JP2008013324A - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、簡易な操作でシート材分離手段が交換可能な構成であると同時に、画像形成装置本体の剛性を低下させることなく、かつ外観上にも優れた、シート材給送装置及び該シート材給送装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 シート材を給送する給送ローラ4と、給送ローラ4により給送されるシート材を一枚ずつ分離する分離手段とを備え、該分離手段が装置本体に着脱自在に構成されたシート材給送装置において、装置本体の使用時における底面に、前記分離手段を装置本体に着脱するための開口部30を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数積載されたシート材から1枚ずつシート材を給送するシート材給送装置及び、シート材給送装置を備えた画像形成装置に関する。
従来技術に係るシート材給送装置を備えた画像形成装置として、例えばレーザービームプリンタがある。図8は従来技術に係るシート材給送装置を備えたレーザービームプリンタの断面図である。以下、図8を参照して、従来技術に係るシート材給送装置、及び該シート材給送装置を備えた画像形成装置の構成を説明する。なお図8において、右側を装置の前面側(操作をするための正面側)、左側を装置の背面側とする。
図8に示すレーザービームプリンタには、シート材Pに画像を形成する為の画像形成手段として、トナーカートリッジ10と転写ローラ11が設けられている。トナーカートリッジ10には感光ドラム10aとトナー容器10bと帯電ローラ10cと現像スリーブ10dが備えられている。
画像形成時には、像担持体としての感光ドラム10aに当接しつつ、不図示の高圧電源から給電される帯電ローラ10cによって感光ドラム10aの表面上が一様に帯電される。そして、レーザー露光装置17から感光ドラム10aにレーザー光が照射され、感光ドラム10aの表面上をレーザー光が走査し、感光ドラム10aの表面上に静電潜像を形成する。一方、トナー容器10bにはトナーが充填されており、これらのトナーがトナー容器10bの開口部30に設けられた現像スリーブ10dによって帯電され、帯電したトナーが感光ドラム10aの表面上に供給される。
感光ドラム10aの表面上に供給されたトナーは、感光ドラム10aの表面上に形成された静電潜像に付着し、これにより静電潜像はトナー像として可視化される。そして可視化されたトナー像は、転写ローラ11によって、給送トレイ1から給送されたシート材P上に転写される。シート材上に転写されたトナー像は、定着加熱部材12と定着加圧ローラ13で加熱、加圧される事で、永久定着される。その後トナー像が定着したシート材Pは、排出ローラ14により装置外部へ排出され、排出トレイ15上に積載される。
ところで、このような画像形成過程において、給送トレイ1からシート材を給送する際にシート材が複数枚送り出される場合がある。その為、送り出された複数のシート材を1枚ずつに分離する為の分離手段をシート材給送装置に設ける必要がある。なお、シート材が複数枚送り出されることをこれ以降「重送」という。
そこで、以下、従来技術に係るシート材の分離手段について、図8、図10a、図10bを用いて説明する。図10aは従来技術に係るシート材の分離手段を装置本体の前面側からみた斜視図であり、図10bは従来技術に係るシート材の分離手段を装置本体の使用時における底面側から見た斜視図である。
図8に示すレーザービームプリンタでは、シート材の分離手段として、分離ユニット105が設けられている。さらに分離ユニット105は、分離パッド105aと、分離パッドアーム105bと、分離パッド加圧ばね105cと、分離アームホルダ105dを備えている。
分離パッド105aは、重送されてきた複数のシート材のうち、給送ローラ4に当接し
ていないシート材を給送ローラ4に当接しているシート材から分離するものである。分離パッドアーム105bは、その先端部に分離パッド105aを備え、円ボス105eを回動中心として給送ローラ4の方向に揺動する構成となっている。また、分離パッド加圧ばね105cは、分離アーム105bの先端を給送ローラ4の方向に揺動させる為の弾性部材である。分離アームホルダ105dは、分離パッド105aと、分離パッドアーム105bと、分離パッド加圧ばね105cを保持するものであり、装置枠体に固定される。
ここで、分離パッド105aには重送されてきた複数シート材を分離するための適正な大きさの摩擦力が必要である。その為、分離パッド105aには一般にゴム等、摩擦係数が大きな材質が用いられている。
しかしシート材を分離する際は、シート材と分離パッド105aとの間で摺擦が起こるので、シート材の分離を繰り返していくとやがて分離パッド105の表層部分が磨耗し、本来の分離性能が低下することになる。そこで、安定した分離性能を保持するためには、十分な分離性能を発揮できなくなった分離パッドを、新たな分離パッドに交換する必要がある。
さらに画像形成装置の実用面を考慮すると、装置本体から分離パッドを交換する際は、分離パッドはユーザー又はサービスマンが簡単に交換可能な構成にすることが望ましい。そこで従来技術に係るシート材の分離手段では、分離手段としての分離パッドユニット105が容易に交換可能な構成となっている。
従来技術に係るシート材の分離手段では、分離パッドユニット105を装置本体の背面側に露出するように配置し、装置本体の給送フレーム120にビス107で締結される構成となっている(図8、図10b参照)。
分離パッドユニット105を新たな分離パッドユニットと交換する場合は、ビス107をはずし、装置本体の背面側から分離パッドユニットを水平方向(図9における矢印B方向)にスライドさせ、抜き取る(図9参照)。その後、新しい分離パッドユニットを給送フレーム120にスライドさせて挿入し、装着する。
なお、上記従来技術に係るシート材の分離手段では、分離パッド105aは、分離パッドアーム105bに形成されたボス105eを中心に回動して給送ローラ4に付勢される構成であった。これに対して、分離パッドが給送ローラに対して上下方向にスライドして付勢するとともに、本体外観面から分離パッドユニットが交換可能な技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以上、説明したように、従来技術に係るシート材の分離手段は、装置本体の外観面に露出するように分離手段を設けることで、簡易な操作で分離手段を交換することが可能な構成となっていた。
特開2004−224485号公報
しかしながら、従来技術に係るシート材の分離手段には、以下に示す問題があった。
昨今の画像形成装置では、小型で安価な画像形成装置が要求されている。しかし、従来例または特許文献1で提案されているように、分離パッドユニット105を本体裏面から交換しつつ装置本体の高さ方向を小型化する為には、給送フレーム120から分離パッドユニット105の挿入部を切り欠く必要があった。
この切り欠き部の斜視図を図11に示す。図11に示すように給送フレーム120には、分離パッドユニット105(図12参照)を取り外して交換するための切り欠き部が形成されている。しかしこの切り欠き部を設けたことにより、給送フレーム120の左右下部120a及び120bがそれぞれ片持ち梁状態となり、装置本体の剛性が低下してしまうといった問題点が生じた。
装置本体の剛性が低下すると、分離部で生じる振動が顕著になり、この振動が装置本体の稼働音にも悪影響を及ぼす要因となる。さらには、分離パッドユニット105の構成部品が装置外観に露見してしまい、装置の外観上の問題点もある。
外観を向上させる為には、分離パッドユニット105を覆うカバー等の部品を設けることも考えられるが、新たに部材が増えてしまう為に製造コストが余計にかかり、ユーザーに対して安価な画像形成装置を提供する事が困難である。
そこで本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、簡易な操作でシート材分離手段が交換可能な構成であると同時に、画像形成装置本体の剛性を低下させることなく、かつ外観上にも優れた、シート材給送装置及び該シート材給送装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
シート材を給送する給送ローラと、
前記給送ローラにより給送されるシート材を一枚ずつ分離する分離手段とを備え、
該分離手段が装置本体に着脱自在に構成されたシート材給送装置において、
装置本体の使用時における底面に、前記分離手段を装置本体に着脱するための開口部が設けられていることを特徴とする。
本発明によると、簡易な操作でシート材分離手段が交換可能な構成であると同時に、画像形成装置本体の剛性を低下させることなく、かつ外観上にも優れた、シート材給送装置及び該シート材給送装置を備えた画像形成装置を提供することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに趣旨するものではない。
(第1の実施の形態)
以下に図1及至図5を用いて、本発明に係るシート材給送装置、及び画像形成装置の第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置を備えた画像形成装置で、シート材Pの搬送中の状態を示す。図2は分離手段としての分離パッドユニット5を画像形成装置から取り出す際の状態を示す。図3aは分離手段としての分離パッドユニット5が画像形成装置に装着された状態を装置の前面側から見た斜視図を示す。図3bは分離手段としての分離パッドユニット5が画像形成装置に装着された状態を、装置本体の使用時における装置底面側から見た斜視図を示す。図4は給送フレーム20の斜視図である。図5は分離手段としての分離パッドユニット5の斜視図を示している。なお、図1において、右側を装置の前面側、左側を装置の背面側とする。また、本実施形態において、「前面
」とは画像形成装置の使用時において、使用者が装置を操作する側の正面側をいい、「底面側」とは接地面側をいう。なお、「前面側」、「背面側」は説明の便宜上、本実施の形態では限定しているが、装置に応じて前面、背面は適宜設定されるため、これに限定されるものではない。
まず、本発明に係るシート材給送装置及び画像形成装置の動作概要について図1を用いて説明する。
シート材Pは給送トレイ1及び給送圧板3の上に積載される。シート材Pの搬送方向に対して直交する方向で、かつシート材搬送面に対して垂直な方向は、シート材幅規制板2によってガイドされる。なお、給送トレイ1は装置本体の前面側に折りたたみ収納が可能な構成となっている。
シート材Pを給送トレイ1及び給送圧板3の上に積載した後、不図示の制御部にプリント開始信号が入力されると、装置本体に設けられたモータ16が稼動する。そしてモータ16の稼動により、シート材がシート材搬送方向(矢印D方向)に搬送されるように、かつ画像形成動作が行われるように、給送ローラ4、搬送ローラ8、トナーカートリッジ10、定着加圧ローラ13、排出ローラ14は駆動される。
シート材Pを積載している給送圧板3は、その下面側を弾性体によって支持され、該弾性体から受ける力によって、給送ローラ4の方向に揺動する構成となっている。一方、給送圧板3に積載されているシート束は、シート束の最上位にあるシート材が給送ローラ4に当接され、最上位のシート材から順次給送される構成となっている。そして、最上位のシート材が給送されると、給送圧板3は下面側を支持する弾性体によって、給送ローラ4の方向へ押し上げられ、再び最上位のシート材が給送ローラ4に当接される状態になる。
そして、不図示の制御部に給送開始信号が入力されると、不図示の1回転制御手段により、給送ローラ4は1回転してシート材Pを給送する。この際、給送ローラ4に当接されるシート束の最上位のシート材に対して、給送ローラ4から摩擦力が働き、該摩擦力によって最上位のシート材が給送される。しかしながらこの際に複数のシート材が重送される場合があるので、シート材搬送装置には重送されたシート材を1枚ずつに分離する為の分離手段が備えられている。
本発明に係る画像形成装置及びシート材給送装置の第1の実施の形態では、シート材の分離手段として分離パッドユニット5が備えられている。分離パッドユニット5には、分離パッド5aと、分離パッドアーム5bと、分離パッド加圧ばね5cと、分離アームホルダ5dが備えられている。
分離パッド5aは、重送されてきた複数のシート材のうち、給送ローラ4に当接していないシート材を給送ローラ4に当接しているシート材から分離するものである。分離パッドアーム5bは、その先端部に分離パッド5aを備え、円ボス5eを回動中心として給送ローラ4の方向に揺動する構成となっている。また、分離パッド加圧ばね5cは、分離パッドアーム5b先端を給送ローラ4の方向に揺動させる為の弾性部材である。分離アームホルダ5dは、分離パッド5aと、分離パッドアーム5bと、分離パッド加圧ばね5cを保持するものであり、装置枠体に固定される。
なお、本発明の第1の実施の形態では、分離パッドアーム5bの回動中心である円ボス5eを、給送ローラ4と分離パッド5aの接触点(分離ニップ)よりも搬送方向上流に設けているが、回動中心である円ボス5eがこの接触点よりも下流側に設けられてもよい。
また、分離パッド加圧ばね5cは分離パッドアーム5bを給送ローラ4の方向へ揺動させるためのばねであり、分離パッドアーム5bと分離アームホルダ5dの間に設けられている。そして、分離アームホルダ5dは分離パッドアーム5bを回動自在に保持している。
次に、この分離パッドユニット5を画像形成装置から着脱する方法について説明する。
画像形成装置のフレームは、給送部付近に設けられる給送フレーム20と装置枠体19から構成され、各々モールド材で形成されている。すなわち、本実施の形態に係る画像形成装置では、給送ローラ4の組立性を向上させる為、画像形成装置を支持するフレームが、給送フレーム20とその他の装置枠体19とに分割されて互いにビス21を含む複数のビスで締結されている。
ただし、本実施の形態では、画像形成装置のフレームが給送フレーム20と装置枠体19で構成されているが、画像形成装置のフレームが一体構成であっても、また枠体各面がそれぞれ別のモールド部材で、その各々の枠体部材がビス等の手段で締結されている構成でも良い。なお、給送フレーム20は、給送ローラ4や分離パッドユニット5を保持しつつ画像形成装置の背面側で外観の一部を形成している。
この画像形成装置の使用時における底面で、かつ装置本体の側面側の外観を形成するフレーム以外の部分に、分離パッドユニット5を着脱する為の開口部30が設けられている。分離パッドユニット5は、装置本体の底面に装置本体の底面側の外観の一部を形成するように設けられ、分離パッド5aを交換する際には、装置本体の底面側に設けられた開口部30から、分離パッドユニット5を着脱する。
以下、分離パッドユニット5の交換方法をさらに詳しく説明する。
図3に示すように、分離パッドユニット5は、装置底面側にビス7で固定され、画像形成装置の底面側の外観の一部を形成する。さらに、分離パッドユニット5を構成する分離アームホルダ5dにボス5fが設けられており、ボス5fが装置枠体19に差し込まれている。これにより分離パッドアーム5bの回動中心として設けられた円ボス5eの上下方向の位置を、装置底面に対して位置決めすることが可能となる。なお、シート材の給送時には給送ローラ4が分離パッド5aに力を及ぼし、それに伴い分離パッドアーム5bが歪んで円ボス5eに図1中C方向の力が作用する。しかしながら、上記で示したように、ボス5fを装置枠体19に差し込んで回動中心である円ボス5eの上下方向の位置を装置底面に対して位置決めすることにより、円ボス5eの位置が上下方向に変動することを防ぐことが可能となった。
分離パッドユニット5を画像形成装置から外す場合は、まず、給送する給送トレイ1を装置本体の前面に折りたたみ、排出トレイ15を装置内に収納する。その後、装置前面側の側面を底にすると、折りたたまれた給送トレイ1は装置本体を支持する土台として機能する(図2参照)。なお、給送トレイ1を着脱自在とすれば、給送トレイ1を外した状態で装置前面側の側面を底として装置本体を支持する土台としてもよい。
その状態で、分離パッドユニット5と給送フレーム20を締結しているビス7をはずす。そして、分離パッドユニット5を図2に示す矢印A1方向に回転しつつ、分離パッドホルダ5dに設けられたボス5fを固定の装置枠体19から矢印A2方向に外す。なお、分離パッドユニット5を画像形成装置に装着する手順は、先に述べた手順と逆の手順である。
この様に第1の実施の形態では、画像形成装置の使用時における底面に分離手段としての分離パッドユニット5を着脱するための開口部30を設け、分離パッドユニット5を画像形成装置の底面部から交換可能にした。その結果、装置本体の背面側で外観の一部を形成する給送フレーム20に関して、分離パッドユニット5を交換するのに必要な切り欠き部を設ける必要がなく、給送フレーム20の剛性が向上して信頼性に優れた画像形成装置が提供可能となった。
また分離パッドユニット5の背面側を給送フレーム20で完全に覆う事が可能になるので、分離部で発生するシート材Pの摺擦音を低減する事が可能となる。さらに、分離パッドユニット5を構成する部品を、給送フレーム20で覆う事が可能となる為、外観の優れた画像形成装置を提供する事が可能となった。
なお第1の実施の形態においては、分離手段としてシート状の分離パッド5aを用いたが、シート材を分離する手段であれば、トルクリミッタが設けられたリタードローラ等の別構成でもよい。
以上の構成で、分離手段によって1枚ずつに分離されたシート材Pは、搬送ローラ8によって、転写ローラ11とトナーカートリッジ10とで構成される画像形成部へ搬送される。このトナーカートリッジ10には感光ドラム10aとトナー容器10bと帯電ローラ10cと現像スリーブ10dが備えられている。画像形成時には、像担持体としての感光ドラム10aに当接しつつ、不図示の高圧電源から給電される帯電ローラ10cによって感光ドラム10aの表面上が一様に帯電される。
そして、レーザー露光装置17から感光ドラム10aにレーザー光が照射され、感光ドラム10aの表面上をレーザー光が走査し、感光ドラム10aの表面上に静電潜像を形成する。ここで、レーザー露光装置17からレーザー光が照射されるタイミングは、シート材先端検知フラグ9に設けられた不図示のフォトセンサによって決定される。搬送ローラ8によってシート材が画像形成部に搬送される際、シート材がシート材先端検知フラグ9を倒す(図1参照)。その際、シート材先端検知フラグ9が回動することにより、前記フォトセンサがシート材Pの先端位置を検知し、タイミングを計ってレーザー露光装置17からレーザー光が照射される。そして、感光ドラム10aの表面上には静電潜像が形成される。
感光ドラム10aの表面上に供給されたトナーは、感光ドラム10aの表面上に形成された静電潜像に付着し、これにより静電潜像はトナー像として可視化される。そして可視化されたトナー像は、転写ローラ11によって、給送トレイ1から給送されたシート材P上に転写される。
トナー像が転写されたシート材Pは定着加熱部材12と定着加圧ローラ13で加熱、加圧される事で、シート材Pの表面上にトナー像が永久定着する。その後トナー像が定着したシート材Pは、排出ローラ14により装置外部へ排出され、排出トレイ15上に積載される。
(第2の実施の形態)
以下図6を用いて、第2の実施の形態について説明する。
図6は本発明に係る画像形成装置及びシート材給送装置の第2の実施の形態を示したものである。画像形成装置の動作概略及び分離パッド5の構成、交換方法については、第1の実施の形態と同じである為、割愛する。ここでは本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の特徴である、装置枠体の構成についてのみ詳しく説明する。
第1の実施の形態では、画像形成装置のフレームが給送フレーム20と装置枠体19から構成されていた。
第1の実施の形態で述べた様に、シート材の給送時には給送ローラ4が分離パッド5aに力を及ぼす。それに伴い分離パッドアーム5bが歪んで円ボス5eには図1中C方向の力が作用する。この力によって円ボス5eが上下方向に変動することを防ぐ為に、ボス5fを装置枠体19に差し込むことで円ボス5eの上下方向の位置を、装置底面に対して位置決めしている。
しかし、第1の実施の形態において、装置枠体19の強度が低い場合に、円ボス5eに図1中C方向の力が作用すると、それに伴って装置枠体19のうちボス5fを保持する部分が装置上方向に若干撓んでしまう場合があり得る。その結果、分離パッド5aがより水平に近い状態となり、期待された分離性能が発揮できないという場合がある。
そのような場合の対応策として、第2の実施の形態では、装置枠体19の底面部(図6の斜線部)を構成する底面構成部材19aに、剛性に優れた材料を用いている。
この底面構成部材19aの材料して、例えば鉄材を用いると好適である。ただし、一般に給送フレーム20に使用されるABS、HIPS、PC−ABS等のモールド材よりもより強度の優れた材質、例えば無機フィラー等で強化された剛性の優れたモールド材を用いて剛性を向上させても良い。
また、給送フレーム20に用いられているモールド材を装置枠体19の底面部に用いつつ、装置枠体19の底面部を部分的に剛性の優れた別部材で補強して、例えば装置枠体19に設けられたボス5fが挿入される孔部の剛性を向上させても良い。なお、別部材による補強方法としては、前記モールド材中に金属棒を一体成型したり、前記モールド材に金属板を固定したりする方法が好適例として挙げられる。
この様に第2の実施の形態では、第1の実施の形態における発明の効果に加え、画像形成装置底面を構成する装置枠体19の底面構成部材19aに、給送フレーム20よりも剛性に優れた材料を用いた事で、分離パッドユニット5の給送時の姿勢変化を低減させることが可能となった。これにより、さらに分離性能が優れた画像形成装置を提供する事が可能となる。
(第3の実施の形態)
以下、図7を用いて第3の実施の形態について説明する。
図7は第3の実施の形態に係る、シート材給送装置を備えた画像形成装置の概略断面図を示す。画像形成装置の動作概略、及び分離パッド5の構成、交換方法については、第1、第2の実施の形態と同じである為、割愛する。ここでは、防振、防音を目的として装置フレームと分離手段の間に弾性部材を設けた場合の構成について説明する。
第3の実施の形態では、第2の実施の形態に加えて、給送フレーム20と分離パッドユニット5との間に防振及び防音を目的とした弾性部材22を介在させた事を特徴としている。この弾性部材22は磨耗等で劣化する要因がなく経時的にあまり劣化しないので、弾性部材22を交換する必要が極めて少なく、弾性部材22は給送フレーム20に直接装着されている。仮に弾性部材22が何らかの要因で経時劣化してしまう材質の場合には、分離パッドユニット5側に弾性部材22を装着しても良い。
この様に第3の実施の形態では、第1の実施の形態、第2の実施の形態で示した効果に加え、防振及び防音を目的した上で、弾性部材22を給送フレーム20と分離パッドユニット5の間に介在させて設けた。これにより、分離部で生じるシート材Pと給送ローラ4及び分離パッド5aと給送ローラ4で生じる摺擦音、振動が低減する効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図を示す。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図で、分離パッドユニットをはずす際の状態を示す。 本発明の第1の実施の形態において、分離パッドユニット5単体が画像形成装置に装着されている時の前方から見た斜視図を示す。 本発明の第1の実施の形態において、分離パッドユニット5単体が画像形成装置に装着されている時の後方から見た斜視図を示す。 本発明の第1の実施の形態における給送フレームの背面側の外観を示す。 本発明の第1の実施の形態における分離パッドユニットの斜視図を示す。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図を示す。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図を示す。 従来技術に係る画像形成装置の概略断面図を示す。 従来技術に係る画像形成装置の概略断面図で、分離パッドユニットをはずす際の状態を示す。 従来技術に係る画像形成装置で、分離パッドユニット5単体が装置本体に装着されている時の前方から見た斜視図を示す。 従来技術に係る画像形成装置で、分離パッドユニット5単体が装置本体に装着されている時の後方から見た斜視図を示す。 従来技術に係る画像形成装置で、分離パッドユニットを外した時の給送フレーム背面側の外観を示す。 従来技術に係る画像形成装置で、分離パッドユニットの斜視図を示す。
符号の説明
1 給送トレイ
4 給送ローラ
5 分離パッドユニット(5a分離パッド、5b分離パッドアーム、5c分離パッド加圧
ばね、5d分離アームホルダ)
6 給送軸
7 ビス(給送フレーム20と分離パッドユニット5を締結)
8 搬送ローラ
10 トナーカートリッジ
11 転写ローラ
13 定着加圧ローラ
14 排出ローラ
15 排出トレイ
17 レーザー露光装置
19 装置枠体(19a底面構成部材)
20 給送フレーム
21 ビス(給送フレーム20と、装置枠体19を締結)
22 弾性部材
30 開口部

Claims (9)

  1. シート材を給送する給送ローラと、
    前記給送ローラにより給送されるシート材を一枚ずつ分離する分離手段とを備え、
    該分離手段が装置本体に着脱自在に構成されたシート材給送装置において、
    装置本体の使用時における底面に、前記分離手段を装置本体に着脱するための開口部が設けられていることを特徴とするシート材給送装置。
  2. 前記開口部は、装置本体の側面側の外観を形成するフレーム以外の部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  3. 前記分離手段は、
    前記給送ローラに対向して設けられ、重送されてきた複数シート材のうち、給送ローラに当接していないシート材を、給送ローラに当接しているシート材から分離する分離パッドと、
    前記分離パッドが先端に設けられ、揺動自在に構成された分離アームと、
    前記分離アームの先端を前記給送ローラ方向に揺動させる弾性部材と、
    前記分離パッド、前記分離アーム、及び前記弾性部材を保持する分離ホルダと、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート材給送装置。
  4. 装置本体における前記分離手段が配置される側面と反対側の側面が、装置本体を支える土台として利用可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  5. 装置本体における前記分離手段が配置される側面と反対側の側面に、装置本体に給送するシート材を積載するトレイが設けられており、該トレイは、折りたたみ可能に構成されており、かつ、折りたたまれた状態においては、該トレイが装置本体を支える土台として利用可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  6. 前記底面のうち、前記分離手段を支持する部分に、剛体からなる部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  7. 装置本体の側面側のフレームと前記分離手段の間に、吸音部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  8. 装置本体の側面側のフレームと前記分離手段の間に、防振部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート材給送装置と、
    該シート材給送装置から給送されるシート材に画像を形成する画像形成部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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