JP2008012043A - X線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮影レートの遅いDSA撮影にあって、X線照射から次のX線照射までの時間が長くなることに伴う、平面検出器に蓄積される暗電流の増加の影響を軽減する。
【解決手段】 X線発生部1および平面検出器21を被検体45の周りに回転させて、所定回転角度位置毎にX線を照射してX線画像を生成するX線診断装置において、平面検出器からのデータ収集回数を基準レートでn回行うのに対して、X線発生部からのX線照射回数を(1/n)回(ただし、nは2以上の正の整数)とする。
これにより、低いレートで画像データを収集する場合であっても、平面検出器に生ずる暗電流の影響を排除して、明瞭なX線画像を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2次元的に配列された複数の半導体X線検出素子から成るX線検出器を用いたX線診断装置に係り、特に循環器用として好適なX線診断装置に関する。
X線診断装置において、被検体のX線像を観察する手段として、従来からX線フィルムに直接X線像を焼き付けるものの他、イメージインテンシファイアー(I.I.)の蛍光面に結像したX線像をテレビカメラで撮影し、その映像をテレビモニタに表示するようにしたものが用いられていた。しかし近時、2次元的に配列された複数の半導体X線検出素子から成る平面検出器と呼ばれるX線検出器が実用化され、X線診断装置に採用されるようになってきた。
この平面検出器は、X線照射によって、その照射量に比例した電荷(以下、信号電荷という。)が2次元に配列された検出素子の夫々に蓄積され、この蓄積された電荷はスイッチング機能を有するTFT(薄膜トランジスタ)を介して順次信号出力線に読み出される構成になっている。そして、信号出力線に出力された電荷は、電荷・電圧変換器を介してA/D変換器にてデジタル信号に変換され、X線画像情報として画像記憶回路に保存された後、表示部にて表示される。なおA/D変換されたX線画像信号は種々の画像処理や複数画像間のサブトラクション処理なども容易に行なうことが可能となる。
一方、平面検出器にはX線照射時の透過X線入射量に対応した信号電荷の他に、リーク電流(暗電流)に起因する雑音電荷が絶えず蓄積される。このため、X線撮影を行なう直前に雑音電荷を排除するためのリセット動作を行なうことによって画質の劣化を防いでいた(例えば、特許文献1参照。)。
平面検出器を用いた循環器用X線診断装置によって、デジタルサブトラクションアンギオグラフィー(DSA)撮影を行なう場合には、X線照射直前に雑音電荷を取り除くためのリセット動作が要求される。このようなリセット動作を同期撮影方式において行なう場合には、X線照射のタイミングが予め定められているため、このX線照射タイミングに対してリセット動作に要する時間(リセット時間)だけ先行してリセット動作を開始することによって暗電流の影響を受けずにX線撮影を行なうことが可能となるが、非同期撮影方式においては、X線照射のタイミングを予め正確に知ることができず、従ってリセット動作開始のタイミングを設定することが困難であった。
また、撮影部位にX線発生器及びX線検出器が到達した時点でリセット動作を行なった場合には、リセット動作期間だけX線撮影のタイミングが遅れることになる。従って、予め設定された撮影位置に対して異なる位置のX線撮影が行われてしまうことになり、またマスク画像とコントラスト画像の撮影位置にズレが発生して、正確なサブトラクション画像が得られなくなる。このような不都合を防止するため、予め決められた位置でリセット動作をさせるものもあった(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−131337号公報 特開2004−202026号公報
撮影レートの遅いDSA撮影にあっては、X線照射から次のX線照射までの時間が長くなり、平面検出器に蓄積される暗電流が増加することとなる。従って、予め決めたレート毎に暗電流の補正を行なおうとしても、補正データの数を十分に持てない場合は、予め決めたレートの補正データをそれよりも低いレートでも使用しなければならなくなる。そのため、適正な暗電流の補正を行うことができず、その結果、画像に白い輝点が生じたり画面がざらついたりするような不具合が生じ、画質を低下させることになる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、平面検出器を用いたX線撮影において、予め決まったレートよりも低いレートでの撮影においても、暗電流の補正誤差を排除または低減することによって高画質を得ることができるX線診断装置を提供することにある。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、被検体を間にして対向するように、X線発生手段とこのX線発生手段から照射されるX線を検出して電荷に変換し、蓄積する複数個の検出素子を有するX線検出手段とを配置するとともに、これらX線発生手段およびX線検出手段を前記被検体の周りに回転させて、所定回転角度位置毎に前記X線発生手段からX線を照射してX線画像を生成するX線診断装置において、前記X線検出手段からのデータ収集回数を基準レートでn回行うのに対して、前記X線発生手段からのX線照射回数を(1/n)回(ただし、nは2以上の正の整数)とすることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のX線診断装置において、前記X線検出手段から前記X線発生手段によりX線照射のされていないタイミングで読み出したデータは画像形成に供しないか、または、当該データに基づき形成された画像を表示しないことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のX線診断装置において、n=2の場合であって、前記X線発生手段からのX線照射間隔は適宜とし、X線照射時とその前に、前記X線検出手段からのデータ収集を基準レートで行うことを特徴とする。
上記課題を解決するための手段の項にも示したとおり、本発明の特許請求の範囲に記載する各請求項の発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、角度トリガー方式を採用するX線診断装置において、低いレートで画像データを収集する場合であっても、X線検出手段に生ずる暗電流の影響を排除して、明瞭なX線画像を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、X線検出手段の補正用として読み出したデータなので、このデータを画像形成に供しないようにすることによって、画像形成時における演算処理の無駄を排除したり、記憶部の容量を圧迫しないようにしたりすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、さらに低いレートで画像データを収集する場合であっても、X線検出手段に生ずる暗電流の影響を排除して、明瞭なX線画像を得ることができる。
以下、本発明に係るX線診断装置の実施例について、図1ないし図5を参照して詳細に説明する。
この本発明に係るX線診断装置は、特に循環器系の診断に好適な装置であり、例えば、血管内の狭窄部位の診断を行う場合、血管内に造影剤を注入する前に診断部位について第1のX線画像(マスク画像)を予め撮影しておき、その後造影剤を注入して、同じ診断部位に造影剤が到達した時点で第2のX線画像(コントラスト画像)を撮影する。そして、得られた2枚の画像間の引き算(サブトラクション)を行うことによって、造影剤の注入されている血管のみを高いコントラスト分解能で表示できる画像が得られる。
このような手技を通常デジタルサブトラクションアンギオグラフィ(DSA)と称しており、被検体に対してX線発生器とX線検出器を固定して、同一の診断部位でのサブトラクション画像を撮影する通常のDSA撮影、被検体に対してX線発生器とX線検出器を相対的に移動させながらサブトラクション画像を撮影するボーラスDSA撮影、被検体の周りにX線発生器とX線検出器を回転移動させながら同一角度位置でのサブトラクション画像を撮影する回転DSA撮影などが広く行われている。
そこで先ず、本発明の実施の形態におけるX線診断装置の基本的な構成とこのX線診断装置に用いられる平面検出器の構成について、図1及び図2を参照して説明する。なお、図1はX線診断装置全体の概略構成を示したブロック図であり、図2は平面検出器の概略的な構成を示した図である。そして図2には、説明を簡単にするために、列方向(図2の上下方向)、及びライン方向(図2の左右方向)に2素子ずつ合計4個の検出素子51が配列されている場合の平面検出器を示している。
X線診断装置100は、被検体45に対してX線を照射するX線発生部1と、被検体45を透過したX線を2次元的に検出するX線検出部2と、前記X線発生部1とX線検出部2を例えばC字形に形成されたアームによって両者が対向する向きに保持する保持アーム5と、被検体45を載せる寝台(天板)17とを備えている。
また、X線診断装置100は、保持アーム5や寝台17の移動を行なう機構部3と、機構部3の各機構を制御する機構制御部6と、X線検出部2によってライン単位で検出されるX線画像データを1枚の画像データとして保存するとともに、画像間のサブトラクション演算を行なう画像演算・記憶部7を備えている。
更に、X線診断装置100は、画像演算・記憶部7に保存されているX線画像データを表示する表示部8と、X線発生部1におけるX線放射に必要な高電圧を発生する高電圧発生部4と、上記各ユニットを制御するシステム制御部10と、例えばX線技師などの装置操作者がこのX線診断装置100に対して種々の指示を与えるための操作部9を備えている。
X線発生部1は、被検体45に対しX線を放射するX線管15と、このX線管15から放射されたX線をコリメートするX線絞り器16を備えている。X線管15はX線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧によって加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器16は、X線管15と被検体45の間に位置し、拡大撮影の場合には、X線管15から放射されたX線ビームを拡大撮影領域のサイズに絞り込む機能を有している。
X線検出部2は、被検体45を透過したX線を電荷に変換して蓄積する平面検出器21と、この平面検出器21に蓄積された電荷をX線画像信号として読み出すためのゲートドライバ22と、読み出された電荷を画像データに変換する画像データ生成部11とを備えている。
平面検出器21は図2に示すように、微小な検出素子51を列方向及びライン方向に2次元的に配列して構成されており(図2には説明を簡単にするために、例えば、検出素子51が列方向(図2の上下方向)、及びライン方向(図2の左右方向)に2素子ずつ配列されている場合を示す)、各々の検出素子51−11、51−12、51−21、51−22はX線を感知し、入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜52と、この光電膜52に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサ53と、この電荷蓄積コンデンサ53に蓄積された電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)54を備えている。
そして、検出素子51−11、51−12、51−21、51−22は、その光電膜52−11、52−12、52−21、52−22の第1の端子と、電荷蓄積コンデンサ53−11、53−12、53−21、53−22の第1の端子が接続され、更に、その接続点はTFT54−11、54−12、54−21、54−22のソース端子へ接続される。一方、光電膜52−11、52−12、52−21、52−22の第2の端子は、図示しないバイアス電源に接続され、電荷蓄積コンデンサ53−11、53−12、53−21、53−22の第2の端子は接地される。
ライン方向のTFT54−11及びTFT54−21のゲートはゲートドライバ22の出力端子22−1に接続され、また、TFT54−12、及びTFT54−22のゲートはゲートドライバ22の出力端子22−2に接続される。なお、 ゲートドライバ22は、X線照射によって検出素子51の光電膜52で発生し電荷蓄積コンデンサ53にて蓄積される信号電荷と、リーク電流に起因する雑音電荷を読み出すために、TFT54のゲート端子に読み出し用の駆動パルスを供給するものである。
一方、列方向のTFT54−11、及びTFT54−12のドレイン端子は信号出力線59−1に共通接続され、また、TFT54−21及びTFT54−22のドレイン端子は信号出力線59−2にそれぞれ共通接続される。そして、信号出力線59−1、59−2は画像データ生成部11に接続されている。
図1に戻って、この画像データ生成部11は、平面検出器21から読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器23と、この電荷・電圧変換器23の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器24と、平面検出器21からライン単位でパラレルに読み出される画像信号をシリアルな信号に変換するパラレル・シリアル変換器25とを備えている。
機構部3は、X線発生部1及びX線検出部2を被検体45の周囲で回転させて撮影断面を設定するために保持アーム5を回転移動させる保持アーム移動機構41と、X線発生部1及びX線検出部2を被検体45の体軸方向に対して相対的に移動させて撮影断面を設定するために寝台17の移動を行なう寝台移動機構42を備えている。なお、保持アーム移動機構41によって保持アーム5を被検体45の周囲に回転移動させたときの、X線発生部1及び/またはX線検出部2の位置(角度)は、内部に設けられたエンコーダによって検出され出力される。
機構制御部6は、システム制御部10からの制御信号によって機構部3の保持アーム移動機構41及び寝台移動機構42を制御する。また機構部3に設けられたエンコーダ出力信号を受け、保持アーム5の回転位置(すなわち、被検体45の体軸に対するX線発生部1及び/またはX線検出部2の角度)や、寝台17の位置(即ち被検体45とX線発生部1及びX線検出部2との相対位置)の検出を行なう位置検出器を備えている。
画像演算・記憶部7は、画像データ生成部11からシリアルに送られてくる所定部位のマスク画像データを保存するマスク画像データ記憶回路、コントラスト画像データを保存するコントラスト画像データ記憶回路、X線を照射しない場合に得られる画像データ(暗時画像データとも言う)を保存する暗時画像データ記憶回路、更にはサブトラクション後の画像データを保存するサブトラクション画像データ記憶回路などから構成される画像データ記憶回路13と、この画像データ記憶回路13にて保存された所定部位のマスク画像データやコントラスト画像データと暗時画像データとのサブトラクション、更には、上記暗時画像データとのサブトラクション後のマスク画像データ(補正マスク画像データ)とコントラスト画像データ(補正コントラスト画像データ)とのサブトラクションなどを行なう画像演算回路12を備えている。
高電圧発生部4は、X線管15の陰極から発生する熱電子を加速するために、X線管15の陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生させる。通常は、インバータ方式により80KW乃至100KWの大出力容量を有している。
操作部9はキーボード、各種スイッチ、マウス等を備えたインターラクティブなインターフェースであり、装置の操作者は操作部9において、撮影の各種条件や検査の開始、機構部3の移動制御などのコマンド信号を入力し、これらのコマンド信号はシステム制御部10を介して各ユニットに送られる。また、被検体45に注入した造影剤の移動速度に合わせて保持アーム5の回転速度の指示や、寝台17の移動速度あるいは移動方向の指示を行なう機能を有している。
表示部8は、画像演算・記憶部7において生成されたマスク画像、コントラスト画像、サブトラクション画像の中の所望の画像データと、この画像データの付帯情報である数字や各種文字などを合成して一旦保存する表示用画像メモリ31と、このX線画像データや付帯情報をアナログ信号に変換するD/A変換器32と、このアナログ信号をTVフォーマット変換して映像信号を生成する表示回路33と、前記映像信号を表示する液晶、あるいはCRTのモニタ34から構成される。
システム制御部10は、CPUと記憶回路を備え、操作部9から送られてくる操作者の指示や撮影条件などの情報を一旦記憶した後、これらの情報に基づいてX線画像データの収集や表示の制御、あるいは移動機構に関する制御などシステム全体の制御を行なう。また、前記記憶回路には、X線を照射しない状態で得られる装置固有の暗時画像データが予め保存されている。
更に、システム制御回路10は、機構制御部6の位置検出器から送られてくる機構部3の検出位置に基づいてゲートドライバ22に対してリセットトリガ信号を供給し、また前記検出位置と予め設定されている撮影位置情報とが一致した場合には、高電圧発生部4に対してX線照射の制御信号を供給する。
本発明の実施の形態に係るX線診断装置の基本的な構成は上述のとおりであるが、次に、このように構成されたX線診断装置によって、回転DSA撮影を行う場合についての幾つかの撮影形態を実施例として説明する。
なお、角度トリガー方式による回転DSAにおいては、X線発生部1及びX線検出部2を被検体45周りの同じ角度位置に位置付けて、マスク画像(第1のX線画像)とコントラスト画像(第2のX線画像)の撮影を行うことになる。ただし、体内の血管内を流れる血流の速さが血管径や狭窄の状況などに依存して一様ではないので、造影剤の流れる速度も一様とはならない。そのため、コントラスト画像(第2のX線画像)の撮影では、保持アーム5によって被検体45の周りに回転させるX線発生部1及びX線検出部2の回転速度を、造影剤の流れる速度に合わせて回転させながら、マスク画像(第1のX線画像)を得たのと同じ角度位置で撮影を行うことになる。
また、本発明の実施の形態における、所定角度毎にトリガー信号を得て行うX線の照射とデータ収集の動作は、マスク画像(第1のX線画像)の撮影と、コントラスト画像(第2のX線画像)の撮影に共通するものなので、以下の説明では、特にマスク画像(第1のX線画像)の撮影或いはコントラスト画像(第2のX線画像)の撮影と断らずに、共通する動作として説明するものとする。また、両画像のサブトラクション処理についても先に説明したものが同様に適用されるので、以下の実施の形態ではその説明を省略する。
基本の収集レートに対して、1/2回の割合でX線を照射する場合。
図3は、寝台17に載置されている被検体45の周りに、保持アーム5によってX線発生部1及びX線検出部2を回転させ、所定角度毎にX線発生部1からX線を照射して撮影する場合の角度トリガー位置の一例を示したものである。従って、被検体45とその被検体45に対する角度トリガー位置を符号X1ないしX5およびY1ないしY6を付した矢印で示しており、X線発生部1、X線検出部2、寝台17、保持アーム5などは示していない。
なおこの場合は、被検体45の検査部位の周りを、例えば15度毎にデータ収集することを基本にしているものとして、その1/2回の割合で撮影を行うものとすれば、X線を照射して撮影する角度は30度毎となる。すなわち、30度(X1)、60度(X2)、90度(X3)、120度(X4)、150度(X5)・・・の位置がX線を照射する角度位置となる。一方、X線を照射して撮影する角度位置の前後すなわち、15度(Y1)、45度(Y2)、75度(Y3)、105度(Y4)、135度(Y5)、165度(Y6)・・・の位置は、X線の照射は行わないが、データ収集は行う角度位置を示している。なお、X線を照射しない角度で得られる画像データすなわち暗時画像データを収集することを、ここでは空読みと称するものとする。
さて、図3に示した実施例1では、X線の照射と空読みとを交互に行うことになり、図中X1ないしX5の角度位置においてX線を照射して撮影し、図中Y1ないしY6で示した角度位置では空読みを行う。このような制御は、システム制御部10からの制御信号によって機構制御部6が機構部3の保持アーム移動機構41を駆動するとともに、保持アーム移動機構41の内部に設けられているエンコーダによって検出される保持アーム5の回転位置が所定角度(すなわち、30度、60度、90度・・・)に達する毎にシステム制御部10は、高電圧発生部4に信号を送りX線管15に高電圧を印加してX線を発生させて、X線検出部2においてデータを収集して画像データを生成する。また、15度、45度、75度・・・ではX線を発生させずにデータ収集のみを行わせ(すなわち、空読みさせる)る。
なお、X線を照射した際にX線検出部2において収集されたデータは、画像演算・記憶部7へ送られて画像データに生成されて保存され、さらに表示部8へ送られてモニタ34に表示される。一方、X線を照射しない角度位置でX線検出部2において収集されたデータすなわち空読みされたデータは、システム制御部10の制御によって、画像として表示しないようにする。ただし、補正用データとして使用する場合には、画像データ記憶回路13の暗時画像データ保存部に保存すればよいが、既に補正用データをもっている場合には、画像データ生成部11から画像演算・記憶部7へ送らないようにして、記憶容量を圧迫させないようにするのがよい。
基本の収集レートに対して、1/3回の割合でX線を照射する場合。
この場合は、実施例1と同様に基本の収集レートを15度毎に設定してあるものとすれば、角度トリガー位置は図3と同様となる。しかし、基本の収集レートに対して、1/3の割合でX線を照射するものとすれば、図4に示すように、X線を照射して画像データを収集した後に、X線を照射せずにデータ収集のみ(空読み)を2回行うことになる。すなわち、X線を照射して撮影する角度位置は、15度(X1)、60度(X2)、105度(X3)、150度(X4)・・・となる。一方、X線を照射せずにデータ収集のみを行う(空読みをする)角度位置は、0度(Y1)、30度(Y2)、45度(Y3)、75度(Y4)、90度(Y5)、120度(Y6)、135度(Y7)、165度(Y8)・・・となる。
以下同様に、基本の収集レートに対して、1/n回以下のレートでX線を照射して画像データを収集する場合には、X線を照射して画像データを収集した後の空読みを(n−1)回行うようにすればよい。なおこの場合、それぞれの収集レートにおいて、X線を照射する角度と空読みをする角度、または空読みと空読みとの角度は、均等に配置されるものとする。
基本の収集レートに制約されない低いレートでX線を照射する場合。
この場合は、図5に示すように、X線を照射して画像データを収集する角度位置を符号X1ないしX4を付して示してあるように予め任意に設定されるので、その間隔も符号A、A‘で示すように任意の角度となる。ただし、X線を照射して画像データを収集した後の空読みを、次のX線を照射する前に基本の収集レートの間隔Cを置いて実行するので、符号Y1、Y2、Y3は、この角度位置に予め設定される空読みを行う位置を示したものである。
すなわち、X線を照射して画像データを収集してから次のX線を照射して画像データを収集までの間の間隔(X1からX2までの間隔、X2からX3までの間隔、X3からX4までの間隔)A、A‘は、基本レートに関わらず適宜の間隔でよく、従って、X線を照射して画像データを収集してから空読みを行うまでの間(X1からY1までの間隔、X2からY2までの間隔、X3からY3までの間隔)Bも基本レートに関わらず適宜の間隔でよい。しかし、空読みを行ってからX線を照射して画像データを収集するまでの間隔(Y1からX2までの間隔、Y2からX3までの間隔、Y3からX4までの間隔)Cは、基本レートに一致させるものとする。言い換えれば、X線を照射して画像データを収集する場合、X線を照射する前に、基本レートの間隔で空読みを実施することが条件となる。
以上詳述したように、本発明の実施の形態によれば、基本のデータ収集レートに対してX線を照射してX線撮影を行う角度間隔が大きい場合でも、半導体X線検出素子から成るX線検出器に特有の暗電流を精度よく除去することができ、暗電流に伴う画質の劣化を防止することができる。
なお、本発明は、主に回転DSAおよび3D−DSAを実施するX線診断装置に利用されるものとして説明したが、これに限らずサブトラクションを実施しない角度トリガー方式を採用する回転DAや3D−DAにも適用することができることは言うまでもない。
本発明に係るX線診断装置全体の概略構成を示したブロック図である。 X線診断装置に備えられる平面検出器の概略的な構成の説明図である。 本発明に係るX線診断装置の撮影形態を説明するために示した図である。(実施例1) 本発明に係るX線診断装置の他の撮影形態を説明するために示した図である。(実施例2) 本発明に係るX線診断装置のさらに他の撮影形態を説明するために示した図である。(実施例3)
符号の説明
1 X線発生部
2 X線検出部
5 保持アーム
7 画像演算・記憶部
10 システム制御部
21 平面検出器
45 被検体

Claims (3)

  1. 被検体を間にして対向するように、X線発生手段とこのX線発生手段から照射されるX線を検出して電荷に変換し、蓄積する複数個の検出素子を有するX線検出手段とを配置するとともに、これらX線発生手段およびX線検出手段を前記被検体の周りに回転させて、所定回転角度位置毎に前記X線発生手段からX線を照射してX線画像を生成するX線診断装置において、
    前記X線検出手段からのデータ収集回数を基準レートでn回行うのに対して、前記X線発生手段からのX線照射回数を(1/n)回(ただし、nは2以上の正の整数)とすることを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記X線検出手段から前記X線発生手段によりX線照射のされていないタイミングで読み出したデータは画像形成に供しないか、または、当該データに基づき形成された画像を表示しないことを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  3. n=2の場合であって、前記X線発生手段からのX線照射間隔は適宜とし、X線照射時とその前に、前記X線検出手段からのデータ収集を基準レートで行うことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のX線診断装置。
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