JP2005231851A - 給紙装置及びこれを使用した画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 搬送される記録紙をガイドする部材の記録紙摺動面の裏側に騒音吸収部材8を接着材9により取付け固定する。騒音吸収部材8の材質には発泡材を使用する。これにより、通紙時において記録紙から伝わる振動の伝播を抑え、記録紙が接触摺動する部材の振動を抑えるので、給紙搬送時において記録紙を介して発生する騒音を低減する。
【選択図】 図2
Description
しかし、摩擦を利用した分離手段を含む記録紙の搬送路では、記録紙等の振動が起きやすく、そこから騒音が発生するという問題があった。このような問題に対して、例えば特許文献1では、搬送ローラと分離部材との間の給紙通路に一部が突出する可撓性の弾性シートを備え、給紙時に生じる振動を弾性シートの屈撓動作により吸収するという技術を提案している。
そこで、本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、給紙時に記録紙から受ける振動を抑え、騒音発生を低減することができる給紙装置及びこれを使用した画像形成装置を提供することを目的とする。
摺動面の裏側とは、記録紙と接するガイド部材そのものの裏側のみならず、ガイド部材と接することによって振動や摺動音が伝わり易い近接部材の面も含むものである。つまり、摺動面の裏側とは、そこに騒音吸収部材を配置することによって、振動、摺動音の低減に効果を発揮する部位を示す。
また、請求項2に記載の発明では、前記騒音吸収部材は発泡材である給紙装置を主要な特徴とする。
また、請求項3に記載の発明では、全ての前記記録紙摺動面に対して前記騒音吸収部材を配設した給紙装置を主要な特徴とする。
また、請求項4に記載の発明では、前記記録紙摺動面の裏側の空間に剛性を向上させるためのリブを具設し、前記リブに隣接する空間に前記騒音吸収部材を配設した給紙装置を主要な特徴とする。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の給紙装置を備えた画像形成装置を主要な特徴とする。
また、請求項6に記載の発明では、前記騒音吸収部材は複数の騒音吸収部材を連結して構成した給紙装置を主要な特徴とする。
また、請求項7に記載の発明では、前記騒音吸収部材は両面テープによって連結した給紙装置を主要な特徴とする。
また、請求項8に記載の発明では、前記騒音吸収部材は両面テープ付きフィルム材によって連結した給紙装置を主要な特徴とする。
また、請求項9に記載の発明では、前記騒音吸収部材を両面テープによって貼り付けたときに、前記両面テープが底づきしていることを確認できるように前記両面テープの貼り付け面に孔を穿設した給紙装置を主要な特徴とする。
また、請求項10に記載の発明では、前記孔をドライバ等の工具が入る大きさに設定すると共に残りの貼り付け領域の部分が前記孔を境に対象形状となるような位置に前記孔を穿設した給紙装置を主要な特徴とする。
また、請求項11に記載の発明では、請求項6〜10のいずれかに記載の給紙装置を備えた画像形成装置を主要な特徴とする。
また、複数の小型の騒音吸収部材を連結して所定の大きさの騒音吸収部材を構成すれば、従来の加工法を採用することができるので、加工コストを低く抑えることが可能となる。
図2は図1の要部の拡大図である。図2に示すように、搬送される記録紙をガイドする部材20(或いはその近傍の振動が伝搬する部材)の記録紙摺動面の裏側20aに騒音吸収部材8を接着材9により取付け固定している。騒音吸収部材8の材質には発泡材を使用している。発泡材は安価で入手性も良く、製品への搭載に対する障害も少ない。騒音レベルを低下させる効果もある。
これにより、通紙時において記録紙から伝わる振動の伝播を抑え、記録紙が接触摺動する部材の振動を抑えるので、給紙搬送時において記録紙を介して発生する騒音を低減することができる。また、図中の空間内における騒音の増長効果も防ぐことが可能となり、記録紙摺動時の摺動音を低減することができる。なお、図中における接着材9は騒音吸収部材8の固定法の一例である。したがってこれに限定されることはなく、例えばスリット形状や溝などを設け、保持する方法であってもよい。
図3は全ての記録紙摺動面の裏側20aに対して騒音吸収部材10aを取付け固定した場合を示す。図に示すように、搬送される記録紙をガイドする部材の記録紙摺動面20aの裏側に相当する箱形状の空間全体に騒音吸収部材10aを充填配置することにより、振動伝播抑制の効果と、空間内の騒音増長抑制効果を更に上げ、記録紙摺動時の摺動音を低減することが可能になる。
図4は記録紙摺動面の裏側の空間に剛性を向上させるためのリブ11、12(例えば、複数枚の板が十字状にクロスする構造)を設け、リブ11、12に隣接する空間に騒音吸収部材を取付け固定する場合を示す。この例のように、大きな空間をリブ11、12で繋ぎ剛性を上げることで空間内の騒音増長を抑制することが可能となる。また、併せて騒音吸収部材を使用する際も、小さい騒音吸収部材で済む為、コストアップを抑えることができる。なお、リブで繋ぐだけで騒音値として効果があることは、確認済みである。
そのため、大型のブロック形状の騒音吸収部材8(主に発泡材)を詰めることになるが、発泡材を“ビク抜き”で抜ける限界は30mm厚程度であり、例えば80mm×50mm×60mm程度の、サイコロ状の騒音吸収部材(発泡材)は、“ビク抜き”での成型は不可能である。したがって、必然的に切削加工となってしまい、コストが高くなってしまう(ビク抜きの10〜20倍程度とも言われている)。
そこで、ここの例では、ビク抜きで安価に製作できる形状の小型の騒音吸収部材9aを複数用い、該当する空間を埋めてしまうことで同じ効果を得るようにしている。例として60mm厚さ部分を、20mm×3や15mm×4などに分割し、全てをビク抜きで成型することでトータルコストを抑えることができる。
図6は小型の騒音吸収部材9aを両面テープによって連結した場合を示す。小型の騒音吸収部材9aを個々に取付け固定するのは作業性が悪い。そこで、図に示すように両面テープ10で複数の小型の騒音吸収部材9aを連結し、貼り付け面への貼り付けもこの両面テープ10で行う。事前に連結化することにより、騒音吸収部材の固定作業が容易になる。また、貼り付け面側に特別な形状を設けることなく、取り付けることができる。
図8は騒音吸収部材を両面テープによって貼り付けたときに、両面テープが底づきしていることを確認できるように両面テープの貼り付け面に孔を穿設した場合を示す。図のように騒音吸収部材の貼り付け面が奥にある場合は貼り付け作業後の目視確認が難しいが、貼り付け面12aに孔13を穿設しているので、貼り付け終了後に裏側から両面テープの“底づき”を確認することができる。
図9は騒音吸収部材9aを両面テープによって貼り付けたときに、両面テープが底づきしていることを確認できるように両面テープの貼り付け面に穿設する孔13をドライバ等の工具14が入る大きさに設定すると共に残りの貼り付け領域の部分が孔を境に対象形状となるような位置に孔を穿設した例を示す。図示したように、貼り付ける騒音吸収部材の貼り付け領域に対してバランス良く孔13を開けることで、リサイクル(材料、部品問わず)時の異種材料分離を、ドライバなどの工具14を使うことによって、簡単に分離することが可能になる。
なお、上記各実施形態に係る給紙装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に適用することができる。
Claims (11)
- 画像記録用の記録紙を給紙搬送する給紙装置であって、
搬送される記録紙をガイドする部材の記録紙摺動面の裏側に記録紙摺動時の振動や摺動音を低減するための騒音吸収部材を備えたことを特徴とする給紙装置。 - 前記騒音吸収部材は発泡材であることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
- 全ての前記記録紙摺動面の裏側に対して前記騒音吸収部材を配設したことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
- 前記記録紙摺動面の裏側の空間に剛性を向上させるためのリブを配置し、前記リブに隣接する空間に前記騒音吸収部材を配設したことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記騒音吸収部材は複数の騒音吸収部材を連結して構成したことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
- 前記騒音吸収部材は両面テープによって連結したことを特徴とする請求項6記載の給紙装置。
- 前記騒音吸収部材は両面テープ付きフィルム材によって連結したことを特徴とする請求項6記載の給紙装置。
- 前記騒音吸収部材を両面テープによって貼り付けたときに、前記両面テープが底づきしていることを確認できるように前記両面テープの貼り付け面に孔を穿設したことを特徴とする請求項6記載の給紙装置。
- 前記孔をドライバ等の工具が入る大きさに設定すると共に残りの貼り付け領域の部分が前記孔を境に対象形状となるような位置に前記孔を穿設したことを特徴とする請求項9記載の給紙装置。
- 請求項6〜10のいずれかに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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