JP2008025450A - 排気系構造 - Google Patents

排気系構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008025450A
JP2008025450A JP2006198477A JP2006198477A JP2008025450A JP 2008025450 A JP2008025450 A JP 2008025450A JP 2006198477 A JP2006198477 A JP 2006198477A JP 2006198477 A JP2006198477 A JP 2006198477A JP 2008025450 A JP2008025450 A JP 2008025450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
exhaust gas
exhaust system
unit
adsorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006198477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4649375B2 (ja
Inventor
Koichi Suzuki
康一 鈴木
Makoto Miura
誠 三浦
Takeyuki Harada
岳行 原田
Takeshi Yamada
武志 山田
Shuichi Hase
周一 長谷
Masaru Oishi
勝 大石
Keiichi Konii
惠一 古新
Koji Ichikawa
幸司 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sango Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sango Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sango Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Sango Co Ltd
Priority to JP2006198477A priority Critical patent/JP4649375B2/ja
Publication of JP2008025450A publication Critical patent/JP2008025450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4649375B2 publication Critical patent/JP4649375B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】排気熱の回収機能を備えながら部品点数を削減することができる排気系構造を得る。
【解決手段】排気システム10は、内燃機関エンジンが排出する排気ガスを排出するための排気管12中に設けられ、所定温度以下の前記排気ガスから炭化水素を吸着するためのHC吸着剤34を有するHC吸着部14と、HC吸着部14に対し排気ガス流れ方向の下流側に設けられエンジン冷却液と排気ガスとの熱交換を行う排気熱回収部16と、排気熱回収部16に対し排気ガスの流れ方向の下流側に設けられ通過する排気ガスを浄化するための三元触媒26を有する触媒コンバータ部18と、HC吸着部14及び排気熱回収部16をバイパスして触媒コンバータ部18の上流側に合流するバイパス流路20と、バイパス流路20を開閉するための弁装置22とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の排気ガスから熱を回収するための熱交換部を含む排気系構造に関する。
触媒コンバータに流入する排気ガスの温度を低下させるために、触媒コンバータの上流に熱交換器をバイパス可能に設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−218020号公報 特許第3589151号明細書
しかしながら、上記の如き従来の技術では、熱交換器による熱交換状態と熱交換器のバイパス状態とを切り替えるために、1つ又は複数の三方弁又は四方弁を備える必要があった。
本発明は、排気熱の回収機能を備えながら部品点数を削減することができる排気系構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る排気系構造は、内燃機関が排出する排気ガスの排出経路中に設けられ、所定温度以下の前記排気ガスから炭化水素を吸着するための吸着剤を有する吸着部と、前記吸着部に対し前記排気ガス流れ方向の下流側に設けられ、前記内燃機関を冷却するための冷却液と前記排気ガスとの熱交換を行う熱交換部と、前記熱交換部に対し前記排気ガスの流れ方向の下流側に設けられ、通過する前記排気ガスを浄化するための触媒を有する排気浄化部と、前記吸着部及び前記熱交換部をバイパスして前記排気浄化部の排気ガス流れ方向の上流側に合流するバイパス流路部と、前記バイパス流路部を開閉するための弁装置と、を備えている。
請求項1記載の排気系構造では、弁装置がバイパス流路部を閉じている状態で、排気ガスは吸着部、熱交換部、排気浄化部の順で流れ、弁装置がバイパス流路部を開放している状態で、排気ガスは吸着部及び熱交換部をバイパスして主にバイパス部、排気浄化部の順で流れる。ところで、例えば排気ガスを排出する内燃機関の始動直後等には、排気浄化部の触媒は温度が低く活性が低い一方、吸着剤は排気ガス中の炭化水素を吸着し得る。また、内燃機関の始動直後等には、早期の暖機が望まれる。
ここで、本排気系構造では、吸着部と熱交換部とが直列に配置されているため、弁装置がバイパス流路部を閉止する状態では、吸着部及び熱交換部(の排気ガス流路)に排気ガスが導入される。このため、内燃機関の始動直後等に弁装置にバイパス流路部を閉止させれば、例えば吸着部の吸着材による排気ガス中の未燃の炭化水素の吸着と、排気ガスの熱の冷却液への回収が共に果たされる。換言すれば、吸着部と熱交換部とを同じタイミングで機能させることができるので、これらに吸着部及び熱交換部に排気ガスを導入する状態に切り替えるための弁装置が共通化される。したがって、吸着部と熱交換部とで別個の弁装置を有する構成と比較して、弁装置の数を削減することができる。また、バイパス路が共通化されるので、排気系が全体としてコンパクトになる。
このように、請求項1記載の排気系構造では、排気熱の回収機能を備えながら部品点数を削減することができる。
請求項2記載の発明に係る排気系構造は、請求項1記載の排気系構造において、前記吸着部と前記熱交換部の排気ガス流路とは、共通のケース内に構成されている。
請求項2記載の排気系構造では、吸着部と、熱交換部における少なくとも排気ガス流路とが共通のケース(シェル)内に構成されているので、部品点数を一層削減することができる。
請求項3記載の発明に係る排気系構造は、請求項2記載の排気系構造において、前記排気浄化部は、筒状に形成された前記ケース内で前記吸着部及び熱交換部と同軸的に配置されている。
請求項3記載の排気系構造では、排気浄化部が上記ケースの軸心部に配置されているので、換言すれば、排気系の主要構成部品の一体化が可能になるので、部品点数の一層の削減が可能になる。
請求項4記載の発明に係る排気系構造は、請求項3記載の排気系構造において、前記吸着部と前記熱交換部の排気ガス流路とは前記ケースの長手方向に直列に配置されており、前記吸着部への排気ガス入口及び前記排気浄化部の排気ガス入口は、前記ケースの長手方向における同じ側に配置されている。
請求項4記載の排気系構造では、吸着部の排気ガス入口及び排気浄化部の排気ガス入口がケースの長手(軸線)方向の同じ側に配置されているので、換言すれば、吸着部及びバイパス流路部の各排気ガス入口の分岐部分の近傍に排気浄化部の排気ガス入口を配置することができるので、バイパス流路を短く構成することができ、排気系(ケース)を全体としてコンパクトに構成することが可能になる。
以上説明したように本発明に係る排気系構造は、排気熱の回収機能を備えながら部品点数を削減することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る排気系構造が適用された排気システム10について、図1乃至図3に基づいて説明する。なお、以下の説明で、単に上流・下流の語を用いるときは、排気ガスの流れ方向の上流・下流を示すものとする。また、便宜上、図中矢印FRにて示す方向を前側ということとするが、これは本排気システム10の車両への搭載方向を限定するものではない。
図3には、排気システム10の概略全体構成が模式的なフロー図にて示されている。この図に示される如く、排気システム10は、排気ガスの流通経路を構成する排気管12を備えている。排気管12は、上流端12Aにおいて図示しない内燃機関エンジンから導入された排気ガスを下流端である大気開放端12Bから系外に排出するようになっている。
排気システム10は、排気管12の中間部に配設され排気ガス中の炭化水素を吸着するための吸着部としてのHC吸着部14を備えている。また、排気システム10は、HC吸着部14の下流に配置された熱交換部としての排気熱回収部16を備えている。排気熱回収部16は、その排気ガス流路を通過する排気ガスとエンジン冷却水との熱交換を行うことで、排気熱をエンジン冷却水に回収する構成とされている。さらに、排気システム10は、排気熱回収部16の下流に配置された排気浄化部としての触媒コンバータ部18を備えている。触媒コンバータ部18は、通過する排気ガス中の炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物の有害成分を浄化する構成とされている。図示は省略するが、排気システム10は、触媒コンバータ部18の下流に配置され排気音を低減するためのマフラ(消音器)を有する。
そして、排気システム10は、排気管12におけるHC吸着部14の上流側から分岐すると共に、該排気管12における排気熱回収部16と触媒コンバータ部18との間に合流するバイパス流路20を備えている。すなわち、バイパス流路20は、HC吸着部14及び排気熱回収部16をバイパス可能に構成されている。
また、排気システム10は、排気ガスが排気管12(HC吸着部14側)を流れる状態と、排気ガスがバイパス流路20を流れる状態とを切り替えための切替手段としての弁装置22を備えている。この実施形態では、弁装置22は、制御手段としての排気系ECU24にて制御されるアクチュエータ25を有しており、排気系ECU24は、弁装置22のアクチュエータ25の作動を制御することで、HC吸着部14及び排気熱回収部16に排気ガスを流通させる状態と、主にバイパス流路20に排気ガスを流通させる状態とを選択的(択一的)に切り替えるように構成されている。
以上説明した排気システム10では、図1に示される如く、HC吸着部14と排気熱回収部16と触媒コンバータ部18とバイパス流路20と弁装置22とが、サブアセンブリ化されて排気系部品50を構成しており、排気系部品50は、1つの部品として取り扱い可能とされている。以下、具体的に説明する。
図1に示される如く、排気系部品50は、内部に触媒としての三元触媒26を保持して触媒コンバータ部18を構成する略円筒形状の触媒ケース28を備えている。触媒ケース28の下流端28Aは、後向き開口する開口端とされており、三元触媒26の保持部分よりも絞られており、排気管12におけるHC吸着部14よりも下流を構成する(大気開放端12Bを有する)部分12Cに接続されている。触媒ケース28の上流端28Bは、前向き開口する開口端とされており、下流端28Aと同様に絞られている。
また、排気系部品50は、触媒ケース28の外側に同軸的に設けられた(触媒ケース28を外周側から覆う)略円筒形状の中間ケース30を備えている。中間ケース30は、後向きに開口する下流端30Aが触媒ケース28の下流端28A前側に位置しており、前向きに開口する上流端30Bが触媒ケース28の上流端28Bよりも前側に位置して触媒ケース28を覆う部分よりも絞られている。
さらに、排気系部品50は、中間ケース30の外側に同軸的に設けられた(触媒ケース28を外周側から覆う)ケースとしてのアウタケース(ハウジング)32を備えている。アウタケース32の前向きに開口する上流端32Aは、排気管12におけるHC吸着部14よりも上流を構成する部分12Dに接続された開口端とされている。アウタケース32は、接続される排気管12に対応して絞られた上流端32Aよりも後側部分が、中間ケース30に倣うように徐々に(段階的に)拡径されると共に、中間ケース30の長手方向中間部の近傍で縮径され、その下流端32Bは触媒ケース28の外周に気密状態で接合されている。
そして、排気系部品50では、アウタケース32の前部32Cと中間ケース30の前部30Cとの間にHC吸着剤(HC吸着触媒)34を保持することで、HC吸着部14が構成されている。また、排気システム10では、アウタケース32の後部32Dと中間ケース30の後部30Dとの間の空間が、排気熱回収部16の排気ガス流路36とされている。さらに、排気熱回収部16の排気ガス流路36を構成するアウタケース32の後部32Dは、ウォータジャケット38にて外側から覆われている。このウォータジャケット38とアウタケース32の後部32Dとの間に排気熱回収部16の冷却水流路40が形成されている。
したがって、排気系部品50では、アウタケース32の上流端32Aからアウタケース32内に導入された排気ガスは、該アウタケース32と中間ケース30との間からHC吸着部14、排気熱回収部16を通過し、さらに中間ケース30と触媒ケース28との間を通過して触媒ケース28の上流端28Bすなわち触媒コンバータ部18の排気ガス入口に至る第1の流路と、アウタケース32の上流端32A、中間ケース30の上流端30B、触媒ケース28の上流端28Bを直線状に通過して触媒コンバータ部18の排気ガス入口に至る第2の流路すなわちバイパス流路20とをとり得る。
このため、排気系部品50では、上記した第1の流路と第2の流路との分岐であるアウタケース32の上流端32Aに対するバイパス流路20側部分である中間ケース30の上流端30Bに弁装置22が配設されている。弁装置22は、外径が中間ケース30の上流端30Bの内径と略同等とされた略円板状のバルブ42と、中間ケース30の軸線との直交方向に長手とされ、長手方向の両端側で中間ケース30の上流端30Bを貫通した回動軸44と、中間ケース30の上流端30Bの外周側にそれぞれ固定され回動軸44を回転自在に支持する軸受46と、回動軸44におけるアウタケース32の上流端32Aを貫通して排気系外に突出した一端部に設けられたレバー48とを含んで構成されている。
この弁装置22のバルブ42は、回動軸44廻りに回動することで、図2(A)に示される如く中間ケース30の上流端30Bを閉止する閉止姿勢と、図2(B)に示される如く中間ケース30の上流端30Bを開放する開放姿勢とを切り替える構成とされている。また、弁装置22は、例えば通常は図示しないスプリング等の付勢部材の付勢力によって、バルブ42を開放(全開)姿勢に保持しており、制御手段としての排気系ECU24からの指令によって作動したアクチュエータ25(図1、図2では図示省略)によってレバー48における回動軸44の軸線と離間した部分が押圧されることで、付勢部材の付勢力に抗してバルブ42が閉止姿勢に切り替わり、かつ該閉止姿勢に保持されるように構成されている。
アクチュエータ25は、例えばバキューム式のアクチュエータ(負圧ダイヤフラム)とすることができ、この場合、内燃機関エンジンの吸気系との間に配設された図示しないバキュームスイッチングバルブが排気系ECU24に指令に基づいて開閉されることで、レバー48すなわちバルブ42を駆動する。
排気システム10の排気系部品50では、上記した第1の流路の流動抵抗(排気ガスが通過する際に生じる圧力損失)が第2の流路すなわちバイパス流路20の流動抵抗と比較して大きいので、弁装置22のバルブ42が開放姿勢をとる状態では、排気ガスは主に(殆ど)バイパス流路20を通過するようになっている。一方、弁装置22のバルブ42が閉止姿勢をとる状態では、排気ガスは第1の流路すなわちHC吸着部14、間に排気熱回収部16を経由して触媒コンバータ部18に至る流路を流れるようになっている。
排気系ECU24は、この実施形態では、内燃機関エンジンが始動されたことに対応するエンジンスタート信号が入力されるようになっており、エンジンスタート信号が入力されると弁装置22のアクチュエータ25を作動させ、該エンジンスタート信号が入力された時点から所定時間経過した場合に弁装置22のアクチュエータ25の作動を停止するようになっている。この所定時間は、内燃機関エンジンの暖機のために要する時間として設定されており、HC吸着部14のHC吸着剤34が炭化水素を脱離する温度に達するまでの時間よりも長く設定されている。
また、排気システム10の排気系部品50を構成するHC吸着部14は、ウォータジャケット38に設けられ冷却水流路40に連通する冷却水入口ノズル52、冷却水出口ノズル54を備えている。冷却水入口ノズル52及び冷却水出口ノズル54は、内燃機関エンジン、ラジエータ、ヒータコアを含む冷却水循環路に、少なくとも内燃機関エンジンと直列となるように接続されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の排気システム10では、内燃機関エンジンが始動されると、該内燃機関エンジンから排気管12に排気ガスが排出(導入)される。一方、排気系ECU24にはエンジンスタート信号が入力され、排気系ECU24は弁装置22のアクチュエータ25を作動する。すると、弁装置22のバルブ42は、開放姿勢から閉止姿勢に切り替わり、中間ケース30の上流端30Bすなわちバイパス流路20を閉止して該バイパス流路20から触媒コンバータ部18への排気ガスの流れを遮断(禁止)する。これにより、排気管12に導入された排気ガスは、図2(A)に示される如く、アウタケース32の上流端32AからHC吸着部14、排気熱回収部16を経由して触媒コンバータ部18に至る。
ところで、内燃機関エンジンの始動直後は、排気ガスに含まれる燃料の未燃焼成分の主要素である炭化水素の濃度が高い一方、三元触媒26の温度すなわち触媒活性が低いため、三元触媒26によっては排気ガス中の炭化水素を効果的に浄化することが困難である。他方、HC吸着部14のHC吸着剤34は、その温度が低い場合に排気ガス中の炭化水素を吸着し、その温度が高くなると吸着した炭化水素を脱離する。また、内燃機関エンジンは、その始動後には、速やかに通常の運転温度まで昇温(暖機)されることが好ましい。
ここで、排気システム10では、上記の通り内燃機関エンジンの始動直後に弁装置22がバイパス流路20を閉止するため、排気ガス中の炭化水素がHC吸着部14のHC吸着部14のHC吸着剤34に吸着される。さらに、排気ガスは排気熱回収部16に至り、該排気熱回収部16の排気ガス流路36を流れる排気ガスと冷却水流路40を流れるエンジン冷却水との熱交換によって、排気ガスの熱がエンジン冷却水に回収される。このエンジン冷却水が内燃機関エンジンを流通することで、該内燃機関エンジンの暖機が促進される。
排気熱回収部16の排気ガス流路36を通過した排気ガスは、触媒コンバータ部18に至り、触媒コンバータ部18を通過しながら三元触媒26を昇温する。触媒コンバータ部18を通過した排気ガスは、図示しないマフラを経由して大気開放端12Bから大気開放される。この間、HC吸着剤34、三元触媒26の温度が共に高くなり、HC吸着剤34は吸着した炭化水素を脱離し、三元触媒26はHC吸着剤34から脱離された排気ガス中の炭化水素を、排気ガス中の一酸化炭素や窒素酸化物等と共に浄化する。
排気系ECU24は、エンジンスタート信号が入力されてから所定時間が経過すると、アクチュエータ25の作動を停止する。すると、弁装置22のバルブ42は、付勢部材に付勢力にて開放位置に復帰し、バイパス流路20(中間ケース30の上流端30B)が開放される。すると、図2(B)に示される如く、排気管12に導入された排気ガスは、主にバイパス流路20を経由して触媒コンバータ部18に至り、該触媒コンバータ部18にて浄化されて大気開放端12Bから大気開放される。これにより、排気システム10では、バイパス流路20を閉止している場合と比較して、内燃機関エンジンの排気ガス排出に伴う背圧が低減され、また排気ガスから不要な熱を回収してラジエータの負荷を増大させることが防止される。
以上説明したように排気システム10では、HC吸着部14、排気熱回収部16を機能させる時期を、共に内燃機関エンジンの始動直後からの一定期間とすることで、これらHC吸着部14、排気熱回収部16に排気ガスを供給するように流路を切り替えるための弁装置22(バルブ42)を共通化することができた。これにより、これらHC吸着部14、排気熱回収部16に個別に排気ガスを供給し得るようにした構成と比較して、弁装置22の数すなわち部品点数を削減することができる。また、HC吸着部14、排気熱回収部16に個別に排気ガスを供給し得るようにした構成では、これらを独立してバイパスするための複数のバイパス経路が必要になるが、排気システム10では、HC吸着部14と排気熱回収部16とで共通のバイパス流路20を備えれば足り、全体構成が簡素化される。
また、排気システム10では、HC吸着部14、排気熱回収部16、触媒コンバータ部18、弁装置22(の機械部分)が、全体として共通のケースとして把握可能なアウタケース32内に一体的に構成された排気系部品50を備えるため、取り扱いが容易である。そして、排気システム10の排気系部品50では、上記の如く弁装置22、バイパス流路20が共通化されているので、全体としてコンパクトに一体化された構成が実現されている。
特に、排気システム10では、図3に示される如く排気ガス流れに対し(フロー的に)直列に配置されるHC吸着部14と排気熱回収部16とが、排気系部品50においてアウタケース32の長手方向に(機械的にも)直列に配置され、かつこれらの軸心部に触媒コンバータ部18が配置されるので、排気系部品50(主にアウタケース32)の全長を短く抑えてコンパクトな構成とされている。また特に、排気系部品50では、触媒コンバータ部18の排気ガス入口である触媒ケース28の上流端28Bが、HC吸着部14の排気ガス入口(バイパス流路20との分岐)を成すアウタケース32の上流端32Aと同じ側に位置するため、バイパス流路20を短く構成することができる。この実施形態では、バイパス流路20は、実質的にバルブ42の動作スペースを確保しうる程度の中間ケース30の上流端30Bで足り、排気システム10を一層コンパクトに構成することができる。
なお、上記実施形態では、HC吸着部14、排気熱回収部16の軸心部に触媒コンバータ部18を配置して排気システム10を構成した例を示したが、本発明はこれに限定されず、図3に示すフロー図でモデル化される構成であれば如何なる構成としても良い。したがって例えば、HC吸着部14、排気熱回収部16、触媒コンバータ部18、弁装置22等の各構成要素を個別に排気管12(排気ガス排出経路)に配設することもでき、また例えば、図4に示す如き変形例に係る排気システム60とすることも可能である。
排気システム60では、排気系部品50に代えて排気系部品70を備えている。この排気系部品70では、触媒ケース28の上流端28Bにバイパス流路20を構成するバイパス管62の下流端が接続されており、バイパス管62の外側にHC吸着部14、排気熱回収部16を構成するアウタケース32が接合されている。バイパス管62における弁装置22の前側にはHC吸着部14に連通する窓部64が形成され、バイパス管62における下流端32Bの近傍には窓部66が形成されている。したがって、排気系部品70を備えた排気システム60では、触媒コンバータ部18の前方にHC吸着部14、排気熱回収部16が配置され、弁装置22によるバイパス流路20の閉止状態では、窓部64からHC吸着部14に排気ガスが流入し、排気熱回収部16の排気ガス流路36を通過した排気ガスは窓部66から触媒コンバータ部18に至る構成とされている。
変形例に係る排気システム60の他の構成は排気システム10の対応する構成と同じであり、この排気システム60によっても、触媒コンバータ部18がHC吸着部14、排気熱回収部16の軸心部に配置されることによる効果を除いて、排気システム10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、排気システム60では、排気システム10の排気系部品50と比較して、排気系部品70の全長が長くなる一方、外径を小さく抑えることができる。
なお、上記実施形態及び変形例では、バキューム式のアクチュエータ25を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、モータ式のアクチュエータを用いても良い。
また、上記実施形態では、排気系ECU24がエンジン始動から所定時間が経過するまでアクチュエータ25を作動させる制御例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えばエンジン冷却水温が所定温度以上になるまでアクチュエータ25を作動させる制御とすることも可能である。さらに、排気系ECU24を備える構成に代えて、例えば、エンジン冷却水温が上昇した場合に膨張するワックスによって弁装置22のレバー48を駆動するサーもアクチュエータを設け、制御することなくバイパス流路20の開閉を自動的に切り替えるようにしても良い。
本発明の実施形態に係る排気システムの要部を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る排気システムの排気ガス流れを示す図であって、(A)はエンジン始動直後の排気ガス流れを示す側断面図、(B)はエンジンの通常運転温度での時の排気ガス流れを示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る排気システムの概略全体構成を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る排気システムの変形例を示す側断面図である。
符号の説明
10 排気システム(排気系構造)
12 排気管(排気ガスの排出経路)
14 HC吸着部(吸着部)
16 排気熱回収部(熱交換部)
18 触媒コンバータ部(排気浄化部)
20 バイパス流路(バイパス流路部)
22 弁装置
26 三元触媒(触媒)
32 アウタケース(ケース)
34 吸着剤
60 排気システム(排気系構造)

Claims (4)

  1. 内燃機関が排出する排気ガスの排出経路中に設けられ、所定温度以下の前記排気ガスから炭化水素を吸着するための吸着剤を有する吸着部と、
    前記吸着部に対し前記排気ガス流れ方向の下流側に設けられ、前記内燃機関を冷却するための冷却液と前記排気ガスとの熱交換を行う熱交換部と、
    前記熱交換部に対し前記排気ガスの流れ方向の下流側に設けられ、通過する前記排気ガスを浄化するための触媒を有する排気浄化部と、
    前記吸着部及び前記熱交換部をバイパスして前記排気浄化部の排気ガス流れ方向の上流側に合流するバイパス流路部と、
    前記バイパス流路部を開閉するための弁装置と、
    を備えた排気系構造。
  2. 前記吸着部と前記熱交換部の排気ガス流路とは、共通のケース内に構成されている請求項1記載の排気系構造。
  3. 前記排気浄化部は、筒状に形成された前記ケース内で前記吸着部及び熱交換部と同軸的に配置されている請求項2記載の排気系構造。
  4. 前記吸着部と前記熱交換部の排気ガス流路とは前記ケースの長手方向に直列に配置されており、
    前記吸着部への排気ガス入口及び前記排気浄化部の排気ガス入口は、前記ケースの長手方向における同じ側に配置されている請求項3記載の排気系構造。
JP2006198477A 2006-07-20 2006-07-20 排気系構造 Expired - Fee Related JP4649375B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006198477A JP4649375B2 (ja) 2006-07-20 2006-07-20 排気系構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006198477A JP4649375B2 (ja) 2006-07-20 2006-07-20 排気系構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008025450A true JP2008025450A (ja) 2008-02-07
JP4649375B2 JP4649375B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=39116342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006198477A Expired - Fee Related JP4649375B2 (ja) 2006-07-20 2006-07-20 排気系構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4649375B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013068378A (ja) * 2011-09-25 2013-04-18 Yutaka Giken Co Ltd 熱交換器
CN103628963A (zh) * 2012-08-24 2014-03-12 埃贝施佩歇尔排气技术有限及两合公司 四通排气阀
KR102061216B1 (ko) 2017-10-20 2019-12-31 현대머티리얼 주식회사 배기가스 처리용 일체형 반응기
CN112484551A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 日本碍子株式会社 热交换器
CN112484552A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 日本碍子株式会社 热交换器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63160314U (ja) * 1987-04-09 1988-10-20
JPH11218020A (ja) * 1997-10-10 1999-08-10 Valeo Thermique Moteur 自動車の内燃機関のための排気装置
JP2001132437A (ja) * 1999-11-02 2001-05-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63160314U (ja) * 1987-04-09 1988-10-20
JPH11218020A (ja) * 1997-10-10 1999-08-10 Valeo Thermique Moteur 自動車の内燃機関のための排気装置
JP2001132437A (ja) * 1999-11-02 2001-05-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013068378A (ja) * 2011-09-25 2013-04-18 Yutaka Giken Co Ltd 熱交換器
CN103628963A (zh) * 2012-08-24 2014-03-12 埃贝施佩歇尔排气技术有限及两合公司 四通排气阀
JP2014059055A (ja) * 2012-08-24 2014-04-03 Eberspaecher Exhaust Technology Gmbh & Co Kg 四方排気ガス弁
US9074522B2 (en) 2012-08-24 2015-07-07 Eberspaecher Exhaust Technology Gmbh & Co. Kg Four-way exhaust gas valve
CN103628963B (zh) * 2012-08-24 2016-06-29 埃贝施佩歇尔排气技术有限及两合公司 四通排气阀
KR102061216B1 (ko) 2017-10-20 2019-12-31 현대머티리얼 주식회사 배기가스 처리용 일체형 반응기
CN112484551A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 日本碍子株式会社 热交换器
CN112484552A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 日本碍子株式会社 热交换器
CN112484551B (zh) * 2019-09-12 2023-02-24 日本碍子株式会社 热交换器
CN112484552B (zh) * 2019-09-12 2023-02-28 日本碍子株式会社 热交换器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4649375B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005299631A (ja) 自動車排気ガス浄化システム
JP4649375B2 (ja) 排気系構造
JP5141479B2 (ja) 排気ガス浄化システム及び排気ガス浄化方法
JP2007239595A (ja) 排気系熱交換器の配置構造
JP2008163773A (ja) 排気マニホルド、egr装置、および排気ガス利用装置
JPH02173312A (ja) 触媒コンバータ
JPH0674019A (ja) 排気ガス浄化装置
KR100844562B1 (ko) 차량의 배기가스 정화장치 및 그 방법
JP2010101303A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000008841A (ja) 排気ガス浄化装置
JP4915242B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2019199852A (ja) 排気熱回収浄化複合装置
JP3685809B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JPH05171929A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000073747A (ja) 触媒システム
JP3715134B2 (ja) 自動車用排ガス浄化装置
JP3116627B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP2009114885A (ja) 排気通路構造
JP3433461B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP3876757B2 (ja) 排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法
JP3343948B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JPH0742539A (ja) 排気浄化装置
JP3178142B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JPH10184346A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2008215279A (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101213

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4649375

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees