JP2008017284A - 受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使い勝手良く、道路交通データ受信用の受信装置を各国に対応した構成にする。
【解決手段】受信装置1は、FM放送電波から道路交通データを抽出するための構成として、各国用のバンドパスフィルタ15a,17a及びデコーダ15b,17bを夫々備える。各バンドパスフィルタは、FMチューナ11から出力される受信信号から道路交通データの配信に利用される副搬送波を選択的に通過させる構成にされ、各デコーダは、対となるバンドパスフィルタから出力される信号を、対応国の変調方式に対応した方式にて復調し副搬送波から道路交通データを抽出する。マイコン20は、GPS受信機7から得られる受信装置の位置情報に従い、自装置のエリアを判定し、判定したエリアに対応する方式にて受信した道路交通データを処理する。このようにして、受信装置は、存在エリアに対応するモードで動作し道路交通データを適切にナビゲーション装置5に出力する。
【選択図】図1
【解決手段】受信装置1は、FM放送電波から道路交通データを抽出するための構成として、各国用のバンドパスフィルタ15a,17a及びデコーダ15b,17bを夫々備える。各バンドパスフィルタは、FMチューナ11から出力される受信信号から道路交通データの配信に利用される副搬送波を選択的に通過させる構成にされ、各デコーダは、対となるバンドパスフィルタから出力される信号を、対応国の変調方式に対応した方式にて復調し副搬送波から道路交通データを抽出する。マイコン20は、GPS受信機7から得られる受信装置の位置情報に従い、自装置のエリアを判定し、判定したエリアに対応する方式にて受信した道路交通データを処理する。このようにして、受信装置は、存在エリアに対応するモードで動作し道路交通データを適切にナビゲーション装置5に出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、多重放送システムの放送電波を受信する受信装置に関する。
周知のように、FM(Frequency Modulation)多重放送システムでは、副搬送波に、文字情報や図形情報等を表す配信データを重畳させて無線電波(放送電波)を送信することにより、音声と合わせて配信データを放送するようにしている。
FM多重放送の規格としては、DARC(DAta Radio Channel)方式、RDS(Radio Data System)方式、RBDS(Radio Broadcast Data System)方式が知られており、DARC方式は、日本で採用され、RDS方式は、欧州で採用され、RBDS方式は、北米で採用されている。また、各国では、FM多重放送を利用して、道路の渋滞度等を表す道路交通データを配信するといったことが行われており、受信装置としては、車載用の受信装置であって、FM多重放送の放送電波を受信して、この受信信号から道路交通データを抽出し、道路交通データが表す道路交通情報を、カーナビゲーション装置の画面を通じてユーザに表示するものが知られている。
また、長距離移動する車両において、FM多重放送を通じて道路交通データを取得するためには、FM多重放送を行っている放送局の中から、車両の現在位置に対応する放送局を適切に選局する必要がある。この選局操作については、車両乗員が手動で行うことも可能であるが、受信装置としては、常時適切に道路交通データを取得することができるように、放送電波の受信レベルに応じて、自動選局を行うものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−255155号公報
ところで、上述したDARC、RDS及びRBDSの各方式では、道路交通データを重畳させる副搬送波の周波数帯域、副搬送波の変調方式、道路交通データのデータフォーマットが異なる。このため、従来では、FM復調された受信信号(マルチプレックス信号)から、道路交通データで変調された副搬送波を取り出すためのバンドパスフィルタ、副搬送波を復調して道路交通データを抽出するためのデコーダ、及び、道路交通データを処理するデータ処理装置として、道路交通データの配信方式に適合する部品を、組み合わせて受信装置に搭載することにより、受信装置を、道路交通データの配信方式の異なる国毎に製造してきた。
しかしながら、企業のグローバル化が進む中、同種の製品を、国毎に分けて製造するのは、在庫管理の難度や、製品の検査効率、工場内での生産効率の関係から、必ずしも適切とは言えなかった。即ち、道路交通データの配信方式に合わせて各国用の受信装置を製造すると、量産効果が得られず、全体として、製品の製造コストが増大するといった問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、方式の異なる複数地域でFM多重放送システムの放送電波を受信して、放送電波に含まれる配信データを抽出・出力可能な受信装置を提供することを第一の目的とする。また、受信装置を複数地域に対応させることにより、ユーザによる受信装置の設定作業が煩雑化しないようにすることを第二の目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、副搬送波に配信データを重畳させて無線電波を出力する多重放送システムの基地局から出力される無線電波を受信し、受信信号に含まれる配信データを抽出する受信装置に関する発明であり、各方式の配信データを無線電波から抽出可能に受信装置を構成することで、受信装置を、受信対象エリアの各多重放送システムの配信方式に対応させると共に、受信装置を、自己位置に対応する地域にて配信データを配信する多重放送システムの方式に合わせて、動作する構成にしたものである。
即ち、本発明の受信装置は、予め受信対象エリアとして定められた複数地域の各多重放送システムから出力される無線電波の周波数帯域に適合したチューナであって、各多重放送システムから出力される無線電波を受信可能なチューナを備えると共に、受信対象エリアの各多重放送システムが使用する副搬送波の周波数帯域及び変調方式の組合せ毎に、バンドパスフィルタ及びデコーダを備える。
各バンドパスフィルタは、チューナから出力される受信信号(マルチプレックス信号)を濾波し、副搬送波に対応する周波数帯域の信号を、選択的に通過させ、各デコーダは、バンドパスフィルタから出力される受信信号を、副搬送波の変調方式に対応した方式で復調し、受信信号から配信データを抽出する。
また、本発明の受信装置は、デコーダにより抽出された配信データを、出力先に対応するデータフォーマットのデータに変換するデータ処理手段を、受信対象エリアの各多重放送システムが配信する配信データのデータフォーマット毎に備えると共に、位置情報取得手段及び出力制御手段を備え、出力制御手段は、位置情報取得手段が取得した当該受信装置の現在位置情報に基づき、自己の現在位置に対応する地域の多重放送システムにより配信される配信データのデータフォーマットに対応したデータ処理手段を作動させ、このデータ処理手段により変換された変換後のデータを、選択的に、出力先に出力する。
このように、本発明によれば、各地域に適合したチューナ、バンドパスフィルタ及びデコーダを、受信装置に搭載して、受信装置を複数地域で対応可能に構成しているので、各方式毎に受信装置を構成する場合よりも、量産効果を得ることができ、複数の地域に向けて受信装置を大量生産する場合、全体として、製品の製造コストを抑えることができる。
また、本発明によれば、このように複数地域に対応させるように受信装置を構成すると共に、自己位置に合わせて動作を切り替え、適切に、配信データを変換して出力する機能を、受信装置に設けているので、受信装置を複数地域対応とすることにより、ユーザに対して、地域に適合する処理を受信装置に実行させるための煩雑な設定作業を強いることもない。従って、本発明によれば、安価に、ユーザにとって利便性(操作性)の優れた受信装置を提供することができる。
尚、各方式に対応したバンドパスフィルタ及びデコーダを複数方式分、装置内に設けると、単一方式のバンドパスフィルタ及びデコーダを設ける場合よりも、部品コストは高くなるが、バンドパスフィルタ及びデコーダについては、複数方式の各回路を組み込んだ集積回路(半導体チップ)を用意すれば、部品コストの上昇よりも、在庫管理や検査効率、生産効率等の向上のほうが大きく、全体としては、製品の製造コストを抑えることができる。
即ち、受信装置には、チューナから出力される受信信号から配信データを抽出して、この配信データを出力する集積回路であって、受信対象エリアの各多重放送システムが使用する副搬送波の周波数帯域及び変調方式の組合せ毎に、バンドパスフィルタ及びデコーダを有する集積回路を設けて、各バンドパスフィルタ及びデコーダとしての機能を、集積回路により実現するようにすれば、量産効果により、製品の製造コストを効率的に抑えることができる(請求項2)。
また、データ処理手段及び出力制御手段としての機能は、ソフトウェアにより実現することができるので、受信装置に、マイクロコンピュータをデータ処理手段として機能させるためのプログラムと、マイクロコンピュータとを設けて、データ処理手段及び出力制御手段としての機能を、受信装置が備えるマイクロコンピュータにより実現させると、複数方式の各データ処理手段を設ける場合でも、部品コストの上昇を抑えることができ、製品の製造コストを効率的に抑えることができる(請求項3)。
また、本発明を、副搬送波に道路交通データを重畳させて無線電波を出力するFM多重放送システムの基地局から出力される無線電波を受信し、受信信号に含まれる道路交通データを抽出する受信装置に適用する場合には、受信装置が、カーナビゲーション装置等のGPS受信機能を備える経路案内装置に接続されて使用されることを利用して、位置情報取得手段は、受信装置に接続されたGPS受信機から自己の現在位置情報を取得する構成にされるとよい(請求項4)。
このように受信装置を構成すれば、GPS衛星からの衛星信号に基づいて得られた位置情報に基づき、正確に、現在位置に対応する地域で運営されている多重放送システムの方式を把握することができ、道路交通データを適切に処理して、カーナビゲーション装置等の出力先に提供することができる。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。図1は、本発明が適用された受信装置1の構成を表すブロック図である。
本実施例の受信装置1は、FM多重放送システムの基地局3から送信される無線電波(放送電波)を受信し、無線電波の副搬送波に重畳された配信データを抽出するものであり、日本で採用されているFM多重方式であるDARC方式、欧州で採用されているRDS方式、及び、北米で採用されているRBDS方式の各方式に対応した構成にされ、車両(自動車等)に搭載されて、予め車両に搭載された地図表示機能及び経路案内機能を備えるナビゲーション装置5に、インタフェース25を通じて通信可能に接続され、FM多重放送システムにて配信される道路交通データを、ナビゲーション装置5に提供する構成にされている。
本実施例の受信装置1は、FM多重放送システムの基地局3から送信される無線電波(放送電波)を受信し、無線電波の副搬送波に重畳された配信データを抽出するものであり、日本で採用されているFM多重方式であるDARC方式、欧州で採用されているRDS方式、及び、北米で採用されているRBDS方式の各方式に対応した構成にされ、車両(自動車等)に搭載されて、予め車両に搭載された地図表示機能及び経路案内機能を備えるナビゲーション装置5に、インタフェース25を通じて通信可能に接続され、FM多重放送システムにて配信される道路交通データを、ナビゲーション装置5に提供する構成にされている。
この受信装置1が前提としているナビゲーション装置5は、GPS衛星から送信される衛星電波を受信して自己の現在位置を検出するGPS受信機7を備えるナビゲーション装置5であって、受信装置1からの要求に応じてGPS受信機7にて検出された現在位置を表す位置情報(緯度・経度で表される情報)を、要求元の受信装置1に返信する機能(位置情報出力機能)と、受信装置1から出力される所定データフォーマットの道路交通データを受け付け、この道路交通データに基づいて、ナビゲーション装置5に設けられた表示部(図示せず)に、渋滞情報等を表示する機能(道路交通情報表示処理機能)と、を備えるものである。
ここで、本実施例の受信装置1の構成を、詳しく説明する前に、日本及び欧州並びに米国で採用されている道路交通データの配信方式について簡単にする。表1は、各国の配信方式の詳細を示す表である。
まず、日本では、道路交通データの配信方式として、DARC方式が採用されており、76kHzの副搬送波を、配信対象の道路交通データでL−MSK変調して、副搬送波に道路交通データを重畳させ、通常のFM放送電波のベースバンド信号に、この副搬送波を多重化して、この多重化されたベースバンド信号をFM変調し、FM放送電波(無線電波)を基地局3から送信することにより、道路交通データを、FM多重放送で配信している。
一方、欧州では、道路交通データの配信方式として、RDS方式が採用されており、57kHzの副搬送波を、配信対象の道路交通データでBPSK変調して、副搬送波に道路交通データを重畳させ、ベースバンド信号に副搬送波を多重化して、この多重化されたベースバンド信号に基づくFM放送電波を基地局3から送信することにより、道路交通データを、FM多重放送で配信している。
また、米国では、道路交通データの配信方式として、RBDS方式が採用されており、欧州と同様に、57kHzの副搬送波を、配信対象の道路交通データでBPSK変調して、副搬送波に道路交通データを重畳させ、ベースバンド信号に副搬送波を多重化して、この多重化されたベースバンド信号(マルチプレックス信号)に基づくFM放送電波を基地局3から送信することにより、道路交通データを、FM多重放送で配信している。
尚、各方式とも、道路交通データのデータフォーマットは異なっており、日本では、VICSフォーマットの道路交通データが配信され、欧州では、RDSフォーマットの道路交通データが配信され、米国では、RBDSフォーマットの道路交通データが配信される。
そして、このような各方式によって配信される道路交通データを利用するために、本実施例の受信装置1には、FMチューナとして、日本でのFM多重放送の放送領域である76.0MHz〜90.0MHzの周波数帯域、及び、欧州及び米国でのFM多重放送の放送領域である85.5MHz〜108.0MHzの周波数帯域のFM放送電波を受信可能なFMチューナ11が搭載されている。
即ち、図1に示すように、本実施例の受信装置1は、76.0MHz〜108.0MHz帯のFM放送電波を受信可能なFMチューナ11を有する。このFMチューナ11に対しては、マイクロコンピュータ(以下、単にマイコン)20によりPLL制御がなされ、受信装置1が存在する地域で道路交通データを配信する放送局に対応する受信周波数が設定され、受信放送局が決定される。
また、本実施例は、受信アンテナ11aが接続されたFMチューナ11の入力側とは反対の出力側に、DARC、RDS及びRBDSの各方式に対応した復調用LSI13を備える。この復調用LSI13は、二系統の回路を有し、第一系統の回路は、DARC方式にて道路交通データが配信される地域において、FMチューナ11から出力されるFM放送電波の受信信号(マルチプレックス信号)から副搬送波を選択的に通過させるためのバンドパスフィルタ15aと、バンドパスフィルタ15aからの出力信号(副搬送波)を、DARC方式に対応した方式にて復調し、道路交通データを抽出するデコーダ15bと、からなる。
即ち、第一系統の回路は、76kHzを中心周波数として副搬送波に対応する所定帯域の信号を通過させ、それ以外の信号について遮断するバンドパスフィルタ15aと、L−MSK変調された副搬送波を復調するデコーダ15bとを備える。尚、デコーダ15bは、この受信装置1が有するマイコン20に接続され、デコーダ15bにより抽出された道路交通データは、ディジタルデータとして、マイコン20に入力される。
また、第二系統の回路は、RDS及びRBDS方式にて道路交通データが配信される地域において、FMチューナ11から出力されるFM放送電波の受信信号から副搬送波を選択的に通過させるためのバンドパスフィルタ17aと、バンドパスフィルタ17aからの出力信号(副搬送波)を、対応した方式にて復調し、道路交通データを抽出するデコーダ17bと、からなる。
即ち、第二系統の回路は、57kHzを中心周波数として副搬送波に対応する所定帯域の信号を通過させ、それ以外の信号について遮断するバンドパスフィルタ17aと、BPSK変調された副搬送波を復調するデコーダ17bとを備える。尚、デコーダ17bは、この受信装置1が有するマイコン20に接続され、デコーダ17bにより抽出された道路交通データは、ディジタルデータとして、マイコン20に入力される。
また、本実施例の受信装置1が備えるマイコン20は、内蔵のROM20aに記録されたソフトウェアに基づき、デコーダ15b,17bから得られた道路交通データを処理する。具体的に、マイコン20は、ROM20aに、日本でFM多重放送を通じて提供されるVICSフォーマットの道路交通データ(以下、「VICSデータ」と表現する。)を受信処理して、受信したVICSデータを、ナビゲーション装置5が解釈可能な所定データフォーマットのデータに変換するためのVICデータ処理プログラムと、欧州でFM多重放送を通じて提供されるRDSフォーマットの道路交通データ(以下、「RDS−TMCデータ」と表現する。)を受信処理して、受信したRDS−TMCデータを、ナビゲーション装置5が解釈可能な所定データフォーマットのデータに変換するためのRDS−TMSデータ処理プログラムと、米国でFM多重放送を通じて提供されるRBDSフォーマットの道路交通データ(以下、「RBDS−TMCデータ」と表現する。)を受信処理して、受信したRBDS−TMCデータを、ナビゲーション装置5が解釈可能な所定データフォーマットのデータに変換するためのRBDS−TMSデータ処理プログラムと、を備える。
尚、各データ処理プログラムは、データ変換処理の一環として、デコーダ15b,17bから得られた道路交通データにエラーが発生していないかどうか判断し、エラーが発生している場合には、道路交通データを出力せずに破棄する機能や、デコーダ15b,17bから得られた複数の道路交通データが表す情報をまとめて、総合的な情報を記した出力データ(ナビゲーション装置5が解釈可能な所定データフォーマットのデータ)を生成する機能を有する。
また、各データ処理プログラムは、所定アルゴリズムによってFMチューナ11を制御し選局を行う機能を有する。例えば、マイコン20は、このデータ処理プログラムを実行することにより、GPS受信機7から得られた位置情報から道路交通データを配信する放送局の周波数を、ROM20aに記録された地域と周波数との関係を表すテーブルに基づき割り出し、この周波数のFM放送電波を受信するようにFMチューナ11を制御する。
その他、マイコン20のROM20aには、上記各データ処理プログラムの内、一つのデータ処理プログラムを選択的に実行して、このデータ処理プログラムにより生成される出力データを、インタフェース25を通じて、ナビゲーション装置5に提供するための出力制御プログラムが記録されている。
マイコン20は、当該受信装置1の電源投入時に、この出力制御プログラムを実行する。尚、図2は、この出力制御プログラムにより実現される出力制御処理を表すフローチャートである。
出力制御プログラムの実行を開始すると、マイコン20は、ナビゲーション装置5に対し、インタフェース25を通じて位置情報の要求コマンドを発し、ナビゲーション装置5からGPS受信機7により検出された自己の現在位置を表す位置情報を取得する(S110)。そして、位置情報を正常にナビゲーション装置5から取得することができた場合には(S120でYes)、取得した位置情報から当該受信装置1がDARC方式にて道路交通データが配信されるDARCエリア、RDS方式にて道路交通データが配信されるRDSエリア、RBDS方式にて道路交通データが配信されるRBDSエリア、及び、それ以外の外部エリアのいずれのエリアに存在するかを、ROM20aに記録されたマップ23に基づいて判定する(S130)。
尚、図3は、マップ23の構成を表す説明図である。マップ23は、DARCエリアを示す緯度・経度情報と、RDSエリアを示す緯度・経度情報と、RBDSエリアを示す緯度・経度情報と、が記されてなるものである。即ち、マップ23は、各エリアを定義するデータとして機能し、マイコン20は、このマップ23の緯度・経度情報と、取得した位置情報とに基づいて、受信装置1がいずれのエリアに存在するかを判定する。
但し、取得した位置情報が示す現在位置が、マップ23にて定義されていないエリアを示す場合、マイコン20は、受信装置1が、外部エリアに存在すると判定する。尚、判定結果は、受信装置1の電源OFF後にも揮発しないように、マイコン20に用意された図示しないEEPROMに記録される。
一方、GPS受信機7が故障するなどして、ナビゲーション装置5から正常に位置情報を取得することができなかった場合には(S120でNo)、受信装置1が存在するエリアを、前回と同一のエリアに判定する(S135)。
このようにして、S130又はS135での処理を終えると、マイコン20は、S140に移行し、上記判定結果に基づいて、受信装置1の存在エリアがDARCエリアであるか否かを判断する。そして、受信装置1の存在エリアがDARCエリアであると判断すると(S140でYes)、VICSデータ処理プログラムの実行を開始する(S143)。即ち、VICSデータ処理プログラムに従って、DARCデコーダ15bから出力されるVICSデータを処理し、受信したVICSデータを、ナビゲーション装置向けの出力データに変換するタスク(VICSデータ処理タスク)を起動する。
また、S143での処理を終えると、マイコン20は、上記タスクが繰返し生成する出力データを、順次、ナビゲーション装置5にインタフェース25を通じて出力する(S147)。マイコン20は、このようにして、出力データの生成及び出力を、受信装置1の電源がオフにされるまで繰返し実行する。
一方、マイコン20は、受信装置1の存在エリアがDARCエリアではないと判断すると(S140でNo)、受信装置1の存在エリアがRDSエリアであるか否かを判断し(S150)、受信装置1の存在エリアがRDSエリアであると判断すると(S150でYes)、RDS−TMCデータ処理プログラムの実行を開始する(S153)。
即ち、RDS−TMCデータ処理プログラムに従って、RDSデコーダ17bから出力されるRDS−TMCデータを処理し、受信したRDS−TMCデータを、ナビゲーション装置向けの出力データに変換するタスク(RDS−TMCデータ処理タスク)を起動する。
また、S153での処理を終えると、マイコン20は、上記タスクが繰返し生成する出力データを、順次、ナビゲーション装置5にインタフェース25を通じて出力する(S157)。マイコン20は、このようにして、出力データの生成及び出力を、受信装置1の電源がオフにされるまで繰返し実行する。
その他、マイコン20は、受信装置1の存在エリアがRDSエリアではないと判断すると(S150でNo)、受信装置1の存在エリアがRBDSエリアであるか否かを判断し(S160)、受信装置1の存在エリアがRBDSエリアであると判断すると(S160でYes)、RBDS−TMCデータ処理プログラムの実行を開始する(S163)。
即ち、RBDS−TMCデータ処理プログラムに従って、RDSデコーダ17bから出力されるRBDS−TMCデータを処理し、受信したRBDS−TMCデータを、ナビゲーション装置向けの出力データに変換するタスク(RBDS−TMCデータ処理タスク)を起動する。
また、S163での処理を終えると、マイコン20は、上記タスクが繰返し生成する出力データを、順次、ナビゲーション装置5にインタフェース25を通じて出力する(S167)。マイコン20は、このようにして、出力データの生成及び出力を、受信装置1の電源がオフにされるまで繰返し実行する。
その他、受信装置1の存在エリアがRBDSエリアでもなく外部エリアである場合(S160でNo)、マイコン20は、S135に移行して、判定結果を訂正し、S140以降の処理を行う。
以上、本実施例の受信装置1について説明したが、本実施例では、各国の道路交通データの配信方式に合わせて、各方式に適合するバンドパスフィルタ15a,17a及びデコーダ15b,17b並びにデータ処理プログラムを、受信装置1に搭載すると共に、FMチューナとして、道路交通データが配信される各国のFM多重放送の周波数帯域に適合したFMチューナ11を、受信装置1に搭載し、受信装置1を複数国対応とした。そして、バンドパスフィルタ15a,17a及びデコーダ15b,17bについては、これらを集積化して単一のLSIとし、受信装置1に搭載するようにした。また、マイコン20にて実現可能な処理については、マイコン20にてソフトウェア的に実現するようにした。
バンドパスフィルタ15a,17a及びデコーダ15b,17bを集積化して単一の半導体チップ(集積回路)として構成し、マイコン20にて実現可能な処理をソフトウェア的に実現すれば、量産効果により、部品コストは、各国に対応した受信装置を個別に製造するのとほとんど変わらない。これに対し、受信装置1を複数国対応とすれば、部品の在庫管理や、製品の検査効率、ラインでの生産効率を向上させることができる。従って、本実施例のように受信装置1を構成すれば、各国向けに受信装置を生産・販売する場合、受信装置1の製造コストを、全体として従来よりも抑えることができる。
また、受信装置1を単に複数国対応とするだけであると、受信装置1が存在する地域に対応する処理を受信装置1に実行させるために、受信装置1に、設定スイッチ等を設けて、ユーザに設定作業を行わせる必要があるが、本実施例では、ナビゲーション装置5のGPS受信機7から得られる位置情報に基づき、自動で処理モードを切り替えて、自装置が存在する地域にて提供される道路交通データの配信方式に適合する処理モードで動作し、適切に道路交通データをナビゲーション装置5に出力できるように受信装置1を構成した。従って、本実施例によれば、ユーザにとって使い勝手のよい受信装置1を安価に提供することができる。
尚、本実施例のデータ処理手段は、S143,S153,S163で起動されるVICSデータ処理タスク、RDS−TMCデータ処理タスク、RBDS−TMCデータ処理タスクにより実現され、出力制御手段は、図2に示す出力制御処理(出力制御タスク)により実現されている。また、位置情報取得手段は、S110の処理により実現されている。
また、本発明の受信装置1は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、ナビゲーション装置5とは別体に受信装置1を構成したが、受信装置1は、ナビゲーション装置5と一体化されてもよい。また、受信装置1とナビゲーション装置5とを一体化する場合には、上述した受信装置1が備えるマイコン20と、ナビゲーション装置5が備えるマイコンとを共通化し、単一のマイコンにて、受信装置1に係る機能と、ナビゲーション装置5に係る機能を実現するようにしてもよい。
例えば、上記実施例では、ナビゲーション装置5とは別体に受信装置1を構成したが、受信装置1は、ナビゲーション装置5と一体化されてもよい。また、受信装置1とナビゲーション装置5とを一体化する場合には、上述した受信装置1が備えるマイコン20と、ナビゲーション装置5が備えるマイコンとを共通化し、単一のマイコンにて、受信装置1に係る機能と、ナビゲーション装置5に係る機能を実現するようにしてもよい。
その他、上記実施例では、各バンドパスフィルタ15a,17a及びデコーダ15b,17bを集積化するようにしたが、上記各バンドパスフィルタ15a,17a及びデコーダ15b,17b並びにマイコン20としての機能を、単一の半導体チップに集約し、これを、受信装置1に組み込むようにしてもよい。
また、上記実施例では、受信装置1の電源投入時に、一度だけエリア判定を行うようにしたが、図2に示す処理を電源投入後も繰返し実行するように、受信装置1を構成してもよい。
1…受信装置、3…基地局、5…ナビゲーション装置、7…GPS受信機、11…FMチューナ、11a…受信アンテナ、13…復調用LSI、15a,17a…バンドパスフィルタ、15b,17b…デコーダ、20…マイコン、20a…ROM、23…マップ、25…インタフェース
Claims (4)
- 副搬送波に配信データを重畳させて無線電波を出力する多重放送システムの基地局から出力される無線電波を受信し、受信信号に含まれる前記配信データを抽出するための受信装置であって、
予め受信対象エリアとして定められた複数地域の各多重放送システムから出力される無線電波の周波数帯域に適合したチューナであって、前記各多重放送システムから出力される無線電波を受信可能なチューナ
を備えると共に、
前記チューナから出力される受信信号を濾波し、副搬送波に対応する周波数帯域の信号を、選択的に通過させるバンドパスフィルタと、
前記バンドパスフィルタから出力される受信信号を、副搬送波の変調方式に対応した方式で復調し、前記受信信号から配信データを抽出するデコーダと、
を、前記受信対象エリアの各多重放送システムが使用する副搬送波の周波数帯域及び変調方式の組合せ毎に備え、
更に、
前記デコーダにより抽出された所定データフォーマットの配信データを、出力先に対応するデータフォーマットのデータに変換するデータ処理手段
を、前記受信対象エリアの各多重放送システムが配信する前記配信データのデータフォーマット毎に備え、
更に、当該受信装置は、
自己の現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得した現在位置情報に基づき、前記データフォーマット毎のデータ処理手段の内、自己の現在位置に対応する地域の多重放送システムにより配信される配信データのデータフォーマットに対応したデータ処理手段を作動させ、このデータ処理手段により変換された変換後のデータを、選択的に、前記出力先に出力する出力制御手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 前記チューナから出力される受信信号から配信データを抽出して前記配信データを出力する集積回路であって、前記受信対象エリアの各多重放送システムが使用する副搬送波の周波数帯域及び変調方式の組合せ毎に、前記バンドパスフィルタ及びデコーダを有する集積回路
を備え、
前記各バンドパスフィルタ及びデコーダとしての機能は、前記集積回路により実現されることを特徴とする請求項1記載の受信装置。 - 前記各データ処理手段及び出力制御手段としての機能は、当該受信装置が備えるマイクロコンピュータによりソフトウェア的に実現されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の受信装置。
- 副搬送波に道路交通情報を表す配信データを重畳させて無線電波を出力する前記多重放送システムとしてのFM多重放送システムの基地局から出力される無線電波を受信し、受信信号に含まれる前記配信データを抽出する請求項1〜請求項3記載の受信装置であって、
前記位置情報取得手段は、当該受信装置に接続されたGPS受信機から自己の現在位置情報を取得する構成にされていることを特徴とする受信装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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