JP2003087137A - 電波ビーコン受信装置 - Google Patents

電波ビーコン受信装置

Info

Publication number
JP2003087137A
JP2003087137A JP2001276704A JP2001276704A JP2003087137A JP 2003087137 A JP2003087137 A JP 2003087137A JP 2001276704 A JP2001276704 A JP 2001276704A JP 2001276704 A JP2001276704 A JP 2001276704A JP 2003087137 A JP2003087137 A JP 2003087137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beacon
signal
frequency
radio wave
multiplex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001276704A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzuru Fujiwara
譲 藤原
Yuji Matsumoto
雄二 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001276704A priority Critical patent/JP2003087137A/ja
Publication of JP2003087137A publication Critical patent/JP2003087137A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のFM多重チューナ内部を何ら変更する
ことなく、電波ビーコン受信装置の小型化・低コスト化
を図ることを目的とする。 【解決手段】 RF切替回路14は、電波ビーコン信号
の受信強度が切替基準強度より低い間、FM用アンテナ
45で受信したFM多重放送信号をFM多重受信回路4
2へ出力するが、受信強度が切替基準強度以上になる
と、電波ビーコン信号がFM多重放送信号と同じ周波数
帯(76〜90MHz )に変換されたビーコンIF信号を、F
M多重受信回路42へ出力する。これにより、ビーコン
IF信号はFMチューナ部61でFM復調されるため、
デコーダ56にて、復調後の信号(混成信号)からVI
CS情報(ビーコンデータ)を得ることができる。この
ように、電波ビーコン信号をFM復調する際、既存のF
M多重受信回路42をそのまま利用して、VICS受信
機1の小型化・低コスト化を可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波ビーコンから
送信される電波を受信して各種道路交通情報を得るため
の電波ビーコン受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両を運転する運転者に対し
て、渋滞や事故、駐車場の空き状態等の各種道路交通情
報をリアルタイムに提供する道路交通情報通信システム
(VICS)が知られている。VICSでは、各種道路
交通情報(以下「VICS情報」という)を運転者へ提
供するためのメディアとして、例えば電波ビーコンやF
M多重放送がある。
【0003】電波ビーコンは、道路沿いに所定の間隔を
もって設置されており、準マイクロ波帯の電波を媒体と
してVICS情報を送信する。この送信電波を車両に搭
載された電波ビーコン受信機で受信することにより、運
転者は、車両走行位置周辺に関するVICS情報を得る
ことができる。また、FM多重放送によるVICS情報
の提供は、FM放送局からのFM放送電波を利用してV
ICS情報を送信するものであり、車両に搭載されたV
ICS用FM多重放送受信機でFM放送電波を受信する
ことによりVICS情報を得ることができる。
【0004】図4に、電波ビーコン及びFM多重放送に
よるVICS情報を取得可能なVICS受信機の概略構
成を示す。図4のVICS受信機40は、車両に搭載さ
れ、電波ビーコンから送信される電波(以下「電波ビー
コン信号」という)を受信する電波ビーコン受信回路4
1と、FM多重放送信号を受信するFM多重受信回路4
2と、電波ビーコン信号及びFM多重放送信号に含まれ
るVICS情報の表示等を行うVICS情報表示器43
とから構成される。
【0005】電波ビーコン信号は、一般に、VICS情
報を表すビーコンデータ(2値データ;周波数は例えば
64kHz)をFM変調し、そのFM変調波を更に所定
周波数(例えば1kHz)のクロックパルスでAM変調
した、FM−AM複合変調波(例えば2.4997GH
z)である。ここでのFM変調には、一般に、変調波の
狭帯域化を図るためにGMSK(Gaussian filtered Mi
nimum Shift Keying)が採用されている。また、AM変
調は、詳細には、位相が180度異なる2種類のクロッ
クパルスによってそれぞれFM変調波を変調しており、
車両が電波ビーコンの直下位置を通過する前と後とで、
FM−AM複合変調波の位相が逆位相になるように電波
ビーコンからの電波送信を行っている。
【0006】ビーコン用アンテナ44にて受信した電波
ビーコン信号は、電波ビーコン受信回路41内でFM復
調及びAM復調され、ビーコンデータ及び受信した電波
ビーコン信号の受信強度を表すRSSI信号がVICS
情報表示器43へ出力される。また、上記の通りAM変
調成分は電波ビーコンの直下位置前後で位相が180度
異なるため、電波ビーコン受信回路41は、電波ビーコ
ン信号をAM復調することによりその位相変化を検出
し、位相が変化したこと(つまり、車両が電波ビーコン
の直下位置を通過したこと)を表す直下判定信号をVI
CS情報表示器43へ出力する。
【0007】FM用アンテナ45にて受信した、VIC
S情報を含むFM多重放送信号(例えば83MHz)
は、FM多重受信回路42内でFM復調され、VICS
情報を表すFM多重データ(2値データ;周波数は例え
ば16kHz)及び受信したFM多重放送信号の受信強
度を示すSメータ信号がVICS情報表示器43へ出力
される。FM多重受信回路42における受信周波数の調
整(選局)は、VICS情報表示器43からの選局制御
信号により行われ、例えば運転者がVICS情報表示器
43に備えられている図示しない選局ボタン等を操作す
ることにより所望の周波数に合わせることができる。ま
た、FM多重受信回路42は、VICS情報を含む信号
周波数以外にも、例えば76〜90MHzの周波数帯域
内に割り当てられている一般のFMラジオ放送信号も受
信できるよう構成されている。そのため、FM復調され
たFM復調信号はそのまま混成信号として外部へも出力
され、図示しないステレオ復調回路等に入力されること
になる。
【0008】電波ビーコン受信回路41は、具体的に
は、図5に示すように構成されている。ビーコン用アン
テナ44にて受信した2.4997GHzの電波ビーコ
ン信号は、RF変換部51にて例えば10.7MHzの
中間周波信号に周波数変換され、ビーコン復調部52へ
入力される。ビーコン復調部52に入力された中間周波
信号は、まずIFフィルタ53(例えばバンドパスフィ
ルタ)にて所定帯域外の周波数成分が除去されてIF検
波部54へ入力される。
【0009】IF検波部54では、IFフィルタ53を
通過後の中間周波信号をFM復調(周波数検波)してそ
の復調信号をデータ検出部55内のデコーダ56へ出力
する。また、IF検波部54には、中間周波信号の信号
レベルに基づいて電波ビーコン信号の受信強度を検出す
るためのいわゆるRSSI回路が備えられており、受信
強度の検出結果としてのRSSI信号は、データ検出部
55内のAM成分抽出部57及び外部のVICS情報表
示器43へ出力される。
【0010】AM成分抽出部57では、RSSI信号に
基づいて電波ビーコン信号のAM変調成分を抽出する。
RSSI信号は中間周波信号のAM変調成分(つまり振
幅変動)の対数に略比例する性質を有しているものであ
るため、このRSSI信号から、電波ビーコン信号のA
M変調成分、即ち電波ビーコンにてAM変調する際に用
いた変調波としてのクロックパルス(1kHz)を復元
することができるのである。デコーダ56は、AM成分
抽出部57にて抽出されたクロックパルスの位相が18
0度反転したときに、車両が電波ビーコンの直下位置を
通過したことを示す直下判定信号を出力すると共に、I
F検波部54にて周波数検波後の復調信号からビーコン
データを再生して出力する。
【0011】FM多重受信回路42は、具体的には、図
6に示すように構成されており、受信した電波をFM復
調するという点では、基本的には電波ビーコン受信回路
41と同様の構成をしている。FM用アンテナ45にて
受信したFM多重放送信号は、FMチューナ部61へ入
力され、まずRF変換部62にて、例えば10.7MH
zの中間周波信号に周波数変換される。RF変換部62
は、VICS情報表示器43から入力される選局制御信
号に基づいて、76〜90MHzのFM多重放送信号の
中からある特定の周波数の信号を選局し、その選局され
た信号を10.7MHzの中間周波信号に変換するもの
である。
【0012】この中間周波信号は、IFフィルタ63
(例えばバンドパスフィルタ)にて所定帯域外の周波数
成分が除去されてIF検波部64へ入力される。IF検
波部64は、上記電波ビーコン受信回路41内のIF検
波部54と同様、IFフィルタ63からの中間周波信号
をFM復調してそのFM復調信号をデコーダ65へ出力
すると共に、中間周波信号の信号レベルに基づいてFM
多重放送信号のレベル変化(受信強度)を検出する回路
を備えており、受信強度の検出結果としてのSメータ信
号を外部のVICS情報表示器43へ出力する。
【0013】デコーダ65は、VICS情報を含むFM
多重放送信号(83MHz)が選局されたときに、IF
検波部64にて周波数検波後のFM復調信号からFM多
重データを再生してVICS情報表示器43へ出力す
る。VICS情報を含むFM多重放送信号以外の周波数
のFM放送電波を受信・選局したときは、当然ながらデ
コーダ65からFM多重データは出力されないが、IF
検波部64にて検波後のFM復調信号(混成信号)はそ
のまま外部へ出力される。
【0014】VICS情報表示器43は、電波ビーコン
受信回路41及びFM多重受信回路42からそれぞれ出
力されるビーコンデータ及びFM多重データを取り込ん
で、図示しない液晶ディスプレイにVICS情報を表示
させるものである。具体的には、例えば運転者がFM多
重放送によるVICS情報を得たい場合、そのFM多重
放送を受信できるエリア内にて、VICS情報表示器4
3が備える選局ボタンを操作して83MHzを選局すれ
ば、液晶ディスプレイにVICS情報が表示される。
【0015】一方、車両が電波ビーコン信号の受信エリ
ア内に入ると、電波ビーコン受信回路41からのビーコ
ンデータがVICS情報表示器43内の図示しないメモ
リに一旦格納され、直下判定信号によって車両が電波ビ
ーコン直下位置を通過したと判断されたときに、メモリ
に格納中のビーコンデータに対応したVICS情報が液
晶ディスプレイに表示される。尚、車両が電波ビーコン
の受信エリア内にあるか否かの判断は、RSSI信号に
基づいて行われる。
【0016】ところで、車両に搭載される各種装置・部
品等と同じく、VICS情報を取得して表示するための
VICS受信機についても、機器の小型化や低コスト化
が常に求められている。そして、本発明に関連する技術
として、FM多重放送によるVICS情報を受信するも
のであってしかも通常のAM・FMラジオ放送も受信可
能な受信機を小型化・低コスト化する技術が、特開平5
−284055号公報に開示されている。これは、VI
CS情報を含むFM多重放送信号と一般のFM放送信号
とをそれぞれ別々に受信して中間周波信号に周波数変換
するものの、周波数変換後の中間周波信号をFM復調す
るFM復調回路については、両者共に同じ回路を使用す
るものである。つまり、FM復調回路を共通化すること
によって受信機の小型化・低コスト化を実現したもので
ある。
【0017】一方、図5,6で説明した従来のVICS
受信機40においても、電波ビーコン受信回路41とF
M多重受信回路42を相互比較してわかるように、各回
路41,42は、共に10.7MHzの中間周波数を周
波数検波するためのIF検波部を備えている。
【0018】そこで、VICS受信機40についても、
上記公報の技術を適用することにより、各IF検波部5
4,64を共通化することは可能である。具体的には、
電波ビーコン受信回路41内のRF変換部51からの中
間周波信号を、FM多重受信回路42のIFフィルタ6
3へ入力する。そして、IF検波部64からのFM復調
信号(混成信号)を再び電波ビーコン受信回路41内の
デコーダ56へ入力すると共に、同じくIF検波部64
からのSメータ信号も電波ビーコン受信回路41内のA
M成分抽出部57へ入力するのである。Sメータ信号
は、実質的にはRSSI信号と同じ性質の信号であるた
め、AM成分抽出部57はSメータ信号に基づいて電波
ビーコン信号のAM変調成分を抽出することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
VICS受信機40に上記公報の技術を適用した場合、
FM復調回路(上記例ではIFフィルタ及びIF検波
部)が共通化されて装置の小型化が可能にはなるもの
の、そのために、少なくとも外部からIFフィルタ63
へ中間周波信号を入力するための信号経路を新たに設け
る必要があるなど、電波ビーコン信号がIF検波部64
で確実にFM復調されるように、既存のFM多重受信回
路42に対する内部回路の接続変更や部品追加等が必要
になる。
【0020】つまり、FM復調回路の共通化と引き換え
に、FM多重放送信号を受信してからFM復調するまで
の回路(上記例ではRF変換部62,IFフィルタ63
及びIF検波部64)が一つの部品・装置としてモジュ
ール化された既存のFM多重受信回路42をそのまま用
いることができず、FM多重受信回路42の内部改造、
変更等が必要になり、そのために新たにFM多重受信回
路を設計し直す必要が生じて、結局のところ、FM復調
回路共通化によって得られる効果を十分に享受できなく
なるのである。
【0021】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、FM多重放送を受信・復調可能なFMチューナを備
えた車両に搭載される、電波ビーコンからのVICS情
報を取得するための電波ビーコン受信装置において、既
存のFMチューナ内部を何ら変更することなく電波ビー
コン受信装置の小型化・低コスト化を図ることを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するためになされた請求項1記載の電波ビーコン
受信装置によれば、電波ビーコン信号を周波数変換した
ビーコンIF信号又はFM多重放送信号のいずれか一方
が選択されてFM復調手段へ出力されるため、ビーコン
IF信号が選択されたときは、そのビーコンIF信号が
FM復調手段にてFM復調されたビーコン復調信号に基
づいて、ビーコンデータ(道路交通情報等)を取得する
ことができる。そのため、本来はFM多重放送信号をF
M復調するためのものとして構成されたFM復調手段
を、ビーコンIF信号のFM復調用としても共用でき、
しかもその際、既存のFM復調手段の内部を何ら変更等
する必要なくそのまま用いることができるため、電波ビ
ーコン受信装置を小型化・低コスト化でき、延いては、
電波ビーコン信号及びFM多重放送信号を受信するシス
テム全体の小型化・低コスト化が可能となる。
【0023】つまり、電波ビーコン信号をFM復調手段
でFM復調するために、電波ビーコン信号をFM多重放
送信号と同じ周波数帯域(例えば76〜90MHz)に
周波数変換し、FM復調手段からみてあたかもFM多重
放送信号が入力されたかのようにするのである。こうす
れば、FM復調手段では、FM多重放送信号をFM復調
するのと全く同じようにビーコンIF信号がFM復調さ
れ、復調後のビーコン復調信号を得ることができるので
ある。
【0024】また、FM復調手段は、例えば既述のFM
チューナ部61(図6参照)のように、受信信号の強度
を表す受信強度信号(Sメータ信号)を出力するよう構
成されているのが一般的である。そこで例えば請求項2
に記載したように、FM復調手段は受信強度信号を出力
するよう構成されたものであって、電波ビーコン受信装
置は、ビーコンIF信号がFM復調手段に入力されたと
きにFM復調手段から出力される受信強度信号に基づい
て、AM成分抽出手段が電波ビーコン信号のAM変調成
分を抽出できるように構成するとよい。このようにすれ
ば、例えば車両が電波ビーコンの直下位置を通過したこ
とを検出するために、電波ビーコン信号が従来技術で説
明したようなAM変調成分を含むものである場合に、そ
のAM変調成分の抽出についても、既存のFM復調手段
をそのまま利用(換言すれば、既存のFM復調手段から
出力される受信強度信号を利用)することが可能であ
る。
【0025】そして、FM多重放送信号又はビーコンI
F信号のいずれか一方を選択する方法としては、例えば
運転者がスイッチを操作することによって手動で選択す
るよう構成するなど種々の方法が考えられるが、例えば
請求項3に記載したように、電波ビーコン信号の受信強
度を検出して、受信強度が所定の切替基準強度以上のと
きにビーコンIF信号を選択し、切替基準強度より低い
ときはFM多重放送信号を選択するよう構成すれば、運
転者が何ら手動操作する必要なく、車両が電波ビーコン
信号の受信エリアに入ってその受信強度が切替基準強度
以上になったときに自動的にビーコンIF信号が選択さ
れ、運転者は確実にビーコンデータを取得できる。
【0026】ところで、FM復調手段への出力信号とし
てビーコンIF信号が選択されたときは、そのビーコン
IF信号がFM復調手段にてFM復調されるよう、FM
復調手段における選局周波数をビーコンIF信号の周波
数に合わせる必要があるが、その具体的方法としては、
例えば請求項4に記載したように、ビーコンIF信号の
周波数を予め定めた一定周波数に固定しておき、FM復
調手段への出力信号としてビーコンIF信号が選択され
たときに、FM復調手段の選局周波数を上記一定周波数
(ビーコンIF信号の周波数)に合わせるようにする方
法がある。この一定周波数は、FM復調手段にてFM復
調可能な周波数帯域(例えばFM多重放送信号の周波数
帯域)であれば任意に設定することができる また別の方法として、例えば請求項5に記載したよう
に、ビーコンIF信号の周波数を、一定周波数に固定せ
ずFM復調手段で選局されている周波数と常に同じにな
るようにしてもよい。つまり、例えば運転者がFM多重
放送の受信周波数を選局するとき、ビーコンIF信号の
周波数もそのFM多重放送の選局周波数に合わせておく
のである。このように、FM復調手段での選局周波数と
ビーコンIF信号の周波数とを常に一致させるようにし
ておけば、車両が電波ビーコン信号受信エリア内に入っ
て受信信号選択手段にてビーコンIF信号が選択された
とき、FM復調手段では既にそのビーコンIF信号の周
波数が選局されているため、FM復調手段の選局周波数
を変更することなくそのままビーコンIF信号のFM復
調が可能となる。
【0027】但し、請求項5に記載したようにビーコン
IF信号の周波数を常にFM復調手段の選局周波数に合
わせるようにすると、周波数変動に伴う電磁ノイズが発
生しやすくなるのに加え、ビーコン周波数変換手段にお
いて周波数変換のために用いられる局部発振信号を生成
する発振器等についても、例えばPLL回路を利用して
発振周波数を可変にするなど、局部発振信号の周波数を
変化させる機能が必要となり、その分、ビーコン周波数
変換手段の構成が複雑化し、コストも高くなる。そのた
め、より好ましくは、請求項4に記載したように、ビー
コンIF信号を一定周波数に固定しておくとよい。この
ようにすれば、ビーコン周波数変換手段では、局部発振
信号の周波数を変更する必要がないのはもちろん、安定
した局部発振信号を得られる限り、PLL回路のような
高精度の発振周波数を得るための回路を必ずしも使用す
る必要はなく、ビーコン周波数変換手段の構成を簡素化
することができる。
【0028】また、本願(請求項1〜5)の電波ビーコ
ン受信装置を、FM多重放送信号に含まれる道路交通情
報等のFM多重データを取得する手段を備えた車両に対
して適用すれば(請求項6)、電波ビーコンによるVI
CS情報に加えてFM多重放送によるVICS情報も取
得できて、多種多様な道路交通情報を得ることができ
る。しかも上記説明したように、ビーコンIF信号及び
FM多重放送信号をFM復調するための回路を共通化で
き、受信装置全体の小型化・低コスト化も可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は、本実施形態のVICS受信機
の概略構成を表すブロック図である。本実施形態のVI
CS受信機1は、車両に搭載され、VICSにおいて電
波ビーコン及びFM多重放送の各メディアを通じて提供
されるVICS情報を取得するためのものであり、図1
に示す如く、主として電波ビーコン受信アダプタ2と、
VICS情報表示器3と、FM多重受信回路42とで構
成される。
【0030】このうち、FM多重受信回路42は、図6
にて既に説明した従来のFM多重受信回路42と全く同
様、FM用アンテナ45(本発明のFM受信手段に相
当)にて受信したFM多重放送信号(本実施形態でも7
6〜90MHz)のうちVICS情報表示器3からの選
局制御信号に対応した周波数のFM多重放送信号を取り
込んで、そのFM多重放送信号をFM復調したFM復調
信号(混成信号)、FM多重データ及びSメータ信号を
それぞれ外部のVICS情報表示器3等へ出力するもの
であるため、図6と同じ符号を付し、その詳細説明を省
略する。尚、FM多重受信回路42が備えるIF検波部
64は本発明のFM復調手段に相当するものであり、デ
コーダ65は本発明のFM多重データ取得手段に相当す
るものである。また、このFM多重受信回路42は、F
Mチューナ部61とデコーダ65とがモジュール化(一
体化)されて構成されたものである。
【0031】電波ビーコン受信アダプタ2は、路上に設
置された図示しない電波ビーコンからの電波ビーコン信
号(本実施形態では2.4997GHz)を受信して、
電波ビーコン信号に含まれるVICS情報(正確には、
2値データであるビーコンデータ)を取得するものであ
り、ビーコン用アンテナ44にて受信した電波ビーコン
信号を一定周波数(本実施形態では83MHz)のビー
コンIF信号に周波数変換する電波ビーコンRF変換部
11と、電波ビーコンRF変換部11からのビーコンI
F信号又はFM用アンテナ45にて受信したFM多重放
送信号のいずれか一方を選択してFM多重受信回路42
へ出力する受信信号選択部12と、ビーコンIF信号が
RF切替回路14を介してFM多重受信回路42に入力
されたときに、FM多重受信回路42から出力される各
種信号に基づいてビーコンデータ等を検出・出力するデ
ータ検出部55と、から構成される。
【0032】このうち、データ検出部55は、図5にて
既に説明した従来の電波ビーコン受信回路41が備える
データ検出部55と全く同様、FM多重受信回路42に
ビーコンIF信号が入力されたときにFMチューナ部6
1から出力される、受信強度信号としてのSメータ信号
(実質的には、電波ビーコン信号の受信強度を示すRS
SI信号)及び混成信号に基づいて、車両が電波ビーコ
ンの直下位置を通過したことを示す直下判定信号及び電
波ビーコン信号に含まれるビーコンデータを生成するも
のであるため、図5と同じ符号を付し、その詳細説明を
省略する。
【0033】尚、本実施形態の電波ビーコン信号も、従
来技術で説明した電波ビーコン信号と全く同様、道路交
通情報等のVICS情報を表すビーコンデータをまずF
M変調(例えばGMSK変調)し、そのFM変調波を更
に位相が180度異なる2種類のクロックパルス(いず
れも1kHz)でAM変調した、FM−AM複合変調波
である。
【0034】受信信号選択部12は、電波ビーコンレベ
ル検出回路13とRF切替回路14とで構成される。電
波ビーコンレベル検出回路13は、電波ビーコンRF変
換部11から入力される電波ビーコン信号(或いは周波
数変換後のビーコンIF信号)に基づいて、ビーコン用
アンテナ44にて受信した電波ビーコン信号の受信強度
を検出する。そして、検出結果としてのビーコン強度信
号をRF切替回路14及びVICS情報表示器3へ出力
する。
【0035】RF切替回路14は、電波ビーコンRF変
換部11にて周波数変換後のビーコンIF信号、及び、
FM用アンテナ45にて受信したFM多重放送信号のう
ち、いずれか一方を選択してFM多重受信回路42へ出
力するものである。具体的には、電波ビーコンレベル検
出回路13からのビーコン強度信号に基づき、電波ビー
コン信号の受信強度が所定の切替基準強度より低いとき
にはFM多重放送信号を選択・出力し、切替基準強度以
上のときはビーコンIF信号を選択・出力する。
【0036】この切替基準強度は、例えば、車両が電波
ビーコン信号の受信エリア内に進入した直後の電波ビー
コン信号の受信強度に設定するなど、少なくとも電波ビ
ーコン信号の受信エリア内における最小電界強度以上の
値に設定すればよく、結果として、車両が電波ビーコン
信号の受信エリア内に入ってから電波ビーコンの直下位
置を通過するまでに、ビーコンIF信号への選択切り替
え、及びビーコンデータのVICS情報表示器3への出
力が行われる限り、その値は適宜決めることができる。
【0037】VICS情報表示器3も、基本的には、図
4にて既に説明した従来のVICS情報表示器43と同
様に構成され動作するものであり、デコーダ56からの
直下判定信号によって車両が電波ビーコンの直下位置を
通過したと判断されたときにビーコンデータに基づくV
ICS情報を図示しない液晶ディスプレイに表示すると
共に、VICS情報を表すFM多重データが入力されて
いるときは、そのFM多重データに基づくVICS情報
を液晶ディスプレイに表示する。
【0038】また、FM多重受信回路42における選局
周波数を設定するための、図示しない選局ボタンも備え
ており、運転者がこの選局ボタンを操作することで、F
Mチューナ部61では76〜90MHzの帯域に割り当
てられた任意の周波数のFM多重放送信号を選局するこ
とができる。尚、VICS情報を含むFM多重放送信号
以外のFM放送信号を選局・受信したときに、FMチュ
ーナ部61から出力される混成信号を図示しないステレ
オ復調回路等で復調することにより一般のFMラジオ放
送も受信できることも、従来技術の項で述べた通りであ
る。
【0039】次に、本実施形態のVICS受信機1の動
作について説明する。車両が電波ビーコン信号の受信エ
リア外を走行しているときであって、電波ビーコンレベ
ル検出回路13からのビーコン強度信号が切替基準強度
より低いときは、RF切替回路14にて、FM用アンテ
ナ45からのFM多重放送信号が選択される。そしてこ
のとき、運転者等が、VICS情報表示器3が備える選
局ボタンを操作してVICS情報を含むFM多重放送周
波数である83MHzを選局する(その旨の選局制御信
号がFMチューナ部61へ出力される)と、VICS情
報表示器3では、FM多重受信回路42からのFM多重
データに基づいてVICS情報が生成され、図示しない
液晶ディスプレイに表示される。
【0040】一方、電波ビーコンレベル検出回路13か
らのビーコン強度信号は、VICS情報表示器3にも入
力されている。そのため、車両が電波ビーコン信号の受
信エリア内に進入してビーコン強度信号が切替基準強度
以上になると、RF切替回路14にて電波ビーコンRF
変換部11からのビーコンIF信号が選択されると共
に、VICS情報表示器3からは、ビーコンIF信号の
周波数である83MHzを選局する旨の選局制御信号が
FM多重受信回路42へ出力される。これにより、FM
チューナ部61では、ビーコンIF信号のFM復調が行
われ、復調後のビーコン復調信号がデコーダ56へ出力
されることになる。尚このとき、FMチューナ部61で
は、ビーコンIF信号に基づいて電波ビーコン信号のS
メータ信号(RSSI信号)も出力され、AM成分抽出
部57及びVICS情報表示器3へ出力される。
【0041】尚、RF切替回路14にてFM多重放送信
号が選択されているときであっても、FMチューナ部6
1からの混成信号が電波ビーコン受信アダプタ2内のデ
コーダ56へ出力されるが、FM多重データとビーコン
データとはそもそもデータフォーマットが異なるため、
このデコーダ56によってFM多重データが検出される
ことはない。
【0042】また、76〜90MHzのFM多重放送信
号はAM変調成分を含まないものである。そのため、R
F切替回路14にてFM多重放送信号が選択されている
間は、デコーダ56からビーコンデータ及び直下判定信
号が出力されることはない。更に、本実施形態では、R
F切替回路14にてビーコンIF信号が選択されている
間は当然ながらFM多重放送信号はFM多重受信回路4
2へ出力されないため、電波ビーコンによるVICS情
報を取得・表示している間及びFM多重放送によるVI
CS情報を取得・表示している間は、一般のFMラジオ
放送を聴くことはできない。
【0043】以上詳述したように、本実施形態のVIC
S受信機1では、電波ビーコン信号及びFM多重放送信
号がいずれも電波ビーコン受信アダプタ2に入力され、
電波ビーコン信号の受信強度が切替基準強度以上のとき
は、電波ビーコン信号をFM多重放送信号と同じ周波数
帯域に周波数変換したビーコンIF信号が、切替基準強
度より低いときは、FM多重放送信号が、それぞれRF
切替回路14にて選択切り替えされ、FM多重受信回路
42へ出力される。そして、RF切替回路14にてビー
コンIF信号が選択されると、ビーコンIF信号はFM
多重受信回路42にてFM復調され、そのFM復調信号
(混成信号)が再び電波ビーコン受信アダプタ2へ入力
されて、デコーダ56にてビーコンデータが検出され
る。
【0044】つまり、図4〜6で説明した従来のVIC
S受信機40と比較して、電波ビーコン信号をビーコン
IF信号へ周波数変換する際の変換周波数を、従来は1
0.7MHz(即ち、FM多重受信回路42内のRF変
換部62にて変換後の周波数)としていたのに対し、本
実施形態の電波ビーコンRF変換部11では、FM多重
受信回路42で受信・FM復調可能な周波数(即ち、F
M多重受信回路42内のRF変換部62に入力すべき周
波数)に変換している。これにより、ビーコンIF信号
を、FM多重放送信号と同様に、RF変換部62へ入力
することができるのである。
【0045】そして、従来は電波ビーコン受信回路41
内のビーコン復調部52にて行われていたビーコンIF
信号のFM復調が、本実施形態ではFM多重放送受信回
路42内のFMチューナ部61で行われる。つまり、モ
ジュール化された既存のFM多重受信回路42の内部を
何ら変更することなくそのままVICS受信機1へ取り
込むと共に、FMチューナ部61を、ビーコンIF信号
のFM復調用及びFM多重放送信号のFM復調として共
用しているのである。
【0046】従って、本実施形態のVICS受信機1に
よれば、FM多重受信回路42とは別にビーコンIF信
号をFM復調するための回路を設ける必要がなく、既存
のFM多重受信回路42をそのまま利用しているため、
従来よりも小型化・低コスト化されたVICS受信機の
提供が可能となる。しかも、FM多重受信回路42から
のSメータ信号に基づいて電波ビーコン信号のAM変調
成分を抽出できるため、電波ビーコン受信アダプタ2内
にRSSI回路等を設ける必要もない。但し、少なくと
もRF切替回路14の動作を制御できる程度の簡易的な
受信レベル検出回路(本実施形態では電波ビーコンレベ
ル検出回路13)は必要である。
【0047】また、RF切替回路14による信号選択
は、電波ビーコンレベル検出回路13からの信号に基づ
いて自動的に行われるため、車両が電波ビーコン信号受
信エリア内に進入したとき、運転者を煩わせることなく
電波ビーコンからのVICS情報が表示され、運転者は
走行中の車両位置に対応したVICS情報を確実に得る
ことができる。
【0048】更に、VICS受信機1では、電波ビーコ
ンによるVICS情報に加えてFM多重放送によるVI
CS情報も取得できるため、VICS受信機1全体の小
型化・低コスト化を実現しつつ、複数のVICS用メデ
ィアから多種多様な道路交通情報を得ることが可能とな
る。
【0049】尚、本実施形態では、ビーコンIF信号の
周波数を83MHzとしたが、これに限ることなく、F
M多重放送信号の周波数帯域(換言すればFMチューナ
部61にて選局・FM復調可能な周波数)の範囲内で適
宜設定することができる。ここで、本実施形態の構成要
素と本発明の構成要素の対応関係を明らかにする。本実
施形態において、電波ビーコン受信アダプタ2とVIC
S情報表示器3とで本発明の電波ビーコン受信装置が構
成され、このうち、ビーコン用アンテナ44は本発明の
ビーコン受信手段に相当し、電波ビーコンRF変換部1
1は本発明のビーコン周波数変換手段に相当し、RF切
替回路14は本発明の受信信号選択手段に相当し、デコ
ーダ56は本発明のビーコンデータ取得手段に相当し、
AM成分抽出部57は本発明のAM成分抽出手段に相当
し、電波ビーコンレベル検出回路13は本発明のビーコ
ン受信強度検出手段に相当する。また、VICS情報表
示器3は本発明の選局制御信号にも相当するものであ
る。
【0050】[第2実施形態]図2は、本実施形態のV
ICS受信機の概略構成を示すブロック図である。本実
施形態のVICS受信機20も、第1実施形態のVIC
S受信機1と同様、車両に搭載され、VICSシステム
において電波ビーコン及びFM多重放送の各メディアを
通じて提供されるVICS情報を取得するためのもので
あり、その構成も、電波ビーコンレベル検出回路13か
らのビーコン強度信号がRF切替回路14にのみ出力さ
れている点、VICS情報表示器22からの選局制御信
号が電波ビーコンRF変換部23にも出力されている
点、及び、電波ビーコンRF変換部23からのビーコン
IF信号の周波数が選局制御信号によって変化する点を
除けば、上記第1実施形態のVICS受信機1と全く同
様である。そのため、第1実施形態のVICS受信機1
と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。
【0051】また、第1実施形態のVICS情報表示器
3は、電波ビーコンレベル検出回路13からのビーコン
強度信号が切替基準強度以上になったときにビーコンI
F信号の周波数を選局する旨の選局制御信号を出力する
ものであったが、本実施形態のVICS情報表示器22
では、ビーコン強度信号が入力されないため上記のよう
な動作(選局制御)は行われない。この点を除けば、第
1実施形態のVICS情報表示器3と本実施形態のVI
CS情報表示器22とは全く同じ構成である。以下、本
実施形態のVICS受信機20が第1実施形態と異なる
点について詳述する。
【0052】本実施形態のVICS受信機20では、V
ICS情報表示器22からの選局制御信号が電波ビーコ
ンRF変換部23にも出力されており、電波ビーコンR
F変換部23では、ビーコンIF信号がこの選局制御信
号に対応した周波数になるよう、電波ビーコン信号の周
波数変換を行う。図3に、電波ビーコンRF変換部23
の概略構成を示す。
【0053】図3に示す如く、本実施形態の電波ビーコ
ンRF変換部23では、ビーコン用アンテナ44で受信
された電波ビーコン信号が高周波増幅回路31にて増幅
された後、バンドパスフィルタ32によって所定帯域外
周波数の雑音を除去されて周波数変換回路33に入力さ
れる。周波数変換回路33は、入力された電波ビーコン
信号と電圧制御発振器(以下「VCO」という)34の
発振信号の周波数との差周波数(本実施形態では76〜
90MHzの帯域)であるビーコンIF信号を出力す
る。
【0054】VCO34の発振周波数はPLL回路35
によって制御される。PLL回路35は、水晶発振器3
6からの信号を入力すると共にVCO34の発振信号を
フィードバック入力して両信号を位相比較することによ
り、VCO34の発振周波数を高精度化するための周知
の回路であり、本実施形態では更に、ビーコンIF信号
の周波数を、VICS情報表示器22からの選局制御信
号に対応して変化できるよう、いわゆるPLL周波数シ
ンセサイザとして構成されたものである。
【0055】そのため、VICS情報表示器22が備え
る選局ボタンで運転者が選局操作すると、運転者によっ
て指示された周波数がFMチューナ部61で選局される
と共に、電波ビーコンRF変換部23でも、入力された
電波ビーコン信号が、運転者によって指示された周波数
のビーコンIF信号に周波数変換される。つまり、FM
チューナ部61での選局周波数とビーコンIF信号の周
波数とが常に一致した状態にあることになる。
【0056】従って、車両が電波ビーコン信号の受信エ
リア内に進入して、ビーコン強度信号が切替基準強度以
上になると、RF切替回路14ではビーコンIF信号が
選択されるが、このとき既にFMチューナ部61では、
ビーコンIF信号と同じ周波数が選局されているため、
FMチューナ部61はそのままビーコンIF信号を取り
込んでFM復調することができる。このこと以外につい
ては、本実施形態のVICS受信機20は上記第1実施
形態のVICS受信機1と同等の作用・効果を奏する。
【0057】尚、本実施形態において、電波ビーコンR
F変換部23は本発明(但し請求項4を除く)のビーコ
ン周波数変換手段に相当し、VICS情報表示器22
は、本発明の変換周波数制御手段に相当するものであ
る。尚、本発明の実施の形態は、上記各実施形態に何ら
限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する
限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【0058】例えば、上記各実施形態では、FM多重受
信回路42からのSメータ信号(RSSI信号)に基づ
いて、電波ビーコン信号のAM変調成分を抽出するよう
にしたが、これに限らず、例えば、電波ビーコンレベル
検出回路13からのビーコン強度信号に基づいてAM変
調成分を抽出するようにしてもいい。但しこの場合、A
M変調成分を忠実に再現するために、電波ビーコンレベ
ル検出回路13をRSSI回路と同等の構成にするなど
して、電波ビーコン信号のAM変調成分の対数に略比例
する性質を持つようなビーコン強度信号が出力されるよ
うにする必要がある。
【0059】また、上記各実施形態では、FM多重受信
回路42を、一般のFMラジオ放送を受信・復調できる
のはもちろん、VICS情報を含むFM多重放送信号か
らFM多重データを生成できるものとして構成したが、
これに限らず、例えば一般のFMラジオ放送のみを受信
・復調できる受信回路として構成してもいいし、また例
えば、VICS情報を含む信号(上記例では83MH
z)のみを受信できるVICS情報取得専用のFM多重
受信回路として構成してもよく、ビーコンIF信号をF
M復調してそのFM復調信号を外部に出力できる回路で
あれば何でもよい。
【0060】更に、上記第1実施形態の電波ビーコンR
F変換部11は、電波ビーコン信号を一定周波数(上記
例では83MHz)のビーコンIF信号に変換できる限
り種々の構成を採りうるが、例えば図3で示したような
PLL回路を利用した構成にしてもよい。このようにす
れば、周波数変換用の局部発振信号を高精度に得ること
ができ、ビーコンIF信号の周波数をより安定化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のVICS受信機の概略構成を
表すブロック図である。
【図2】 第2実施形態のVICS受信機の概略構成を
表すブロック図である。
【図3】 第2実施形態のVICS受信機が備える電波
ビーコンRF変換部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 従来のVICS受信機の概略構成を表すブロ
ック図である。
【図5】 従来のVICS受信機が備える電波ビーコン
受信回路の概略構成を示すブロック図である。
【図6】 従来のVICS受信機が備えるFM多重受信
回路の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,20,40…VICS受信機、2,21…電波ビー
コン受信アダプタ、3,22,43…VICS情報表示
器、11,23…電波ビーコンRF変換部、12,24
…受信信号選択部、13…電波ビーコンレベル検出回
路、14…RF切替回路、31…高周波増幅回路、32
…バンドパスフィルタ、33…周波数変換回路、34…
電圧制御発振器、35…PLL回路、36…水晶発振
器、41…電波ビーコン受信回路、42…FM多重受信
回路、44…ビーコン用アンテナ、45…FM用アンテ
ナ、51,62…RF変換部、52…ビーコン復調部、
53,63…IFフィルタ、54,64…IF検波部、
55…データ検出部、56,65…デコーダ、57…A
M成分抽出部、61…FMチューナ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K020 BB08 CC03 DD12 EE04 EE05 FF00 GG01 KK01 KK08 5K061 AA01 BB04 BB17 CC11 CC14 CC23 CC25 CC45 DD00 FF02 FF12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FM多重放送信号を受信するFM受信手
    段と該FM受信手段にて受信したFM多重放送信号をF
    M復調するFM復調手段とを備えた車両に搭載され、路
    上に設置された電波ビーコンから送信されるFM−AM
    複合変調された電波ビーコン信号を受信して、該受信信
    号に含まれる道路交通情報等のビーコンデータを取得す
    る電波ビーコン受信装置であって、 前記電波ビーコン信号を受信するビーコン受信手段と、 該ビーコン受信手段にて受信した電波ビーコン信号を、
    前記FM復調手段にてFM復調可能な周波数帯のビーコ
    ンIF信号に変換するビーコン周波数変換手段と、 該ビーコン周波数変換手段にて周波数変換された前記ビ
    ーコンIF信号と前記FM受信手段にて受信したFM多
    重放送信号とのいずれか一方を選択して前記FM復調手
    段へ出力する受信信号選択手段と、 該受信信号選択手段を介して前記FM復調手段に前記ビ
    ーコンIF信号が入力されることにより該ビーコンIF
    信号が該FM復調手段にてFM復調されたビーコン復調
    信号に基づいて、前記ビーコンデータを取得するビーコ
    ンデータ取得手段と、 を備えたことを特徴とする電波ビーコン受信装置。
  2. 【請求項2】 前記FM復調手段は、入力された信号の
    レベル変化を検出し、その検出結果を受信強度信号とし
    て外部へ出力するよう構成されており、 当該電波ビーコン受信装置は、更に、 前記ビーコンIF信号が前記FM復調手段へ入力された
    ときに該FM復調手段から出力される前記受信強度信号
    に基づいて、前記電波ビーコン信号のAM変調成分を抽
    出するAM成分抽出手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の電波ビーコン受信装置。
  3. 【請求項3】 前記ビーコン受信手段にて受信した前記
    電波ビーコン信号の受信強度を検出するビーコン受信強
    度検出手段を備え、 前記受信信号選択手段は、前記ビーコン受信強度検出手
    段にて検出された前記受信強度が所定の切替基準強度よ
    り低いときは前記FM受信手段にて受信したFM多重放
    送信号を選択し、該受信強度が前記切替基準強度以上の
    ときは前記ビーコンIF信号を選択することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の電波ビーコン受信装置。
  4. 【請求項4】 前記ビーコン周波数変換手段は、前記ビ
    ーコン受信手段にて受信した前記電波ビーコン信号を予
    め設定された一定周波数の前記ビーコンIF信号に周波
    数変換するよう構成されており、 当該電波ビーコン受信装置は、更に、 前記受信信号選択手段にて前記ビーコンIF信号が選択
    されたとき、該ビーコンIF信号が前記FM復調手段に
    てFM復調されるよう、前記FM復調手段にて選局する
    周波数を前記一定周波数に合わせるように制御する選局
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれ
    かに記載の電波ビーコン受信装置。
  5. 【請求項5】 当該電波ビーコン受信装置は、更に、 前記ビーコンIF信号の周波数が、常に、前記FM復調
    手段にて選局されている周波数と同じ周波数になるよ
    う、前記ビーコン周波数変換手段を制御する変換周波数
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれ
    かに記載の電波ビーコン受信装置。
  6. 【請求項6】 前記FM復調手段は、前記FM受信手段
    にて受信したFM多重放送信号をFM復調することによ
    り得られるFM復調信号に基づいて、該FM多重放送信
    号に含まれる道路交通情報等のFM多重データを取得す
    るFM多重データ取得手段を備えたことを特徴とする請
    求項1〜5いずれかに記載の電波ビーコン受信装置。
JP2001276704A 2001-09-12 2001-09-12 電波ビーコン受信装置 Pending JP2003087137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001276704A JP2003087137A (ja) 2001-09-12 2001-09-12 電波ビーコン受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001276704A JP2003087137A (ja) 2001-09-12 2001-09-12 電波ビーコン受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003087137A true JP2003087137A (ja) 2003-03-20

Family

ID=19101366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001276704A Pending JP2003087137A (ja) 2001-09-12 2001-09-12 電波ビーコン受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003087137A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7286808B2 (en) * 2003-08-28 2007-10-23 Mitsumi Electric Co., Ltd. Broadcast receiving system and broadcast receiving method
JP2010161378A (ja) * 2010-01-26 2010-07-22 Oki Semiconductor Co Ltd 半導体集積回路装置、信号処理装置、及び半導体モジュール

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7286808B2 (en) * 2003-08-28 2007-10-23 Mitsumi Electric Co., Ltd. Broadcast receiving system and broadcast receiving method
JP2010161378A (ja) * 2010-01-26 2010-07-22 Oki Semiconductor Co Ltd 半導体集積回路装置、信号処理装置、及び半導体モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5303413A (en) AM radio receiver with switchable IF bandwidth
TWI251404B (en) Tuner DSP
US6052569A (en) Radio receiver having a first tuner circuit for receiving signals in a first and a second frequency range, and a second tuner circuit for receiving signals in the first and a third frequency range
US20100255799A1 (en) Fsk modulation signal receiver with high sensitivity in low rate mode
US6487391B1 (en) Method and apparatus for selectively receiving a satellite broadcast signal or a cable television signal
JP2008017284A (ja) 受信装置
EP1003333A1 (en) Receiver
US6661292B2 (en) Apparatus and method for demodulating a radio data system (RDS) signal
JP2003087137A (ja) 電波ビーコン受信装置
JP3660974B2 (ja) Rds受信機及びその受信方法
JP3798604B2 (ja) 放送方式判別装置及び放送方式判別方法
US20100151807A1 (en) Fm signal quality measurement
JP3712867B2 (ja) テレビジョン受像機の選局方式
JPH10190505A (ja) 衛星放送受信装置
JP4049444B2 (ja) 多重放送用受信装置
JP4919865B2 (ja) ラジオ受信機及びラジオ受信方法
JP2002135668A (ja) ディジタル放送受信装置
JPH10170286A (ja) 交通情報表示装置
JP2579375Y2 (ja) ラジオ受信機
JP2001156662A (ja) 受信機
JPH10209988A (ja) Rds復調回路
JP3827381B2 (ja) Pll周波数シンセサイザ
JP2004328351A (ja) 受信装置
JP2563623Y2 (ja) Rds受信機
JPH0516733Y2 (ja)