JP2008011691A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体の高速動作を実現しつつ、多様性に富んだ動作が可能なスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】変圧用のインダクタL1,L2およびスイッチング素子S1,S2を含む複数の電圧変換部21,22を、互いに並列接続させる。また、それらの相互間に双方向スイッチ部3を設ける。制御部4によって、電圧変換部21,22および双方向スイッチ部3の動作を制御するようにする。スイッチング電源装置全体の動作周波数がスイッチング素子S1,S2のスイッチング周波数に対して2倍となりうる。また、S1,S2のスイッチング損失が低減されるなど、多様な動作が実現されうる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力電圧をスイッチングにより変圧して出力電圧を出力するスイッチング電源装置に関する。
従来より、スイッチング電源装置として種々のタイプのものが提案され、実用に供されている。その1つとして、例えば特許文献1には、図29に示したようなチョッパ型のスイッチング電源装置が開示されている。このスイッチング電源装置は、入力平滑コンデンサCinおよび出力平滑コンデンサCoutと、電圧変換部102と、この電圧変換部102をスイッチング信号SG101により制御する制御部104とから構成されている。また、電圧変換部102は、エネルギー蓄積用のインダクタL101と、スイッチング素子S101と、ダイオードD111とから構成され、これらインダクタL101およびスイッチング素子S101の一端同士、ならびにダイオードD111のアノードが、接続点P101において互い共通接続されている。また、入力端子T1,T2間にはバッテリ11が接続され、出力端子T3,T4間には負荷12が接続されている。このスイッチング電源装置ではこのような構成により、入力端子T1,T2間の入力電圧Vinを電圧変換部102によって昇圧し、出力端子T3,T4間から出力電圧Voutとして出力するようになっている。
この種の昇圧チョッパ型のスイッチング電源装置では、例えば数百Vや数十kWクラスの大電圧や大電力を扱う場合、スイッチング素子(例えば、図27に示したスイッチング素子S101)としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられている。ところが、このIGBTの動作周波数としては約20kHz程度が限界であることから、スイッチング素子のスイッチング周波数が制限され、スイッチング電源装置全体の動作周波数(エネルギー蓄積用のインダクタの動作周波数)も制限されてしまうことになる。よって、大電流を扱うためにもインダクタのような磁気部品として例えば金属系磁性体や珪素鋼板等を用いる必要が生じ、インダクタ自体、ひいては装置全体が大型化してしまうという問題があった。
そこで、例えば特許文献2には、スイッチング素子を並列接続すると共にそれらが動作する位相を異ならせることにより、インダクタの動作周波数をスイッチング周波数の整数倍にできるようにした技術が開示されている。
特公昭63−43766号公報 特開平7−272882号公報
ところが、上記特許文献1のスイッチング電源装置は、上記のようにインダクタの動作周波数の高速化が実現できる可能性があるものの、この種のスイッチング電源装置に求められるような多様性に富んだ動作については記載されていないことから、そのような多様性に富んだスイッチング電源装置を実現するのが困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、装置全体の高速動作を実現しつつ、多様性に富んだ動作が可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明のスイッチング電源装置は、それぞれが変圧インダクタ、整流素子および主スイッチング素子を含んで構成されると共に互いに並列に接続された複数の変圧チョッパ回路と、これら複数の変圧チョッパ回路の相互間に設けられた補助スイッチング素子と、主スイッチング素子および補助スイッチング素子の動作を制御する制御手段とを備えたものである。
本発明のスイッチング電源装置では、変圧インダクタおよび主スイッチング素子を含む複数の変圧チョッパ回路が互いに並列接続されると共にそれらの相互間に補助スイッチング素子が接続され、制御部によって主スイッチング素子および補助スイッチング素子の動作制御がなされるため、各変圧チョッパ回路内の主スイッチング素子同士の制御により、装置全体の高速化が実現しうる。また、制御部による様々な制御により、多様性に富んだ動作もなされ得る。
本発明のスイッチング電源装置では、各変圧チョッパ回路において、上記変圧インダクタ、整流素子および主スイッチング素子の各一端同士を共通接続点で共通に接続すると共に、上記補助スイッチング素子を一の変圧チョッパ回路の共通接続点と他の変圧チョッパ回路の共通接続点との間に接続するように構成可能である。
本発明のスイッチング電源装置では、上記補助スイッチング素子が、互いに逆向きに直接接続された一対の半導体スイッチング素子と、各半導体スイッチング素子と逆並列に接続されたダイオードとを含むように構成可能である。
本発明のスイッチング電源装置では、上記一対の半導体スイッチング素子の相互接続点と各変圧チョッパ回路における変圧インダクタの他端同士との間に接続された共振経路をさらに備えるようにするのが好ましい。具体的には、例えば上記複数の変圧チョッパ回路における主スイッチング素子および整流素子のうちの少なくとも1つに並列接続された容量素子と、上記共振経路上に配設され、容量素子と共に共振回路を構成する共振用インダクタとを備えるように構成可能である。これらのように構成した場合、上記共振回路による共振動作によって、主スイッチング素子での電力損失が低減される。
本発明のスイッチング電源装置では、上記共振経路に蓄えられたエネルギーを放出する放出経路を備えるようにするのが好ましい。このように構成した場合、例えば装置の異常動作の際などにエネルギーが放出され、エネルギーの過剰な蓄積等による装置破壊が回避される。
本発明のスイッチング電源装置では、各変圧チョッパ回路が、一対の入力端子および一対の出力端子を備えると共に、各変圧チョッパ回路において、変圧インダクタの他端が一対の入力端子のうちの一方に接続され、整流素子の他端が一対の出力端子のうちの一方に接続され、主スイッチング素子の他端が一対の入力端子のうちの他方および一対の出力端子のうちの他方に接続されているように構成可能である。このように構成した場合、入力端子間からの入力電圧が各変圧チョッパ回路によって昇圧され、出力端子間から出力電圧として出力される。また、この場合において、各変圧チョッパ回路への入力電圧をVin、および各チョッパ回路からの出力電圧をVoutとしたとき、条件式(2×Vin)≦Voutを満たすようにするのがより好ましい。このように構成した場合、いわゆるZVS(ゼロボルト・スイッチング)動作がなされるため、主スイッチング素子での電力損失がより低減される。
本発明のスイッチング電源装置では、各変圧チョッパ回路が、一対の入力端子および一対の出力端子を備えると共に、各変圧チョッパ回路において、主スイッチング素子の他端が一対の入力端子のうちの一方に接続され、整流素子の他端が一対の入力端子のうちの他方および一対の出力端子のうちの他方に接続され、変圧インダクタの他端が一対の出力端子のうちの一方に接続されているように構成可能である。このように構成した場合、入力端子間からの入力電圧が各変圧チョッパ回路によって降圧され、出力端子間から出力電圧として出力される。
本発明のスイッチング電源装置では、各変圧チョッパ回路が、一対の入力端子および一対の出力端子を備えると共に、各変圧チョッパ回路において、主スイッチング素子の他端が一対の入力端子のうちの一方に接続され、整流素子の他端が一対の出力端子のうちの一方に接続され、変圧インダクタの他端が一対の入力端子のうちの他方および一対の出力端子のうちの他方に接続されているように構成可能である。このように構成した場合、入力端子間からの入力電圧が各変圧チョッパ回路によって昇降圧され、出力端子間から出力電圧として出力される。
本発明のスイッチング電源装置では、上記制御手段が、主スイッチング素子を各変圧チョッパ回路間で互いに異なる位相となるように順次動作させるのが好ましい。このように構成した場合、各変圧チョッパ回路内のインダクタの動作が高速化され、装置全体の動作周波数も高速化する。
本発明のスイッチング電源装置では、上記制御手段が、主スイッチング素子および補助スイッチング素子がいずれもオン状態にあるとき、これら主スイッチング素子と補助スイッチング素子とをずらしてオフ状態にするようにするのが好ましい。具体的には、例えば主スイッチング素子よりも補助スイッチング素子のほうが先にオフ状態となるようにした場合、主スイッチング素子がオフ状態になるときに流れる電流が減少するため、この主スイッチング素子での電力損失が低減する。また、逆に主スイッチング素子よりも補助スイッチング素子のほうが後にオフ状態となるようにした場合、補助スイッチング素子の両端の電位がほぼ同電位となるため、この補助スイッチング素子として低耐圧の素子が利用可能となる。このようにして、上記のように主スイッチング素子と補助スイッチング素子とをずらしてオフ状態にするようにした場合、電力損失の削減や低耐圧の素子の利用が可能となり、装置の小型化が実現される。
本発明のスイッチング電源装置によれば、変圧インダクタおよび主スイッチング素子を含む複数の変圧チョッパ回路を互いに並列接続すると共にそれらの相互間に補助スイッチング素子を設け、制御部によって主スイッチング素子および補助スイッチング素子の動作を制御するようにしたので、装置全体の高速動作を実現しつつ多様性に富んだ動作を行うことが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に実施の形態という。)について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の回路構成を表すものであり、図2に示した回路構成は、図1に示した回路構成を簡略化して表したもの(具体的には、後述するスイッチング素子S1,S2,S31,S32を簡略化して表したもの)である。このスイッチング電源装置は、バッテリ11から入力端子T1,T2間に印加される入力電圧Vinに基づいて出力電圧Voutを生成し、これを出力端子T3,T4から出力することにより例えばインバータおよびモータなどからなる負荷12を駆動するものであり、入力平滑コンデンサCinおよび出力平滑コンデンサCoutと、互いに並列接続された2つの電圧変換部21,22と、これら電圧変換部21,22の相互間に設けられた双方向スイッチ部3と、電圧変換部21,22および双方向スイッチ部3の動作を制御する制御部4とを備えている。
入力平滑コンデンサCinおよび出力平滑コンデンサCoutは、それぞれ、入力電圧Vinまたは出力電圧Voutを平滑化するためのものである。入力平滑コンデンサCinは、入力端子T1に接続された入力ラインLin上の入力端子T1と接続点P1との間に位置する接続点と、入力端子T2および出力端子T4に共通接続された共通ラインLc上の入力端子T2と接続点P3との間に位置する接続点との間に配置されている。また、出力平滑コンデンサCoutは、出力端子T3に接続された出力ラインLout上の出力端子T3と接続点P6との間に位置する接続点と、共通ラインLc上の出力端子T4と接続点P5との間に位置する接続点との間に配置されている。
電圧変換部21は、入力平滑コンデンサCinと出力平滑コンデンサCoutとの間に配置されており、詳細は後述するが、電圧変換部22と共に入力電圧Vinを電圧変換して(この場合、昇圧して)出力電圧Voutを生成する部分である。この電圧変換部21は、エネルギー(電荷)の蓄積および放出を行うインダクタL1と、ダイオードD11と、IGBTよりなるスイッチング素子S1とを有している。
電圧変換部22は、電圧変換部21に並列接続されており、上記のように電圧変換部21と共に入力電圧Vinを電圧変換して出力電圧Voutを生成する部分である。この電圧変換部22も電圧変換部21と同様に、エネルギー(電荷)の蓄積および放出を行う変圧インダクタとしてのインダクタL2と、整流素子としてのダイオードD21と、IGBTよりなるスイッチング素子S2とを有している。
インダクタL1は入力ラインLin上の接続点P1と接続点P2との間に配置され、インダクタL2は接続点P1と接続点P4との間に配置されている。また、ダイオードD11は、アノードが接続点P2に接続され、カソードが出力ラインLout上の接続点P6に接続されている。ダイオードD21は、アノードが接続点P4に接続され、カソードが接続点P6に接続されている。
スイッチング素子S1は、ゲートが制御部4の出力端子に接続され、エミッタが共通ラインLc上の接続点P3に接続され、コレクタが接続点P2に接続されている。一方、スイッチング素子S2は、ゲートが制御部4の出力端子に接続され、エミッタが共通ラインLc上の接続点P5に接続され、コレクタが接続点P4に接続されている。このような構成によりスイッチング素子S1,S2はそれぞれ、制御部4からのスイッチング信号SG1,SG2に従ってオン・オフ動作することにより、インダクタL1,L2に対するエネルギーの蓄積経路および放出経路を構成するようになっている。なお、これらスイッチング素子S1,S2は、IGBT以外にも例えば電界効果型トランジスタ(MOS−FET;Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)などにより構成されていてもよい。
双方向スイッチ部3は、電圧変換部21内の接続点P2(インダクタL1、ダイオードD11およびスイッチング素子S1の共通接続点)と、電圧変換部22内の接続点P4(インダクタL2、ダイオードD21およびスイッチング素子S2の共通接続点)との間に配置されており、これら接続点P2,P4間に互いに逆向きに直列接続された一対のスイッチング素子S31,S32と、これらスイッチング素子S31,S32に対してそれぞれ逆並列接続されたダイオードD31,D32とを有している。スイッチング素子S31は、ゲートが制御部4の出力端子に接続され,エミッタがスイッチング素子S32のエミッタに接続され、コレクタが接続点P2に接続されている。一方、スイッチング素子S32は、ゲートが制御部4の出力端子に接続され、コレクタが接続点P4に接続されている。また、ダイオードD31は、アノードがスイッチング素子S31のエミッタに接続され、カソードがスイッチング素子S31のコレクタに接続されている。ダイオードD32は、アノードがスイッチング素子S32のエミッタに接続され、カソードがスイッチング素子S32のコレクタに接続されている。このような構成により双方向スイッチ部3では、スイッチング素子S31,S32がそれぞれ制御部4からのスイッチング信号SG31,SG32に従ってオン・オフ動作すると共にダイオードD31,D32の整流作用により、電圧変換部21,22間の接続経路の断続を行うようになっている。なお、これらスイッチング素子S31,S32も、IGBT以外の例えばMOS−FETなどにより構成されていてもよい。
制御部4は、例えば図示しない入力電圧検出回路や出力電圧検出回路からの検出値に基づいてスイッチング信号SG1,SG2,SG31,SG32を生成すると共に出力し、電圧変換部21,22内のスイッチング素子S1,S2および双方向スイッチ部3内のスイッチング素子S31,S32のオン・オフ動作をそれぞれ制御するものである。このような構成により制御部4は、出力電圧Voutが一定を保つように制御するようになっている。なお、これらのスイッチング信号の生成に際しては、上記したような検出回路からの信号のみならず、例えば、負荷12がインバータである場合におけるモータ等の状況を表す信号や、バッテリに関する情報を表す信号、スイッチング電源装置を構成する半導体素子の温度、平滑コンデンサを流れる電流などを用いるようにしてもよい。
ここで、電圧変換部21,22が本発明における「複数の変圧チョッパ回路」の一具体例に対応する。また、インダクタL1,L2が本発明における「変圧インダクタ」の一具体例に対応し、ダイオードD11,D21が本発明における「整流素子」の一具体例に対応し、スイッチング素子S1,S2が本発明における「主スイッチング素子」の一具体例に対応する。また、双方向スイッチ部3が本発明における「補助スイッチング素子」の一具体例に対応し、スイッチング素子S31,S32が本発明における「一対の半導体素子」の一具体例に対応し、ダイオードD31,D32が本発明における「ダイオード」の一具体例に対応する。また、制御部4が本発明における「制御手段」の一具体例に対応する。また、接続点P2,P4が本発明における「共通接続点」の一具体例に対応する。
次に、図3〜図11を参照して、本実施の形態のスイッチング電源装置の動作について詳細に説明する。ここで、図3は、本実施の形態のスイッチング電源装置の動作をタイミング波形図で表したものである。(A)〜(D)はそれぞれスイッチング信号SG1,SG2,SG31,SG32を表し、(E),(F)はそれぞれインダクタ電流IL1,IL2を表し、(G),(H)はそれぞれスイッチング素子S1,S2を流れる電流(エミッタ・コレクタ間を流れる電流)IS1,IS2を表し、(I)はダイオードD11を流れる順方向電流ID11を表し、(J)はスイッチング素子S31またはダイオードD31を流れる電流I31を表し、それぞれ図1に示した矢印の方向を正の値としている。また、図4〜図11はそれぞれ、本実施の形態のスイッチング電源装置の各動作状態を回路図で表したものである。
最初に、スイッチング周期Ts(タイミングt0〜t8)のうち、前半の1/2周期(Ts/2;タイミングt0〜t4)分の動作について説明する。
まず、動作状態1に遷移する前(タイミングt0以前)の状態では、バッテリ11、インダクタL1,L2、ダイオードD11,D21および出力平滑コンデンサCoutの経路にて、エネルギーの伝達が行われている。インダクタL1,L2にはそれぞれ出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加され、インダクタ電流IL1,IL2は線形的に減少する。タイミングt0においてスイッチング素子S31,S32がオン状態となることで、動作状態1へ遷移する。
図4に示した動作状態1(タイミングt0〜t1)では、スイッチング素子S32がオン状態となることで、インダクタL2を流れる電流には、ダイオードD21を流れる経路と、スイッチング素子S32、ダイオードD31およびダイオードD11を流れる経路との2経路が存在する。後者は半導体素子を3つ通過する必要があるため、上記したタイミングt0以前の状態と同様に、インダクタL1,L2を流れる電流は、それぞれバッテリ11、ダイオードD11,D21を介して出力側へとエネルギーを伝達する。インダクタL1,L2には、出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加され、インダクタ電流IL1,IL2は線形的に減少する。タイミングt1においてスイッチング素子S1がオン状態となることで、動作状態2へ遷移する。
次いで、図5に示した動作状態2(タイミングt1〜t2)では、インダクタL1を流れる電流は、スイッチング素子S1からバッテリ11への経路を流れ、インダクタL2に流れる電流は、スイッチング素子S32、ダイオードD31、スイッチング素子S1およびバッテリ11への経路を流れる。インダクタL1,L2には入力電圧Vinが印加されることでインダクタ電流IL1,IL2が線形的に上昇し、インダクタL1,L2にエネルギーが蓄積される。タイミングt2においてスイッチング素子S32がオフ状態となることで、動作状態3へ遷移する。
なお、このタイミングt0〜t2ではダイオードD31が導通しているが、この期間内に仮にダイオードD31に並列接続されているスイッチング素子S31がオン状態となっても問題はない。スイッチング素子S31がオン・オフしたとしても、いわゆるZVS(ゼロボルト・スイッチング)動作が実現され、ターンオン・ターンオフ時のスイッチング損失が低減されているからである。また、本実施の形態ではスイッチング素子S31はIGBTにより構成されているため、このスイッチング素子S31がオン状態となっても逆方向への電流は流れないが、IGBTの代わりに例えばMOS−FETを使用可能な場合には、これらスイッチング素子S31とダイオードD31とを同期整流動作させることで、導通損失がより低減することになる。
次いで、図6に示した動作状態3(タイミングt2〜t3)では、インダクタL2を流れる電流は、バッテリ11、ダイオードD21、出力平滑コンデンサCoutの経路を流れる。また、インダクタL2には出力電圧Vinと入力電圧Voutとの差分(Vout−Vin)が印加され、インダクタ電流IL2は線形的に減少していく。一方、インダクタL1を流れる電流は、スイッチング素子S1およびバッテリ11の経路を流れ、引き続きインダクタL1にエネルギーが蓄積されている。タイミングt3においてスイッチング素子S1がオフ状態になることで、動作状態4へ遷移する。
ここで、図3中の符号G11で示したように、スイッチング素子S1がオフする際に流れている電流IS1は、スイッチング素子S1よりもスイッチング素子S32が先にオフ状態となっているため、動作状態2のようにインダクタL1,L2の2相分の電流が流れていたのが1相分に低減し、これによりスイッチング素子S1がオフする際のスイッチング損失が低減されている。
次いで、図7に示した動作状態4(タイミングt3〜t4)では、バッテリ11、インダクタL1,L2、ダイオードD11,D21および出力平滑コンデンサCoutの経路にて、エネルギーの伝達が行われる。インダクタL1,L2には出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加され、インダクタ電流IL1,IL2は線形的に減少する。なお、タイミングt4においてスイッチング素子S31がオン状態にとなることで、次の動作状態(図8に示した動作状態5)へ遷移することになる。
以上が半周期の動作で、次の半周期(タイミングt4〜t8)では、スイッチング素子S1,S32の代わりにスイッチング素子S2,S31が動作し、上記動作状態1〜4と同様の動作を繰り返すことになる。
具体的には、最初に図8に示した動作状態5では、スイッチング素子S31がオン状態となることで、インダクタL1を流れる電流には、ダイオードD11を流れる経路と、スイッチング素子S31、ダイオードD32およびダイオードD21を流れる経路との2経路が存在する。後者は半導体素子を3つ通過する必要があるため、上記した動作状態4と同様に、インダクタL1,L2を流れる電流は、それぞれバッテリ11、ダイオードD11,D21を介して出力側へとエネルギーを伝達する。インダクタL1,L2には、出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加され、インダクタ電流IL1,IL2は線形的に減少する。タイミングt5においてスイッチング素子S2がオン状態となることで、動作状態6へ遷移する。
図9に示した動作状態6では、インダクタL2を流れる電流は、スイッチング素子S2からバッテリ11への経路を流れ、インダクタL1を流れる電流は、スイッチング素子S31、ダイオードD32、スイッチング素子S2およびバッテリ11への経路を流れる。インダクタL1,L2には入力電圧Vinが印加されることでインダクタ電流IL1,IL2が線形的に上昇し、インダクタL1,L2にエネルギーが蓄積される。タイミングt6においてスイッチング素子S31がオフ状態となることで、動作状態7へ遷移する。
なお、このタイミングt4〜t6ではダイオードD32が導通しているが、この期間内に仮にダイオードD32に並列接続されているスイッチング素子S32がオン状態となっても問題はない。スイッチング素子S32がオン・オフしたとしても、ZVS動作が実現され、ターンオン・ターンオフ時のスイッチング損失が低減されているからである。また、本実施の形態ではスイッチング素子S32はIGBTにより構成されているため、このスイッチング素子S32がオン状態となっても逆方向への電流は流れないが、IGBTの代わりに例えばMOS−FETを使用可能な場合には、これらスイッチング素子S32とダイオードD32とを同期整流動作させることで、導通損失がより低減することになる。
図10に示した動作状態7では、インダクタL1を流れる電流は、バッテリ11、ダイオードD11、出力平滑コンデンサCoutの経路を流れる。また、インダクタL1には出力電圧Vinと入力電圧Voutとの差分(Vout−Vin)が印加され、インダクタ電流IL1は線形的に減少していく。一方、インダクタL2を流れる電流は、スイッチング素子S2およびバッテリ11の経路を流れ、引き続きインダクタL2にエネルギーが蓄積されている。タイミングt7においてスイッチング素子S2がオフ状態になることで、動作状態8へ遷移する。
ここで、図3中の符号G12で示したように、スイッチング素子S2がオフする際に流れている電流IS2は、スイッチング素子S2よりもスイッチング素子S31が先にオフ状態となっているため、動作状態6のようにインダクタL1,L2の2相分の電流が流れていたのが1相分に低減し、これによりスイッチング素子S2がオフする際のスイッチング損失が低減されている。
図11に示した動作状態8では、バッテリ11、インダクタL1,L2、ダイオードD11,D21および出力平滑コンデンサCoutの経路にて、エネルギーの伝達が行われる。インダクタL1,L2には出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加され、インダクタ電流IL1,IL2は線形的に減少する。そしてタイミングt8においてスイッチング素子S32がオン状態にとなることで、後半の半周期分の動作が終了し、再び図4に示した動作状態1へ遷移することになる。
このようにして、この半周期間で、インダクタL1,L2には、入力電圧Vinが印加されてエネルギーを蓄積する期間と、出力電圧Voutと入力電圧Vinの差分(Vout−Vin)が印加されて出力へエネルギーを放出する期間とが存在することになる。すなわち、図3に示したタイミング波形から分かるように、各電圧変換部21,22のスイッチング周波数に対して、インダクタL1,L2の動作周波数が2倍となっており、ひいてはスイッチング電源装置全体の動作周波数も2倍となっている。
また、スイッチング素子S1,S2がオフする際に、スイッチング素子S1,S2よりもスイッチング素子S32,S31が先にオフ状態となっているため、これらスイッチング素子S1,S2にインダクタL1,L2の2相分の電流が流れていたのが1相分に低減することとなり、スイッチング素子S1がオフする際のスイッチング損失が低減される。
以上のように、本実施の形態では、変圧用のインダクタL1,L2およびスイッチング素子S1,S2を含む複数の電圧変換部21,22を互いに並列接続すると共に、それらの相互間に双方向スイッチ部3を設け、制御部4によって電圧変換部21,22および双方向スイッチ部3の動作を制御するようにしたので、スイッチング電源装置全体の動作周波数をスイッチング素子S1,S2のスイッチング周波数に対して2倍とすることができると共にスイッチング素子S1,S2のスイッチング損失を低減するなどの多様な動作を行うことができ、装置全体の高速動作を実現しつつ多様性に富んだ動作を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、上記のようにスイッチング素子S31,S32をスイッチング素子S1,S2よりも先にオフさせているが、スイッチング素子S1,S2を先にオフして動作状態4へ遷移させた後に、スイッチング素子S31,S32をオフさせるようにしてもよい。このように構成した場合、接続点P2,P4間に電位差が発生しなくなるため、スイッチング素子S31,S32として、例えば同期整流用のMOS−FETなど、低耐圧部品の使用が可能となる。なお、例えば装置の異常動作時などに一方の電圧変換部の動作が停止したような場合、スイッチング素子S31,32には高電圧が加わる場合が考えられるが、そのような場合であっても、これらスイッチング素子S31,S32がオンするようにすれば、高電圧が加わることはない。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した構成のスイッチング電源装置において、さらにLC共振動作を行うようにしたスイッチング電源装置について説明する。
図12および図13は、本実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表したものであり、図13に示した回路構成は、図12に示した回路構成を簡略化して表したもの(具体的には、スイッチング素子S1,S2,S31,S32を簡略化して表したもの)である。これらの図において、図1および図2に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施の形態のスイッチング電源装置は、図1および図2に示した第1の実施の形態のスイッチング電源装置において、電圧変換部21,22の代わりに電圧変換部51,52を設けると共に、共振経路部6および放出経路部7をさらに設けるようにしたものである。なお、その他の部分の構成は、図1および図2の場合と同様である。
電圧変換部51は、電圧変換部21においてダイオードD1およびコンデンサC1,C11がさらに配置された構成となっており、同様に電圧変換部52は、電圧変換部22においてダイオードD2およびコンデンサC2,C21がさらに配置された構成となっている。具体的には、コンデンサC1,C11はスイッチング素子S1およびダイオードD11にそれぞれ並列接続され、同様にコンデンサC2,C21はスイッチング素子S2およびダイオードD21にそれぞれ並列接続されている。また、ダイオードD1のアノードはスイッチング素子S1のエミッタに接続され、カソードはスイッチング素子S1のコレクタに接続されている。同様にダイオードD2のアノードはスイッチング素子S2のエミッタに接続され、カソードはスイッチング素子S2のコレクタに接続されている。このような構成によりコンデンサC1,C2,C11,C21は、それぞれ後述する共振経路部6内のインダクタL6と共にLC共振回路を構成するようになっている。
なお、本実施の形態においても、スイッチング素子S1,S2はいずれもIGBTにより構成されているが、第1の実施の形態と同様に、例えばMOS−FETなどにより構成してもよい。このように構成した場合、例えばダイオードD1,D2やコンデンサC1,C2をこの電界効果型トランジスタの寄生ダイオードや寄生容量(ドレイン−ソース間容量)によって構成することができ、部品点数が削減されて装置構成が簡素化する。また、同様にコンデンサC11,C21をダイオードD11の寄生容量によって構成することもでき、その場合も部品点数が削減されて装置構成が簡素化することになる。
共振経路部6は、一対のスイッチング素子S31,S32の相互接続点である接続点P7と接続点P1との間に配置されており、共振用インダクタであるインダクタL6と、ダイオードD6とを有している。具体的には、インダクタL6の一端は接続点P7に接続され、インダクタL6の他端はダイオードD6のアノードに接続され、ダイオードD6のカソードは接続点P1に接続され、これにより上記LC共振回路の共振経路が構成されるようになっている。
放出経路部7は、接続点P7と共通ラインLc上の接続点P8との間に配置されており、ダイオードD7を有している。具体的には、このダイオードD7のアノードは接続点P8に接続され、カソードは接続点P7に接続されている。このような構成により放電経路部7は、装置の異常動作時に上記共振経路(具体的には、インダクタL6)に蓄えられたエネルギー(電荷)を強制的に放電するようになっている。
ここで、接続点P7が本発明における「相互接続点」の一具体例に対応し、コンデンサC1,C2,C11,C21が本発明における「容量素子」の一具体例に対応し、インダクタL6が本発明における「共振用インダクタ」の一具体例に対応する。
次に、図14〜図24を参照して、本実施の形態のスイッチング電源装置の動作について詳細に説明する。ここで、図14は、本実施の形態のスイッチング電源装置の動作をタイミング波形図で表したものであり、(A)〜(D)はそれぞれスイッチング信号SG1,SG2,SG31,SG32を、(E),(F)はそれぞれインダクタ電流IL1,IL2を、(G),(H)はそれぞれ、スイッチング素子S1を流れる電流IS1およびスイッチング素子S1の両端間の電圧(エミッタ−コレクタ間の電圧)VS1を、(I),(J)はそれぞれ、スイッチング素子S2を流れる電流IS2およびスイッチング素子S2の両端間の電圧(エミッタ−コレクタ間の電圧)VS2を、(K),(L)はそれぞれダイオードD11,D21を流れる順方向電流ID11,ID21を、(M)はスイッチング素子S31またはダイオードD31を流れる電流I31を、(N)はスイッチング素子S32またはダイオードD32を流れる電流I32を、(O)はインダクタL6を流れる電流IL6を表し、それぞれ図1および図12に示した矢印の方向を正の値としている。また、図15〜図24はそれぞれ、本実施の形態のスイッチング電源装置の各動作状態を表したものである。なお図12,図13中のダイオードD7は、上記のように異常動作時においてインダクタL6の蓄積エネルギーを放出するための経路を確保するものあり、正常動作時には機能しないことから、図15〜図24および以下の動作説明においては、図示および説明を省略するものとする。
まず、動作状態1に遷移する前(タイミングt10以前)の状態では、バッテリ11、インダクタL1,L2、ダイオードD11,D21および出力平滑コンデンサCoutの経路にて、エネルギーの伝達が行われている。インダクタL1,L2にはそれぞれ出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加され、インダクタ電流IL1,IL2は線形的に減少する。タイミングt10においてスイッチング素子S31,S32がオン状態となることで、動作状態1へ遷移する。
図15に示した動作状態1(タイミングt10〜t11)では、インダクタL1,L2を流れる電流には、バッテリ11およびダイオードD11,D21を介して出力へとエネルギーを伝達する第1の経路と、スイッチング素子S31,S32、ならびに共振経路部6内のインダクタL6およびダイオードD6を流れる第2の経路とが存在する。これらインダクタL1,L2には、ダイオードD11,D21がいずれも導通していることから出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加され、インダクタ電流IL1,IL2は線形的に減少する。また、上記第2の経路中のインダクタL6も同様に出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加されているが、こちらはインダクタ電流IL6がゼロから線形的に上昇していることから、上記第1の経路へ流れる電流、すなわちダイオードD11,D21を流れる電流ID11,ID21が減少する。タイミングt11において電流ID11,ID21がゼロに達することで、動作状態2へ遷移する。
ここで、インダクタL10を流れる電流IL6、すなわちスイッチング素子S31およびS32から流れる電流は、図14から分かるようにゼロから上昇するため、タイミングt0においてスイッチング素子S31,S32がターンオンする際に、スイッチング損失が低減することになる。また、ダイオードD11,D21を流れる電流ID11,ID21は、インダクタL6を流れる電流IL6に起因して徐々に減少するため、それに伴ってリカバリー電流も抑制され、後に(タイミングt12〜t13間)スイッチング素子S1がターンオンする際のスイッチング損失も低減することになる。
次いで、図16に示した動作状態2(タイミングt11〜t12)では、共振用のインダクタL6と、コンデンサC1,C2,C11,C21とが協働してLC共振状態となる。このとき、ある時刻tにおける、共振電流であるインダクタL6を流れる電流IL6(t)、およびスイッチング素子S1の両端間の電圧VS1(t)は、以下の(1)式および(2)式により表される。なお、厳密にはインダクタL1,L2やスイッチング素子S1,S2などの半導体素子を電流が導通する際の電圧降下分も影響するが、インダクタンスは共振周期に対し十分大きなものであるので、半導体素子の電圧降下分を含め、無視できるものとして導出している。
IL6(t)=[(Vout−Vin)/Zr]×sin[ω(t−t11)]
+IL1(t11)+IL2(t11) …(1)
VS1(t)=Vout−(Vout−Vin)×[1−cos[ω(t−t11)]]…(2)
但し、IL1(t11)およびIL2(t11)は、それぞれタイミングt11においてインダクタL1,L2を流れる電流を表し、特性インピーダンスZr、共振角周波数ωおよびLC共振回路の容量値Cは、以下の(3)〜(5)式により表される。
Zr=[(インダクタL6のインダクタンス)/C]1/2 …(3)
ωr=[1/[(インダクタL6のインダクタンス)×C]]1/2 …(4)
C=(コンデンサC1,C2,C11,C21の容量値の総和) …(5)
なお、(5)式からも明らかなように、LC共振回路の容量値CはコンデンサC1,C2,C11,C21の容量値の総和で表されることから、本実施の形態ではスイッチング素子S1,S2およびダイオードD11,D21それぞれに対してコンデンサを並列接続しているが、これらの素子のうちの少なくとも1つに対して、総和容量値のコンデンサをまとめて並列接続するようにしてもよい。
ここで、タイミングt12においてスイッチング素子S1,S2の電圧が0Vとなり、ダイオードD1,D2がそれぞれオン状態となることで、動作状態3へ遷移する。
次いで、図17に示した動作状態3(タイミングt12〜t13)では、インダクタL6を流れる電流IL6は、ダイオードD6、インダクタL1,L2およびスイッチング素子S31,S32を流れる第1の経路と、ダイオードD6、バッテリ11、ダイオードD1,D2、およびスイッチング素子S31,S32を流れる第2の経路とに分流して流れる。ここで、インダクタL6には入力電圧Vinが印加されることで電流IL6は線形的に減少し、共振動作によってこのインダクタL6に蓄積されたエネルギーは、バッテリ11へと戻される。このタイミングt12〜t13の期間中、すなわちダイオードD1,D2が導通している期間中に、タイミングt2'においてスイッチング素子S1がオン状態となり、これによりスイッチング素子S1のZVSによるターンオン動作が実現される。ここで、この場合にZVSとなるための条件は、以下の(6)式より表される。
(2×Vin)≦Vout …(6)
(6)式より、ZVSとなるためには、共振定数には依存せず、入力電圧Vinおよび出力電圧Voutの値によって一意的に定まることが分かる。すなわち、入力電圧Vinの2倍以上の電圧を出力する場合にZVSによるターンオン動作が実現され、2倍未満の場合にはZVSによるターンオン動作はできない。但し、そのようにZVS動作が実現できない場合であっても、上記した動作状態2での共振動作によって、スイッチング素子S1の両端間の電圧VS1が下がりきったところでスイッチング素子S1がオン状態となることから、従来のように出力電圧Voutが印加された状態でのオン動作に比べては、スイッチング素子S1でのスイッチング損失が低減されることになる。また、この場合も上記動作状態1で説明したように、ダイオードD11のリカバリー電流に起因したスイッチング損失も低減される。なお、この場合は動作状態2においてスイッチング素子S1がターンオン状態となることで、コンデンサC1,C2,C11,C21がそれぞれ強制的に充放電され、動作状態4へ遷移することとなる。また、スイッチング素子S1の両端間の電圧VS1電圧が下がりきる時間は、共振周期Tr=(2π/ωr)の半周期で表される。
ここで、動作状態2の途中でスイッチング素子S1がオン状態となっても、IGBTでは逆電流が流れないため、引き続きダイオードD1に電流が流れ続ける。そしてタイミングt13においてインダクタL6に流れる電流IL6と、インダクタL1,L2に流れる電流IL1,IL2がそれぞれ等しくなったとき、動作状態4へと遷移する。
次いで、図18に示した動作状態4(タイミングt13〜t14)では、インダクタL1を流れる電流は、スイッチング素子S1およびバッテリ11を流れる第1の経路と、スイッチング素子S31、インダクタL6およびダイオードD6を流れる第2の経路とに分流する。一方、インダクタL2を流れる電流は、スイッチング素子S32、S31、スイッチング素子S1およびバッテリ11を流れる第1の経路と、スイッチング素子S32、インダクタL6、ダイオードD6を流れる第2の経路とに分流する。これらインダクタL1,L2には入力電圧Vinが印加されることで電流IL1,IL2は線形的に上昇し、エネルギーが蓄積される。一方、インダクタL6にも同様に入力電圧Vinが印加され、電流IL6は線形的に減少する。そのため、スイッチング素子S1を流れる電流IS1はゼロから線形的に上昇し、スイッチング素子S32にはインダクタL2からの電流が流れる。また、スイッチング素子S31には、インダクタL6を流れる電流の減少に伴いインダクタL1からの電流は減少すると共に、インダクタL2からの電流がスイッチング素子S32を介して流れてくるため、スイッチング素子S31を流れる電流は減少し続け、ついには負方向へ流れようとする。そしてタイミングt14においてダイオードD31が導通し、動作状態5へ遷移する。
次いで、図19に示した動作状態5(タイミングt14〜t15)では、インダクタL1を流れる電流は、スイッチング素子S1からバッテリ11への経路を流れる。一方、インダクタL2を流れる電流は、スイッチング素子S32、ダイオードD31、スイッチング素子S1およびバッテリ11を流れる第1の経路と、スイッチング素子S32、インダクタL6およびダイオードD6を流れる第2の経路とに分流する。インダクタL1,L2には、入力電圧Vinが印加されて電流IL1,IL2が線形的に上昇し、エネルギーが蓄積される。一方、インダクタL6にも同様に入力電圧Vinが印加され、電流IL6は線形的に減少する。この状態でスイッチング素子S31をオフ状態にすることで、ZVSによるスイッチング素子S31のターンオフ動作が実現される。また、スイッチング素子S31がIGBTの場合には負方向の電流はダイオードD31に流れることになるので、この場合、いわゆるZCS(ゼロカレント・スイッチング)によるスイッチング素子S31のターンオフ動作も実現される(図14から分かるように、次の動作状態6におけるタイミングt15’においてスイッチング素子S31がオフ状態となっているが、当然ダイオードD31が導通している期間なので、問題はない)。なお、インダクタL6を流れる電流IL6が0Aに達することで、動作状態6へ遷移する。
次いで、図20に示した動作状態6(タイミングt15〜t16)では、インダクタL1を流れる電流は、スイッチング素子S1からバッテリ11への経路を流れる。一方、インダクタL2を流れる電流は、スイッチング素子S32、ダイオードD31、スイッチング素子S1およびバッテリ11への経路を流れる。インダクタL1,L2には入力電圧Vinが印加されることで電流IL1,IL2は線形的に上昇し、エネルギーが蓄積される。タイミングt16においてスイッチング素子S32がオフ状態となることで、動作状態7へ遷移する。
次いで、図21に示した動作状態7(タイミングt16〜t17)では、スイッチング素子S32がオフ状態となるため、インダクタL2を流れる電流によって、コンデンサC2,C21がそれぞれ充放電される。そしてタイミングt17において接続点P4の電位が出力電圧Voutに等しくなると、ダイオードD21が導通し、動作状態8へ遷移する。
次いで、図22に示した動作状態8(タイミングt17〜t18)では、インダクタL2を流れる電流は、バッテリ11、ダイオードD21および出力平滑コンデンサCoutの経路を流れる。インダクタL2には出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加され、電流IL1,IL2は線形的に減少していく。一方、インダクタL1を流れる電流は、スイッチング素子S1からバッテリ11への経路を流れ、インダクタL1には引き続きエネルギーが蓄積される。タイミングt18においてスイッチング素子S1がオフ状態となることで、動作状態9へ遷移する。
ここで、図14中の符号G21で示したように、スイッチング素子S1がオフする際に流れている電流IS1は、スイッチング素子S1よりもスイッチング素子S32が先にオフ状態となっているため、第1の実施の形態と同様に、インダクタL1,L2の2相分の電流が流れていたのが1相分に低減することになり、これによりスイッチング素子S1がオフする際のスイッチング損失が低減されている。
次いで、図23に示した動作状態9(タイミングt18〜t19)では、スイッチング素子S1がオフ状態となるため、インダクタL1を流れる電流により、コンデンサC1,C11がそれぞれ充放電される。そしてタイミングt19において接続点P2の電位が出力電圧Voutに等しくなると、ダイオードD11が導通し、動作状態10へ遷移する。
次いで、図24に示した動作状態10(タイミングt19〜t20)では、バッテリ11、インダクタL1,L2、ダイオードD11,D21、および出力平滑コンデンサCoutの経路にて、エネルギーの伝達が行われている。インダクタL1,L2には、出力電圧Voutと入力電圧Vinとの差分(Vout−Vin)が印加されることで電流IL1,IL2が線形的に減少し、インダクタL1の電流が出力へと伝達される。ここで、インダクタL1には、出力電圧と入力電圧の差分(Vout−Vin)が印加され線形的に減少していく。そしてインダクタL1,L2の2相とも、出力へエネルギーを伝達する状態となる。タイミングt20において再びスイッチング素子S31およびS32がオン状態となることで、次の動作状態へ遷移する。
以上が半周期分の動作で、次の半周期(タイミングt20〜t30)では、スイッチング素子S1の代わりにスイッチング素子S2が動作し、上記動作状態1〜10と同様の動作を繰り返すことになる。
このようにしてこの半周期間で、第1の実施の形態と同様に、インダクタL1,L2には、入力電圧Vinが印加されてエネルギーを蓄積する期間と、出力電圧Voutと入力電圧Vinの差分(Vout−Vin)が印加されて出力へエネルギーを放出する期間とが存在することになる。すなわち、図14に示したタイミング波形から分かるように、各電圧変換部51,52のスイッチング周波数に対して、インダクタL1,L2の動作周波数およびスイッチング電源装置全体の動作周波数も2倍となっている。また、動作状態8,9のようにエネルギーの蓄積および放出が同タイミングで行われていない期間が存在するが、スイッチング周期Ts全体に対して非常に短い期間であるため、問題とはならない。
また、本実施の形態においても、スイッチング素子S1,S2がオフする際に、スイッチング素子S1,S2よりもスイッチング素子S32,S31が先にオフ状態となっているため、これらスイッチング素子S1,S2にインダクタL1,L2の2相分の電流が流れていたのが1相分に低減することとなり、スイッチング素子S1がオフする際のスイッチング損失が低減される。
さらに、本実施の形態では、共振経路部6内のインダクタL6と、各電圧変換部51,52内のコンデンサC1,C2,C11,C21とからLC共振回路が構成され、これらによる共振動作を利用するようにしたので、スイッチング損失がより低減される。
以上のように、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、スイッチング電源装置全体の動作周波数をスイッチング素子S1,S2のスイッチング周波数に対して2倍とすることができると共にスイッチング素子S1,S2のスイッチング損失を低減するなどの多様な動作を行うことができ、装置全体の高速動作を実現しつつ多様性に富んだ動作を行うことが可能である。
また、本実施の形態では、上記のようにLC共振回路を構成して共振動作を利用するようにしたので、第1の実施の形態と比べてスイッチング損失をより低減することができる。
なお、本実施の形態では、スイッチング素子S31,S32がスイッチング素子S1,S2に対して2倍の動作周波数で動作しているが、例えばスイッチング素子S31の場合、動作状態1から動作状態5の期間では、ターンオン時およびターンオフ時ともZVS動作およびZCS動作によって、スイッチング損失を大幅に低減している。また、共振期間も図14では分かりやすくするためスイッチング周期に対して比較的長い期間の場合で示しているが、実際にはスイッチング周期に対して十分に短い期間とすることができる。ただし、共振期間がある程度必要で、発生損失により熱的に問題あるのであれば、2個のスイッチング素子を並列接続し、一方を共振用のスイッチング素子として利用しても問題はない。
以上、第1および第2の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、双方向スイッチ部3,3Aが、逆方向の直列接続のスイッチング素子とダイオードとにより構成されている場合で説明したが、双方向のスイッチであればこのような構成には限られず、他の構成であってもよい。
また、上記実施の形態では、図1および図12に示したように、2つの電圧変換部21,22または2つの電圧変換部51,52が互いに並列接続されている場合で説明したが、例えば図25および図26に示したように、3つの電圧変換部21〜23や3つの電圧変換部51〜53を互いに並列接続すると共にこれらの相互間に双方向スイッチ部3Aを設けるようにしてもよく、より一般的にはn個(n:2以上の整数)の電圧変換部を互いに並列接続するようにすると共にそれらの相互間に双方向スイッチ部を設けるようにしてもよい。このように構成した場合、スイッチング電源装置のスイッチング周波数を、変圧インダクタ(L1〜L3など)の動作周波数のn倍にすることができ、より高速に動作させることが可能となる。
さらに、上記実施の形態では、スイッチング電源装置が入力電圧Vinを昇圧して出力電圧Voutを出力する昇圧型のチョッパ回路により構成されている場合で説明したが、本発明は、入力電圧Vinを降圧して出力電圧Voutを出力する降圧型のチョッパ回路や、これらの機能を兼有する昇降圧型のチョッパ回路にも適用することが可能である。
具体的な構成としては、前者の降圧型の場合、例えば図27に示した電圧変換部24,25のように、スイッチング素子S1,S2のエミッタを接続点P2,P4にそれぞれ接続すると共にそれらのコレクタを接続点P1に接続し、ダイオードD11,D21のアノードを共通ラインLcに接続すると共にそれらのカソードをそれぞれ接続点P2,P4に接続し、インダクタL1,L2をそれぞれ接続点P2,P6間および接続点P4,P6間に接続するようにすればよい。
また、後者の昇降圧型の場合、例えば図28に示した電圧変換部26,27のように、スイッチング素子S1,S2のエミッタを接続点P2,P4にそれぞれ接続すると共にそれらのコレクタを接続点P1に接続し、ダイオードD11,D21のカソードをそれぞれ接続点P2,P4に接続すると共にそれらのアノードを接続点P6に接続し、インダクタL1,L2をそれぞれ接続点P2,P3間および接続点P4,P5間に接続するようにすればよい。
本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図1のスイッチング電源装置の構成を簡略化して表す回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミング波形図である。 第1の実施の形態における動作状態1の動作を説明するための回路図である。 図4に続く動作状態2の動作を説明するための回路図である。 図5に続く動作状態3の動作を説明するための回路図である。 図6に続く動作状態4の動作を説明するための回路図である。 図7に続く動作状態5の動作を説明するための回路図である。 図8に続く動作状態6の動作を説明するための回路図である。 図9に続く動作状態7の動作を説明するための回路図である。 図10に続く動作状態8の動作を説明するための回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図12のスイッチング電源装置の構成を簡略化して表す回路図である。 図12のスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミング波形図である。 第2の実施の形態における動作状態1の動作を説明するための回路図である。 図15に続く動作状態2の動作を説明するための回路図である。 図16に続く動作状態3の動作を説明するための回路図である。 図17に続く動作状態4の動作を説明するための回路図である。 図18に続く動作状態5の動作を説明するための回路図である。 図19に続く動作状態6の動作を説明するための回路図である。 図20に続く動作状態7の動作を説明するための回路図である。 図21に続く動作状態8の動作を説明するための回路図である。 図22に続く動作状態9の動作を説明するための回路図である。 図23に続く動作状態10の動作を説明するための回路図である。 本発明の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 本発明の他の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 本発明の他の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 本発明の他の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 従来のスイッチング電源装置の構成例を表す回路図である。
符号の説明
11…バッテリ、12…負荷、21〜27,51〜53…電圧変換部、3,3A…双方向スイッチ部、4,4A…制御部、6…共振経路部、7…放電経路部、S1〜S3,S31〜S33…スイッチング素子、D1〜D3,D11,D21,D31〜D33,D31A,D6,D7…ダイオード、L1〜L3,L6…インダクタ、Cin…入力平滑コンデンサ、Cout…出力平滑コンデンサ、C1〜C3,C11,C21,C31…コンデンサ、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、Lin…入力圧ライン、Lout…出力ライン、Lc…共通ライン、P1〜P11…接続点、Vin…入力電圧、Vout…出力電圧、IL1,IL2,IL6,IS1,IS2,ID11,ID21,I1,I2,I31,I32…電流、VS1,VS2…電圧、SG1〜SG3,SG31〜SG33…スイッチング信号、t0〜t8,t10〜t30…タイミング、Ts…スイッチング周期。

Claims (13)

  1. それぞれが変圧インダクタ、整流素子および主スイッチング素子を含んで構成されると共に互いに並列に接続された複数の変圧チョッパ回路と、
    前記複数の変圧チョッパ回路の相互間に設けられた補助スイッチング素子と、
    前記主スイッチング素子および前記補助スイッチング素子の動作を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 各変圧チョッパ回路において、前記変圧インダクタ、前記整流素子および前記主スイッチング素子の各一端同士は共通接続点で共通に接続され、
    前記補助スイッチング素子は、一の変圧チョッパ回路の共通接続点と他の変圧チョッパ回路の共通接続点との間に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記補助スイッチング素子は、
    互いに逆向きに直接接続された一対の半導体スイッチング素子と、
    前記各半導体スイッチング素子と逆並列に接続されたダイオードと
    を含んで構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記一対の半導体スイッチング素子の相互接続点と各変圧チョッパ回路における前記変圧インダクタの他端同士との間に接続された共振経路をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記複数の変圧チョッパ回路における前記主スイッチング素子および前記整流素子のうちの少なくとも1つに並列接続された容量素子と、
    前記共振経路上に配設され、前記容量素子と共に共振回路を構成する共振用インダクタとを備えた
    ことを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記共振経路に蓄えられたエネルギーを放出する放出経路を備えた
    ことを特徴とする請求項4または請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 各変圧チョッパ回路は、一対の入力端子および一対の出力端子を備え、
    各変圧チョッパ回路において、前記変圧インダクタの他端は前記一対の入力端子のうちの一方に接続され、前記整流素子の他端は前記一対の出力端子のうちの一方に接続され、前記主スイッチング素子の他端は前記一対の入力端子のうちの他方および前記一対の出力端子のうちの他方に接続されている
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 各変圧チョッパ回路は、一対の入力端子および一対の出力端子を備え、
    各変圧チョッパ回路において、前記主スイッチング素子の他端は前記一対の入力端子のうちの一方に接続され、前記整流素子の他端は前記一対の入力端子のうちの他方および前記一対の出力端子のうちの他方に接続され、前記変圧インダクタの他端は前記一対の出力端子のうちの一方に接続されている
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  9. 各変圧チョッパ回路は、一対の入力端子および一対の出力端子を備え、
    各変圧チョッパ回路において、前記主スイッチング素子の他端は前記一対の入力端子のうちの一方に接続され、前記整流素子の他端は前記一対の出力端子のうちの一方に接続され、前記変圧インダクタの他端は前記一対の入力端子のうちの他方および前記一対の出力端子のうちの他方に接続されている
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記制御手段は、前記主スイッチング素子を各変圧チョッパ回路間で互いに異なる位相となるように順次動作させる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  11. 前記制御手段は、前記主スイッチング素子および前記補助スイッチング素子がいずれもオン状態にあるとき、主スイッチング素子と補助スイッチング素子とをずらしてオフ状態にする
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  12. 前記制御手段は、前記主スイッチング素子および前記補助スイッチング素子がいずれもオン状態にあるとき、主スイッチング素子よりも補助スイッチング素子のほうが先にオフ状態となるように制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載のスイッチング電源装置。
  13. 前記制御手段は、前記主スイッチング素子および前記補助スイッチング素子がいずれもオン状態にあるとき、主スイッチング素子よりも補助スイッチング素子のほうが後にオフ状態となるように制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載のスイッチング電源装置。
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