JP2008016404A - マイクロ波プラズマ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被処理物23を内装する処理室21と、処理室21内を減圧する真空ポンプ29、処理室21内に水素ガスを供給する水素ガス供給機28、処理室21内にマイクロ波電力を供給してプラズマを発生させるマイクロ波発振器26からなるマイクロ波プラズマ装置において、処理室21の上下の位置に設けたマイクロ波窓30、31から、処理室21内にマイクロ波電力を供給して水素プラズマ36、37を発生させ、これら水素プラズマの重合プラズマを被処理物23に照射させる。
【選択図】図2
Description
このプラズマ装置10は、金属、半導体、絶縁体などの表面をクリーニングし、また、エッチングするなどの被処理物11の加工処理に利用される。
また、プラズマ発生室12は、真空ポンプ15によって減圧されると共に、ガス供給配管16から所定のガスが供給される。
なお、プラズマ発生室12に送り込まれるガスは、被処理物11やその処理にしたがって異なるが、例えば、水素ガス或いは酸素ガスとなっている。
そのため、被処理物11の処理に斑が生ずると言う問題があった。
また、金属用具にかぎらず被処理物は、水素プラズマを照射させて殺菌処理することができる。
図1は、本発明の一実施形態として示した錆落とし用プラズマ装置の外観斜視図、図2は図1に示すプラズマ装置の断面図である。
また、ドア22は、閉めることによってロックされ、そのロックに連動してバルブ25が閉じると共に、マイクロ波発振器26、27、水素ガス供給機28、真空ポンプ29が動作可能モ−ドとなる。
そして、そのロック解除に連動し、マイクロ波発振器26、27、水素ガス供給機28、真空ポンプ29が動作停止モ−ドとなると共に、バルブ25が開き処理室21が常圧となり、ドア22を開けることができる。
なお、上記したマイクロ波発振器26、27は、例えば、5W出力のものを使用する。
水素ガス供給機28は、例えば、水の電気分解NaOH溶液の陰極からの水素発生、また、燃料電池の媒体を用いたアルコール分解を利用してH2ガスを処理室21内に供給する。
なお、水素ガス供給機28については、H2ガスの濃度を調整するためにArガスなどの他のガスを混合させるようにしてもよい。
なお、この載置台35は多くの孔部を設けた多孔板となっている。
そして、ドア22を閉めた後にタイマー設定ダイヤル33を回動操作して運転時間(例えば、2〜5分)を設定する。
なお、水素プラズマ36、37は表面波水素プラズマとして発生する。
この結果、錆としての酸化物や水酸化物が還元されるため、被処理物23の錆が消失する。
例えば、酸化鉄FeOやFe2O3等の酸素が還元されて鉄に戻る。
なお、図3において、Z1は水素プラズマ36の特性曲線、Z2は水素プラズマ37の特性曲線、Z3は水素プラズマ36、37の重合された特性曲線を示す。
なお、この場合、酸素ガスに混合させてCF4ガスなどを使用することもでき、酸素ガスの濃度を調整するためにArガスなどの他のガスを混合させることもできる。
この第2実施形態のプラズマ装置40は、六角形断面の処理室41を備え、この処理室41の一辺おきの各辺部に設けたマイクロ波窓42a、42b、42cより処理室41内にマイクロ波電力を供給する構成としてある。
同様に、マイクロ波発振器43bから送られ、マイクロ波窓42bから供給されるマイクロ波電力によって水素プラズマ44bを発生させ、さらに、マイクロ波発振器43cから送られ、マイクロ波窓42cから供給されるマイクロ波電力によって水素プラズマ44cを発生させる。
したがって、水素プラズマ44a、44b、44cの重合領域45に被処理物46を配置させれば、所定の範囲で均一化された高密度の水素プラズマによって処理することができる。
なお、47は水素ガス供給機、48は真空ポンプであり、これら第1実施形態と同様のものである。
この実施形態のプラズマ装置50は、四辺形断面の処理室51を備え、この処理室51の各辺に当る室部に設けたマイクロ波窓52a、52b、52c、52dより処理室51内にマイクロ波電力を供給し、水素プラズマ53a、53b、53c、53dの各々が四方から照射する構成となっている。
この結果、この重合領域54に被処理物55を配置すれば、所定の範囲で均一化された高密度の水素プラズマを照射することができる。
なお、この図示した56a、56b、56c、56dは上記同様のマイクロ波発振器、57は水素ガス供給機、58は真空ポンプを示す。
21 処理室
23 被処理物
26、27 マイクロ波発振器
28 水素ガス供給機
29 真空ポンプ
36、37 水素プラズマ
40 プラズマ装置
41 処理室
43a、43b、43c マイクロ波発振器
44a、44b、44c 水素プラズマ
50 プラズマ装置
51 処理室
53a、53b、53c、53d 水素プラズマ
56a、56b、56c、56d マイクロ波発振器
Claims (3)
- 被処理物を内装する処理室、前記処理室内を減圧する減圧手段、前記処理室内にガス供給するガス供給手段、前記処理室内にマイクロ波電力を供給してプラズマを発生させるプラズマ発生手段からなるマイクロ波プラズマ装置において、
前記処理室内の異なる複数箇所からプラズマを発生させる少なくとも2つ以上のプラズマ発生手段を設け、
前記処理室内の被処理物に対して複数のプラズマを重合させて照射させる構成としたことを特徴とするマイクロ波プラズマ装置。 - 請求項1に記載したマイクロ波プラズマ装置において、
前記ガス供給手段は少なくとも水素ガスを供給するガス供給手段として構成し、前記した複数のプラズマ発生手段が発生する水素プラズマを被処理物に重合させて照射させる構成としたことを特徴とするマイクロ波プラズマ装置。 - 請求項1に記載したマイクロ波プラズマ装置において、
前記ガス供給手段は少なくとも酸素ガスを供給するガス供給手段として構成し、前記した複数のプラズマ発生手段が発生する酸素プラズマを被処理物に重合させて照射させる構成としたことを特徴とするマイクロ波プラズマ装置。
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