JP2008012640A - ブラッシング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動ローラ28の回転力は、駆動側接触面29を従動ローラ15の従動側接触面18に接触させることによって従動ローラ15に伝達され、従動ローラ15に伝達された回転力はワークテーブル12に伝えられる。ベルトやチェーンなどの伸び変形が懸念される回転力伝達手段を介在させるのではなく、駆動ローラ28と従動ローラ15を直接接触させるようにしたので、回転力の伝達機能が損なわれる虞がない。また、金属製の駆動側接触面29の凹凸部30が弾性を有する従動側接触面18に食い込むので、回転力が確実に伝達される。
【選択図】図1
Description
ワークテーブルに回転力を伝達する手段として、ワークテーブルに設けたプーリを無端状のベルトに係合させ、このベルトを循環走行させることによって、プーリとともにワークテーブルを回転駆動するようになっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ワークテーブルに対して確実に回転力を伝達できるようにすることを目的とする。
ベルトやチェーンなどの伸び変形が懸念される回転力伝達手段を介在させるのではなく、駆動ローラと従動ローラを直接接触させるようにしたので、回転力の伝達機能が損なわれる虞がない。また、金属製の接触面の凹凸部が弾性変形可能な接触面に食い込むので、回転力が確実に伝達される。
付勢手段により、駆動側接触面を従動側接触面に対して弾性的に押圧するようにしたので、金属製の接触面の凹凸部を弾性変形可能な接触面に対して確実に食い込ませることができる。
弾性変形可能な接触面は、金属製の接触面との接触によって摩耗する虞があるため、この従動側接触面の摩耗に起因して両ローラの間でスリップが生じることが懸念される。しかし、本発明では、駆動ローラを従動ローラに対して接近する方向へ移動させることができるので、弾性変形可能な接触面が摩耗しても、駆動ローラを従動ローラ側へ接近させることによって、駆動側接触面を従動側接触面に確実に接触させることができる。
また、インデックステーブルの回転移動に伴って従動ローラがブラッシング位置に達したときに、従動ローラが駆動ローラに対してオフセット衝突するように当接した場合、弾性変形可能な接触面が急激に摩滅する虞があるが、本発明では、従動ローラをブラッシング位置へ移動させるときに、予め駆動ローラを退避させておけば、ローラ同士の衝突を回避することができる。
検知手段によって駆動ローラの位置を検出することにより、駆動ローラの位置を適正に制御でき、これにより、駆動側接触面と従動側接触面とを適正な圧力で接触させることができる。
駆動ギヤと従動ギヤの係合により、1つの従動ローラの回転力を複数のワークテーブルに伝達することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態のブラッシング装置は、インデックスモータ10により上下方向の回転軸(図示せず)を中心として間欠的に回転する円形のインデックステーブル11と、インデックステーブル11に設けられた4つのワークテーブル12と、ワークテーブル12に回転力を伝達する駆動機構20と、ワークテーブル12の上面に載置したワーク(図示せず)の表面をブラッシングするためのブラッシング機構35とを備えている。
架台21には、インデックステーブル11の回転中心に向かって水平にロッド23を突出させたエアシリンダ22と、ロッド23と平行をなす一対のガイドバー24とが固定されている。エアシリンダ22は、本発明の付勢手段及び移動機構として機能する。ガイドバー24にはスライダ25が水平移動可能に支持され、このスライダ25にはロッド23の突出端が一体に移動するように連結されている。スライダ25の上面には、出力軸27をインデックステーブル11の回転中心軸と平行に上向きに突出させた駆動モータ26が固定されている。
予め、駆動ローラ28は従動ローラ15と非接触となる退避位置で待機している。このとき、図6に示すように、第1検知片34aが第1センサ32aよりも図の右方にずれた位置にあるとともに、第2検知片34bが第2センサ32bと対応する位置にあり、第1センサ32aは、第1検知片34aが第1センサ32aから離れた位置にあることを検出するとともに、第2センサ32bは、第2検知片34bが第2センサ32bに接近した位置にあることを検出している。また、駆動ローラ28は駆動モータ26により回転した状態となっている。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図8を参照して説明する。インデックステーブル11には、4対(図8では1対のみをあらわす)のワークテーブル40が周方向において90°のピッチで配置されている。対をなすワークテーブル40は周方向に接近して並ぶように配置されている。各ワークテーブル40には、夫々、個別に従動ギヤ42が一体回転するように固着されている。また、インデックステーブル11には、4つの駆動ギヤ43が4対のワークテーブル40と対応するように設けられており、各駆動ギヤ43が、夫々、対をなす2つの従動ギヤ42に係合している。また、駆動ギヤ43には、実施形態1と同様の構成になる従動ローラ44が一体回転するように固着されている。さらに、インデックステーブル11の近傍には、上記実施形態1と同じ構成になる1つの駆動ローラ45が配置されている。4対のワークテーブル40のうち駆動ローラ45と対応する1対のワークテーブル40に対して、駆動ローラ45からの回転力が伝達されるようになっている。
本実施形態2では、駆動ギヤ43と従動ギヤ42の係合により、1つの駆動ローラ45(従動ローラ44)の回転力を複数のワークテーブル40に同時に伝達することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)駆動側接触面の凹凸部は、軸線方向と平行に連続して延びるリブと溝とを周方向において交互に配置した形態のセレーションに限らず、螺旋方向に連続して延びるリブと溝とを周方向において交互に配置した形態のセレーションや、軸線方向において分断した凸部と凹部を格子状に配置した形態でもよい。
(2)駆動ローラは、常時回転させずに、従動ローラと接触しているときにのみ回転するようにしてもよい。
(3)駆動ローラは、従動ローラに対して接近・離間方向に移動せず、常に一定の位置に配置されていてもよい。
(4)駆動ローラを固定し、インデックステーブル側(従動ローラ)を駆動ローラに対して接近・離間するように移動させてもよい。
(5)従動側接触面の材料としては、ウレタン樹脂以外の弾性変形可能な合成樹脂でもよく、ゴムでもよい。
(6)駆動ローラと従動ローラが接触しているときに、駆動ローラ側から従動ローラ側へ径方向の弾性押圧力を付与しないようにしてもよい。
(7)駆動ローラを従動ローラ側へ弾性的に押圧する手段としては、空気圧を利用したエアシリンダに限らず、スプリングを用いてもよい。
(8)上記実施形態1では1つのインデックステーブルに4つのワークテーブルを設けたが、1つのインデックステーブルに設けるワークテーブルの数は、3つ以下でも5つ以上でもよい。
(9)上記実施形態2では1つのインデックステーブルに4対(8つ)のワークテーブルを設けたが、1つのインデックステーブルに設けるワークテーブルの対数は、3対以下でも5対以上でもよい。
(10)上記実施形態1では複数のワークテーブルのうち1つのワークテーブルに載置されているワークのみをブラッシングするようにしたが、本発明は、複数のワークテーブルに載置されているワークに対して同時にブラッシングを行うものに適用できる。この場合、ブラッシングの対象となる各ワークテーブルに対して、夫々、個別に駆動ローラを配置すればよい。
(11)上記実施形態2では複数対のワークテーブルのうち一対のワークテーブルに載置されているワークのみをブラッシングするようにしたが、本発明は、複数対のワークテーブルに載置されているワークに対して同時にブラッシングを行うものに適用できる。この場合、ブラッシングの対象となる各ワークテーブル対に対して、夫々、個別に駆動ローラを配置すればよい。
(12)実施形態2では、1つの従動ローラから2つのワークテーブルへ回転力を付与するようにしたが、本発明によれば、1つの従動ローラから3つ以上のワークテーブルへ回転力を付与するようにしてもよい。
(13)実施形態2において、1つのワークテーブルに対して同軸状に従動ローラを固着し、対をなす従動ローラに対して1つの駆動ローラを接触させてもよい。
(14)上記実施形態1,2では、従動側接触面を弾性変形可能にするとともに駆動側接触面を金属製としたが、駆動側接触面を弾性変形可能にするとともに、従動側接触面を金属製とし、この従動側接触面に凹凸部を形成してもよい。
12…ワークテーブル
15…従動ローラ
18…従動側接触面
22…エアシリンダ(付勢手段、移動手段)
28…駆動ローラ
29…駆動側接触面
30…凹凸部
31…検知手段
35…ブラッシング機構
42…従動ギヤ
43…駆動ギヤ
44…従動ローラ
45…駆動ローラ
46…ブラッシング機構
Claims (5)
- 上下方向の回転軸を中心として間欠的に回転するインデックステーブルと、
前記インデックステーブルにおける回転中心から偏心した位置に相対回転可能に設けたワークテーブルと、
前記ワークテーブルに載置されているワークに対してブラッシングを行うブラッシング機構と、
外周面が従動側接触面となっていて、前記ワークテーブルに対して回転力を付与する従動ローラと、
外周面の駆動側接触面を前記従動側接触面に接触させることで、前記従動ローラに回転力を伝達する駆動ローラとを備えており、
前記従動側接触面と前記駆動側接触面のうちいずれか一方の接触面が、弾性変形可能な材料からなり、
前記従動側接触面と前記駆動側接触面のうち他方の接触面が金属材料からなるとともに、この金属製の接触面に凹凸部が形成されていることを特徴とするブラッシング装置。 - 前記駆動ローラに対し、前記駆動側接触面が前記従動側接触面に押圧される方向への付勢力を付与する付勢手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のブラッシング装置。
- 前記駆動ローラを前記従動ローラに対して接近・離間する方向へ移動させる移動手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のブラッシング装置。
- 前記従動ローラに対する前記駆動ローラの位置を検知する検知手段を備えていることを特徴とする請求項3記載のブラッシング装置。
- 前記インデックステーブルには複数の前記ワークテーブルが設けられ、
前記複数のワークテーブルには、夫々、個別に従動ギヤが一体回転可能に設けられ、
前記従動ローラには、駆動ギヤが一体回転可能に設けられ、
前記駆動ギヤが複数の前記従動ギヤに係合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のブラッシング装置。
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