JP2008020290A - ビーム径測定装置および焦点調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ビームの焦点を簡易な構成により短時間で精度よく調整する。
【解決手段】光ビームの焦点を合わせる目標となる位置に入射した光ビームを互いの光軸の方向を異ならせて第1の光ビームと第2の光ビームとに分割するビームスプリッタ10と、拡大光学系60と、第1の光ビームを通過させて拡大光学系60に入射させる第1の光学系と、第1の光学系よりも長い光路長を有し、第2の光ビームを通過させて拡大光学系60に第1の光ビームと平行に且つ互いの光軸が重ならないように入射させる第2の光学系とを有する。第1の光学系における拡大光学系60の焦点は目標となる位置から所定距離だけ拡大光学系60から遠い側に位置し、第2の光学系における拡大光学系60の焦点は目標となる位置から所定距離と等しい距離だけ拡大光学系60に近い側に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビーム径測定装置および焦点調整装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、帯電した感光体ドラムに走査光学系により画像データに基づいて光ビームを照射することによって潜像を形成する。そして、この潜像にトナーを付着させてトナー像を形成し、トナー像を紙等の記録媒体に転写することによって画像を得る。所望の解像度の画像を得るためには、走査光学系が発する光ビームの焦点が感光体表面に一致するように調整することが不可欠である。
光ビームの焦点調整においては、従来、光軸方向におけるビーム径の変化を利用した方法が種々提案されている。ここで、光軸方向におけるビーム径の変化について説明する。 図8は、光軸方向におけるビーム径の変化の様子を示す図である。光軸方向におけるビーム径の変化は、例えば、走査光学系の焦点を固定し、光軸上の焦点を含む2点間の複数の位置でビーム径を測定することによって得られる。このようにして得られる曲線をフォーカス曲線と呼ぶ。同図において、横軸は光軸上の位置であり、原点が焦点、走査光学系側をマイナス方向、CCDカメラ側をプラス方向とする。縦軸はビーム径である。図示のとおり、焦点においてビーム径は最小となり、焦点から離れるに従ってビーム径は大きくなる。また、フォーカス曲線は、縦軸を対称軸として概ね線対称とみなすことができる。同図によれば、光ビームの焦点を感光体表面に一致させるには、感光体表面におけるビーム径が最小となるように走査光学系と感光体との距離を定めればよいことがわかる。
しかし、この性質を利用して焦点調整を行う場合、最小のビーム径を得るためには走査光学系内のコリメータレンズを動かすなどして、走査光学系の焦点を移動させてビーム径を測定する作業を何度も繰り返すことが必要となる。また、最小ビーム径付近ではビーム径の変化が緩やかであるため、最小ビーム径が得られる位置を探し当てるのは容易でない。焦点調整に要する時間が長いほど製品のコストが高くなる。このような事情から、焦点調整を短時間で済ませることのできる技術が求められている。
走査光学系の焦点調整を効率よく行うことを目的とした技術としては以下のものが知られている。例えば、特許文献1で開示された技術では、感光体表面に相当する位置にビーム径測定手段を設置し、光軸上の複数の位置でビーム径を測定する。これによって図8に示すようなフォーカス曲線が描かれる。この曲線において、最小ビーム径の例えば1.4倍となる位置を特定する。このような位置は2箇所存在し、その中間点を焦点調整前の光ビームの焦点とみなすことができる。そして、この焦点と目標位置(感光体表面に相当する位置)との差を求め、この差が解消されるように走査光学系の焦点を移動させる。
また、特許文献2で開示された技術では、光ビームの光路上の焦点を挟む前後の2箇所にテレビカメラを配置し、それぞれ光量を測定する。そして、2つのテレビカメラで測定された光量が等しくなるように走査光学系の焦点を移動させる。
特開2003−266762号公報 特開平9−258091号公報
しかしながら、上記の例を含む種々の従来技術では、焦点調整のために多数の工程を要したり、装置のコストが高いなどの問題があった。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、光ビームの焦点を簡易な構成により短時間で精度よく調整することのできる技術の提供を目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は、光ビームの焦点を合わせる目標となる位置に入射した光ビームを互いの光軸の方向を異ならせて第1の光ビームと第2の光ビームとに分割する分割手段と、拡大光学系と、前記分割手段によって得られた第1の光ビームを通過させて前記拡大光学系に入射させる第1の光学系と、前記第1の光学系よりも長い光路長を有し、前記第2の光ビームを通過させて前記拡大光学系に前記第1の光ビームと平行に且つ互いの光軸が重ならないように入射させる第2の光学系と、前記拡大光学系に入射した前記第1および第2の光ビームのビーム径を測定し、測定の結果を出力する測定手段とを有し、前記第1の光学系における前記拡大光学系の焦点は前記目標となる位置から所定距離だけ前記拡大光学系に近い側に位置し、前記第2の光学系における前記拡大光学系の焦点は前記目標となる位置から前記所定距離と等しい距離だけ前記拡大光学系から遠い側に位置することを特徴とするビーム径測定装置を提供する(請求項1)。
請求項1に記載のビーム径測定装置において、前記第2の光学系は、前記第1の光学系と異なる媒質に前記第2の光ビームを通過させることによって前記第2の光学系の光路の空気換算長を前記第1の光学系の光路の空気換算長よりも長くしてもよい(請求項2)。
請求項1または2に記載のビーム径測定装置において、前記第2の光学系は、前記第2の光ビームの入射する面が光軸に対して所定の角度をなすように設けられた平行平面基板を有するようにしてもよい(請求項3)。
請求項1乃至3のいずれかに記載のビーム径測定装置において、前記測定手段によって求められた前記第1および第2の光ビームのビーム径の差が閾値を下回る、または所定の範囲内に入るように前記光ビームの焦点の移動量を算出し、算出の結果を出力する移動量算出手段を有するようにしてもよい(請求項4)。
また、本発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のビーム径測定装置と、前記移動量算出手段によって求められた移動量に従って前記光ビームの焦点を移動させる焦点移動手段とを有することを特徴とする焦点調整装置を提供する(請求項5)。
本発明によれば、光ビームの焦点を簡易な構成により短時間で精度よく調整することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、ビーム径測定装置100の構成を示す平面図である。
ビームスプリッタ10は、プリズムの斜面に無偏光膜を形成し、もう1つの同一形状のプリズムと斜面同士を接着したものである。本実施形態では、画像形成装置に組み込まれる前の走査光学系300から出射された光ビームを無偏光膜に入射させる。図中に示されている主走査方向は、走査光学系300の光ビームの走査方向である。ビーム径測定装置100は、走査光学系300が光ビームを走査中、あるいは走査を停止して光ビームを出射している状態のどちらであってもビーム径を測定することができる。
なお、主走査方向は、図1において紙面に垂直な方向でもよい。
ビームスプリッタ10の無偏光膜は、入射した光ビームを1:1の比率で透過、反射する。本実施形態では、図示されているように、無偏光膜に対して45°の入射角で光ビームを入射させることによって、反射光(第1の光ビーム)と透過光(第2の光ビーム)を得る。第1の光ビームは入射時の光軸に対して90°の角度をなす方向に進み、第2の光ビームは入射時の光軸と同一の方向に進む。
直角プリズム20は、プリズムの斜面に反射膜を形成したものである。ビームスプリッタ10から出射された第1の光ビームは、空気中を通過して直角プリズム20の反射膜に対して45°の入射角で入射する。入射した第1の光ビームは入射時の光軸に対して90°の角度をなす方向に反射される。
ビームスプリッタ30はビームスプリッタ10と同一の構成を有している。直角プリズム20によって反射された第1の光ビームは空気中を通過してビームスプリッタ30の無偏光膜に対して45°の角度で入射し、入射した第1の光ビームは1:1の比率で透過、反射する。反射した光ビームは入射時の光軸に対して90°の角度をなす方向に進む。透過された第1の光ビームは拡大光学系60に入射する。拡大光学系60は例えば対物レンズである。
本実施形態では、直角プリズム20、ビームスプリッタ30からなる光学系を第1の光学系と呼び、ビームスプリッタ10および第1の光学系によって形成される光路を第1の光路と呼ぶ。
平行平面基板40は、直方体をなし、ビームスプリッタ10によって得られた第2の光ビームを6面のうちの1面に入射させる。平行平面基板40は、第2の光ビームが入射する面が第2の光ビームの光軸と所定の角度をなすように設けられている。この場合、以下に示すようにして第2の光ビームの空気換算長が変化し、さらに、出射される第2の光ビームの光軸が移動する。
図2は、空気換算長の変化を示す図である。ここで、Pは平行平面基板40がない場合の像点、P’は平行平面基板40がある場合の像点、dは光ビームが入射する面と出射される面との距離、nは屈折率である。像点の移動量PP’は次式で表される。
Figure 2008020290
このように、平行平面基板40に光ビームが入射すると像点が移動し、これによって平行平面基板40がない場合に比べて空気換算長が長くなる。
図3は、光軸の移動を示す図である。ここで、dは光ビームが入射する面と出射される面との距離、uは入射角、u’は平行平面基板40内部での光軸が入射時の光軸となす角、bは光軸の移動量である。光軸の移動量dは次式で表される。
Figure 2008020290
直角プリズム50は直角プリズム20と同様の構成を有している。平行平面基板40から出射された第2の光ビームは、空気中を通過して直角プリズム50の反射膜に対して45°の入射角で入射する。入射した第2の光ビームは入射時の光軸に対して90°の角度をなす方向に反射され、ビームスプリッタ30の無偏光膜に入射し、1:1の比率で透過、反射される。反射された第2の光ビームは、入射時の光軸と90°の角度をなす方向に進み、拡大光学系60に入射する。
本実施形態では、平行平面基板40、直角プリズム50、ビームスプリッタ30からなる光学系を第2の光学系と呼び、ビームスプリッタ10および第2の光学系によって形成される光路を第2の光路と呼ぶ。
このようにして、第1の光ビームと第2の光ビームとが拡大光学系60に入射するが、入射した第1の光ビームと第2の光ビームとは光軸が平行にずれている。上述したとおり、第2の光ビームは平行平面基板40によって光軸が移動されているため、光軸が移動されなかった場合に対して直角プリズム50の反射膜に対する入射点がずれる。すると、光軸が移動されなかった場合に対してビームスプリッタ30の無偏光膜に対する入射点もずれる。その結果、ビームスプリッタ30の無偏光膜に対する第1の光ビームと第2の光ビームの入射点がずれるから、無偏光膜を透過した第1の光ビームの光軸と無偏光膜で反射された第2の光ビームの光軸とが平行にずれる。このようにして、第1の光ビームと第2の光ビームとは、平行に且つ互いの光軸が重ならないように拡大光学系60に入射する。
次に、第1および第2の光路の空気換算長の計算例を示す。図4は、第1および第2の光学系を構成する各部の寸法を表す図である。表1は、図4に示された寸法に基づいた光路長の計算例である。「ガラス内光路」は、ビームスプリッタ10、30、直角プリズム20、50、平行平面基板40を構成する媒質であるガラスの内部における光路長である。ガラス内光路について上述の数1を用いて空気換算長を求め、これに空気光路の光路長を加えたものが「全体空気換算長」である。このようにして第1および第2の光路の光路長の差が求められる。なお、この例では、図4に示したA点からB点までの光路を計算している。
Figure 2008020290
CCDカメラ70は、拡大光学系60に入射した第1および第2の光ビームの像を撮像し、撮像されて得られた画像を表す信号をコンピュータ80に送信する。
次に、コンピュータ80の構成について説明する。図5は、コンピュータ80の構成を示す図である。記憶部81には、コンピュータ80の各部を制御するための基本プログラム、ビーム径を求めるためのプログラム、求められたビーム径に基づいて走査光学系300の焦点の移動量を求めるためのプログラム等が記憶されている。CPU82は、記憶部81に記憶されているこれらのプログラムを実行して、ビーム径と移動量の算出を行う。ROM83には、コンピュータ80を起動するためのプログラムが記憶されている。RAM84は、CPU82が各プログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。表示部85は、例えば液晶パネルであり、ビーム径の測定結果を表示する。指示受付部86は、例えばキーボードであり、ユーザがコンピュータ80に対する指示を入力することができるようになっている。
次に、ビーム径の算出について説明する。図6は、光ビームの光軸方向の像を表す図である。図示されているように、光ビームの像を中心とする一辺の長さFの正方形の領域を測定対象領域とする。測定対象領域内に格子状に並べられた四角形の各々はCCDカメラ70の画素を表す。同図においては、斜線の密度の違いによって各画素の濃度を表している。ここで、濃度は、白が最も高く、黒が最も低いと定義し、光ビームが入射していないときの背景の濃度をDbgとする。
測定対象領域の中央付近で白く見えるのが光ビームの像である。光ビームの像は中心が最も明るく、中心から離れるに従って徐々に明るさが減少していく。中心の座標を(x1,y1)、各画素の濃度をD(x,y)とする。
次に、次式を用いて、x方向、y方向の濃度分布を表すビームプロファイル関数を作成する。Tan(x)はx方向の濃度、Sag(y)はy方向の濃度である。
Figure 2008020290
次に、次式を用いて、ビーム径を算出する際の閾値を定める。ここで、Tan_thはx方向の閾値、Sag_thはy方向の閾値、TanMaxは(x-F/2≦x≦x+F/2)領域でのTan(x)の最大値、SagMaxは(y-F/2≦y≦y+F/2)領域でのSag(y)の最大値、thは計算閾値(通常、1/e2)である。
Figure 2008020290
このようにして定められた閾値を用いて、x方向、y方向のビーム径を求める。図7は、光ビームの濃度の変化を表す図である。同図はx方向の変化を表し、横軸がx方向、縦軸が濃度である。x方向のビーム径(Tanビーム径)は濃度Tan(x)が閾値Tan_thと一致する2点間の距離で表される。同様に、y方向のビーム径(Sagビーム径)は濃度Sag(y)が閾値Sag_thと一致する2点間の距離で表される(図示省略)。
さて、上述したとおり、本実施形態のビーム径測定装置100は、第2の光路の空気換算長が第1の光路の空気換算長よりも長くなるように構成されている。そのため、第2の光学系における拡大光学系60の焦点は第1の光学系における拡大光学系60の焦点よりも走査光学系300に近い位置に位置することになる。このことを利用すれば、第1および第2の光ビームを同時に観測することによって、図8の丸印で示されるように、光軸上の異なる2点C、Dで同時にビーム径を測定することができる。同図において原点は、光ビームの焦点を合わせる目標となる位置、すなわち、感光体の表面に相当する位置である。以下、この位置を「目標位置」と呼ぶ。また、この例では、第1の光学系における拡大光学系60の焦点Dは目標位置から所定距離Mだけ拡大光学系60に近い側に位置し、第2の光学系における拡大光学系60の焦点Cは目標位置から所定距離Mと等しい距離だけ拡大光学系60から遠い側に位置するようになっている。この場合、図示されているとおり、光ビームの光軸上の異なる2点C、Dで同時にビーム径が測定される。フォーカス曲線は概ね線対称であるから、2点のビーム径の差d1は非常に小さな値となる。
図9は、光ビームの焦点が目標位置からずれた場合を示す図である。この例では、光ビームの焦点は走査光学系300に近づく方向にずれている。この場合、2点で測定されるビーム径の差d2は、図8における差d1よりも大きくなる。つまり、目標位置からの焦点のずれ量とビーム径の差との間には相関がある。また、光学系の焦点のずれ量には許容範囲(いわゆる焦点深度)が存在する。従って、焦点のずれ量が許容範囲内に収まるようにビーム径の差の閾値を設定しておけば、ビーム径の差がこの閾値以下になった場合に光ビームの焦点が許容範囲内に入ったと判断することができる。
本実施形態では、コンピュータ80の表示部85に第1および第2の光ビームのビーム径の測定結果を表示する。そして、ユーザが表示された測定結果を見ながらビーム径の差が閾値以下になるように走査光学系300内の焦点調整手段(例えば、コリメータレンズ)を手動で移動させる。
図8に示されているとおり、フォーカス曲線は概ね線対称であるが、最小ビーム径付近ではビーム径の変化が緩やかである。従って、この近辺の2点でビーム径を測定したとしてもビーム径の変化を見分けにくく、ユーザにとっては調整がしづらい。このような理由から、ビーム径を測定する2点は、図8に示したように、フォーカス曲線がある程度大きな勾配で変化する2点C、Dを選ぶのがよい。そのためには、フォーカス曲線を予め作成しておき、上記の手順で焦点調整を試みて、調整作業が容易になるように2点C、Dを定める。そして、第1の光学系における拡大光学系60の焦点と第2の光学系における拡大光学系60の焦点との距離がCD間の距離に等しくなるように、平行平面基板40の厚さ(図4では15mm)を変更すればよい。
ビームスプリッタ10と走査光学系300とは、所定の距離だけ離して設置する。この距離は以下に示すようにして定められる。画像形成装置に走査光学系300が組み込まれた場合の光ビームの出射点と感光体ドラム表面との距離をLとする。本実施形態では、画像形成装置に組み込まれる前の走査光学系300の光ビームの出射点からビームスプリッタ10の無偏光膜上における光ビームの入射点までの距離がLと等しくなるように、走査光学系300とビーム径測定装置100とを治具等(図示省略)を用いて設置する。つまり、無偏光膜上の光ビームの入射点は、走査光学系300から出射される光ビームの焦点を合わせる目標となる位置である。
なお、本実施形態では、実際の測定においては2点C、Dにおけるビーム径の比較のみを行えば用が足りるから、フォーカス曲線は不要となる。従って、光軸上の複数の位置で何度もビーム径の測定を繰り返す必要はない。
ビーム径の測定結果の表示はいかなる態様で行ってもよいが、以下にその一例を示す。図10は、第1および第2の光ビームのフォーカス曲線を描いた例である。この図は、例えば、2点C、Dにおけるビーム径の測定の際に、拡大光学系60の焦点を光軸方向に移動させることによって得られる。ただし、この表示では、第1の光学系における拡大光学系60の焦点Dと第2の光学系における拡大光学系60の焦点Cとを原点に一致させている点で図8と異なる。この例は、光ビームの焦点と目標位置との差が許容範囲内にある場合を示しており、第1および第2の光ビームのフォーカス曲線の縦軸との交点は図8に示したd1と同じ距離だけ離れている。
一方、図11は、図9と同様に、光ビームの焦点が目標位置からずれた場合を示す図である。この例では、光ビームの焦点は走査光学系300に近づく方向にずれている。この場合、第1および第2の光ビームのフォーカス曲線は左方向に平行移動し、その結果、縦軸との交点は図9に示したd2と同じ距離だけずれている。
上記の表示によって、第1および第2のビーム径の差が視認しやすくなる。ただし、この場合も、実際に測定することが必要なのは2点C、Dにおけるビーム径のみであり、フォーカス曲線は視覚的な補助にすぎない。従って、フォーカス曲線は、ビーム径測定装置100の試験時に求めたものを使用するか、あるいは、仮想的な曲線を表示させるようにすればよい。
また、図12に示すように光ビームの像を表示するようにしてもよい。(a)は図10の場合に対応する表示、図12(b)は図11の場合に対応する表示の例であり、右側の白点が第1の光ビームの像、左側の白点が第2の光ビームの像である。
<変形例>
以上説明した形態に限らず、本発明は種々の形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形した形態でも実施可能である。
上記のビーム径測定装置100での測定結果を用いて走査光学系300の焦点を自動的に調整するようにしてもよい。例えば、光源に対してレンズを移動させる移動手段(例えばアクチュエータ)を走査光学系300に取り付けておく。予めフォーカス曲線を求めておき、測定された2点がフォーカス曲線上のどの位置に該当するかを求める。そして、2点の中点とフォーカス曲線の対称軸とのx方向のずれ量を求めることによって、光ビームの焦点の移動量を求めることができる。そして、この移動量に基づいて、走査光学系300の移動手段を駆動させて焦点を移動させる。
平行平面基板40の代わりに、図13に示すように、複数のミラーを配置して光路を長くするようにしてもよい。この例では、ビームスプリッタ10から出射された第2の光ビームは、直角プリズム、110、120、130によって図示の方向に反射され、ビームスプリッタ30に入射する。なお、主走査方向は、図13において紙面に垂直な方向でもよい。
ビーム径測定装置100の構成を示す図である。 光路長の変化を示す図である。 光軸の移動を示す図である。 第1および第2の光学系を構成する各部の寸法を表す図である。 コンピュータ80の構成を示す図である。 光ビームの光軸方向の像を表す図である。 光ビームの濃度の変化を表す図である。 光軸方向におけるビーム径の変化の様子を示す図である。 光ビームの焦点が目標位置からずれた場合を示す図である。 第1および第2の光ビームのフォーカス曲線を描いた例である。 光ビームの焦点が目標位置からずれた場合を示す図である。 光ビームの像を表示した例を示す図である。 複数のミラーを配置して光路を長くした例を示す図である。
符号の説明
100…ビーム径測定装置、10…ビームスプリッタ、20…直角プリズム、30…ビームスプリッタ、40…平行平面基板、50…直角プリズム、60…拡大光学系、70…CCDカメラ、80…コンピュータ、300…走査光学系。

Claims (5)

  1. 光ビームの焦点を合わせる目標となる位置に入射した光ビームを互いの光軸の方向を異ならせて第1の光ビームと第2の光ビームとに分割する分割手段と、
    拡大光学系と、
    前記分割手段によって得られた第1の光ビームを通過させて前記拡大光学系に入射させる第1の光学系と、
    前記第1の光学系よりも長い光路長を有し、前記第2の光ビームを通過させて前記拡大光学系に前記第1の光ビームと平行に且つ互いの光軸が重ならないように入射させる第2の光学系と、
    前記拡大光学系に入射した前記第1および第2の光ビームのビーム径を測定し、測定の結果を出力する測定手段と
    を有し、
    前記第1の光学系における前記拡大光学系の焦点は前記目標となる位置から所定距離だけ前記拡大光学系に近い側に位置し、前記第2の光学系における前記拡大光学系の焦点は前記目標となる位置から前記所定距離と等しい距離だけ前記拡大光学系から遠い側に位置する
    ことを特徴とするビーム径測定装置。
  2. 前記第2の光学系は、前記第1の光学系と異なる媒質に前記第2の光ビームを通過させることによって前記第2の光学系の光路の空気換算長を前記第1の光学系の光路の空気換算長よりも長くしたことを特徴とする請求項1に記載のビーム径測定装置。
  3. 前記第2の光学系は、前記第2の光ビームの入射する面が光軸に対して所定の角度をなすように設けられた平行平面基板を有することを特徴とする請求項1または2に記載のビーム径測定装置。
  4. 前記測定手段によって求められた前記第1および第2の光ビームのビーム径の差が閾値を下回る、または所定の範囲内に入るように前記光ビームの焦点の移動量を算出し、算出の結果を出力する移動量算出手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のビーム径測定装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のビーム径測定装置と、
    前記移動量算出手段によって求められた移動量に従って前記光ビームの焦点を移動させる焦点移動手段と
    を有することを特徴とする焦点調整装置。
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