JP2008017857A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の変動入賞装置をそれぞれに対応する可変表示器で行われる変動表示ゲームの当たりまたははずれにより開放するか否かを決定し、開放した場合に閉塞条件の成立で閉塞する普通図柄処理の制御を行う。このような制御を行うためのプログラムを、全ての変動入賞装置の開閉制御を行う共通プログラムとする。そして、1つの共通プログラムにより実行される普通図柄処理を、処理される変動入賞装置の数だけ繰り返し行う(ステップSa3〜ステップSa4)。これにより、多くの変動入賞装置の開閉制御を行う必要のある一般電役のパチンコ遊技機における制御プログラムの簡略化を図ることができる。
【選択図】図4
Description
この一般電役と呼ばれるパチンコ遊技機では、複数の普通変動入賞装置(例えば、一般電動役物、普通電動役物、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれるが、以下、変動入賞装置と称する)が遊技盤に設けられている。各変動入賞装置は、遊技球が入賞できない第1状態(閉塞状態)と、遊技球が入賞し易い第2状態(開放状態)との間で変動可能となっている。
また、2つの第1位の変動入賞装置をそれぞれ第1状態から第2状態に変動させる契機を付与する2つの始動口を有する。
また、一方の始動口は、遊技盤の左右の中央に設けられ、他方の始動口は、遊技盤の中央より右よりに設けらており、通常の打ち方(遊技盤の中央や中央よりやや左よりを狙う打ち方)の場合に一方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすく、右打ちの場合に他方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすいように設定されていた。
また、最下位となる第3位の変動入賞装置を除く2つの始動口と、3つ(第1位及び第2位)の変動入賞装置は、それぞれ、遊技球が入賞することに基づいて、抽選を行い、抽選結果が当たりの場合に、対応する変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動するようになっている。また、抽選結果を報知するための変動表示ゲームも行なわれるようになっている。
これにより、例えば、第1位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第2位の変動入賞装置が4回開放することになる。また、第2位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第3位の変動入賞装置が4回開放することになる。
例えば、上述のような一般電役のパチンコ遊技機では、4つの変動入賞装置及び普通図柄表示装置を備え、これらを制御する必要がある。
そして、一般電役の遊技制御装置は、遊技球の入賞の検知とこれに基づく賞球の払い出しを行わせるための制御と、上述の変動表示ゲームを行うための抽選処理や変動入賞装置を変動させるための制御とを行う。
ここで、始動口や変動入賞装置への遊技球の入賞に基づいて抽選処理を行うとともに、抽選処理で当選した場合に変動入賞装置を開放させる抽選開閉制御処理は、各変動入賞装置毎に行われる。
プログラムに共通部分が多いことで多少緩和されるが、プログラムが長くなることで、プログラムの作成期間(デバックを含む)の長期化、作成コストの増加を招くことになる。
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて予め設定された抽選開始条件が成立した変動入賞装置に対して、当該変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開閉変動を行う当たりか否かを予め設定された抽選確率に基づく抽選で判定し、かつ、抽選開始から設定された抽選処理時間が経過した後に当たりか否かの抽選結果を確定する抽選処理と、前記抽選処理で当たりと確定された変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動させ、第2状態に変動した後に予め設定された閉塞条件が成立した場合に第1状態に復帰させる開閉変動処理とを有する抽選開閉制御処理を行う遊技制御装置を備え、
前記遊技制御装置は、各変動入賞装置のそれぞれに対応する前記抽選開閉制御処理を、時分割で並列にリアルタイム処理するために短期間毎に繰り返すループ処理として行う遊技機において、
前記遊技制御装置は、各変動入賞装置のそれぞれに対応した前記抽選開閉制御処理を実行するためのプログラムとして、各変動入賞装置のそれぞれの抽選開閉制御処理に対して共通となる共通作業データを含む共通ループ処理を行わせる共通プログラムと、
前記共通プログラムを実行する際に用いられるとともに、各変動入賞装置のそれぞれに個別に対応する前記抽選確率、前記抽選処理時間、閉塞条件を含む個別データを各変動入賞装置にそれぞれ関連付けて記憶したデータテーブルと、
前記共通プログラムを実行して繰り返し行われる前記抽選開閉制御処理毎に、前記変動入賞装置のいずれか一つに対して前記開閉変動処理が行われている開閉変動状態か、いずれの変動入賞装置に対しても開閉変動処理が行われていない閉維持状態かを判定する状態判定手段と、
前記開閉変動状態の場合に、前記データテーブルから前記開閉変動処理が行われる変動入賞装置に対応する個別データを読み出すとともに前記共通プログラムを実行することにより、前記開閉変動処理が行われる変動入賞装置に対する抽選開閉制御処理だけを実行し、
前記閉維持状態の場合に、前記データテーブルから全ての変動入賞装置に対応する個別データを各変動入賞装置毎に読み出すとともに、前記変動入賞装置毎に読み出された前記個別データにそれぞれ対応して前記共通プログラムを繰り返し実行することにより全ての変動入賞装置に対し、前記共通作業データに基づく抽選開閉制御処理を実行する抽選開閉制御処理実行手段とを備えることを特徴とする。
また、変動入賞装置毎に、抽選開閉制御処理で制御する変動入賞装置が異なる、すなわち、制御信号を出力する装置が異なることになり、また、抽選開始条件となる信号の入力も異なるセンサ等からの入力となる。
これら変動入賞装置毎に異なる個別データは、全てデータテーブルに変動入賞装置毎に登録されているので、この変動入賞装置毎の個別データを読み出すことにより、同じプログラムでもそれぞれの変動入賞装置に対応した制御を行うことができる。
例えば、抽選開始条件に係わる処理として、始動口や開放した変動入賞装置への遊技球の入賞に基づいて所謂保留球数をカウントアップする処理が必要となるが、始動口は、常時遊技球が入賞可能なので、各変動入賞装置の開閉に係わらず、保留球数のカウントに関する処理が必要である。
前記データテーブルは、読み出し可能にメモリ上にセットされるとともに、各変動入賞装置に対応する個別データ毎に、一続きのアドレスで指定される領域を複数に分割した分割領域に分けてセットするとともに、各分割領域における個別データの前記抽選確率、前記抽選処理時間、前記閉塞条件を含む項目順を同じにし、
前記抽選開閉制御処理実行手段は、データテーブル上の各変動入賞装置に対応する個別データをアドレスを指定して参照する際に、各分割領域と、各分割領域内の項目順に対応して変動入賞装置毎に用いる個別データのアドレスをシフトして指定することを特徴とする。
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて予め設定された抽選開始条件が成立した変動入賞装置に対して、当該変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開閉変動を行う当たりか否かを予め設定された抽選確率に基づく抽選で判定し、かつ、抽選開始から設定された抽選処理時間が経過した後に当たりか否かの抽選結果を確定する抽選処理と、前記抽選処理で当たりと確定された変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動させ、第2状態に変動した後に予め設定された閉塞条件が成立した場合に第1状態に復帰させる開閉変動処理とを有する抽選開閉制御処理を行う遊技制御装置を備え、
前記遊技制御装置は、各変動入賞装置のそれぞれに対応する前記抽選開閉制御処理を、時分割で並列にリアルタイム処理するために短期間毎に繰り返すループ処理として行う遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記遊技制御装置としてコンピュータを機能させ、
前記遊技制御装置としてのコンピュータは、前記遊技制御装置は、各変動入賞装置のそれぞれに対応した前記抽選開閉制御処理を実行するためのプログラムとして、各変動入賞装置のそれぞれの抽選開閉制御処理に対して共通となる共通作業データを含む共通ループ処理を行わせる共通プログラムと、
前記共通プログラムを実行する際に用いられるとともに、各変動入賞装置のそれぞれに個別対応する前記抽選確率、前記抽選処理時間、閉塞条件を含む個別データを各変動入賞装置にそれぞれ関連付けて記憶したデータテーブルとを備えると共に、
前記共通プログラムを実行して繰り返し行われる前記抽選開閉制御処理毎に、前記変動入賞装置のいずれか一つに対して前記開閉変動処理が行われている開閉変動状態か、いずれの変動入賞装置に対しても開閉変動処理が行われていない閉維持状態かを判定する状態判定手段と、
前記開閉変動状態の場合に、前記データテーブルから前記開閉変動処理が行われる変動入賞装置に対応する個別データを読み出すとともに前記共通プログラムを実行することにより、前記開閉変動処理が行われる変動入賞装置に対する抽選開閉制御処理だけを実行し、
前記閉維持状態の場合に、前記データテーブルから全ての変動入賞装置に対応する個別データを各変動入賞装置毎に読み出すとともに、前記変動入賞装置毎に読み出された前記個別データにそれぞれ対応して前記共通プログラムを繰り返し実行することにより全ての変動入賞装置に対し、前記共通作業データに基づく抽選開閉制御処理を実行する抽選開閉制御処理実行手段として機能させることを特徴とする。
また、請求項3記載のプログラムに、請求項2に記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
遊技盤1の盤面の遊技領域3内には、その中央部から僅かに上側に可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4は、例えば、液晶表示装置からなるもので、後述の主制御装置31(遊技制御装置)で行われる第1段抽選処理の当たり・はずれの抽選結果を演出表示するものであるが、抽選結果の演出表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりはずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4は、装飾図柄による変動表示ゲームを表示するものである。また、主制御装置31の制御下で表示制御手段としての後述のサブ制御装置(図柄制御装置61)の制御により可変表示装置4に変動表示ゲームを表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4および図柄制御装置61が後述の第1〜第4可変表示器8〜11およびLED制御装置71とともに、変動表示ゲームを表示する変動表示手段の一部となっている。なお、図柄制御装置61は、主制御装置31からのコマンドにより制御されており、主制御装置31も変動表示手段に含まれる。
遊技領域3の最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外部に排出するアウト口24が形成されている。
また、遊技盤1の盤面には、第1および第2始動口12,13、各入賞口14〜16、各変動入賞装置17〜20への遊技球の入賞率等の調整のために遊技盤1上の遊技領域を流下する遊技球を誘導するように接触した遊技球の流下方向を変換する遊技球流下方向変換部材としての上記遊技釘22(一部だけ図示)や図示しない風車等が設けられている。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部30と、副制御部60と、これら主制御部30および副制御部60に電力を供給する電源供給装置90とから構成されている。
主制御部30には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置31(遊技制御装置)が備えられ、主制御装置31には、プログラムを実行するCPU32、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM33や、プログラムに基づいて発生したデータやROM33から読み出した各種データ等を記憶するRAM34や同期信号やタイマによる時間の計測等のための周波数発生回路部35等が備えられている。
なお、可変表示装置4において、変動表示ゲームや当たり状態および小当たりの演出表示が行われていない状態では、例えば、客待ち状態におけるデモンストレーション表示が行われる。
また、第1〜第4可変表示器8〜11では、それぞれ、後述の第1、副第1、第2、第3保留球数の報知も行うようになっており、主制御装置31からLED制御装置71に後述の第1、副第1、第2、第3保留球数を示すコマンドが入力され、それに基づいてLED制御装置71が第1〜第4可変表示器8〜11の当たり、はずれを示すLED以外のLEDの点灯・消灯や発光色の変更により第1〜第3保留球数を表示する。
主制御装置31は、常時、上述の入賞球検知センサ38〜46からの入賞球の検知信号(入賞信号)の入力を監視する入賞球検知処理を行っており、遊技盤1上の遊技領域3内に遊技球を発射し、遊技領域3内を流下する遊技球が第1及び始動口12,13、第1〜第3入賞口14〜16、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに入賞して、それぞれに対応する入賞球検知センサ38〜46から入賞信号が入力した場合に、例えば、第1及び第2始動口12,13への遊技球の入賞に対して4個、第1〜第3入賞口14〜16への遊技球の入賞に対して10個、第1及び第2変動入賞装置17,18への遊技球の入賞に対して13個、第3変動入賞装置19への遊技球の入賞に対して15個、第4変動入賞装置20への遊技球の入賞に対して13個の遊技球を払出すように、賞球数を示すコマンドとしての賞球信号を払出制御装置51に出力する。
第1抽選開始処理は、第1始動口12の第1始動口入賞球検知センサ38からの入賞信号があった場合に、第1変動入賞装置17を第2状態に変動するか否かを抽選で決定する第1段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第1保留球数の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第1保留球数が1以上ならば第1段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
これら三つの開始条件が全て成立している場合に、第1段、副第1段、第2段、第3段抽選処理が開始される。
なお、通常の状態(第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなることにより発生する当たり状態となっていない状態)では、第1〜第4変動入賞装置17〜20は、全て遊技球が入賞できない第1状態となっている。
したがって、通常の状態において、第1〜第4変動入賞装置17〜20が遊技球の入賞できない第1状態となっていることから、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理は、第1および第2変動入賞球検知センサ43,44からの入賞信号、第3変動入賞球検知センサ45からの入賞信号が入力されることがなく、実質的に処理が行われない状態となっている。
しかし、通常の状態では、遊技者は、第1変動入賞装置17や第2変動入賞装置18を狙って、右打ちする可能性が低く、右打ち用の始動口として可変表示装置4の右側に配置された第2始動口13に遊技球が入賞する可能性は低い。
したがって、通常の状態において、遊技者が右打ちよりも通常の打方をする方が遊技者に有利となり、遊技者は、通常の状態では、右打ちをせずに通常の打方をする可能性が高い。
そして、第1始動口12への入賞に基づく第1抽選開始処理では、第1始動口12に遊技球が入賞して第1始動口入賞球検知センサ38からの信号の入力が有るか否かを判定し、前記信号の入力がなければ、前記信号の入力を待機する状態となる。この待機状態では、第1段抽選処理に対応する変動表示ゲームを表示する可変表示装置4および第1可変表示器8が客待ち状態となり、可変表示装置4には、客待ち状態として遊技機をデモンストレーションするためのデモンストレーション画像が表示されるように制御される。
また、第2始動口13に遊技球が入賞しなければ、副第1抽選開始処理も待機状態となり、副第1抽選開始処理に対応する変動表示ゲームを表示する第2可変表示器9も同様の客待ち状態の表示となる。
また、第1始動口12に遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理は、当たり・はずれを決定し、当たりとなった場合には、第1変動入賞装置17を第1状態から第2状態に変動させて開放状態とするためのものである。
また、第1段抽選処理が終了するまで、次の第1段抽選処理は開始されず、第1段抽選処理が終了し、かつ、第1保留球数が1以上の場合に次の第1段抽選処理が開始される。なお、後述するように第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに対して開閉変動処理が行われている間は、行われている第1段抽選処理を中断する。この場合に、第1段抽選処理の開始も中断状態となるので、上述のように前記開閉変動処理中に実質的に第1段中断処理が開始されることもない。
すなわち、第1段抽選処理がはずれの抽選結果となって終了すると、第1保留球数が1以上ならば直ぐに次の第1段抽選処理が開始されるが、第1段抽選処理が当たりの抽選結果となって終了した場合には、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17に対する第1開閉変動処理が終了するまで第1段抽選処理は開始されない。したがって、次の第1段抽選処理は、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17が第2状態となってから第1状態に復帰した際に、第1保留球数が1以上ならば開始されることになる。
また、第1段抽選処理では、上述の抽選を行う処理だけではなく、第1可変表示器8における変動表示の制御処理が行われる。まず、第1段抽選処理開始でLED制御装置71に第1変動表示ゲーム開始のコマンドが出力されることにより、LED制御装置71の制御により第1可変表示器8において第1変動表示ゲームにおける変動表示が開始される。変動表示は、複数のLED(ランプ)の早い点滅により行われる。なお、第1可変表示器8で変動表示が開始されていない状態では、上述の客待ち表示として、変動表示中よりも点滅間隔が長い状態で明らかに変動中の表示と区別できるように複数のLEDが点滅する。
第3変動入賞装置19が閉塞した後に、第3段抽選処理を開始し、第3保留球数が1カウントダウンされるとともに、第3段抽選処理が後述のように極めて高い確率で当たりとなって第4変動入賞装置20を開放する(ステップS5)。
すなわち、実質的には、第3保留球数が0となった場合には、第2保留球数が1以上か否かを判定し(ステップS7)、1以上ならば再びステップS4に戻った状態となるが、実際の処理としては、第3段抽選処理が4回行われて第4変動入賞装置20が4回開放する際に、並行して、第2保留球数を1カウントダウンして第2段抽選処理が行われており、既に、第2保留球数が1から0となった状態で、最後となる第2段抽選処理が行われている場合もある。
したがって、第2保留球数と第3保留球数がそれぞれ上限の4つまで溜まるものとすると、第1変動入賞装置17が1回開放した後に、第3変動入賞装置が4回開放し、かつ、第3変動入賞装置が1回開放するたびに第4変動入賞装置が4回開放する。これにより、第4変動入賞装置は、トータルで16回開放することになる。
そして、遊技者が右打ちをして第2始動口13へ遊技球を入賞させると(ステップS8)、
上記副第1抽選開始処理により副第1保留球数が1以上となり、副第1段抽選処理を開始する。そして、副第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなると(ステップS9)、第2変動入賞装置17を1回開放して遊技球が入賞することにより第2抽選開始処理により例えば第2保留球数が1カウントアップされる(ステップS10)。
なお、第2変動入賞装置18は、その閉塞条件として1個の遊技球の入賞が設定されており、基本的に、第2変動入賞装置18が開放した場合に、第2保留球数は、1だけカウントアップされる。また、第1変動入賞装置17が開放する際に右打ちを開始したものとすると、既に、第2段抽選処理が1回行われ、第2保留球数が上限数より少ない3以下になっている可能性が高く、第2保留球数が上限数となってカウントアップされない事態となる可能性は極めて低い。
これらのことからこの例の遊技機は、遊技球が発射される遊技盤1上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動する複数の変動入賞装置17を備えるとともに、前記遊技盤1上に発射された遊技球に基づいて予め設定された抽選開始条件が成立した変動入賞装置17〜20に対して、当該変動入賞装置17〜20を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開閉変動を行う当たりか否かを予め設定された抽選確率に基づく抽選で判定し、かつ、抽選開始から設定された抽選処理時間が経過した後に当たりか否かの抽選結果を確定する抽選処理と、前記抽選処理で当たりと確定された変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動させ、第2状態に変動した後に予め設定された閉塞条件が成立した場合に第1状態に復帰させる開閉変動処理とを有する抽選開閉制御処理を行う遊技制御装置としての主制御装置31を備えている。
したがって、当たり状態で第1変動入賞装置が開放してから第3変動入賞装置が4回、第4変動入賞装置が16回開放する際に、これら第1、第3、第4変動入賞装置17、19,20が開放している時間を除く当たり状態の継続時間、すなわし、全ての変動入賞装置17〜20が閉じている時間を積算した当たり状態中の非開放積算時間は、約24秒となる。
この場合に、第1〜第4変動入賞装置17のいずれかに対して開放変動処理が行われている間は、主制御装置31の処理において、第1変動表示時間のタイムカウントが中断される(第2変動表示時間(副第1変動表示時間)、第3変動表示時間、第4変動表示時間も同様)ので、例えば、第1変動表示時間として上述の非開放積算時間24秒より多い時間が設定されていれば、先に行われた第1段抽選処理の結果が当たりとなって第1段抽選処理(第1変動表示ゲーム)が終了した後に、次の第1段抽選処理(第1変動表示ゲーム)が開始されても、先の第1段抽選処理の当たり結果に基づく当たり状態(小当たりで延長されない場合)終了後に当たり結果が確定して第1変動入賞装置が開放することになる。
また、第1段抽選処理において、当たり変動表示時間を45秒とするが、はずれの変動表示時間を例えば2秒とすると、第1段抽選処理で連続して当たりが発生しない限りは、当たりと当たりの間にはずれの変動表示時間がさらに加算されることになり、当たり状態中に第1段抽選処理が当たりとなって第1変動入賞装置17が開放する可能性は極めて低いものとなる。
そして、第1段抽選処理で抽選結果が当たりとなり第1変動入賞装置17が第2状態となると、遊技者が所謂右打ちを行うことで、極めて高い確率で第1変動入賞装置17に遊技球が入賞する。ここで、第1変動入賞装置17は例えば6秒間だけ開放することになる(第2状態となる)が、特に異常がなければ、開放中に4個以上の遊技球が入賞可能であるが、入賞個数が6個となると、開放してからの時間が6秒経過していなくとも第1変動入賞装置17が閉塞する。
そして、第1変動入賞装置17が閉塞して第2段抽選処理が開始されて第2保留球数が1カウントダウンされると、第2保留球数が上限数より小さくなって、第2保留球数をカウントアップ可能となるが、既に第1変動入賞装置17が閉塞しているので、遊技球が入賞して第2保留球数がカウントアップされることはない。
以上のことから第2保留球数の上限数を4とすると、この段階で4回だけ第2段抽選処理が開始される契機が付与される。
そして、第3変動入賞装置19が開放している間に、第3変動入賞装置19に遊技球が入賞すると、第3段抽選処理において用いられる第3保留球数が上限数(例えば、4個)となるまで、カウントアップされる。
したがって、第3段抽選処理は、通常、4回行われるとともに、当選確率が極めて高いことから通常4回当選となって、第4変動入賞装置20が第1状態から第2状態となって第1状態に復帰する第3開閉変動処理を4回繰り返すことになる。
なお、第4変動入賞装置20の閉塞条件は、第4変動入賞装置が開放動作を開始してから6秒経過もしくは7個の遊技球の入賞となる。
これにより、第2保留球数が1だけ多くなることで、当たり状態中に小当たりが発生すると、上述のようの当たり状態が延長されることになる。
この例においては、四つの変動入賞装置17〜20に対してこれらを開閉するための抽選処理および開閉変動処理が1つの共通プログラムで行われるようになっている。
なお、抽選処理および開閉変動処理は、基本的に、第1〜第4可変表示器8〜11における普通図柄変動表示ゲームを行い、この普通図柄変動表示ゲームで当たりとなった場合に変動入賞装置17〜20を開放するものなので、以下に普通図柄処理(抽選開閉制御処理)と称する。
なお、ここでは、第1変動入賞装置17の開閉に係わる第1段抽選処理および第1開閉変動処理を第1普通図柄処理とし、第2変動入賞装置17の開閉に係わる副第1段抽選処理および第2開閉変動処理を第2普通図柄処理とし、第3変動入賞装置17の開閉に係わる第2段抽選処理および第3開閉変動処理を第3普通図柄処理とし、第4変動入賞装置17の開閉に係わる第3段抽選処理および第4開閉変動処理を第4普通図柄処理とする。
そして、処理開始時に、4つの普通図柄処理でそれぞれ異なるデータを第1〜第4普通図柄処理(第1〜第4変動入賞装置17〜20)毎に関連付けて割り付けた普通図柄作業用データテーブルをROM33から読み出してRAM34上にセットする(ステップSa1)。なお、普通図柄作業用データテーブルを電源投入時の初期化処理時に1回だけセットする場合と異なり、所定期間ごとにセットするため、各種動作障害に影響されずに以降の処理を実行することができる。
この普通図柄作業用データテーブル(以下、データテーブルと称す)には、各普通図柄変動処理(変動入賞装置17〜20)毎に異なる可能性がある抽選処理の抽選確率(実際には、上述の乱数の抽選結果の判定に使う判定テーブル)、抽選処理の時間でありかつ変動表示ゲームの時間である変動表示時間、変動入賞装置17〜20を開放した場合の閉塞条件としての入賞個数および開放時間(開放開始から閉塞までの時間)、RAMにおけるデータ(フラグ等)の格納領域のアドレスが各普通図柄変動処理毎に記憶されている。
データテーブルにおいては、メモリ上で一続きの(相対)アドレスで指定される領域を4つの普通図柄処理(変動入賞装置)に対応して4つの分割領域に分割した状態となっているとともに、各分割領域の先頭アドレス同士の間隔が同じとなっている。
そして、各分割領域毎に、1つの普通図柄処理(変動入賞装置)に対応するデータが格納されえている。
また、例えば、1番目の分割領域の先頭アドレスを0000(16進数)とすると、2番目の分割領域の先頭アドレスが1000、3番目の分割領域の先頭アドレスを2000、4番目の分割領域の先頭アドレスを3000とするようになっており、先頭アドレスの間隔が1000とされている。
個別データ1A〜1…が、第1変動入賞装置17に対する第1普通図柄処理で用いられる個別データを示し、個別データ2A〜2…が、第2変動入賞装置18に対する第2普通図柄処理で用いられる個別データを示し、個別データ3A〜3…が、第3変動入賞装置19に対する第3普通図柄処理で用いられる個別データを示し、個別データ4A〜4…が、第4変動入賞装置20に対する第4普通図柄処理で用いられる個別データを示している。
このようなデータテーブルにより、データを読み出す際に、先頭アドレス間の間隔でアドレスをシフトすることで、データを指定することができる。すなわち、一番目の分割領域の先頭アドレスと、各分割領域の先頭アドレス間の間隔と、データの項目順を指定することで、全てのデータ項目毎にアドレスを指定することなく、データの読出しが可能となる。また、図5の表においては、各項目別のデータも固定長で100(256)となっている。すなわち、読み出し位置を先頭アドレス間の間隔や1つのデータ長に基づいてシフトしていくことにより、データの読み出しが可能となる。
また、後述のように抽選開閉制御処理実行手段として機能する主制御装置31、データテーブル上の各変動入賞装置17〜20にそれぞれ対応する個別データをアドレスを指定して参照する際に、各分割領域と、各分割領域内の項目順に対応して変動入賞装置毎に用いる個別データのアドレスをシフトして指定することになる。
そして、選択された第1〜第4普通図柄処理に基づいて、第1〜第4選択フラグをセットする。すなわち、第1普通図柄処理を選択した場合には第1選択フラグをセットし、第2普通図柄処理を選択した場合には第2選択フラグをセットし、第3普通図柄処理を選択した場合には第3選択フラグをセットし、第4普通図柄処理を選択した場合には第4選択フラグをセットする。
また、複数の選択フラグがセットされている場合には、第1〜第4選択フラグのうちのセットされている選択フラグの中から例えば番号の小さい選択フラグに対応する普通図柄処理を行い、処理の終了時に行われた普通図柄処理に対応する選択フラグをリセットする。
そして、1回の普通図柄処理が終了した場合には、選択フラグが残っているか否かを判定する。すなわち、選択されたのにも拘わらず未だに行われていない普通図柄処理が残っている否かを判定する(ステップSa4)。
そして、全ての普通図柄処理が終わって、全ての選択フラグがリセットされた場合に、1回の普通図柄作業処理を終了する。なお、この1回の普通図柄作業処理は、極めて短い時間に行われる処理であるが、現在の状況に応じた短い処理だけが選択されて行われるので、1回の普通図柄作業処理で普通図柄処理を4回繰り返し行うものとしても時間的な問題は、発生しない。
この普通図柄処理においては、行われる普通図柄処理が第1〜第4普通図柄処理のいずれであっても同一の共通プログラムによる同一の処理が行われる。しかし、第1〜第4普通図柄処理では、それぞれ異なる可能性のある個別データが用いられるので、個別データは、行っている第1〜第4普通図柄処理に対応する個別データをデータベースから読み出して行う。
ここで、選択フラグを採用するということは、以後の処理において、その選択フラグに対応する普通図柄処理(変動入賞装置)の個別データを用いることである。すなわち、第1(2〜4)選択フラグが採用された場合に、前記データテーブルから第1(2〜4)普通図柄処理用の個別データを読み込んで用いることになる。
次に、第1〜第4開閉フラグがセットされているか否かを判定する(ステップSb4)。
ここで、第1〜第4開閉フラグは、第1〜第4普通図柄処理において、第1〜第4変動入賞装置のいずれかの開閉変動処理が行われていることを示すためのフラグであり、第1〜第4普通図柄処理でセットされる。これらの処理においては、前記変動入賞装置17〜20のいずれか一つに対して前記開閉変動処理が行われている開閉変動状態か、いずれの変動入賞装置17〜20に対しても開閉変動処理が行われていない閉維持状態かを判定していることになる。
そして、第1〜第4開閉フラグがセットされていない場合には、抽選フラグがセットされているか否かを判定する(ステップSb5)。
抽選フラグには、第1〜第4普通図柄処理に対応して、第1〜第4抽選フラグがあるので、上述の選択フラグとして、第1選択フラグが採用されている場合(第1普通図柄処理中)には、第1抽選フラグがセットされているかを判定し、第2選択フラグが採用されている場合(第2普通図柄処理中)には、第2抽選フラグがセットされているかを判定し、第3選択フラグが採用されている場合(第3普通図柄処理中)には、第3抽選フラグがセットされているかを判定し、第4選択フラグが採用されている場合(第4普通図柄処理中)には、第4抽選フラグがセットされているかを判定する。
ここで、第1選択フラグが採用されている場合に第1保留球数が1以上かを判定し、第2選択フラグが採用されている場合に副第1保留球数が1以上かを判定し、第3選択フラグが採用されている場合に第2保留球数が1以上かを判定し、第4選択フラグが採用されている場合には第3保留球数が1以上かを判定する。
ここで、第1選択フラグが採用されている場合には、第1可変表示器8の表示に対するコマンドを出力し、第2選択フラグが採用されている場合には、第2可変表示器9の表示に対するコマンドを出力し、第3選択フラグが採用されている場合には、第3可変表示器10の表示に対するコマンドを出力し、第4選択フラグが採用されている場合には、第4可変表示器11の表示に対するコマンドを出力する。
そして、抽選結果として、採用された選択フラグに対応する当たりフラグもしくははずれフラグをセットする(ステップSb9)。
また採用された選択フラグに対応する変動表示時間をデータテーブルの個別データから読み出して変動表示時間タイマにセットして作動させる(ステップSb10)。また、LED制御装置71に対して、採用された選択フラグに対応する可変表示器に変動表示ゲームの開始と、変動表示時間と、抽選結果の当たりはずれを示すコマンドを送信する(ステップSb11)。また、対応する保留球数を1デクリメントすると共に、採用された選択フラグに対応する抽選フラグをセットし(ステップSb12)、処理を終了する。
この場合も、残りの普通図柄処理があれば、再び、普通図柄処理を行う。
次に、上述のステップSb9でセットされたフラグが当たりフラグか否かを判定する(ステップSb16)。
ここで、開閉フラグがセットされているので、開閉フラグ(に基づいて採用された選択フラグ)に対応する1つの普通図柄処理だけが行われることになる。
また、開放フラグは、ここで行われる普通図柄処理に対応する変動入賞装置17〜20に対して既に開放する処理を行ったことを示すフラグである。
また、前記データテーブルから採用された選択フラグに対応し、かつ、閉塞条件として開放開始してから閉塞するまでの時間となる開放時間を開放時間タイマにセットして作動させる(ステップSb21)。
そして、開放時間タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップSb25)。タイムアップしていない場合には、選択フラグに対応する変動入賞球検知センサ43〜46から入賞信号が入賞しているか否かを判定し(ステップSb26)、入賞している場合には、変動入賞信号カウンタをカウントアップし(ステップSb27)、次に、変動入賞信号カウンタのカウント値が上述のように読み出された入賞個数以上となっているか否かを判定する(ステップSb28)。
そして、開放時間タイマおよび変動入賞信号カウンタをリセットする(ステップSb30)。また、開閉フラグおよび開放フラグをリセットし(ステップSb31)、処理を終了する。この場合も普通図柄作業処理も終了となる。
すなわち、4つの普通図柄処理を1つの共通プログラムによる1つの処理を例えば4回繰り返すことにより実行している。この際にプログラムは共通となるが、各普通図柄処理で必要とされる個別データは異なる場合があるので、それぞれの処理を行う際に個別データだけ異なるデータそれぞれ読み出すものとしている。これにより変動入賞装置が複数、特に、三つ以上あれば、プログラムの長さを大幅に短くすることが可能となる。
この共通作業データとは、複数の各変動入賞装置17〜20における共通の動作環境下の処理に基づいて、互いに共通可能とできる作業データを含むものである。
そして、共通の動作環境下とは、例えば、以下に挙げる状態である。
1、抽選開始条件が成立していない待機動作状態。
2、変動入賞装置が第1状態から第2状態に変動している実行中の変動実行動作状態。
3、抽選開始条件の成立に基づき複数の変動入賞装置17〜20を予め定められた順番で個々に連動せる大当たり状態。
さらに、前述した待機動作状態等の所定の共通可能な状態となる場合において、各変動入賞装置に予め対応させた、待機動作対応処理等の状態中の液晶や電飾、音声等の出力動作に係わる処理が正常に実行されているか否かのエラー判断についても共通プログラム化し、当該共通作業データによってエラー判断処理の機能を持たせるようにしてもよい。
これにより、従来の各変動入賞装置のそれぞれに対応させ、個別にエラー判断処理をさせていた場合と比較して、プログラムデータの処理量や、それに基づくプログラム作成労力等を軽減させることができるようになる。
18 第2変動入賞装置(変動入賞装置)
19 第3変動入賞装置(変動入賞装置)
10 第4変動入賞装置(変動入賞装置)
31 主制御装置(遊技制御装置、状態判定手段、抽選開閉制御処理実行手段)
Claims (4)
- 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動する複数の変動入賞装置を備えるとともに、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて予め設定された抽選開始条件が成立した変動入賞装置に対して、当該変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開閉変動を行う当たりか否かを予め設定された抽選確率に基づく抽選で判定し、かつ、抽選開始から設定された抽選処理時間が経過した後に当たりか否かの抽選結果を確定する抽選処理と、前記抽選処理で当たりと確定された変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動させ、第2状態に変動した後に予め設定された閉塞条件が成立した場合に第1状態に復帰させる開閉変動処理とを有する抽選開閉制御処理を行う遊技制御装置を備え、
前記遊技制御装置は、各変動入賞装置のそれぞれに対応する前記抽選開閉制御処理を、時分割で並列にリアルタイム処理するために短期間毎に繰り返すループ処理として行う遊技機において、
前記遊技制御装置は、各変動入賞装置のそれぞれに対応した前記抽選開閉制御処理を実行するためのプログラムとして、各変動入賞装置のそれぞれの抽選開閉制御処理に対して共通となる共通作業データを含む共通ループ処理を行わせる共通プログラムと、
前記共通プログラムを実行する際に用いられるとともに、各変動入賞装置のそれぞれに個別に対応する前記抽選確率、前記抽選処理時間、閉塞条件を含む個別データを各変動入賞装置にそれぞれ関連付けて記憶したデータテーブルと、
前記共通プログラムを実行して繰り返し行われる前記抽選開閉制御処理毎に、前記変動入賞装置のいずれか一つに対して前記開閉変動処理が行われている開閉変動状態か、いずれの変動入賞装置に対しても開閉変動処理が行われていない閉維持状態かを判定する状態判定手段と、
前記開閉変動状態の場合に、前記データテーブルから前記開閉変動処理が行われる変動入賞装置に対応する個別データを読み出すとともに前記共通プログラムを実行することにより、前記開閉変動処理が行われる変動入賞装置に対する抽選開閉制御処理だけを実行し、
前記閉維持状態の場合に、前記データテーブルから全ての変動入賞装置に対応する個別データを各変動入賞装置毎に読み出すとともに、前記変動入賞装置毎に読み出された前記個別データにそれぞれ対応して前記共通プログラムを繰り返し実行することにより全ての変動入賞装置に対し、前記共通作業データに基づく抽選開閉制御処理を実行する抽選開閉制御処理実行手段とを備えることを特徴とする遊技機。 - 前記データテーブルは、読み出し可能にメモリ上にセットされるとともに、各変動入賞装置に対応する個別データ毎に、一続きのアドレスで指定される領域を複数に分割した分割領域に分けてセットするとともに、各分割領域における個別データの前記抽選確率、前記抽選処理時間、前記閉塞条件を含む項目順を同じにし、
前記抽選開閉制御処理実行手段は、データテーブル上の各変動入賞装置に対応する個別データをアドレスを指定して参照する際に、各分割領域と、各分割領域内の項目順に対応して変動入賞装置毎に用いる個別データのアドレスをシフトして指定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動する複数の変動入賞装置を備えるとともに、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて予め設定された抽選開始条件が成立した変動入賞装置に対して、当該変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開閉変動を行う当たりか否かを予め設定された抽選確率に基づく抽選で判定し、かつ、抽選開始から設定された抽選処理時間が経過した後に当たりか否かの抽選結果を確定する抽選処理と、前記抽選処理で当たりと確定された変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動させ、第2状態に変動した後に予め設定された閉塞条件が成立した場合に第1状態に復帰させる開閉変動処理とを有する抽選開閉制御処理を行う遊技制御装置を備え、
前記遊技制御装置は、各変動入賞装置のそれぞれに対応する前記抽選開閉制御処理を、時分割で並列にリアルタイム処理するために短期間毎に繰り返すループ処理として行う遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記遊技制御装置としてコンピュータを機能させ、
前記遊技制御装置としてのコンピュータは、前記遊技制御装置は、各変動入賞装置のそれぞれに対応した前記抽選開閉制御処理を実行するためのプログラムとして、各変動入賞装置のそれぞれの抽選開閉制御処理に対して共通となる共通作業データを含む共通ループ処理を行わせる共通プログラムと、
前記共通プログラムを実行する際に用いられるとともに、各変動入賞装置のそれぞれに個別に対応する前記抽選確率、前記抽選処理時間、閉塞条件を含む個別データを各変動入賞装置にそれぞれ関連付けて記憶したデータテーブルとを備えると共に、
前記共通プログラムを実行して繰り返し行われる前記抽選開閉制御処理毎に、前記変動入賞装置のいずれか一つに対して前記開閉変動処理が行われている開閉変動状態か、いずれの変動入賞装置に対しても開閉変動処理が行われていない閉維持状態かを判定する状態判定手段と、
前記開閉変動状態の場合に、前記データテーブルから前記開閉変動処理が行われる変動入賞装置に対応する個別データを読み出すとともに前記共通プログラムを実行することにより、前記開閉変動処理が行われる変動入賞装置に対する抽選開閉制御処理だけを実行し、
前記閉維持状態の場合に、前記データテーブルから全ての変動入賞装置に対応する個別データを各変動入賞装置毎に読み出すとともに、前記変動入賞装置毎に読み出された前記個別データにそれぞれ対応して前記共通プログラムを繰り返し実行することにより全ての変動入賞装置に対し、前記共通作業データに基づく抽選開閉制御処理を実行する抽選開閉制御処理実行手段として機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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