JP2008020364A - 電磁流量計 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の電磁流量計は、励磁コイルの線間の著しい励磁コイルの絶縁劣化や部分的なショートが生じた場合は、励磁コイルにより発生する磁界の大きさが変化するが、これを検出することが出来ないという課題がある。
【解決手段】励磁回路から励磁コイルに励磁電流を供給して磁場を発生させ、先の磁場を測定流体に印加して先の測定流体の流速に比例する信号電圧を検出電極により検出し、先の信号電圧を用いてメモリを伴う演算手段により流量演算して出力する電磁流量計であって、先の励磁コイルの線間の絶縁劣化を先の励磁コイルのインダクタンスの変化から診断する絶縁劣化診断部を具備するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】励磁回路から励磁コイルに励磁電流を供給して磁場を発生させ、先の磁場を測定流体に印加して先の測定流体の流速に比例する信号電圧を検出電極により検出し、先の信号電圧を用いてメモリを伴う演算手段により流量演算して出力する電磁流量計であって、先の励磁コイルの線間の絶縁劣化を先の励磁コイルのインダクタンスの変化から診断する絶縁劣化診断部を具備するようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、励磁回路から励磁コイルに励磁電流を供給して磁場を発生させ、前記磁場を測定流体に印加して前記測定流体の流速に比例する信号電圧を検出電極により検出し、前記信号電圧を用いてメモリを伴う演算手段により流量演算して出力する電磁流量計に係り、特に励磁コイルの線間の絶縁劣化を診断する機能を備えた電磁流量計に関する。
図4に従来の電磁流量計の構成を示す。図4において、検出部10は、パイプ11とこの内面を絶縁性の材料で覆ったライニング12、流量信号を検出する一対の検出電極13、14、この流量信号測定の基準電位となるアース電極15、流体中に磁界を発生させる励磁コイル16等より構成されている。
流量信号の大きさは、励磁コイル16により発生する磁界に比例しさらに磁界の大きさは励磁コイル16に流れる励磁電流Ifの大きさに比例する。即ち、流量信号の大きさは、励磁コイル16に流れる励磁電流Ifの大きさに比例する。
検出電極13,14で発生した流量信号は、変換部20の高インピーダンスの前置増幅器21,22にそれぞれ入力され、信号源抵抗の変化によるスパン誤差が発生しないようにする。
検出電極13と検出電極14で発生した信号は逆極性であること、及び検出電極13,14に重畳するコモンモードノイズを除去するため差動増幅器23に入力し、更に流量信号に重畳した直流電圧を除去するためハイパスフイルタ24を通し、A/D変換に適したレベルまで増幅器25で増幅し、A/D変換器26でデジタル量に変換する。デジタル量に変換した後は、CPU(Central Processing unit)で構成される演算手段27で必要な信号処理を行い、流量を演算する。
励磁コイル16には、流量信号が交流となるように低周波でかつ一定時間経過後は定電流Icとなるような励磁電流Ifが励磁回路30から供給される。定電流Icの値は、周囲温度の影響や励磁コイル16の抵抗Rc変化により変動するので、流量信号の大きさも変動し指示誤差となる。
これを防止するため、A/D変換器26で得られた信号は、励磁電流Ifで割算し規格化される。これにより、両者の比は、励磁電流が変化しても一定で変わらないため指示誤差が生じない。なお、励磁電流Ifは電流検出抵抗Rsで検出された後、A/D変換器31でデジタル量に変換する。
演算手段27は、流量演算や励磁回路30の制御、出力の制御を行う。演算手段27のこれらの演算のためのタイミングは、クロック(CLK)32から供給される。演算手段27で実行されるプログラムは、ROM(Read-Only Memory)33に格納されており、演算や制御の過程で使用する数値はRAM(Random Access read write Memory)34に一時的に保存される。
また、流量信号の測定、出力等に必要なパラメータはEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)35に格納される。そして、これ等のROM33、RAM34、EEPROM35はメモリ36を構成している。
演算手段27で流量演算された結果は、電流出力回路37やパルス出力回路38、双方向通信回路39等により外部に出力される。また、現在の測定結果や診断結果は表示器40に表示される。流量計に異常が発生した場合は、アラーム出力回路41で外部に異常を知らせることが可能である。
下記の特許文献1には、励磁コイルのアース電極との間の絶縁劣化の状態を診断する構成の電磁流量計が記載されている。
しかし、このような電磁流量計は、励磁コイルの線間の著しい励磁コイルの絶縁劣化や部分的なショートが生じた場合は、励磁コイルにより発生する磁界の大きさが変化するが、これを検出することが出来ないという課題がある。
従って、本発明の目的は、励磁コイルの線間の著しい励磁コイルの絶縁劣化や部分的なショートが生じた場合は、励磁コイルのインダクタンスが変化するので、これを検出することにより、励磁コイルの部分的なショートや著しい絶縁劣化の診断を行うことの出来る電磁流量計を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、励磁回路から励磁コイルに励磁電流を供給して磁場を発生させ、先の磁場を測定流体に印加して先の測定流体の流速に比例する信号電圧を検出電極により検出し、先の信号電圧を用いてメモリを伴う演算手段により流量演算して出力する電磁流量計において、
先の励磁コイルの線間の絶縁劣化を先の励磁コイルのインダクタンスの変化から診断する絶縁劣化診断部を具備するようにしたものである。
先の励磁コイルの線間の絶縁劣化を先の励磁コイルのインダクタンスの変化から診断する絶縁劣化診断部を具備するようにしたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
先の絶縁劣化診断部は、励磁測定回路で励磁電流が流れ初めてから所定の定常状態に達するまでの過渡期間trと先の定常状態における励磁電流の定常値Icと励磁電圧Vcとが測定された測定結果を用いてインダクタンス演算部で演算された測定インダクタンスLmに対して、先のメモリに予め格納された正常インダクタンスLsと先の測定インダクタンスLmの良否判定の判定基準値とを用いて、先の励磁コイルの線間の絶縁劣化を診断することを特徴とするものである。
先の絶縁劣化診断部は、励磁測定回路で励磁電流が流れ初めてから所定の定常状態に達するまでの過渡期間trと先の定常状態における励磁電流の定常値Icと励磁電圧Vcとが測定された測定結果を用いてインダクタンス演算部で演算された測定インダクタンスLmに対して、先のメモリに予め格納された正常インダクタンスLsと先の測定インダクタンスLmの良否判定の判定基準値とを用いて、先の励磁コイルの線間の絶縁劣化を診断することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
先のインダクタンス演算部によるインダクタンスLmの演算は、Rcを励磁コイルの抵抗として、
Lm=tr・Rc/ln[1−Ic/(Vc/Rc)]
の式により演算することを特徴とするものである。
先のインダクタンス演算部によるインダクタンスLmの演算は、Rcを励磁コイルの抵抗として、
Lm=tr・Rc/ln[1−Ic/(Vc/Rc)]
の式により演算することを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項2若しくは請求項3いずれかに記載の発明において、
先のメモリに格納された正常なインダクタンスLsと先のインダクタンス演算部で算出された測定インダクタンスLmとを比較し、先の測定インダクタンスLmが予め定めた範囲外になった場合は、警報を出力することを特徴とするものである。
先のメモリに格納された正常なインダクタンスLsと先のインダクタンス演算部で算出された測定インダクタンスLmとを比較し、先の測定インダクタンスLmが予め定めた範囲外になった場合は、警報を出力することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1若しくは請求項2若しくは請求項3若しくは請求項4いずれかに記載の発明において、
先の絶縁劣化は、先の励磁コイルの線間が部分的にショートした場合を含むことを特徴とするものである。
先の絶縁劣化は、先の励磁コイルの線間が部分的にショートした場合を含むことを特徴とするものである。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1,2,3,4および5の発明によれば、励磁コイルの線間が部分的にショートした場合には、流体中に発生する磁界の大きさが低下し、電極で検出する流量信号も低下し、電磁流量計の指示誤差が発生するので、絶縁劣化診断部により、励磁コイルのインダクタンスの低下を検出することにより、励磁コイルの巻線間の絶縁劣化又はショートの状態を診断することが出来る効果がある。
また、必要に応じて、絶縁劣化診断部は、測定インダクタンスの変化をベースとする情報により、絶縁劣化又はショートの状態の表示やアラーム出力、或いは通信により指示誤差が発生したことを外部に通知することが出来る。
請求項1,2,3,4および5の発明によれば、励磁コイルの線間が部分的にショートした場合には、流体中に発生する磁界の大きさが低下し、電極で検出する流量信号も低下し、電磁流量計の指示誤差が発生するので、絶縁劣化診断部により、励磁コイルのインダクタンスの低下を検出することにより、励磁コイルの巻線間の絶縁劣化又はショートの状態を診断することが出来る効果がある。
また、必要に応じて、絶縁劣化診断部は、測定インダクタンスの変化をベースとする情報により、絶縁劣化又はショートの状態の表示やアラーム出力、或いは通信により指示誤差が発生したことを外部に通知することが出来る。
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る電磁流量計の1実施例を示す構成図である。なお、図4に示す従来の電磁流量計の構成要素と同一の機能を有する部分は同一の符号を付して簡単のため適宜にその説明を省略する。
先ず、本発明に係る電磁流量計について説明する前に、以後の説明に必要な励磁回路30について説明する。図2は励磁回路30の内部構成の例であり、図3は図2の構成の動作を説明する波形図である。
図2において、励磁コイル16は、等価的にはコイル抵抗Rcとコイルのインダクタンスとの要素より構成されている。そして、励磁回路30のスイッチSW1〜SW4はブリッジ状に接続されており、その出力端は励磁コイル16に接続されている。
また、励磁回路30のスイッチSW1〜SW4の電源端は、励磁電源Veから定電流回路CCを介して接続されている。そして、スイッチSW1、4がONのときは、スイッチSW2、3はOFFとなるように図1に示す演算手段50から出力される制御信号S1〜S4により制御されている。
以上の構成において、図3(a)の励磁タイミングに従い、制御信号S1、S4(図3(b))に制御されてスイッチSW1、4がON(図3(c))で、制御信号S2、S3(図3(d))に制御されてスイッチSW2、3がOFF(図3(e))のときは、励磁電流If(図3(f))は、励磁電源Ve、定電流回路CC、SW1、電流検出抵抗Rs、励磁コイル16、SW4を経て励磁電源Veに戻る。
一方、スイッチSW1、4がOFFでスイッチSW2、3がONのときは、励磁電流Ifは、逆の方向で、励磁電源Ve、定電流回路CC、SW2、励磁コイル16、電流検出抵抗Rs、SW3を経て励磁電源Veに戻る。
そして、励磁コイル16に流れる励磁電流If(図3(f))が定電流回路CCの定電流値Icに達するまでには、励磁コイル16には励磁電源Veの電圧Veが印加(図3(g))され、定電流回路CCは定電流回路として動作しない。そして、励磁コイル16に流れる励磁電流Ifが一定値Icに達すると定電流回路CCが動作し、スイッチの切り替わりまでIcが一定になるように制御する(図3(f))。
この過渡状態のときの励磁電流If(t)と励磁電圧Ve、コイル抵抗RcとコイルのインダクタンスLとは、次式(1)のような関係がある。
Ie(t)=Ve・Rc{1−exp(―t/(L/Rc))}………(1)
Ie(t)=Ve・Rc{1−exp(―t/(L/Rc))}………(1)
更に、Ie(t)=Icになる時間trとすると(1)式より、インダクタンスLは、次式(2)となる。
L=tr・Rc/ln{1−Ic/(Ve/Rc)} ………(2)
L=tr・Rc/ln{1−Ic/(Ve/Rc)} ………(2)
従って、右辺のtr、Rc,Ic,Veを測定することが出来れば、励磁コイルのインダクタンスLを求めることが出来る。
そこで、正常時のインダクタンスLsを予めEEPROM51に保存しておき、これと測定結果を比較することにより、励磁コイル16の絶縁劣化診断が可能である。
そこで、正常時のインダクタンスLsを予めEEPROM51に保存しておき、これと測定結果を比較することにより、励磁コイル16の絶縁劣化診断が可能である。
次に、この絶縁劣化診断について、図1を用いて具体的に説明する。図1において、励磁コイル16に印加される励磁電圧を検出するための抵抗R1、R2が励磁コイル16と並列に接続されている。励磁コイル16の抵抗Rcに比べて抵抗R1は十分に大きな値に選び抵抗R1,R2に流れる電流の大きさが励磁電流Ifに比べて無視出来るようにする。
抵抗R1と抵抗R2で抵抗分圧された分圧電圧Vdは、コンパレータ52に入力され、基準電圧Vrと比較される。基準電圧Vrは分圧電圧Vdより十分大きく、かつ励磁の立ち上げ電圧Vesに比べ十分小さい値としておく(図3(h))。これにより、コンパレータ52の出力は励磁電圧Veが励磁コイルに印加されている間ハイレベルとなるようにロジックを決める。
コンパレータ52の出力がハイレベルになった期間のみカウンタ53でクロック32を計数する。計測した結果(n回)は演算手段50に入力する。なお、クロック32は水晶発振器等で周波数が環境変動の影響を受けにくいものを使用する。
ここで、クロックの周期をTcとすると、コンパレータ52の出力ハイレベルの期間(tr)は、
tr=Tc×n …………(3)
で表すことができる。このハイレベルの期間trは、励磁電流Ifの過渡期間(図3(f))に相当する。
tr=Tc×n …………(3)
で表すことができる。このハイレベルの期間trは、励磁電流Ifの過渡期間(図3(f))に相当する。
次に、定電流回路CCの定電流Icは、電流検出抵抗Rsで検出し、更にA/D変換器31でデジタル量に変換して求めることが出来る。
更に、励磁電流の定常状態における励磁電圧Vcは、励磁コイル16に印加される電圧を抵抗R1とR2で分圧した分圧電圧VdをA/D変換器54でデジタル量に変換して求めることが出来る。分圧電圧Vdより励磁電圧Vcは次の(4)式より求めることが出来る。
Vc=[(R1+R2)/R1]Vd …………(4)
Vc=[(R1+R2)/R1]Vd …………(4)
以上の、励磁電流が流れ初めてから所定の定常状態に達するまでの過渡期間tr、定常状態における励磁電流の定常値Ic、定常状態における励磁電圧Vc等は、既述のごとく、電流検出抵抗Rs、抵抗R1と抵抗R2、コンパレータ52、基準電圧Vr、A/D変換器31、A/D変換器54、カウンタ53等で構成される励磁測定回路55で測定される。
演算手段50の内部に設けられたインダクタンス演算部56は、励磁測定回路55で測定された過渡期間tr、定常値Ic、励磁電圧Vc等を用いて、(2)式で示す励磁コイル16のインダクタンスLを求める演算を実行して、測定インダクタンスLmを求める。 この測定インダクタンスLmは、ばらつくことが予想されるので、必要に応じて平均値をとる等、統計的な処理を行う。
この際に、(2)式のコイル抵抗Rcは、励磁電圧Vcおよび定電流値Icにより、次の(5)式の演算をして求める。
Rc=Vc/Ic …………(5)
Rc=Vc/Ic …………(5)
次に、励磁コイル16が正常であると明確に判る時点、例えば製品出荷時、点検時で励磁コイル16の正常インダクタンスLsを求めておき、この値をEEPROM51に保存しておく。また、異常を判定するための良否判定の判定基準値もEEPROM51に予め保存しておく。
更に、ROM57には、インダクタンス演算部56での各種演算手順、後述する絶縁劣化診断部58での各種演算手順がプログラムとして格納されている。そして、以上のROM57、EEPROM51、及びRAM34等は本発明のメモリ59を構成している。
そして、演算手段50の内部に設けられた絶縁劣化診断部58は、インダクタンス演算部56により演算された測定インダクタンスLmと、EEPROM51に予め保存された正常インダクタンスLsとを比較し、EEPROM51に予め保存された励磁コイル16の異常を判定するための良否判定の判定基準値に照らして、良否の判定を行う。これにより、励磁コイルの絶縁劣化の診断を行う。
異常と判断された場合は、アラーム出力回路41で外部に異常を知らせる。また、必要に応じて、診断結果は表示器40に表示する。
10 検出部
11 パイプ
12 ライニング
13,14 検出電極
15 アース電極
16 励磁コイル
20 変換部
21,22 前置増幅器
23 差動増幅器
24 ハイパスフイルタ
25 増幅器
26、31、54 A/D変換器
27、50 演算手段
30 励磁回路
32 クロック
33、57 ROM
34 RAM
35、51 EEPROM
36、59 メモリ
37 電流出力回路
38 パルス出力回路
39 双方向通信回路
40 表示器
41 アラーム出力回路
52 コンパレータ
53 カウンタ
55 励磁測定回路
56 インダクタンス演算部
58 絶縁劣化診断部
11 パイプ
12 ライニング
13,14 検出電極
15 アース電極
16 励磁コイル
20 変換部
21,22 前置増幅器
23 差動増幅器
24 ハイパスフイルタ
25 増幅器
26、31、54 A/D変換器
27、50 演算手段
30 励磁回路
32 クロック
33、57 ROM
34 RAM
35、51 EEPROM
36、59 メモリ
37 電流出力回路
38 パルス出力回路
39 双方向通信回路
40 表示器
41 アラーム出力回路
52 コンパレータ
53 カウンタ
55 励磁測定回路
56 インダクタンス演算部
58 絶縁劣化診断部
Claims (5)
- 励磁回路から励磁コイルに励磁電流を供給して磁場を発生させ、前記磁場を測定流体に印加して前記測定流体の流速に比例する信号電圧を検出電極により検出し、前記信号電圧を用いてメモリを伴う演算手段により流量演算して出力する電磁流量計において、
前記励磁コイルの線間の絶縁劣化を前記励磁コイルのインダクタンスの変化から診断する絶縁劣化診断部を具備する
ことを特徴とする電磁流量計。 - 前記絶縁劣化診断部は、励磁測定回路で励磁電流が流れ初めてから所定の定常状態に達するまでの過渡期間trと前記定常状態における励磁電流の定常値Icと励磁電圧Vcとが測定された測定結果を用いてインダクタンス演算部で演算された測定インダクタンスLmに対して、前記メモリに予め格納された正常インダクタンスLsと前記測定インダクタンスLmの良否判定の判定基準値とを用いて、前記励磁コイルの線間の絶縁劣化を診断する
ことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。 - 前記インダクタンス演算部による測定インダクタンスLmの演算は、Rcを励磁コイルの抵抗として、
Lm=tr・Rc/ln[1−Ic/(Vc/Rc)]
の式により演算する
ことを特徴とする請求項2記載の電磁流量計。 - 前記メモリに格納された正常インダクタンスLsと前記インダクタンス演算部で算出された測定インダクタンスLmとを比較し、前記測定インダクタンスLmが予め定めた範囲外になった場合は、警報を出力する
ことを特徴とする請求項2又は3記載の電磁流量計。 - 前記絶縁劣化は、前記励磁コイルの線間が部分的にショートした場合を含む
ことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4記載の電磁流量計。
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2006
- 2006-07-13 JP JP2006193225A patent/JP2008020364A/ja active Pending
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