JP2008016173A - 適応的システム共振補償方法、記録媒体、共振補償装置、およびディスクドライブ - Google Patents

適応的システム共振補償方法、記録媒体、共振補償装置、およびディスクドライブ Download PDF

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Abstract

【課題】システムを製造する工程でシステム別にサーボ制御に影響を及ぼす周波数成分に関連した情報を保存し、ユーザー環境でこの情報を利用して有害な周波数成分を抑えることが可能な適応的システム共振補償方法、記録媒体、共振補償装置、およびディスクドライブを提供する。
【解決手段】(a)製造工程でディスクドライブ別/ヘッド別にサーボ制御出力に影響を及ぼす周波数成分を検出して、不揮発性記憶素子に保存するステップと、(b)ユーザー環境でディスクドライブに電源が供給される度に、不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応する周波数成分を読み出し、読み出した周波数成分を抑えるように、ディスクドライブのサーボ制御回路に利用されるフィルタのパラメータ値を決定するステップとを有する適応的システム共振補償方法が提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、適応的システム共振補償方法、記録媒体、共振補償装置、およびディスクドライブに関し、特に、システム別にサーボ制御性能に影響を及ぼす周波数成分を補償する適応的システム共振補償方法、記録媒体、共振補償装置、およびディスクドライブに関する。
例えば、特許文献1には、システムを使用する度にシステムを加振させて共振周波数を検出し、検出された共振周波数をノッチフィルタを利用して補償する技術が提示されている。また、例えば、特許文献2には、共振周波数の影響を各サーボループ内に提供された一つ以上のプログラム可能フィルタを利用して補償する技術が提示されている。
一般的に、データ保存システムであるハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)は、機構的な部品から構成されたヘッドディスクアセンブリ(HDA:Head Disk Assembly)と電気回路との結合で構成されるが、HDAを構成するヘッドスタックアセンブリ(HSA:Head Stack Assembly)、ディスク、およびモータで生成される有害な共振は、位置エラー信号(PES:Position Error Signal)に直接的に影響し、これは、HDDのサーボ制御の安定度を低下させる問題を発生させる。そして、サーボ制御の安定度の低下は、最終的にはデータの信頼性を下げる要因となる。
例えば、図8に示すように、ディスクによって誘発される共振を表現するディスクモードと、アクチュエータアームの組立状態によって誘発される共振を表現するアーム曲げモードとによって、PESが影響を受けることが分かる。
このような問題を解決するために従来技術では、HDDに悪影響を及ぼす共振周波数をヘッドのPESの周波数から解釈し、フィルタリングまたは選別(screen)して共振周波数を除去した。また、従来技術において上記ように解釈された共振周波数を除去するために使われるフィルタは、初期開発段階で一定数のHDDのPESから識別した共振周波数成分に基づいて設計され、従来技術では、これをあらゆるHDDに共通的に適用させていた。
大韓民国特許第10−0518553号公報 大韓民国特許第10−0377844号公報
しかしながら、共振周波数は、HSAアセンブリを構成する部品自体の特性や組立特性によって変化が発生する。すなわち、図11に示すように、複数のドライブ(a〜e)でそれぞれ異なる共振周波数を有する。このように、異なる特性を有するHSAアセンブリの間の共振周波数変化は、あらゆるHDDに共通的に適用される、固定されたフィルタパラメータによるループフィルタまたはノッチフィルタでは解決できないという問題点があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、システムを製造する工程でシステム別にサーボ制御に影響を及ぼす周波数成分に関連した情報を保存し、ユーザー環境でこの情報を利用して有害な周波数成分を抑えることが可能な、新規かつ改良された適応的システム共振補償方法、記録媒体、共振補償装置、およびディスクドライブを提供するところにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、(a)製造工程でディスクドライブ別/ヘッド別にサーボ制御出力に影響を及ぼす周波数成分を検出して、不揮発性記憶素子に保存するステップと、(b)ユーザー環境で上記ディスクドライブに電源が供給される度に、上記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応する周波数成分を読み出し、読み出した周波数成分を抑えるように、上記ディスクドライブのサーボ制御回路に利用されるフィルタのパラメータ値を決定するステップとを有する適応的システム共振補償方法が提供される。
また、上記製造工程は、バーンインテスト工程を含むとしてもよい。
また、上記不揮発性記憶素子は、上記ディスクドライブのROM素子を含むとしてもよい。
また、上記不揮発性記憶素子は、ディスクのメンテナンスシリンダ領域を含むとしてもよい。
また、上記フィルタは、ループフィルタを含み、上記ループフィルタは、ディスクドライブのサーボコントローラと並列に接続され、上記サーボコントローラから出力される制御信号から上記ループフィルタの出力信号を減算した信号で上記ディスクドライブの制御対象を駆動させるとしてもよい。
また、上記(a)ステップは、(a1)上記ディスクドライブのヘッド別に上記フィルタをディセーブルした状態で、オントラックモードでの位置エラー信号を検出するステップと、(a2)上記ヘッド別に検出された位置エラー信号を高速フーリエ変換するステップと、(a3)上記高速フーリエ変換された位置エラー信号の大きさが最大となる周波数成分を検出するステップとを有するとしてもよい。
また、上記(b)ステップは、(b1)ユーザー環境で上記ディスクドライブに電源が供給される度に、上記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応する周波数成分を読み出すステップと、(b2)上記(b1)ステップにおいて読み出した周波数成分を上記フィルタの中心周波数と決定するように、上記フィルタのパラメータ値を計算するステップと、(b3)上記(b2)ステップにおいて計算されたパラメータ値に上記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を更新するステップとを有するとしてもよい。
また、上記(b)ステップは、(b1)ユーザー環境で上記ディスクドライブに電源が供給される度に、上記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応する周波数成分を読み出すステップと、(b2)ディスクドライブの動作温度を感知するステップと、(b3)温度変化による上記ディスクドライブでの共振周波数偏移特性に基づいて、上記感知された動作温度に応じて上記(a)ステップで読み出した周波数成分を調整するステップと、(b4)上記(b3)ステップにおいて調整された周波数成分を上記フィルタの中心周波数と決定するようにフィルタのパラメータ値を計算するステップと、(b5)上記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を上記(b4)ステップにおいて計算されたパラメータ値に更新するステップとを有するとしてもよい。
また、上記(b3)ステップは、温度による中心周波数変動情報を設定したルックアップテーブルを利用して、動作温度による周波数成分を調整するとしてもよい。
また、上記(b3)ステップは、温度の変化による上記ディスクドライブの共振周波数変動率を予め近似化した関数を利用して、動作温度による周波数成分を調整するとしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、(a)製造工程でディスクドライブ別/ヘッド別にサーボ制御出力に影響を及ぼす周波数成分を検出するステップと、(b)上記(a)ステップで検出された周波数成分を抑えるように、サーボ制御に利用されるフィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を計算して、上記ディスクドライブの不揮発性記憶素子に保存するステップと、(c)ユーザー環境で上記ディスクドライブに電源が供給される度に、上記不揮発性記憶素子から現在選択されたモードに対応するパラメータ値を読み出し、上記読み出したパラメータ値を利用して、上記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を更新するステップとを有する適応的システム共振補償方法が提供される。
また、上記製造工程は、バーンインテスト工程を含むとしてもよい。
また、上記不揮発性記憶素子は、上記ディスクドライブのROM素子を含むとしてもよい。
また、上記不揮発性記憶素子は、ディスクのメンテナンスシリンダ領域を含むとしてもよい。
また、上記(a)ステップは、(a1)上記ディスクドライブのヘッド別に上記フィルタをディセーブルした状態で、オントラックモードでの位置エラー信号を検出するステップと、(a2)上記ヘッド別に検出された位置エラー信号を高速フーリエ変換するステップと、(a3)上記高速フーリエ変換された位置エラー信号の大きさが最大となる周波数成分を検出するステップとを有するとしてもよい。
また、上記(c)ステップは、(c1)ユーザー環境で上記ディスクドライブに電源が供給される度に、上記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応するパラメータ値を読み出すステップと、(c2)上記(c1)ステップで読み出したパラメータ値に上記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を更新するステップとを有するとしてもよい。
また、上記(c)ステップは、(c1)ユーザー環境で上記ディスクドライブに電源が供給される度に、上記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応するパラメータ値を読み出すステップと、(c2)ディスクドライブの動作温度を感知するステップと、(c3)温度変化による上記ディスクドライブでの共振周波数偏移特性に基づいて、上記感知された動作温度に応じて上記(a)ステップで読み出したパラメータ値を調整するステップと、(c4)上記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を上記(c3)ステップで調整されたパラメータ値に更新するステップとを有するとしてもよい。
また、上記(c3)ステップは、温度による中心周波数変動に基づいてパラメータ調整値を設定したルックアップテーブルを利用して、パラメータ値を調整するとしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、適応的システム共振補償方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供される。
また、上記目的を達成するために、本発明の第4の観点によれば、特定周波数成分を補償するために利用されるフィルタを備えて、被制御対象に対するサーボ制御を実行するサーボ制御回路と、製造工程でシステム別に選択されたモードによって測定された、上記サーボ制御に影響を及ぼす周波数成分を保存する保存手段と、ユーザー環境で上記システムに電源が供給される度に、上記保存手段から現在選択されたモードに対応する周波数成分を読み出して、上記読み出した周波数成分を抑えるように上記フィルタのパラメータ値を計算し、上記計算されたパラメータ値に上記フィルタのパラメータ値を更新するように制御するシステムコントローラとを備える共振補償装置が提供される。
また、上記システムコントローラは、システムでの温度の変化による共振周波数偏移特性に基づいて、上記保存手段で読み出した周波数成分を調整し、上記調整された周波数成分を抑えるように、上記フィルタのパラメータ値を計算し、上記フィルタのパラメータ値を上記計算されたパラメータ値に更新するように制御するとしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の第5の観点によれば、特定周波数成分を補償するために利用されるフィルタを備え、被制御対象に対する位置制御を実行するサーボ制御回路と、製造工程でシステム別に選択されたモードによって測定された上記位置制御に影響を及ぼす周波数成分を抑えるように計算された、上記フィルタのパラメータ値を保存する保存手段と、ユーザー環境で上記システムに電源が供給される度に、上記保存手段から現在選択されたモードに対応するパラメータ値を読み出して、上記読み出したパラメータ値に上記フィルタのパラメータ値を更新するように制御するシステムコントローラとを備える共振補償装置が提供される。
また、上記システムコントローラは、システムにおける温度の変化による共振周波数偏移特性に基づいて、上記保存手段で読み出したパラメータ値を調整し、上記フィルタのパラメータ値を上記調整されたパラメータ値に更新するように制御するとしてもよい。
また、上記パラメータは、上記フィルタの中心周波数を決定するパラメータを含むとしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の第6の観点によれば、1枚以上のディスクと、上記ディスクから情報を読み出し、また上記ディスクに情報を記録させる一以上のヘッドと、上記ヘッドから読み出したサーボ信号を利用して、上記ヘッドの位置を制御するサーボコントローラと、上記サーボコントローラ入力端子に並列に接続されて、パラメータ値に相応する周波数成分を初期設定された利得に増幅させるフィルタと、上記サーボコントローラから出力される制御信号から上記フィルタの出力信号を減算する減算器と、上記減算器の出力信号で上記ヘッドを移動させるアクチュエータと、製造工程で選択されたヘッド別に測定された、上記ヘッドの位置制御に影響を及ぼす周波数成分を保存する保存手段と、ユーザー環境で上記システムに電源が供給される度に、上記保存手段から現在選択されたヘッドに対応する周波数成分を読み出して、上記読み出した周波数成分を抑えるように上記フィルタのパラメータ値を計算し、上記フィルタのパラメータ値を上記計算されたパラメータ値に更新するように制御するシステムコントローラとを備えるディスクドライブが提供される。
また、上記システムコントローラは、システムにおける温度の変化による共振周波数偏移特性に基づいて、上記保存手段で読み出した周波数成分を調整し、上記調整された周波数成分を抑えるように上記フィルタのパラメータ値を計算し、上記フィルタのパラメータ値を上記計算されたパラメータ値に更新するように制御するとしてもよい。
また、上記システムコントローラは、選択されるヘッドが変更される度に、上記パラメータ値を更新する制御プロセスを実行するとしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の第7の観点によれば、1枚以上のディスクと、上記ディスクから情報を読み出し、また上記ディスクに情報を記録させる一以上のヘッドと、上記ヘッドから読み出したサーボ信号を利用して、上記ヘッドの位置を制御するサーボコントローラと、上記サーボコントローラ入力端子に並列に接続されて、パラメータ値に相応する周波数成分を初期設定された利得に増幅させるループフィルタと、上記サーボコントローラから出力される制御信号から上記フィルタの出力信号を減算する減算器と、上記減算器の出力信号で上記ヘッドを移動させるアクチュエータと、製造工程でヘッド別に測定されたサーボ制御出力に影響を及ぼす周波数成分を抑えるように計算された、上記ループフィルタのパラメータ値を保存する保存手段と、ユーザー環境で上記システムに電源が供給される度に、上記保存手段から現在選択されたヘッドに対応するパラメータ値を読み出して、上記ループフィルタのパラメータ値を上記読み出したパラメータ値に更新するように制御するシステムコントローラとを備えるディスクドライブが提供される。
また、上記パラメータは、上記ループフィルタの中心周波数を決定するパラメータを含むとしてもよい。
また、上記システムコントローラは、システムにおける温度の変化による共振周波数偏移特性に基づいて、上記保存手段で読み出したパラメータ値を調整し、上記ループフィルタのパラメータ値を上記調整されたパラメータ値に更新するように制御するとしてもよい。
また、上記システムコントローラは、選択されるヘッドが変更される度に、上記パラメータ値を更新する制御プロセスを実行するとしてもよい。
また、上記保存手段は、ROM素子を含むとしてもよい。
また、上記保存手段は、上記ディスクのメンテナンスシリンダ領域を含むとしてもよい。
また、上記パラメータは、上記ループフィルタの中心周波数を決定するパラメータを含むとしてもよい。
本発明によれば、システムを製造する工程でシステム別にサーボ制御に影響を及ぼす周波数成分に関連した情報を保存し、ユーザー環境でこの情報を利用して有害な周波数成分を抑えることができる。
より具体的には、ディスクドライブ製造工程で、ドライブ別/ヘッド別にサーボ制御性能に影響を及ぼす周波数成分を検出し、ヘッド別に影響を及ぼす周波数成分または該当周波数成分を抑えるためのループフィルタのパラメータ値を予め保存しておき、製造工程で予め保存したヘッド別に影響を及ぼす周波数成分またはこれに対応するループフィルタパラメータ値を利用して、ユーザー環境でループフィルタの中心周波数を適応的に可変させることにより、サーボ制御性能を向上させることができる。細部的に、ディスクドライブのPESの大きさを低減させることができて、精密サーボ制御を具現できる。
また、本発明によれば、ディスクドライブ動作温度によって共振周波数が可変する特性を反映して、ループフィルタの中心周波数を可変させることにより、ディスクドライブの動作温度が変わってもサーボ制御性能が低下することを防止することができる。
特に、本発明によれば、製造工程でドライブ別/ヘッド別にサーボ制御性能に影響を及ぼす周波数成分を検出し、ヘッド別に影響を及ぼす周波数成分または該当周波数成分を抑えるためのループフィルタのパラメータ値を予め保存することにより、ユーザー環境で共振周波数を判別する無駄な時間浪費を改善することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)10の構成を示す説明図である。HDD10は、スピンドルモータ14によって回転する少なくとも一つの磁気ディスク12を備えている。HDD10は、ディスク表面に隣接して位置した変換器16をさらに備えている。
変換器16は、それぞれのディスク12の磁界を感知して磁化させることによって回転するディスク12から情報を読み出し、またディスク12へ情報を記録することができる。典型的に変換器は、各ディスク表面に結合されている。なお、たとえ、単一の変換器として説明されているとしても、これは、ディスク12を磁化させるための記録用変換器と、ディスク12の磁界を感知するための分離された読み取り用変換器とからなっていると理解されなければならない。読み取り用変換器は、磁気抵抗(MR:Magneto−Resistive)素子から構成される。変換器16は、一般的にヘッドと称されることもある。
また、変換器16は、スライダー20に統合することができる。スライダー20は、変換器16とディスク12表面との間に空気軸受を生成させる構造で形成することができる。スライダー20は、ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)22に結合されている。HGA22は、ボイスコイル26を有するアクチュエータアーム24に付着されている。ボイスコイル26は、ボイスコイルモータ(VCM:Voice Coil Motor)30を特定するように、マグネチックアセンブリ28に隣接して位置している。ボイスコイル26に供給される電流は、軸受アセンブリ32に対してアクチュエータアーム24を回転させるトルクを発生させる。アクチュエータアーム24の回転は、ディスク12表面を横切って変換器16を移動させる。
HDD10に記憶される情報は、典型的にディスク12の環状トラック内に保存される。各トラック34は、一般的に複数のセクタを備えている。各セクタは、データフィールドと識別フィールドとを備えている。識別フィールドは、セクタおよびトラック(シリンダ)を識別するグレイコードを含んでいる。変換器は、他のトラックにある情報を読み出すか記録するために、ディスク表面を横切って移動する。
図2は、本発明の実施形態に係るHDD10を制御する電気システム40を示す説明図である。電気システム40は、ディスク12、ヘッド16、コントローラ42、リード/ライトチャンネル44、プリアンプ45、VCM駆動部48、ROM50、RAM52、ホストインターフェース54、および温度感知手段56を備えることができる。
ROM50には、ソフトウェアルーチンを実行させるためにコントローラ42によって使用される各種命令語およびデータが保存されている。例えば、ROM50には、図4〜図7に示すような本発明の実施形態に係る適応的共振抑制方法を実行させるためのプログラムが保存される。
特に、ROM50には、ディスクドライブ製造工程でドライブ別/ヘッド別に測定されたヘッド16の位置制御に影響を及ぼす周波数成分、または製造工程で測定された周波数成分を抑えるように計算されたフィルタのパラメータ値が保存される。
上記のディスクドライブの製造工程でヘッド16の位置制御に影響を及ぼす周波数成分を測定する方法、および測定された周波数成分を抑えるようにフィルタのパラメータ値を決定する方法については、後述する。
なお、本発明の一実施形態では、ディスクドライブ製造工程でドライブ別/ヘッド別に測定されたヘッド16の位置制御に影響を及ぼす周波数成分、または製造工程で測定された周波数成分を抑えるためのフィルタのパラメータ値をROM50に保存したが、場合によっては、ディスク12のメンテナンスシリンダ(Maintenance Cylinder:M/C)領域に保存するように設計してもよい。
RAM52には、ROM50またはディスク12で読み出したディスクドライブ駆動に必要な情報が保存される。また、RAM52には、本発明の実施形態に係るHDD10を実行させる過程に発生するデータを保存することができる。
温度感知手段56は、ディスクドライブ内部の温度を測定するための手段であり、一例としてサーミスタを利用して温度を測定することができる。
コントローラ42は、ホストインターフェース54を介してホスト機器(図示せず)から受信されるコマンドを分析し、分析された結果に相応する制御を実行する。コントローラ42は、ボイスコイルモータの励起およびヘッド16の動きを制御するために、VCM駆動部48に制御信号を供給する。
まず、一般的なディスクドライブの動作を説明すれば、次の通りである。
データ読み取り(read)モードにおいて、ディスクドライブは、ディスク12から磁気ヘッド16の読み出し素子によって感知された電気的な信号を、プリアンプ45で固定された利得値によって増幅させる。次に、リード/ライトチャンネル回路44では、自動利得制御を実行した後、コントローラ42で生成されるセクタパルスによってディスク12から読み出した信号をデジタル信号に変換させた後に、復号処理する。復号処理されたデータは、コントローラ42でエラー訂正処理を実行した後に、ストリームデータに変換して、ホストインターフェース回路54を通じてホスト機器に伝送する。
次に、書き込み(Write)モードにおいて、ディスクドライブは、ホストインターフェース回路54を通じてホスト機器(図示せず)からデータを入力されて、コントローラ42でエラー訂正用のパリティシンボルを付加し、リード/ライトチャンネル回路44によって記録チャンネルに適するように符号化処理した後に、セクタパルスが発生する時点にプリアンプ45によって増幅された記録電流で磁気ヘッド16の記録素子を通じてディスク12に記録させる。
図3は、本発明の実施形態に係る適応的システム共振補償装置が適用されたサーボ制御システムを示す説明図である。図3に示すように、本発明の実施形態に係る適応的システム共振補償装置が適用されるサーボ制御システムは、減算器301A、301B、サーボコントローラ302、スイッチ303、ループフィルタ304、VCMドライバー/アクチュエータ305、システムコントローラ306、ROM素子50、およびRAM52で構成することができる。
上記のサーボコントローラ302およびシステムコントローラ306は、図2に示すコントローラ42に含まれる。
ループフィルタ304は、システムコントローラ306によって決定されたパラメータ値によって周波数特性が可変する可変フィルタである。
本発明の実施形態では、ディスクドライブ製造工程で、ドライブ別/ヘッド別にサーボ制御性能に影響を及ぼす周波数成分を検出する。サーボ制御に影響を及ぼす周波数成分は、ヘッド16の位置制御に利用されるPESに直接的に現れる。
次に、ディスクドライブ製造工程で、ディスクドライブ別/ヘッド別にサーボ制御性能に影響を及ぼす周波数成分を検出する動作について説明する。ディスクドライブの製造工程は、一例であって、バーンインテスト工程または常温テスト工程などがこれに該当する。
ディスクドライブ別/ヘッド別にサーボ制御性能に影響を及ぼす周波数成分を検出するために、システムコントローラ306は、スイッチ303を遮断させるように制御する。これにより、ループフィルタ304は、ディセーブル(disable)される。
その後、サーボコントローラ302は、ON−TRACKモードでPESを利用して、目標トラックの中央にヘッド16が位置するようにボイスコイルモータを制御するためのサーボ制御信号を生成させる。
PESは、ディスク12上でのヘッド16の位置によって、サーボ信号によって生成され、システムコントローラ306から出力される基準電圧rからVCMドライバー/アクチュエータ305のサーボ出力信号yを減算した信号である。すなわち、減算器301Aの出力信号に相当する。
減算器301Bでは、サーボコントローラ302から出力されるサーボ制御信号からループフィルタ304の出力信号を減算して、VCMドライバー/アクチュエータ305に出力する。
スイッチ303が遮断されて、ループフィルタ304がディセーブル状態にあるので、サーボコントローラ302から出力されるサーボ制御信号が、そのままVCMドライバー/アクチュエータ305に入力される。
これにより、VCMドライバー/アクチュエータ305は、サーボ制御信号に相応する駆動電流を発生させて、ボイスコイルモータを駆動させる。これによってアクチュエータが移動し、かつヘッド16の動きが制御される。そして、VCMドライバー/アクチュエータ305は、ヘッド16の動きによって、サーボ信号を利用してサーボ出力信号yを生成させる。
そうすると、減算器301Aは、サーボ出力信号yから基準電圧rを減算して、PESを生成させる。PESには、ディスクドライブのHSA、ディスク、各種モータで発生する有害な共振周波数が直接的に反映されて現れる。
このように、システムコントローラ306は、ディスクドライブのそれぞれのヘッド16に対して、ON−TRACKモードでループフィルタ304をディセーブルした状態で、いろいろなトラックのPESを測定してRAM52に保存する。
その後、システムコントローラ306は、RAM52に保存されたヘッド別PESを読み出して、高速フーリエ変換(Fast fourier Transform:FFT)を実行する。この時、特定共振モードでのみループフィルタ304を利用して、共振周波数を除去しようとする場合、部品の偏差を考慮して、特定周波数範囲についてのみFFTをしてもよい。
システムコントローラ306は、高速フーリエ変換されたヘッド別PESから関心のある周波数範囲で最大大きさを有する周波数成分を検出する。
本発明の一の実施形態では、システムコントローラ306で各ヘッド別に検出された周波数成分を、ROM素子50またはディスク12のメンテナンスシリンダ領域に保存する。
また、本発明の他の実施形態では、システムコントローラ306で各ヘッド別に検出された周波数成分を抑えるためのループフィルタ304のパラメータを計算した後、計算されたヘッド別パラメータ値を、ROM素子50またはディスク12のメンテナンスシリンダ領域に保存する。
一例として、ループフィルタ304を2次帯域通過フィルタとして設計した場合に、数学式1のような周波数特性を有する。
Figure 2008016173
ここで、ωcは中心周波数、γは通過帯域幅、Κは中心周波数での利得を示す。
本発明の実施形態では、γおよびΚは、固定値と決定し、ωcは、システムコントローラ306で検出された各ヘッドに対応して、システムに最も大きく影響を及ぼす周波数成分値となるように計算する。すなわち、本発明の実施形態では、ループフィルタ304のパラメータのうち、中心周波数に関するパラメータのみを可変させる。なお、本発明の実施形態は、上記に限られず、例えば、γおよびΚも可変させてもよい。
このような動作によって、製造工程でドライブ別/ヘッド別にPESに影響を及ぼす周波数成分または周波数成分を抑えるためのフィルタ304のパラメータ値は、ROM50またはディスク12のメンテナンスシリンダ領域に保存される。
次に、ディスクドライブが出荷されてユーザー環境で動作する場合を説明する。
ユーザー環境でシステムコントローラ306は、スイッチ303を導通させるように制御する。
本発明の一の実施形態によれば、システムコントローラ306は、ユーザー環境でディスクドライブに電源が供給される度に、ROM50またはディスク12のメンテナンスシリンダ領域に保存されている、現在選択されたヘッド16に対応する周波数成分を読み出す。その後、システムコントローラ306は、読み出した周波数成分を抑えるようにループフィルタ304のパラメータ値を計算する。すなわち、システムコントローラ306は、読み出した周波数成分がループフィルタ304の中心周波数となるように、パラメータ値を計算する。
システムコントローラ306は、このように計算されたパラメータ値にループフィルタ304に現在設定されている該当パラメータ値を更新させる。
これにより、選択されたヘッドに対応する周波数成分がFであれば、図3のサーボ制御システムにおいて、ループフィルタ304がイネーブルされた状態で開ループ応答は、図9のように表現される。ここで、上記Fは、以下の数式2で表される(以下、同様。)。
Figure 2008016173
すなわち、PESに影響を及ぼす周波数成分であるFで増幅する特性を有する。
スイッチ303が導通されてループフィルタ304がイネーブルされれば、減算器301Bは、サーボコントローラ302から出力されるサーボ制御信号からループフィルタ304の出力信号を減算して、最終的にVCMドライバー/アクチュエータ305に出力する。
したがって、減算器301Bでは、サーボ制御に影響を及ぼす周波数成分Fが減衰されたサーボ制御信号が出力される。
一般的に、温度が変化すれば、システムの共振周波数も可変する特性を有する。すなわち、ディスクドライブの動作温度が変化するにつれて、アクチュエータアーム自体の剛性が変化して、その共振周波数も変化してしまう。図12では、複数のドライブ(a〜e)で温度の増加につれて、矢印方向に共振周波数が移動することを示す。これによって、温度の変化による共振周波数偏移特性を検出でき、このような特性を利用して、常温で検出されたサーボ制御性能に影響を及ぼす周波数成分を、温度感知手段56を通じて感知されたディスクドライブの動作温度によって調整することができる。
さらに、このような原理を利用して、システムコントローラ306は、システムでの温度の変化による共振周波数偏移特性を考慮して、現在選択されたヘッドの制御に影響を及ぼす周波数成分を調整し、調整された周波数成分に基づいてパラメータ値を計算し、計算されたパラメータ値にループフィルタ304の中心周波数を決定するパラメータ値を更新するように制御できる。
このような動作によって、サーボ制御性能に影響を及ぼす周波数成分を抑えてサーボ制御性能を向上させることができる。
本発明の他の実施形態によれば、システムコントローラ306は、ユーザー環境でディスクドライブに電源が供給される度に、ROM50またはディスク12のメンテナンスシリンダ領域に保存されている、現在選択されたヘッド16の制御に影響を及ぼす周波数成分を抑えるためのフィルタのパラメータ値を読み出す。その後、システムコントローラ306は、ループフィルタ304に現在設定されている該当パラメータ値を更新する。
これによって、ループフィルタ304の中心周波数は、現在選択されたヘッド16のサーボ制御性能に最も大きな影響を及ぼす周波数成分と同様になる。
このような動作によってループフィルタ304がイネーブル(enable)されれば、減算器301Bでは、現在選択されたヘッド16のサーボ制御に最も大きな影響を及ぼす周波数成分が減衰されたサーボ制御信号が出力される。
さらに、システムコントローラ306は、システムでの温度の変化による共振周波数偏移特性を考慮して、現在選択されたヘッドのサーボ制御に影響を及ぼす周波数成分を抑えるために設定されたパラメータ値を調整し、調整されたパラメータ値にループフィルタ304の中心周波数を設定するパラメータ値を更新するように制御できる。
したがって、サーボ制御に影響を及ぼす周波数成分を抑えて、サーボ制御性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態では、ディスクドライブでサーボ性能に悪影響を及ぼす共振周波数を除去するためのフィルタとしてループフィルタを使用したが、本発明の実施形態は上記に限られず、例えば、ノッチフィルタを利用して共振周波数を除去するように設計してもよい。
[第1の適応的共振抑制方法]
次に、本発明の実施形態に係る第1の適応的共振抑制方法を図4および図5のフローチャートを参照して説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る第1の適応的システム共振補償方法において製造工程で実行される過程を示すフローチャートであり、また、図5は、本発明の実施形態に係る第1の適応的システム共振補償方法においてユーザー環境で実行される過程を示すフローチャートである。まず、図4のフローチャートを詳細に説明する。
まず、サーボ制御システムで、共振周波数抑圧のために追加されたループフィルタ304をディセーブルさせる(S401)。
次に、選択されるヘッド16を決定するためのカウンターn(図示せず、例えば、システムコントローラに内蔵されている。)を0にリセットする(S402)。
次に、テストしようとする特定トラックに現在選択されたヘッドを移動させ、選択されたヘッドがトラックの中央位置を追従するON−TRACKモードでPESを測定して、RAM52に保存する(S403)。n=0である場合には、選択されるヘッドは、0番ヘッドH(0)となる。参考までに、複数のトラックに対するPESを測定することが効果的である。
次に、RAM52に保存されたPES値を読み出して、高速フーリエ変換(FFT)を実行する(S404)。高速フーリエ変換によって時間領域から周波数領域に変換される。
高速フーリエ変換された結果から、関心周波数領域でPESが最大となる周波数成分fを検出する(S405)。
ステップS405で検出されたヘッド別H(n)に検出された周波数成分f_H(n)を、ROM素子50またはディスク12のメンテナンスシリンダ(M/C)領域に保存する(S406)。
その後、カウンターn値がmax値と一致しているか否かを判断する(S407)。ここで、max値は、ディスクドライブにおけるヘッドの最後の番号に相当する数である。
ステップS407の判断結果、カウンターnの値がmax値と一致しなければ、最後のヘッドに対する検査が完了していない場合であるので、カウンターn値を1増加させた後に、ステップS403にフィードバックさせる(S408)。これは、選択されるヘッド番号を1増加させた後に、ステップS403〜ステップS406を実行させるためである。
ステップS407の判断結果、カウンターnの値がmax値と一致すれば、あらゆるヘッドに対する検査が完了した場合であるので、処理を終了する。
次に、ユーザー環境で実行される制御過程を図5のフローチャートを参照して説明する。
ディスクドライブに電源供給が開始されたか否かを判断する(S501)。
ステップS501の判断結果、ディスクドライブに電源供給が始まる場合には、図4のフローチャートによって、ROM素子50またはディスク12のメンテナンスシリンダ領域に保存された、現在選択されたヘッドに対する周波数成分f_H(n)情報を読み出す(S502)。
次に、ディスクドライブに内蔵された温度感知手段56を利用して、ディスクドライブの動作温度Tを感知する(S503)。
ステップS503で感知された動作温度Tが、常温条件(T1≦T≦T2)を満足するか否かを判断する(S504)。常温条件の範囲は、ディスクドライブでの温度の変化による共振周波数偏移特性を考慮して決定する。
ステップS504の判断結果、動作温度Tが常温条件(T1≦T≦T2)を満足する場合には、現在選択されたヘッドに対する周波数成分f_H(n)をループフィルタ304の中心周波数となるように、フィルタパラメータ値を計算する(S506)。
もし、ステップS504の判断結果、動作温度Tが常温条件(T1≦T≦T2)を満足しない場合には、システムでの温度の変化による共振周波数偏移特性を考慮して、現在選択されたヘッドに対応して影響を及ぼす周波数成分f_H(n)値を調整する(S505)。一例として、温度による中心周波数変動量を設定したルックアップテーブルを利用して、周波数成分f_H(n)値を調整することができる。また、他の例として、温度の変化による上記ディスクドライブの共振周波数変動率を予め近似化した関数を利用して、動作温度による周波数成分を調整することも可能である。
ステップS505動作温度によって周波数成分f_H(n)値を調整した場合、調整された周波数成分値に基づいて、ステップS506でループフィルタのパラメータ値を計算する。
ステップS506で計算されたパラメータ値をループフィルタ304の該当パラメータ値として更新する(S507)。これにより、ループフィルタ304の中心周波数は、ディスクドライブ動作温度で、現在選択されたヘッドの位置制御に最も大きく影響を及ぼす周波数と一致するようになる。したがって、ループフィルタ304の中心周波数成分に相当する共振周波数成分は、図3に示すサーボ制御システムで抑えられる。
ステップS507を実行させた後、ディスクドライブで選択されたヘッドが変更される条件C1が発生するか、または温度検出条件C2が発生するかを判断する(S508)。温度検出条件C2は、一例として、アイドルモード(idle mode)に進入する条件に設定できる。
ステップS508の判断結果、ヘッド選択が変更される条件C1が発生した場合には、ステップS502にフィードバックさせ、温度検出条件C2が発生した場合には、ステップS503にフィードバックさせる。
なお、動作温度を考慮せずにシステムを設計する場合には、ステップS503〜ステップS505を省略してもよい。
[第2の適応的共振抑制方法]
次に、本発明の実施形態に係る第2の適応的共振抑制方法を、図6および図7のフローチャートを参照して説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る第2の適応的システム共振補償方法において製造工程で実行される過程を示すフローチャートであり、また、図7は、本発明の実施形態に係る第2の適応的システム共振補償方法においてユーザー環境で実行される過程を示すフローチャートである。
まず、図6のフローチャートを詳細に説明する。
まず、サーボ制御システムで、共振周波数抑圧のために追加されたループフィルタ304をディセーブルさせる(S601)。
次に、選択されるヘッド16を決定するためのカウンターn(図示せず、例えば、システムコントローラに内蔵される。)を0にリセットする(S602)。
次に、テストしようとする特定トラックに選択されたヘッドを移動させ、選択されたヘッドがトラックの中央位置を追従するON−TRACKモードでPESを測定して、RAM52に保存する(S603)。n=0である場合には、選択されるヘッドは、0番ヘッドH(0)となる。参考までに、複数のトラックに対するPESを測定することが効果的である。
次に、RAM52に保存されたPES値を読み出して、高速フーリエ変換(FFT)を実行する(S604)。高速フーリエ変換によって時間領域から周波数領域に変換される。
高速フーリエ変換された結果から、関心周波数領域でPESが最大となる周波数成分fを検出する(S605)。
ステップS605で検出されたヘッド別H(n)に影響を及ぼす周波数成分f_H(n)をRAM素子52に保存する(S606)。
その後、カウンターn値がmax値と一致しているか否かを判断する(S607)。ここで、max値は、ディスクドライブにおけるヘッドの最後の番号に相当する数である。
ステップS607の判断結果、カウンターnの値がmax値と一致しなければ、最後のヘッドに対する検査が完了していない場合であるので、カウンターn値を1増加させた後に、ステップS603にフィードバックさせる(S608)。これは、選択されるヘッド番号を1増加させた後に、ステップS603〜ステップS606を実行させるためである。
ステップS607の判断結果、カウンターnの値がmax値と一致すれば、あらゆるヘッドに対する共振周波数検査が完了した場合に該当される。したがって、この場合には、RAM素子52に保存されたヘッド別H(n)に影響を及ぼす周波数成分f_H(n)を読み出して、各ヘッド別周波数成分をループフィルタ304の中心周波数となるように、ヘッド別ループフィルタパラメータ値を計算する(S609)。
ステップS609で計算されたヘッド別ループフィルタパラメータ値を、ROM素子50またはディスク12のメンテナンスシリンダ領域に保存する(S610)。
次に、ユーザー環境で実行される制御過程を図7のフローチャートを参照して説明する。
ディスクドライブに電源供給が開始されたか否かを判断する(S701)。
ステップS701の判断結果、ディスクドライブに電源供給が始まる場合には、図6のフローチャートによって、ROM素子50またはディスク12のメンテナンスシリンダ領域に保存された、現在選択されたヘッドに対応するループフィルタパラメータ情報を読み出す(S702)。
次に、ディスクドライブに内蔵された温度感知手段56を利用して、ディスクドライブの動作温度Tを感知する(S703)。
ステップS703で感知された動作温度Tが常温条件(T1≦T≦T2)を満足するか否かを判断する(S704)。常温条件の範囲は、ディスクドライブでの温度の変化による共振周波数偏移特性を考慮して決定する。
ステップS704の判断結果、動作温度Tが常温条件(T1≦T≦T2)を満足する場合には、ループフィルタパラメータ値をステップS702で読み出したパラメータ値に更新する(S706)。
もし、ステップS704の判断結果、動作温度Tが常温条件(T1≦T≦T2)を満足しない場合には、システムでの温度の変化による共振周波数偏移特性を考慮して、現在選択されたヘッドに対応するループフィルタパラメータ値を調整する(S705)。一例として、温度による中心周波数変動を考慮して、ループフィルタパラメータ調整値を設定したルックアップテーブルを利用して、ディスクドライブの動作温度によってループフィルタパラメータ値を調整する。
ステップS705で動作温度によってループフィルタパラメータ値を調整した場合に、調整されたパラメータ値にステップS706でループフィルタパラメータ値を更新する。
これにより、ループフィルタ304の中心周波数は、ディスクドライブ動作温度で現在選択されたヘッドの位置制御に最も大きく影響を及ぼす周波数と一致するようになる。したがって、ループフィルタ304の中心周波数成分に相当する共振周波数成分は、図3に示すループフィルタ304を含むサーボ制御システムで抑えられる。
ステップS706を実行させてから、ディスクドライブで選択されたヘッドが変更される条件C1が発生するか、または温度検出条件C2が発生するかを判断する(S707)。温度検出条件C2は、一例として、アイドルモードに進入する条件に設定できる。
ステップS707の判断結果、ヘッド選択が変更される条件C1が発生した場合には、ステップS702にフィードバックさせ、温度検出条件C2が発生した場合には、ステップS703にフィードバックさせる。
もし、動作温度を考慮せずにシステムを設計する場合には、ステップS703〜705を省略してもよい。
上記のような方法によって、ディスクドライブ別/ヘッド別にPESに影響を及ぼす周波数成分を動作温度などを考慮して抑えるように、ループフィルタの中心周波数を決定することにより、サーボ制御性能を向上させることができる。
図10に示すように、ループフィルタの使用前にはbのような周波数領域でのPESの大きさが、本発明の実施形態に係る適応的共振抑制方法によって、パラメータを決定してループフィルタを使用した後には、aのように向上することが分かる。
また、本発明の実施形態は、方法、装置、システムとして実行されうる。ソフトウェアとして実行されるとき、本発明の実施形態に係る構成手段は、必然的に必要な作業を実行するコードセグメントである。プログラムまたはコードセグメントは、プロセッサ読み取り可能な媒体に保存され、または伝送媒体または通信網で搬送波と結合されたコンピュータデータ信号によって伝送されうる。プロセッサ読み取り可能な媒体は、情報を保存または伝送できるいかなる媒体も含む。プロセッサ読み取り可能な媒体の例としては、電子回路、半導体メモリ素子、ROM、フラッシュメモリ、消去可能なROM(Erasable
ROM:EROM)、磁気ディスク、光ディスク、ハードディスク、光ファイバ媒体、無線周波数(RF)網などがある。コンピュータデータ信号は、電子網チャンネル、光ファイバ、空気、電子系、RF網のような伝送媒体上に伝播されうるいずれの信号も含まれる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、多様なデータ保存装置に適用され、一例として、HDDに適用する場合には、サーボ制御に影響を及ぼす周波数成分を効果的に抑えることによって、サーボ制御性能を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るハードディスクドライブの構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るハードディスクドライブを制御する電気システムを示す説明図である。 本発明の実施形態に係る適応的システム共振補償装置が適用されたサーボ制御システムを示す説明図である。 本発明の実施形態に係る第1の適応的システム共振補償方法において製造工程で実行される過程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第1の適応的システム共振補償方法においてユーザー環境で実行される過程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2の適応的システム共振補償方法において製造工程で実行される過程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2の適応的システム共振補償方法においてユーザー環境で実行される過程を示すフローチャートである。 ディスクドライブのアーム曲げモードおよびディスクモードでのPESの周波数スペクトルを示す説明図である。 図3においてループフィルタをイネーブルさせた状態でのサーボシステムの開ループ応答特性を示す説明図である。 ループフィルタのON/OFFによるPESの周波数スペクトルを示す説明図である。 ディスクドライブ別にアーム曲げモード変化によるPESの周波数スペクトルを示す説明図である。 ディスクドライブでの動作温度変化による共振周波数移動を示すPESのスペクトルを示す説明図である。
符号の説明
50 ROM素子
52 RAM
301A、301B 減算器
302 サーボコントローラ
303 スイッチ
304 ループフィルタ
305 VCMドライバー/アクチュエータ
306 システムコントローラ

Claims (34)

  1. (a)製造工程でディスクドライブ別/ヘッド別にサーボ制御出力に影響を及ぼす周波数成分を検出して、不揮発性記憶素子に保存するステップと;
    (b)ユーザー環境で前記ディスクドライブに電源が供給される度に、前記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応する周波数成分を読み出し、読み出した周波数成分を抑えるように、前記ディスクドライブのサーボ制御回路に利用されるフィルタのパラメータ値を決定するステップと;
    を有することを特徴とする、適応的システム共振補償方法。
  2. 前記製造工程は、バーンインテスト工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の適応的システム共振補償方法。
  3. 前記不揮発性記憶素子は、前記ディスクドライブのROM素子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の適応的システム共振補償方法。
  4. 前記不揮発性記憶素子は、ディスクのメンテナンスシリンダ領域を含むことを特徴とする、請求項1に記載の適応的システム共振補償方法。
  5. 前記フィルタは、ループフィルタを含み、
    前記ループフィルタは、ディスクドライブのサーボコントローラと並列に接続され、前記サーボコントローラから出力される制御信号から前記ループフィルタの出力信号を減算した信号で前記ディスクドライブの制御対象を駆動させることを特徴とする、請求項1に記載の適応的システム共振補償方法。
  6. 前記(a)ステップは、
    (a1)前記ディスクドライブのヘッド別に前記フィルタをディセーブルした状態で、オントラックモードでの位置エラー信号を検出するステップと;
    (a2)前記ヘッド別に検出された位置エラー信号を高速フーリエ変換するステップと;
    (a3)前記高速フーリエ変換された位置エラー信号の大きさが最大となる周波数成分を検出するステップと;
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の適応的システム共振補償方法。
  7. 前記(b)ステップは、
    (b1)ユーザー環境で前記ディスクドライブに電源が供給される度に、前記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応する周波数成分を読み出すステップと;
    (b2)前記(b1)ステップにおいて読み出した周波数成分を前記フィルタの中心周波数と決定するように、前記フィルタのパラメータ値を計算するステップと;
    (b3)前記(b2)ステップにおいて計算されたパラメータ値に前記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を更新するステップと;
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の適応的システム共振補償方法。
  8. 前記(b)ステップは、
    (b1)ユーザー環境で前記ディスクドライブに電源が供給される度に、前記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応する周波数成分を読み出すステップと;
    (b2)ディスクドライブの動作温度を感知するステップと;
    (b3)温度変化による前記ディスクドライブでの共振周波数偏移特性に基づいて、前記感知された動作温度に応じて前記(a)ステップで読み出した周波数成分を調整するステップと;
    (b4)前記(b3)ステップにおいて調整された周波数成分を前記フィルタの中心周波数と決定するようにフィルタのパラメータ値を計算するステップと;
    (b5)前記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を前記(b4)ステップにおいて計算されたパラメータ値に更新するステップと;
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の適応的システム共振補償方法。
  9. 前記(b3)ステップは、温度による中心周波数変動情報を設定したルックアップテーブルを利用して、動作温度による周波数成分を調整することを特徴とする、請求項8に記載の適応的システム共振補償方法。
  10. 前記(b3)ステップは、温度の変化による前記ディスクドライブの共振周波数変動率を予め近似化した関数を利用して、動作温度による周波数成分を調整することを特徴とする、請求項8に記載の適応的システム共振補償方法。
  11. (a)製造工程でディスクドライブ別/ヘッド別にサーボ制御出力に影響を及ぼす周波数成分を検出するステップと;
    (b)前記(a)ステップで検出された周波数成分を抑えるように、サーボ制御に利用されるフィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を計算して、前記ディスクドライブの不揮発性記憶素子に保存するステップと;
    (c)ユーザー環境で前記ディスクドライブに電源が供給される度に、前記不揮発性記憶素子から現在選択されたモードに対応するパラメータ値を読み出し、前記読み出したパラメータ値を利用して、前記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を更新するステップと;
    を有することを特徴とする、適応的システム共振補償方法。
  12. 前記製造工程は、バーンインテスト工程を含むことを特徴とする、請求項11に記載の適応的システム共振補償方法。
  13. 前記不揮発性記憶素子は、前記ディスクドライブのROM素子を含むことを特徴とする、請求項11に記載の適応的システム共振補償方法。
  14. 前記不揮発性記憶素子は、ディスクのメンテナンスシリンダ領域を含むことを特徴とする、請求項11に記載の適応的システム共振補償方法。
  15. 前記(a)ステップは、
    (a1)前記ディスクドライブのヘッド別に前記フィルタをディセーブルした状態で、オントラックモードでの位置エラー信号を検出するステップと;
    (a2)前記ヘッド別に検出された位置エラー信号を高速フーリエ変換するステップと;
    (a3)前記高速フーリエ変換された位置エラー信号の大きさが最大となる周波数成分を検出するステップと;
    を有することを特徴とする、請求項11に記載の適応的システム共振補償方法。
  16. 前記(c)ステップは、
    (c1)ユーザー環境で前記ディスクドライブに電源が供給される度に、前記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応するパラメータ値を読み出すステップと;
    (c2)前記(c1)ステップで読み出したパラメータ値に前記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を更新するステップと;
    を有することを特徴とする、請求項11に記載の適応的システム共振補償方法。
  17. 前記(c)ステップは、
    (c1)ユーザー環境で前記ディスクドライブに電源が供給される度に、前記不揮発性記憶素子から現在選択されたヘッドに対応するパラメータ値を読み出すステップと;
    (c2)ディスクドライブの動作温度を感知するステップと;
    (c3)温度変化による前記ディスクドライブでの共振周波数偏移特性に基づいて、前記感知された動作温度に応じて前記(a)ステップで読み出したパラメータ値を調整するステップと;
    (c4)前記フィルタの中心周波数を決定するパラメータ値を前記(c3)ステップで調整されたパラメータ値に更新するステップと;
    を有することを特徴とする、請求項11に記載の適応的システム共振補償方法。
  18. 前記(c3)ステップは、温度による中心周波数変動に基づいてパラメータ調整値を設定したルックアップテーブルを利用して、パラメータ値を調整することを特徴とする、請求項17に記載の適応的システム共振補償方法。
  19. 請求項1〜請求項18のうちいずれか一項に記載の適応的システム共振補償方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  20. 特定周波数成分を補償するために利用されるフィルタを備えて、被制御対象に対するサーボ制御を実行するサーボ制御回路と;
    製造工程でシステム別に選択されたモードによって測定された、前記サーボ制御に影響を及ぼす周波数成分を保存する保存手段と;
    ユーザー環境で前記システムに電源が供給される度に、前記保存手段から現在選択されたモードに対応する周波数成分を読み出して、前記読み出した周波数成分を抑えるように前記フィルタのパラメータ値を計算し、前記計算されたパラメータ値に前記フィルタのパラメータ値を更新するように制御するシステムコントローラと;
    を備えることを特徴とする、共振補償装置。
  21. 前記システムコントローラは、システムでの温度の変化による共振周波数偏移特性に基づいて、前記保存手段で読み出した周波数成分を調整し、前記調整された周波数成分を抑えるように、前記フィルタのパラメータ値を計算し、前記フィルタのパラメータ値を前記計算されたパラメータ値に更新するように制御することを特徴とする、請求項20に記載の共振補償装置。
  22. 特定周波数成分を補償するために利用されるフィルタを備え、被制御対象に対する位置制御を実行するサーボ制御回路と;
    製造工程でシステム別に選択されたモードによって測定された前記位置制御に影響を及ぼす周波数成分を抑えるように計算された、前記フィルタのパラメータ値を保存する保存手段と;
    ユーザー環境で前記システムに電源が供給される度に、前記保存手段から現在選択されたモードに対応するパラメータ値を読み出して、前記読み出したパラメータ値に前記フィルタのパラメータ値を更新するように制御するシステムコントローラと;
    を備えることを特徴とする、共振補償装置。
  23. 前記システムコントローラは、システムにおける温度の変化による共振周波数偏移特性に基づいて、前記保存手段で読み出したパラメータ値を調整し、前記フィルタのパラメータ値を前記調整されたパラメータ値に更新するように制御することを特徴とする、請求項22に記載の共振補償装置。
  24. 前記パラメータは、前記フィルタの中心周波数を決定するパラメータを含むことを特徴とする、請求項20または請求項22に記載の共振補償装置。
  25. 1枚以上のディスクと;
    前記ディスクから情報を読み出し、また前記ディスクに情報を記録させる一以上のヘッドと;
    前記ヘッドから読み出したサーボ信号を利用して、前記ヘッドの位置を制御するサーボコントローラと;
    前記サーボコントローラ入力端子に並列に接続されて、パラメータ値に相応する周波数成分を初期設定された利得に増幅させるフィルタと;
    前記サーボコントローラから出力される制御信号から前記フィルタの出力信号を減算する減算器と;
    前記減算器の出力信号で前記ヘッドを移動させるアクチュエータと;
    製造工程で選択されたヘッド別に測定された、前記ヘッドの位置制御に影響を及ぼす周波数成分を保存する保存手段と;
    ユーザー環境で前記システムに電源が供給される度に、前記保存手段から現在選択されたヘッドに対応する周波数成分を読み出して、前記読み出した周波数成分を抑えるように前記フィルタのパラメータ値を計算し、前記フィルタのパラメータ値を前記計算されたパラメータ値に更新するように制御するシステムコントローラと;
    を備えることを特徴とする、ディスクドライブ。
  26. 前記システムコントローラは、システムにおける温度の変化による共振周波数偏移特性に基づいて、前記保存手段で読み出した周波数成分を調整し、前記調整された周波数成分を抑えるように前記フィルタのパラメータ値を計算し、前記フィルタのパラメータ値を前記計算されたパラメータ値に更新するように制御することを特徴とする、請求項25に記載のディスクドライブ。
  27. 前記システムコントローラは、選択されるヘッドが変更される度に、前記パラメータ値を更新する制御プロセスを実行することを特徴とする、請求項25に記載のディスクドライブ。
  28. 1枚以上のディスクと;
    前記ディスクから情報を読み出し、また前記ディスクに情報を記録させる一以上のヘッドと;
    前記ヘッドから読み出したサーボ信号を利用して、前記ヘッドの位置を制御するサーボコントローラと;
    前記サーボコントローラ入力端子に並列に接続されて、パラメータ値に相応する周波数成分を初期設定された利得に増幅させるループフィルタと;
    前記サーボコントローラから出力される制御信号から前記フィルタの出力信号を減算する減算器と;
    前記減算器の出力信号で前記ヘッドを移動させるアクチュエータと;
    製造工程でヘッド別に測定されたサーボ制御出力に影響を及ぼす周波数成分を抑えるように計算された、前記ループフィルタのパラメータ値を保存する保存手段と;
    ユーザー環境で前記システムに電源が供給される度に、前記保存手段から現在選択されたヘッドに対応するパラメータ値を読み出して、前記ループフィルタのパラメータ値を前記読み出したパラメータ値に更新するように制御するシステムコントローラと;
    を備えることを特徴とする、ディスクドライブ。
  29. 前記パラメータは、前記ループフィルタの中心周波数を決定するパラメータを含むことを特徴とする、請求項28に記載のディスクドライブ。
  30. 前記システムコントローラは、システムにおける温度の変化による共振周波数偏移特性に基づいて、前記保存手段で読み出したパラメータ値を調整し、前記ループフィルタのパラメータ値を前記調整されたパラメータ値に更新するように制御することを特徴とする、請求項28に記載のディスクドライブ。
  31. 前記システムコントローラは、選択されるヘッドが変更される度に、前記パラメータ値を更新する制御プロセスを実行することを特徴とする、請求項28に記載のディスクドライブ。
  32. 前記保存手段は、ROM素子を含むことを特徴とする、請求項25または請求項28に記載のディスクドライブ。
  33. 前記保存手段は、前記ディスクのメンテナンスシリンダ領域を含むことを特徴とする、請求項25または請求項28に記載のディスクドライブ。
  34. 前記パラメータは、前記ループフィルタの中心周波数を決定するパラメータを含むことを特徴とする、請求項25または請求項28に記載のディスクドライブ。
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