JP2008012498A - 排ガス処理方法及び排ガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理方法及び排ガス処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008012498A
JP2008012498A JP2006189185A JP2006189185A JP2008012498A JP 2008012498 A JP2008012498 A JP 2008012498A JP 2006189185 A JP2006189185 A JP 2006189185A JP 2006189185 A JP2006189185 A JP 2006189185A JP 2008012498 A JP2008012498 A JP 2008012498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
path
gas treatment
drug
medicine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006189185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5279991B2 (ja
Inventor
Tomoyo Inoue
智代 井上
Masaaki Kurata
昌明 倉田
Ryoji Samejima
良二 鮫島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takuma Co Ltd filed Critical Takuma Co Ltd
Priority to JP2006189185A priority Critical patent/JP5279991B2/ja
Publication of JP2008012498A publication Critical patent/JP2008012498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5279991B2 publication Critical patent/JP5279991B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】本発明は、特別な反応助剤を用いずに、かつバグフィルタの通風抵抗を低減することができる排ガス処理方法及び排ガス処理装置の提供を目的とする。
【解決手段】排ガス中の酸性ガス成分を中和処理するための薬剤を排ガス中に導入し、集塵手段により排ガス中の飛灰および/又は反応生成物を処理する排ガス処理方法であって、所定の粒径範囲に粉砕した薬剤と未粉砕の薬剤とを集塵手段の上流側に導入することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は排ガス処理方法と排ガス処理装置に関し、詳しくは、ゴミ焼却時などに発生する排ガス中の酸性ガス成分の無害化処理を乾式で行う排ガス処理方法と排ガス処理装置に関する。
ゴミ焼却処理施設などにおいて設けられている排ガス処理設備は、焼却によって生じる排ガスに、HCl,SOxなどの酸性ガスからなる有害成分が含まれているため、これらを除去してから大気に放出するようにしている。
このような排ガス処理設備として、例えば、乾式法では焼却炉から排出された排ガスは、減温塔あるいは節炭器に導入されてから、バグフィルタ等からなる集塵機にダクトを経由して供給され、その途中で単体あるいは2種類以上の混合物からなる薬剤が吹き込まれて、酸性ガス成分を中和・除去すると共に、飛灰などが取り除かれて清浄化され、煙突から大気に放出される。
例えば、ゴミ焼却施設や灰溶融施設における排ガス処理において、バグフィルタによる集塵設備を有し、この集塵設備の入り口側で、中和剤(アルカリ剤、消石灰等)と反応助剤(ケイ素、アルミニウムが主成分)とが一緒に供給される構成のものが公知である(特許文献1参照)。この処理方法では、中和剤は排ガス中の酸性成分を中和するために投入される。反応助剤はバグフィルタのフィルタ上の圧力損失の上昇を抑制するとともに、酸性ガスの除去効率を高めるために投入される。
また、薬剤として重曹を用い、この薬剤貯槽から所定量だけ供給できるように定量供給機を設置し、次いで、定量供給された重曹を粉砕機によって微粉砕し、吸引ファンあるいはブロワにより、空気と共に集塵機の上流側の排ガス経路であるダクトに吹き込む構成が公知である。この公知の構成によれば、排ガス経路に導入する直前で、重曹を微細粉処理することで、薬剤貯槽内での重曹のブリッジ形成を無くし、かつ高い中和処理性能を発揮できるものである。
さらには、排ガスの酸性ガス成分の中和処理に際して、薬剤(重曹)供給量の変動に対しても比較的均一な薬剤を吹き込み、反応効率の良い中和処理が可能な排ガス処理方法及びその設備として、集塵手段の上流側に薬剤の導入を行うと共に、この導入の直前に、薬剤(重曹)の粒度調整(平均粒径を10〜50μmに調整)を行いつつ粉砕するように構成した排ガス処理方法及びその設備が公知である(特許文献2参照)。
特開2004−216303号公報(請求項1、段落番号0019) 特開2003−200020号公報(請求項1)
しかしながら、上記特許文献1の排ガス処理方法では、中和剤(消石灰)と反応助剤を同時に用いないと安定運転および所望の性能(中和処理性能)を発揮しえない。一方、上記特許文献2の排ガス処理方法では、反応助剤を用いずに薬剤(重曹)のみで高い中和処理性能を発揮できる。しかし、特許文献2の排ガス処理方法では、特許文献1の中和剤(消石灰)を用いた場合と比較して、バグフィルタの入口と出口との圧力差(圧損)が高くなる傾向にあり、排ガス排出経路の誘引通風機の動力を大きく設定する必要があり、装置コスト、ランニングコストの観点、バグフィルタの耐用年数、メンテナンス等の観点からも、その改善が望まれていた。
そこで、本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みて、特別な反応助剤を用いずに、かつバグフィルタの通風抵抗を低減することができる排ガス処理方法及び排ガス処理装置の提供を目的とする。
上記課題は、各請求項記載の発明により達成される。すなわち、本発明に係る排ガス処理方法は、
排ガス中の酸性ガス成分を中和処理するための薬剤を排ガス中に導入し、集塵手段により前記排ガス中の飛灰および/又は反応生成物を処理する排ガス処理方法であって、
所定の粒径範囲に粉砕した前記薬剤と未粉砕の前記薬剤とを前記集塵手段の上流側に導入することを特徴とする。
この構成による作用効果は以下のとうりである。すなわち、排ガス中の酸性ガス成分を中和処理するための薬剤を排ガス中に導入する工程において、所定の粒径範囲に粉砕した薬剤と未粉砕の薬剤とを集塵手段の上流側に導入することによって、特別な反応助剤を用いずに、バグフィルタの通風抵抗を低減することができる。
本発明において、薬剤は、炭酸水素ナトリウム(以下で重曹と称することもある)が好ましい。また、粉砕した薬剤(炭酸水素ナトリウム)の平均粒径は、10μm〜50μmの範囲が好ましい。また、未粉砕の薬剤(炭酸水素ナトリウム)の平均粒径は、100μm〜200μmの範囲が好ましい。
また、本発明において、粉砕した薬剤(例えば、炭酸水素ナトリウム)の導入量を全薬剤の導入量の80重量%〜97重量%に、未粉砕の薬剤(例えば、炭酸水素ナトリウム)の導入量を全薬剤の導入量の3重量%〜20重量%に構成することが好ましい実施態様である。
これによって、中和処理の性能を低下することなく、かつバグフィルタの圧力損失の問題も生じない排ガス処理方法となる。
また、上記発明の排ガス処理方法を実施するための好適な一実施形態の排ガス処理装置は、排ガス中の酸性ガス成分を中和処理するための薬剤を排ガス中に導入し、集塵手段により前記排ガス中の飛灰および/又は反応生成物を処理する排ガス処理装置であって、
所定の粒径範囲に薬剤を粉砕する粉砕手段と、
粉砕手段によって粉砕された薬剤及び未粉砕の薬剤とを集塵手段の上流側に導入する導入手段とを備えることを特徴とする。
この構成の作用効果は以下のとうりである。すなわち、本発明の目的達成のために、排ガス処理装置は、所定の粒径範囲に薬剤を粉砕する粉砕手段と、この粉砕手段によって粉砕された薬剤及び未粉砕の薬剤とを集塵手段の上流側に導入する導入手段とを備える。これによって、特別な反応助剤を用いずに、バグフィルタの通風抵抗を低減することができる排ガス処理装置を提供することができる。また、特別な反応助剤を用いないのでそのコスト削減効果が大きく、さらには、反応助剤用の貯蔵タンク等の設備が不要となるので設備コストを削減できるので好ましい。また、バグフィルタの目詰まりが軽減されるので、バグフィルタの逆洗回数を減少できる。また、バグフィルタの圧力損失を低減できるので、誘引通風機等の輸送手段の動力を低く設定できる。さらには、バグフィルタの濾布への負荷軽減が可能となるので濾布のメンテナンス回数、交換回数を削減できる。
本発明において、導入手段は、
薬剤貯留手段から粉砕手段を介して薬剤を排ガス経路に輸送するための第1の導入経路と、薬剤貯留手段から粉砕手段を介さずに薬剤を排ガス経路に輸送するための第2の導入経路と、第1の経路と第2の経路を通って、薬剤を排ガス経路に輸送する輸送手段とを備えることが好ましい実施態様である。
この構成によれば、第1の導入経路を通って粉砕された薬剤を排ガス経路に輸送し、第2の経路を通って未粉砕の薬剤を排ガス経路に輸送することができる。ここで第2の経路で粉砕手段を介さずに薬剤を輸送できるように構成され、いわゆるバイパス路として機能する。そしてこの構成を採用することで、好適に粉砕された薬剤及び未粉砕の薬剤を、集塵手段の上流側に導入することが可能となる。
また、第1の経路から第2の経路を分岐するように経路分岐手段を設け、この経路分岐手段は、第1の経路に全導入量の80重量%〜97重量%の薬剤を、第2の経路に全導入量の3重量%〜20重量%の薬剤を供給可能に構成することが好ましい実施態様である。
これによって、中和処理の性能を低下することなく、かつバグフィルタの圧力損失の問題も生じない排ガス処理装置を提供することができる。
本発明に係る実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る排ガス処理装置の概略の一例について説明する図である。図2、3は、薬剤を導入する工程例を示す図である。
(排ガス処理方法)
本発明の排ガス処理方法は、排ガス中の酸性ガス成分を中和処理するための薬剤を排ガス中に導入し、集塵手段により前記排ガス中の飛灰および/又は反応生成物を処理する排ガス処理方法であって、所定の粒径範囲に粉砕した薬剤と未粉砕の薬剤とを集塵手段の上流側に導入する。
(薬剤)
本発明において、薬剤は、炭酸水素ナトリウムが好ましい。また、粉砕した薬剤(炭酸水素ナトリウム)の平均粒径は、10μm〜50μmの範囲が好ましく、15μm〜30μmの範囲がより好ましく、18μm〜23μmの範囲が特に好ましい。また、未粉砕の薬剤(炭酸水素ナトリウム)の平均粒径は、100μm〜200μmの範囲が好ましく、120μm〜180μmの範囲がより好ましく、140μm〜160μmの範囲が特に好ましい。
薬剤の粒径は、例えば、LDV(レーザードップラー流速形)で測定できる。
また、本発明において、粉砕した薬剤(炭酸水素ナトリウム)の導入量を全薬剤の導入量の80重量%〜97重量%に、未粉砕の薬剤(炭酸水素ナトリウム)の導入量を全薬剤の導入量の3重量%〜20重量%に構成することが好ましく、粉砕の炭酸水素ナトリウム:未粉砕の炭酸水素ナトリウムの重量比が、90重量%〜97重量%:3重量%〜10重量%の比率(全量で100重量%となる)がより好ましい。
(排ガス処理装置)
排ガス処理装置1は、排ガス中の酸性ガス成分を中和処理するための薬剤を排ガス中に導入し、集塵手段により前記排ガス中の飛灰および/又は反応生成物を処理する排ガス処理装置である。以下では公知の構成については簡単に説明し、本発明に特有の構成を詳細に説明する。また、薬剤に炭酸水素ナトリウムを用いるものとして説明する。
排ガス処理装置1は、減温塔23(あるいは節炭器)、ろ過式集塵機24(集塵手段に相当する)、誘引通風機25、排ガス経路(配管)、薬剤貯槽11(薬剤貯槽手段に相当する)、定量供給機12、粉砕機13(粉砕手段に相当する)、吹込用送風機14(輸送手段に相当する)、薬剤の導入経路(例えば、第1の導入経路16,第2の導入経路17)等を主に備える。
図2に示すように、焼却炉21から排出された排ガスが、廃熱ボイラ22を介し減温塔23に導入される。次いで、排ガスが、ろ過式集塵機24にダクト(不図示)を経由して供給されるようになっている。そして、その途中で炭酸水素ナトリウムが導入経路(配管)を通して吹き込まれ、排ガス中の酸性ガス成分を中和処理すると共に、飛灰などを取り除き、誘引通風機25によって清浄になった排ガスが煙突26から大気に放出される。
また、図3に示すように、溶融炉31から排出された排ガスが、燃焼室32を介し減温塔23に導入され、以下図2と同様の工程をたどる。
図2及び図3に示すように、ろ過式集塵機24の上流側で炭酸水素ナトリウムが吹き込まれることになる。この炭酸水素ナトリウムが薬剤貯槽11から所定期間当たり所定量だけ供給されるように定量供給機12が設置される。なお、この所定量の設定値は、排ガスの処理量に依存して適宜設定される。次いで、この定量供給機12によって供給された炭酸水素ナトリウムを微粉砕する粉砕機13が配置される。更に、供給する薬剤の粒度を調整する手段が設けられている場合もある(この薬剤粒度調節手段は、特開2003−200020号公報、段落番号0034〜0037に記載され、本発明に採用できる)。そして、粉砕された炭酸水素ナトリウムは吹込用送風機14により、空気と共にろ過式集塵機24の上流側の排ガス経路であるダクト(不図示)に吹き込まれる。
粉砕機13としては、市販の各種粉砕機を使用できるが、特に、分級機を内蔵した衝撃式微粉砕機(例えば、ホソカワミクロン株式会社製の商品名「ACMパルベライザA型」等)を好適に使用できる。また、加熱状態にあるろ過式集塵機24後の排ガスを一部循環通流させて、粉砕・分級を行うようにした分散型粉砕機(例えば、ホソカワミクロン株式会社製の商品名「ドライマイスタ」等)を好適に使用できる。粉砕機のみでは所定の粒度に達しない場合は、これに分級機を接続して使用することが好ましい。この粉砕機で処理された炭酸水素ナトリウムを導入すると、この粉砕機により、例えば、当初平均粒径150μm程度の炭酸水素ナトリウムを平均粒径10μm〜50μm程度の微粉砕化を容易にできて都合がよく、しかも炭酸水素ナトリウムがダクト内で加熱状態に晒されるので、多孔質化で進み反応性を高めることができる。
この粉砕機13によって、薬剤、例えば、炭酸水素ナトリウムの粒度を平均粒径10μm〜50μmの範囲に適宜設定できる。
(導入手段)
本発明における薬剤の導入手段は、排ガス経路に薬剤を輸送する動力源となる吹込用送風機14(例えば、吸引ファンあるいはブロワ)を備え、さらに、定量供給機12から直接に粉砕機13を介して薬剤を輸送するための第1の導入経路16と、定量供給機12から粉砕機13を介さずに薬剤を輸送するための第2の導入経路17(バイパス路)を形成して構成される。また、第1の経路16から第2の経路17を分岐するための経路分岐手段15を設置して、各々の経路で輸送される薬剤(例えば、炭酸水素ナトリウム)の量を適宜調節できるように構成される。
経路分岐手段15は、例えば、コック、バンパー等の分岐弁、ダンパ、或いはオリフィス等で構成でき、第1の経路16への薬剤量と第2の経路17への薬剤量を所定の比率(第1の経路への薬剤量:第2の経路への薬剤量=80〜97重量%:20〜3重量%(全量で100重量%))に調節できるように構成される。
例えば、経路分岐手段15として分岐弁を用いる場合、薬剤量が所定比率になるように第1の経路16への開口面積と、第2の経路17への開口面積を適宜調節(例えば、9:1の面積比)することができる。
また、定量供給機12と経路分岐手段15を制御することで、第1の経路16への薬剤量と第2の経路17への薬剤量を調節することができる。例えば、第1の経路側に開口面積100%となるように分岐弁を設定し、定量供給機12から所定期間内における全導入量の80重量%〜97重量%の量(例えば、10分間あたりの全導入量が1kgであれば、0.80kg〜0.97kgの量)を排出させて、第1の経路16を通って粉砕機で所定量に粉砕させた後、排ガス経路に輸送する。次いで、第2の経路側に開口面積100%となるように分岐弁を設定し、定量供給機12から所定期間内における全導入量の3重量%〜20重量%の量(例えば、10分間あたりの全導入量が1kgであれば、0.03kg〜0.20kgの量)を排出させ、第2の経路17を通って排ガス経路に輸送する。この繰り返し動作により、第1の経路16への薬剤量と第2の経路17への薬剤量を調節することができる。かかる制御手段として、定量供給機12及び経路分岐手段15(分岐弁)を制御するソフトウエアプログラムと、そのソフトウエアプログラムを格納するROM、CPU、メモリ等のハードウエア資源の構成、専用回路の構成、又はファームウエアの構成が例示できる。
以上の本実施形態によれば、未粉砕の炭酸水素ナトリウムと、所定の平均粒径に粉砕した炭酸水素ナトリウムを所定の割合にして、中和剤とすることで、特別な反応助剤を用いずに、ろ過式集塵機内部のバグフィルタの通風抵抗を低減することができる排ガス処理装置を提供することができる。
[実施例1]
薬剤貯槽11に平均粒径150μm(LDVによる測定)の炭酸水素ナトリウムが貯えられている。所定量の炭酸水素ナトリウムを第1の経路16を通って粉砕機13に送り、平均粒径20μmに粉砕する。粉砕された炭酸水素ナトリウムは、吹込送風機14側に送られる。一方、所定量の炭酸水素ナトリウムが第2の経路17を通って粉砕機13を介さずに吹込送風機14側に送られる。吹込送風機14手前で、粉砕後と未粉砕の炭酸水素ナトリウムが合流し、共にろ過式集塵機24の上流側の排ガス経路に送られ投入される。経路分岐手段15によって、第1の経路16に送られる量と第2の経路17に送られる量が調節され、本実施例では、第1の経路16への薬剤量:第2の経路17への薬剤量=94重量%:6重量%である。
[実施例2]
第1の経路への薬剤量:第2の経路への薬剤量=90重量%:10重量%とする以外、実施例1と同様である。
[実施例3]
第1の経路への薬剤量:第2の経路への薬剤量=97重量%:3重量%とする以外、実施例1と同様である。
[比較例1]
薬剤として消石灰と助剤(ケイ素、アルミニウムが主成分)を用い、粉砕をせずにそのままろ過式集塵機の上流側に投入した。
[比較例2]
薬剤として炭酸水素ナトリウムを用い、全量粉砕した炭酸水素ナトリウム(平均粒径20μm)をろ過式集塵機の上流側に投入した。
[結果]
実施例1〜3と比較例1,2の結果を表1に示す。評価項目として、バグフィルタの圧力損失(at 1m/min)、HCL除去率、SOx除去率、当量比を用いた。圧力損失の測定方法は、JIS B8808に記載の圧力損失試験に準じて行なった。
Figure 2008012498
表1の結果から、本発明に係る実施例1〜3は、比較例2と比較して圧力損失が少なく、比較例1と同程度のものとなった。また、実施例1〜3は、HCL除去率、SOx除去率において比較例2と同程度のものであり、少ない当量比で高い除去率であった。
従って、本発明に係る実施例1〜3は、特別な反応助剤(消石灰と共に用いられる助剤)を用いずとも、HCL、SOxガスの除去性能を低下させず、バグフィルタの通風抵抗を低減することができるものである。
[別実施形態]
薬剤として、炭酸水素ナトリウムを単独で用いる構成を説明したが、本発明は、炭酸水素ナトリウムを主成分として他の薬剤を適宜添加する構成も採用できる。例えば、炭酸水素ナトリウムを主成分とするBICAR(商品名)が例示される。
排ガス処理装置の一例について説明する図 薬剤を導入する工程例ついて説明する図 薬剤を導入する工程例ついて説明する図
符号の説明
1 排ガス処理装置
11 薬剤貯槽
12 定量供給機
13 粉砕機
14 吹込用送風機
15 経路分岐手段
16 第1の経路
17 第2の経路
21 焼却炉
22 廃熱ボイラ
23 減温塔
24 ろ過式集塵機
25 誘引通風機
26 煙突
31 溶融炉
32 燃焼室

Claims (6)

  1. 排ガス中の酸性ガス成分を中和処理するための薬剤を排ガス中に導入し、集塵手段により前記排ガス中の飛灰および/又は反応生成物を処理する排ガス処理方法であって、
    所定の粒径範囲に粉砕した前記薬剤と未粉砕の前記薬剤とを前記集塵手段の上流側に導入することを特徴とする排ガス処理方法。
  2. 前記薬剤が炭酸水素ナトリウムであり、
    前記粉砕した薬剤の平均粒径が10μm〜50μmの範囲であり、
    前記未粉砕の薬剤の平均粒径が100μm〜200μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理方法。
  3. 前記粉砕した薬剤の導入量を全導入量の80重量%〜97重量%に、未粉砕の薬剤の導入量を全導入量の3重量%〜20重量%に構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排ガス処理方法。
  4. 排ガス中の酸性ガス成分を中和処理するための薬剤を排ガス中に導入し、集塵手段により前記排ガス中の飛灰および/又は反応生成物を処理する排ガス処理装置であって、
    所定の粒径範囲に前記薬剤を粉砕する粉砕手段と、
    前記粉砕手段によって粉砕された薬剤及び未粉砕の前記薬剤とを前記集塵手段の上流側に導入する導入手段と、
    を備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  5. 前記導入手段は、
    薬剤貯留手段から粉砕手段を介して薬剤を排ガス経路に輸送するための第1の導入経路と、
    薬剤貯留手段から粉砕手段を介さずに薬剤を排ガス経路に輸送するための第2の導入経路と、
    前記第1の経路と第2の経路を通って、薬剤を排ガス経路に輸送する輸送手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の排ガス処理装置。
  6. 前記第1の経路から前記第2の経路を分岐するように経路分岐手段を設け、
    経路分岐手段は、第1の経路に全導入量の80重量%〜97重量%の薬剤を、第2の経路に全導入量の3重量%〜20重量%の薬剤を供給可能に構成したことを特徴とする請求項5に記載の排ガス処理装置。
JP2006189185A 2006-07-10 2006-07-10 排ガス処理方法及び排ガス処理装置 Expired - Fee Related JP5279991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006189185A JP5279991B2 (ja) 2006-07-10 2006-07-10 排ガス処理方法及び排ガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006189185A JP5279991B2 (ja) 2006-07-10 2006-07-10 排ガス処理方法及び排ガス処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008012498A true JP2008012498A (ja) 2008-01-24
JP5279991B2 JP5279991B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=39070059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006189185A Expired - Fee Related JP5279991B2 (ja) 2006-07-10 2006-07-10 排ガス処理方法及び排ガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5279991B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011206658A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Takuma Co Ltd 排ガス処理装置およびこれを用いた排ガス処理方法
KR20170117032A (ko) 2015-02-16 2017-10-20 고리츠다이가쿠호징 오사카후리츠다이가쿠 배기가스 처리방법 및 배기가스 처리장치
JP2019042682A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 株式会社プランテック 排ガス処理方法、ならびに排ガス処理装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000102721A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 排ガス乾式脱塩方法
JP2000218128A (ja) * 1998-11-26 2000-08-08 Asahi Glass Co Ltd 酸性成分除去剤、その製造方法及び酸性成分除去方法
JP2003010634A (ja) * 2001-06-28 2003-01-14 Nkk Corp 廃棄物処理排ガスとダストの処理方法及びその設備
JP2003200020A (ja) * 2002-01-07 2003-07-15 Takuma Co Ltd 排ガス処理方法と排ガス処理設備
JP2004000866A (ja) * 2002-06-03 2004-01-08 Takuma Co Ltd 排ガス処理方法と排ガス処理設備

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000102721A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 排ガス乾式脱塩方法
JP2000218128A (ja) * 1998-11-26 2000-08-08 Asahi Glass Co Ltd 酸性成分除去剤、その製造方法及び酸性成分除去方法
JP2003010634A (ja) * 2001-06-28 2003-01-14 Nkk Corp 廃棄物処理排ガスとダストの処理方法及びその設備
JP2003200020A (ja) * 2002-01-07 2003-07-15 Takuma Co Ltd 排ガス処理方法と排ガス処理設備
JP2004000866A (ja) * 2002-06-03 2004-01-08 Takuma Co Ltd 排ガス処理方法と排ガス処理設備

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011206658A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Takuma Co Ltd 排ガス処理装置およびこれを用いた排ガス処理方法
KR20170117032A (ko) 2015-02-16 2017-10-20 고리츠다이가쿠호징 오사카후리츠다이가쿠 배기가스 처리방법 및 배기가스 처리장치
JP2019042682A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 株式会社プランテック 排ガス処理方法、ならびに排ガス処理装置
CN111093805A (zh) * 2017-09-04 2020-05-01 栗田工业株式会社 废气处理方法及废气处理装置
CN111093805B (zh) * 2017-09-04 2022-11-01 栗田工业株式会社 废气处理方法及废气处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5279991B2 (ja) 2013-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5612886B2 (ja) 排ガス処理装置およびこれを用いた排ガス処理方法
CN105478002B (zh) 可用于干式洗涤器系统的灰尘分离器
EP2695659B1 (en) High performance mercury capture
JP5279991B2 (ja) 排ガス処理方法及び排ガス処理装置
CN210141595U (zh) 一种煤气锅炉烟气干法脱硫系统
JP4965323B2 (ja) 排ガス処理方法及び排ガス処理装置
JP3807717B2 (ja) 排ガス処理方法
JP6586032B2 (ja) 排ガス処理方法および装置
JP3132902U (ja) 薬剤吹き込み装置およびそれを備えた排ガス処理設備
JP3428461B2 (ja) 排ガス中ダイオキシン類の除去方法
CN104923055A (zh) 干燥机的尾气处理系统及方法、干燥除尘系统
JP2003200020A (ja) 排ガス処理方法と排ガス処理設備
JP4658440B2 (ja) 排ガス処理方法と排ガス処理設備
JP7228968B2 (ja) 排ガス処理方法およびそのシステム
JPH08266830A (ja) 石炭灰の未燃分低減方法及び装置
JP2008049244A (ja) 排ガス処理設備及び排ガス処理方法
TWI834124B (zh) 利用碳酸氫鈉除酸之焚化燃燒系統
JP2016123940A (ja) 排ガス処理方法およびそのシステム
TW384236B (en) Operation of electric melting furnace
WO2021171629A1 (ja) 脱硝触媒研磨装置
WO2021171626A1 (ja) 脱硝触媒研磨方法及び脱硝触媒研磨装置
WO2021245841A1 (ja) 脱硝触媒研磨装置
JP6517290B2 (ja) 排ガス処理方法、ならびに排ガス処理装置
JP2023173214A (ja) 下水汚泥処理設備
JP3906164B2 (ja) 脱塩剤供給方法及び供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120828

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5279991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees