JP2008018606A - カッティング装置およびシート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カッティング装置の装置全体の薄型化を図る。
【解決手段】繰出し自在に巻回した処理シートSを装着するシート装着部11と、シート装着部11から繰り出された処理シートSを、シート送り経路に沿って正逆送りするシート送り部12と、シート送り経路に臨み、送られてきた処理シートSに対して印刷処理を行う印刷部13と、シート送り経路に臨み、正逆送りされる処理シートSに対してカットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング部14とを備え、シート送り経路を挟んで、下側にシート送り部12を、上側に印刷部13を配設すると共に、印刷部13に対して、処理シートSの正送り方向の上流側にシート装着部11を、下流側にカッティング部14をそれぞれ配設した。
【選択図】図5

Description

本発明は、処理シートをシート送り経路に沿って正逆送りしながら、処理シートに対してカットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング装置およびこれに備えられるシート装置に関するものである。
従来、この種のカッティング装置として、処理シート(ロール紙)を装着するシート装着部と、処理シートをシート送り経路に沿って正逆送りするシート送り部と、処理シートに対して印刷処理を行う印刷部と、処理シートに対してカッティング処理を行うカッティング部(カッター装置)とを備えたものが知られている。(特許文献1参照)。
別のカッティング装置として、処理シート(カッティングシート)の正逆送りに同期して、カッティングバイト(カッタ)を処理シートに対して離接させながら正逆送り方向(X軸方向)に直交する方向(Y軸方向)に往復移動させて、カッティング処理を行うものが知られている(特許文献2参照)。
ところで、このようなカッティング装置には、正逆送りすべく、繰出し可能且つ巻戻し可能にシートロールを装着するシート装置が備えられる。この場合、シートロールのばらけを防止することが要求される。例えば、テープ印刷装置に備えられたものではあるが、シートロールのばらけ防止のために、シートロールの両側面に粘着シートを貼付したものが知られている。
さらに、このテープ印刷装置には、カッタ本体をシート幅方向に往復移動させて、印刷部分の後側をシート幅方向に切断するフルカット部(カッティング機構部)が備えられている。
特開2002−2002号公報 特開2001−347486号公報 特開2002−96947号公報
このような従来のカッティング装置では、シート送り経路が、印刷部の下流側において下方に屈曲するように構成されている。そして、装置上部に印刷部を設け、装置下部にシート装着部、シート送り部およびカッティング部を設けている。したがって、装置全体が厚くなってしまう問題があった。
別のカッティング装置のカッティング部では、カッティングバイトを、Y軸シャフトを中心に回動させることにより、処理シートに対して離接させている。このため、処理シートの正送り時と逆送り時とでは、処理シートに対するカッティングバイトの切込み深さが異なってしまう問題があった。すなわち、カッティングバイトが処理シートに切り込むことで、カッティングバイトに対し、シート送り経路面と平行な力(切断抗力)が作用する。そして、Y軸シャフトが、カッティング位置に対して正送り方向の上流側に設けられているため、その切断抗力により、処理シートの正送りの場合には、カッティングバイトが処理シートに対して離間する方向に微小量回動し、逆送りの場合には、切り込む方向に微小量回動していた。
また、従来のシート装置では、交換されるシートロールのそれぞれに粘着シートを貼付しておかなければならないため、シートロールの製造コストがかさんでしまうという問題があった。
さらに、従来のフルカット部では、カッタ本体をシート幅方向に往復動させるため、カッタ本体と処理シートとの相対位置が、往動時と復動時とでずれている場合に、処理シートを2度切りしてしまうという問題があった。
本発明は、第1に、装置全体の薄型化を図ることができるカッティング装置を、
第2に、処理シートの正送り時と逆送り時とで、処理シートに対するカッティングバイトの切込み深さを均一化することができるカッティング装置を、
第3に、シートロールに粘着シートを貼付することなく、シートロールのばらけを防止することができるシート装置を、
第4に、処理シートを2度切りすることなく、処理シートをシート幅方向に切断することができるカッティング装置を、提供することをその課題としている。
本発明のカッティング装置は、繰出し自在に巻回した処理シートを装着するシート装着部と、シート装着部から繰り出された処理シートを、シート送り経路に沿って正逆送りするシート送り部と、シート送り経路に臨み、送られてきた処理シートに対して印刷処理を行う印刷部と、シート送り経路に臨み、正逆送りされる処理シートに対してカットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング部と、を備え、シート送り経路を挟んで、下側にシート送り部を、上側に印刷部を配設すると共に、印刷部に対して、処理シートの正送り方向の上流側にシート装着部を、下流側にカッティング部をそれぞれ配設したことを特徴とする。
この構成によれば、シート送り経路の上下に印刷部およびシート送り部を配設し、印刷部に対して、上流側にシート装着部を、下流側にカッティング部を配設したことで、印刷部とシート装着部とが上下に配設されることがなく、印刷部とカッティング部とが上下に配設されることもない。したがって、装置全体の薄型化(コンパクト化)を図ることができる。
この場合、印刷部は、正送り方向の下流側に設けた印刷部回動軸を中心に、シート送り経路に臨む印刷位置と、シート送り経路から上方に退避してシート送り経路を開放する開放位置との間で、上下に回動自在に構成され、カッティング部は、印刷部に設けたカッティング部回動軸を中心に、シート送り経路に臨むカッティング位置と、シート送り経路から上方に退避する退避位置との間で、上下に回動自在に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、印刷部は下流側に設けた印刷部回動軸を中心に回動するため、開放位置に回動させた印刷部が、上流側のシート装着部と物理的に干渉することがない。さらに、印刷部の開放位置への回動に先立って、カッティング部を退避位置に回動させておけば、開放位置に回動させた印刷部が、カッティング部と干渉することもない。このため、印刷部に対し、シート装着部およびカッティング部をそれぞれ近接して配設した場合にも、シート送り経路への処理シートのセット等のためにシート送り経路を開放する操作を、支障なく行うことができる。したがって、送り方向における装置全体の寸法を小さくでき、全体としてコンパクトな設計にすることができる。
この場合、カッティング部は、カッティングバイトを搭載したカッティング部本体と、カッティング部本体を、カッティング部回動軸を中心に回動自在に支持するカッティング部アームと、カッティング部アームを介して、カッティング部本体をカッティング位置に向かって付勢するコイルばねと、を有し、コイルばねは、一端が印刷部に係止され、他端がカッティング部アームに係止されており、カッティング部のカッティング位置から退避位置への回動途中で、カッティング部回動軸に対し死点越えをすることが好ましい。
この構成によれば、コイルばねにより、カッティング部本体をカッティング位置に向かって付勢することで、カッティングバイトを処理シートに適切に切り込ませることができる。さらに、カッティング部が退避位置へ回動する際に、コイルばねがカッティング部回動軸に対して死点越えした後は、カッティング部本体がカッティング位置に向かって付勢されなくなる。このため、カッティング部を退避位置に移動させた後、これを手等で押えておかなくても、退避位置に留まらせておくことができる。
この場合、印刷部は、印刷ヘッドを有し、印刷部に着脱自在に装着され、印刷ヘッドによる印刷処理に供する印刷カートリッジを、さらに備え、印刷カートリッジは、印刷部を開放位置に回動した状態で、シート装着部側から着脱されることが好ましい。
この構成によれば、印刷部を開放位置に回動することで、シート送り経路を開放できるだけでなく、印刷カートリッジの装着部を開放することができる。このため、処理シートのセットのための操作と、印刷カートリッジの交換のための操作とを、一部共通化することができ、全体の操作を単純化することができる。
なお、印刷ヘッドおよび印刷カートリッジは、後述するサーマルヘッドおよびリボンカートリッジのほか、例えば、インクジェットヘッドおよびインクカートリッジであってもよい。
この場合、印刷ヘッドは、サーマルヘッドであり、印刷カートリッジは、リボンカートリッジであって、リボンカートリッジは、インクリボンを繰り出し自在に巻回したリボン繰出し部と、繰り出されたインクリボンを巻き取るリボン巻取り部と、繰り出されたインクリボンにサーマルヘッドが臨むスペースを存してリボン繰出し部とリボン巻取り部とを連結するブリッジ部と、を有することが好ましい。
この構成によれば、リボン繰出し部、ブリッジ部およびリボン巻取り部がシート送り経路と略平行に並ぶようにして、リボンカートリッジを装着することができる。このため、リボンカートリッジの薄型化を図ることができ、結果として、装置全体をより薄型にすることができる。
この場合、送られてきた処理シートの印刷処理部分およびカッティング処理部分を切り離すフルカット部を、さらに備え、フルカット部を、シート送り部に対し正送り方向の下流側に配設したことが好ましい。
この構成によれば、フルカット部をスペース効率良く配設することができる。このため、装置全体のコンパクト性を損なうことがない。
本発明の他のカッティング装置は、シート送り経路に沿って正逆送りされる処理シートに対し、カッティングバイトを処理シートの正逆送り方向に直交する方向に往復移動させて、カットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング装置において、一方の端部にカッティングバイトを保持し、他方の端部でカッティング部回動軸に回動自在に支持されたカッティング部アームと、カッティング部アームを回動させ、カッティングバイトを処理シートに切り込む切込み位置と処理シートから離間させる離間位置との間で離接動作させるバイト離接機構と、を備え、カッティング部回動軸は、カッティングバイトが臨むシート送り経路の経路面の略延長面上に配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、カッティングバイトは、カッティング部アームにより、カッティング部回動軸を中心に回動自在に支持された状態で、処理シートに対して切り込み、カットラインを形成する。ここで、カッティングバイトが処理シートに切り込むことで、カッティングバイトに対し、経路面と平行な力(切断抗力)が作用する。この点、カッティング部回動軸が、経路面の略延長面上に配設されているため、処理シートの正逆送りいずれの場合にも、その切断抗力が、カッティングバイトを処理シートに対して離接方向に回動させる向きの力となることがない。このため、切断抗力の作用により、カッティングバイトを離接方向に回動させることがない。したがって、処理シートの正送り時と逆送り時とで、処理シートに対するカッティングバイトの切込み深さを均一化することができる。
この場合、搭載したカッティングバイトを往復移動させるバイト移動機構を、さらに備え、バイト移動機構は、カッティング部アームの一方の端部に保持されており、バイト離接機構は、バイト移動機構を介してカッティングバイトを離接動作させることが好ましい。
この構成によれば、バイト移動機構が、カッティング部アームの一方の端部、すなわち、カッティング部回動軸から離間した位置に設けられる。したがって、カッティング部回動軸廻りに他の部材を設けることが可能となり、カッティング部回動軸の配設箇所の選択肢を増やすことができる。
この場合、カッティングバイトが臨むシート送り経路の経路面が、水平面に対して傾斜しており、カッティングバイトが切込み位置にあるとき、カッティング部アームは、略水平に延在した状態となることが好ましい。
この構成によれば、カッティングバイトが処理シートに切り込む際に、カッティング部アームが略水平に延長された状態となる。このため、カッティングバイトは、自重を効率良く利用して処理シートに切り込むことができる。
本発明のシート装置は、処理シートに対し、カットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング装置に形成したシート装着部と、シート装着部に装着されるシートユニットと、を備えたシート装置であって、シートユニットは、コアに処理シートを繰り出し自在に巻回したシートロールと、シートロールを回転自在に軸支する軸部と、シートロールの外周面の少なくとも1箇所を、径方向に押圧する付勢部材と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、付勢部材により、軸部に軸支されたシートロールの外周面を径方向に押圧することで、巻回された処理シートが緩むことがない。このため、個々のシートロールに粘着シートを貼付せずとも、シートロールのばらけを効果的に防止することができる。
この場合、付勢部材は、シートロールの回転方向前後2箇所を、前後両端部に設けた一対の押圧部によりそれぞれ押圧する板ばねで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、シートロールを前後2箇所に分散してバランス良く押圧することができる。
この場合、軸部の両端部を着脱自在に保持する一対の軸支部と、一対の軸支部の下部間を連結する底部と、から構成され、シートロールを収容すると共にシート装着部に対し着脱自在に構成されたシートホルダを、さらに備え、付勢部材は、底部と、これに収容したシートロールとの間に介設されていることが好ましい。
この構成によれば、シートロールの交換作業を行う場合、シート装着部からシートホルダを取り外し、取り外したシートホルダに新しいシートロールを装着し、このシートホルダを再びシート装着部に装着すればよい。このため、シートロールの交換作業を、シート装着部に対して直接行う場合に比べ、容易に行うことができる。
この場合、カッティング装置からの動力を入力して、シートロールを巻取り方向に回転させる動力入力部を、さらに備え、動力入力部は、軸部に回転自在に軸支されると共に、コアの端部に回転止め状態で着脱自在に装着されていることが好ましい。
この構成によれば、動力入力部を備えたことで、カッティング装置からの動力を適切にコアに伝達し、シートロールを巻取り方向に回転させることができる。
本発明の他のカッティング装置は、上記したシート装置と、シート装置から繰り出された処理シートを、シート送り経路に沿って正逆送りするシート送り部と、シート送り経路に臨み、正逆送りされる処理シートに対してカットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング部と、を備えたカッティング装置において、シート送り部は、送りローラを有し、処理シートを正方向に送るシート正送り機構と、シート装置のシートロールを巻取り方向に回転させ、処理シートを逆方向に送るシート逆送り機構と、から構成され、シート逆送り機構の出力端が、動力入力部に動力伝達されるように係合されていることを特徴とする。
この構成によれば、シート装置により、シート装着部に装着したシートロールのばらけが防止される。このため、シート逆送り機構によりシートロールを逆回転させた場合に、処理シートの緩みが解消されてから逆送りされることがないため、カッティング箇所がずれることがない。
本発明の他のカッティング装置は、繰出し自在に巻回した処理シートを装着するシート装着部と、シート装着部から繰り出された処理シートを、シート送り経路に沿って正逆送りするシート送り部と、シート送り経路に臨み、正逆送りされる処理シートに対してカットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング部と、カッタ本体をシート幅方向に移動させて、カッティング処理部分を切り離すフルカット部と、を備えたカッティング装置において、フルカット部は、カッタ本体と、カッタ本体を搭載したキャリッジと、キャリッジを介して、カッタ本体をシート幅方向に往復移動させるカッタ移動機構と、一方の端部にカッタ本体を支持すると共に、他方の端部でキャリッジに回動自在に支持されたカッタアームと、カッタアームを回動させて、カッタ本体を処理シートに切り込む切断位置と処理シートから離間する非切断位置との間で移動させるカッタ作動レバーと、から構成されるカッタユニットを有し、カッタ作動レバーは、キャリッジの往復動の一方の端部に設けられた突当て部に突き当たることにより、カッタ本体を非切断位置から切断位置に移動させ、キャリッジの往復動の他方の端部に設けられた突当て部に突き当たることにより、カッタ本体を切断位置から非切断位置に移動させることを特徴とする。
この構成によれば、カッタ本体が、往復動の一方の終了時に非切断位置から切断位置に移動し、往復動の他方の終了時に切断位置から非切断位置に移動する。このため、カッタ本体は、往復動の一方では、処理シートに切り込んだ状態で幅方向に移動し、往復動の他方では、処理シートから離間した状態で幅方向に移動する。したがって、フルカット部により、処理シートを2度切りすることなく、処理シートをシート幅方向に適切に切断することができる。
この場合、フルカット部は、処理シートを挟んでカッタユニットと対峙し、処理シートと共にカッタ本体により切り込まれる帯状のカッタ受け部材と、カッタ受け部材を着脱自在に装着し、シート送り経路に臨んで形成されたカッタ受け装着部に着脱自在に装着されるカッタ受けフレームと、をさらに有することが好ましい。
この構成によれば、カッタ受けフレームをカッタ受け装着部から取り外すことができ、さらに、カッタ受け部材をカッタ受けフレームから取り外すことができる。このため、カッタ受け部材が、カッタ本体の切込みにより消耗した場合にも、カッタ受け部材の交換作業を容易に行うことができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態に係るカッティング装置は、机上等に設置され、剥離紙付きの処理シートを正逆送りしながら、これに印刷処理およびカッティング処理を行うものである。すなわち、カッティング装置は、処理シートに印刷処理を行った後、カットラインを形成するカッティング処理を行い、さらに印刷処理済み部分およびカッティング処理済み部分をフルカット処理により切り離して、いわゆる切抜き文字(記号および図形を含む)を形成したシート片を作成するものである。なお、印刷処理およびカッティング処理のうち、いずれか一方のみを行うことも可能である。
図1は、実施形態に係るカッティング装置の外観斜視図、図2は、シート送り経路を開放した状態のカッティング装置の外観斜視図である。カッティング装置1は、図示しないパソコンに接続されており、パソコンから印刷処理やカッティング処理のための各種データが供給され、印刷処理およびカッティング処理を行うようになっている。もちろん、カッティング装置1自身にデータ入力機能を搭載したものであってもよい。
カッティング装置1は、箱状の装置ケース3により外殻を形成した装置本体2と、装置本体2に着脱自在に装着したリボンカートリッジCとで構成されている。また、処理シートSは、繰出し自在に巻回されたシートロール52として、装置本体2に着脱自在に装着され、シート排出口9へ送られる(正送り)ようになっている。なお、以下では、正送り方向の上流側、正送り方向の下流側を、それぞれ、単に「上流側」、「下流側」ともいう。また、「左」「右」とは、下流側(シート排出口9側)から見た左・右のことである。
装置ケース3は、上部にシート送り経路を形成した下装置ケース4と、シート送り経路を大きく開放する上装置ケース5と、上装置ケースの下流側に設けられ、後述するカッティング部14を収容したカッティング部ケース6とで構成されている。上装置ケース5の上面左側には、シート送り経路を開放するための開放ボタン7が設けられている。下装置ケースの右側面下流側には、後述する排紙ローラ102の排紙駆動ローラ121(図7参照)を手動で回転させるための円形窓8が形成されている。なお、図示省略したが、装置ケース3には、電源コネクタやパソコンと接続するためのインターフェース等も設けられている。
図3ないし図5に示すように、装置本体2は、後述するシートユニット50を装着するシート装着部11と、シート装着部11から繰り出された処理シートSを、シート送り経路に沿って正逆送りするシート送り部12と、シート送り経路に臨むサーマルヘッド141により印刷処理を行う印刷部13と、シート送り経路に臨むカッティングバイト182によりカッティング処理を行うカッティング部14とを備えている。シート送り経路を挟んで、下側にシート送り部12を、上側に印刷部13を配設している。また、印刷部13に対して、処理シートSの上流側にシート装着部11を、下流側にカッティング部14をそれぞれ配設している。
さらに、シート送り部12の下流側には、フルカット処理を行うフルカット部15を配設している。すなわち、シート装着部11、シート送り部12およびフルカット部15は、下装置ケース4に収容され、印刷部13は上装置ケース5に収容され、カッティング部14は、カッティング部ケース6に収容されている(図2参照)。なお、図示しないが、装置全体を統括制御する制御部(回路基板)が組み込まれている。
これによれば、印刷部13とシート装着部11とが上下に配設されることがなく、印刷部13とカッティング部14とが上下に配設されることもない。さらに、フルカット部15を、スペース効率良く配設することができる。したがって、装置全体の薄型化を図ることができる。
これら各部の構成部品は、各種フレームに取り付けられてアッセンブリ化され、各ケースに収容されている。例えば、サーマルヘッド141に対峙するプラテンローラ101等を組み込んだ送り部フレーム22、サーマルヘッド141等を組み込むと共にリボンカートリッジCが着脱自在に装着される印刷部フレーム23、カッティングバイト182等を組み込んだカッティング部フレーム24等が設けられている。
送り部フレーム22は、上面を開放した箱状に形成されており、その内部にシート送り部12およびフルカット部15の各構成部品が組み込まれている。送り部フレーム22の底面上には、印刷部13が臨む印刷部経路フレーム25と、カッティング部14が臨むカッティング部経路フレーム26とが設置され、それぞれの上面により、シート送り経路が略水平に延在するように構成されている。すなわち、印刷部経路フレーム25の上面は、水平に形成されており、カッティング部経路フレーム26の上面は、水平面に対して傾斜、すなわちシート排出口9に向かって下り傾斜となるように形成されている。
印刷部経路フレーム25の下流端部には、プラテンローラ101をシート送り経路に下方から臨ませるプラテン開口25aが形成されている。また、カッティング部経路フレーム26の下流端近傍には、排紙駆動ローラ121をシート送り経路に下方から臨ませるローラ開口26aが形成されている。さらに、ローラ開口26aの上流側には、左右中間部に、小孔27(図11参照)が形成されており、この小孔27に、後述するシート通路(図示省略)から挿入される処理シートSの有無を検出するシート検出センサ(図示省略)が臨んでいる。
送り部フレーム22の左右側壁部の下流側には、フルカット部15が取り付けられる略矩形の取付け開口28がそれぞれ形成され、さらに、各取付け開口28の上部から下流側に延びる軸取付け片29がそれぞれ形成されている(図11参照)。両軸取付け片29により、印刷部回動軸31が支持されている。
また、送り部フレーム22の下流端部上面は、後述するフルカット部15のカッタ受けフレーム223が着脱自在に装着されるカッタ受け装着部(図示省略)が形成されている。そして、カッタ受けフレーム223とカッティング部経路フレーム26との境界部分が、処理シートSを手差しでセットするためのシート通路となっている。
なお、印刷部経路フレーム25とカッティング部経路フレーム26との間隙において、フルカット部15のロータリーカッタ231(後述する)がシート送り経路に下方から臨むようになっている。
印刷部フレーム23は、下面を開放した箱状に形成されており、その内部に、印刷部13の各構成部品が組み込まれると共に、リボンカートリッジCが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部(図示省略)が形成されている。印刷部フレーム23は、下流側に設けた上記の印刷部回動軸31を中心に回動自在に構成されている。すなわち、印刷部フレーム23に組み込まれた印刷部13は、シート送り経路に臨む印刷位置(図3参照)と、シート送り経路から上方に退避してシート送り経路を開放する開放位置(図4参照)との間で、上下に回動自在に構成されている。なお、以下の印刷部フレーム23(印刷部13)の説明で、「上」「下」というときは、印刷位置にあるときの上・下のことである。
印刷部13は、通常、ロック機構(図示省略)により印刷位置にロックされているが、上記の開放ボタン7の押し下げにより、開放位置への回動が行われる。すなわち、開放ボタン7が押し下げられると、ロックが外れると共に、ばね(図示省略)の付勢力により印刷部13が跳ね上げられ、以降手動により開放位置へ回動するようになっている。なお、詳細は後述するが、開放ボタン7の押下に先立って、カッティング部14を上方へ回動しておくようにする。また、開放位置から印刷位置への回動も手動で行われる。
一方、印刷部フレーム23の左右側壁部の上流端部外面には、下流側に屈曲した屈曲片32がそれぞれねじ止めされている。各屈曲片32の左右内面には、後述するカッティング部アーム41を支持するカッティング部回動軸33が同軸上に且つ相互に向かい合うように突設されている。各カッティング部回動軸33は、カッティング部14(カッティングバイト182)が臨むシート送り経路(カッティング部経路フレーム26の上面)の略延長面上に配設されている(図5参照)。さらに、各屈曲片32の先端下部には、後述するカッティング部ばね185(コイルばね)の一端が係止される下向き爪34が形成されている。
印刷部フレーム23内部の上流端部および下流端部には、リボンカートリッジCを装着するための上流側装着部材36および下流側装着部材37がそれぞれ取り付けられている。リボンカートリッジCは、上流側装着部材36および下流側装着部材37の間に装着される。上流側装着部材36には、左右中間部において、後述する係止レバー39のフック部39aが係止するフック受け開口38が形成されている。
印刷部フレーム23の上流壁部には、左右中間部において、装着されたリボンカートリッジCを係脱可能に係止する係止レバー39が設けられている。係止レバー39は、上端部を中心に上流側に回動自在に構成されており、下端部に設けたフック部39aと、上流側面に突設した回動操作のための摘み部39bとで一体に形成されている。そして、フック部39aは、上記のフック受け開口38に係止された状態で、その先端部によりカートリッジケース171を係合し、リボンカートリッジCが離脱しないようにしている。
さらに、印刷部フレーム23の天壁部の上流側には、リボンカートリッジCを離脱方向に付勢する板ばね(図示省略)が臨む板ばね開口35が形成されている。そして、係止レバー39を回動操作することで、フック部39aがフック受け開口38から外れると、板ばねによりリボンカートリッジCが斜めに飛び出すようになっている。
カッティング部フレーム24は、全体として平面視略「コ」字状に形成され、送り方向に延在する左右のカッティング部アーム41と、左右のカッティング部アーム41の上流端部を連結する連結部42とで一体に構成されている。
各カッティング部アーム41は、下流端部にカッティングバイト182を搭載したカッティング部本体181(後述する)を保持し、上流端部で左右のカッティング部回動軸33に回動自在に支持されている。このため、カッティング部14は、左右のカッティング部回動軸33を中心に、シート送り経路に臨むカッティング位置(図3参照)と、シート送り経路から上方に退避する退避位置(図4参照)との間で、上下に回動自在に構成されている。カッティング部14のカッティング位置および退避位置間の回動操作は、手動で行われる。カッティング部14は、印刷部13が通常時に印刷位置にロックされているのとは異なり、カッティング位置にロックされてはいない。なお、以下のカッティング部フレーム24(カッティング部14)の説明で、「上」「下」というときは、カッティング位置にあるときの上・下のことである。
各カッティング部アーム41の上流端部上部には、上記のカッティング部ばね185の他端が係止される上向き爪43が形成されている。すなわち、カッティング部ばね185は、一端が各屈曲片32(印刷部13)に係止され、他端が各カッティング部アーム41に係止されている。カッティング部ばね185は、カッティング部アーム41を介して、カッティング部本体181をカッティング位置に向けて勢している。すなわち、カッティング位置におけるカッティング部ばね185の付勢力と、カッティング部アーム41に支持されているカッティング部本体181の自重とにより、搭載されたカッティングバイト182を処理シートSに適切に切り込ませることができるようになっている。
また、カッティング部ばね185は、カッティング部14のカッティング位置から退避位置への回動途中で、カッティング部回動軸33に対し死点越えをするようになっている。すなわち、カッティング部14が退避位置へ回動する際に、カッティング部ばね185の軸線がカッティング部回動軸33より下流側にある状態では、カッティング部ばね185はカッティング部本体181をカッティング位置に向けて付勢し、カッティング部ばね185の軸線がカッティング部回動軸33より上流側にある状態では、カッティング部ばね185はカッティング部本体181を退避位置に向けて付勢する。このため、カッティング部14を退避位置に移動させた後、これを手等で押えておかなくても、退避位置に留まらせておくことができる。
ここで、カッティング装置1において、処理シートSをセットする場合、およびリボンカートリッジCを交換する場合において、印刷部13およびカッティング部14に関する一連の操作について説明する。
処理シートSをセットする場合には、まず、ユーザは、カッティング部14を退避位置へ移動させる。続いて、開放ボタン7を押し下げ、印刷部13を開放位置へ回動させ、シート送り経路およびカートリッジ装着部を開放する。次に、シート装着部11にシートユニット50を装着し(詳細は後述する)、処理シートSを引き出してその先端を上記のシート通路に挿入する。最後に、印刷部13を印刷位置へ戻し、カッティング部14をカッティング位置へ戻して、処理シートSのセットが完了する。
リボンカートリッジCを着脱する場合には、まず、上記と同様にしてシート送り経路およびカートリッジ装着部を開放する。この状態で、係止レバー39を回動してフック部39aの係止を解除し、印刷部13からリボンカートリッジCを取り外す。そして、別のリボンカートリッジCを装着し、フック部39aに係合させる。最後に、印刷部13を印刷位置へ戻し、カッティング部14をカッティング位置へ戻して、リボンカートリッジCの交換が完了する。
このように、印刷部13は、下流側に設けた印刷部回動軸31を中心に回動するため、開放位置に回動させた印刷部13が、上流側のシート装着部11(およびこれに装着したシートユニット50)と物理的に干渉することがない。さらに、印刷部13の開放位置への回動に先立って、カッティング部14を退避位置に回動させておくことで、開放位置に回動させた印刷部13が、カッティング部14と干渉することもない。このため、印刷部13に対し、シート装着部11およびカッティング部14をそれぞれ近接して配設した場合にも、処理シートSのセットおよびリボンカートリッジCの交換を支障なく行うことができる。したがって、送り方向における装置全体の寸法を小さくでき、全体としてコンパクトな設計にすることができる。
さらに、印刷部13を開放位置に回動することで、シート送り経路を開放できるだけでなく、カートリッジ装着部を開放することができる。このため、処理シートSのセットのための操作と、リボンカートリッジCの交換のための操作とを、一部共通化することができ、全体の操作を単純化することができる。なお、カッティング部14に先行して印刷部13を開放位置に回動した場合には、カッティング部14の下流端部が机上に突き当るため、ユーザにカッティング部14の回動を促すことになる。
シートユニット50が装着されるシート装着部11は、左右外側にわずかに回動する左右一対のL字プレート46(一方のみ図示する)により構成されている。一対のL字プレート46は、それぞれ水平プレート(図示省略)と鉛直プレート47とで一体に構成されており、相互に向かい合うようにして、上流端部の左右に配設されている。
各L字プレート46は、その下角部を中心に、左右に回動自在に構成されている。すなわち、各L字プレート46は、水平プレートが水平且つ鉛直プレートが鉛直となってシートユニット50が装着される装着姿勢と、装着姿勢から図外のばねに抗して左右外側にわずかに倒れ、シートユニット50を取外し可能とする取外し姿勢との間で、左右に回動自在となっている。図示した左側のL字プレート46は、上流端部左側に設けられたシート部フレーム48上に回動自在に設けられている。さらに、左側のL字プレート46の水平プレートの先端部(右端部)上には、右側のL字プレート46の水平プレートの先端部(左端部)が重なっている。これにより、一対のL字プレート46は、相互に連動して左右に回動するようになっている。
また、各鉛直プレート47の内面には、上下方向略中間部において、一対のシート係合凸部49が前後に形成されている。一対のシート係合凸部49は、後述するシートユニット50の一対のシート係合凹部73に対し、各L字プレート46が装着されるときに係合し、取外されるときに係合がはずれるようになっている。
図5および図6に示すように、シート装着部11に装着されるシートユニット50は、円筒状のシートコア51に長尺の処理シートSを繰り出し自在に巻回したシートロール52と、シートロール52を繰出し方向および巻取り方向に回転自在に収容するシートホルダ53と、シートホルダ53に両端が保持され、シートロール52を回転自在に支持する軸部54と、シートホルダ53のホルダ底部72(後述する)上に設けられた板ばね55と、シートコア51の一方の端部に装着される動力入力プレート56(動力入力部)と、から構成されている。
シートコア51の軸方向(左右)の両端部内面には、動力入力プレート56が回転止め状態で着脱自在に装着されるように、一対のコア係合凹部57がそれぞれ形成されている。このため、シートコア51に動力入力プレート56を装着する際に、シートコア51の左右を選ばない。
軸部54は、円筒部61と、円筒部61の軸方向の一方(右側)に端部に形成した軸係止部62と、円筒部61の他方(左側)の端面に突設された円筒部61より細径の円柱突部63と、円筒部61の内部に形成した十字リブ64とで一体に形成されている。この十字リブ64を利用して、軸部54全体を正逆回転させることができる。
軸係止部62は、シートホルダ53の軸係止受け部75(後述する)に対し、係脱自在に構成されている。すなわち、軸係止部62は、円筒部61の軸方向の一端(右端)の外周面に突設された一対のスライド係合片66と、円筒部61の右端よりも幾分軸方向内側(左側)において、円筒部61の外周面に突設された一対のクリック受け部67とから成っている。各クリック受け部67には、後述するクリックボールが軸方向外側(右側)から係合するようになっている。
シートホルダ53は、左右一対の軸支板部71(軸支部)と、両軸支板部71の下部間を連結する断面略「U」字状のホルダ底部72とで構成されている。左右の軸支板部71の左右外側面には、上記の一対のシート係合凸部49が係脱自在に係合する一対のシート係合凹部73がそれぞれ形成されている。
右側の軸支板部71には、軸部54の軸係止部62が係脱自在に係止する軸係止受け部75が形成されている。軸係止受け部75は、クリック受け部67における軸部54の断面形状と略相補的な形状に形成された軸挿通開口76と、一対のスライド係合片66が周方向にスライドして係合するように、軸挿通開口76の縁部に形成された一対のスライド係合凹部77と、各クリック受け部67に係合するクリックボールを内蔵した一対のクリック部78とから成っている。
一方、左側の軸支板部71は、上部が半長円形状に軸方向外側に突出形成されており、動力入力プレート56が収容されるプレート収容部81を構成している。プレート収容部81には、軸部54の円柱突部63が挿通する円形開口82が形成されている。また、プレート収容部81の下部には、後述するシート最終ギヤ128(出力端)が臨む動力入力開口83が形成されている。
板ばね55は、シートホルダ53のホルダ底部72と、シートホルダ53に収容されたシートロール52との間に介設されており、シートロール52の外周面の2箇所を、径方向に押圧するものである。すなわち、板ばね55は、ばね本体84と、ばね本体84の前後両端部に設けた一対の押圧部85と、ばね本体84の前後中間部に設けられ、ばね本体84をホルダ底部72に固定する固定部86とから成っている。これにより、シートロール52を前後2箇所に分散してバランス良く押圧することができる。
各押圧部85は、ばね本体84の先端に保持したピンに回転自在に軸支したローラで構成されており、回転するシートロール52の外周面と転接するようになっている。これにより、シートロール52を良好に回転させ、処理シートSを適切に繰り出すことができる。
このように構成された板ばね55により、軸部54に軸支されたシートロール52の外周面を径方向に押圧することで、巻回された処理シートSが緩むことがない。このため、個々のシートロール52に粘着シートを貼付せずとも、シートロール52のばらけを効果的に防止することができる。
動力入力プレート56は、円板状に形成されており、軸部54に回転自在に軸支されるように、中心部に上記の円柱突部63が貫通する円形穴87が形成されている。動力入力プレート56は、シートロール52と略同径のプレート本体91と、プレート本体91の一方の端面に突設され、シート最終ギヤ128が噛合する入力ギヤ部92と、他方の端面に突設され、シートコア51の一方の端部に差し込まれる環状突部93とで一体に形成されている。環状突部93の外周面には、上記した一対のコア係合凹部57にそれぞれ係合する一対のコア係合凸部94が形成されている。入力ギヤ部92は、シートホルダ53のプレート収容部81の内面に対し、僅かな間隙を存して対峙し、動力入力開口83に下側から臨むシート最終ギヤ128に噛み合うようになっている。
以上のように構成されたシート装着部11およびシートユニット50によれば、シートロール52の交換作業を容易に行うことができる。すなわち、まず、シート装着部11の左側の鉛直プレート47を外側に倒して各L字プレート46の係合が外れ、シート装着部11からシートホルダ53を取り外す。
続いて、シートユニット50の軸部54を正回転させ、シートホルダ53から軸部54を引き抜く。そして、使い終わったシートロール52および動力入力プレート56をシートホルダ53から取り外す。さらに動力入力プレート56をシートコア51から取り外し、取り外した動力入力プレート56を新しいシートロール52のシートコア51に装着する。このシートロール52をシートホルダ53に入れ、さらに、板ばね55に抗するようにして、シートロール52の下端部が板ばね55の固定部86上面に当接するまで、シートホルダ53を押し下げる。この状態で、軸部54を、円柱突部63から軸挿通開口76に差し入れ、一対のスライド係合片66が一対のスライド係合凹部77に当接するまで完全に挿通したら、軸部54を逆回転させて、一対のスライド係合片66を一対のスライド係合凹部77に係合させ、軸係止部62を軸係止受け部75に係止させる。
最後に、このようにして組み立てられたシートユニット50を、シート装着部11に対して上方からセットすることで、各L字プレート46が係合されてシートユニット50がシート装着部11に装着される。このように、シートロール52の交換作業を、シートホルダ53を介して行うことで、シート装着部11に対して直接行う場合に比べ、容易に行うことができる。
図5および図7に示すように、シート送り部12は、サーマルヘッド141に対峙するプラテンローラ101と、プラテンローラ101の下流側に設けられた排紙ローラ102と、プラテンローラ101、排紙ローラ102およびシートロール52の回転駆動源となるシート送りモータ103と、シート送りモータ103の駆動力をプラテンローラ101に伝達するプラテン側動力伝達部104と、シート送りモータ103の駆動力をシートロール52(動力入力プレート56)に伝達するロール側動力伝達部105と、プラテンローラ101の回転力を排紙ローラ102に伝達する排紙送りベルト機構106とで構成されている。プラテンローラ101および排紙ローラ102は、上記の送り部フレーム22に回転自在に支持されている。また、シート送りモータ103、プラテン側動力伝達部104は、上記の送り部フレーム22に支持され、ロール側動力伝達部105は、送り部フレーム22およびシート部フレーム48に跨って配設されている(図4参照)。
プラテンローラ101は、処理シートSに直接転接するプラテン本体111と、プラテン駆動軸112とを有している。プラテン駆動軸112の一端(左端)に、後述するプラテン側動力伝達部104からの動力が入力するプラテンギヤ113が固定され、他端(右端)に、排紙送りベルト機構106を構成する駆動プーリ116が固定されている。なお、プラテン駆動軸112の両端部には、送り部フレーム22の軸受け部分に隣接した位置において、後述する一対のプラテン係合部材136が係合するようになっている。
排紙ローラ102は、排紙駆動ローラ121および排紙従動ローラ122を上下に配置したグリップローラで構成されている。排紙駆動ローラ121の一方(右側)の軸端部には、排紙送りベルト機構106を構成する従動プーリ117の外側に、手動操作用のローラ操作部123が設けられている。ローラ操作部123は、上記の円形窓8を介して装置外部から操作可能である(図1参照)。紙づまり等が起こったときには、ローラ操作部123を操作(回転)して排紙駆動ローラ121を回転させ、これを解消できるようになっている。
排紙従動ローラ122は、処理シートSの両幅端部に転接する一対のもので構成されており、それぞれ、排紙駆動ローラ121の回転に従って回転するフリーローラで構成されている。一対の排紙従動ローラ122は、ローラ離接機構(図示省略)により、処理シートSに転接する転接位置と、処理シートSから離間した非転接位置との間で一体に移動可能に構成されている。
シート送りモータ103は、例えば正逆回転可能なステッピングモータで構成されている。シート送りモータ103の動力は、その出力軸に固定したモータ出力ギヤ124で分岐してプラテン側動力伝達部104およびロール側動力伝達部105にそれぞれ入力するようになっている。特許請求の範囲における「シート正送り機構」は、シート送りモータ103とプラテン側動力伝達部104とで構成されており、「シート逆送り機構」は、シート送りモータ103とロール側動力伝達部105とで構成されている。
プラテン側動力伝達部104は、減速ギヤ列で構成されている。シート送りモータ103を正回転させたときには、プラテンローラ101および排紙駆動ローラ121に対し、その動力がプラテン側動力伝達部104および排紙送りベルト機構106により伝達され、両ローラが処理シートSを正送りする方向に回転する。同様に、シート送りモータ103を逆回転させたときには、プラテンローラ101および排紙駆動ローラ121に対しその動力が伝達され、両ローラが処理シートSを逆送りする方向に回転する。
一方、ロール側動力伝達部105は、モータ出力ギヤ124から動力が入力するモータ側ギヤ列125と、モータ側ギヤ列125からの動力が入力する中間ベルト機構126と、中間ベルト機構126からの動力が入力し、上記の動力入力プレート56に動力を出力するシート側ギヤ列127とで構成されている。シート側ギヤ列127の最終ギヤ(シート最終ギヤ128)は、トルクリミッタ付きのもので構成されている。さらに、中間ベルト機構126と出力ギヤ部213との間には、中間ベルト機構126からの動力を、出力ギヤ部213に選択的に遮断する送りクラッチ機構129が介設されている。
すなわち、シート送りモータ103を正回転させたときには、シートロール52に対し、その動力が送りクラッチ機構129により遮断され、伝達されないようになっている。一方、シート送りモータ103を逆回転させたときには、シートロール52に対し、その動力が送りクラッチ機構129により伝達され、シートロール52が巻き取り方向に回転するようになっている。
そして、上述したように、シート装着部11に装着したシートロール52のばらけが防止されている。このため、シートロール52を逆回転させた場合に、処理シートSの緩みが解消されてから逆送りされること(回転ロス)がないため、カッティング箇所がずれることがない。
このようにして構成されたシート送り部12により、処理シートSがシート送り経路に沿って正逆送りされる。すなわち、印刷時には、サーマルヘッド141を印刷駆動位置に移動させる(詳細は後述する)と共に、一対の排紙従動ローラ122を非転接位置に移動させ、シート送りモータ103を正回転させる。これにより、処理シートS(およびインクリボンR)が、プラテンローラ101とサーマルヘッド141との間で挟持され、正方向に回転送りされる。
また、カッティング処理の正送り時およびフルカット後の正送り(排紙)時には、サーマルヘッド141を非印刷駆動位置に移動させると共に、一対の排紙従動ローラ122を転接位置に移動させ、シート送りモータ103を正回転させる。これにより、処理シートSが、排紙ローラ102により正方向に回転送りされる。さらに、カッティング処理の逆送り時には、サーマルヘッド141を非印刷駆動位置に移動させると共に、一対の排紙従動ローラ122を転接位置に移動させ、シート送りモータ103を逆回転させる。これにより、処理シートSが、シートロール52の巻取りおよび排紙ローラ102により逆方向に回転送りされる。なお、このとき、シートロール52の径の変化に基づく逆送り量の差は、シート最終ギヤ128のトルクリミッタにより吸収される。
図5および図8に示すように、印刷部13は、サーマルヘッド141を有するヘッドユニット131と、ヘッドユニット131を保持するヘッドホルダ132と、ヘッドホルダ132を介してヘッドユニット131(サーマルヘッド141)を回動自在に支持するヘッド回動軸133と、ヘッド回動軸133を中心に、サーマルヘッド141を処理シートSに当接させる印刷駆動位置と、サーマルヘッド141を処理シートSから離間させる非駆動位置との間で回動させるヘッド離接機構134と、ヘッド離接機構134を駆動すると共にインクリボンRの送りを行う印刷部駆動系135とを備えている。また、ヘッドホルダ132の左右両側部には、上記のプラテン駆動軸112に係合するプラテン係合部材136がそれぞれ取り付けられている(図4参照)。
ヘッドユニット131は、ヘッド面が下流側に向かって下方に傾斜するように設けられたサーマルヘッド141と、下面にサーマルヘッド141を取り付けたヘッド支持プレート142と、ヘッド支持プレート142の上方に僅かに離間して設けられ、上面に略コーン形状のばね装着部144を左右に突設したばね装着プレート143とを備えている。サーマルヘッド141のヘッド面には、処理シートSの幅に対応して、多数の発熱素子141aが左右に列設されている。
ばね装着プレート143は、ヘッドホルダ132に支持されている。また、ヘッド支持プレート142およびばね装着プレート143は、それぞれ上流側および下流側の両端部が上方に折り曲げられており、その各折り曲げ部の左右中間部において、送り方向に延在するヘッド揺動軸145が設けられている。ヘッド支持プレート142は、ヘッド揺動軸145を介して、ヘッドホルダ132に揺動自在に軸支されている。このため、ヘッド支持プレート142に取り付けたサーマルヘッド141により、処理シートSを幅方向に均一に押圧することができる。
各ばね装着部144には、ヘッド押圧ばね146が装着されている。各ヘッド押圧ばね146は、上記の印刷部フレーム23の天壁部の一部により形成されたばね受け片147(図3参照)を受けとして、ばね装着プレート143を下方に付勢している。
ヘッド回動軸133は、印刷部フレーム23に固定された左右一対の軸装着片148(図3参照)に支持されている。なお、ヘッド回動軸133は、後述するリボン繰出しコア174から繰り出されたインクリボンRの送りを案内するローラ部149を回転自在に軸支している。
また、ヘッドホルダ132は、左右一対のサイドプレート151と、一対のサイドプレート151の上流端部を連結する連結プレート152とにより、平面視略「コ」字状に構成されている。ヘッドホルダ132は、上流側でヘッド回動軸133に回動自在に支持されると共に、下流側でばね装着プレート143を支持している。なお、左右のサイドプレート151の下流端部には、後述する板カム154が臨む略矩形のカム受け開口153がそれぞれ形成されている
ヘッド離接機構134は、略扇形形状を有する左右一対の板カム154と、一対の板カム154を軸支したカム駆動軸155と、上記の左右一対のカム受け開口153(カムフォロア)とから成っている。一対の板カム154は、ヘッドホルダ132が上記一対のヘッド押圧ばね146により下方に付勢されているため、カム受け開口153の上縁部と転接するようになっている。すなわち、ヘッドホルダ132は、板カム154とヘッド押圧ばね146により確動的に回動する。
印刷部駆動系135は、駆動源となる正逆回転可能な印刷部モータ156と、印刷部モータ156の動力をカム駆動軸155および後述するリボン巻取りコア175に伝達する印刷部動力伝達系157とで構成されている。これらは、印刷部フレーム23の左側壁部にねじ止めされた印刷部駆動系フレーム158に装着されている(図4参照)。
印刷部動力伝達系157は、減速ギヤ列等で構成されており、ギヤ列中に印刷クラッチ機構164が介設されている。これにより、印刷部モータ156の正逆回転切り換えに従って、印刷部モータ156からの動力が、カム駆動軸155と、リボン巻取りコア175とに選択的に伝達されるようになっている。なお、リボン巻取りコア175の一端に固定された巻取りギア179に噛み合う最終ギヤ(リボン最終ギヤ165)は、トルクリミッタ付きもので構成されている。
カム駆動軸155の一端に固定されたカム駆動ギア159の一方の端面には、図示しないが、外周面の一部を切り欠いた円形凸部が突設されている。そして、円形凸部の外周面に摺接するヘッド位置検出スイッチ166(図4参照)により、ヘッド位置(印刷駆動位置が非駆動位置か)を検出するようになっている。
印刷部駆動系135により一対の板カム154を所定量回転させると、ヘッド押圧ばね146に抗してヘッドホルダ132が上方に回動する。これにより、サーマルヘッド141が非駆動位置に移動する。さらに一対の板カム154を所定量回転させると、ヘッド押圧ばね146に付勢されてヘッドホルダ132が下方に回動する。これにより、サーマルヘッド141が印刷駆動位置に移動する。なお、印刷駆動位置にあるサーマルヘッド141は、ヘッド押圧ばね146により、プラテンローラ101に向けて付勢されている。
図5および図9に示すように、リボンカートリッジCは、インク色別に複数種類が用意されている。リボンカートリッジCは、上カートリッジケース172および下カートリッジケース173から成る上下2分割構造のカートリッジケース171と、各色のインクリボンRを繰出し自在に巻回したリボン繰出しコア174およびこれを巻き取るリボン巻取りコア175とから構成されている。リボン繰出しコア174およびリボン巻取りコア175は、カートリッジケース171に回転自在に収容されている。
カートリッジケース171は、リボン繰出しコア174を収容し、インクリボンRを繰出し自在に巻回したリボン繰出し部176を上流側に、リボン巻取りコア175を収容し、繰り出されたインクリボンRを巻き取るリボン巻取り部177を下流側に有している。さらに、カートリッジケース171は、繰り出されたインクリボンRにサーマルヘッド141が臨むスペースを存して、リボン繰出し部176とリボン巻取り部177とを連結する左右のブリッジ部178を有している。
リボンカートリッジCのカートリッジ装着部への装着は、印刷部13を開放位置に移動させた後、リボンカートリッジCをリボン巻取り部177側から斜め下方に挿入する。さらに、リボン繰出し部176側を押し込み、リボン繰出し部176をフック部39aに係合させる。これにより、リボンカートリッジCがカートリッジ装着部に装着される。
そして、印刷部13を印刷位置に戻すと、リボン繰出し部176、ブリッジ部178およびリボン巻取り部177が、シート送り経路と略平行に並ぶようになる。このため、リボンカートリッジC(カートリッジ装着部)の薄型化を図ることができ、結果として、装置全体をより薄型にすることができる。なお、各ブリッジ部178は、上記のカム駆動軸155が邪魔にならないように、送り方向中間部で上部(上カートリッジケース172)が切り欠かれている。
図5および図10に示すように、カッティング部14は、シート送り経路に沿って正逆送りされる処理シートSに対し、カッティングバイト182を左右に(送り方向に直交する方向に)往復移動させて、カッティング処理を行うものである。カッティング部14は、カッティングバイト182を下部に搭載したカッティング部本体181と、カッティング部本体181を左右に往復移動させるバイト移動機構183と、上流端部でカッティング部本体181およびバイト移動機構183を保持する上記のカッティング部フレーム24(カッティング部アーム41)と、カッティング部ばね185と、カッティングバイト182を処理シートSに対して離接させるバイト離接機構186とを備えている。
バイト移動機構183は、カッティング部アーム41の上流端部、すなわちカッティング部回動軸33から離間した位置に設けられている。これにより、カッティング部回動軸33廻り(一対のカッティング部回動軸33間)に他の部材(リボンカートリッジC等)を設けることが可能となり、カッティング部回動軸33の配設箇所の選択肢を増やすことができる。
バイト移動機構183は、カッティング部本体181を搭載したバイトキャリッジ191と、バイトキャリッジ191の下流側に挿入され、バイトキャリッジ191の往復動を案内するバイトガイド軸192と、バイトキャリッジ191を介してカッティング部本体181を往復移動させるバイトベルト機構193と、バイトベルト機構193の駆動源となるバイト移動モータ194と、バイト移動モータ194の動力をバイトベルト機構193に伝達するバイト移動動力伝達部195(減速ギヤ列)とを有している。バイトガイド軸192、バイトベルト機構193、バイト移動モータ194およびバイト移動動力伝達部195は、カッティング部フレーム24の連結部42に装着されている。
さらに、バイト移動機構183は、バイトキャリッジ191の上流側面に係合して、その往復動を案内するガイドレール196を有している。ガイドレール196は、左右方向に延在しており、カッティング部フレーム24間に取り付けられている。なお、ガイドレール196の左端部には、カッティング部本体181のホーム位置を検出するバイト検出スイッチ197が設けられている。
バイト離接機構186は、カッティング部回動軸33を中心にカッティング部フレーム24を回動させ、バイト移動機構183を介してカッティングバイト182を処理シートSに切り込む切込み位置と処理シートSから離間する離間位置との間で離接動作させるものである。バイト離接機構186は、プランジャー202を下方に突出するように設けたソレノイド201(図4参照)と、プランジャー202に固定された水平ピン203と、回動自在に設けられた扇状の回動プレート204と、回動プレート204の回動に伴って回動する離接駆動部材205と、離接駆動部材205および回動プレート204を軸支するバイト離接フレーム206(図4参照)とで構成されている。バイト離接フレーム206は、送り部フレーム22の左端部に固定されている。
回動プレート204には、水平ピン203の先端が挿入する径方向に長い長孔211が形成されている。また、回動プレート204は、軸部にねじりコイルばね212が設けられており、上方に回動する方向に付勢されている。また、回動プレート204は、周面にギヤ歯を有している。
離接駆動部材205は、回動プレート204と噛み合うギヤ部213と、同軸上においてギヤ部213の端面に固着され、カッティング部アーム41の下端部に転接する略三角形のカム部214とにより構成されている。
ソレノイド201が励磁してプランジャー202を動作(突出)させると、回動プレート204が下方に回動する。これにより、離接駆動部材205(カム部214)が回動し、カッティング部アーム41が、カッティング部ばね185に抗して上方に回動する。その結果、カッティングバイト182が離間位置に移動する。
一方、ソレノイド201が消磁すると、ねじりコイルばね212に付勢されて回動プレート204が上方に回動すると共に、プランジャー202が動作
(没入)する。これにより、離接駆動部材205(カム部214)が回動し、カッティング部アーム41が、カッティング部ばね185に付勢されて下方に回動する。その結果、カッティングバイト182が切込み位置に移動する。このとき、カッティング部アーム41は、略水平に延在した状態となる。これにより、カッティングバイト182は、自重およびカッティング部ばね185の付勢力を効率良く利用して、処理シートSに切り込むことができる。このようにして、カッティングバイト182を離接動作(アップダウン)させることができる。
なお、回動プレート204の一方の端面には、ガイド突起215が形成されている。そして、水平ピン203の先端部とガイド突起215とが、バイト離接フレーム206に形成された2つのガイド開口216にそれぞれ挿入されており、回動プレート204の回動がガイドされ且つ回動端位置が規制されている。
このように構成されたカッティング部14において、カッティングバイト182が処理シートSに切り込むことで、カッティングバイト182に対し、シート送り経路の経路面と平行な力(切断抗力)が作用する。この点、一対のカッティング部回動軸33が、経路面の略延長面上に配設されているため、処理シートSの正逆送りいずれの場合にも、その切断抗力が、カッティングバイト182を処理シートSに対して離接方向に回動させる向きの力となることがない。このため、切断抗力の作用により、カッティングバイト182を離接方向に回動させることがない。したがって、処理シートSの正送り時と逆送り時とで、処理シートSに対するカッティングバイト182の切込み深さを均一化することができる。
図5、図11および図12に示すように、フルカット部15は、ロータリーカッタ231(カッタ本体)を有するカッタユニット221と、処理シートSを挟んでカッタユニット221と対峙し、処理シートSと共にロータリーカッタ231により切り込まれる帯状のカッタ受け部材222と、カッタ受け部材222を両面テープ等により着脱自在に装着し、上記のカッタ受け装着部に着脱自在に装着されるカッタ受けフレーム223とを備えている。これにより、カッタ受けフレーム223をカッタ受け装着部から取り外すことができ、さらに、カッタ受け部材222をカッタ受けフレーム223から取り外すことができる。したがって、カッタ受け部材222が、ロータリーカッタ231の切込みにより消耗した場合にも、カッタ受け部材222の交換作業を容易に行うことができる。
カッタユニット221は、ロータリーカッタ231と、ロータリーカッタ231を搭載したカッタキャリッジ232と、カッタキャリッジ232を介して、ロータリーカッタ231をシート幅方向に往復移動させるカッタ移動機構233と、先端部にロータリーカッタ231を回動自在に支持すると共に、基端部でカッタキャリッジ232に回動自在に支持されたカッタアーム234と、カッタアーム234の中間部の上方に設けられ、カッタアーム234を回動させるカッタ作動レバー235と、カッタアーム234の先端部を上方に付勢するカッタばね236とを有している。
カッタ移動機構233は、カッタキャリッジ232を介してロータリーカッタ231を往復移動させるカッタベルト機構241と、カッタキャリッジ232の往復動をガイドするカッタ移動ガイド軸242と、カッタベルト機構241の駆動源となるカッタ移動モータ243と、カッタ移動モータ243の動力をカッタベルト機構241に伝達するカッタ移動動力伝達部244(減速ギヤ列)とを有している。これらは、上記の送り部フレーム22の底面に装着されている。カッタキャリッジ232の両端には、カッタ作動レバー235が突き当たる往動突当て部245と復動突当て部(図示省略)とがそれぞれ設けられている。
カッタ作動レバー235は、カッタアーム234を介して、ロータリーカッタ231を処理シートSに切り込む切断位置と、処理シートSから離間する非切断位置との間で移動させるものである。すなわち、カッタ作動レバー235は、正面視略丸底フラスコ形を有するプレート状に形成されており、カッタキャリッジ232に回動自在に軸支されている。上端部には、往動突当て部245および復動突当て部に突き当たるように、裏面側(上流側)に突出した突当て凸部246が形成されている。また、裏面側の下端部は、段部を介して薄肉に形成され、この段部の部分が、カッタアーム234の中間部の上端部に転接するカム面247となっている。
カッタキャリッジ232が往動して、カッタ作動レバー235が往動突当て部245に突き当たると、カッタ作動レバー235が回動し、カッタアーム234がカッタばね236に付勢されて上方に回動する。これにより、ロータリーカッタ231が非切断位置から切断位置に移動する。また、カッタキャリッジ232が復動して、カッタ作動レバー235が復動突当て部に突き当たると、カッタ作動レバー235が逆方向に回動し、カッタアーム234がカッタばね236に抗して下方に回動する。これにより、ロータリーカッタ231が切断位置から非切断位置に移動する。
これにより、ロータリーカッタ231は、往動時には、処理シートSから離間した状態で幅方向に移動し、復動時には、処理シートSに切り込んだ状態で幅方向に移動する。したがって、ロータリーカッタ231により、処理シートSを2度切りすることなく、処理シートSをシート幅方向に適切に切断することができる。
以上のように構成されたカッティング装置1を用いて、2色印刷およびカットライン形成の施されたシート片を作成するための一連の流れについて説明する。まず、ユーザは、予め、1色目のリボンカートリッジCを装着すると共に、処理シートSをセットしておく。また、パソコンにて印刷処理およびカッティング処理のためのデータを作成しておく。これらの準備が完了したら、パソコンから処理開始の指示をする。
カッティング装置1は、処理開始の指示を受けると、まず、シート検出センサにより処理シートSが未検出の場合には、パソコンのディスプレイ等に警告を表示させ、ユーザに処理シートSの再セットを促す。また、インクリボンRの弛みを防ぐべく、インクリボンRを所定量巻き取る。このとき、サーマルヘッド141が印刷駆動位置にある場合には、リボン巻取り前にこれを非駆動位置に移動させておく。
次に、シートロール52を巻取り方向に回転させ、処理シートSの先端を、シート検出センサによる検出位置(先端検出位置)まで戻し、さらに所定量逆送りする。続いて、サーマルヘッド141を印刷駆動位置に移動させ、プラテンローラ101により処理シートSの先端を先端検出位置まで正送りする(処理シートSの頭出し)。そして、処理シートSを正送りしながら、サーマルヘッド141を発熱駆動して処理シートSに1色目の印刷を行う。
1色目の印刷終了後、2色目の印刷処理への準備を行う。すなわち、サーマルヘッド141を非駆動位置に移動させる。続いて、インクリボンRを所定量巻き取ると共に、処理シートSを、先端が先端検出位置にくるまで逆送りする。その後、ユーザにリボンカートリッジCの交換を報知する。なお、以下の工程では、逐次言及しないが、サーマルヘッド141を印刷駆動位置から非駆動位置に移動させた場合には、インクリボンRの巻取りを行うようにしている。
ユーザにより、2色目のリボンカートリッジCが装着され、処理開始の指示を受けると、カッティング装置1は、1色目と同様にして、2色目の印刷を行う。2色目の印刷終了後、サーマルヘッド141を非駆動位置に移動させる。続いて、処理シートSをカッティングバイト182が臨む位置まで送る。そして、処理シートSを正逆送りしながら、カッティング処理を行う。
カッティング処理終了後、フルカット処理に移る。すなわち、フルカット位置に処理シートSを送ると共に、切断しやすいように処理シートSの後側を押えるべく、サーマルヘッド141を印刷駆動位置に移動させる。そして、フルカット処理を行う。最後に、サーマルヘッド141を非駆動位置に戻し、排紙ローラ102により処理シートS(シート片)を排紙して、一連の操作を完了する。
以上のように、本実施形態のカッティング装置1によれば、装置全体の薄型化を図ることができると共に、処理シートSの正送り時と逆送り時とで、処理シートSに対するカッティングバイト182の切込み深さを均一化することができる。また、シートロール52に粘着シートを貼付することなく、シートロール52のばらけを防止することができる。さらに、処理シートSを2度切りすることなく、処理シートSをシート幅方向に切断することができる。
本発明の実施形態に係るカッティング装置の外観斜視図である。 シート送り経路を開放した状態のカッティング装置の外観斜視図である。 装置ケースから取り外した状態のカッティング装置の外観斜視図である。 装置ケースから取り外し、シート送り経路を開放した状態のカッティング装置の外観斜視図である。 カッティング装置の内部構造を示す縦断面図である。 カッティング装置のシート装着部に装着されるシートユニットの分解斜視図である。 カッティング装置のシート送り部の主な構成を示す斜視図である。 カッティング装置の印刷部の主な構成を示す斜視図である。 印刷部に装着されるリボンカートリッジの分解斜視図である。 カッティング装置のカッティング部の主な構成を示す斜視図である。 カッティング装置のフルカット部の主な構成を示す斜視図である。 フルカット部のロータリーカッタ廻りの構成を説明する図である。
符号の説明
1…カッティング装置 11…シート装着部 12…シート送り部 13…印刷部 14…カッティング部 S…処理シート

Claims (16)

  1. 繰出し自在に巻回した処理シートを装着するシート装着部と、
    シート装着部から繰り出された前記処理シートを、シート送り経路に沿って正逆送りするシート送り部と、
    前記シート送り経路に臨み、送られてきた前記処理シートに対して印刷処理を行う印刷部と、
    前記シート送り経路に臨み、正逆送りされる前記処理シートに対してカットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング部と、を備え、
    前記シート送り経路を挟んで、下側に前記シート送り部を、上側に前記印刷部を配設すると共に、前記印刷部に対して、前記処理シートの正送り方向の上流側に前記シート装着部を、下流側に前記カッティング部をそれぞれ配設したことを特徴とするカッティング装置。
  2. 前記印刷部は、前記正送り方向の下流側に設けた印刷部回動軸を中心に、前記シート送り経路に臨む印刷位置と、前記シート送り経路から上方に退避して前記シート送り経路を開放する開放位置との間で、上下に回動自在に構成され、
    前記カッティング部は、前記印刷部に設けたカッティング部回動軸を中心に、前記シート送り経路に臨むカッティング位置と、前記シート送り経路から上方に退避する退避位置との間で、上下に回動自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカッティング装置。
  3. 前記カッティング部は、
    カッティングバイトを搭載したカッティング部本体と、前記カッティング部本体を、前記カッティング部回動軸を中心に回動自在に支持するカッティング部アームと、
    前記カッティング部アームを介して、前記カッティング部本体を前記カッティング位置に向かって付勢するコイルばねと、を有し、
    前記コイルばねは、一端が前記印刷部に係止され、他端が前記カッティング部アームに係止されており、前記カッティング部の前記カッティング位置から前記退避位置への回動途中で、前記カッティング部回動軸に対し死点越えをすることを特徴とする請求項2に記載のカッティング装置。
  4. 前記印刷部は、印刷ヘッドを有し、
    前記印刷部に着脱自在に装着され、前記印刷ヘッドによる印刷処理に供する印刷カートリッジを、さらに備え、
    前記印刷カートリッジは、前記印刷部を前記開放位置に回動した状態で、前記シート装着部側から着脱されることを特徴とする請求項2または3に記載のカッティング装置。
  5. 前記印刷ヘッドは、サーマルヘッドであり、
    前記印刷カートリッジは、リボンカートリッジであって、
    前記リボンカートリッジは、
    インクリボンを繰り出し自在に巻回したリボン繰出し部と、
    繰り出された前記インクリボンを巻き取るリボン巻取り部と、
    繰り出された前記インクリボンに前記サーマルヘッドが臨むスペースを存して前記リボン繰出し部と前記リボン巻取り部とを連結するブリッジ部と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載のカッティング装置。
  6. 送られてきた前記処理シートの印刷処理部分およびカッティング処理部分を切り離すフルカット部を、さらに備え、
    前記フルカット部を、前記シート送り部に対し前記正送り方向の下流側に配設したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカッティング装置。
  7. シート送り経路に沿って正逆送りされる処理シートに対し、カッティングバイトを前記処理シートの正逆送り方向に直交する方向に往復移動させて、カットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング装置において、
    一方の端部に前記カッティングバイトを保持し、他方の端部でカッティング部回動軸に回動自在に支持されたカッティング部アームと、
    前記カッティング部アームを回動させ、前記カッティングバイトを前記処理シートに切り込む切込み位置と前記処理シートから離間させる離間位置との間で離接動作させるバイト離接機構と、を備え、
    前記カッティング部回動軸は、前記カッティングバイトが臨む前記シート送り経路の経路面の略延長面上に配設されていることを特徴とするカッティング装置。
  8. 搭載した前記カッティングバイトを往復移動させるバイト移動機構を、さらに備え、
    前記バイト移動機構は、前記カッティング部アームの一方の端部に保持されており、
    前記バイト離接機構は、前記バイト移動機構を介して前記カッティングバイトを離接動作させることを特徴とする請求項7に記載のカッティング装置。
  9. 前記カッティングバイトが臨む前記シート送り経路の経路面が、水平面に対して傾斜しており、
    前記カッティングバイトが前記切込み位置にあるとき、前記カッティング部アームは、略水平に延在した状態となることを特徴とする請求項7または8に記載のカッティング装置。
  10. 処理シートに対し、カットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング装置に形成したシート装着部と、前記シート装着部に装着されるシートユニットと、を備えたシート装置であって、
    前記シートユニットは、
    コアに前記処理シートを繰り出し自在に巻回したシートロールと、
    前記シートロールを回転自在に軸支する軸部と、
    前記シートロールの外周面の少なくとも1箇所を、径方向に押圧する付勢部材と、
    を備えたことを特徴とするシート装置。
  11. 前記付勢部材は、前記シートロールの回転方向前後2箇所を、前後両端部に設けた一対の押圧部によりそれぞれ押圧する板ばねで構成されていることを特徴とする請求項10に記載のシート装置。
  12. 前記軸部の両端部を着脱自在に保持する一対の軸支部と、前記一対の軸支部の下部間を連結する底部と、から構成され、前記シートロールを収容すると共に前記シート装着部に対し着脱自在に構成されたシートホルダを、さらに備え、
    前記付勢部材は、前記底部と、これに収容した前記シートロールとの間に設けられていることを特徴とする請求項10または11に記載のシート装置。
  13. 前記カッティング装置からの動力を入力して、前記シートロールを巻取り方向に回転させる動力入力部を、さらに備え、
    前記動力入力部は、前記軸部に回転自在に軸支されると共に、前記コアの端部に回転止め状態で着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載のシート装置。
  14. 請求項13に記載のシート装置と、
    前記シート装置から繰り出された前記処理シートを、シート送り経路に沿って正逆送りするシート送り部と、
    前記シート送り経路に臨み、正逆送りされる前記処理シートに対してカットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング部と、を備えたカッティング装置において、
    前記シート送り部は、
    送りローラを有し、前記処理シートを正方向に送るシート正送り機構と、
    前記シート装置のシートロールを巻取り方向に回転させ、前記処理シートを逆方向に送るシート逆送り機構と、から構成され、
    前記シート逆送り機構の出力端が、前記動力入力部に動力伝達されるように係合されていることを特徴とするカッティング装置。
  15. 繰出し自在に巻回した処理シートを装着するシート装着部と、
    シート装着部から繰り出された前記処理シートを、シート送り経路に沿って正逆送りするシート送り部と、
    前記シート送り経路に臨み、正逆送りされる前記処理シートに対してカットラインを形成するカッティング処理を行うカッティング部と、
    カッタ本体をシート幅方向に移動させて、カッティング処理部分を切り離すフルカット部と、を備えたカッティング装置において、
    前記フルカット部は、
    前記カッタ本体と、
    前記カッタ本体を搭載したキャリッジと、
    前記キャリッジを介して、前記カッタ本体を前記シート幅方向に往復移動させるカッタ移動機構と、
    一方の端部に前記カッタ本体を支持すると共に、他方の端部で前記キャリッジに回動自在に支持されたカッタアームと、
    前記カッタアームを回動させて、前記カッタ本体を前記処理シートに切り込む切断位置と前記処理シートから離間する非切断位置との間で移動させるカッタ作動レバーと、から構成されるカッタユニットを有し、
    前記カッタ作動レバーは、前記キャリッジの往復動の一方の端部に設けられた突当て部に突き当たることにより、前記カッタ本体を前記非切断位置から前記切断位置に移動させ、前記キャリッジの往復動の他方の端部に設けられた突当て部に突き当たることにより、前記カッタ本体を前記切断位置から前記非切断位置に移動させることを特徴とするカッティング装置。
  16. 前記フルカット部は、
    前記処理シートを挟んで前記カッタユニットと対峙し、前記処理シートと共に前記カッタ本体により切り込まれる帯状のカッタ受け部材と、
    前記カッタ受け部材を着脱自在に装着し、前記シート送り経路に臨んで形成されたカッタ受け装着部に着脱自在に装着されるカッタ受けフレームと、
    をさらに有することを特徴とする請求項15に記載のカッティング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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