JP2008015904A - コードリーダを用いた部品認識装置及び部品認識方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】部品メーカから搬入される部品を読み込んで車体組立ホストコンピュータ10に送信するバーコードリーダ7を用いた部品認識装置において、バーコードリーダ7から送信されるID情報に基づいてバーコードリーダ7を特定するコードリーダ識別部31と、コードリーダ識別部31により識別されたバーコードリーダ7にバーコードを読み込み可能とするプログラムを送信する読み込みプログラム送信部32と、読み込み対象部品がどの部品メーカのものについての情報をバーコードリーダ7から受信する部品メーカ受信部37と、部品メーカ受信部37により受信された部品メーカ用のバーコードに関する部品メーカデータをバーコードリーダ7に送信するメーカデータ送信部38とを有する。
【選択図】図8
Description
ところで、近年、例えば自動車のエンジン組み立てライン等の組立生産ラインでは、ユーザの好みの多様化などに対応して多種類のワークを同一ラインで組立生産する、所謂、混流ラインとすることが求められている。このような混流ラインでは、通常、多種類のワークが、例えば納期順など、種類毎あるいは機種毎にはまとまりのない不規則な順序で流れてくる(例えば特許文献1)。
このように構成することで、ホストコンピュータのコードリーダ識別部にID情報を送信して、コードリーダを使用することを認識させ、ホストコンピュータの読み込みプログラム送信部からコードを読み込み可能とするプログラムを受信し、これから読み込み作業を行う部品がどの部品メーカのものであるかについての情報をホストコンピュータの部品メーカ受信部に送信し、ホストコンピュータメーカデータ送信部から読み込み対象としている部品メーカ用のコードに関する部品メーカデータを受信して、部品の読み込みを行うことができる。
このように構成することで、部品の入庫作業以外の作業を行う場合であってもコードリーダを使用することができる。
このように構成することで、複数ある各部品メーカが部品を搬入する場合に、搬入場所に置いてあるコードリーダを用いて簡単に搬入作業を行うことができる。
その結果、部品メーカは異なっているものの、同様の作業で部品の納入作業を行うことができ、搬入作業を容易に行うことができるメリットがある。
請求項2に記載した発明によれば、部品の入庫作業以外の作業を行う場合であってもコードリーダを使用することができるため、コードリーダの使用範囲を拡大することができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、複数ある各部品メーカが部品を搬入する場合に、搬入場所に置いてあるコードリーダを用いて簡単に搬入作業を行うことができるため、部品の種類が多く、多くの部品メーカが部品を搬入する場合でも簡単で単純な作業で部品の搬入を行うことができる効果がある。
(生産ラインへの部品供給システム)
図1〜図3に示すように、生産ライン1は製品としての自動車の車体2を組み立てるための生産ラインである。コンベア3上に載置された車体2を搬送しながら、各部品組み立てステーションSにおいてコンベア3脇の作業者によって複数の部品が組み付けられる。ここで、この生産ライン1は受注に応じて計画された生産計画に基づいて複数の機種の車体2がロット単位で混在して生産される混流ラインである。
この部品棚8は部品が収納された通箱6を奥行き方向に収納可能な複数の部品シュータ9を備えている。部品シュータ9は幅方向に4列で、上段、中段、下段の3段の計12箇所に設けられている。各部品シュータ9は手前側は通箱6を搬入する搬入側、奥側は通箱6内の部品を取り出す搬出側として構成され、部品シュータ9は搬入側から搬出側に向かって傾斜していて、部品シュータ9に通箱6を入れると自動的に搬出側に移動して、搬入側から順に搬出側に通箱6が搬入されるようになっている。
また、部品組み立てステーションSにおいて部品が使用されて空となった搬送パレット14は、部品組み立てステーションSにおいて搬送パレット14を供給して空となって待機している搬送台車12の下棚17に回収され、空の搬送パレット14が下棚17に一杯になると、搬送台車12から分離し待機位置にある自走車13が復路軌道K3を走行してこの搬送台車12に係止し、車体組立ホストコンピュータ10から指示されたラックセンタ4の部品棚8の近傍に帰還する。尚、自走車13は待機エリアETに戻る。
また、搬送パレット給排台Tの下段には後側に傾斜する排出シュータ18が設けられ、供給シュータ15上で部品が車体2に組み付けられ空となった搬送パレット14が作業者により排出シュータ18に移載され蓄積されるようになっている。排出シュータ18の搬送台車12が接続される側には可動ストッパST2が揺動可能に設けられ、通常時は、この可動ストッパST2が垂下した状態となり空となった搬送パレット14の落下を防止している。ここで、供給シュータ15と排出シュータ18には図示しない搬送用ローラが軸支されている。そして、搬送台車12の下棚17と排出シュータ18が接続された状態で可動ストッパST2を搬送台車12側に回動することにより規制を解除し、空となった搬送パレット14が、排出シュータ18上から搬送台車12の下棚17に回収されるようになっている。ここで、搬送台車12から搬送パレット給排台Tへの搬送パレット14の供給と搬送パレット給排台Tから搬送台車12への空となった搬送パレット14の排出は同時に行われる。また、供給シュータ15の横に排出シュータ18を配設する構成としても良い。尚、図3においては搬送台車12として上棚16と下棚17が傾斜しているものを例にしているが、図4に示すように、上棚16と下棚17が水平状態にあるものについても同様である。
図7、図8に示すように、車体組立ホストコンピュータ10は、自動車製造ラインL1、L2…での生産計画を管理する生産管理ホストコンピュータSCと接続されている。生産管理ホストコンピュータSCは受注に応じて設定される生産計画を記憶する生産計画データベースSDSと機種毎の部品を設定記憶する部品表データベースBDSから各部品メーカA社、B社、C社…E社に発注する部品を設定し、各部品メーカに発注する。尚、図7において「出荷実績」や「検収実績」とあるのは、生産管理ホストコンピュータSCを介して各部品メーカと自動車製造ラインL1間で出荷実績と検収実績をデータで送受信したり、あるいは帳票で確認し合うことを意味している。ここで、例えば、自動車製造ラインL1には車体組立ホストコンピュータ10の他に、プレスホストコンピュータ、溶接ホストコンピュータ、塗装ホストコンピュータ、エンジンホストコンピュータが設けられ同様に各ホストコンピュータは生産管理ホストコンピュータSCに接続されている。
図8に示すように、車体組立ホストコンピュータ10には、生産計画データ記憶部20が設けられている。ここで、この生産計画データ記憶部20は、当該車体組立の生産ライン1での生産計画データであり、毎日、生産管理ホストコンピュータSCから最新の1週間分の生産計画データが転送され、上書きされる。尚、以下に詳述する図8では説明をわかりやすくするために車体組立ホストコンピュータ10についてはその機能をブロック化して表現している。
尚、部品メーカからの出荷状況、つまり出荷された通箱6のコード情報を生産管理ホストコンピュータSC経由で車体組立ホストコンピュータ10の発送リスト受信部24により受信してこれを搬入部品確認部23に入力し、かつ、その通箱6が納入先の工場に到着した時点で搬入を確認するようにしてもよい。
ここで、搬入部品確認部23には、本来ならば搬入されているべき部品が不足していたこと、異なる部品が搬入されたこと、あるいは、搬入された部品が多すぎることが判明した場合には、これに対して注意を喚起する警報を出力するための報知部25が設けられている。
一方、すでに部品を供給し終わり、空となった搬送パレット14は搬送台車12に載置され、この作業が終了すると、車体組立ホストコンピュータ10は台車回収指示部29により、待機していた自走車13を空の搬送パレット14を積み込んだ搬送台車12に係止させて、一体となった自走搬送台車11を、部品組み立てステーションSに向けて搬送台車12を送り出した部品棚8の近傍に敷設された停止マーカSMまで移動させた後、停止させる。次いで、自走車の13の係止部13aを自走車13内に没入させて搬送台車12を自走車13から分離し、分離後、自走車13を待機エリアETに帰還させるものである。
図1、図2、図8に示すように、バーコードリーダ7は部品メーカから台車5によりラックセンタ4に搬入された部品、具体的には部品が収納された通箱6のバーコードラベルLのバーコードを読み込んで、車体組立ホストコンピュータ10との間で情報の送受信を行うものである。
バーコードリーダ7はラックセンタ4の任意の場所に複数配置されており、部品メーカから台車5で通箱6が搬入されて作業者が自分の近くにあるバーコードリーダ7の電源を入れると、バーコードリーダ7の送信部30からメモリに記憶されたID情報が車体組立ホストコンピュータ10に送信される。ここで、ID情報とはメモリに記憶されたバーコードリーダ7の固有の識別情報である。車体組立ホストコンピュータ10は、バーコードリーダ7から送信されるID情報を受信し、このID情報に基づいてバーコードリーダ7を特定するコードリーダ識別部31を備えている。これにより、これから使用するバーコードリーダ7が特定されることとなる。
車体組立ホストコンピュータ10は、バーコードリーダ7が読み込み対象としている部品がどの部品メーカであるのかについての情報、つまりこれから読み込みを行う部品のメーカに対応するバーコードを受信する部品メーカ受信部37を備えると共に、部品メーカ受信部37により受信された部品メーカ用のコードに関する部品メーカデータをバーコードリーダ7に送信するメーカデータ送信部38を備えている。このメーカデータ送信部38から送信されてくるデータを受信部36で受信したバーコードリーダ7は、この時点でその部品メーカ専用のバーコードリーダ7となる。
そして、このように特定の部品メーカ専用器となったバーコードリーダ7により各通箱6に貼付されたバーコードラベルLのバーコードの読み込み作業が始まると、このコード情報は、後述する車体組立ホストコンピュータ10の搬入部品確認部23に入力される。そして、各部品は生産計画と対応づけられる。
図2、図8に示すように、車体組立ホストコンピュータ10は生産計画データ記憶部20に記憶された生産計画データに基づいて生産計画通りに部品を生産ライン1の各部品組み立てステーションSに供給する順序を設定する順序設定部40を備えている。
生産ライン1には、複数の機種の車体2が受注に応じてランダムに搬送されるが、各部品組み立てステーションSでは、例えば、その日の何時何分にどの機種が搬送されてくるかが予め設定されているため、その時間にどの部品がどのくらい必要であるのかを生産計画から割り出すことができる。
指示ランプBが点灯している部品シュータ9に指示ランプAに表示してある部品を収納した通箱6を搬入し、その後ボタンCを押圧すると、次に搬入すべき部品番号と色番号が指示ランプAに表示されると共に、搬入すべき部品棚8の指示ランプBが点灯する。そして、同様の操作を繰り返し通箱6を搬入する。これにより、各部品棚8の部品シュータ9の搬出側には生産順序に応じた最も早く生産ライン1に供給される部品が収納された通箱6が配置されることとなる。
図3、図8に示すように、車体組立ホストコンピュータ10は前述した生産計画データに基づいて生産計画通りに部品を生産ライン1の各部品組み立てステーションSに搬出できる順序を設定する順序設定部40を備えているが、この順序設定部40の設定結果に基づいて、どの部品シュータ9の搬出側にある通箱6の部品を何個搬出すべきかを移載指示部27を介して指示する搬出部品指示部45を備えている。
尚、前述した端数パレット44に生産計画データに基づいて連続して生産ライン1に供給できない部品が収納された端数部品が残存する通箱6が収納されている場合には、このは端数パレット44を各部品棚8と同等に扱って、ここから端数部品が収納された通箱6を搬入することができる。この場合には、端数パレット44の搬出側に設けた指示ランプEを確認し、ボタンGを押釦し、搬送パレット14への搬出を行う。
その結果、部品メーカは異なっているものの、同様の作業で部品の納入作業を行うことができ、搬入作業を容易に行うことができるメリットがある。
また、複数ある各部品メーカが部品を搬入する場合に、搬入場所に置いてあるバーコードリーダ7を用いて簡単に搬入作業を行うことができるため、部品の種類が多く、多くの部品メーカが部品を搬入する場合でも簡単かつ単純な作業で部品の搬入を行うことができる。
尚、この発明は前述した実施形態に限られるものではなく、例えば、通箱にバーコードが貼付された場合を例にして説明したが、このような一方向のみにデータをもつバーコードに限られず、縦横の2次元に情報をもつ2次元コードを適用することができる。また、通箱のバーコードリーダを読み込む場合について説明したが、部品そのものに貼付されたバーコードを読み込むような場合に適用することができる。
10 車体組立ホストコンピュータ
31 コードリーダ識別部
32 プログラム送信部
34 操作プログラム送信部
37 部品メーカ受信部
38 メーカデータ送信部
Claims (3)
- 複数の部品メーカから搬入される部品を読み込んでホストコンピュータに送信するコードリーダを用いた部品認識装置において、前記コードリーダから送信されるID情報に基づいて当該コードリーダを特定するコードリーダ識別部と、前記コードリーダ識別部により識別されたコードリーダにコードを読み込み可能とするプログラムを送信する読み込みプログラム送信部と、コードリーダが読み込み対象としている部品がどの部品メーカのものであるかについての情報をコードリーダから受信する部品メーカ受信部と、前記部品メーカ受信部により受信された部品メーカ用のコードに関する部品メーカデータをコードリーダに送信するメーカデータ送信部とを有することを特徴とするコードリーダを用いた部品認識装置。
- 前記コードリーダは複数の読み込み操作を可能としており、前記ホストコンピュータは前記コードリーダが要求している読み込み操作を選択させるための操作リスト情報を送信し、前記コードリーダにより選択された読み込み操作要求に応じて必要な読み込み操作プログラムをコードリーダに送信する操作プログラム送信部を備えていることを特徴とする請求項1記載のコードリーダを用いた部品認識装置。
- 複数の部品メーカから搬入される部品を読み込んでホストコンピュータに送信するコードリーダを用いた部品認識方法において、ホストコンピュータのコードリーダ識別部にID情報を送信して使用することを認識させ、ホストコンピュータの読み込みプログラム送信部からコードを読み込み可能とするプログラムを受信し、これから読み込み作業を行う部品がどの部品メーカのものであるかについての情報をホストコンピュータの部品メーカ受信部に送信し、ホストコンピュータのメーカデータ送信部から読み込み対象としている部品メーカ用のコードに関する部品メーカデータを受信して、部品の読み込みを行うことを特徴とするコードリーダを用いた部品認識方法。
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