電正接が急激に減少するため、前記温度範囲に保つことにより最も表面波の進行波110の減衰効率を高くする。
なお本発明の実施例4のプラズマ処理装置のその他の構成等については、実施例1の場合と同様であり、ここではその詳しい説明は省略する。
次に、本発明の実施例4のプラズマ処理装置の動作例を説明する。
まず、プラズマ処理装置の処理容器101内を排気手段(不図示)によりガス排出部107を介して十分真空引きする。
次に、ガス導入手段(不図示)によりガス導入部106を介して所定の流量のガスをプラズマ処理室102内に導入し、排気手段中に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)により所望の圧力に保持する。
続いて、高周波電力供給手段108よりマイクロ波を放射し、誘電体窓109を介して放電を行いプラズマ処理室102内にプラズマを生成する。
プラズマ中の電子密度がマイクロ波のカットオフ条件よりも高くなると、マイクロ波はプラズマ中を進入できなくなり、プラズマと誘電体窓109との境界に沿って伝播するようになる。
即ち、マイクロ波はプラズマ中を進入できず、プラズマと誘電体窓109との境界に沿って伝播表面波モードのプラズマが生成される。
誘電体窓109とプラズマとの境界に沿って伝わる表面波の進行波110は、プラズマ中の電子にエネルギーを与え減衰していく。
プラズマによる表面波の吸収長が処理容器101サイズよりも長いとき、表面波の進行波110は処理容器101の壁部101aに到達する。
このとき、従来の装置では金属から成る処理容器101の壁部101aによって表面波の進行波110が反射され、入射波である進行波110と反射波が干渉し定在波が形成される。
しかし、本発明の実施例4では、処理容器101の壁部101aが支持する部分において表面波の進行波110の伝播する面側に誘電体窓109の厚みが増している。
このため、処理容器101の壁部101aでの表面波の進行波110の反射の発生を抑制することができる。
さらに誘電体窓109の端部に設けられた抵抗体等から成る減衰手段により反射を起こすことなく表面波を減衰させる。仮に反射が起きてもその強度は極めて弱い。
このためプラズマ生成領域において定在波が立ちにくく、放電条件が変動した場合においても、プラズマ中の電子密度や、その空間分布が大きく変動する所謂モードジャンプを引き起こすことがない。
したがって、本発明の実施例4のプラズマ処理装置も、所謂モードジャンプという現象を防止し、プラズマをより安定して生成し、被処理基体103のプラズマ処理をより安定させることができる。
例えば被処理基体103の表面に所定の薄膜等を形成する場合、プラズマ生成の安定化によりその薄膜形成の均一性を効率よく達成でき、生産品の品質信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の実施例6を説明する。
図6はテーパ付き誘電体窓と抵抗体及び冷却手段を用いた本発明の実施例5のプラズマ処理装置の概要を示す断面図である。
なお図1、図2に示す部分と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
特に、本発明の実施例4の反射抑制手段は、実施例1で説明したものと同一の構成であり、詳しい説明は省略する。
しかし、本例の高周波電力供給手段108aは、マイクロ波をプラズマ処理室102に供給するためのスロット付き無終端環状導波管を備える構成である。その詳しい説明は後述する。
一方、処理容器101の底面を構成する壁部は、覗き窓(図6参照)を備える構成である。処理容器101の材質は、アルミニウム合金製で、内径は350mmである。
誘電体窓109は、窒化アルミニウム製で、中央厚み10mm、周辺厚み30mm、周縁が30度のテーパを有するものを用いた。
抵抗体202は、カルボニル鉄粉末を含有する樹脂シートを用いた。冷却手段203は銅製のパイプ中に水を循環させており、装置外部の図示しない冷凍機により室温前後に保たれ、抵抗体202周辺を冷却する。
高周波電力供給手段108aのスロット付き無終端環状導波管は、TE10モードで、内壁断面の寸法が27mm×96mm(管内波長158.8mm)、導波管の中心径が151.6mm(一周長は管内波長の3倍)のものを用いた。
高周波電力供給手段108aのスロット付き無終端環状導波管のH面には、マイクロ波をプラズマ処理室102へ導入するためのスロットが形成されている。
スロットは、長さ40mm、幅4mmの矩形で、中心直径が151.6mmの位置に、放射状に60°間隔で6本形成されている。
なお本発明の実施例5のプラズマ処理装置のその他の構成等については、実施例1の場合と同様であり、ここではその詳しい説明は省略する。
次に、本発明の実施例5のプラズマ処理装置の動作例を説明する。
まず排気系(不図示)を介してプラズマ処理室102内を真空排気し、10−2Paの値まで減圧し、ガス導入部106を介して酸素ガスを100sccmの流量でプラズマ処理室102内に導入した。
ついで、排気系(不図示)に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整し、プラズマ処理室102内を400Paに保持した。
ついで、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)より1.5kWの電力を高周波電力供給手段108aのスロット付無終端環状導波管を介して供給しプラズマ処理室102内にプラズマを発生させた。
プラズマ中の電子密度がカットオフ密度以上になるとプラズマ中にマイクロ波が進入できなくなり、誘電体窓109とプラズマとの境界に沿うように伝播する表面波モードになる。
このとき隣り合うスロット間で表面波の進行波110が干渉し、径方向に伸びる強い発光が3つスロット間に現れた。その後、放電を継続させてコンダクタンスバルブを調整し排気量を増加させ、1.3Paにまでプラズマ処理室102内を徐々に減圧させた。
この間プラズマの発光パターンを覗き窓612より観察した。圧力が400Paの時には高周波電力供給手段108aの無終端環状導波管のスロット間近傍に3つの強い発光領域が見られた。
プラズマ処理室102が低圧になるに従い発光領域がさらに径方向に広がり、約150Paにはプラズマ処理容器101の壁部101aにまで達した。このとき表面波の進行波110は処理容器101の壁部101a近傍にまで及んでいる。
しかし、本発明の実施例5では、誘電体窓109の周縁の抵抗体202により表面波の進行波110が減衰されるので、反射波を生じることはなかった。
さらに低圧になるにつれ発光強度が増していったが、プラズマ処理室102の内圧力が1.3Paに至るまで発光のパターンに大きな変化は見られなかった。
またこの間、電子プローブによりプラズマ中の電子密度の測定を行ったところ電子密度は単調に増加しており、表面波の進行波110がモードジャンプする際に見られる電子密度の低下が起きていないことを確認した。
次にプラズマ処理室102内を266Paに保持し、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)より1.5kWの電力を高周波電力供給手段108aのスロット付き無終端環状導波管を介して供給しプラズマ処理室102内にプラズマを発生させた。
その後、放電を継続させたままマイクロ波電源の電力を3kWにまで徐々に増加させ、この間のプラズマの発光パターンを覗き窓612より観察した。
その結果、マイクロ波電源より投入する電力が1.5kWの時には高周波電力供給手段108aの無終端環状導波管のスロット近傍で強い発光が見られた。
マイクロ波電源からの出力が増加するに従い徐々に発光部分が径方向に広がり、約2kWにはプラズマ処理容器102の壁部101にまで達した。
さらにマイクロ波電源からの出力が高出力になるにつれ発光強度が増していったが、マイクロ波電源より投入する電力が3kWに至るまで発光のパターンに大きな変化は見られなかった。
またこの間、電子プローブによりプラズマ中の電子密度の測定を行ったところ電子密度は単調に増加しており、表面波がモードジャンプする際に見られる電子密度の低下が起きていないことを確認した。
このため、放電条件が変動した場合においても、プラズマ中の電子密度や、その空間分布が大きく変動する所謂モードジャンプを引き起こすことがない結果を得た。
したがって、本発明の実施例5のプラズマ処理装置も、所謂モードジャンプという現象を防止し、プラズマをより安定して生成し、被処理基体103のプラズマ処理をより安定させることができた。
その結果、例えば、被処理基体103の表面に所定の薄膜等を形成する場合等、プラズマ生成の安定化によりその薄膜形成の均一性を効率よく達成でき、品質信頼性を向上させることができた。
次に、本発明の実施例6を説明する。
図7は本発明の実施例6のプラズマ処理装置の概要を示す断面図である。なお図1に示す部分と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
ただし本例の高周波電力供給手段108aは、実施例5の場合と同様にマイクロ波をプラズマ処理室102に供給するためのスロット付き無終端環状導波管を備える構成が採用されている。
被処理基体103は、φ12”P型単結晶シリコン基板であり、その表面にフォトレジストを塗布し、さらにイオン注入したものが使用されている。以下、被処理基体103をシリコン基板と呼ぶ。
誘電体窓109は、窒化アルミニウム製で、中央厚み10mm、周辺厚み30mm、周縁が30度のテーパーを有するものが用いられている。
抵抗体202には、カルボニル鉄粉末を含有する樹脂シートを用いた。冷却手段203は、銅製のパイプ中に水を循環させており、装置外部の図示しない冷凍機により室温前後の温度に保たれる。循環する水は、抵抗体203の周辺を冷却する。
なお本発明の実施例6のプラズマ処理装置のその他の構成等については、実施例1の場合と同様であり、ここではその詳しい説明は省略する。
次に、図7を参照して、本発明の実施例6のプラズマ処理装置(マイクロ波プラズマ処理装置)を使用し、フォトレジストのアッシング処理を行った場合を説明する。
まず、シリコン基板103を支持手段104上に設置した後、排気系(不図示)を介してプラズマ処理室102内を真空排気し、10−2Paの値まで減圧し、続いて調温部(ヒータ)105に通電し、シリコン基板103を280℃に加熱、保持した。
さらにガス導入部106を介して酸素ガスを500sccmの流量でプラズマ処理室102内に導入した。ついで、排気系(不図示)に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整し、プラズマ処理室102内を26Paに保持した。
ついで、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)より3kWの電力を高周波電力供給手段108aのスロット付無終端環状導波管を介して供給し、表面波プラズマを発生させ30秒間アッシング処理を行った。
続いてプラズマ放電を継続させたままコンダクタンスバルブを調整し、プラズマ処理室102内の圧力を400Paにまで増圧し、さらに30秒間アッシング処理を行った。
その結果、シリコン基板103上のレジストはアッシングによって全面的に除去され、また残渣も見あたらなかった。
本発明の実施例6のプラズマ処理装置も、所謂モードジャンプという現象を防止し、プラズマをより安定して生成し、シリコン基板103上のレジストのアッシング処理をより安定して行うことができ、その品質信頼性を向上させることができた。
次に、本発明の実施例7を説明する。
図8は本発明の実施例7のプラズマ処理装置(マイクロ波プラズマ処理装置)の概要を示す断面図である。
本発明の実施例7の反射抑制手段は、実施例4で説明したものと同一の構成であり、詳しい説明は省略する。
本例の高周波電力供給手段108aは、マイクロ波をプラズマ処理室102に供給するためのスロット付き無終端環状導波管を備える構成である。一方、調温部105にはチラーを用いている。
次に、図8に示す本発明の実施例7のプラズマ処理装置を使用し、半導体基体の酸化および窒化処理を行った場合を説明する。
被処理基体103は、φ12”P型単結晶シリコン基板であり、RCA洗浄により表面の自然酸化膜や重金属不純物等を除去したものを使用した。以下、被処理基体103をシリコン基板と呼ぶ。
誘電体窓109の材質は石英製で、中央厚み15mm、周辺厚み30mm、周縁が30度のテーパを有するものを用いた。抵抗体202はアルミ粉末を含有するゴムシートを用いた。
まず、シリコン基板103を支持手段104上に設置した後、排気系を介してプラズマ処理室102内を真空排気し、10−2Paの値まで減圧させた。
続いて調温部105に通電し、シリコン基板103を280℃に加熱、保持した。さらにガス導入部106を介して酸素ガスを500sccmの流量でプラズマ処理室102内に導入した。
ついで、排気系に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整し、プラズマ処理室102内を400Paに保持した。
ついで、2.45GHzのマイクロ波電源より3kWの電力を高周波電力供給手段108aのスロット付無終端環状導波管を介してプラズマ処理室102内に供給し、表面波プラズマを発生させ60秒間酸化処理を行った。
次に一旦マイクロ波の供給及びガス導入を停止し、プラズマ処理室102内を真空排気し、10−2Paの値まで減圧した。ガス導入部106を介して窒素ガスを200sccmの流量で処理室102内に導入した。
ついで、コンダクタンスバルブを調整し、処理室102内を66Paに保持した。
ついで、2.45GHzのマイクロ波電源より3kWの電力を高周波電力供給手段108aのスロット付無終端環状導波管を介してプラズマ処理室102内に供給し、表面波プラズマを発生させ30秒間窒化処理を行った。
処理終了後、シリコン基板103上に形成された酸窒化膜厚をエリプソメーターにより測定したところ、平均膜厚は2.9nm、面内均一性は±2.8%と良好であった。
本発明の実施例7のプラズマ処理装置も、所謂モードジャンプという現象を防止し、プラズマをより安定して生成し、シリコン基板103上の酸窒化膜厚の良好な均一性をより安定して得ることができ、その品質信頼性を向上させることができた。
次に、図8を参照して、本発明の実施例8のプラズマ処理装置(マイクロ波プラズマ処理装置)を使用し、ヴィアホールのエッチング処理を行った場合を説明する。
なお本発明の実施例8のプラズマ処理装置は、上記実施例7に示すものと同一であり、その詳しい説明は省略する。
被処理基体103は、φ12”シリコン基板である。以下、被処理基体103をシリコン基板と呼ぶ。
シリコン基板103には、基板103上にはチタンナイトライドのバリア層の上にTEOS膜が積層されており、さらにフォトレジストによる開口径0.13μmのヴィアホールのマスクパターンが形成されているものを使用した。
誘電体窓109の材質は、窒化アルミニウム製で、中央厚み10mm、周辺厚み30mmを有するものを用いた。冷媒502はテフロン(登録商標)製のパイプ中を循環させた水であり、装置外部の図示しない冷凍機により室温前後の温度に保たれる。
まず、シリコン基板103を支持手段104上に設置した後、排気系を介してプラズマ処理室102内を真空排気し、10−2Paの値まで減圧させた。続いて調温部(チラー)105により、シリコン基板103を10℃に冷却、保持した。
さらにガス導入部106を介してCF、CHF及びArをそれぞれ10sccm、40sccm、200sccmの流量でプラズマ処理室102内に導入し、ついで排気系に設けられたコンダクタンスバルブを調整し、処理室102内を26Paに保持した。
ついでRFバイアス電源811によりステージに300kHzのRF高周波を印加した。
ついで2.45GHzのマイクロ波電源より1.5kWの電力を高周波電力供給手段108aのスロット付無終端環状導波管を介してプラズマ処理室102内に供給し、表面波プラズマを発生させ90秒間エッチング処理を行った。
次に一旦マイクロ波の供給及びガス導入を停止し、プラズマ処理室102内を真空排気し、10−2Paの値まで減圧した。
続いてガス導入部106を介してCF、CHF及びArをそれぞれ10sccm、10sccm、200sccmの流量でプラズマ処理室102内に導入した。
ついで、コンダクタンスバルブを調整し、プラズマ処理室102内を66Paに保持した。
ついで、2.45GHzのマイクロ波電源より1.5kWの電力を高周波電力供給手段108aのスロット付無終端環状導波管を介して供給し、表面波プラズマを発生させ20秒間オーバーエッチ処理を行った。
処理終了後、エッチングの断面形状をSEMにより観察を行ったところ、レジストとの選択性や垂直性も良く、ボーイング等の形状不良も見られなかった。
本発明の実施例8のプラズマ処理装置も、所謂モードジャンプという現象を防止し、プラズマをより安定して生成し、良好なエッチングの断面形状を得ることができ、その品質信頼性を向上させることができた。
次に、本発明の実施例9を説明する。
図9は本発明の実施例9のプラズマ処理装置(マイクロ波プラズマ処理装置)の概要を示す断面図である。
本発明の実施例9の反射抑制手段は、実施例4で説明したものと同一の構成であり、詳しい説明は省略する。
本例の高周波電力供給手段108には、同軸導入マルチスロットアンテナ108bを適用している。
次に、図9を参照して、本発明の実施例9のマイクロ波プラズマ処理装置を使用し、半導体素子のシンタリング処理を行った場合を説明する。
被処理基体103は、φ12”P型単結晶シリコン基板である。以下、被処理基体103をシリコン基板と呼ぶ。
シリコン基板103には、キャパシター素子が形成され、その表面を保護する保護膜が形成された直後のものを使用した。同軸導入マルチスロットアンテナ108bによりマイクロ波はTEMモードで給電される。
誘電体窓109の材質は石英製で、中央厚み15mm、周辺厚み30mmを有するものを用いた。冷媒502はテフロン(登録商標)製のパイプ中を循環させた水であり、装置外部の図示しない冷凍機により室温前後の温度に保たれる。
まず、シリコン基板103を支持手段104上に設置した後、排気系を介してプラズマ処理室102内を真空排気し、10−2Paの値まで減圧させた。続いて調温部(ヒータ)105に通電し、シリコン基板103を280℃に加熱、保持した。
さらにガス導入部106を介して水素ガスを2slmの流量でプラズマ処理室102内に導入した。ついで、排気系に設けられたコンダクタンスバルブを調整し、プラズマ処理室102内を400Paに保持した。
ついで、2.45GHzのマイクロ波電源より3kWの電力を同軸導入マルチスロットアンテナ108bを介してプラズマ処理室102内に供給し、表面波プラズマを発生させ30分間シンタリング処理を行った。
処理終了後、キャパシター素子の電気特性評価を行ったところ、界面準位密度は2.9×1010eV−1cm−2程度と良好な結果が得られた。
本発明の実施例9のプラズマ処理装置も、所謂モードジャンプという現象を防止し、プラズマをより安定して生成し、キャパシター素子の良好な電気特性を安定して得ることができ、その品質信頼性を向上させることができた。
本発明の実施例1のプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施例1のプラズマ処理装置の要部、即ちテーパー形状周縁を有する誘電体窓と抵抗体と冷却手段の部分を拡大して示す要部拡大断面図である。 本発明の実施例2のプラズマ処理装置の要部、即ちくさび状周縁を有する誘電体窓と抵抗体と冷却手段の部分を拡大して示す要部拡大断面図である。 本発明の実施例3のプラズマ処理装置の要部、即ち多段形状周縁を有する誘電体窓と抵抗体と冷却手段の部分を拡大して示す要部拡大断面図である。 本発明の実施例4のプラズマ処理装置の要部、即ち誘電体窓と冷媒の部分を拡大して示す要部拡大断面図である。 本発明の実施例5のプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施例6のプラズマ処理装置の概要を示す断面図である。 本発明の実施例7及び実施例8のプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施例9のプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 従来のプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 図10に示す従来のプラズマ処理装置の要部を拡大して示す要部拡大断面図である。
符号の説明
101 処理容器 101a 壁部
102 プラズマ処理室 103 被処理基体
104 支持手段 105 調温部
106 ガス導入部 107 ガス排出部
108,108a 高周波電力供給手段
109 誘電体窓 109a 段差部
109b テーパ状の部分 109c くさび形状の部分
109d 多段形状の部分 109f 周縁部
110 表面波の進行波 111 反射波
202,202a,202b 抵抗体
202c チューブ
203 冷却手段
502 冷媒

Claims (10)

  1. 誘電体窓を透過して処理容器内に投入された高周波電力による表面波のモードのプラズマを生成し、被処理基体の処理を行うプラズマ処理装置において、
    前記誘電体窓と前記プラズマとの境界面を伝播し前記処理容器の壁部に入射する前記表面波を減衰させ、前記処理容器の壁部からの前記表面波の反射を抑制する反射抑制手段を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記反射抑制手段は、入射した前記表面波を減衰させる減衰手段と、
    前減衰手段を冷却する手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記減衰手段は、前記処理容器によって支持される前記誘電体窓が突出される前記誘電体窓の段差部と、
    テーパー状、くさび状、多段形状の内のいずれかの形状を有する前記誘電体窓の周縁部と、
    前記誘電体窓の周縁部に隣接し前記表面波を減衰させる抵抗体と、
    前記誘電体窓の周縁部及び前記抵抗体と隣接する金属導体から成る前記処理容器の壁部と、を有することを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記抵抗体は、透磁損失により前記表面波を減衰させる磁性電波吸収材料、誘電損失により表面波を減衰させる誘電性電波吸収材料の内のいずれかを含むことを特徴とする請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記誘電性電波吸収材料を含む前記抵抗体は、少なくとも誘電率あるいは誘電正接の内のいずれかが前記誘電体窓よりも高く、前記誘電損失が前記誘電体窓よりも大きい誘電体であることを特徴とする請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記反射抑制手段は、前記誘電体窓を前記処理容器の壁部が支持する部分が突出される前記誘電体窓の段差部と、
    前記誘電体窓の周縁部と、
    前記誘電体窓の周縁部に隣接し循環され、前記表面波を減衰させる液体状の冷媒と、を有し、
    前記表面波を減衰させ、装置外部に熱を除外することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記冷媒は、少なくとも誘電率あるいは誘電正接の内のいずれかが前記誘電体窓よりも大きく、前記誘電損失が前記誘電体窓よりも大きいことを特徴とする請求項6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記冷媒は、少なくとも水を含むことを特徴とする請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記誘電体窓を前記処理容器の壁部が支持する部分において突出される前記誘電体窓の段差部の長さは、少なくとも前記誘電体窓内を伝播するマイクロ波の波長の1/4よりも長いことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記誘電体窓を透過して前記処理容器内に投入される前記高周波電力の投入手段は、マルチスロットアンテナであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009150970A1 (ja) * 2008-06-11 2009-12-17 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2010010400A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置の製造方法
JP2010147238A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Tokyo Electron Ltd 構成部品の洗浄方法及び記憶媒体
JP2016225258A (ja) * 2015-06-04 2016-12-28 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置

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