JP5202226B2 - 降圧型dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、二つのインダクタを備える降圧型DC−DCコンバータに関する。
従来、入力される直流高電圧から直流低電圧に変換する降圧型DC−DCコンバータは、降圧比を大きくするために、トランスのように巻線の途中から中間タップを引き出したタップインダクタが用いられている(例えば、非特許文献1を参照)。
IEEE TRANSACTIONS ON POWER ELECTRONICS,VOL.20,NO.4,JULY 2005 pp775−780 特開2003−189602号公報
しかし、タップインダクタの一次巻線と二次巻線との巻数比を大きくすれば、サージの原因となる巻線間の漏れインダクタンスが大きくなることが知られている。そのため、タップインダクタを用いた降圧型DC−DCコンバータにはサージによるノイズ発生という課題があった。
そこで、本発明では、漏れインダクタンスの影響を完全に削除するとともに、高降圧比を実現する降圧型DC−DCコンバータを提供することを目的とする。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、タップインダクタの代替として2つのインダクタを組み合わせた回路を搭載する。
具体的に、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、直流電圧入力端子から接地端子へ向かって直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、カソードを前記直流電圧入力端子側に前記第1スイッチング素子に並列に接続された第1ダイオードと、カソードを前記直流電圧入力端子側に前記第2スイッチング素子に並列に接続された第2ダイオードと、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点から出力端子へ向かって直列に接続された第1インダクタ及び第2インダクタと、アノードを前記接地端子側に前記第1インダクタと前記第2インダクタとの接続点と前記接地端子とを接続する第3ダイオードと、前記第1スイッチング素子と前記第1インダクタとの接続点と前記第2スイッチング素子との間に接続され、前記第1インダクタと共振するキャパシタと、を備える降圧型DC−DCコンバータであって、前記第1インダクタは、前記直流電圧入力端子からの入力電流で充電され、前記第1スイッチング素子による前記入力電流の遮断で前記入力電流で充電された磁気エネルギーを静電エネルギーとして前記キャパシタへ移し、前記静電エネルギーを得た前記キャパシタからの、前記入力電流と逆向きの充電電流で充電され、前記第2スイッチング素子による前記充電電流の遮断で前記充電電流で充電された磁気エネルギーを前記直流電圧入力端子へ戻すことを特徴とする。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、第1インダクタと第2インダクタとを組み合わせることでタップインダクタの代替とすることができる。
具体的に、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、直流電圧入力端子から共通端子へ向かって直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、カソードを前記直流電圧入力端子側に前記第1スイッチング素子に並列に接続された第1ダイオードと、カソードを前記直流電圧入力端子側に前記第2スイッチング素子に並列に接続された第2ダイオードと、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点から出力端子へ向かって直列に接続された第1インダクタ及び第2インダクタと、アノードを前記共通端子側に前記第1インダクタと前記第2インダクタとの接続点と前記共通端子とを接続する第3ダイオードと、前記第1スイッチング素子と前記第1インダクタとの接続点と前記第2スイッチング素子との間に接続され、前記第1インダクタと共振するキャパシタと、を備える降圧型DC−DCコンバータであって、前記第1インダクタは、前記直流電圧入力端子からの入力電流で充電され、前記第1スイッチング素子による前記入力電流の遮断で前記入力電流で充電された磁気エネルギーを静電エネルギーとして前記キャパシタへ移し、前記静電エネルギーを得た前記キャパシタからの、前記入力電流と逆向きの充電電流で充電され、前記第2スイッチング素子による前記充電電流の遮断で前記充電電流で充電された磁気エネルギーを前記直流電圧入力端子へ戻すことを特徴とする。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、第1インダクタと第2インダクタとを組み合わせることでタップインダクタの代替とすることができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、前記第1インダクタのインダクタンスをh1、前記第2インダクタのインダクタンスをh2としたとき、h1/h2のインダクタンス比率で降圧比が定まることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第1インダクタと第2インダクタとのインダクタンス比率で降圧比を定めることができるため、精度よく低出力電圧を出力することができる。
従って、上記本発明は、タップインダクタを排除して漏れインダクタンスの影響を完全に削除するとともに、高降圧比を実現する降圧型DC−DCコンバータを提供することができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、前記直流電圧入力端子に印加される入力電圧をVin、前記出力端子に接続される負荷の負荷抵抗をRo、前記第1スイッチング素子の時比率をD、前記第1スイッチング素子のスイッチング周波数をfs、前記インダクタンス比率をnとしたとき、前記出力端子の出力電圧Voが、数式1で制御されることを特徴とする。
インダクタンス比率nと時比率Dで出力電圧を制御することができる。このため、インダクタンス比率nを調整することで、従来のDC−DCコンバータのように小さな時比率にしなくても低出力電圧を出力することができる。
更に具体的には、降圧型DC−DCコンバータは、一次側巻線と二次側巻線が所定の巻数比を有するトランスと、第一直流電圧入力端子と前記一次側巻線の一端との間に接続された第3スイッチング素子と、カソードを前記第一直流電圧入力端子側に前記第3スイッチング素子に並列に接続された第4ダイオードと、第二直流電圧入力端子と前記一次側巻線の他端との間に接続された第4スイッチング素子と、カソードを前記一次側巻線の他端側に前記第4スイッチング素子に並列に接続された第5ダイオードと、前記第一直流電圧入力端子にカソードが接続され、前記一次側巻線の他端にアノードが接続された第6ダイオードと、前記一次側巻線の一端にカソードが接続され、前記第二直流電圧入力端子にアノードが接続された第7ダイオードと、前記二次側巻線の一端と負荷に電圧を供給する出力端子との間に直列接続された第3インダクタ及び第4インダクタと、前記第3インダクタ及び前記第4インダクタの接続点にカソードが接続され、前記二次側巻線の他端にアノードが接続された第8のダイオードと、を備え、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子の同時のオンに応じて前記トランスの二次側巻線に発生する二次電圧を、前記出力端子と前記二次側巻線の他端との間へ供給する際に、前記発生した二次電圧を前記第3インダクタに充電し、前記第インダクタを流れる電流が前記第インダクタを流れる電流と等しくなるまで前記第インダクタの放電時間を延長させ、前記第インダクタを流れる電流が前記第インダクタを流れる電流と等しくなると、前記インダクタと前記インダクタを同時に充電することを特徴とする。
本発明の構成によれば、第3インダクタを流れる電流が第4インダクタを流れる電流と等しくなるまで、第4インダクタの放電時間を延長させ、第3インダクタを流れる電流が第4インダクタを流れる電流と等しくなると、第3インダクタと第4インダクタを同時に充電する。第3インダクタと第4インダクタが直列に接続されている。中間点電圧を分圧させ、この分圧特性を利用して、第4インダクタに対する充電電圧を低くすることができる。第4インダクタの放電時間の延長及び充電電圧の下降によって出力電圧が低く保持される。従って、本発明の降圧型DC−DCコンバータでは、トランスの巻数比を大きくしなくても、第3インダクタと第4インダクタとのインダクタンス比率で降圧比を大きくとることができる。なお、第3インダクタが無い従来構成では、二次側巻線に発生した二次電圧が即時、インダクタを充電する。このため、巻数比を大きくして降圧比を大きくとっていたが、巻数比が大きいためインピーダンスが高くなり変換効率が悪くなっていた。
本発明の降圧型DC−DCコンバータは、前記第3インダクタのインダクタンスをh3、前記第4インダクタのインダクタンスをh4としたとき、h3/h4のインダクタンス比率で降圧比が定まることが望ましい。
本発明の構成によれば、第3インダクタと第4インダクタとのインダクタンス比率で降圧比を定めることができるため、精度よく低出力電圧を出力することができる。
本発明の降圧型DC−DCコンバータは、前記第一直流電圧入力端子と前記第二直流電圧入力端子との間に印加される電圧をVin、前記トランスの巻数比をN、前記出力端子に接続される負荷の負荷抵抗をRo、前記第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子の時比率をd、前記第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子のスイッチング周波数をfs、前記インダクタンス比率をnとしたとき、前記出力端子の出力電圧Voが、数式2で制御されることが望ましい。
本発明の構成によれば、巻数比Nを大きくしなくてもインダクタンス比率nと時比率dで出力電圧Voを制御することができる。従って、トランスの巻数比を大きくしなくてもインダクタンス比率に応じて出力電圧Voを低くすることができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、入力端子対と接続端子対との間に形成される経路に第11インダクタを含む第1回路と、前記接続端子対と出力端子対との間に形成され、前記接続端子対と前記出力端子対とを1対1で接続する2つの出力側連絡線路、前記出力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第12インダクタ、及び前記第12インダクタより前記接続端子対側で前記出力側連絡線路間を接続する第11ダイオードを含む第2回路と、を備え、第1動作期間、第2動作期間及び第3動作期間を持つ降圧型DC−DCコンバータであって、前記第1動作期間では、前記第2回路が前記第12インダクタから前記第11ダイオードの順方向に導通させた第12インダクタ電流を出力電流として前記出力端子対間に流し、前記第1回路が前記第11ダイオードの逆方向に導通させた、前記第12インダクタ電流より小さい第11インダクタ電流で前記第11インダクタに磁気エネルギーを蓄積し、前記第2動作期間では、前記第11インダクタ電流と前記第12インダクタ電流とが略等しく、前記第1回路が前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由させて出力電流を前記出力端子対間に流し、前記第3動作期間では、前記第2回路が前記第12インダクタから前記第11ダイオードの順方向に導通させた第12インダクタ電流を出力電流として前記出力端子対間に流し、前記第1回路が前記第11インダクタに蓄積された磁気エネルギーを前記入力端子対に回生することを特徴とする。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、第1インダクタと第2インダクタとを組み合わせることでタップインダクタの代替とすることができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの前記第1回路は、前記入力端子対と前記接続端子対とを1対1で接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続され、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第11スイッチ、及び、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチとキャパシタとを直列接続し、前記第11スイッチより前記接続端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する架設線路、を有し、前記第11インダクタが、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、前記第11スイッチの前記第11付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第12スイッチの前記第12付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の高電位側にあることを特徴としている。前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記第11インダクタ電流となり、前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、前記第2動作期間後、前記第11スイッチング素子がオフとなったエネルギー移転動作期間では、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの逆方向、且つ、前記第12付随ダイオードの順方向に導通させた充電電流を流し、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーを前記キャパシタへ静電エネルギーとして移し、前記エネルギー移転動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンとなり、前記静電エネルギーを得た前記キャパシタが、前記第12スイッチング素子を経由させ、前記第11ダイオードの順方向に導通させた、前記充電電流と逆向きの放電電流を流し、前記第11インダクタが前記放電電流で再び磁気エネルギーを蓄え、前記エネルギー蓄積動作期間後の前記第3動作期間では、前記第11スイッチング素子がオン且つ前記第12スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの順方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流すことができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの前記第1回路は、前記入力端子対と前記接続端子対とを1対1で接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続され、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第11スイッチ、及び、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチとキャパシタとを直列接続し、前記第11スイッチより前記接続端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する架設線路、を有し、前記第11インダクタが、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、前記第11スイッチの前記第11付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第12スイッチの前記第12付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の低電位側にあることを特徴としている。前記第1動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンとなり、静電エネルギーを持つ前記キャパシタが、前記第12スイッチング素子を経由させ、前記第11インダクタ電流を流し、前記第2動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンであり、静電エネルギーを持つ前記キャパシタが、前記第1動作期間で前記キャパシタから出力される電流の方向と同じ方向であり、前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力端子対間に前記出力電流を流し、前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子がオフとなり、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記キャパシタの静電エネルギーを磁気エネルギーとして得た前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流し、前記第3動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの順方向に導通する前記入力端子対からの供給電流で磁気エネルギーを蓄え、前記エネルギー蓄積動作期間後のエネルギー移転動作期間では、前記第11スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第12付随ダイオードを経由させ、前記第11ダイオードの順方向に導通させた充電電流を流し、前記磁気エネルギーを前記キャパシタへ静電エネルギーとして移すことができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの前記第1回路は、前記入力端子対と前記接続端子対とを1対1で接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続され、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第11スイッチ、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置されたキャパシタ、及び、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチが含まれ、前記第11スイッチより前記接続端子対側、且つ前記キャパシタより前記入力端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する架設線路、を有し、前記第11インダクタが、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、前記第11スイッチの前記第11付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第12スイッチの前記第12付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の高電位側にあることを特徴としている。前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記第11インダクタ電流となり、前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、前記第2動作期間後、前記第11スイッチング素子がオフとなったエネルギー移転動作期間では、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの逆方向、且つ、前記第12付随ダイオードの順方向に導通させた充電電流を流し、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーを前記キャパシタへ静電エネルギーとして移し、前記エネルギー移転動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンとなり、前記静電エネルギーを得た前記キャパシタが、前記第12スイッチング素子を経由させ、前記第11ダイオードの順方向に導通させた、前記充電電流と逆向きの放電電流を流し、前記第11インダクタが前記放電電流で再び磁気エネルギーを蓄え、前記エネルギー蓄積動作期間後の前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの順方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流すことができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの前記第1回路は、前記入力端子対と前記接続端子対とを1対1で接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続され、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第11スイッチ、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置されたキャパシタ、及び、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチが含まれ、前記第11スイッチより前記接続端子対側、且つ前記キャパシタより前記入力端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する架設線路、を有し、前記第11インダクタが、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、前記第11スイッチの前記第11付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第12スイッチの前記第12付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の低電位側にあることを特徴としている。前記第1動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンとなり、静電エネルギーを持つ前記キャパシタが、前記第12スイッチング素子を経由させ、前記第11インダクタ電流を流し、前記第2動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンであり、静電エネルギーを持つ前記キャパシタが、前記第1動作期間で前記キャパシタから出力される電流の方向と同じ方向であり、前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力端子対間に前記出力電流を流し、前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子がオフとなり、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記キャパシタの静電エネルギーを磁気エネルギーとして得た前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流し、前記第3動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの順方向に導通する前記入力端子対からの供給電流で磁気エネルギーを蓄え、前記エネルギー蓄積動作期間後のエネルギー移転動作期間では、前記第11スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第12付随ダイオードを経由させ、前記第11ダイオードの順方向に導通させた充電電流を流し、前記磁気エネルギーを前記キャパシタへ静電エネルギーとして移すことができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの前記第1回路は、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、第13スイッチング素子と第13付随ダイオードとが並列接続された第13スイッチ、第14スイッチング素子と第14付随ダイオードとが並列接続された第14スイッチ、及び、2つの入力側連絡線路を有し、前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオード及び前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記第12スイッチとで直列に接続した経路と、前記第13付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第13スイッチと前記第14スイッチとで直列に接続した経路と、で並列に接続し、前記入力側連絡線路の一方で、前記第11スイッチと前記第12スイッチとの接続点と前記接続端子対の一方とを接続し、前記入力側連絡線路の他方が、前記第13スイッチと前記第14スイッチとの接続点と前記接続端子対の他方とを接続し、前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記第11スイッチ、前記第14スイッチ、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の高電位側にあることを特徴としている。前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記第11インダクタ電流となり、前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、前記第3動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた前記回生電流を前記第12付随ダイオード及び前記第13付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流すことができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの前記第1回路は、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、第13スイッチング素子と第13付随ダイオードとが並列接続された第13スイッチ、第14スイッチング素子と第14付随ダイオードとが並列接続された第14スイッチ、及び、2つの入力側連絡線路を有し、前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオード及び前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記第12スイッチとで直列に接続した経路と、前記第13付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第13スイッチと前記第14スイッチとで直列に接続した経路と、で並列に接続し、前記入力側連絡線路の一方で、前記第11スイッチと前記第12スイッチとの接続点と前記接続端子対の一方とを接続し、前記入力側連絡線路の他方が、前記第13スイッチと前記第14スイッチとの接続点と前記接続端子対の他方とを接続し、前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記第11スイッチ、前記第14スイッチ、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の低電位側にあることを特徴としている。前記第1動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記第11インダクタ電流となり、前記第2動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流すことができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの前記第1回路は、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、第13スイッチング素子と第13付随ダイオードとが並列接続された第13スイッチ、第14スイッチング素子と第14付随ダイオードとが並列接続された第14スイッチ、トランス、及び、2つの入力側連絡線路を有し、前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオード及び前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記第12スイッチとで直列に接続した経路と、前記第13付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第13スイッチと前記第14スイッチとで直列に接続した経路と、で並列に接続し、前記トランスの一次側巻線の一方の端子が、前記第11スイッチと前記第12スイッチとの接続点に接続され、前記トランスの一次側巻線の他方の端子が、前記第13スイッチと前記第14スイッチとの接続点に接続され、前記入力側連絡線路が、前記トランスの二次側巻線の端子対と前記接続端子対とを1対1で接続し、前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記トランスの二次側巻線、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子の側にあることを特徴としている。前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子から前記他方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子から前記第11インダクタ電流が出力され、前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子から前記他方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子対からの電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、前記第3動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた電流を前記トランスの二次側巻線に流し、前記トランスが、前記トランスの二次側巻線に流れる該電流により前記トランスの一次側巻線から前記第12付随ダイオード及び前記第13付随ダイオードを経由して前記入力端子対間に前記回生電流を流すことができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの前記第1回路は、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、第13スイッチング素子と第13付随ダイオードとが並列接続された第13スイッチ、第14スイッチング素子と第14付随ダイオードとが並列接続された第14スイッチ、トランス、及び、2つの入力側連絡線路を有し、前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオード及び前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記第12スイッチとで直列に接続した経路と、前記第13付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第13スイッチと前記第14スイッチとで直列に接続した経路と、で並列に接続し、前記トランスの一次側巻線の一方の端子が、前記第11スイッチと前記第12スイッチとの接続点に接続され、前記トランスの一次側巻線の他方の端子が、前記第13スイッチと前記第14スイッチとの接続点に接続され、前記入力側連絡線路が、前記トランスの二次側巻線の端子対と前記接続端子対とを1対1で接続し、前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記トランスの二次側巻線、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記他方の端子に対応する端子の側にあることを特徴としている。前記第1動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記他方の端子から前記一方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記他方の端子に対応する端子から前記第11インダクタ電流が出力され、前記第2動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記他方の端子から前記一方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子対からの電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた電流を前記トランスの二次側巻線に流し、前記トランスが、前記トランスの二次側巻線に流れる該電流により前記トランスの一次側巻線から前記第11付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードを経由して前記入力端子対間に前記回生電流を流すことができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの前記第1回路は、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、キャパシタ、トランス、及び、2つの入力側連絡線路を有し、前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記トランスの一次側巻線とで直列に接続するとともに、前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第12スイッチと前記キャパシタとを直列に接続した経路を前記トランスの一次側巻線に並列に接続し、前記入力側連絡線路が、前記トランスの二次側巻線の端子対と前記接続端子対とを1対1で接続し、前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記トランスの二次側巻線、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子の側にあることを特徴としている。前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子から前記他方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子から前記第11インダクタ電流が出力され、前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子から前記他方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子対からの電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、前記第3動作期間では、前記第11スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた電流を前記トランスの二次側巻線に流し、前記トランスが、前記トランスの二次側巻線に流れる該電流により前記トランスの一次側巻線から前記第12付随ダイオードを経由して、前記第11インダクタの磁気エネルギーを前記キャパシタに戻し、最後に前記入力端子対間に前記回生電流を流すことができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、入力端子対と接続端子対との間に形成され、前記接続端子対の間に形成される経路に第11インダクタを含む第1回路と、前記接続端子対と前記出力端子対との間に形成され、前記接続端子対と出力端子対とを1対1で接続する2つの出力側連絡線路、前記出力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第12インダクタ、及び前記第12インダクタより前記接続端子対側で前記出力側連絡線路間を接続する第11ダイオードを含む第2回路と、を備える。前記第1回路は、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、キャパシタ、フライバック式のトランス、少なくとも1つの第12ダイオード、及び、2つの入力側連絡線路を有し、前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記トランスの一次側巻線とで直列に接続するとともに、前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第12スイッチと前記キャパシタとを直列に接続した経路を前記トランスの一次側巻線に並列に接続し、前記入力側連絡線路が、前記トランスの二次側巻線の端子対と前記接続端子対とを1対1で接続し、前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置される。前記第2回路は、前記第11ダイオードのカソードが、前記トランスの二次側巻線、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子の側にある。降圧型DC−DCコンバータは、第1動作期間では、前記第2回路が前記第12インダクタから前記第11ダイオードの順方向に導通させた第12インダクタ電流を出力電流として前記出力端子対間に流し、前記第1回路が、前記トランスに蓄積されたエネルギーで、前記トランスの二次側巻線、前記第12ダイオード、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた、前記第12インダクタ電流より小さい第11インダクタ電流を流して前記第11インダクタに磁気エネルギーを蓄積するとともに、前記第11インダクタ電流により発生する前記トランスの一次側巻線からの前記第12付随ダイオードの順方向に導通するキャパシタ充電電流で前記キャパシタに容量エネルギーを蓄積し、第2動作期間では、前記第11インダクタ電流と前記第12インダクタ電流とが略等しく、前記第1回路が、前記第11インダクタに蓄積された磁気エネルギーで前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由させて出力電流を前記出力端子対間に流すとともに、前記第11インダクタ電流により発生する前記トランスの一次側巻線からの前記第12付随ダイオードの順方向に導通するキャパシタ充電電流で前記キャパシタに容量エネルギーを蓄積し、前記第2動作期間後のエネルギー移転期間では、前記第1回路が、前記第12スイッチング素子をオンとして前記キャパシタに蓄積された容量エネルギーを前記トランスの一次側巻線に移し、前記エネルギー移転期間後の第3動作期間では、前記トランスの一次側巻線から前記第11付随ダイオード及び前記入力端子対を経由する回生電流を流して前記トランスの一次側巻線に蓄積されたエネルギーを前記入力端子対に回生することを特徴とする。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、第1インダクタと第2インダクタとを組み合わせることでタップインダクタの代替とすることができる。
本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、前記第11インダクタのインダクタンスをh11、前記第12インダクタのインダクタンスをh12としたとき、h11/h12のインダクタンス比率で降圧比が定まることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第11インダクタと第12インダクタとのインダクタンス比率で降圧比を定めることができるため、精度よく低出力電圧を出力することができる。
インダクタンス比率nと時比率Dで出力電圧を制御することができる。このため、インダクタンス比率nを調整することで、従来のDC−DCコンバータのように小さな時比率にしなくても低出力電圧を出力することができる。
本発明では、漏れインダクタンスの影響を完全に削除するとともに、高降圧比を実現する降圧型DC−DCコンバータを提供することができる。また、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、通常用のインダクタが利用できること及びタップインダクタを用いていないことからスイッチングサージを削減するサージ防止回路が不要であることから、コストを低減することができる。
さらに、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、大きなコアを持つタップインダクタを利用していないこと及びサージ防止回路が不要なことから小型化することができる。このように、タップインダクタを用いないことにより小型化、低ノイズ及びコストダウンの効果を得ることができる。
また、数式1と数式2から、分母のh1fsを一定としたとき、スイッチング周波数を高くすることで第1インダクタのインダクタンスを小さくすることができ、降圧型DC−DCコンバータを小型化することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータの回路図を示す。本実施形態の降圧型DC−DCコンバータは、直流電圧入力端子Tinから接地端子Tgへ向かって直列に接続されたスイッチング素子S1及びスイッチング素子S2と、カソードを直流電圧入力端子Tin側にスイッチング素子S1に並列に接続された第1ダイオードSD1と、カソードを直流電圧入力端子Tin側にスイッチング素子S2に並列に接続された第2ダイオードSD2と、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2との接続点P1から出力端子Toへ向かって直列に接続された第1インダクタL1及び第2インダクタL2と、アノードを接地端子Tg側に第1インダクタL1と第2インダクタL2との接続点P2と接地端子Tgとを接続する第3ダイオードDiと、スイッチング素子S1と第1インダクタL1との接続点P1とスイッチング素子S2との間に接続され、第1インダクタL1と共振するキャパシタCcと、を備える。
スイッチング素子S1及びスイッチング素子S2は、例えば、MOSFETである。図示しない外部の制御装置により、MOSFETのゲートとソースとの間に電圧を印加することでスイッチング素子S1及びスイッチング素子S2のオン又はオフを制御してもよい。
第1インダクタL1は、直流電圧入力端子Tinからの入力電流で充電され、スイッチング素子S1による入力電流の遮断で入力電流で充電された磁気エネルギーを静電エネルギーとしてキャパシタCcへ移し、静電エネルギーを得たキャパシタCcからの、入力電流と逆向きの充電電流で充電され、スイッチング素子S2による充電電流の遮断で充電電流で充電された磁気エネルギーを直流電圧入力端子Tinへ戻し、入力電源に回生させる。
平滑キャパシタCoは、降圧型DC−DCコンバータの出力電圧Voを平滑化するため、出力端子Toと接地端子Tgとの間に接続される。
図2に、スイッチング素子S1及びスイッチング素子S2のオン及びオフと、第1インダクタL1を流れる電流I1と、第2インダクタL2を流れる電流I2と、出力電圧Voと、接続点P2の電圧V2と、のタイミングチャートを示す。ここで、第1インダクタを流れる電流I1は図1の矢印の方向を順方向とする。同様に第2インダクタを流れる電流I2も図1の矢印の方向を順方向とする。
図2において、Vgs1はスイッチング素子S1のゲート−ソース間の電圧を示している。図2のDのようにVgs1に電圧が印加されているとき、スイッチング素子S1がオンとなる。Vgs2はスイッチング素子S2のゲート−ソース間の電圧を示している。図2の1−DのようにVgs2に電圧が印加されているとき、スイッチング素子S2がオンとなる。このように、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2とは交互にオン及びオフさせる。
図2のタイミングチャートの横軸に示した時刻において、図1の降圧型DC−DCコンバータの回路にどのように電流が流れるかを示した図を図3から図7に示す。図2から図7を利用して本実施形態の降圧型DC−DCコンバータの動作を説明する。
[モード1]
モード1は、図2のt0からt1までである。t=t0の時、スイッチング素子S2がターンオフされると、ドレイン−ソース電圧Vds2が上昇し、同時にスイッチング素子S1のドレイン−ソース電圧Vds1が減少する。Vds1が0になるとこのモードが終わる。このモードの電流I1及び電流I2のルートを図3に示す。
[モード2]
モード2は、図2のt1からt2までである。t=t1の時、第1ダイオードSD1に電流が流れているため、スイッチング素子S1のドレイン−ソース電圧Vdsは0となる。このため、スイッチング素子S1はソフトスイッチング動作でターンオンすることができる。その時、第1インダクタL1と第2インダクタL2の接続点P2の電圧V2が0であるため、第3ダイオードDiがオンの状態を維持する。入力電圧Vinが第1インダクタL1に対して充電し、出力電圧により第2インダクタL2が放電する。電流I1が0になるとこのモードが終わる。このモードの電流I1及び電流I2のルートは、図3のモード1と同様である。
[モード3]
モード3は、図2のt2からt3までである。モード2でスイッチング素子S1がオンとなっているので、電流I1は、スイッチング素子S1を流れ、向きが逆方向から順方向になる。電流I1はゼロから増加し、電流I2は減少し続ける。電流I1と電流I2の電流値が等しくなるとこのモードが終わる。このモードの電流I1及び電流I2のルートを図4に示す。
[モード4]
モード4は、図2のt3からt4までである。t=t3の時、電流I1が電流I2の電流値が同じなので、第3ダイオードDiがオフとなる。第1インダクタL1のインダクタンスh1と第2インダクタL2のインダクタンスh2とのインダクタンス比率h1/h2をnとしたとき、接続点P2の電圧V2は数式3で表せる。この時、(入力電圧Vin−電圧V2)の電圧は、第1インダクタL1に対して充電する。(電圧V2−出力電圧Vo)の電圧は第2インダクタL2に対して充電する。スイッチング素子S1がターンオフし、このモードが終わる。このモードにおいて、第二ダイオードSD2が導通しているときの電流I1及び電流I2のルートを図5に示す。
Figure 0005202226
[モード5]
モード5は、図2のt4からt5までである。t=t4の時、スイッチング素子S1がターンオフされるとドレイン−ソース電圧Vds1が上昇し、同時にスイッチング素子S2のドレイン−ソース電圧Vds2が減少する。ドレイン−ソース電圧Vds2が0になるとこのモードが終わる。このモードにおいて、第2ダイオードSD2が導通しているときの電流I1及び電流I2のルートを図6に示す。
[モード6]
モード6は、図2のt5からt0までである。モード5で第2ダイオードSD2に電流I1が流れているため、スイッチング素子S2のドレイン−ソース間の電圧は0である。このため、t=t5の時、スイッチング素子S2はソフトスイッチング動作でターンオンすることができる。その時、キャパシタCcは、第1インダクタL1に蓄積されたエネルギーにより電流I1を順方向に所定時間放電させ、その後、電流I1を逆方向へ転換させて第1インダクタL1に対して充電する。出力電圧により第2インダクタL2が放電する。このモードはスイッチング素子S2がターンオフすると終わる。このモードの電流I1及び電流I2のルートを図7に示す。
図3から図7で説明したように、スイッチング素子S1及びスイッチング素子S2がソフトスイッチングするため、図1の降圧型DC−DCコンバータは高効率で動作することができる。
また、本実施形態の降圧DC−DCコンバータ型は、スイッチング素子S1及びスイッチング素子S2のスイッチ動作、並びに第1インダクタL1とキャパシタCcとの共振動作により、以下のように損失を低減でき、高効率とすることができる。
モード4のスイッチング素子S1がオンのとき、第1インダクタL1に流れる電流I1は直流入力端子Tinからの入力電流である。第1インダクタL1はこの順方向の電流I1で充電され、磁気エネルギーが蓄積される。その後、モード5及びモード6の前半で、スイッチング素子S1がオフとなり入力電流が遮断されると、第1インダクタL1は磁気エネルギーで順方向の電流I1を流し続けようとするため、磁気エネルギーが静電エネルギーとしてキャパシタCcに移ることになる。
第1インダクタL1が磁気エネルギーを使い切ると、静電エネルギーを得たキャパシタCcはモード6の後半で第1インダクタL1に逆方向に電流I1を流し始める。第1インダクタL1は、この逆方向の電流I1を充電電流として充電し、再び磁気エネルギーを蓄積する。その後、モード1及びモード2でスイッチング素子S2がオフとなり充電電流が遮断されると、第1インダクタL1は磁気エネルギーで逆方向の電流I1を流し続けようとするため、逆方向の電流I1は直流入力端子Tinへ流れ始める。これにより第1インダクタL1は、磁気エネルギーを直流入力端子Tinに接続した電源に戻すことができる。
このように、本実施形態の降圧型DC−DCコンバータは、第1インダクタL1とキャパシタCcとの間の共振動作により磁気エネルギー及び静電エネルギーを抵抗などで消費させることなく、電源へ回生させることができるため、損失が少なく、高効率とすることができる。
また、図1の降圧型DC−DCコンバータが図3から図7で説明したように動作することで、接続点P2の電圧V2は図2のようにモード4のときのみ数式3で決定される電圧を発生する。すなわち、第1インダクタL1の転流を利用して第2インダクタL2の放電時間を延長するため、図2のタイミングチャートにD’で表されるように第2インダクタL2にとって小さい時比率になり、図1の降圧型DC−DCコンバータは大きな降圧比を得ることができる。
出力電圧Voは数式1のように表せる。従って、図1の降圧型DC−DCコンバータは、第1インダクタL1と第2インダクタL2とのインダクタンス比率nで降圧比を定めることができる。また、第1インダクタL1のインダクタンスh1に制限がなく自由な設計ができる。さらに、数式3のようにインダクタンス比率nで接続点P2の電圧V2を低電圧とすることができるため、第3ダイオードDiの耐圧を低くすることができ、降圧型DC−DCコンバータを低コストとすることができる。
従来の降圧型DC−DCコンバータと図1の降圧型DC−DCコンバータの時比率に対する出力電圧の制御性を図8に示す。図8において、Aは従来のバックコンバータ型の降圧型DC−DCコンバータである。Bはタップインダクタを用いた従来の降圧型DC−DCコンバータである。Cは図1の降圧型DC−DCコンバータである。いずれの降圧型DC−DCコンバータの入力電圧は48V、出力端子に接続した負荷は0.1Ωである。
図8に示すように、バックコンバータ型の降圧型DC−DCコンバータの時比率に対する出力電圧の関係は傾きが一様であるが、図1の降圧型DC−DCコンバータの時比率に対する出力電圧の関係と比べて傾きが大きい。これは、図1の降圧型DC−DCコンバータはバックコンバータ型の降圧型DC−DCコンバータに比べて、出力電圧を一定に保つための時比率の制御が容易であることを意味する。
また、図8に示すように、タップインダクタを用いた従来の降圧型DC−DCコンバータの時比率に対する出力電圧の関係は2次曲線的に変化する。このため、出力電圧に応じて時比率の制御精度が変わることになる。一方、図1の降圧型DC−DCコンバータは、時比率に対する出力電圧の関係の傾きが一様であるため、出力電圧の高低で時比率の制御精度は変わらず、制御が容易である。
また、時比率を0.395としたとき、それぞれの降圧型DC−DCコンバータの出力電圧は、バックコンバータ型の場合が18.96V、タップインダクタを用いた場合が6.735V、図1の場合が1Vとなる。このため、従来の降圧型DC−DCコンバータで出力電圧1Vを得ようとすれば、図8に示すように時比率を0.02程度に小さくする必要がある。しかし、スイッチング周波数が高い場合に、時比率を小さくすればオン時間が短くなり、制御装置に高い制御性が求められる。このため、高精度の部品を使用することになり降圧型DC−DCコンバータのコストが高くなる。一方、図1の降圧型DC−DCコンバータは、時比率0.395付近の大きな時比率で制御するため、オン時間が長く制御が容易である。このため、高精度の制御装置が不要あり、降圧型DC−DCコンバータのコストを低減することができる。
(特許文献1との差異)
特許文献1に2つのインダクタを備える降圧型DC−DCコンバータが記載されている。特許文献1の降圧型DC−DCコンバータはスイッチング素子に並列にキャパシタを備える。一方、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、図1で説明したようにスイッチング素子に並列に備えるキャパシタが不要である。このため、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータはコスト低減を図ることができる。
次に、それぞれの降圧型DC−DCコンバータが備える2つのインダクタについての違いを説明する。特許文献1の降圧型DC−DCコンバータの2つのインダクタは、ゼロ電圧スイッチング用の共振用コイルとして用いられている。一方、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータの2つのインダクタは、インダクタンス比率nで出力電圧を制御するためのものである。具体的には、数式1や図2から図7で説明したように、第1インダクタL1を流れる電流I1を逆方向に転換させる転流を利用して第2インダクタL2の放電時間を延長でき、第2インダクタL2にとって小さい時比率とすることができる。このため、安定した高降圧比を実現でき、降圧型DC−DCコンバータの入力端子において大きな時比率であってもインダクタンス比率nにより小さい電圧を出力できる。このため、インダクタの機能が特許文献1と本発明とでは異なっている。
さらに、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータでは、このようなインダクタの機能を利用して、図1、図3から図7に図示しない制御装置を備え、入力と出力とを監視することで広範な入力と出力変動に対して柔軟に対応可能である。
さらに、特許文献1の降圧型DC−DCコンバータでは、後段のインダクタのインダクタンスは前段のインダクタのインダクタンスより小さくしておかなければならないという制限がある。一方、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、図1で説明したように、そのような制限がなく設計の自由度が大きい。
また、特許文献1の降圧型DC−DCコンバータでは、2つのインダクタの接続点とグランドとを接続するダイオードに印加される電圧が入力電圧にほぼ等しく、前記ダイオードには耐圧の高いものが求められる。一方、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータでは、図1で説明したように、インダクタンス比率nにより接続点P2の電圧V2を下げることができ、第3ダイオードDiの耐圧を低くすることができる。これにより本発明に係る降圧型DC−DCコンバータはコスト低減を図ることができる。
さらに、本発明に係る降圧型DC−DCコンバータは、図2のモード2及びモード6で説明したようにソフトスイッチングが簡単に行えるメリットもある。
本実施の形態において、降圧型DC−DCコンバータは、ノンフローティング方式で説明したが、フローティング方式であってもよい。この場合、図1等でTgは接地端子として、説明したが、Tgは接地していない共通端子として扱えばよい。
(第2の実施形態)
図9に、本発明の第2の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータの回路図を示す。この図9に示す降圧型DC−DCコンバータは、絶縁型の2石フォワードコンバータであり、ロバストが良く、トランスのリセット回路が不要で、トポロジーが簡単である等のメリットを備えている。
この第2の実施形態の降圧型DC−DCコンバータは、一次側と二次側の巻線が所定の巻数比を有し、この巻数比で決まる二次電圧Vsを発生するトランスTrを備え、トランスTrの一次側巻線の一端の一次側端子T1aと、直流電源VDCの第一直流電圧入力端子Tinとの間に接続された第3スイッチング素子としてのスイッチング素子S3と、トランスTrの一次側巻線の他端の一次側端子T1bと第二直流電圧入力端子Tgとの間に接続された第4スイッチング素子としてのスイッチング素子S4と、カソードを第一直流電圧入力端子Tin側にスイッチング素子S3に並列に接続された第4ダイオードとしてのダイオードSD3と、カソードを一次側端子T1b側にスイッチング素子S4に並列に接続された第5ダイオードとしてのダイオードSD4と、スイッチング素子S3におけるダイオードSD3のカソード接続側と第一直流電圧入力端子Tinとの接続点J1にカソードが接続され、一次側端子T1bにアノードが接続された第6ダイオードとしてのダイオードD1と、一次側端子T1aにカソードが接続され、スイッチング素子S4におけるダイオードSD4のアノード接続側と第二直流電圧入力端子Tgとの接続点J2にアノードが接続された第7ダイオードとしてのダイオードD2とを備える。
トランスTrの二次側に、トランスTrの二次側巻線の一端の二次側端子T2aにアノードが接続されたダイオードD3と、ダイオードD3のカソードから降圧型DC−DCコンバータの出力端子Toへ向かって直接に接続された第3インダクタとしてのインダクタL3及び第4インダクタとしてのインダクタL4と、カソードがインダクタL3とインダクタL4の接続点J3に接続され、アノードがトランスTrの二次側巻線の他端の二次側端子T2bに接続され第8ダイオードとしてのダイオードD4と、出力端子Toと二次側端子T2bとの間に接続されたキャパシタとしての平滑キャパシタCoとを備える。また、出力端子Toと二次側端子T2bとの間には負荷Roが接続されている。
本実施形態の特徴は、図9に示すように、絶縁型の2石フォワードコンバータにおけるトランスTrの二次側にインダクタL3を接続した点にある。従来の2石フォワードコンバータは、図10に示すように、インダクタL3が無く、ダイオードD3のカソードと出力端子Toとの間にインダクタLoが接続された構成となっている。
図11に、スイッチング素子S3及びスイッチング素子S4のオン及びオフと、インダクタL3を流れる電流I3と、インダクタL4を流れる電流I4と、出力電圧Voと、接続点J3の電圧Vdとのタイミングチャートを示す。ここで、インダクタL3を流れる電流I3及びインダクタL4を流れる電流I4は、図9の矢印の方向を順方向とする。
図11において、Vgs3,4は、スイッチング素子S3及びスイッチング素子S4の各々のゲート−ソース間の電圧を示している。スイッチング素子S3、スイッチング素子S4に時比率dでVgs3、4の電圧が印加されているとき、スイッチング素子S3及びスイッチング素子S4の双方がオンとなる。
図11のタイミングチャートの横軸に示した時刻tにおいて、図9の降圧型DC−DCコンバータの回路にどのように電流が流れるかを図12から図15に示し、その動作を説明する。但し、図11に示す時刻t10〜t11間をモードM1、時刻t11〜t12間をモードM2、時刻t12〜t13間をモードM3、時刻t13〜t14間をモードM4とする。以降、時刻tの経過に沿ってモードM1〜M4が順次繰り返されるようになっている。即ち、時刻t14〜t15間がモードM1、時刻t11〜t12間がモードM2となる。
[モードM1]
モードM1における電流I3及びI4の流れを図12に示す。図11に示す時刻t10において、スイッチング素子S3及びスイッチング素子S4の双方のドレイン−ソース電圧Vdsが0になると共に、スイッチング素子S3及びスイッチング素子S4がターンオンし、双方のゲート−ソース電圧Vgs3、4が所定電圧値となる。そのターンオンによって、直流電源VDCから出力される電圧VinがトランスTrの一次側に供給され、この供給に応じて二次側に生じる二次電圧VsがダイオードD3を介してインダクタL3及びインダクタL4を充電する。
この時、インダクタL3とインダクタL4の接続点J3の電圧Vdが0であるため、ダイオードD4がオン状態を維持する。ダイオードD4がオンなので、インダクタL4に流れる電流I4は負荷Roで消費されながらダイオードD4を順方向に流れるので、図11に符号ILで示すように小さい出力電圧Voで放電するため、僅かずつ減少しながら流れる。
一方、インダクタL3に流れる電流I3は、ダイオードD4を逆方向に通過してトランスTrへ向かって流れ、二次側端子T2bから一次側端子T1bを介してスイッチング素子S4を経由し、直流電源VDCに戻る経路で流れる。この電流I3は時刻t11まで上昇する。
[モードM2]
モードM2における電流I3及びI4の流れを図13に示す。図12に示した状態のダイオードD4を流れる逆方向の電流I3が、順方向の電流I4の電流値を上回ると、ダイオードD4がオフとなる。このオフによって図13に示すように、電流値I3とI4との電流値が等しくなって直流電源VDCから負荷Roまで流れる。つまり、電流値I3=I4が、直流電源VDC、スイッチング素子S3、一次側端子T1a、二次側端子T2a、ダイオードD3、負荷Ro、二次側端子T2b、一次側端子T1b、スイッチング素子S4を経由して直流電源VDCに戻る経路で流れる。この電流I3=I4は、時刻t11〜t12間に示すように、双方とも電流値が上昇方向に向かいながら流れる。
ここで、インダクタL3のインダクタンスh3とインダクタL4のインダクタンスh4とのインダクタンス比率h3/h4をnとしたとき、接続点J3の電圧Vdは数式4で表すことができる。
Figure 0005202226
この時、二次電圧Vs−電圧Vdの電圧は、インダクタL3に対して充電される。(電圧Vd−出力電圧Vo)の電圧は、インダクタL4に対して充電される。この際の電圧Vdは、図11に示すように時比率d’となり、出力電圧Vo=Vd×d’(図11参照)なので、時比率d’は数式5で表すことができる。
Figure 0005202226
従って、出力電圧Voは数式6で表すことができる。但し、NはトランスTrの巻数比、Roは負荷の負荷抵抗、dはスイッチング素子S3及びスイッチング素子S4の時比率、fsはスイッチング素子S3及びスイッチング素子S4のスイッチング周波数である。
Figure 0005202226
[モードM3]
モードM3における電流I3及びI4の流れを図14に示す。時刻t12において、電流I3及びI4が所定の電流値になると、スイッチング素子S3及びスイッチング素子S4の双方のゲート−ソース電圧Vgs3、4が0、ドレイン−ソース電圧Vds1,2が所定電圧値となるので、スイッチング素子S3及びスイッチング素子S4が同時にターンオフする。このオフ時に、インダクタL3及びインダクタL4の自己誘導作用によって電流I3と電流I4との電流値の関係が変化するのでダイオードD4がオンとなる。このオンによって、電流I4はコンデンサCo及び負荷Roを介してダイオードD4を順方向に流れる。この電流I4は、図11に符号IHで示すように、小さい出力電圧Voで放電するため、僅かずつ減少方向に流れる。
インダクタL3を流れる電流I3は、ダイオードD4を逆方向に流れて更にトランスTrへ向かって流れ、二次側端子T2bから一次側端子T1bを介してダイオードD1を通り、直流電源VDCへ回生電流として流れる。この電流I3は、更に、ダイオードD2を通って一次側端子T1a及び二次側端子T2a、ダイオードD3、インダクタL3を通る経路で流れる。つまり、電流I3は、コンデンサを介在しない経路を流れるので、図11に示す時刻t12から時刻t13で電圧値が0となるまで大きい入力電圧Vinで放電するため、急勾配な減少方向に流れる。
[モードM4]
モードM4においては、時刻t13において電流I3の電流値が0になると、ダイオードD3がオフする。図15に示すように電流I3は流れず、電流I4のみが平滑キャパシタCo、負荷Ro及びダイオードD4のループで流れ続ける。図11にIHで示すようになだらかに減少方向に流れ、上述したと同様に時刻t14〜t15間で再度モードM1を経過してモードM2となる時刻t15まで減少方向に流れる。
言い換えれば、図11に示すように、インダクタL3とインダクタL4との接続点J3の電圧Vdに加算される時比率d’が発生している間、言い換えればモードM2とモードM2との間は、インダクタL4、平滑キャパシタCo及び負荷Roを順方向に周回して流れる電流I4がなだらかに放電しながら流れる。
このようにモードM1〜M4を順次繰り返す本発明の2石フォワードコンバータのシミュレーション波形図を図16に示す。図16(a)は時刻tに対する電流I3及びI4の波形図、(b)は時刻tに対する電圧Vd及びVoの波形図である。
この図16に示すように、インダクタL3を流れる電流I3が急峻に立ち上がり下がっているのに対して、インダクタL4を流れる電流I4は電流I3の電流値の頂点からなだらかに減少して次に電流I3が立ち上がる途中で共に立ち上がっている。この双方の電流I3及びI4の関係に応じて、インダクタL3とインダクタL4との接続点J3の電圧Vdが時比率d’の幅で、一定間隔G1ごとに立ち上がる。この立ち上がりレベルはインダクタL3とインダクタL4とのインダクタンス比率nで決まる。
また、電流I4がなだらかに放電することにより電圧Vdのオフ区間が長くなり、この結果、出力電圧Voの平均値を低くすることができる。
また、電流I3は一度0となってから実際に使用する電流値まで上がる状態となっている。これに対して電流I4は平均値(図11のIo)に対してのリップル分くらいしか変化していない。電流I3の変化の大きいことが、出力電圧Voのデューティのオフ時間を長くする効果がある。
更に、出力回路としてのインダクタL4と、このインダクタL4とインダクタL3との中間回路としてダイオードD4に対して、トランスTrの1次側からエネルギーを送ることをインダクタL3がそのエネルギーを溜めている時間だけ遅らせている。この間、電流I4の放電が続いているので出力電圧Voが低く保持される。仮に、図10に示したようにインダクタL3が無い場合は、トランスTrがONすると即時トランス2次側電圧Vsで充電することによって、出力電流I4が上がることになる。
このような第2の実施形態の降圧型DC−DCコンバータとしての絶縁型の2石フォワードコンバータによれば、図10に示した従来の2石フォワードコンバータのトランスTrの二次側に、インダクタL3をインダクタL4に直列となるように接続して、図9に示す回路構成としたので次の効果を得ることができる。
まず、トランスTrの一次側と二次側の巻数比Nを大きくしないで、インダクタL3とインダクタL4とのインダクタンス比率nで降圧比を大きくとることができる。この巻数比Nを大きくしないで降圧比を大きく取れる効果を図17で説明する。
図17は、本実施形態と従来例の双方の2石フォワードコンバータの入力電圧Vinと時比率の関係を示す図である。但し、時比率は、スイッチング素子S3とスイッチング素子S4とのデューティである。また、図17に示す関係を得るに当たって、本実施形態及び従来例の2石フォワードコンバータの双方とも、Vo=1.5V、I4=10A、L3=4μH、L4=2μH、Lo=2μHとした。巻数比は本実施形態の2石フォワードコンバータをN=2.4、従来例の2石フォワードコンバータをN=10.6とした。
曲線P1は従来例の入力電圧Vinと時比率の関係であり、曲線Q1は本実施形態の入力電圧Vinと時比率の関係であり、双方の曲線P1,Q1ともに略同じである。このことから、本実施形態では従来に比べて巻数比Nを約1/4にできることが分かる。
次に、前述したように、電流I4をゆっくり放電させることにより電圧Vdのオフ区間を長くして出力電圧Voの平均値を低くすることができる効果を、図18で説明する。図18は、本実施形態と従来の双方の2石フォワードコンバータの時比率と出力電圧Voとの関係を示す図である。但し、時比率は、スイッチング素子S3とスイッチング素子S4とのデューティである。また、図18に示す関係を得るに当たって、Vin=48V、Vo=1.5V、I4=10A、N=2.4、L3=4μH、L4=2μH、Lo=2μHとした。
スイッチング素子S3とスイッチング素子S4とのデューティ(時比率)S3/S4は0.336としたとき、それぞれの同じトランス巻線比(N=2.4)を設けている2石フォワードコンバータの出力電圧には、斜線P2は従来の2石フォワードコンバータ型の場合が6.72Vであり、Q2は本実施形態の場合が1.5Vである。このため、従来の2石フォワードコンバータで出力電圧1.5Vを得ようとすれば、図18に示すように時比率を0.075程度に小さくする必要がある。しかし、スイッチング周波数が高い場合に、時比率を小さくすればオン時間が短くなり、制御装置に高い制御性が求められる。このため、高精度の部品を使用することになり従来の2石フォワードコンバータのコストが高くなる。一方、図9の本実施形態の2石フォワードコンバータは、時比率0.336付近の大きな時比率で制御するため、オン時間が長く制御が容易である。このため、高精度の制御装置が不要あり、降圧型DC−DCコンバータのコストを低減することができる。
つまり、出力電圧Voは、本実施形態では上記の数式6で示した通り、Vin/Nの右項の係数にて小さくなる。図10に示した従来の2石フォワードコンバータにおいては、出力電圧Voは、数式7で表されていた。
Figure 0005202226
以上説明したように、第2の実施形態の2石フォワードコンバータによれば、巻数比の大きいトランスTrを用いずとも降圧比を大きくすることができ、低い出力電圧Voを容易に実現することができる。また、通常のPWM(パルス幅変調)制御を安定的に行うことができる。更には、降圧型DC−DCコンバータの高効率化、小型化、低ノイズ化、コストダウンを容易に実現することができる。
(変形例)
次に、上記の第2の実施形態の変形例について説明する。
図19は第2の実施形態の変形例1の2石フォワードコンバータの回路図である。図19に示す2石フォワードコンバータが、図9に示した2石フォワードコンバータと異なる点は、破線枠で示すように、ダイオードD1を、ダイオードSD5を有するスイッチング素子S5に置き換え、ダイオードD2をダイオードSD6を有するスイッチング素子S6に置き換えたことにある。即ち、一次側の受動素子である2つのダイオードを、低いオン抵抗値の能動素子である2つのスイッチング素子に置き換えたので、変換効率を向上させることができる。
図20は第2の実施形態の変形例2の2石フォワードコンバータの回路図である。図20に示す2石フォワードコンバータが、図9に示した2石フォワードコンバータと異なる点は、破線枠で示すように、ダイオードD3を、スイッチング素子S5に置き換えたことにある。即ち、二次側の受動素子であるダイオードを、低いオン抵抗値の能動素子であるスイッチング素子に置き換えたので、変換効率を向上させることができる。
図21は第2の実施形態の変形例3の絶縁型の降圧型DC−DCコンバータとしての1石アクティブスナバフォワードコンバータの回路図である。この1石アクティブスナバフォワードコンバータは、図9に示した2石フォワードコンバータのスイッチング素子S3を、破線枠で示すように、一次側端子T1bと接続点J1との間に接続すると共に、ダイオードD1をクランプ用のキャパシタCinに置き換え、また、ダイオードD2を省略したものである。このように1石アクティブスナバフォワードコンバータにも応用可能である。
図22は第2の実施形態の変形例4の絶縁型の降圧型DC−DCコンバータとしての2石フライバックコンバータの回路図である。この2石フライバックコンバータは、図9に示した2石フォワードコンバータのトランスTrを、破線枠で示すように、極性が逆のフライバック型のものに置き換えて構成したものである。このように2石フライバックコンバータにも応用可能である。
図23は第2の実施形態の変形例5の2石フォワードコンバータの回路図である。図23に示す2石フォワードコンバータが、図9に示した2石フォワードコンバータと異なる点は、破線枠で示すように、二次側の整流用のダイオードD3を外したことにある。この構成においても第2の実施形態と略同様の効果を得ることができる。
図24は第2の実施形態の変形例6の絶縁型の降圧型DC−DCコンバータとしての2石フライバックコンバータの回路図である。この2石フライバックコンバータは、図23に示した2石フォワードコンバータと同様に、破線枠で示すように、二次側の整流用のダイオードD3を省略したものである。このように2石フライバックコンバータにも応用可能である。
本実施の形態において、降圧型DC−DCコンバータは、フローティング方式で説明したが、ノンフローティング方式であってもよい。この場合、図9等でTgは接地端子として扱えばよい。
(第3の実施形態)
図25は、第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータは、入力端子対と接続端子対との間に形成される経路に第11インダクタL11を含む第1回路51と、前記接続端子対と出力端子対との間に形成され、第一接続端子Tsと第一出力端子Toとの間及び第二接続端子Tsgと第二出力端子Togとの間を接続する2つの出力側連絡線路、前記出力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第12インダクタL12、及び第12インダクタL12より前記接続端子対側で前記出力側連絡線路間を接続する第11ダイオードD11を含む第2回路52と、を備える。ここで、入力端子対は、第一直流電圧入力端子Tin及び第二直流電圧入力端子Tgで構成される。接続端子対は、第一接続端子Ts及び第二接続端子Tsgで構成される。出力端子対は、第一出力端子To及び第二出力端子Togで構成される。

降圧型DC−DCコンバータは、正極を第一直流電圧入力端子Tinに、負極を第二直流電圧入力端子Tgに接続するように入力端子対に直流電源Vinが接続される。降圧型DC−DCコンバータの出力端子対間には、負荷Roが接続される。また、第2回路52の第12インダクタL12より出力端子対側で出力側連絡線路間に平滑キャパシタCoを接続してもよい。図25の降圧型DC−DCコンバータでは、第二出力端子Togより第一出力端子Toの方が電位が高くなる。
降圧型DC−DCコンバータは、第1の実施形態で説明したように動作するが、図26の第1動作期間、図27の第2動作期間及び図28の第3動作期間を有することを特徴としている。
第1動作期間では、第2回路52が第12インダクタL12から第11ダイオードD11の順方向に導通させた第12インダクタ電流I12を出力電流として出力端子対間の負荷Roに流し、第1回路51が第11ダイオードD11の逆方向に導通させた、第12インダクタ電流より小さい第11インダクタ電流I11で第11インダクタL11に磁気エネルギーを蓄積する。
第2動作期間では、第11インダクタ電流I11と第12インダクタ電流L12とが略等しく、第1回路51が第2回路52の出力側連絡線路を経由させて出力電流を出力端子対間の負荷Roに流す。
前記第3動作期間では、第2回路52が第12インダクタL12から第11ダイオードD11の順方向に導通させた第12インダクタ電流I12を出力電流として出力端子対間のRoに流す。また、第1回路51が回生電流I11’を第一直流電圧入力端子Tin、直流電源Vin、第二直流電圧入力端子Tgの方向に流し、第11インダクタL11に蓄積された磁気エネルギーを入力端子対に回生する。
第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータは、図29の回路であってもよい。図25と図29の降圧型DC−DCコンバータの違いは第11ダイオードD11の向きである。図29の降圧型DC−DCコンバータでは、第一出力端子Toより第二出力端子Togの方が電位が高くなる。
図29の降圧型DC−DCコンバータは、図30の第1動作期間、図31の第2動作期間及び図32の第3動作期間のように動作する。第11インダクタ電流I11及び第12インダクタ電流I12の流れる方向が図26から図28と異なる以外は同様である。
(第1回路の例1)
第1回路の例を図33及び図34に示す。第1回路51は、第一直流電圧入力端子Tinと第一接続端子Tsとを接続し、第二直流電圧入力端子Tgと第二接続端子Tsgとを接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子S11と第11付随ダイオードSD11とが並列接続された第11スイッチSW11、第12スイッチング素子S12と第12付随ダイオードSD12とが並列接続された第12スイッチSW12、及び、キャパシタCrを有する。第11スイッチSW11は前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置される。第12スイッチSW12とキャパシタCrとを直列に接続した架設線路は、第11スイッチSW11より前記接続端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する。第11インダクタL11は、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置される。
第11スイッチSW11は、前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、第11付随ダイオードSD11のカソードが前記入力端子対の高電位側にあるように配置される。第12スイッチSW12は、前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、第12付随ダイオードSD12のカソードが前記入力端子対の高電位側にあるように配置される。
第2回路52が図25で説明した回路である場合、降圧型DC−DCコンバータは図33のように動作する。第1動作期間では、第11スイッチング素子S11がオンとなり、入力端子対からの供給電流が第11インダクタ電流I11となる。第2動作期間では、第11スイッチング素子S11がオンであり、入力端子対からの供給電流が第1回路51の入力側連絡線路及び第2回路52の出力側連絡線路を経由して出力電流となる。
第2動作期間後、第11スイッチング素子S11がオフとなりエネルギー移転動作期間となる。エネルギー移転動作期間では、第11インダクタL11が、第11ダイオードD11の逆方向、且つ、第12付随ダイオード12の順方向に導通させた充電電流を流し、第1動作期間及び第2動作期間で入力端子対からの供給電流で蓄えた磁気エネルギーをキャパシタCrへ静電エネルギーとして移す。
エネルギー移転動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、第12スイッチング素子S12がオンとなり、静電エネルギーを得たキャパシタCrが、第12スイッチング素子S12を経由させ、第11ダイオードD11の順方向に導通させた、充電電流と逆向きの放電電流を流し、第11インダクタL11が放電電流で再び磁気エネルギーを蓄える。
エネルギー蓄積動作期間後の第3動作期間では、第11スイッチング素子S11がオン且つ第12スイッチング素子S12がオフとなり、第11インダクタL11が、第11ダイオードD11の順方向に導通させた回生電流I11’を第11付随ダイオードSD11を経由させて入力端子対間に流す。
第2回路52が図29で説明した回路である場合、降圧型DC−DCコンバータは図34のように動作する。第1動作期間では、第12スイッチング素子S12がオンとなり、静電エネルギーを持つキャパシタCrが、第12スイッチング素子S12を経由させ、第11インダクタ電流I11を流す。
第2動作期間では、第12スイッチング素子S12がオンであり、静電エネルギーを持つキャパシタCrが、第1動作期間でキャパシタCrから出力される電流の方向と同じ方向であり、第1回路51の入力側連絡線路及び第2回路52の出力側連絡線路を経由して出力端子対間に出力電流を流す。
第3動作期間では、第12スイッチング素子S12がオフとなり、第1動作期間及び第2動作期間でキャパシタCrの静電エネルギーを磁気エネルギーとして得た第11インダクタL11が、第11ダイオードD11の逆方向に導通させた回生電流I11’を第11付随ダイオードSD11を経由させて入力端子対間に流す。
第3動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、第11スイッチング素子S11がオンとなり、第11インダクタL11が、第11ダイオードD11の順方向に導通する入力端子対からの供給電流で磁気エネルギーを蓄える。エネルギー蓄積動作期間後のエネルギー移転動作期間では、第11スイッチング素子S11がオフとなり、第11インダクタL11が、第12付随ダイオードSD12を経由させ、第11ダイオードD11の順方向に導通させた充電電流を流し、磁気エネルギーをキャパシタCrへ静電エネルギーとして移す。
詳細には、本例の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11及び第11スイッチSW11が第一直流電圧入力端子Tinと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置され、キャパシタCrが付随ダイオードSD12のカソード側のみに配置されているものとして説明する。第一インダクタL11、第11スイッチSW11及びキャパシタCrのそれぞれが図33に説明されるような位置に配置されていても同様である。
(1)第11スイッチング素子S11オン(第1動作期間)
電源Vinは、電流を第一直流電圧入力端子Tin、第11スイッチング素子S11、第11インダクタL11、第11ダイオードD11、第二直流電圧入力端子Tgの順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(2)第2動作期間
電源Vinは、電流を第一直流電圧入力端子Tin、第11スイッチング素子S11、第11インダクタL11、第12インダクタL12、負荷Ro、第二直流電圧入力端子Tgの順で流し、第11インダクタL11及び第12インダクタL12にエネルギーを蓄積する。
(3)エネルギー移転動作期間及びエネルギー蓄積動作期間
第11スイッチング素子S11をオフし、第12スイッチング素子S12をオンすることで、第11インダクタL11とキャパシタCrとが共振動作する。第11インダクタL11が電流を第11ダイオードD11、第12スイッチング素子S12、キャパシタCrの順で流した後、キャパシタCrが電流を第12スイッチング素子S12、第11ダイオードD11、第11インダクタL11の順で流す。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(4)第3動作期間
第12スイッチング素子S12がオフとなり、第11インダクタL11が電流を第11付随ダイオードSD11、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第11ダイオードD11の順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
第2回路52が図29で説明した回路である場合、降圧型DC−DCコンバータは図34のように動作する。第1動作期間では、第12スイッチング素子S12がオンとなり、静電エネルギーを持つキャパシタCrが、第12スイッチング素子S12を経由させ、第11インダクタ電流I11を流す。
第2動作期間では、第12スイッチング素子S12がオンであり、静電エネルギーを持つキャパシタCrが、第1動作期間でキャパシタCrから出力される電流の方向と同じ方向であり、第1回路51の入力側連絡線路及び第2回路52の出力側連絡線路を経由して出力端子対間に出力電流を流す。
第3動作期間では、第12スイッチング素子S12がオフとなり、第1動作期間及び第2動作期間でキャパシタCrの静電エネルギーを磁気エネルギーとして得た第11インダクタL11が、第11ダイオードD11の逆方向に導通させた回生電流I11’を第11付随ダイオードSD11を経由させて入力端子対間に流す。
第3動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、第11スイッチング素子S11がオンとなり、第11インダクタL11が、第11ダイオードD11の順方向に導通する入力端子対からの供給電流で磁気エネルギーを蓄える。
エネルギー蓄積動作期間後のエネルギー移転動作期間では、第11スイッチング素子S11がオフとなり、第11インダクタL11が、第12付随ダイオードSD12を経由させ、第11ダイオードD11の順方向に導通させた充電電流を流し、磁気エネルギーをキャパシタCrへ静電エネルギーとして移す。
詳細には、本例の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11及び第11スイッチSW11が第一直流電圧入力端子Tinと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置され、キャパシタCrが付随ダイオードSD12のカソード側のみに配置されているものとして説明する。第一インダクタL11、第11スイッチSW11及びキャパシタCrのそれぞれが図34に説明されるような位置に配置されていても同様である。
(1)第12スイッチング素子S12オン(第1動作期間)
第11インダクタL11とキャパシタCrとが共振動作する。第11インダクタL11が電流を第11ダイオードD11、第12スイッチング素子S12、キャパシタCrの順で流した後、キャパシタCrが電流を第12スイッチング素子S12、第11ダイオードD11、第11インダクタL11の順で流す。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(2)第2動作期間
キャパシタCrが電流を第11インダクタL11、第12インダクタL12、負荷Ro、第12スイッチング素子S12の順で流し、第11インダクタL11及び第12インダクタL12にエネルギーを蓄積する。
(3)第3動作期間
第12スイッチング素子S12をオフすることで、第11インダクタL11が電流を第11付随ダイオードSD11、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第11ダイオードD11の順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(4)エネルギー蓄積動作期間
第11インダクタL11が蓄積していたエネルギーが消滅した後、第11スイッチング素子S11をオンにすることで、電源Vinは、電流を第一直流電圧入力端子Tin、第11スイッチング素子S11、第11インダクタL11、第11ダイオードD11、第二直流電圧入力端子Tgの順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(第1回路の例2)
第1回路の他の例を図35及び図36に示す。本例と図33及び図34との違いは、キャパシタCrの配置である。すなわち、第1回路51は、第一直流電圧入力端子Tinと第一接続端子Tsとを接続し、第二直流電圧入力端子Tgと第二接続端子Tsgとを接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子S11と第11付随ダイオードSD11とが並列接続された第11スイッチSW11、第12スイッチング素子S12と第12付随ダイオードSD12とが並列接続された第12スイッチSW12、及び、キャパシタCrを有する。第11スイッチSW11は入力側連絡線路の少なくとも一方に配置される。第12スイッチSW12を含む架設線路は、第11スイッチSW11より前記接続端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する。第11インダクタL11は、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置される。キャパシタCrは前記架設線路と入力側連絡線路との接続点より前記接続端子対側の入力側連絡線路に少なくともひとつ配置される。
第11スイッチSW11は、前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、第11付随ダイオードSD11のカソードが前記入力端子対の高電位側にあるように配置される。第12スイッチSW12は、前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、第12付随ダイオードSD12のカソードが前記入力端子対の高電位側にあるように配置される。
図35及び図36の降圧型DC−DCコンバータは、それぞれ図33及び図34で説明したように動作する。
詳細には、図35の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11、第11スイッチSW11及びキャパシタCrが第一直流電圧入力端子Tinと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置されているものとして説明する。第一インダクタL11、第11スイッチSW11及びキャパシタCrのそれぞれが図35に説明されるような位置に配置されていても同様である。
(1)第11スイッチング素子S11オン(第1動作期間)
電源Vinは、電流を第一直流電圧入力端子Tin、第11スイッチング素子S11、キャパシタCr、第11インダクタL11、第11ダイオードD11、第二直流電圧入力端子Tgの順で流し、第11インダクタL11及びキャパシタCrにエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(2)第2動作期間
電源Vinは、電流を第一直流電圧入力端子Tin、第11スイッチング素子S11、キャパシタCr、第11インダクタL11、第12インダクタL12、負荷Ro、第二直流電圧入力端子Tgの順で流し、第11インダクタL11、第12インダクタL12及びキャパシタCrにエネルギーを蓄積する。
(3)エネルギー移転動作期間及びエネルギー蓄積動作期間
第11スイッチング素子S11をオフし、第12スイッチング素子S12をオンすることで、第11インダクタL11とキャパシタCrとが共振動作する。第11インダクタL11が電流をキャパシタCr、第11ダイオードD11、第12スイッチング素子S12の順で流した後、キャパシタCrが電流を第12スイッチング素子S12、第11ダイオードD11、第11インダクタL11の順で流す。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(4)第3動作期間
第12スイッチング素子S12がオフとなり、第11インダクタL11が電流を第11付随ダイオードSD11、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第11ダイオードD11の順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
詳細には、図36の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11、第11スイッチSW11及びキャパシタCrが第一直流電圧入力端子Tinと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置されているものとして説明する。第一インダクタL11、第11スイッチSW11及びキャパシタCrのそれぞれが図36に説明されるような位置に配置されていても同様である。
(1)第12スイッチング素子S12オン(第1動作期間)
第11インダクタL11とキャパシタCrとが共振動作する。第11インダクタL11が電流を第11ダイオードD11、第12スイッチング素子S12、キャパシタCrの順で流した後、キャパシタCrが電流を第12スイッチング素子S12、第11ダイオードD11、第11インダクタL11の順で流す。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(2)第2動作期間
キャパシタCrが電流を第12スイッチング素子S12、負荷Ro、第12インダクタL12、第11インダクタL11の順で流し、第11インダクタL11及び第12インダクタL12にエネルギーを蓄積する。
(3)第3動作期間
第12スイッチング素子S12をオフすることで、第11インダクタL11が電流を第11付随ダイオードSD11、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第11ダイオードD11の順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(4)エネルギー蓄積動作期間
第11インダクタL11が蓄積していたエネルギーが消滅した後、第11スイッチング素子S11をオンにすることで、電源Vinは、電流を第一直流電圧入力端子Tin、第11スイッチング素子S11、キャパシタCr、第11インダクタL11、第11ダイオードD11、第二直流電圧入力端子Tgの順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(第1回路の例3)
第1回路の他の例を図37及び図38に示す。第1回路51は、第11スイッチング素子S11と第11付随ダイオードSD11とが並列接続された第11スイッチSW11、第12スイッチング素子S12と第12付随ダイオードSD12とが並列接続された第12スイッチSW12、第13スイッチング素子S13と第13付随ダイオードSD13とが並列接続された第13スイッチSW13、第14スイッチング素子S14と第14付随ダイオードSD14とが並列接続された第14スイッチSW14、及び、2つの入力側連絡線路を有する。
前記入力端子対の間を、第11スイッチSW11と第12スイッチSW12とで直列に接続した経路と、第13スイッチSW13と第14スイッチSW14とで直列に接続した経路と、で並列に接続する。第11スイッチSW11から第14スイッチSW14はいずれも第11付随ダイオードSD11から第14付随ダイオードSD14のカソードが高電位側(第一直流電圧入力端子Tin側)にあるように配置される。
前記入力側連絡線路の一方で、前記第11スイッチと前記第12スイッチとの接続点と第一接続端子Tsとを接続し、前記入力側連絡線路の他方で、前記第13スイッチと前記第14スイッチとの接続点と第二接続端子Tsgとを接続する。第11インダクタL11は、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置される。
第2回路52が図25で説明した回路である場合、降圧型DC−DCコンバータは図37のように動作する。第1動作期間では、第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14がオンとなり、入力端子対からの供給電流が第11インダクタ電流I11となる。第2動作期間では、第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14がオンであり、入力端子対からの供給電流が第1回路51の入力側連絡線路及び第2回路52の出力側連絡線路を経由して出力電流となる。
第3動作期間では、第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14がオフとなり、第11インダクタL11が、第1動作期間及び第2動作期間で入力端子対からの供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、第11ダイオードD11の逆方向に導通させた回生電流I11’を第12付随ダイオードSD12及び第13付随ダイオードSD13を経由させて入力端子対間に流す。
詳細には、図37の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11が第11スイッチSW11と第12スイッチSW12との接続点と第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置されているものとして説明する。第一インダクタL11が図37に説明されるような位置に配置されていても同様である。
(1)第1動作期間
第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14がオンであり、電源Vinは、電流を第11スイッチング素子S11、第11インダクタL11、第11ダイオードD11、第14スイッチング素子S14の順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(2)第2動作期間
電源Vinは、電流を第11スイッチング素子S11、第11インダクタL11、第12インダクタL12、負荷Ro、第14スイッチング素子S14の順で流し、第11インダクタL11及び第12インダクタL12にエネルギーを蓄積する。
(3)第3動作期間
第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14をオフすることで、第11インダクタL11は、電流を第13付随ダイオードSD13、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第12付随ダイオードSD12の順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(4)第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13をオン
電源Vinは、電流を第13スイッチング素子S13、第11ダイオードD11、第11インダクタL11、第12スイッチング素子S12の順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(5)第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13をオフ
第11インダクタL11は、電流を第11付随ダイオードSD11、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第14付随ダイオードSD14、第11ダイオードD11の順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
第2回路52が図29で説明した回路である場合、降圧型DC−DCコンバータは図38のように動作する。第1動作期間では、第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13がオンとなり、入力端子対からの供給電流が第11インダクタ電流I11となる。第2動作期間では、第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13がオンであり、入力端子対からの供給電流が第1回路51の入力側連絡線路及び第2回路52の出力側連絡線路を経由して出力電流となる。
第3動作期間では、第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13がオフとなり、第11インダクタL11が、第1動作期間及び第2動作期間で入力端子対からの供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、第11ダイオードD11の逆方向に導通させた回生電流を第11付随ダイオードSD11及び第14付随ダイオードSD14を経由させて入力端子対間に流す。
詳細には、図38の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11が第11スイッチSW11と第12スイッチSW12との接続点と第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置されているものとして説明する。第一インダクタL11が図38に説明されるような位置に配置されていても同様である。
(1)第1動作期間
第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13がオンであり、電源Vinは、電流を第13スイッチング素子S13、第11ダイオードD11、第11インダクタL11、第12スイッチング素子S12の順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(2)第2動作期間
電源Vinは、電流を第13スイッチング素子S13、負荷Ro、第12インダクタL12、第11インダクタL11、第12スイッチング素子S12の順で流し、第11インダクタL11及び第12インダクタL12にエネルギーを蓄積する。
(3)第3動作期間
第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13をオフすることで、第11インダクタL11は、電流を第11付随ダイオードSD11、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第14付随ダイオードSD14の順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(4)第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14をオン
電源Vinは、電流を第11スイッチング素子S11、第11インダクタL11、第11ダイオードD11、第14スイッチング素子S14の順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(5)第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14をオフ
第11インダクタL11は、電流を第11ダイオードD11、第13付随ダイオードSD13、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第12付随ダイオードD12の順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(第1回路の例4)
第1回路の他の例を図39及び図40に示す。第1回路51は、第11スイッチング素子S11と第11付随ダイオードSD11とが並列接続された第11スイッチSW11、第12スイッチング素子S12と第12付随ダイオードSD12とが並列接続された第12スイッチSW12、第13スイッチング素子S13と第13付随ダイオードSD13とが並列接続された第13スイッチSW13、第14スイッチング素子S14と第14付随ダイオードSD14とが並列接続された第14スイッチSW14、フォワード式のトランス53、及び、2つの入力側連絡線路を有する。なお、トランス53はフライバック式でもよい。
入力端子対の間を、第11スイッチSW11と第12スイッチSW12とで直列に接続した経路と、第13スイッチSW13と第14スイッチSW14とで直列に接続した経路と、で並列に接続する。第11スイッチSW11から第14スイッチSW14はいずれも第11付随ダイオードSD11から第14付随ダイオードSD14のカソードが高電位側(第一直流電圧入力端子Tin側)にあるように配置される。
トランス53の一次側巻線の一方の端子T1aが、第11スイッチSW11と第12スイッチSW12との接続点に接続され、トランス53の一次側巻線の他方の端子T1bが、第13スイッチSW13と第14スイッチSW14との接続点に接続される。
端子T1aに対応するトランス53の二次側巻線の端子T2aと第一接続端子Tsとが一方の入力側連絡線路で接続される。端子T1bに対応するトランス53の二次側巻線の端子T2bと第二接続端子Tsgとが他方の入力側連絡線路で接続される。第11インダクタL11は、入力側連絡線路の少なくとも一方に配置される。
第2回路52が図25で説明した回路である場合、すなわち、第11ダイオードD11のカソードが第一接続端子Ts側にある場合、降圧型DC−DCコンバータは図39のように動作する。第1動作期間では、第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14がオンとなり、入力端子対からの供給電流がトランス53の端子T1aから端子T1bへ流れる。また、トランス53の端子T2aから第11インダクタ電流I11が出力される。
第2動作期間では、第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14がオンであり、入力端子対からの供給電流が第1動作期間と同様に流れる。また、トランス53の端子T2aからの電流が入力側連絡線路及び出力側連絡線路を経由して出力電流となる。
第3動作期間では、第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14がオフとなる。第11インダクタL11は、第1動作期間及び第2動作期間で入力端子対からの供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、第11ダイオードD11の逆方向に導通させた電流をトランス53の二次側巻線に流す。トランス53は、二次側巻線に流れる該電流により一次側巻線から第12付随ダイオードSD12及び第13付随ダイオードSD13を経由して入力端子対間に回生電流を流す。
詳細には、図39の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11がトランス53の端子T2aと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置されているものとして説明する。第一インダクタL11が図39に説明されるような位置に配置されていても同様である。
(1)第1動作期間
第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14がオンであり、電源Vinは、電流を第11スイッチング素子S11、端子T1a、端子T1b、第14スイッチング素子S14の順で流し、該電流によりトランス53は、電流を端子T2a、第11インダクタL11、第11ダイオードD11、端子T2bの順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(2)第2動作期間
電源Vinは、トランス53の入力端子対側に第1動作期間と同様の電流を流す。該電流によりトランス53は、電流を端子T2a、第11インダクタL11、第12インダクタL12、負荷Ro、端子T2bの順で流し、第11インダクタL11及び第12インダクタL12にエネルギーを蓄積する。
(3)第3動作期間
第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14をオフすることで、第11インダクタL11は、電流を第11ダイオードD11、端子T2b、端子T2aの順で流し、該電流によりトランス53は、電流を端子T1b、第13付随ダイオードSD13、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第12付随ダイオードSD12、端子T1aの順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(4)第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13をオン
電源Vinは、電流を第13スイッチング素子S13、端子T1b、端子T1a、第12スイッチング素子S12の順で流し、該電流によりトランス53は、電流を端子T2b、第11ダイオードD11、第11インダクタL11、端子T2aの順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(5)第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13をオフ
第11インダクタL11は、電流を端子T2a、端子T2b、第11ダイオードD11の順で流し、該電流によりトランス53は、電流を端子T1a、第11付随ダイオードSD11、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第14付随ダイオードSD14、端子T1bの順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
第2回路52が図29で説明した回路である場合、すなわち、第11ダイオードD11のカソードが第二接続端子Tsg側にある場合、降圧型DC−DCコンバータは図40のように動作する。第1動作期間では、第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13がオンとなり、入力端子対からの供給電流がトランス53の端子T1bから端子T1aへ流れる。また、トランス53の端子T2bから第11インダクタ電流I11が出力される。
第2動作期間では、第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13がオンであり、入力端子対からの供給電流が第1動作期間と同様に流れる。また、トランス53の端子T2bからの電流が入力側連絡線路及び出力側連絡線路を経由して出力電流となる。
第3動作期間では、第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13がオフとなる。第11インダクタL11は、第1動作期間及び第2動作期間で入力端子対からの供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、第11ダイオードD11の逆方向に導通させた電流をトランス53の二次側巻線に流す。トランス53は、二次側巻線に流れる該電流により一次側巻線から第11付随ダイオードSD11及び第14付随ダイオードSD14を経由して入力端子対間に前記回生電流を流す。
詳細には、図40の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11がトランス53の端子T2aと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置されているものとして説明する。第一インダクタL11が図40に説明されるような位置に配置されていても同様である。
(1)第1動作期間
第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13がオンであり、電源Vinは、電流を第13スイッチング素子S13、端子T1a、端子T1b、第12スイッチング素子S12の順で流し、該電流によりトランス53は、電流を端子T2b、第11ダイオードD11、第11インダクタL11、端子T2aの順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(2)第2動作期間
電源Vinは、トランス53の入力端子対側に第1動作期間と同様の電流を流す。該電流によりトランス53は、電流を端子T2b、負荷Ro、第12インダクタL12、第11インダクタL11、端子T2aの順で流し、第11インダクタL11及び第12インダクタL12にエネルギーを蓄積する。
(3)第3動作期間
第12スイッチング素子S12及び第13スイッチング素子S13をオフすることで、第11インダクタL11は、電流を端子T2a、端子T2b、第11ダイオードD11の順で流し、該電流によりトランス53は、電流を端子T1a、第11付随ダイオードSD11、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第14付随ダイオードSD14、端子T1bの順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(4)第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14をオン
電源Vinは、電流を第11スイッチング素子S11、端子T1a、端子T1b、第14スイッチング素子S14の順で流し、該電流によりトランス53は、電流を端子T2a、第11インダクタL11、第11ダイオードD11、端子T2bの順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(5)第11スイッチング素子S11及び第14スイッチング素子S14をオフ
第11インダクタL11は、電流を第11ダイオードD11、端子T2b、端子T2aの順で流し、該電流によりトランス53は、電流を端子T1b、第13付随ダイオードSD13、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第12付随ダイオードSD12、端子T1aの順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(第1回路の例5)
第1回路の他の例を図41に示す。第1回路51は、第11スイッチング素子S11と第11付随ダイオードSD11とが並列接続された第11スイッチSW11、第12スイッチング素子S12と第12付随ダイオードSD12とが並列接続された第12スイッチSW12、キャパシタCc、フォワード式のトランス53、及び、2つの入力側連絡線路を有する。なお、トランス53はフライバック式でもよい。
入力端子対の間を、第11付随ダイオードSD11のカソードが高電位側(第一直流電圧入力端子Tin側)にあるように第11スイッチSW11とトランス53の一次側巻線とで直列に接続する。さらに、第12付随ダイオードSD12のカソードが高電位側(第一直流電圧入力端子Tin側)にあるように第12スイッチSW12とキャパシタCcとを直列に接続した経路をトランス53の一次側巻線に並列に接続する。
端子T1aに対応するトランス53の二次側巻線の端子T2aと第一接続端子Tsとが一方の入力側連絡線路で接続される。端子T1bに対応するトランス53の二次側巻線の端子T2bと第二接続端子Tsgとが他方の入力側連絡線路で接続される。第11インダクタL11は、入力側連絡線路の少なくとも一方に配置される。
第2回路52が図25で説明した回路である場合、すなわち、第11ダイオードD11のカソードが第一接続端子Ts側にある場合、降圧型DC−DCコンバータは図41のように動作する。第1動作期間では、第11スイッチング素子S11がオンとなり、入力端子対からの供給電流がトランス53の端子T1aから端子T1bへ流れる。また、トランス53の端子T2aから第11インダクタ電流I11が出力される。
第2動作期間では、第11スイッチング素子S11がオンであり、入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子から前記他方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子対からの供給電流が第1動作期間と同様に流れる。また、トランス53の端子T2aからの電流が入力側連絡線路及び出力側連絡線路を経由して出力電流となる。
第3動作期間では、第11スイッチング素子S11がオフとなる。第11インダクタL11は、第1動作期間及び第2動作期間で入力端子対からの供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、第11ダイオードD11の逆方向に導通させた電流をトランス53の二次側巻線に流す。トランス53は、第11インダクタL11の磁気エネルギーを二次側巻線に流れる該電流により一次側巻線から第12付随ダイオードSD12を経由して、一旦キャパシタCcに戻し、最後に前記入力端子対間に前記回生電流を流す。
詳細には、図41の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11がトランス53の端子T2aと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置され、キャパシタCcが第12付随ダイオードSD12のカソード側のみに配置され、第11スイッチSW11がトランス53の端子T1bと第二直流電圧入力端子Tgとの間に配置されているものとして説明する。第一インダクタL11、キャパシタCc及び第11スイッチSW11が図41に説明されるような位置に配置されていても同様である。
(1)第1動作期間
第11スイッチング素子S11がオンであり、電源Vinは、電流を端子T1a、端子T1b、第11スイッチング素子S11の順で流し、該電流によりトランス53は、電流を端子T2a、第11インダクタL11、第11ダイオードD11、端子T2bの順で流し、第11インダクタL11にエネルギーを蓄積する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(2)第2動作期間
電源Vinは、トランス53の入力端子対側に第1動作期間と同様の電流を流す。該電流によりトランス53は、電流を端子T2a、第11インダクタL11、第12インダクタL12、負荷Ro、端子T2bの順で流し、第11インダクタL11及び第12インダクタL12にエネルギーを蓄積する。
(3)エネルギー移転期間
第11スイッチング素子S11をオフすることで、第11インダクタL11は、電流を第11ダイオードD11、端子T2b、端子T2aの順で流し、該電流によりトランス53は、端子T1b、第12付随ダイオードSD12、キャパシタCc、端子T1aの順で流し、第11インダクタL11が蓄積したエネルギーをキャパシタCcに移転する。その後、第12スイッチング素子S12をオンし、キャパシタCcは、電流を第12スイッチング素子S12、端子T1b、端子T1aの順で流し、蓄積したエネルギーをトランス53の一次側巻線へ移転する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(4)第3動作期間
第12スイッチング素子S12をオフすることで、トランス53は、電流を端子T1a、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第11付随ダイオードSD11、端子T1bの順で流し、エネルギーを入力端子対に回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
(第4の実施形態)
図42は、第4の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。第4の実施形態の降圧型DC−DCコンバータは、第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータと同様に、入力端子対と接続端子対との間に形成され、前記接続端子対の間に形成される経路に第11インダクタL11を含む第1回路51と、前記接続端子対と出力端子対との間に形成される第2回路52と、を備える。第4の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの第2回路52は、図25で説明した第2回路52と同様である。
第4の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの第1回路51と図41で説明した第1回路51との違いは、トランス53の代替としてフライバック式のトランス54を有している点及び第12ダイオードD12を有している点である。第12ダイオードD12は、入力側連絡線路の少なくとも一方に配置される。第12ダイオードD12がトランス54の端子T2aと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路に配置される場合、カソードが第一接続端子Ts側にあるように配置される。一方、第12ダイオードD12がトランス54の端子T2bと第二接続端子Tsgとの間の入力側連絡線路に配置される場合、カソードがトランス54の端子T2b側にあるように配置される。
第4の実施形態の降圧型DC−DCコンバータは図42のように動作する。第1動作期間では、第2回路52は、第12インダクタL12から第11ダイオードD11の順方向に導通させた第12インダクタ電流I12を出力電流として出力端子対間に流す。トランス54は、蓄積されたエネルギーで、第11ダイオードD11の逆方向であり、第12インダクタ電流I12より小さい第11インダクタ電流I11を流し、第11インダクタL11に磁気エネルギーを蓄積する。さらに、トランス54は、第11インダクタ電流I11により発生する一次側巻線からのキャパシタ充電電流Iccを第12付随ダイオードSD12の順方向に流してキャパシタCcに容量エネルギーを蓄積する。
第2動作期間では、第11インダクタ電流I11と第12インダクタ電流I12とが略等しくなる。第11インダクタL11は、蓄積された磁気エネルギーで第2回路52の出力側連絡線路を経由させて出力電流を出力端子対間に流す。さらに、第1期間同様にトランス54は、キャパシタ充電電流IccでキャパシタCcに容量エネルギーを蓄積する。
第2動作期間後のエネルギー移転期間では、第12スイッチング素子S12がオンとなり、キャパシタCcは蓄積された容量エネルギーを前記トランスの一次側巻線に移す。エネルギー移転期間後の第3動作期間では、トランス54は、一次側巻線から第11付随ダイオードSD11及び入力端子対を経由する回生電流を流して一次側巻線に蓄積されたエネルギーを入力端子対に回生する。
詳細には、第4の実施形態の降圧型DC−DCコンバータは次のように動作する。なお、第一インダクタL11が端子T2aと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路のみに配置され、キャパシタCcは付随ダイオードSD12のカソード側のみに配置され、スイッチSW11は第二直流電圧入力端子Tgと端子T1bとの間に配置され、第12ダイオードD12が第一インダクタL11が端子T2aと第一接続端子Tsとの間の入力側連絡線路の第一インダクタL11と端子T2aとの間に配置されているものとして説明する。第一インダクタL11がトランス54の端子T2bと第二接続端子Tsgとの間の入力側連絡線路に配置されていても同様であり、図42のように双方の入力側連絡線路に配置されていても同様である。また、キャパシタCcが付随ダイオードSD12のアノード側に配置されていても同様であり、図42のようにスイッチSW12の両端に配置されていても同様である。スイッチSW11が第一直流電圧入力端子Tinとトランス54の端子T1aとの間に配置されていても同様であり、図42のようにトランス54の一次側巻線の両端に配置されていても同様である。さらに、第12ダイオードD12が図42のいずれの位置にあっても同様である。
(1)第11スイッチング素子S11オフ(第1動作期間)
トランス54の二次側巻線は、電流を端子T2a、第12ダイオードD12、第11インダクタL11、第11ダイオード、端子T2bの順で流し、第11インダクタL11に磁気エネルギーを蓄積させる。トランス54の一次側巻線は、電流を端子T1b、第12付随ダイオード、キャパシタCc、端子T1aの順で流し、キャパシタCcに容量エネルギーを蓄積させる。
(2)第2動作期間
トランス54の二次側巻線は、電流を端子T2a、第12ダイオードD12、第11インダクタL11、第12インダクタL12、負荷Ro、端子T2bの順で流し、第11インダクタL11及び第12インダクタL12に磁気エネルギーを蓄積させる。トランス54の一次側巻線は、電流を端子T1b、第12付随ダイオード、キャパシタCc、端子T1aの順で流し、キャパシタCcに容量エネルギーを蓄積させる。
(3)第3動作期間
第11インダクタL11は、電流を第11ダイオード、端子T2b、端子T2a、第12ダイオードD12の順で流し、入力端子対にエネルギーを回生する。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
キャパシタCcの容量エネルギーをトランス54の一次側巻線に移動させた後、トランス54の一次側巻線は、電流を端子T1a、第一直流電圧入力端子Tin、第二直流電圧入力端子Tg、第11付随ダイオードSD11、端子T1bの順で流し、キャパシタCcから蓄積した容量エネルギーを入力端子対に回生する、同時に入力端子対からの供給電流でトランス54に磁気エネルギーを蓄積させる。また、第12インダクタL12は、負荷Roに電流を流す。
第3の実施形態から第4の実施形態の降圧型DC−DCコンバータも、第1の実施形態及び第2の実施形態の降圧型DC−DCコンバータと同様に第1インダクタL1と第2インダクタL2とのインダクタンス比率nで降圧比を定めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータのタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータのモード1及びモード2における動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータのモード3における動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータのモード4における動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータのモード5における動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータのモード6における動作を説明する図である。 時比率に対する出力電圧の制御性について本発明に係る降圧型DC−DCコンバータと従来の降圧型DC−DCコンバータとを比較した図である。 本発明の第2の実施形態に係る降圧型DC−DCコンバータである絶縁型の2石フォワードコンバータの回路図を示す。 従来の絶縁型の2石フォワードコンバータの回路図を示す。 本発明の第2の実施形態に係る2石フォワードコンバータのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る2石フォワードコンバータのモードM1における動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る2石フォワードコンバータのモードM2における動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る2石フォワードコンバータのモードM3における動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る2石フォワードコンバータのモードM4における動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る2石フォワードコンバータのシミュレーション波形図であり、(a)は時刻に対する電流の波形図、(b)は時刻に対する電圧の波形図である。 本発明の第2の実施形態と従来例の双方の2石フォワードコンバータの入力電圧と時比率の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態と従来の双方の2石フォワードコンバータの時比率と出力電圧Voとの関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態の変形例1の2石フォワードコンバータの回路図である。 本発明の第2の実施形態の変形例2の2石フォワードコンバータの回路図である。 本発明の第2の実施形態の変形例3の絶縁型の降圧型DC−DCコンバータとしての1石アクティブスナバフォワードコンバータの回路図である。 本発明の第2の実施形態の変形例4の絶縁型の降圧型DC−DCコンバータとしての2石フライバックコンバータの回路図である。 本発明の第2の実施形態の変形例5の2石フォワードコンバータの回路図である。 本発明の第2の実施形態の変形例6の2石フライバックコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第3の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。 第4の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの回路図である。
符号の説明
A:従来のバックコンバータ型の降圧型DC−DCコンバータの時比率に対する出力電圧の制御性
B:タップインダクタを用いた従来の降圧型DC−DCコンバータの時比率に対する出力電圧の制御性
C:第1の実施形態の降圧型DC−DCコンバータの時比率に対する出力電圧の制御性
Cc、Cr:キャパシタ
SD1:第1ダイオード
SD2:第2ダイオード
SD3:第4ダイオード
SD4:第5ダイオード
SD5、SD6:ダイオード
SD11:第11付随ダイオード
SD12:第12付随ダイオード
SD13:第13付随ダイオード
SD14:第14付随ダイオード
Di:第3ダイオード
D11:第11ダイオード
D12:第12ダイオード
D、D’、d、d’:時比率
L1:第1インダクタ
h1:第1インダクタのインダクタンス
L2:第2インダクタ
h2:第2インダクタのインダクタンス
L3:第3インダクタ
h3:第3インダクタのインダクタンス
L4:第4インダクタ
h4:第4インダクタのインダクタンス
L11:第11インダクタ
h11:第11インダクタのインダクタンス
L12:第12インダクタ
h12:第12インダクタのインダクタンス
P1、P2、J1、J2、J3:接続点
S1:第1スイッチング素子
S2:第2スイッチング素子
S3、S4、S5、S6:スイッチング素子
S11:第11スイッチング素子
S12:第12スイッチング素子
S13:第13スイッチング素子
S14:第14スイッチング素子
SW11:第11スイッチ
SW12:第12スイッチ
SW13:第13スイッチ
SW14:第14スイッチ
Tin:第一直流電圧入力端子
To:出力端子又は第一出力端子
Tog:第二出力端子
Tg:接地端子又は第二直流電圧入力端子
Ts:第一接続端子
Tsg:第二接続端子
Ro:負荷
Co:平滑キャパシタ
Cin:クランプ用のキャパシタ
DVC:直流電源
D1,D2,D3,D4:ダイオード
L0:インダクタ
Tr、53、54:トランス
T1a、T1b:一次側端子
T2a、T2b:二次側端子
Vin:電源

Claims (19)

  1. 直流電圧入力端子から接地端子へ向かって直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    カソードを前記直流電圧入力端子側に前記第1スイッチング素子に並列に接続された第1ダイオードと、
    カソードを前記直流電圧入力端子側に前記第2スイッチング素子に並列に接続された第2ダイオードと、
    前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点から出力端子へ向かって直列に接続された第1インダクタ及び第2インダクタと、
    アノードを前記接地端子側に前記第1インダクタと前記第2インダクタとの接続点と前記接地端子とを接続する第3ダイオードと、
    前記第1スイッチング素子と前記第1インダクタとの接続点と前記第2スイッチング素子との間に接続され、前記第1インダクタと共振するキャパシタと、
    を備える降圧型DC−DCコンバータであって、
    前記第1インダクタは、前記直流電圧入力端子からの入力電流で充電され、前記第1スイッチング素子による前記入力電流の遮断で前記入力電流で充電された磁気エネルギーを静電エネルギーとして前記キャパシタへ移し、前記静電エネルギーを得た前記キャパシタからの、前記入力電流と逆向きの充電電流で充電され、前記第2スイッチング素子による前記充電電流の遮断で前記充電電流で充電された磁気エネルギーを前記直流電圧入力端子へ戻すことを特徴とする降圧型DC−DCコンバータ。
  2. 直流電圧入力端子から共通端子へ向かって直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    カソードを前記直流電圧入力端子側に前記第1スイッチング素子に並列に接続された第1ダイオードと、
    カソードを前記直流電圧入力端子側に前記第2スイッチング素子に並列に接続された第2ダイオードと、
    前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点から出力端子へ向かって直列に接続された第1インダクタ及び第2インダクタと、
    アノードを前記共通端子側に前記第1インダクタと前記第2インダクタとの接続点と前記共通端子とを接続する第3ダイオードと、
    前記第1スイッチング素子と前記第1インダクタとの接続点と前記第2スイッチング素子との間に接続され、前記第1インダクタと共振するキャパシタと、
    を備える降圧型DC−DCコンバータであって、
    前記第1インダクタは、前記直流電圧入力端子からの入力電流で充電され、前記第1スイッチング素子による前記入力電流の遮断で前記入力電流で充電された磁気エネルギーを静電エネルギーとして前記キャパシタへ移し、前記静電エネルギーを得た前記キャパシタからの、前記入力電流と逆向きの充電電流で充電され、前記第2スイッチング素子による前記充電電流の遮断で前記充電電流で充電された磁気エネルギーを前記直流電圧入力端子へ戻すことを特徴とする降圧型DC−DCコンバータ。
  3. 前記第1インダクタのインダクタンスをh1、前記第2インダクタのインダクタンスをh2としたとき、h1/h2のインダクタンス比率で降圧比が定まることを特徴とする請求項1又は2に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  4. 前記直流電圧入力端子に印加される入力電圧をVin、前記出力端子に接続される負荷の負荷抵抗をRo、前記第1スイッチング素子の時比率をD、前記第1スイッチング素子のスイッチング周波数をfs、前記インダクタンス比率をnとしたとき、前記出力端子の出力電圧Voが、
    Figure 0005202226
    で制御されることを特徴とする請求項に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  5. 一次側巻線と二次側巻線が所定の巻数比を有するトランスと、
    第一直流電圧入力端子と前記一次側巻線の一端との間に接続された第3スイッチング素子と、
    カソードを前記第一直流電圧入力端子側に前記第3スイッチング素子に並列に接続された第4ダイオードと、
    第二直流電圧入力端子と前記一次側巻線の他端との間に接続された第4スイッチング素子と、
    カソードを前記一次側巻線の他端側に前記第4スイッチング素子に並列に接続された第5ダイオードと、
    前記第一直流電圧入力端子にカソードが接続され、前記一次側巻線の他端にアノードが接続された第6ダイオードと、
    前記一次側巻線の一端にカソードが接続され、前記第二直流電圧入力端子にアノードが接続された第7ダイオードと、
    前記二次側巻線の一端と負荷に電圧を供給する出力端子との間に直列接続された第3インダクタ及び第4インダクタと、
    前記第3インダクタ及び前記第4インダクタの接続点にカソードが接続され、前記二次側巻線の他端にアノードが接続された第8のダイオードと、を備え、
    前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子の同時のオンに応じて前記トランスの二次側巻線に発生する二次電圧を、前記出力端子と前記二次側巻線の他端との間へ供給する際に、前記発生した二次電圧を前記第3インダクタに充電し、前記第インダクタを流れる電流が前記第インダクタを流れる電流と等しくなるまで前記第インダクタの放電時間を延長させ、前記第インダクタを流れる電流が前記第インダクタを流れる電流と等しくなると、前記インダクタと前記インダクタを同時に充電することを特徴とする降圧型DC−DCコンバータ。
  6. 前記第3インダクタのインダクタンスをh3、前記第4インダクタのインダクタンスをh4としたとき、h3/h4のインダクタンス比率で降圧比が定まることを特徴とする請求項5に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  7. 前記第一直流電圧入力端子と前記第二直流電圧入力端子との間に印加される電圧をVin、前記トランスの巻数比をN、前記出力端子に接続される負荷の負荷抵抗をRo、前記第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子の時比率をd、前記第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子のスイッチング周波数をfs、前記インダクタンス比率をnとしたとき、前記出力端子の出力電圧Voが、
    Figure 0005202226
    で制御されることを特徴とする請求項に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  8. 入力端子対と接続端子対との間に形成される経路に第11インダクタを含む第1回路と、
    前記接続端子対と出力端子対との間に形成され、前記接続端子対と前記出力端子対とを1対1で接続する2つの出力側連絡線路、前記出力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第12インダクタ、及び前記第12インダクタより前記接続端子対側で前記出力側連絡線路間を接続する第11ダイオードを含む第2回路と、
    を備え、第1動作期間、第2動作期間及び第3動作期間を持つ降圧型DC−DCコンバータであって、
    前記第1動作期間では、前記第2回路が前記第12インダクタから前記第11ダイオードの順方向に導通させた第12インダクタ電流を出力電流として前記出力端子対間に流し、前記第1回路が前記第11ダイオードの逆方向に導通させた、前記第12インダクタ電流より小さい第11インダクタ電流で前記第11インダクタに磁気エネルギーを蓄積し、
    前記第2動作期間では、前記第11インダクタ電流と前記第12インダクタ電流とが略等しく、前記第1回路が前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由させて出力電流を前記出力端子対間に流し、
    前記第3動作期間では、前記第2回路が前記第12インダクタから前記第11ダイオードの順方向に導通させた第12インダクタ電流を出力電流として前記出力端子対間に流し、前記第1回路が前記第11インダクタに蓄積された磁気エネルギーを前記入力端子対に回生することを特徴とする降圧型DC−DCコンバータ。
  9. 前記第1回路は、
    前記入力端子対と前記接続端子対とを1対1で接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続され、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第11スイッチ、及び、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチとキャパシタとを直列接続し、前記第11スイッチより前記接続端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する架設線路、を有し、
    前記第11インダクタが、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、前記第11スイッチの前記第11付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第12スイッチの前記第12付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の高電位側にあることを特徴としており、
    前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記第11インダクタ電流となり、
    前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、
    前記第2動作期間後、前記第11スイッチング素子がオフとなったエネルギー移転動作期間では、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの逆方向、且つ、前記第12付随ダイオードの順方向に導通させた充電電流を流し、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーを前記キャパシタへ静電エネルギーとして移し、
    前記エネルギー移転動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンとなり、前記静電エネルギーを得た前記キャパシタが、前記第12スイッチング素子を経由させ、前記第11ダイオードの順方向に導通させた、前記充電電流と逆向きの放電電流を流し、前記第11インダクタが前記放電電流で再び磁気エネルギーを蓄え、
    前記エネルギー蓄積動作期間後の前記第3動作期間では、前記第11スイッチング素子がオン且つ前記第12スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの順方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流すことを特徴とする請求項8に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  10. 前記第1回路は、
    前記入力端子対と前記接続端子対とを1対1で接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続され、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第11スイッチ、及び、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチとキャパシタとを直列接続し、前記第11スイッチより前記接続端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する架設線路、を有し、
    前記第11インダクタが、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、前記第11スイッチの前記第11付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第12スイッチの前記第12付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の低電位側にあることを特徴としており、
    前記第1動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンとなり、静電エネルギーを持つ前記キャパシタが、前記第12スイッチング素子を経由させ、前記第11インダクタ電流を流し、
    前記第2動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンであり、静電エネルギーを持つ前記キャパシタが、前記第1動作期間で前記キャパシタから出力される電流の方向と同じ方向であり、前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力端子対間に前記出力電流を流し、
    前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子がオフとなり、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記キャパシタの静電エネルギーを磁気エネルギーとして得た前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流し、
    前記第3動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの順方向に導通する前記入力端子対からの供給電流で磁気エネルギーを蓄え、
    前記エネルギー蓄積動作期間後のエネルギー移転動作期間では、前記第11スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第12付随ダイオードを経由させ、前記第11ダイオードの順方向に導通させた充電電流を流し、前記磁気エネルギーを前記キャパシタへ静電エネルギーとして移すことを特徴とする請求項8に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  11. 前記第1回路は、
    前記入力端子対と前記接続端子対とを1対1で接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続され、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第11スイッチ、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置されたキャパシタ、及び、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチが含まれ、前記第11スイッチより前記接続端子対側、且つ前記キャパシタより前記入力端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する架設線路、を有し、
    前記第11インダクタが、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、前記第11スイッチの前記第11付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第12スイッチの前記第12付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の高電位側にあることを特徴としており、
    前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記第11インダクタ電流となり、
    前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、
    前記第2動作期間後、前記第11スイッチング素子がオフとなったエネルギー移転動作期間では、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの逆方向、且つ、前記第12付随ダイオードの順方向に導通させた充電電流を流し、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーを前記キャパシタへ静電エネルギーとして移し、
    前記エネルギー移転動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンとなり、前記静電エネルギーを得た前記キャパシタが、前記第12スイッチング素子を経由させ、前記第11ダイオードの順方向に導通させた、前記充電電流と逆向きの放電電流を流し、前記第11インダクタが前記放電電流で再び磁気エネルギーを蓄え、
    前記エネルギー蓄積動作期間後の前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの順方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流すことを特徴とする請求項8に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  12. 前記第1回路は、
    前記入力端子対と前記接続端子対とを1対1で接続する2つの入力側連絡線路、第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続され、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第11スイッチ、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置されたキャパシタ、及び、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチが含まれ、前記第11スイッチより前記接続端子対側、且つ前記キャパシタより前記入力端子対側で前記入力側連絡線路間を接続する架設線路、を有し、
    前記第11インダクタが、前記架設線路より前記接続端子対側の前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記入力端子対、前記架設線路及び前記架設線路より前記入力端子対側の前記入力側連絡線路で形成される経路において、前記第11スイッチの前記第11付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、前記第12スイッチの前記第12付随ダイオードのカソードが前記入力端子対の高電位側にあり、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の低電位側にあることを特徴としており、
    前記第1動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンとなり、静電エネルギーを持つ前記キャパシタが、前記第12スイッチング素子を経由させ、前記第11インダクタ電流を流し、
    前記第2動作期間では、前記第12スイッチング素子がオンであり、静電エネルギーを持つ前記キャパシタが、前記第1動作期間で前記キャパシタから出力される電流の方向と同じ方向であり、前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力端子対間に前記出力電流を流し、
    前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子がオフとなり、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記キャパシタの静電エネルギーを磁気エネルギーとして得た前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流し、
    前記第3動作期間後のエネルギー蓄積動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記第11インダクタが、前記第11ダイオードの順方向に導通する前記入力端子対からの供給電流で磁気エネルギーを蓄え、
    前記エネルギー蓄積動作期間後のエネルギー移転動作期間では、前記第11スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第12付随ダイオードを経由させ、前記第11ダイオードの順方向に導通させた充電電流を流し、前記磁気エネルギーを前記キャパシタへ静電エネルギーとして移すことを特徴とする請求項8に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  13. 前記第1回路は、
    第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、第13スイッチング素子と第13付随ダイオードとが並列接続された第13スイッチ、第14スイッチング素子と第14付随ダイオードとが並列接続された第14スイッチ、及び、2つの入力側連絡線路を有し、
    前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオード及び前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記第12スイッチとで直列に接続した経路と、前記第13付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第13スイッチと前記第14スイッチとで直列に接続した経路と、で並列に接続し、
    前記入力側連絡線路の一方で、前記第11スイッチと前記第12スイッチとの接続点と前記接続端子対の一方とを接続し、
    前記入力側連絡線路の他方が、前記第13スイッチと前記第14スイッチとの接続点と前記接続端子対の他方とを接続し、
    前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記第11スイッチ、前記第14スイッチ、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の高電位側にあることを特徴としており、
    前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記第11インダクタ電流となり、
    前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、
    前記第3動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた前記回生電流を前記第12付随ダイオード及び前記第13付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流すことを特徴とする請求項8に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  14. 前記第1回路は、
    第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、第13スイッチング素子と第13付随ダイオードとが並列接続された第13スイッチ、第14スイッチング素子と第14付随ダイオードとが並列接続された第14スイッチ、及び、2つの入力側連絡線路を有し、
    前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオード及び前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記第12スイッチとで直列に接続した経路と、前記第13付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第13スイッチと前記第14スイッチとで直列に接続した経路と、で並列に接続し、
    前記入力側連絡線路の一方で、前記第11スイッチと前記第12スイッチとの接続点と前記接続端子対の一方とを接続し、
    前記入力側連絡線路の他方が、前記第13スイッチと前記第14スイッチとの接続点と前記接続端子対の他方とを接続し、
    前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記入力端子対、前記第11スイッチ、前記第14スイッチ、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記入力端子対の低電位側にあることを特徴としており、
    前記第1動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記第11インダクタ電流となり、
    前記第2動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、
    前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた前記回生電流を前記第11付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードを経由させて前記入力端子対間に流すことを特徴とする請求項8に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  15. 前記第1回路は、
    第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、第13スイッチング素子と第13付随ダイオードとが並列接続された第13スイッチ、第14スイッチング素子と第14付随ダイオードとが並列接続された第14スイッチ、トランス、及び、2つの入力側連絡線路を有し、
    前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオード及び前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記第12スイッチとで直列に接続した経路と、前記第13付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第13スイッチと前記第14スイッチとで直列に接続した経路と、で並列に接続し、
    前記トランスの一次側巻線の一方の端子が、前記第11スイッチと前記第12スイッチとの接続点に接続され、前記トランスの一次側巻線の他方の端子が、前記第13スイッチと前記第14スイッチとの接続点に接続され、
    前記入力側連絡線路が、前記トランスの二次側巻線の端子対と前記接続端子対とを1対1で接続し、
    前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記トランスの二次側巻線、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子の側にあることを特徴としており、
    前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子から前記他方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子から前記第11インダクタ電流が出力され、
    前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子から前記他方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子対からの電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、
    前記第3動作期間では、前記第11スイッチング素子及び前記第14スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた電流を前記トランスの二次側巻線に流し、前記トランスが、前記トランスの二次側巻線に流れる該電流により前記トランスの一次側巻線から前記第12付随ダイオード及び前記第13付随ダイオードを経由して前記入力端子対間に前記回生電流を流すことを特徴とする請求項8に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  16. 前記第1回路は、
    第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、第13スイッチング素子と第13付随ダイオードとが並列接続された第13スイッチ、第14スイッチング素子と第14付随ダイオードとが並列接続された第14スイッチ、トランス、及び、2つの入力側連絡線路を有し、
    前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオード及び前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記第12スイッチとで直列に接続した経路と、前記第13付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第13スイッチと前記第14スイッチとで直列に接続した経路と、で並列に接続し、
    前記トランスの一次側巻線の一方の端子が、前記第11スイッチと前記第12スイッチとの接続点に接続され、前記トランスの一次側巻線の他方の端子が、前記第13スイッチと前記第14スイッチとの接続点に接続され、
    前記入力側連絡線路が、前記トランスの二次側巻線の端子対と前記接続端子対とを1対1で接続し、
    前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記トランスの二次側巻線、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記他方の端子に対応する端子の側にあることを特徴としており、
    前記第1動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記他方の端子から前記一方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記他方の端子に対応する端子から前記第11インダクタ電流が出力され、
    前記第2動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記他方の端子から前記一方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子対からの電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、
    前記第3動作期間では、前記第12スイッチング素子及び前記第13スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた電流を前記トランスの二次側巻線に流し、前記トランスが、前記トランスの二次側巻線に流れる該電流により前記トランスの一次側巻線から前記第11付随ダイオード及び前記第14付随ダイオードを経由して前記入力端子対間に前記回生電流を流すことを特徴とする請求項8に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  17. 前記第1回路は、
    第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、キャパシタ、トランス、及び、2つの入力側連絡線路を有し、
    前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記トランスの一次側巻線とで直列に接続するとともに、前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第12スイッチと前記キャパシタとを直列に接続した経路を前記トランスの一次側巻線に並列に接続し、
    前記入力側連絡線路が、前記トランスの二次側巻線の端子対と前記接続端子対とを1対1で接続し、
    前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記トランスの二次側巻線、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子の側にあることを特徴としており、
    前記第1動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンとなり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子から前記他方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子から前記第11インダクタ電流が出力され、
    前記第2動作期間では、前記第11スイッチング素子がオンであり、前記入力端子対からの供給電流が前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子から前記他方の端子へ流れ、前記トランスの二次側巻線の端子対からの電流が前記第1回路の前記入力側連絡線路及び前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由して前記出力電流となり、
    前記第3動作期間では、前記第11スイッチング素子がオフとなり、前記第11インダクタが、前記第1動作期間及び前記第2動作期間で前記入力端子対からの前記供給電流で蓄えた磁気エネルギーで、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた電流を前記トランスの二次側巻線に流し、前記トランスが、前記トランスの二次側巻線に流れる該電流により前記トランスの一次側巻線から前記第12付随ダイオードを経由して、前記第11インダクタの磁気エネルギーを前記キャパシタに戻し、最後に前記入力端子対間に前記回生電流を流すことを特徴とする請求項8に記載の降圧型DC−DCコンバータ。
  18. 入力端子対と接続端子対との間に形成され、前記接続端子対の間に形成される経路に第11インダクタを含む第1回路と、
    前記接続端子対と前記出力端子対との間に形成され、前記接続端子対と出力端子対とを1対1で接続する2つの出力側連絡線路、前記出力側連絡線路の少なくとも一方に配置された第12インダクタ、及び前記第12インダクタより前記接続端子対側で前記出力側連絡線路間を接続する第11ダイオードを含む第2回路と、
    を備え、
    前記第1回路は、
    第11スイッチング素子と第11付随ダイオードとが並列接続された第11スイッチ、第12スイッチング素子と第12付随ダイオードとが並列接続された第12スイッチ、キャパシタ、フライバック式のトランス、少なくとも1つの第12ダイオード、及び、2つの入力側連絡線路を有し、
    前記入力端子対の間を、前記第11付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第11スイッチと前記トランスの一次側巻線とで直列に接続するとともに、前記第12付随ダイオードのカソードが高電位側にあるように前記第12スイッチと前記キャパシタとを直列に接続した経路を前記トランスの一次側巻線に並列に接続し、
    前記入力側連絡線路が、前記トランスの二次側巻線の端子対と前記接続端子対とを1対1で接続し、
    前記第11インダクタが、前記入力側連絡線路の少なくとも一方に配置され、
    前記第2回路は、
    前記第11ダイオードのカソードが、前記トランスの二次側巻線、前記入力側連絡線路、前記接続端子対及び前記第11ダイオードで形成される経路において前記トランスの二次側巻線の端子のうち、前記トランスの一次側巻線の前記一方の端子に対応する端子の側にある降圧型DC−DCコンバータであって、
    第1動作期間では、前記第2回路が前記第12インダクタから前記第11ダイオードの順方向に導通させた第12インダクタ電流を出力電流として前記出力端子対間に流し、前記第1回路が、前記トランスに蓄積されたエネルギーで、前記トランスの二次側巻線、前記第12ダイオード、前記第11ダイオードの逆方向に導通させた、前記第12インダクタ電流より小さい第11インダクタ電流を流して前記第11インダクタに磁気エネルギーを蓄積するとともに、前記第11インダクタ電流により発生する前記トランスの一次側巻線からの前記第12付随ダイオードの順方向に導通するキャパシタ充電電流で前記キャパシタに容量エネルギーを蓄積し、
    第2動作期間では、前記第11インダクタ電流と前記第12インダクタ電流とが略等しく、前記第1回路が、前記第11インダクタに蓄積された磁気エネルギーで前記第2回路の前記出力側連絡線路を経由させて出力電流を前記出力端子対間に流すとともに、前記第11インダクタ電流により発生する前記トランスの一次側巻線からの前記第12付随ダイオードの順方向に導通するキャパシタ充電電流で前記キャパシタに容量エネルギーを蓄積し、
    前記第2動作期間後のエネルギー移転期間では、前記第1回路が、前記第12スイッチング素子をオンとして前記キャパシタに蓄積された容量エネルギーを前記トランスの一次側巻線に移し、
    前記エネルギー移転期間後の第3動作期間では、前記トランスの一次側巻線から前記第11付随ダイオード及び前記入力端子対を経由する回生電流を流して前記トランスの一次側巻線に蓄積されたエネルギーを前記入力端子対に回生することを特徴とする降圧型DC−DCコンバータ。
  19. 前記第11インダクタのインダクタンスをh11、前記第12インダクタのインダクタンスをh12としたとき、h11/h12のインダクタンス比率で降圧比が定まることを特徴とする請求項8から18のいずれかに記載の降圧型DC−DCコンバータ。
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