JP2004177836A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004177836A JP2004177836A JP2002346651A JP2002346651A JP2004177836A JP 2004177836 A JP2004177836 A JP 2004177836A JP 2002346651 A JP2002346651 A JP 2002346651A JP 2002346651 A JP2002346651 A JP 2002346651A JP 2004177836 A JP2004177836 A JP 2004177836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support member
- image forming
- forming apparatus
- function
- scanner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
Abstract
【課題】支持部材が破棄されることがなく、丸ごと回収して再生する際にもスキャナ部の変形を防止することができ、回収品質向上を図ることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】スキャナ部2と、このスキャナ部の下方に配設されたプリンタ部3とを有し、スキャナ部とプリンタ部との間に用紙を排紙してスタックするための排紙空間4を有し、支持構造部を持たない排紙空間4の4隅のうちの1隅にスキャナ部2を支持する支持部材5を設けた画像形成装置において、支持部材5は、スキャナ部を支持する機能のほかに、任意の部位に着脱可能に設けられて別の機能を発揮することが可能になっている。
【選択図】 図1
【解決手段】スキャナ部2と、このスキャナ部の下方に配設されたプリンタ部3とを有し、スキャナ部とプリンタ部との間に用紙を排紙してスタックするための排紙空間4を有し、支持構造部を持たない排紙空間4の4隅のうちの1隅にスキャナ部2を支持する支持部材5を設けた画像形成装置において、支持部材5は、スキャナ部を支持する機能のほかに、任意の部位に着脱可能に設けられて別の機能を発揮することが可能になっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、さらに詳しくはスキャナ部とプリンタ部との間に排紙空間を設けた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ部(画像読取装置)とプリンタ部(作像部)との間に排紙空間を設け、用紙をプリンタ部上面に排紙しスタックする、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置の一例としての複写機が提案されている(例えば、特許文献1)。このような複写機は、デジタル機の特性を活かしてプリンタ部とスキャナ部とを分離し、両者の間を排紙空間とすることにより排紙トレイが装置側面から張り出しておらず、省スペースを実現している。
【0003】
このような構造では複写機の運搬、輸送時の振動、落下等により、スキャナ部の重みやスキャナ部の上面にかかる加重により開放された面が倒れてしまい画像品質を劣化させると言った不具合が発生するため、輸送時はスキャナ部とプリンタ部との間に支持部材を入れてスキャナ部を支持することでスキャナ部や構造体の変形を防いでいる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−1608号公報(第2頁、図1,2,5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の複写機では、ユーザー先へ輸送した後に支持部材は複写機の設置者により外されて廃棄されてしまうことがあり、使用済みの複写機を丸ごと回収して再生する際に、運搬時におけるスキャナ部の変形を防止することができにくく、複写機の回収品質を落とすという問題があった。
【0006】
そこでこの発明は、前記のような従来のものが有する問題点を解決し、支持部材が破棄されることがなく、丸ごと回収して再生する際にもスキャナ部の変形を防止することができ、回収品質向上を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、スキャナ部と、このスキャナ部の下方に配設されたプリンタ部とを有し、前記スキャナ部とプリンタ部との間に用紙を排紙してスタックするための排紙空間を有し、該排紙空間の4隅のうちの1隅に前記スキャナ部を支持するための支持構造部を持たず、該支持構造部を持たない排紙空間の1隅における前記プリンタ部とスキャナ部の間にスキャナ部を支持する支持部材を設けた画像形成装置において、前記支持部材は、前記スキャナ部を支持する機能のほかに、任意の部位に着脱可能に設けられて別の機能を発揮することが可能になっていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、別の機能は、装置を動作させるときに必要な機能の少なくとも2つ以上の機能である。請求項3に記載の発明は、請求項2において、装置を動作させるときに必要な機能は、プリンタ部の側面に設けられ、装置を制御するプログラム上で動作させる機能の一部に使用される機能である。請求項4に記載の発明は、請求項3において、プリンタ部の側面に支持部材が嵌合する凹所が設けられ、該凹所に支持部材が嵌合したことを検知するセンサが設けられ、該センサの検知により装置が通常の動作状態になるように設定されている。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項2において、装置を動作させるときに必要な機能は、プリンタ部の上面に設けられ、搬送されてくる用紙をガイドする搬送ガイド機能の一部に使用される機能である。請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかにおいて、プリンタ部の上面に支持部材が嵌合する凹所が設けられ、該凹所に係合部が設けられ、該係合部に嵌合時に係合する係合部が前記支持部材に設けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0011】
[実施の形態1]
図1は、画像形成装置の一例としてのデジタル複写機の概略を示す斜視図、図2は、その複写機を別の機能として使用中の概略斜視図である。1は複写機で、スキャナ部2と、このスキャナ部の下方に配設されたプリンタ部3とを有している。スキャナ部2とプリンタ部3との間には用紙を排紙してスタックするための排紙空間4が設けられている。排紙空間4の4隅のうちの1隅にはスキャナ部2を支持するための支持構造部を持たず、該支持構造部を持たない排紙空間の1隅におけるプリンタ部3とスキャナ部2の間にはスキャナ部2を支持する支持部材5が着脱可能に設けられている。6はプリンタ部3の下方に設けられた給紙部である。
【0012】
図3に複写機1を正面から見た透視図を示すように、作像部としてのプリンタ部3及び一方の装置側部に設けられた壁部9内にはレジストローラ11、感光体12(OPC、φ30mm)、転写ローラ13、定着ユニット14、排紙コロ15等が配設されており、壁部9の排紙空間4側にはプリンタ部3からの排紙口16が設けられている。プリンタ部3の上面は、排紙カバー7によって排紙トレイが形成されている。排紙カバー7の端部には、支持部材5の取付時にその下端部を収容する凹所8が形成されている。
【0013】
装置背面側と排紙口16が設けられた装置側部とではスキャナ部3と本体構造体とがネジ等で固定締結されている。この実施形態の複写機1は、装置幅が550mm、排紙部の幅が436mmである。この複写機の使用最大用紙長さは432mm(ダブルレター)であり、用紙は排紙空間4の幅内でスタックされる。この実施形態では、排紙空間4の前面(装置前面)と左側面(図3において左側面)の2面が連続して開放されており、排紙カバー7上に排出された用紙が取出し易いよう構成されている。
【0014】
しかし、排紙空間4の2面が連続して開放された「片側片持ち支持」でスキャナ部2を支持しているため、運搬・輸送時に振動・衝撃等によりスキャナ部2やスキャナ部を支持する構造体が撓んで変形する恐れがある。そこで、補強部材として支持部材5が排紙空間4の角部近傍(排紙空間4の開放された2面の交差部の近傍)に、プリンタ部3の上面とスキャナ部2の下面とを結ぶように取付けられている。具体的には排紙カバー7の凹所8とスキャナ部2との間に、つっかい棒のように支持部材5が設けられる。
【0015】
支持部材5は図4に断面を示すように、片面が開口した箱型構造からなり、その長さ方向一端面に突起部5aが形成されている。突起部5aは図1に示すように、支持部材5の下端部が凹所8に収容されたときはスキャナ部2の下面の溝部(図示せず)に嵌め込み、これにより支持部材5がプリンタ部3とスキャナ部2の間でつっかい棒のような形で取り付けられ、輸送時におけるスキャナ部2及び本体構造体の変形を防止する補強部材として機能する。図4において、5bはネジ頭部を収容する凹部を有するネジ用貫通孔、5cはセンサ遮断リブである。
【0016】
支持部材5が輸送時に補強部材としてスキャナ部2を支持する機能を果たしているとき、支持部材5の上端側では左右方向(図3の左右方向)の位置決めが突起部5aで行われ、また支持部材5の下端側では装置前後方向(図1において図面に垂直な方向)の位置決めが凹所8によって行われる。支持部材5の下端側での左右方向(図3の左右方向)の位置決めは、図1に示すように右側の位置決めは凹所8によって行われるが、左側の位置決めが行われない。そこで、輸送時には、図1に示すように、支持部材5の下端部付近と装置本体とを接着テープ(図示せず)を用いて固定する。これにより、支持部材5が複写機1に固定的に取り付けられ、輸送時におけるスキャナ部2及び本体構造体の変形を防止することが可能となる。
【0017】
さらに、支持部材5は、図1〜5に示すように、輸送時にはスキャナ部2を支持する機能をもつが、複写機1を動作させるときには、支持部材5をプリンタ部3の側面である左カバー19の一部にして固定し、本体側に設けられている支持部材検知センサ21により支持部材5を検知することで、複写機が通常(正常)に動作するように設定されている。
【0018】
すなわち、左カバー19に支持部材嵌合用の長方形の凹所19aが所定深さで横向きに形成され、該凹所の底面に検知センサ21が設けられている。また、同底面にはネジ孔19bが形成されているとともに、凹所19aの一方側の奥側面には支持部材5の突起部5aが嵌め込んで係合する溝部19cが形成されている。支持部材5を凹所19aに嵌合して装着するには、突起部5aが凹所19aの溝部19cに嵌め込むように支持部材5を凹所19aに嵌合したうえ、貫通孔5bから図示しないネジを差し込んでネジ孔19bに螺合して固定する。正確に固定されると、支持部材5のリブ5cがセンサ21の光路を塞ぎ、これにより複写機1が通常の動作状態になる。通常の動作状態になるとは、図5に示すROMに組み込まれているプログラムが複写機1を通常のコピー動作が可能な状態にさせることである。
【0019】
図5は複写機1の制御部のブロック図、図6は複写機1の動作のフロー図を示す。図5において22は制御部CPUを示し、このCPU22には図示のように温度センサ、A/D、RAM、ROM、不揮発RAMが接続されている。CPU22には一方のI/0ポートを介してメインモータ、現像モータ、各種のクラッチ・ソレノイド等の補助部材、正逆回転可能な定着モータのドライバが接続され、かつ他方のI/0ポートを介して各部の状態を表示する表示部、定着ローラの温度センサ、ドアセンサ、支持部材検知センサ21、用紙搬送路中のジャム検知センサ、その他の各種センサ、定着モータの正転スイッチ、逆転スイッチ及び正逆繰返えしスイッチ、及び図示を省略した定着モータの回転エンコーダ等の各種の入力が接続されている。
【0020】
このようなものにおいて、支持部材5が凹所19aに未装着で支持部材検知センサ21が支持部材5を検知していないと判定されると、複写機1は通常のコピー動作状態とならず、駆動しないようにCPU22で制御される。支持部材5が凹所19aに装着され、支持部材検知センサ21が支持部材5を検知したと判定されると、通常のコピー動作が可能な状態になり、駆動がCPU22で制御される(図6)。
【0021】
[実施の形態2]
図7,8,9は実施形態2を示すもので、この複写機30においては、支持部材35は、輸送時はスキャナ部32とプリンタ部33を支持するように機能しているが、駆動が制御される動作時にはプリンタ部33の上部の排紙カバー27に形成された凹所27aに収まり搬送ガイドとしての機能を兼ね備えるようになっている。支持部材35の長手方向一端面には引っ掛け用の突起部35aが出ていて、輸送時の支持部材35として使用するときには、図7に示すようにスキャナ部32の下面の溝部(図示せず)に嵌め込む。このとき、支持部材35の下端部はプリンタ部33の凹所27aの端部に収まり、テープで固定される。
【0022】
支持部材35を凹所27aに嵌合して装着するには、突起部35aが凹所27aの奥側面に形成した溝部27cに嵌め込むように支持部材35を溝部27aに嵌合したうえ、前記実施の形態と同様に貫通孔35bから図示しないネジを差し込んでネジ孔27bに螺合して固定する。これにより複写機30が通常の動作状態にあるときに支持部材35は図8に示すように排紙のために排紙カバー27上に搬送されてくる用紙をガイドする搬送ガイドとしての機能を果たす。
【0023】
前記各実施の形態で示した装置を動作させるときに必要な機能はあくまでも好ましい一例を示したにすぎず、別の機能としてもよい。また、支持部材5,35や該支持部材が嵌合して装着される凹所19a,27a等の具体的な構成や位置なども任意であり、この発明は、その実施に際して特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内で種々の設計的な変更や修正ができることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、輸送時に用いる支持部材を別の機能も兼ね備えるようにしたので、従来のように輸送後支持部材が破棄されることがなくなり、丸ごと回収して再生する際にもスキャナ部の変形を防止することができ、回収品質向上を図ることができる。請求項2に記載の発明では、装置を動作させるときに必要な機能として使用できる。
【0025】
請求項3,4に記載の発明では、装置を動作させるときに必要な機能として、プリンタ部の側面でセンサにより本体側から支持部材を検知するようにし、この検知により装置が動作するようにすることで、輸送後破棄されることがなくなり、またユーザーが使用後、装置を回収して再生するときの回収品質向上につながる。
【0026】
請求項5に記載の発明では、装置を動作させるときに必要な機能として、搬送されてくる用紙をガイドする搬送ガイドの一部として使用することで、輸送後破棄されることがなくなり、またユーザーが使用後、装置を回収して再生するときの回収品質向上につながる。請求項6に記載の発明では、凹所に嵌合された支持部材の係合がしっかりとでき、支持部材の妄りな脱落を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1である、画像形成装置の一例としてのデジタル複写機の概略を示す斜視図である
【図2】同上の複写機を別の機能として使用中の概略斜視図である。
【図3】同上の複写機を正面から見た透視図である。
【図4】同上の複写機に使用される支持部材の断面図である。
【図5】同上の複写機の制御部のブロック図である。
【図6】同上の複写機の動作のフロー図である。
【図7】実施形態2である、デジタル複写機の概略を示す斜視図である。
【図8】同上の複写機を別の機能として使用中の概略斜視図である。
【図9】同上の複写機に使用される支持部材の断面図である。
【符号の説明】
1,30 複写機(画像形成装置)
2,32 スキャナ部
3,33 プリンタ部
4 排紙空間
5,35 支持部材
5a,35a 突起部
5b,35b ネジ用貫通孔
5c,35c センサ遮断リブ
6 給紙部
7,27 排紙カバー
8 凹所
19 左カバー
19a,27a 凹所
19b,27b ネジ孔
19c,27c 溝部
21 支持部材検知センサ
22 制御部CPU
27a 凹所
27b ネジ孔
27c 溝部
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、さらに詳しくはスキャナ部とプリンタ部との間に排紙空間を設けた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ部(画像読取装置)とプリンタ部(作像部)との間に排紙空間を設け、用紙をプリンタ部上面に排紙しスタックする、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置の一例としての複写機が提案されている(例えば、特許文献1)。このような複写機は、デジタル機の特性を活かしてプリンタ部とスキャナ部とを分離し、両者の間を排紙空間とすることにより排紙トレイが装置側面から張り出しておらず、省スペースを実現している。
【0003】
このような構造では複写機の運搬、輸送時の振動、落下等により、スキャナ部の重みやスキャナ部の上面にかかる加重により開放された面が倒れてしまい画像品質を劣化させると言った不具合が発生するため、輸送時はスキャナ部とプリンタ部との間に支持部材を入れてスキャナ部を支持することでスキャナ部や構造体の変形を防いでいる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−1608号公報(第2頁、図1,2,5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の複写機では、ユーザー先へ輸送した後に支持部材は複写機の設置者により外されて廃棄されてしまうことがあり、使用済みの複写機を丸ごと回収して再生する際に、運搬時におけるスキャナ部の変形を防止することができにくく、複写機の回収品質を落とすという問題があった。
【0006】
そこでこの発明は、前記のような従来のものが有する問題点を解決し、支持部材が破棄されることがなく、丸ごと回収して再生する際にもスキャナ部の変形を防止することができ、回収品質向上を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、スキャナ部と、このスキャナ部の下方に配設されたプリンタ部とを有し、前記スキャナ部とプリンタ部との間に用紙を排紙してスタックするための排紙空間を有し、該排紙空間の4隅のうちの1隅に前記スキャナ部を支持するための支持構造部を持たず、該支持構造部を持たない排紙空間の1隅における前記プリンタ部とスキャナ部の間にスキャナ部を支持する支持部材を設けた画像形成装置において、前記支持部材は、前記スキャナ部を支持する機能のほかに、任意の部位に着脱可能に設けられて別の機能を発揮することが可能になっていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、別の機能は、装置を動作させるときに必要な機能の少なくとも2つ以上の機能である。請求項3に記載の発明は、請求項2において、装置を動作させるときに必要な機能は、プリンタ部の側面に設けられ、装置を制御するプログラム上で動作させる機能の一部に使用される機能である。請求項4に記載の発明は、請求項3において、プリンタ部の側面に支持部材が嵌合する凹所が設けられ、該凹所に支持部材が嵌合したことを検知するセンサが設けられ、該センサの検知により装置が通常の動作状態になるように設定されている。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項2において、装置を動作させるときに必要な機能は、プリンタ部の上面に設けられ、搬送されてくる用紙をガイドする搬送ガイド機能の一部に使用される機能である。請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかにおいて、プリンタ部の上面に支持部材が嵌合する凹所が設けられ、該凹所に係合部が設けられ、該係合部に嵌合時に係合する係合部が前記支持部材に設けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0011】
[実施の形態1]
図1は、画像形成装置の一例としてのデジタル複写機の概略を示す斜視図、図2は、その複写機を別の機能として使用中の概略斜視図である。1は複写機で、スキャナ部2と、このスキャナ部の下方に配設されたプリンタ部3とを有している。スキャナ部2とプリンタ部3との間には用紙を排紙してスタックするための排紙空間4が設けられている。排紙空間4の4隅のうちの1隅にはスキャナ部2を支持するための支持構造部を持たず、該支持構造部を持たない排紙空間の1隅におけるプリンタ部3とスキャナ部2の間にはスキャナ部2を支持する支持部材5が着脱可能に設けられている。6はプリンタ部3の下方に設けられた給紙部である。
【0012】
図3に複写機1を正面から見た透視図を示すように、作像部としてのプリンタ部3及び一方の装置側部に設けられた壁部9内にはレジストローラ11、感光体12(OPC、φ30mm)、転写ローラ13、定着ユニット14、排紙コロ15等が配設されており、壁部9の排紙空間4側にはプリンタ部3からの排紙口16が設けられている。プリンタ部3の上面は、排紙カバー7によって排紙トレイが形成されている。排紙カバー7の端部には、支持部材5の取付時にその下端部を収容する凹所8が形成されている。
【0013】
装置背面側と排紙口16が設けられた装置側部とではスキャナ部3と本体構造体とがネジ等で固定締結されている。この実施形態の複写機1は、装置幅が550mm、排紙部の幅が436mmである。この複写機の使用最大用紙長さは432mm(ダブルレター)であり、用紙は排紙空間4の幅内でスタックされる。この実施形態では、排紙空間4の前面(装置前面)と左側面(図3において左側面)の2面が連続して開放されており、排紙カバー7上に排出された用紙が取出し易いよう構成されている。
【0014】
しかし、排紙空間4の2面が連続して開放された「片側片持ち支持」でスキャナ部2を支持しているため、運搬・輸送時に振動・衝撃等によりスキャナ部2やスキャナ部を支持する構造体が撓んで変形する恐れがある。そこで、補強部材として支持部材5が排紙空間4の角部近傍(排紙空間4の開放された2面の交差部の近傍)に、プリンタ部3の上面とスキャナ部2の下面とを結ぶように取付けられている。具体的には排紙カバー7の凹所8とスキャナ部2との間に、つっかい棒のように支持部材5が設けられる。
【0015】
支持部材5は図4に断面を示すように、片面が開口した箱型構造からなり、その長さ方向一端面に突起部5aが形成されている。突起部5aは図1に示すように、支持部材5の下端部が凹所8に収容されたときはスキャナ部2の下面の溝部(図示せず)に嵌め込み、これにより支持部材5がプリンタ部3とスキャナ部2の間でつっかい棒のような形で取り付けられ、輸送時におけるスキャナ部2及び本体構造体の変形を防止する補強部材として機能する。図4において、5bはネジ頭部を収容する凹部を有するネジ用貫通孔、5cはセンサ遮断リブである。
【0016】
支持部材5が輸送時に補強部材としてスキャナ部2を支持する機能を果たしているとき、支持部材5の上端側では左右方向(図3の左右方向)の位置決めが突起部5aで行われ、また支持部材5の下端側では装置前後方向(図1において図面に垂直な方向)の位置決めが凹所8によって行われる。支持部材5の下端側での左右方向(図3の左右方向)の位置決めは、図1に示すように右側の位置決めは凹所8によって行われるが、左側の位置決めが行われない。そこで、輸送時には、図1に示すように、支持部材5の下端部付近と装置本体とを接着テープ(図示せず)を用いて固定する。これにより、支持部材5が複写機1に固定的に取り付けられ、輸送時におけるスキャナ部2及び本体構造体の変形を防止することが可能となる。
【0017】
さらに、支持部材5は、図1〜5に示すように、輸送時にはスキャナ部2を支持する機能をもつが、複写機1を動作させるときには、支持部材5をプリンタ部3の側面である左カバー19の一部にして固定し、本体側に設けられている支持部材検知センサ21により支持部材5を検知することで、複写機が通常(正常)に動作するように設定されている。
【0018】
すなわち、左カバー19に支持部材嵌合用の長方形の凹所19aが所定深さで横向きに形成され、該凹所の底面に検知センサ21が設けられている。また、同底面にはネジ孔19bが形成されているとともに、凹所19aの一方側の奥側面には支持部材5の突起部5aが嵌め込んで係合する溝部19cが形成されている。支持部材5を凹所19aに嵌合して装着するには、突起部5aが凹所19aの溝部19cに嵌め込むように支持部材5を凹所19aに嵌合したうえ、貫通孔5bから図示しないネジを差し込んでネジ孔19bに螺合して固定する。正確に固定されると、支持部材5のリブ5cがセンサ21の光路を塞ぎ、これにより複写機1が通常の動作状態になる。通常の動作状態になるとは、図5に示すROMに組み込まれているプログラムが複写機1を通常のコピー動作が可能な状態にさせることである。
【0019】
図5は複写機1の制御部のブロック図、図6は複写機1の動作のフロー図を示す。図5において22は制御部CPUを示し、このCPU22には図示のように温度センサ、A/D、RAM、ROM、不揮発RAMが接続されている。CPU22には一方のI/0ポートを介してメインモータ、現像モータ、各種のクラッチ・ソレノイド等の補助部材、正逆回転可能な定着モータのドライバが接続され、かつ他方のI/0ポートを介して各部の状態を表示する表示部、定着ローラの温度センサ、ドアセンサ、支持部材検知センサ21、用紙搬送路中のジャム検知センサ、その他の各種センサ、定着モータの正転スイッチ、逆転スイッチ及び正逆繰返えしスイッチ、及び図示を省略した定着モータの回転エンコーダ等の各種の入力が接続されている。
【0020】
このようなものにおいて、支持部材5が凹所19aに未装着で支持部材検知センサ21が支持部材5を検知していないと判定されると、複写機1は通常のコピー動作状態とならず、駆動しないようにCPU22で制御される。支持部材5が凹所19aに装着され、支持部材検知センサ21が支持部材5を検知したと判定されると、通常のコピー動作が可能な状態になり、駆動がCPU22で制御される(図6)。
【0021】
[実施の形態2]
図7,8,9は実施形態2を示すもので、この複写機30においては、支持部材35は、輸送時はスキャナ部32とプリンタ部33を支持するように機能しているが、駆動が制御される動作時にはプリンタ部33の上部の排紙カバー27に形成された凹所27aに収まり搬送ガイドとしての機能を兼ね備えるようになっている。支持部材35の長手方向一端面には引っ掛け用の突起部35aが出ていて、輸送時の支持部材35として使用するときには、図7に示すようにスキャナ部32の下面の溝部(図示せず)に嵌め込む。このとき、支持部材35の下端部はプリンタ部33の凹所27aの端部に収まり、テープで固定される。
【0022】
支持部材35を凹所27aに嵌合して装着するには、突起部35aが凹所27aの奥側面に形成した溝部27cに嵌め込むように支持部材35を溝部27aに嵌合したうえ、前記実施の形態と同様に貫通孔35bから図示しないネジを差し込んでネジ孔27bに螺合して固定する。これにより複写機30が通常の動作状態にあるときに支持部材35は図8に示すように排紙のために排紙カバー27上に搬送されてくる用紙をガイドする搬送ガイドとしての機能を果たす。
【0023】
前記各実施の形態で示した装置を動作させるときに必要な機能はあくまでも好ましい一例を示したにすぎず、別の機能としてもよい。また、支持部材5,35や該支持部材が嵌合して装着される凹所19a,27a等の具体的な構成や位置なども任意であり、この発明は、その実施に際して特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内で種々の設計的な変更や修正ができることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、輸送時に用いる支持部材を別の機能も兼ね備えるようにしたので、従来のように輸送後支持部材が破棄されることがなくなり、丸ごと回収して再生する際にもスキャナ部の変形を防止することができ、回収品質向上を図ることができる。請求項2に記載の発明では、装置を動作させるときに必要な機能として使用できる。
【0025】
請求項3,4に記載の発明では、装置を動作させるときに必要な機能として、プリンタ部の側面でセンサにより本体側から支持部材を検知するようにし、この検知により装置が動作するようにすることで、輸送後破棄されることがなくなり、またユーザーが使用後、装置を回収して再生するときの回収品質向上につながる。
【0026】
請求項5に記載の発明では、装置を動作させるときに必要な機能として、搬送されてくる用紙をガイドする搬送ガイドの一部として使用することで、輸送後破棄されることがなくなり、またユーザーが使用後、装置を回収して再生するときの回収品質向上につながる。請求項6に記載の発明では、凹所に嵌合された支持部材の係合がしっかりとでき、支持部材の妄りな脱落を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1である、画像形成装置の一例としてのデジタル複写機の概略を示す斜視図である
【図2】同上の複写機を別の機能として使用中の概略斜視図である。
【図3】同上の複写機を正面から見た透視図である。
【図4】同上の複写機に使用される支持部材の断面図である。
【図5】同上の複写機の制御部のブロック図である。
【図6】同上の複写機の動作のフロー図である。
【図7】実施形態2である、デジタル複写機の概略を示す斜視図である。
【図8】同上の複写機を別の機能として使用中の概略斜視図である。
【図9】同上の複写機に使用される支持部材の断面図である。
【符号の説明】
1,30 複写機(画像形成装置)
2,32 スキャナ部
3,33 プリンタ部
4 排紙空間
5,35 支持部材
5a,35a 突起部
5b,35b ネジ用貫通孔
5c,35c センサ遮断リブ
6 給紙部
7,27 排紙カバー
8 凹所
19 左カバー
19a,27a 凹所
19b,27b ネジ孔
19c,27c 溝部
21 支持部材検知センサ
22 制御部CPU
27a 凹所
27b ネジ孔
27c 溝部
Claims (6)
- スキャナ部と、このスキャナ部の下方に配設されたプリンタ部とを有し、前記スキャナ部とプリンタ部との間に用紙を排紙してスタックするための排紙空間を有し、該排紙空間の4隅のうちの1隅に前記スキャナ部を支持するための支持構造部を持たず、該支持構造部を持たない排紙空間の1隅における前記プリンタ部とスキャナ部の間にスキャナ部を支持する支持部材を設けた画像形成装置において、
前記支持部材は、前記スキャナ部を支持する機能のほかに、任意の部位に着脱可能に設けられて別の機能を発揮することが可能になっていることを特徴とする画像形成装置。 - 別の機能は、装置を動作させるときに必要な機能の少なくとも2つ以上の機能である請求項1記載の画像形成装置。
- 装置を動作させるときに必要な機能は、プリンタ部の側面に設けられ、装置を制御するプログラム上で動作させる機能の一部に使用される機能である請求項2記載の画像形成装置。
- プリンタ部の側面に支持部材が嵌合する凹所が設けられ、該凹所に支持部材が嵌合したことを検知するセンサが設けられ、該センサの検知により装置が通常の動作状態になるように設定されている請求項3記載の画像形成装置。
- 装置を動作させるときに必要な機能は、プリンタ部の上面に設けられ、搬送されてくる用紙をガイドする搬送ガイド機能の一部に使用される機能である請求項2記載の画像形成装置。
- プリンタ部の上面に支持部材が嵌合する凹所が設けられ、該凹所に係合部が設けられ、該係合部に嵌合時に係合する係合部が前記支持部材に設けられている請求項3ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002346651A JP2004177836A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002346651A JP2004177836A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004177836A true JP2004177836A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32707464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002346651A Withdrawn JP2004177836A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004177836A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007065070A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成装置の設置方法 |
US7418219B2 (en) * | 2005-06-27 | 2008-08-26 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image forming apparatus including support member to maintain interval between eject tray and image reading device |
CN100451851C (zh) * | 2005-02-16 | 2009-01-14 | 富士施乐株式会社 | 成像设备 |
JP2012078521A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Kyocera Mita Corp | 画像読取部支持機構及びこの画像読取部支持機構を備える画像形成装置 |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002346651A patent/JP2004177836A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100451851C (zh) * | 2005-02-16 | 2009-01-14 | 富士施乐株式会社 | 成像设备 |
US7418219B2 (en) * | 2005-06-27 | 2008-08-26 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image forming apparatus including support member to maintain interval between eject tray and image reading device |
JP2007065070A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成装置の設置方法 |
JP4666307B2 (ja) * | 2005-08-29 | 2011-04-06 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2012078521A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Kyocera Mita Corp | 画像読取部支持機構及びこの画像読取部支持機構を備える画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3938150B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006036432A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009242100A (ja) | シート搬送装置及び画像記録装置 | |
JP2006062775A (ja) | 給紙カセット装置及びそれを備えた画像記録装置 | |
JP2004177836A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4168081B1 (ja) | 画像形成装置および排紙トレイ | |
JP2009006580A (ja) | 画像記録装置及び判定方法 | |
JP4729357B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JP5127493B2 (ja) | 画像形成装置の用紙搬送装置、用紙搬送方法および用紙搬送プログラム | |
JP4680830B2 (ja) | 電子部品の取付構造及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP3896375B2 (ja) | 画像形成装置 | |
KR100799376B1 (ko) | 시트 반송 장치, 화상 판독 장치 및 화상 판독 형성 장치 | |
JP4580750B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2019018513A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3950885B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010175722A (ja) | シート処理装置と画像形成装置 | |
US11623463B2 (en) | Recording apparatus | |
JP2005252892A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6936724B2 (ja) | 原稿送り装置、画像読取装置および画像形成装置 | |
JP2023015494A (ja) | シート搬送装置、画像形成装置 | |
JP2021160878A (ja) | 印刷装置 | |
JP2005306517A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007168910A (ja) | 給紙装置およびこの給紙装置が適用された画像形成装置 | |
JP2004009404A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP5177509B2 (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |