JP4488344B2 - 水道メータ - Google Patents

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本発明は、磁石付きの翼車の上方に磁気センサを備え、その磁気センサの検出信号が、所定の基準電圧より大きいか否かに応じてL又はHの何れかのレベルに切り替わる矩形信号を生成し、その矩形信号の波の数をカウントして水道水の流量を計測する水道メータに関する。
この種の磁気センサを内蔵した水道メータでは、外面に磁石が近づけられるような悪戯が行われると、誤作動して正確に水道水を計測できない場合がある。これに対し、従来の水道メータでは、水道水の流量を検出するための磁気センサとは別に異常検出用の磁気センサを備え、正常時には、これら両磁気センサの検出信号が共に変化し、外部から磁気を受けたときには、一方の磁気センサの検出信号が一定値に保持されるようにして、異常検出を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特許3225094号公報(段落[0008]、[0009])
しかしながら、上記した従来の水道メータでは、異常検出用の磁気センサが余分に必要になり、製造コストがかかっていた。また、磁石を近づけられる部位によっては異常を検出できない場合が起こり、広範囲で磁石接近の異常を検出するためには、磁気センサの数を増やす必要があったため、この点においても製造コストがかかる構成になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より低コストで、かつ広範囲に亘って磁石接近の異常を検出することが可能な水道メータの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る水道メータは、水道水の流れに応じて回転する翼車に磁石を固定すると共に磁石の上方に磁気センサを備え、磁気センサの検出信号が所定の基準電圧より大きいか否かに応じてL又はHの何れかのレベルに切り替わる矩形信号を生成し、その矩形信号の波の数をカウントして水道水の流量を求める水道メータにおいて、磁気センサは、対にして設けられると共に、一方の磁気センサに係る矩形信号がLレベルからHレベルに反転するときに、他方の磁気センサに係る矩形信号が、水道水の流れる向きに応じて、L又はHの何れかのレベルに区別されるようにそれら磁気センサが配置され、矩形信号のデューティ比が、所定の基準値と一致したか否かに基づいて異常を検出する異常検出手段と、一方の磁気センサに係る矩形信号のレベルが反転するときに、他方の磁気センサに係る矩形信号がL又はHの何れのレベルであるかに基づいて、水道水が流れる向きを判別する正逆判別手段と、正常時には、矩形信号の波の数から求めた流量を、水道水が流れる向きに応じて積算流量に加算又は減算し、異常検出手段が異常を検出した場合には、水道水の流れの向きに拘わらず、加算のみを行う積算演算手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の水道メータにおいて、異常検出手段が異常を検出した場合に作動して異常を報知する異常報知手段を備えたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の水道メータにおいて、所定のサンプリング周期で矩形信号がH又はLの何れのレベルであるかを判別し、HとLのレベルの反転回数に基づいて矩形信号の波の数をカウントするカウント手段を備え、異常検出手段が異常を検出した場合に作動して、矩形信号のうちH又はLの同一のレベルの最短連続時間が、少なくともサンプリング周期より長くなるように、検出信号又は基準電圧の何れかをオフセットさせるオフセット手段を備えたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載の水道メータにおいて、オフセット手段は、検出信号の山側と谷側との何れか一方に2種類のピーク値V1,V2を有しかつ他方側に1種類のピーク値V3を有する場合に、ピーク値V1,V2のうちピーク値V3に近い側のピーク値V2を選択し、Vth1=(V2+V3)/2によって定まる電圧Vth1を異常発生時の基準電圧として設定するところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載の水道メータにおいて、オフセット手段は、検出信号の最大値及び最小値の平均値を、異常発生時の基準電圧として設定するところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項又はに記載の水道メータにおいて、基準電圧を徐々に変更し、矩形信号の波の数の変化したときの基準電圧の値を、検出信号の最大値・最小値又は各ピーク値として求める波形電圧検出手段を備えたところに特徴を有する。
[請求項1の水道メータ]
請求項1の水道メータでは、磁気センサの検出信号から生成された矩形信号の波の数をカウントして水道水の流量が求められる。また、その矩形信号のデューティ比が基準値と一致した場合には、正常であると判断される。これに対し、水道メータの外面に磁石が近づけられると、磁気センサの検出信号の形状が正常時と異なった形状になる。これにより、その検出信号から生成された矩形信号のデューティ比が基準値と異なり、異常が検出される。このように、本発明では、水道水の流量計測に用いる矩形信号を、異常検出にも兼用したので、従来必要とされた異常検出用の磁気センサが不要になり、低コスト化が可能になる。また、水道水の流量計測に用いる矩形信号が影響を受ける全範囲において、磁石接近による異常を検出することができる。即ち、従来より広範囲に亘って磁石接近の異常を検出することが可能になる。これに加えて、請求項1の水道メータでは、正常時には、矩形信号の波の数から求めた流量を、水道水が流れる向きに応じて積算流量に加算又は減算し、異常時には、水道水の流れの向きに拘わらず、加算のみを行うので、本来、積算流量に加算すべき流量が、磁石接近の異常により減算されるような事態を防止することができる。
[請求項2の発明]
請求項2の水道メータでは、異常が検出された場合に報知を行うので、異常に対して迅速な対応が可能になる。
[請求項3,4,5の発明]
請求項の水道メータでは、矩形信号がH又はLの何れレベルであるかを所定のサンプリング周期で判別し、レベルの反転回数に基づいて矩形信号の波の数をカウントする。ここで、水道メータの外面に磁石が近づけられると、磁気センサの検出信号の一部に波高の小さな部分が混在し、矩形信号のうちH又はLの同一レベルの最短連続時間がサンプリング周期より短くなる事態が生じ得る。しかしながら、本発明によれば、矩形信号における同一のレベルの最短連続時間が少なくともサンプリング周期より長くなるように、検出信号又は基準電圧の何れかをオフセットさせるので、レベルの反転を読み飛ばすことがなくなり、矩形信号の波の数に基づいて流量を正確に計測することが可能になる。
具体的には、水道メータの外面に磁石が近づけられ、磁気センサの検出信号が山側と谷側の何れか一方に2つのピーク値V1,V2を有しかつ他方側に1つのピーク値V3を有する事態が起こった場合に、ピーク値V1,V2のうち、ピーク値V3に近い側のピーク値V2を選択し、Vth1=(V2+V3)/2、によって定まる電圧Vth1を、異常発生時の基準電圧として設定することによって、矩形信号における同一レベルの最短連続時間を少なくともサンプリング周期より長くすることができる(請求項の発明)。また、検出信号の最大値と最小値との平均値を、異常発生時の基準電圧として設定することによっても、矩形信号における同一レベルの最短連続時間を、少なくともサンプリング周期より長くすることができる(請求項の発明)。
[請求項の発明]
請求項の水道メータでは、基準電圧を徐々に変更し、矩形信号の波の数の変化したときの基準電圧の値を、検出信号の最大値・最小値又は各ピーク値として求めるので、これら検出信号の最大値等を求めるために別途回路を設ける場合に比べて製造コストを下げることができる。




[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示した本実施形態の水道メータ10は、内部に翼車12を備えている。翼車12は、上下方向に延びた軸体13から複数の翼14を側方に張り出してなり、軸体13を中心にして回転する。
軸体13の上端部には、回転検出用の磁石16が固定されている。この磁石16は、例えば軸体13の軸方向と直行する方向でN・S極に分極しており、これにより磁石16の上方には、略水平方向に沿って磁界(磁束)が延び、その磁界(磁束)の向きが翼車12の回転位置に応じて変化する。
水道メータ10のうち翼車12の上方には、計測部17が設けられている。また、計測部17のうち翼車12の回転軸の延長線上には、磁気センサ20が設けられ、この磁気センサ20を前記した磁石16の磁束が貫通している。そして、磁気センサ20が出力する検出信号は、磁束の向きに応じて大きさ(電圧)が変化し、例えば、翼車12と共に磁石16が一定速度で回転したときには、磁気センサ20の検出信号は、図3(A)に示すように正弦波になる。
計測部17には、磁気センサ20の出力線が接続された回路基板19が備えられている。図2には、この回路基板19に実装された矩形信号生成回路21が示されている。矩形信号生成回路21は、OPアンプ22を用いたコンパレータ回路であって、磁気センサ20の検出信号がOPアンプ22の反転端子に入力される一方、基準電圧回路23が出力した基準電圧(スレッシュホールド電圧)が、OPアンプ22の非反転端子に入力されている。
この構成により、矩形信号生成回路21の出力(詳細には、OPアンプ22の出力)は、磁気センサ20の検出信号が、基準電圧より大きくなった場合にLレベル(ローレベル)になる一方、小さくなった場合にHレベル(ハイレベル)になる。従って、矩形信号生成回路21に磁気センサ20の検出信号が入力されると、その検出信号に対応した矩形信号が磁気センサ20から出力される(図3(B)参照)。
基準電圧回路23は、基準電圧を変更して出力可能な構成になっている。具体的には、基準電圧回路23が、例えば直流電源と可変分圧回路とで構成され、その可変分圧回路の出力が基準電圧回路23の出力になっている。そして、後述する制御部24により可変分圧回路を作動させて、基準電圧回路23から出力される基準電圧が変更される。
矩形信号生成回路21が出力した矩形信号は、制御部24に取り込まれている。制御部24は、例えばCPUを備え、そのCPUが図示しない矩形信号処理プログラムを所定周期で実行することで矩形信号から水道水の流量を演算する。具体的には、制御部24は、所定のサンプリング周期で矩形信号の電圧値(レベル)をサンプリングし、その矩形信号がH又はLの何れのレベルであるかを判別する。そして、所定期間内に、矩形信号のレベルが反転した回数をカウントし、このカウント結果に応じて所定期間内に翼車12が何回転したかを求め、その翼車12の回転量に応じて、水道水の流量を演算する。
なお、制御部24により、矩形信号のレベルが反転した回数をカウントする処理が、本発明に係る「カウント手段」に相当する。
また、制御部24は、矩形信号におけるHレベルの連続時間とLレベルの連続時間とを求め、それら連続時間に基づいて矩形信号のデューティ比を演算している。そして、そのデューティ比が予め設定された基準値と所定の許容誤差範囲で一致したか否かをチェックする。ここで、矩形信号のデューティ比が、基準値と許容誤差範囲で一致した場合には、制御部24は、基準電圧回路23から正常時の基準電圧Vthを出力させる。
なお、水道水の流量の変化を考慮したとしても、磁気センサ20の検出信号は、大まかには正弦波になる。そして、正弦波と基準電圧Vthとに基づいて生成された矩形信号のデューティ比は略一定になる。従って、正常であれば、水道水の流量の大小に拘わらず、矩形信号のデューティ比は略一定になり基準値と一致し、異常なしと判断される。
ところで、水道メータ10の外面に磁石が近づけられると、磁気センサ20の検出信号の波形は図4(A)に示すように、検出信号における一部の谷側のピーク値Vdのみが他の谷側のピークVcに比べて高くなるか、或いは、図5(A)に示すように、検出信号における一部の山側のピーク値Veのみが他の山側のピークVhに比べて低くなる現象が起こる。すると、そのような異常は検出信号と正常時の基準電圧Vthとの大小比較によって生成される矩形信号には、図4(B)のP1及び図5(B)のP2に示すように、H又はLの同一レベルの連続時間が短くなった部分が生じる。これにより、矩形信号のデューティ比が正常時に対して変化し、矩形信号のデューティ比が、基準値と許容誤差範囲で一致しなかったと判別される。また、Hレベル又はLレベルの連続時間が、制御部24によるサンプリング周期より短くなると、矩形信号における波の一部がカウントされず、この場合も矩形信号のデューティ比が、基準値と許容誤差範囲で一致しなかったと判別される。
なお、本実施形態では、制御部24による矩形信号のデューティ比と基準値との一致の判別処理が、本発明に係る「異常検出手段」に相当する。
矩形信号のデューティ比が、基準値と許容誤差範囲で一致しなかった場合には、制御部24は、異常検出信号を出力すると共に、矩形信号のうちH又はLの同一レベルの最短連続時間が、少なくともサンプリング周期より長くなるように、基準電圧回路23により基準電圧をオフセットさせる。即ち、本実施形態では、制御部24と基準電圧回路23とによって、本発明に係る「オフセット手段」が構成されている。
具体的には、矩形信号のデューティ比が、基準値と許容誤差範囲で一致しなかった場合には、制御部24は、磁気センサ20の検出信号の山側と谷側のピーク値を求める。そのために、制御部24は、基準電圧が、検出信号の最小値より必ず小さくなる値から、検出信号の最大値より必ず大きくなる値まで徐々に変更し、この間に、矩形信号の波の数が変化したときの基準電圧の値を各ピーク値として記憶する。
なお、本実施形態では、制御部24が検出信号のピーク値を求める処理が、本発明に係る「波形電圧検出手段」に相当する。また、検出信号の各ピーク値を求めるために、磁気センサ20が出力した検出信号をA/Dコンバータを通して制御部24に取り込んでもよい。しかしながら、本実施形態のような構成にすれば、A/Dコンバータを設けた場合に比べて製造コストを下げることができる。
さて、図4(A)に示すように、検出信号が谷側に2種類のピーク値Vd,Vcを有しかつ山側に1種類のピーク値Vhを有する場合には、制御部24は、谷側のピーク値Vd,Vcのうち、山側のピーク値Vhに近い側のピーク値Vdを選択し、次式によって定まる電圧Vth1を、異常発生時の基準電圧として基準電圧回路23に出力させる。
Vth1=(Vd+Vh)/2
これにより、図4(B)から図4(C)への変化に示すように、矩形信号におけるHレベルの最短連続時間(図4(B)のP1参照)が、長くなるように修正され、矩形信号における波の数の正確にカウントされるようになる。
また、図5(A)に示すように、検出信号の山側に2種類のピーク値Ve,Vhを有しかつ谷側に1種類のピーク値Vcを有する場合には、制御部24は、山側のピーク値Ve,Vhのうち、谷側のピーク値Vcに近い側のピーク値Veを選択し、次式によって定まる電圧Vth1を、異常発生時の基準電圧として基準電圧回路23に出力させる。
Vth1=(Ve+Vc)/2
これにより、図5(B)から図5(C)への変化に示すように、矩形信号におけるLレベルの最短連続時間(図5(B)のP2参照)が、長くなるように修正され、矩形信号における波の数が正確にカウントされるようになる。
制御部24は、前述の如く、カウントした矩形信号における波の数に基づいて、水道メータ10を通過する水道水の流量及びその流量を積算した積算流量を演算する。そして、水道メータ10の上部に備えた表示器18にて、積算流量を表示する。また、制御部24は、矩形信号のデューティ比に基づいて異常を検出したときに、表示器18に対して異常検出信号を出力する。すると、表示器18に異常報知用のメッセージ又はマークが表示される。これにより、水道メータ10の検針員は異常に対して迅速な対応が可能になる。なお、本実施形態では、表示器18が本発明に係る「異常報知手段」に相当する。
このように本実施形態の水道メータ10によれば、水道水の流量計測に用いる矩形信号を、異常検出にも兼用したので、従来必要とされた異常検出用の磁気センサが不要になり、低コスト化が可能になる。また、水道水の流量計測に用いる矩形信号が影響を受ける全範囲において、磁石接近による異常を検出することができる。即ち、従来より広範囲に亘って磁石接近の異常を検出することが可能になる。
[第2実施形態]
本実施形態の水道メータは、前記第1実施形態に比べて、制御部が異常検出時の基準電圧を決定する演算式のみが異なる。具体的には、本実施形態の水道メータに備えた制御部では、検出信号の最大値と最小値との平均値を、異常発生時の基準電圧として設定するように構成されている。
この構成により、例えば、谷側に2種類のピーク値を有した検出信号(図6(A)参照)に基づいて矩形信号を生成した場合に、正常時の基準電圧Vthを用いたときに比べて、異常発生時の基準電圧Vth2を用いたときの方が、同一レベルの最短の連続時間が長くなる(図6(C)参照)。また、山側に2種類のピーク値を有した検出信号(図7(A)参照)に基づいて矩形信号を生成した場合も、正常時の基準電圧Vthを用いたときに比べて、異常発生時の基準電圧Vth2を用いたときの方が、同一レベルの最短の連続時間が長くなる(図7(C)参照)。これにより、本実施形態の水道メータによっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第3実施形態]
本実施形態の水道メータは、水道水が逆流し得る場所に使用される。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、同一部位に関しては、前記第1実施形態と同一の符号を付して重複説明は省略する。
本実施形態の水道メータは、水道水の流れの向きの相違に応じて翼車12の回転方向が異なるように構成されている。また、この水道メータには、図8に示すように、例えば前記第1実施形態で説明した磁気センサ20(以下、「第1の磁気センサ20」という)の上方に重ねて第2の磁気センサ20Aが設けられている。これら両磁気センサ20,20Aは、第2の磁気センサ20Aの検出信号が、第1の磁気センサ20の検出信号に対して電気的に90度位相がずれる配置になっている。
本実施形態の矩形信号生成回路21には、第2のOPアンプ22Aが備えられている。そして、この第2のOPアンプ22Aの反転入力端子に第2の磁気センサ20Aの検出信号が入力されている。また、第2のOPアンプ22Aの非反転入力端子には、第1の磁気センサ20用のOPアンプ22(以下、第1のOPアンプ22」という)の非反転入力端子と同様に、基準電圧回路23が出力した基準電圧が入力されている。これにより、第2のOPアンプ22Aは、第1の磁気センサ20と同様に矩形信号を出力する。そして、第1のOPアンプ22から出力された矩形信号(図9(A)参照)と、第2のOPアンプ22Aから出力された矩形信号(図9(B)参照)とは、電気的に90度位相がずれた関係になる。
制御部24は、これら第1と第2のOPアンプ22,22Aが出力した矩形信号に基づいて翼車12の回転方向を検出する。具体的には、水道メータ内を水道水が、正方向(例えば、図1の右方向)に流れて翼車12が正回転した場合には、図9に示すように、第1の磁気センサ20に係る矩形信号(図9(A)参照)がLレベルからHレベルに反転するときに、第2の磁気センサ20Aに係る矩形信号(図9(B)参照)がLレベルに保持される。一方、水道メータ内を水道水が逆方向(図1の左方向)に流れて翼車12が逆回転した場合には、図11に示すように、第1の磁気センサ20に係る矩形信号(図10(A)参照)がLレベルからHレベルに反転するときに、第2の磁気センサ20Aに係る矩形信号(図10(B)参照)がHレベルに保持される。
制御部24は、第1の磁気センサ20に係る矩形信号のレベルが反転するときに、第2の磁気センサ20Aに係る矩形信号がL又はHの何れのレベルであるかに基づいて、水道水が流れる向きを判別する(制御部24のこの処理が、本発明に係る「正逆判別手段」に相当する)。そして、水道水が正方向に流れているときには、第1の磁気センサ20に係る矩形信号中の波の数に基づいた流量を積算流量に対して加算処理する一方、水道水が逆方向に流れているときには、第1の磁気センサ20に係る矩形信号中の波の数に基づいた流量を積算流量に対して減算処理する。
ところで、水道メータの外面に磁石が近づけられると、水道水が正方向に流れていても、図11に示すように、第1の磁気センサ20に係る矩形信号(図11の(A)参照)がLレベルからHレベルに反転するときに、第2の磁気センサ20Aに係る矩形信号(図11(B)参照)がLレベルに保持されない場合が生じ得る(図11のP3参照)。そこで、本実施形態では、制御部24が、第1の磁気センサ20に係る矩形信号のデューティ比が基準値と許容誤差範囲で一致しないと判断したときには、水道水が流れる向きに拘わらず、積算流量に対する加算処理のみを行い、減算処理を停止する。即ち、本実施形態では、制御部24の上記したプログラム処理が、本発明に係る「積算演算手段」に相当する。
本実施形態の構成によれば、正常時には、矩形信号の波の数から求めた流量を、水道水が流れる向きに応じて積算流量に加算又は減算し、異常時には、水道水の流れの向きに拘わらず、加算のみを行うので、本来、積算流量に加算すべき流量が、磁石接近の異常により減算されるような事態を防止することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明に係る「オフセット手段」は、前記第1実施形態のように基準電圧をオフセットさせる構成としてもよいし、基準電圧を一定に保持して検出信号をオフセットさせる構成としてもよい。具体的には、図12に示すように、直流電源27Aの出力電圧を可変分圧回路27Bにて分圧し、この可変分圧回路27Bの出力と、磁気センサ20の出力との間に、別途、分圧回路27Cを設け、この分圧回路27Cの出力をOPアンプ22の反転入力端子に入力する一方、非反転入力端子をグランドに接続して、矩形信号生成回路21Aを構成してもよい。
(2)前記第1実施形態の水道メータ10は、制御部24が異常を検出した場合に、表示器18に異常報知用のメッセージ又はマークが表示される構成であったが、水道メータに外部通信機能を備え、異常があった旨の連絡を水道管理局に自動送信する構成としてもよい。
本発明の第1実施形態に係る水道メータの側断面図 矩形信号生成回路の回路図 磁気センサ及び矩形信号生成回路の出力波形の概念図 磁気センサ及び矩形信号生成回路の出力波形の概念図 磁気センサ及び矩形信号生成回路の出力波形の概念図 第2実施形態に係る磁気センサ及び矩形信号生成回路の出力波形の概念図 磁気センサ及び矩形信号生成回路の出力波形の概念図 第3実施形態に係る矩形信号生成回路の回路図 翼車が正回転した場合の矩形信号生成回路の出力波形の概念図 翼車が逆回転した場合の矩形信号生成回路の出力波形の概念図 異常事における矩形信号生成回路の出力波形の概念図 矩形信号生成回路の回路図
符号の説明
10 水道メータ
12 翼車
16 磁石
18 表示器
20,20A 磁気センサ
21,21A 矩形信号生成回路
23,27 基準電圧回路
24 制御部

Claims (6)

  1. 水道水の流れに応じて回転する翼車に磁石を固定すると共に前記磁石の上方に磁気センサを備え、前記磁気センサの検出信号が所定の基準電圧より大きいか否かに応じてL又はHの何れかのレベルに切り替わる矩形信号を生成し、その矩形信号の波の数をカウントして水道水の流量を求める水道メータにおいて、
    前記磁気センサは、対にして設けられると共に、一方の前記磁気センサに係る矩形信号がLレベルからHレベルに反転するときに、他方の前記磁気センサに係る矩形信号が、水道水の流れる向きに応じて、L又はHの何れかのレベルに区別されるようにそれら磁気センサが配置され、
    前記矩形信号のデューティ比が、所定の基準値と一致したか否かに基づいて異常を検出する異常検出手段と
    一方の前記磁気センサに係る矩形信号のレベルが反転するときに、他方の前記磁気センサに係る矩形信号がL又はHの何れのレベルであるかに基づいて、水道水が流れる向きを判別する正逆判別手段と、
    正常時には、前記矩形信号の波の数から求めた流量を、水道水が流れる向きに応じて積算流量に加算又は減算し、前記異常検出手段が異常を検出した場合には、前記水道水の流れの向きに拘わらず、前記加算のみを行う積算演算手段とを備えたことを特徴とする水道メータ。
  2. 前記異常検出手段が異常を検出した場合に作動して異常を報知する異常報知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の水道メータ。
  3. 所定のサンプリング周期で前記矩形信号がH又はLの何れのレベルであるかを判別し、前記HとLのレベルの反転回数に基づいて前記矩形信号の波の数をカウントするカウント手段を備え、
    前記異常検出手段が異常を検出した場合に作動して、前記矩形信号のうちH又はLの同一レベルの最短連続時間が、少なくとも前記サンプリング周期より長くなるように、前記検出信号又は前記基準電圧の何れかをオフセットさせるオフセット手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の水道メータ。
  4. 前記オフセット手段は、前記検出信号の山側と谷側との何れか一方に2種類のピーク値V1,V2を有しかつ他方側に1種類のピーク値V3を有する場合に、前記ピーク値V1,V2のうち前記ピーク値V3に近い側のピーク値V2を選択し、
    Vth1=(V2+V3)/2
    によって定まる電圧Vth1を、異常発生時の前記基準電圧として設定することを特徴とする請求項3に記載の水道メータ。
  5. 前記オフセット手段は、前記検出信号の最大値及び最小値の平均値を、異常発生時の前記基準電圧として設定することを特徴とする請求項3に記載の水道メータ。
  6. 前記基準電圧を徐々に変更し、前記矩形信号の波の数の変化したときの基準電圧の値を、前記検出信号の最大値・最小値又は各ピーク値として求める波形電圧検出手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の水道メータ。
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