JP3225094B2 - 磁気妨害を検知する水道メータ - Google Patents
磁気妨害を検知する水道メータInfo
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- JP3225094B2 JP3225094B2 JP17820592A JP17820592A JP3225094B2 JP 3225094 B2 JP3225094 B2 JP 3225094B2 JP 17820592 A JP17820592 A JP 17820592A JP 17820592 A JP17820592 A JP 17820592A JP 3225094 B2 JP3225094 B2 JP 3225094B2
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- magnetic sensor
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は悪戯による磁石を用いた
磁気妨害を検知する水道メータに関する。
磁気妨害を検知する水道メータに関する。
【０００２】
【従来の技術】電子式水道メータは計量部の羽根車の回
転を電気信号に変換し、信号パルスを電子回路部で演算
し、積算値（水使用量）を液晶表示している。
転を電気信号に変換し、信号パルスを電子回路部で演算
し、積算値（水使用量）を液晶表示している。
【０００３】羽根車の回転軸に取付けられたマグネット
の回転磁界を回転軸の近くに設けた２個の磁気センサで
検出して、電気的に９０°位相の違う二つの方形波を得
て、この二つの信号から羽根車の回転方向と回転数（積
算値）を算出する。
の回転磁界を回転軸の近くに設けた２個の磁気センサで
検出して、電気的に９０°位相の違う二つの方形波を得
て、この二つの信号から羽根車の回転方向と回転数（積
算値）を算出する。
【０００４】羽根車の回転軸に取付けられたマグネット
は小形であって、回転磁界も微弱なものであり、これを
磁気センサで検出している。ところが、この種の水道メ
ータに強力な磁石を近づけて、前記回転検出用磁気セン
サのセンシングを妨害して、水使用量の計測ができない
ように悪戯されることがある。
は小形であって、回転磁界も微弱なものであり、これを
磁気センサで検出している。ところが、この種の水道メ
ータに強力な磁石を近づけて、前記回転検出用磁気セン
サのセンシングを妨害して、水使用量の計測ができない
ように悪戯されることがある。
【０００５】このような悪戯を防止する対策として、外
部磁気に強くするよう磁気シールドをすると共に、悪戯
による磁石の磁界をメータ自体が検知して、アラームを
立て、検針センタに知らせたり、メータに表示したり、
検針時にわかるようにすることが考えられている。
部磁気に強くするよう磁気シールドをすると共に、悪戯
による磁石の磁界をメータ自体が検知して、アラームを
立て、検針センタに知らせたり、メータに表示したり、
検針時にわかるようにすることが考えられている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、悪戯による磁
石の磁界を検知するには前記回転磁界を検出するための
２個の磁気センサとは別の悪戯検知用のセンサを設けて
いた。この別の悪戯検知用のセンサは、前記回転検出用
の２個の磁気センサと同じ位置におくことができず、回
転検出用の２個の磁気センサにかかる悪戯用磁石の磁界
を直接検知できないという問題があるばかりでなく、磁
石の向きによっては１個の別センサでは悪戯用磁界が検
出できず、２個以上の悪戯検知用の別のセンサを要し、
コスト高になるという問題点もあった。
石の磁界を検知するには前記回転磁界を検出するための
２個の磁気センサとは別の悪戯検知用のセンサを設けて
いた。この別の悪戯検知用のセンサは、前記回転検出用
の２個の磁気センサと同じ位置におくことができず、回
転検出用の２個の磁気センサにかかる悪戯用磁石の磁界
を直接検知できないという問題があるばかりでなく、磁
石の向きによっては１個の別センサでは悪戯用磁界が検
出できず、２個以上の悪戯検知用の別のセンサを要し、
コスト高になるという問題点もあった。
【０００７】そこで、本発明はこのような問題点を解消
して、磁気妨害を検知することのできる電子式水道メー
タを提供することを目的とする。
して、磁気妨害を検知することのできる電子式水道メー
タを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、羽根車に取付けられたマグネットの回転
磁界を検出して互に電気的に９０°位相の違う電気パル
ス信号を発生する第１の磁気センサと第２の磁気センサ
とを有する電子式水道メータにおいて、一方の磁気セン
サの出力が“Ｈ”又は“Ｌ”に固定で、他方の磁気セン
サの出力が一定パルス入力されると悪戯検知と認識して
出力する悪戯検知回路を具備したことを特徴とする。
に、本発明は、羽根車に取付けられたマグネットの回転
磁界を検出して互に電気的に９０°位相の違う電気パル
ス信号を発生する第１の磁気センサと第２の磁気センサ
とを有する電子式水道メータにおいて、一方の磁気セン
サの出力が“Ｈ”又は“Ｌ”に固定で、他方の磁気セン
サの出力が一定パルス入力されると悪戯検知と認識して
出力する悪戯検知回路を具備したことを特徴とする。
【０００９】
【作用】悪戯用磁石による妨害の磁気では磁界の方向は
一つであるため、電子式水道メータの羽根車の回転を検
出する第１と第２の二つの磁気センサのセンシングを同
時に妨害するのは困難な場合が多く、又一方のみ妨害す
ればメータの積算表示は停止するため、妨害者は２つの
センサを共に妨害している確認ができない。よって、大
概一方の磁気センサのみがセンシング妨害を受けてその
出力が“Ｈ”又は“Ｌ”に固定されたままとなる。そし
て他方の磁気センサはある程度正常に電気パルス信号を
出力する。もっとも、メータ自体はこの状態で積算不良
となり、水使用量を計測できなく、妨害者（悪戯をする
者）はこの状態の時点で満足してしまう。
一つであるため、電子式水道メータの羽根車の回転を検
出する第１と第２の二つの磁気センサのセンシングを同
時に妨害するのは困難な場合が多く、又一方のみ妨害す
ればメータの積算表示は停止するため、妨害者は２つの
センサを共に妨害している確認ができない。よって、大
概一方の磁気センサのみがセンシング妨害を受けてその
出力が“Ｈ”又は“Ｌ”に固定されたままとなる。そし
て他方の磁気センサはある程度正常に電気パルス信号を
出力する。もっとも、メータ自体はこの状態で積算不良
となり、水使用量を計測できなく、妨害者（悪戯をする
者）はこの状態の時点で満足してしまう。
【００１０】この状態が継続されて、他方の磁気センサ
の出力が一定パルス出力されると、悪戯されていること
がわかる。
の出力が一定パルス出力されると、悪戯されていること
がわかる。
【００１１】
【実施例】図１の実施例で、１と２は第１と第２の磁気
センサで、電子式水道メータの図示されてない羽根車に
取付けられたマグネットの回転磁界をセンシングして、
電気的に９０°位相の違う電気パルス信号を出力する。
センサで、電子式水道メータの図示されてない羽根車に
取付けられたマグネットの回転磁界をセンシングして、
電気的に９０°位相の違う電気パルス信号を出力する。
【００１２】図２はこの出力パルス信号を示し、Ａ，Ｂ
はそれぞれ前記第１と第２の磁気センサから出力される
回転検出信号で、互に９０°ずれた電気角になってい
る。再び図１で、３は悪戯検知回路で、第１のカウンタ
４と第２のカウンタ５と、ＯＲゲート６と、出力端７と
を有している。
はそれぞれ前記第１と第２の磁気センサから出力される
回転検出信号で、互に９０°ずれた電気角になってい
る。再び図１で、３は悪戯検知回路で、第１のカウンタ
４と第２のカウンタ５と、ＯＲゲート６と、出力端７と
を有している。
【００１３】第１の磁気センサ１の出力Ａは、第１のカ
ウンタのクロック端子ＣＫに入力されると共に、第２の
カウンタ５のリセット端子Ｒに入力される。又、第２の
磁気センサ２の出力Ｂは、第２のカウンタ５のクロック
端子ＣＫに入力されると共に、第１のカウンタ４のリセ
ット端子Ｒに入力される。
ウンタのクロック端子ＣＫに入力されると共に、第２の
カウンタ５のリセット端子Ｒに入力される。又、第２の
磁気センサ２の出力Ｂは、第２のカウンタ５のクロック
端子ＣＫに入力されると共に、第１のカウンタ４のリセ
ット端子Ｒに入力される。
【００１４】各カウンタ４，５はそのリセット端子Ｒに
入力される第２又は第１の磁気センサの出力パルス信号
Ｂ，Ａのエッジでリセットされるように構成されてい
る。両カウンタ４，５の各キャリアウト端子ＣＯから出
力されるキャリは、ＯＲゲート６に入力され、ＯＲゲー
ト６の出力は悪戯検知回路３の出力端子７に接続されて
いる。
入力される第２又は第１の磁気センサの出力パルス信号
Ｂ，Ａのエッジでリセットされるように構成されてい
る。両カウンタ４，５の各キャリアウト端子ＣＯから出
力されるキャリは、ＯＲゲート６に入力され、ＯＲゲー
ト６の出力は悪戯検知回路３の出力端子７に接続されて
いる。
【００１５】今、磁石による悪戯がなく、水道メータの
羽根車が回転し、羽根車に取付けられたマグネットの回
転磁界が両磁気センサ１と２で正常にセンシングされて
いるときは、第１と第２の磁気センサ１，２からは、図
２のＡ，Ｂで示す出力パルス信号がそれぞれ第１と第２
のカウンタ４，５のクロック端子ＣＫに入力されるが、
同時にＡ，Ｂ各出力パルス信号が、第２と第１のカウン
タ４，５のリセット端子Ｒにそれぞれ入力されるため、
両カウンタはカウントアップしない。
羽根車が回転し、羽根車に取付けられたマグネットの回
転磁界が両磁気センサ１と２で正常にセンシングされて
いるときは、第１と第２の磁気センサ１，２からは、図
２のＡ，Ｂで示す出力パルス信号がそれぞれ第１と第２
のカウンタ４，５のクロック端子ＣＫに入力されるが、
同時にＡ，Ｂ各出力パルス信号が、第２と第１のカウン
タ４，５のリセット端子Ｒにそれぞれ入力されるため、
両カウンタはカウントアップしない。
【００１６】ところが強力な磁力による悪戯がされる
と、何れか一方の磁気センサ１又は２のセンシングが妨
害されて、他方の磁気センサだけが出力パルス信号を出
力する。例えば、第１の磁気センサ１だけがセンシング
を妨害されて、その出力が“Ｈ”又は“Ｌ”に固定され
たまゝで、第２の磁気センサ２だけが出力パルス信号Ｂ
を継続して出力しているとする。
と、何れか一方の磁気センサ１又は２のセンシングが妨
害されて、他方の磁気センサだけが出力パルス信号を出
力する。例えば、第１の磁気センサ１だけがセンシング
を妨害されて、その出力が“Ｈ”又は“Ｌ”に固定され
たまゝで、第２の磁気センサ２だけが出力パルス信号Ｂ
を継続して出力しているとする。
【００１７】すると、第１のカウンタ４はカウントアッ
プせず、第２のカウンタ５はクロック端子ＣＫに出力パ
ルス信号Ｂが継続して入力され、リセット端子Ｒには第
１の磁気センサからのリセット信号が入力されないか
ら、一定の出力パルス信号Ｂを計数すると、第２のカウ
ンタ５はオーバーフローしてキャリアウト端子ＣＯから
キャリが出力されてＯＲゲート６に入力され、出力端子
７に悪戯検知信号が出力される。
プせず、第２のカウンタ５はクロック端子ＣＫに出力パ
ルス信号Ｂが継続して入力され、リセット端子Ｒには第
１の磁気センサからのリセット信号が入力されないか
ら、一定の出力パルス信号Ｂを計数すると、第２のカウ
ンタ５はオーバーフローしてキャリアウト端子ＣＯから
キャリが出力されてＯＲゲート６に入力され、出力端子
７に悪戯検知信号が出力される。
【００１８】こうして、磁石による悪戯を、本来使って
いる回転検出用の両磁気センサ１と２を使って検出す
る。上述の説明と逆に、第２の磁気センサ２がセンシン
グ機能を失って、第１の磁気センサ１だけが回転を検出
しているときも類似の動作で、第２のカウンタ５がカウ
ントアップせず、第１のカウンタ４が第１の磁気センサ
１からの出力パルス信号Ａを一定数カウントするとオー
バーフローし、キャリが出力され、出力端子７に悪戯検
知信号が出力される。
いる回転検出用の両磁気センサ１と２を使って検出す
る。上述の説明と逆に、第２の磁気センサ２がセンシン
グ機能を失って、第１の磁気センサ１だけが回転を検出
しているときも類似の動作で、第２のカウンタ５がカウ
ントアップせず、第１のカウンタ４が第１の磁気センサ
１からの出力パルス信号Ａを一定数カウントするとオー
バーフローし、キャリが出力され、出力端子７に悪戯検
知信号が出力される。
【００１９】なお、第１と第２の両磁気センサ１，２
が、強力な磁石による悪戯で同時にセンシング機能を妨
害されて、電磁気センサの出力が、共に“Ｈ”又は
“Ｌ”で一定のときは、悪戯検知はできないが、このよ
うなことは、前述の理由で、あり得ないので、対策を考
える必要はない。
が、強力な磁石による悪戯で同時にセンシング機能を妨
害されて、電磁気センサの出力が、共に“Ｈ”又は
“Ｌ”で一定のときは、悪戯検知はできないが、このよ
うなことは、前述の理由で、あり得ないので、対策を考
える必要はない。
【００２０】
【発明の効果】本発明の磁気妨害を検知する水道メータ
は上述のように、本来電子式水道メータに具備されてい
る回転検出用の２個の磁気センサそのものを活用し、そ
の磁気センサ自体にかかる悪戯による磁気を検知するの
で、悪戯検知用に特別の磁気センサを要せず、コスト高
を防止できると共に、回転検出用磁気センサへの悪戯に
よる磁気を直接検知するので、悪戯検知が確実である。
は上述のように、本来電子式水道メータに具備されてい
る回転検出用の２個の磁気センサそのものを活用し、そ
の磁気センサ自体にかかる悪戯による磁気を検知するの
で、悪戯検知用に特別の磁気センサを要せず、コスト高
を防止できると共に、回転検出用磁気センサへの悪戯に
よる磁気を直接検知するので、悪戯検知が確実である。
【図１】 本発明の要部のブロック図。
【図２】 磁気センサの出力パルス信号の波形図。
１ 第１の磁気センサ ２ 第２の磁気センサ ３ 悪戯検知回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−158215（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−17512（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−37419（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−37420（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−201930（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−165420（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−104316（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−122323（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−66519（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01F 1/00 - 15/18
Claims (1)
- 【請求項１】 羽根車に取付けられたマグネットの回転
磁界を検出して互に電気的に９０°位相の違う電気パル
ス信号を発生する第１の磁気センサと第２の磁気センサ
とを有する電子式水道メータにおいて、一方の磁気セン
サの出力が“Ｈ”又は“Ｌ”に固定で、他方の磁気セン
サの出力が一定パルス入力されると悪戯検知と認識して
出力する悪戯検知回路を具備したことを特徴とする磁気
妨害を検知する水道メータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17820592A JP3225094B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 磁気妨害を検知する水道メータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17820592A JP3225094B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 磁気妨害を検知する水道メータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0618308A JPH0618308A (ja) | 1994-01-25 |
| JP3225094B2 true JP3225094B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=16044418
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17820592A Expired - Lifetime JP3225094B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 磁気妨害を検知する水道メータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3225094B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005300178A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Aichi Tokei Denki Co Ltd | 水道メータ |
| CN103714381A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-09 | 常州博朗低温设备有限公司 | 转数或圈数自动计数装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007033080A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Noritz Corp | 水流センサー及び給湯器 |
| GB0907012D0 (en) * | 2009-04-23 | 2009-06-03 | Elster Metering Ltd | Fluid flow meter |
-
1992
- 1992-07-06 JP JP17820592A patent/JP3225094B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005300178A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Aichi Tokei Denki Co Ltd | 水道メータ |
| JP4488344B2 (ja) * | 2004-04-06 | 2010-06-23 | 愛知時計電機株式会社 | 水道メータ |
| CN103714381A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-09 | 常州博朗低温设备有限公司 | 转数或圈数自动计数装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0618308A (ja) | 1994-01-25 |
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