JP2008016560A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

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Abstract

【課題】難燃性、低温特性、耐電圧に優れ、また、電解質塩の溶解性が高く、炭化水素系溶媒との相溶性にも優れた電解液を用いた電気二重層キャパシタを提供する。
【解決手段】正極と負極と非水系電解液とを含む電気二重層キャパシタであって、非水系電解液が、含フッ素メチル基で置換された含フッ素ラクトン(I)と電解質塩(II)とを含む電解液である電気二重層キャパシタ。
【選択図】図1

Description

本発明は、正極と負極と非水系電解液とを含む電気二重層キャパシタであって、その非水系電解液が複数のフッ素原子または含フッ素メチル基を有する含フッ素ラクトンと電解質塩とを含む電解液である電気二重層キャパシタに関する。
正極または負極の少なくとも一方が分極性電極である電気二重層キャパシタの電解質塩溶解用溶媒としては、酸化電位(耐電圧)の高いカーボネート類のほか、ラクトン類が使用されている。しかし、ラクトン類は引火点が低く燃焼性が高いために過充電・過加熱による発火爆発の危険性がある、また、粘性が高く低温での伝導率が低くなるために出力が低下するといった問題がある。また、加水分解性が高いため、非常に使用しにくいという欠点もある。
また、電気二重層キャパシタにおいては、負極・正極ともにハードカーボンであることが、特には3V以上で安定して使用できることが望ましいが、従来から用いられているカーボネート類やラクトン類などの電解質塩溶解用の溶媒では、3V以上では電解液の分解が起こってしまうため、使用できない。
さらに、充放電を繰り返す電気二重層キャパシタの電解液においては、難燃性や耐電圧の向上のほか、低温でも粘性が高くならずしかも伝導率の低下が少ないという低温特性の向上が望まれている。
こうした電気二重層キャパシタの非水系電解液の溶媒は、たとえば特許文献1〜8などに記載されているが、電解質塩としてリチウム塩以外の塩で3.5Vを超える、さらには4Vを超える印加電圧で安定して使用できるものはない。リチウム塩を用いたキャパシタの場合、負極の活性炭または炭素にリチウムが吸蔵されるため、不可逆容量が大きい、また、初期の充放電効率がわるいという欠点がある。
特許文献1には、正極および負極が分極性電極である非水系電解液を用いた電気二重層キャパシタにおいて、非水系電解液の溶媒がフッ素化されたジオキソランと環状炭酸エステル、スルホラン、およびスルホラン誘導体から選ばれる1種以上の混合溶媒であることを特徴とする電気二重層キャパシタが記載されている。確かにLiPF6を電解質塩としたときは4Vの耐電圧が得られているが、テトラエチルアンモニウム(TEMA)・BF4を電解質塩としたときは3.3Vの耐電圧に止まる。
特許文献2には、非水系電解液の溶媒が含フッ素炭酸エステル、特に含フッ素環状炭酸エステルを含む電解液を用いた電気二重層キャパシタが記載されている。この文献においても、LiPF6を電解質塩としたときは4Vの耐電圧が得られているが、TEMA・BF4を電解質塩としたときは3.3Vの耐電圧に止まる。
特許文献3には、電解質塩溶解用溶媒として無水マレイン酸またはその誘導体を使用する電気二重層キャパシタが記載されている。この文献において、無水マレイン酸とカーボネートを用い、TEMA・BF4を電解質塩としたときに、3.5Vという最高の耐電圧を達成している。
特許文献4と5には、含フッ素カーボネートを60容量%以上含む電解質塩溶解用溶媒を用いるキャパシタが記載されている。特許文献4ではTEMA・BF4を電解質塩としたときに、含フッ素カーボネートを使用することにより酸化電位が0.8V向上している。また特許文献5では、TEMA・BF4を電解質塩としたときの3.0Vの印加電圧での容量変化を調べており、充放電での変化が少ないとされている。
特許文献6には、エチレンカーボネートの1個の水素原子をフッ素原子で置き換えた溶媒を用いてキャパシタを作製している。この文献では、TEMA・BF4を電解質塩としたときの3.0Vの印加電圧での容量変化を調べており、充放電での変化が少ないとされている。
特許文献7には、リン酸エステルを含有する電解質塩溶解用溶媒を用いた電解液が提案されており、TEMA・BF4を電解質塩としたときの耐電圧が最大4.1Vであるとされているが、この電解液は粘性が非常に高く、また電解質塩の溶解性が低いため、キャパシタ用の電解液としては実用的ではない。
特許文献8には、1,3−プロパンスルトンを含有する電解質塩溶解用溶媒を用いたキャパシタが提案されており、TEMA・BF4を電解質塩とし、ジメチルカーボネートを併用したときの耐電圧は3.4Vであったことが記載されている。
電気二重層キャパシタ用の電解液に用いる電解質塩溶解用の溶媒として含フッ素ラクトン類が用いられている例としては、たとえば特許文献9および特許文献10があげられる。
特許文献9には、フッ素置換γ−ブチロラクトンを含有する電解質塩溶解用溶媒を用いた電気二重層キャパシタが提案されている。しかし例示としてはα−フッ素化−γ−ブチロラクトンに止まり、しかもその耐電圧のデータはなく、最も高い耐電圧もα−ビニル−γ―ブチロラクトンの3.3Vである。また、電解質塩の溶解性が不充分であり、また塩基性下で分解しやすく、これらの点のさらなる改善が求められる。
特許文献10には、従来使用されてきたアニオンであるBF4に代えて、特殊な構造の含フッ素ホウ酸エステルをアニオンとして用いる電解質塩が提案されており、その塩の溶媒の多数の例示のうちの1つとしてγ−ブチロラクトンの水素原子1〜2個がCF3で置換された含フッ素γ−ブチロラクトンがあげられている。ただしこの文献では、リチウムをカチオンとして用いたLiイオン二次電池での電解質性能を検証しているのみであり、含フッ素γ−ブチロラクトンを用いたときの性能を推測させるような記載もデータもない。
特開平09−007896号公報 特開平08−222485号公報 特開平08−045792号公報 特開平10−023345号公報 特開平09−148197号公報 特開平09−251861号公報 特開平11−238652号公報 特開平11−176702号公報 特開平07−283083号公報 特開2001−256983号公報
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであって、低温特性、高耐電圧、特に3.5Vを超える耐電圧を有し、また、難燃性が向上し、電解質塩の溶解性が高く、塩基性下でも安定な、炭化水素系溶媒との相溶性にも優れた非水系電解液を含む電気二重層キャパシタを提供することを目的としている。
本発明者らは、含フッ素ラクトンをベースにし、電解質の非水系電解液の要求特性を満足させる化合物を鋭意検討した結果、含フッ素ラクトンに含フッ素メチル基を少なくとも1個配置させることにより上記の問題点を解消できることを見出し、さらに検討を進めた結果、含フッ素メチル基、要すればさらにフッ素原子で置換することでも充分に電気二重層キャパシタの電解液として優れた性能を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、正極と負極と非水系電解液とを含む電気二重層キャパシタであって、非水系電解液が、式(I):
Figure 2008016560
(式中、X1〜X6は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CH3または含フッ素メチル基;ただし、X1〜X6の少なくとも1つは含フッ素メチル基である)で示される含フッ素ラクトン(I)と電解質塩(II)とを含む電解液である電気二重層キャパシタに関する。
本発明によれば、難燃性、低温特性、電解質塩の溶解性、塩基性下での安定性および炭化水素系溶媒との相溶性をバランスよく向上させることができ、さらに3.5Vを超える耐電圧を有する非水系電解液を含む電気二重層キャパシタを提供することができる。
本発明の電気二重層キャパシタに用いる非水系電解液は、少なくとも1個の含フッ素メチル基で置換されている含フッ素ラクトン(I)と電解質塩(II)とを含む。
本発明で用いる特定の含フッ素ラクトン(I)は、式(I):
Figure 2008016560
(式中、X1〜X6は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CH3または含フッ素メチル基;ただし、X1〜X6の少なくとも1つは含フッ素メチル基である)で示される。
1〜X6における含フッ素メチル基は、−CH2F、−CHF2および−CF3であり、耐電圧性が良好な点から−CF3が好ましい。
含フッ素メチル基はX1〜X6の全てに置換していてもよいし、1個だけでもよい。好ましくは、電解質塩の溶解性が良好な点から1〜3個、特に1〜2個である。
含フッ素メチル基の置換位置は特に限定されないが、合成収率が良好なことから、X3および/またはX4が、特にX4が含フッ素メチル基、なかでも−CF3であることが好ましい。含フッ素メチル基以外のX1〜X6は、H、F、ClまたはCH3であり、特に電解質塩の溶解性が良好な点からHが好ましい。
含フッ素ラクトン(I)のフッ素含有率は10質量%以上、好ましくは20質量%以上、特に30質量%以上であり、上限は通常76質量%、好ましくは55質量%である。含フッ素ラクトン全体のフッ素含有率の測定方法は後述する燃焼法による。
含フッ素ラクトン(I)のうち含フッ素メチル基を含む含フッ素ラクトンの合成法としては、つぎの方法が例示できるが、これらのみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
Figure 2008016560
本発明において、電解質塩溶解用溶媒として、式(I)で示される含フッ素ラクトン(I)に加えて、他の電解質塩溶解用溶媒(III)を1種または2種以上混合して使用してもよい。
他の電解質塩溶解用溶媒(III)としては、たとえば
(III-1)フッ素原子を有していてもよい環状カーボネート、
(III-2)フッ素原子を有していてもよい鎖状カーボネート、
(III-3)式(I)で示される含フッ素ラクトン(I)以外のフッ素原子を有していてもよいラクトン、
(III-4)フッ素原子を有していてもよいスルホラン誘導体、および
(III-5)上記以外の非フッ素系電解質塩溶解用溶媒
(III-6)上記以外の含フッ素系電解質塩溶解用溶媒
の少なくとも1種が好ましい。
含フッ素ラクトン(I)に対する他の電解質塩溶解用溶媒(III)の配合量としては、他の電解質塩溶解用溶媒の種類、必要とする電気特性、粘性、沸点などによって異なるが、通常、全電解質塩溶解用溶媒中の1質量%以上、98質量%以下である。
以下、これらの他の電解質塩溶解用溶媒について説明する。
(III-1)フッ素原子を有していてもよい環状カーボネート
これらには、含フッ素環状カーボネート(III-1a)とフッ素原子を含まない非フッ素系環状カーボネート(III-1b)がある。
含フッ素環状カーボネート(III-1a)としては、たとえば式(III-1a):
Figure 2008016560
(式中、Rf1は含フッ素エーテル基、含フッ素アルコキシ基または炭素数2以上の含フッ素アルキル基;X7およびX8は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CF3またはCH3;X9はH、F、Clまたは水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよく、ヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基)で示される含フッ素環状カーボネートなどがあげられる。
これらのなかでも、含フッ素ラクトン(I)の高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
耐電圧が高く、誘電率も高い含フッ素環状カーボネートとしては、たとえば
Figure 2008016560
などがあげられる。
また、耐電圧が高く、電解質塩の溶解性も良好な含フッ素環状カーボネートとしては、たとえば
Figure 2008016560
などがあげられる。
その他、含フッ素環状カーボネート(III-1a)としては、つぎのものも使用できる。
Figure 2008016560
含フッ素ラクトン(I)に対する含フッ素環状カーボネート(III-1a)の配合量は、含フッ素環状カーボネートの種類、必要とする電気特性、電解質塩の種類などによって異なるが、通常、(I)/(III-1a)(質量比)として5/95〜95/5が好ましい。さらに好ましくは、(I)/(III-1a)(質量比)として10/90〜90/10、特に20/80〜80/20である。
非フッ素系環状カーボネート(III-1b)としては、たとえば
Figure 2008016560
などがあげられる。
含フッ素ラクトン(I)に対する非フッ素系環状カーボネート(III-1b)の配合量は、非フッ素系環状カーボネートの種類、必要とする電気特性、使用する電解質塩の種類などによって異なるが、通常、(I)/(III-1b)(質量比)として5/95〜95/5が好ましい。さらに好ましくは、(I)/(III-1b)(質量比)として20/80〜90/10、特に30/70〜90/10である。
環状カーボネートのなかでも、含フッ素ラクトン(I)の高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 2008016560
(III-2)フッ素原子を有していてもよい鎖状カーボネート
これらには、含フッ素鎖状カーボネート(III-2a)とフッ素原子を含まない非フッ素系鎖状カーボネート(III-2b)がある。
含フッ素鎖状カーボネート(III-2a)としては、たとえば式(III-2a1):
Figure 2008016560
(式中、Rf1aは、式:
Figure 2008016560
(式中、X1aおよびX2aは同じかまたは異なりHまたはF)で示される部位を末端に有しかつ好ましくはフッ素含有率が10〜76質量%であるフルオロアルキル基;Rf2aは前記式で示される部位または−CF3を末端に有しかつ好ましくはフッ素含有率が10〜76質量%であるフルオロアルキル基)で示される鎖状カーボネート;
式(III-2a2):
Figure 2008016560
(式中、Rf1bはCF3を末端に有しかつフッ素含有率が10〜76質量%である含フッ素エーテル基;Rf2bはフッ素含有率が10〜76質量%である含フッ素エーテル基または含フッ素アルキル基)で示される鎖状カーボネート;
式(III-2a3):
Figure 2008016560
(式中、Rf1cは式:
HCFX1c
(式中、X1cはHまたはF)で示される部位を末端に有しかつフッ素含有率が10〜76質量%である含フッ素エーテル基;R2cは水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよく、ヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基)で示される鎖状カーボネートなども併用してもよい。特に、高耐電圧が必要なキャパシタ用途では、他の電解質塩溶解用溶媒(III)として上記の含フッ素鎖状カーボネートを用いることが望ましい。
併用可能な含フッ素鎖状カーボネート(III-2a)としては、たとえば式:
Figure 2008016560
において、Rf1dおよびRf2dが、H(CF22CH2−、FCH2CF2CH2−、H(CF22CH2CH2−、CF3CF2CH2−、CF3CH2CH2−、CF3CF(CF3)CH2CH2−、C37OCF(CF3)CH2−、CF3OCF(CF3)CH2−、CF3OCF2−などの含フッ素基を組み合わせた鎖状カーボネートであることが好ましい。
鎖状カーボネートのなかでも、含フッ素ラクトン(I)の高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 2008016560
その他、含フッ素鎖状カーボネート(III-2a)としては、つぎのものも使用できる。
Figure 2008016560
含フッ素ラクトン(I)に対する含フッ素鎖状カーボネート(III-2a)の配合量は、含フッ素鎖状カーボネートの種類、必要とする電気特性、電解質塩の種類などによって異なるが、通常、(I)/(III-2a)(質量比)として5/95〜95/5が好ましい。さらに好ましくは、(I)/(III-2a)(質量比)として20/80〜90/10、特に40/60〜90/10である。
非フッ素系鎖状カーボネート(III-2b)としては、たとえば
Figure 2008016560
(式中、Rは同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基)で示される鎖状カーボネートが好ましい。
非フッ素系鎖状カーボネート(III-2b)のなかでも、含フッ素ラクトン(I)の高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 2008016560
その他、非フッ素鎖状カーボネート(III-2b)としては、つぎのものも使用できる。
Figure 2008016560
含フッ素ラクトン(I)に対する非フッ素鎖状カーボネート(III-2b)の配合量は、非フッ素鎖状カーボネートの種類、必要とする電気特性、電解質塩の種類などによって異なるが、通常、(I)/(III-2b)(質量比)として5/95〜95/5が好ましい。さらに好ましくは、(I)/(III-2b)(質量比)として20/80〜90/10、特に40/60〜90/10である。
(III-3)フッ素原子を有していてもよいラクトン
これらには、含フッ素ラクトン(III-3a)とフッ素原子を含まない非フッ素系ラクトン(III-3b)がある。
含フッ素ラクトン(III-3a)としては、前記式(I)で示される含フッ素ラクトン(I)以外の含フッ素ラクトンであり、たとえば式(III-3a):
Figure 2008016560
(式中、A1およびB1はいずれか一方がCX1516(X15およびX16は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CF3、CH3または水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよくヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基)であり、他方は酸素原子;Rf2は含フッ素エーテル基、含フッ素アルコキシ基または炭素数2以上の含フッ素アルキル基;X10およびX11は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CF3またはCH3;X12〜X14はH、F、Clまたは水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよくヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基;n=0または1)で示される含フッ素ラクトンなどがあげられる。
式(III-3a)で示される含フッ素ラクトンとしては、式(III-3a1):
Figure 2008016560
(式中、A1、B1、Rf2、X10、X11およびX12は式(III-3a)と同じ)で示される5員環構造が、合成が容易である点、化学的安定性が良好な点から好ましい。
式(III-3a1)で示される含フッ素ラクトンには、A1とB1の組合せにより、式:
Figure 2008016560
(式中、Rf2、X10、X11、X12、X15およびX16は式(III-3a)と同じ)で示される含フッ素ラクトンと、
式:
Figure 2008016560
(式中、Rf2、X10、X11、X12、X15およびX16は式(III-3a)と同じ)で示される含フッ素ラクトンがある。
これらのなかでも、含フッ素ラクトン(I)の高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 2008016560
その他、含フッ素ラクトン(III-3a)としては、つぎのものも使用できる。
Figure 2008016560
含フッ素ラクトン(I)に対する他の含フッ素ラクトン(III-3a)の配合量は、他の含フッ素ラクトン(III-3a)の種類、必要とする電気特性、電解質塩の種類などによって異なるが、通常、(I)/(III-3a)(質量比)として95/5〜5/95が好ましい。さらに好ましくは、(I)/(III-3a)(質量比)として90/10〜10/90、特に80/20〜20/80である。
非フッ素系ラクトン(III-3b)としては、たとえば
Figure 2008016560
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基)
などがあげられる。
これらのなかでも、含フッ素ラクトン(I)の高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 2008016560
含フッ素ラクトン(I)に対する非フッ素系ラクトン(III-3b)の配合量は、非フッ素系ラクトンの種類、必要とする電気特性、電解質塩の種類などによって異なるが、通常、(I)/(III-3b)(質量比)として95/5〜5/95が好ましい。さらに好ましくは、(I)/(III-3b)(質量比)として90/10〜10/90、特に80/20〜20/80である。
(III-4)フッ素原子を有していてもよいスルホラン誘導体
これらには、含フッ素スルホラン誘導体(III-4a)とフッ素原子を含まない非フッ素系スルホラン誘導体(III-4b)がある。
含フッ素スルホラン誘導体(III-4a)としては、特開2003−132994号公報に記載された含フッ素スルホラン誘導体が例示でき、なかでもつぎのものが好ましく使用できる。
Figure 2008016560
含フッ素ラクトン(I)に対する含フッ素スルホラン誘導体(III-4a)の配合量は、含フッ素スルホラン誘導体の種類、必要とする電気特性、電解質塩の種類などによって異なるが、通常、(I)/(III-4a)(質量比)として95/5〜5/95が好ましい。さらに好ましくは、(I)/(III-4a)(質量比)として90/10〜10/90、特に80/20〜20/80である。
非フッ素系スルホラン誘導体(III-4b)としては、たとえば
Figure 2008016560
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基)で示される非フッ素系スルホラン誘導体などがあげられる。
これらのなかでも、含フッ素ラクトン(I)の高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、つぎのものが好ましい。
Figure 2008016560
含フッ素ラクトン(I)に対する非フッ素系スルホラン誘導体(III-4b)の配合量は、非フッ素系スルホラン誘導体の種類、必要とする電気特性、電解質塩の種類などによって異なるが、通常、(I)/(III-4b)(質量比)として95/5〜5/95が好ましい。さらに好ましくは、(I)/(III-4b)(質量比)として90/10〜10/90、特に80/20〜20/80である。
(III-5)上記以外の非フッ素系電解質塩溶解用溶媒
従来より電解質塩溶解用溶媒として使用されている非フッ素系のエステル系溶媒、ニトリル系溶媒、フラン類、オキソラン類などが例示できる。
こうした非フッ素系溶媒としては、たとえば蟻酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチルなどのエステル系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル、スクシノニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、ベンゾニトリル、グルタロニトリルなどのニトリル系溶媒;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのフラン類;1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソランなどのオキソラン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;プロパンサルトン、ブタンサルトンなどのサルトン類などがあげられ、特に誘電率や耐酸化性、電気化学的安定性の向上の点、低粘性に優れる点から、ニトリル類、アミド類、サルトン類などがあげられ、特に誘電率や耐酸化性に優れたアセトニトリル、スクシノニトリル、グルタロニトリルなどのニトリル類、なかでもスクシノニトリル、グルタロニトリルが好ましい。
含フッ素ラクトン(I)に対する他の非フッ素系電解質塩溶解用溶媒(III-5)の配合量は、他の非フッ素系電解質塩溶解用溶媒の種類、必要とする電気特性、電解質塩の溶解性などによって異なるが、通常、(I)/(III-5)(質量比)として95/5〜5/95が好ましい。さらに好ましくは、(I)/(III-5)(質量比)として90/10〜10/90、特に80/20〜20/80である。
(III-6)上記以外の含フッ素系電解質塩溶解用溶媒
そのほか、含フッ素エーテル系溶媒、含フッ素エステル系溶媒なども併用できる。
ところで含フッ素エーテルは、不燃性を高める効果に優れており有用であるが、非フッ素系電解質塩溶解用溶媒、特にエチレンカーボネートやジエチレンカーボネートなどの炭化水素系カーボネートと相溶性が低く、非フッ素系電解質塩溶解用溶媒に一定量以上混合すると2層に分離することがあった。しかし、含フッ素ラクトン(I)が共存しているとこれら3成分の均一溶液が容易に形成できる。これは含フッ素ラクトン(I)が含フッ素エーテルと非フッ素系電解質塩溶解用溶媒とを相溶させる相溶化剤として作用しているものと推定され、したがって、含フッ素ラクトン(I)と電解質塩(II)と非フッ素系電解質塩溶解用溶媒と含フッ素エーテルとを含む均一な電解液では、さらなる不燃性の向上が期待できる。
本発明の電気二重層キャパシタでは、大きな電流密度に対応し得るため、電解液の電解質塩濃度は高いほど望ましい。この観点から、電解質塩の溶解性に優れた炭化水素系溶媒、特に前記の含フッ素カーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、1,3−ジオキソランなどを併用することが好ましい。
さらにキャパシタ用で特に使用電圧を高くする場合、含フッ素ラクトン(I)自体は耐酸化電圧が高いので、組み合わせる他の溶媒および電解質塩も耐酸化電圧の高いものが好ましい。この観点から、他の溶媒としては特に前記の含フッ素カーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトンが好ましく、電解質塩としては後述するもののうち、アニオンがBF4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -である塩が好ましい。
つぎに本発明で用いる電解液の他方の成分である電解質塩(II)について説明する。
本発明で使用可能な電解質塩(II)は従来公知のアンモニウム塩、金属塩のほか、液体状の塩(イオン性液体)、無機高分子型の塩、有機高分子型の塩などがあげられる。
これらの電解質塩は電解液の使用目的によって特に好適な化合物がある。キャパシタ用に好適な電解質塩としてはアンモニウム塩があげられるが、アンモニウム塩を含め、例示した具体例に限定されるものではない。なお、キャパシタ以外の用途においては、その用途で公知の電解質塩を適宜使用することができる。
つぎにキャパシタ用の電解質塩として好適なアンモニウム塩を例示する。
(IIA)テトラアルキル4級アンモニウム塩
式(IIA):
Figure 2008016560
(式中、R1、R2、R3およびR4は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜6のエーテル結合を含んでいてもよいアルキル基;Xはアニオン)で示されるテトラアルキル4級アンモニウム塩が好ましく例示できる。また、このアンモニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
具体例としては、
式(IIA-1):
Figure 2008016560
(式中、R1、R2およびXは前記と同じ;xおよびyは同じかまたは異なり0〜4の整数で、かつx+y=4)で示されるテトラアルキル4級アンモニウム塩、
式(IIA-2):
Figure 2008016560
(式中、R5は炭素数1〜6のアルキル基;R6は炭素数1〜6の2価の炭化水素基;R7は炭素数1〜4のアルキル基;zは1または2;Xはアニオン)で示されるアルキルエーテル基含有トリアルキルアンモニウム塩、
などがあげられる。アルキルエーテル基を導入することにより、粘性の低下が図れる。
アニオンX-としては、無機アニオンでも有機アニオンでもよい。無機アニオンとしては、たとえばAlCl4 -、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、TaF6 -、I-、SbF6 -があげられる。有機アニオンとしては、たとえばCF3COO-、CF3SO3 -、(CF3SO22-、(C25SO22-などがあげられる。
これらのうち、耐酸化性やイオン解離性が良好な点から、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -が好ましい。
テトラアルキル4級アンモニウム塩の好適な具体例としては、Et4NBF4、Et4NClO4、Et4NPF6、Et4NAsF6、Et4NSbF6、Et4NCF3SO3、Et4N(CF3SO22N、Et4NC49SO3、Et3MeBF4、Et3MeClO4、Et3MePF6、Et3MeAsF6、Et3MeSbF6、Et3MeCF3SO3、Et3Me(CF3SO22N、Et3MeC49SO3を用いればよく、特に、Et4NBF4、Et4NPF6、Et4NSbF6、Et4NAsF6、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウム塩などがあげられる。
(IIB)スピロビピリジニウム塩
式(IIB):
Figure 2008016560
(式中、R8およびR9は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基;Xはアニオン;n1は0〜5の整数;n2は0〜5の整数)で示されるスピロビピリジニウム塩が好ましく例示できる。また、このスピロビピリジニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
アニオンX-の好ましい具体例は、(IIA)と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば
Figure 2008016560
などがあげられる。
このスピロビピリジニウム塩は電解質塩の溶解性、耐酸化性、イオン伝導性の点で優れている。
(IIC):イミダゾリウム塩
式(IIC):
Figure 2008016560
(式中、R10およびR11は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜6のアルキル基;Xはアニオン)で示されるイミダゾリウム塩が好ましく例示できる。また、このイミダゾリウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
アニオンX-の好ましい具体例は、(IIA)と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば
Figure 2008016560
などがあげられる。
このイミダゾリウム塩は粘性が低く、また電解質塩の溶解性の点で優れている。
(IID):N−アルキルピリジニウム塩
式(IID):
Figure 2008016560
(式中、R12は炭素数1〜6のアルキル基;Xはアニオン)で示されるN−アルキルピリジニウム塩が好ましく例示できる。また、このN−アルキルピリジニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
アニオンX-の好ましい具体例は、(IIA)と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば
Figure 2008016560
などがあげられる。
このN−アルキルピリジニウム塩は粘性が低く、また電解質塩の溶解性の点で優れている。
(IIE)N,N−ジアルキルピロリジニウム塩
Figure 2008016560
(式中、R13およびR14は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜6のアルキル基;Xはアニオン)で示されるN,N−ジアルキルピロリジニウム塩が好ましく例示できる。また、このN,N−ジアルキルピロリジニウム塩の水素原子の一部または全部がフッ素原子および/または炭素数1〜4の含フッ素アルキル基で置換されているものも、耐酸化性が向上する点から好ましい。
アニオンX-の好ましい具体例は、(IIA)と同じである。
好ましい具体例としては、たとえば
Figure 2008016560
Figure 2008016560
などがあげられる。
このN,N−ジアルキルピロリジニウム塩は粘性が低く、また電解質塩の溶解性の点で優れている。
これらのアンモニウム塩のうち、(IIA)、(IIB)および(IIC)が電解質塩の溶解性、耐酸化性、イオン伝導性の点で好ましく、さらには
Figure 2008016560
(式中、Meはメチル基;Etはエチル基;X、x、yは式(IIA-1)と同じ)
が好ましい。
また、電解質塩としてリチウム塩を用いてもよい。リチウム塩としては、たとえばLiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiSbF6、LiN(SO2252が好ましい。
さらに容量を向上させるためにマグネシウム塩を用いてもよい。マグネシウム塩としては、たとえばMg(ClO42、Mg(OOC252などが好ましい。
電解質塩(II)の配合量は要求される電流密度、用途、電解質塩の種類などによって異なるが、含フッ素ラクトン(I)(他の電解質塩溶解用溶媒を併用する場合はそれらの合計量)100質量部に対し0.1質量部以上、さらには1質量部以上、特に5質量部以上で、200質量部以下、さらには100質量部以下、特に50質量部以下とすることが好ましい。
本発明で用いる電解液は、電解質塩(II)を含フッ素ラクトン(I)、または含フッ素ラクトン(I)と電解質塩溶解用溶媒(III)からなる溶媒に溶解させることで調製される。
また、本発明において電解液は、本発明の電解液に使用する溶媒に溶解または膨潤する高分子材料と組み合わせてゲル状(可塑化された)のゲル電解液としてもよい。
かかる高分子材料としては、従来公知のポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド、それらの変性体(特開平8−222270号公報、特開2002−100405号公報);ポリアクリレート系ポリマー、ポリアクリロニトリルや、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などのフッ素樹脂(特表平4−506726号公報、特表平8−507407号公報、特開平10−294131号公報);それらフッ素樹脂と炭化水素系樹脂との複合体(特開平11−35765号公報、特開平11−86630号公報)などがあげられる。特には、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体をゲル電解質用高分子材料として用いることが望ましい。
そのほか、特願2004−301934号明細書に記載されているイオン伝導性化合物も使用できる。
このイオン伝導性化合物は、式(1−1):
P−(D)−Q (1−1)
[式中、Dは式(2−1):
−(D1)n−(FAE)m−(AE)p−(Y)q− (2−1)
(式中、D1は、式(2a):
Figure 2008016560
(式中、Rfは架橋性官能基を有していてもよい含フッ素エーテル基;R15はRfと主鎖を結合する基または結合手)で示される側鎖に含フッ素エーテル基を有するエーテル単位;
FAEは、式(2b):
Figure 2008016560
(式中、Rfaは水素原子、架橋性官能基を有していてもよい含フッ素アルキル基;R16はRfaと主鎖を結合する基または結合手)で示される側鎖に含フッ素アルキル基を有するエーテル単位;
AEは、式(2c):
Figure 2008016560
(式中、R17は水素原子、架橋性官能基を有していてもよいアルキル基、架橋性官能基を有していてもよい脂肪族環式炭化水素基または架橋性官能基を有していてもよい芳香族炭化水素基;R18はR17と主鎖を結合する基または結合手)で示されるエーテル単位;
Yは、式(2d−1)〜(2d−3):
Figure 2008016560
の少なくとも1種を含む単位;
nは0〜200の整数;mは0〜200の整数;pは0〜10000の整数;qは1〜100の整数;ただしn+mは0ではなく、D1、FAE、AEおよびYの結合順序は特定されない);
PおよびQは同じかまたは異なり、水素原子、フッ素原子および/または架橋性官能基を含んでいてもよいアルキル基、フッ素原子および/または架橋性官能基を含んでいてもよいフェニル基、−COOH基、−OR14(R14は水素原子またはフッ素原子および/または架橋性官能基を含んでいてもよいアルキル基)、エステル基またはカーボネート基(ただし、Dの末端が酸素原子の場合は−COOH基、−OR14、エステル基およびカーボネート基ではない)]で表される側鎖に含フッ素基を有する非晶性含フッ素ポリエーテル化合物である。
本発明で用いる電解液には必要に応じて、他の添加剤を配合してもよい。他の添加剤としては、たとえば金属酸化物、ガラスなどがあげられる。
なお、本発明で用いる電解液は低温(例えば0℃や−20℃)で凍ったり、電解質塩が析出しないことが好ましい。具体的には、0℃での粘度が100mPa・秒以下であることが好ましく、30mPa・秒以下であることがより好ましく、15mPa・秒以下であることが特に好ましい。さらにまた、具体的には、−20℃での粘度が100mPa・秒以下であることが好ましく、40mPa・秒以下であることがより好ましく、15mPa・秒以下であることが特に好ましい。
こうした電解液は、難燃性、低温特性、電解質塩の溶解性および炭化水素系溶媒との相溶性を同時に向上させることができ、さらに3.5Vを超える、さらには4.0Vを超える耐電圧で安定した特性が得られるので、電気二重層キャパシタの電解液として優れている。
本発明の電気二重層キャパシタでは、正極および負極の少なくとも一方は分極性電極であり、分極性電極および非分極性電極としては特開平9−7896号公報に詳しく記載されている以下の電極が使用できる。
本発明で用いる活性炭を主体とする分極性電極は、好ましくは大比表面積の不活性炭と電子伝導性を付与するカーボンブラック等の導電剤とを含むものである。分極性電極は種々の方法で形成することができる。たとえば、活性炭粉末とカーボンブラックとフェノール系樹脂を混合し、プレス成形後不活性ガス雰囲気中および水蒸気雰囲気中で焼成、賦活することにより、活性炭とカーボンブラックからなる分極性電極を形成できる。好ましくは、この分極性電極は集電体と導電性接着剤などで接合する。
また、活性炭粉末、カーボンブラックおよび結合剤をアルコールの存在下で混練してシート状に成形し、乾燥して分極性電極とすることもできる。この結合剤には、たとえばポリテトラフルオロエチレンが用いられる。また、活性炭粉末、カーボンブラック、結合剤および溶媒を混合してスラリーとし、このスラリを集電体の金属箔にコートし、乾燥して集電体と一体化された分極性電極とすることもできる。
活性炭を主体とする分極性電極を両極に用いて電気二重層キャパシタとしてもよいが、片側に非分極性電極を用いる構成、たとえば、金属酸化物等の電池活物質を主体とする正極と、活性炭を主体とする分極性電極の負極とを組合せた構成、リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料を主体とする負極、またはリチウム金属やリチウム合金の負極と、活性炭を主体とする分極性電極とを組合せた構成も可能である。
また、活性炭に代えてまたは併用して、カーボンブラック、グラファイト、膨張黒鉛、ポーラスカーボン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、ケッチェンブラックなどの炭素質材料を用いてもよい。
非分極性電極としては、好ましくはリチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料を主体とするものとし、この炭素材料にリチウムイオンを吸蔵させたものを電極に使用する。この場合、電解質にはリチウム塩が使用される。この構成の電気二重層キャパシタによれば、さらに高い4Vを超える耐電圧が得られる。
電極の作製におけるスラリーの調製に用いる溶媒は結合剤を溶解するものが好ましく、結合剤の種類に合わせ、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、トルエン、キシレン、イソホロン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸メチル、フタル酸ジメチル、エタノール、メタノール、ブタノールまたは水が適宜選択される。
分極性電極に用いる活性炭としては、フェノール樹脂系活性炭、やしがら系活性炭、石油コークス系活性炭などがある。これらのうち大きい容量を得られる点で石油コークス系活性炭またはフェノール樹脂系活性炭を使用するのが好ましい。また、活性炭の賦活処理法には、水蒸気賦活処理法、溶融KOH賦活処理法などがあり、より大きな容量が得られる点で溶融KOH賦活処理法による活性炭を使用するのが好ましい。
分極性電極に用いる好ましい導電剤としては、カーボンブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、天然黒鉛、人造黒鉛、金属ファイバ、導電性酸化チタン、酸化ルテニウムがあげられる。分極性電極に使用するカーボンブラック等の導電剤の混合量は、良好な導電性(低い内部抵抗)を得るように、また多すぎると製品の容量が減るため、活性炭との合計量中1〜50質量%とするのが好ましい。
また、分極性電極に用いる活性炭としては、大容量で低内部抵抗の電気二重層キャパシタが得られるように、平均粒径が20μm以下で比表面積が1500〜3000m2/gの活性炭を使用するのが好ましい。また、リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料を主体とする電極を構成するための好ましい炭素材料としては、天然黒鉛、人造黒鉛、黒鉛化メソカーボン小球体、黒鉛化ウィスカ、気層成長炭素繊維、フルフリルアルコール樹脂の焼成品またはノボラック樹脂の焼成品があげられる。
集電体は化学的、電気化学的に耐食性のあるものであればよい。活性炭を主体とする分極性電極の集電体としては、ステンレス、アルミニウム、チタンまたはタンタルが好ましく使用できる。これらのうち、ステンレスまたはアルミニウムが、得られる電気二重層キャパシタの特性と価格の両面において特に好ましい材料である。リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料を主体とする電極の集電体としては、好ましくはステンレス、銅またはニッケルが使用される。
また、リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料にあらかじめリチウムイオンを吸蔵させるには、(1)粉末状のリチウムをリチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料に混ぜておく方法、(2)リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料と結合剤により形成された電極上にリチウム箔を載せ、電極と電気的に接触させた状態で、この電極をリチウム塩を溶かした電解液中に浸漬することによりリチウムをイオン化させ、リチウムイオンを炭素材料中に取り込ませる方法、(3)リチウムイオンを可逆的に吸蔵、離脱しうる炭素材料と結合剤により形成された電極をマイナス側に置き、リチウム金属をプラス側に置いてリチウム塩を電解質とする非水系電解液中に浸漬し、電流を流して電気化学的に炭素材料中にリチウムをイオン化した状態で取り込ませる方法がある。
そのほか本発明における電解液は電気二重層キャパシタ以外に、各種の電解液を備えた電気化学デバイスの電解液にも有用である。電気化学デバイスとしては、リチウム二次電池、ラジカル電池、太陽電池(特に色素増感型太陽電池)、燃料電池、各種電気化学センサー、エレクトロクロミック素子、電気化学スイッチング素子、アルミニウム電解コンデンサ、タンタル電解コンデンサ、などがあげられ、特にリチウム二次電池が好適である。そのほか、帯電防止用コーティング材のイオン伝導体などとしても使用できる。
つぎに本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明はかかる例のみに限定されるものではない。
なお、本発明で採用した測定法は以下のとおりである。
(1)NMR:BRUKER社製のAC−300を使用。
19F−NMR:
測定条件:282MHz(トリクロロフルオロメタン=0ppm)
1H−NMR:
測定条件:300MHz(テトラメチルシラン=0ppm)
(2)IR:
Perkin Elmer社製フーリエ変換赤外分光光度計1760Xで室温にて測定する。
(3)ガスクロマトグラフィ
装置:GC17A GAS CHROMATOGRAPH((株)島津製作所製)
測定条件:100℃で5分間保持した後20℃/分で230℃まで昇温し、230℃で10分間保持する。
使用カラム:DB624
(4)フッ素含有率
酸素フラスコ燃焼法により試料10mgを燃焼し、分解ガスを脱イオン水20mlに吸収させ、吸収液中のフッ素イオン濃度をフッ素選択電極法(フッ素イオンメーター、オリオン社製 901型)で測定することにより求める(質量%)。
合成例1
窒素雰囲気下、還流管、滴下ロート、温度計を備えた500ml容の四つ口フラスコに、ナトリウムエトキサイド(86ml:245mmol)、エタノール100mlを入れて攪拌した。つづいてマロン酸ジエチル(37.5g:234mmol)を30℃に保ちながら滴下して反応を開始した。マロン酸ジエチルの滴下終了後、1,1,1−トリフルオロ−2,3−エポキシプロパン(25g:223mmol)を滴下すると、発熱を伴って反応が進んだ。発熱が収まった時点で反応系を80℃に調整し30分間攪拌した。ついでKOH溶液(16g:285mmol)を滴下した。このとき、気体の発生を確認した。気体の発生が観測できなくなった時点で温度を下げ、反応液をHCl溶液に注いだ。得られた液は酸性であった。この液を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチルを留去後、蒸留により精製し、目的化合物(沸点(3mmHg)=64℃)を12g得た(収率40%)。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析により分析したところ、CF3がラクトン環に直接結合した式:
Figure 2008016560
であることが確認された。
19F−NMR:(neat):−79.29〜−72.26ppm(3F)
1H−NMR:(neat):2.28〜2.43ppm(1H)、2.55〜2.70ppm(3H)、5.01〜5.14ppm(1H)
またIR測定によりカルボニル基の伸縮振動を1801cm-1に確認した。
この含フッ素ラクトンのフッ素含有率は37.0質量%であった。
合成例2
500ml容のオートクレーブに無水コハク酸(20g:200mmol)、亜鉛(26.7g:0.41mmol)、BrCH2CH2Br(1滴)、I2(0.25g:0.98mmol)、CH3CN(152g:3700mmol)およびピリジン(64g:0.80mmol)を入れ、オートクレーブ内を真空下にし、その状態で5分間攪拌した。つづいてCF3I(90g:563mmol)を導入し反応を開始したところ、発熱し50℃となった。その後反応系を10〜20℃に保って1.5時間攪拌した。反応終了後、反応溶液を取り出し、酢酸エチル(300ml)を加えて攪拌した後濾過し、亜鉛を除去した。ついで1N−HCl溶液で濾液を3回クエンチし、分液により上層を採取した。採取した上層をエバポレータにより濃縮し、得られた濃縮物を蒸留により精製し、目的化合物を8.8g得た(収率20%)。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析により分析したところ、CF3が2個ラクトン環に直接結合した式:
Figure 2008016560
であることが確認された。
19F−NMR:(neat):−77.93〜−77.90ppm(6F)
1H−NMR:(neat):3.62〜3.81ppm(4H)
またIR測定によりカルボニル基の伸縮振動を1825cm-1に確認した。
この含フッ素ラクトンのフッ素含有率は51.33質量%であった。
実施例1
合成例1で得た含フッ素ラクトンに、電解質塩として4フッ化ホウ酸3エチルメチルアンモニウム[Et3MeNBF4]を1モル/リットルとなるように添加して電解液を調製した。この電解液について、以下に示す方法により溶解性および耐電圧を調べた。溶解性の結果を表1に、耐電圧の結果を図1に示す。
(電解質塩の溶解性)
溶液に4フッ化ホウ酸トリエチルメチルアンモニウム[Et3MeNBF4]を室温で1モル/リットルになるように加え、充分に攪拌し、目視で溶解性を観察する。
○:均一に溶解した。
△:若干懸濁している状態となった。
×:不溶分が沈殿した。
(耐電圧)
3電極式電圧測定セル(作用極、対極:白金(なお、対極と作用極の面積比を5:1とする)、参照極:Ag。宝泉(株)製のHSセル)に電解液を入れ、ポテンシオスタットで3mV/secで電位走引し、分解電流を測定する。
実施例2
含フッ素ラクトンとして合成例2で得たものを用いたほかは実施例1と同様にして電解液を調製し、その溶解性を調べた。結果を表1に示す。
Figure 2008016560
比較例1
溶媒としてプロピレンカーボネートを用いたほかは実施例1と同様にして電解液を調製し、その耐電圧を調べた。結果を図2に示す。
実施例3
活性炭(商品名:LPR100。日本エンバイロケミカル(株)製)85質量部、カーボンブラック(商品名:デンカブラック。電気化学工業(株)製)10質量部、エラストマー系バインダ(商品名:AD181。日本ゼオン(株)製)5質量部(固形分)、カルボキシメチルセルロース(商品名:DN800H。ダイセル(株)製)3質量部、および水200質量部を攪拌機で30分間混練し、スラリーを調製した。
このスラリーをアルミニウム製集電体上にバーコータで塗布し、70℃で15分間、130℃で30分間乾燥させて厚さ100μmの電極とし、これを直径12mmの円盤に打ち抜き、電極を作製した。
この円盤状の電極を、コイン型セルの集電体兼ハウジング部材とするステンレススチール製のケースの正極側および負極側の内側に、それぞれ黒鉛系接着剤を用いて接着した。次にこのステンレス製ケースごと減圧下、200℃で加熱処理して水分を除き、合成例1で合成した化合物に、電解質塩として4フッ化ホウ酸3エチルメチルアンモニウム[Et3MeNBF4]を1モル/リットルとなるように溶解して電解液を調製し、この電解液を円盤状の電極中に含浸させた。ついで、両電極の間にポリプロピレン繊維不織布製のセパレータ(厚さ50μm、空隙率70%)を挟み、ステンレススチール製のケースを絶縁体であるガスケットを介してかしめ封印し、直径18.4mm、厚さ2.0mmのコイン型電気二重層キャパシタを作製した。
このコイン型セルについて、5mAで3.5V(または4V)まで充電し、その電圧に5分間保持した後、5mAで放電する操作を1サイクルとし、この充放電サイクルを繰り返した。
200サイクル時の充放電プロファイルを図3(印加電圧3.5V)および図4(印加電圧4V)に示す。印加電圧3.5Vの場合、200サイクル後の容量劣化率(%)[(200サイクル目の容量/5サイクル目の容量)×100]は2%であり、印加電圧3.5Vの場合、200サイクル後の容量劣化率は4%であり、いずれも安定した充放電を維持していた。
実施例1で測定した本発明で用いる電解液の耐電圧特性を示すチャートである。 比較例1で測定した比較用の電解液の耐電圧特性を示すチャートである。 実施例3で測定した200サイクル時の充放電プロファイル(印加電圧3.5V)である。 実施例3で測定した200サイクル時の充放電プロファイル(印加電圧4V)である。

Claims (7)

  1. 正極と負極と非水系電解液とを含む電気二重層キャパシタであって、非水系電解液が、式(I):
    Figure 2008016560
    (式中、X1〜X6は同じかまたは異なり、いずれもH、F、Cl、CH3または含フッ素メチル基;ただし、X1〜X6の少なくとも1つは含フッ素メチル基である)で示される含フッ素ラクトン(I)と電解質塩(II)とを含む電解液である電気二重層キャパシタ。
  2. 前記式(I)において、X3および/またはX4が含フッ素メチル基である請求項1記載の電気二重層キャパシタ。
  3. 前記含フッ素ラクトンにおいて、ラクトン環を構成している炭素原子に結合している含フッ素メチル基以外の原子が、Fおよび/またはHである請求項1または2記載の電気二重層キャパシタ。
  4. 前記電解質塩(II)が、アンモニウム塩である請求項1〜3のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  5. 前記電解質塩(II)が、テトラアルキル4級アンモニウム塩、スピロビピリジニウム塩またはイミダゾリウム塩である請求項4記載の電気二重層キャパシタ。
  6. 耐電圧が3.5V以上である請求項1〜5のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
  7. 耐電圧が4.0V以上である請求項1〜5のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ。
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