JP2008013996A - ネット連結方法及びネット連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のネット接合方法では、接合用線材の破断、若しくは結び目が解けたり破断などにより、一挙にネット同士の接合が破綻することに繋がる。このため、一部が破綻した場合でもそれが全体に及ぶことになり、特にネットの張設力だけで法面の保護を図るネット保護工においては、致命的な欠陥となる。
【解決手段】 法面保護工において法面に被覆するネット同士を連結する方法であって、コイル状に成形した連結具を、連結する2つのネットの線材部に、端部から嵌め込んで回転させ螺旋状に通過させて内部に挿通させた状態に装着した後、該連結具の両端部を、それぞれ内部に挿通して反対側から引っ張り出して引張締結する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、法面保護工においてネット張設時におけるネット連結方法及びその連結具に関するものである。
山林や高台を切り崩して道路や住宅地などを造成する場合、平坦な土地と山林や高台との間に法面(傾斜面)ができる。このような法面は、地肌が露出したままだと崩落や落石などが発生する恐れがある。
例えば、従来より法面保護工として現場打ち法枠工がある。法枠工は、地山にアンカーを打ち込みネットを敷設した後、鉄筋を格子状に配筋し、設置した型枠にモルタルやコンクリートを吹き付けて、法面に格子状のコンクリート構造体を構築して法面を保護する工法である。また、法面の形状に沿って間知石などの石材やコンクリートブロックを積む多段式石積み(ブロック積み)工などがある。
ところが、コンクリート構造物の構築による法面を保護する工法は、緑化植生が困難であることや、景観を損なう問題を有することから、近時減少する傾向にある。また、高さが高く安全な勾配が確保できない法面では、法面全体を一度に切り出さないで、保護・補強を行いながら数回に分けて上から順番に切り出していく方法がとられる。このような場合、法枠工などコンクリート構造物を構築する工法では、工程が煩雑となり工期も極めて長くなるなどの問題も伴う。
このため、近時ではコンクリート構造物を構築することなくネットで法面を覆って保護する方法が広く普及している。ネット保護工においては、ネット自体に機械的強度を備えていることと、そのネットを法面に強固に保持する固定手段が必須の要件となる。
従来のネットとしては、主としてワイヤラスやワイヤメッシュなどの金属製ネットが使用されているが、錆や腐食が発生しやすく、部分切断や連続破網により法面保護工が崩壊する問題があった。このため、防錆を考慮して亜鉛メッキ処理、ペンキ塗装、ビニール被覆などの手段が施されている。また、特許文献1に記載されているようにジオネットなどの樹脂製のネットも利用されている。ネットの固定手段も、本文献1のように地中に打ち込んだアンカーボルトにナット・座板で挟み込んで法面上に固定する方法が一般的に行われている。
特開平9−302667号
このように、ネット保護工のみならず法面保護工においては、法面にネットを張設する場合が多く、通常、幅数メートルのネットを複数並べて敷設し、相互にワイヤやロープ等の接合用線材で接合していた。従来では、ネットの上端側で緊締した一本の接合用線材を重なったネットを縫うように通し、下端側で緊締する方法が一般的に行われていた。
ところが従来のネット接合方法では、接合用線材の破断、若しくは結び目が解けたり破断してしまうと、一挙にネット同士の接合が破綻することに繋がる。つまり、一部が破綻した場合でもそれが全体に及ぶことになり、特にネットの張設力だけで法面の保護を図るネット保護工においては、致命的な欠陥となる。しかも、従来の方法では、作業者が急勾配の斜面で親綱にぶら下がりながら接合用線材を縫い合わせていくが、この作業では斜面を上下に移動しながら行わなければならず、作業性が著しく低下する。
また、接合用線材は長尺で取り扱いが困難であることや、ネットの網目に順次縫い合わせていくためには、ネットと接合用線材の擦り合わせが避けられず、摩耗や擦り傷が発生しやすくなる要因となっていた。さらに、樹脂製ネットの場合には、通常この材質と同じか同等の樹脂製接合用線材が用いられるが、これらの組み合わせでは摩擦抵抗が大きく、より作業性が低下する問題があった。
そこで本発明者は上記課題に鑑み鋭意研究した結果、本発明を成し得たものであり、その特徴とするところは、法面保護工において法面に被覆するネット同士を連結する方法であって、コイル状に成形した連結具を、連結する2つのネットの線材部に、端部から嵌め込んで回転させ螺旋状に通過させて内部に挿通させた状態に装着した後、該連結具の両端部を、それぞれ内部に挿通して反対側から引っ張り出して引張締結することにある。
また、ネット連結具の発明にあっては、法面保護工において法面に被覆するネット同士を連結する部材であって、コイル状に成形しその一端側を内部に挿通させたことにある。
ここで、本明細書中でいう「コイル状」とは、いわゆる線材を螺旋形に巻回してバネ状に成形した形状をいう。コイル状に形成する線材としては、後述する樹脂製ネットと同様のプラスチック線材の他、金属製の単線やより線これらをプラスチックで被覆した線材などである。
コイル状に成形した連結具は、連結する2つのネットの線材部に外嵌する。その手段は、連結具の端部から2つのネットの線材部に嵌め込み、回転させることによって、該線材部を連結具の内部に挿通した状態に装着する。そして、連結具の両端部をそれぞれ内部に挿通し、反対側から引っ張り出して引張締結する。連結具の端部をその内部に通して締め付けることにより、緩むことなくネット同士を強固に連結することができる。
連結具は、長尺のコイル状に成形したものを適宜長さに切断したものを用いるが、現場で切断して装着したり、装着後に切断してもよい。コイルの径はネットの種類や連結具の材質等によって異なるが、一般的に内径が約10mm〜50mm程度で、3重乃至5重程度巻回したものであれば、端部を内部に挿通して反対側から引っ張り出しやすく、締め付け後の緩みも少なくなる。
連結具の端部は、直線状に成形しておくことで内部に挿通しやすくすることができる。また、装着後内部に挿通させた両端部を引っ張って締結することから、予め一端側を内部に挿通させておき、他端側からネットの線材部に装着するようにしてもよい。
「ネット」とは、上述したように法面保護工において法面に敷設する網状体をいう。ネットとしては、ワイヤラスなどの金属製ネットや樹脂製ネットなど特に限定するものではない。樹脂製ネットとして、例えばポリエステルやポリエチレンなどプラスチックモノフィラメントを編んで形成したり、網目状に成型した樹脂成型品や、多数の穴を備えた樹脂製筒状体から二軸延伸で成型したものなどがある。
本発明に係るネット連結方法は、コイル状に成形した連結具を、連結する2つのネットの線材部に回転させることによって装着し、内部に挿通した両端部を引っ張るだけで、緩みが生じることなく確実に締結することができる。しかも、本発明の連結方法は網目毎に多数締結するため、一ヶ所の締結が破綻しても他に及ぶことがなく、全体的な破綻を防止することができる。また、崩落の危険性が高いところを重点的に接合したり、張設力を高める箇所で接合できるなど現場の状況に応じて対応することができる。
特に、プラスチックモノフィラメントで編んだネットなど樹脂製ネットを、樹脂製の連結具で接合する場合、本発明方法によれば簡単確実に強固に緊締することが可能となる。
本発明は、連結する2つのネットの適宜箇所にコイル状に成形した連結具を装着し、該連結具の両端部を、それぞれ内部に挿通して反対側から引っ張り出して引張締結することにより前記課題を解決した。
図1は、ネット保護工の一実施例であり、法面保護用ネットNを法面Gに張設した状態を示している。本例のネットNは、約φ3mmのポリエステルモノフィラメントを対角線長さが約60mmの亀甲状に編んで形成したものである。ネットNを法面Gの適宜箇所に固定するため、該法面Gに多数のアンカーロッドAを地中に打ち込んでいる。アンカーロッドAの固定方法は、従来より一般的に行われている方法と同様に、1〜数mの深さに削孔してアンカーロッドAを挿通し、セメントミルクやモルタルを注入して固定している。固定されたアンカーロッドAに取り付けたネット固定装置A1によってネットNを挟持して法面Gに固定する。
本発明に係るネット連結方法は、ネットNを法面Gに敷設する場合において、所定幅のネットNを一部重複するように敷き並べ、重複した部分の適宜箇所で連結具1によって連結固定する方法である。連結具1は、図2(a)に示すようにネットNと同じ素材であるポリエステルモノフィラメントを約φ40mmのコイル状に成形したものである。この連結具1を、同図(b)のようにネットNの網目を構成する線材部2に端部から嵌め込み、回転させることによって螺旋状に通過させて、内部に2つのネットNの線材部2が挿通する状態に装着する。この状態で同図(c)のように連結具1の両端部をそれぞれ内部に通して、反対側から引っ張り出し、その方向に引張することで強固に締結することができる[同図(d)]。
通常、連結具1としては、長尺のコイル状に成形したものを所定の長さ(5重巻き程度)に切断し、これを複数用意して現場で順次緊締していく。このため、図3に示すように連結具1を長尺のまま現場に持ち込み、ネットNに装着してから切断して引張締結することも可能である。
連結具1としては、この他図4(a)のように両端部を直線状にして内部に挿通しやすくしたり、同図(b)のように一端側を予め内部に挿通させておけば、他端側から装着してその他端側を内部に挿通するだけでよい。
ネット保護工における法面にネットを張設した状態を示す正面図である。(実施例1) 本発明に係るネット連結方法の一実施例を示すもので、(a)は連結具の斜視図、(b)は連結具をネットに装着する状態を示す斜視図、(c)はネットに装着した連結具の両端部をそれぞれ内部に挿通した状態を示す斜視図、(d)は内部に挿通した両端部を引張して締結した状態を示す斜視図である。(実施例2) 本発明に係るネット連結方法の他の実施例を示す斜視図である。(実施例3) (a)は、本発明に係るネット連結方法に用いる連結具の他の実施例を示す斜視図、(b)は本発明に係るネット連結具の一実施例を示す斜視図である。(実施例4)
符号の説明
1 連結具
2 線材部
N ネット
G 法面
A アンカーロッド
A1 ネット固定具

Claims (5)

  1. 法面保護工において法面に被覆するネット同士を連結する方法であって、コイル状に成形した連結具を、連結する2つのネットの線材部に、端部から嵌め込んで回転させ螺旋状に通過させて内部に挿通させた状態に装着した後、該連結具の両端部を、それぞれ内部に挿通して反対側から引っ張り出して引張締結することを特徴とする法面保護工におけるネット連結方法。
  2. ネットはプラスチックモノフィラメントを亀甲状に編んで形成したものであり、連結具は該ネットと同じか同等の素材で形成した請求項1記載の法面保護工におけるネット連結方法。
  3. 連結具は長尺であり、一部を装着した後、残余部分を切断する請求項1又は2記載の法面保護工におけるネット連結方法。
  4. 連結具は、一端側を内部に挿通させた状態で、他端側からネットの線材部に装着する請求項1又は2記載の法面保護工におけるネット連結方法。
  5. 法面保護工において法面に被覆するネット同士を連結する部材であって、コイル状に成形しその一端側を内部に挿通させたことを特徴とする法面保護工におけるネット連結具。
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