JP2008011078A - 情報符号化装置、情報復号装置、情報符号化方法、および情報復号方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を符号化する情報符号化装置100において、パンクチャ開始位置を記憶するパンクチャ開始位置記憶部176と、パンクチャ終了位置を記憶するパンクチャ終了位置記憶部177と、所定の検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の符号化をする符号化部155と、パンクチャ開始位置からパンクチャ終了位置の範囲の符号語データを削除する符号語データ削除部156とを備え、検査行列は、列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割すると、1つの部分行列の行重みが全て1となるものである。
【選択図】図6
Description
を含むことを特徴とする(請求項13)。
まず、本実施形態において特徴的な要素である、検査行列の構成について説明する。
検査行列を求めるときに、以下に示す方法で、良好な特性を持つように、あらかじめ検査行列を決定する。符号化率を変更する場合は、装置構成を簡単にするために、連続する範囲をパンクチャする。以下に示す方法で構成された検査行列を用いることで、連続する範囲をパンクチャしても、符号化率変更後の検査行列の各行の行重みの差が少なくなる。つまり、行重みが一様となり、パンクチャによる性能の劣化を抑えられる検査行列を構成できる。
図2は、本実施形態に係る低密度パリティ検査符号の検査行列の構成の一例を示したものである。図2に示される検査行列の大きさは、9行18列、分割された各部分行列の大きさは、9行3列である。ここでは、各部分行列の列数は全て3列であるが、各部分行列の列数は異なってもよい。図2に網掛けで示したように、Pnで示した連続する範囲(1列目、2列目、3列目)をパンクチャするとする。Pnは、パンクチャする部分行列の列数と等しい値である。また、連続する範囲は、左端に限定されるものではなく、例えば、4列目、5列目、6列目をパンクチャしてもよい。このように検査行列を構成することで、パンクチャ後の各行の重みは全て5であり、各行の行重みの差はなく、一様な行重みとなる。
図3は、パンクチャ位置とパンクチャビット数Pnを変えた場合の例である。この例では、Pnは5であり、パンクチャする部分行列の列数3と異なる。図3に網掛けで示したように、Pnで示した連続する範囲は、4列目、5列目、6列目、7列目、8列目である。本実施形態の検査行列構成を用いた場合、パンクチャ数が部分行列の列数に一致しない場合であっても、パンクチャ後の各行の重みは、4または5となり、各行重みの差は、たかだか1である。図3に示した一例では、パンクチャの開始位置を部分行列の先頭列としたが、パンクチャの終了位置を部分行列の最終列としてもよい。
図4は、本実施形態の効果をより明確にするため、従来技術における検査行列構成とパンクチャ適用時の行重みを比較例として示している。従来技術では、図4に示す9行18列の検査行列は、「1」の要素がランダムに配置される。この例では、全ての行重みは6としている。そして、図4に網掛けで示したように、Pnで示した連続する範囲(1列目、2列目、3列目)をパンクチャするとする。図4に示したように、パンクチャ後の各行の重みは、最大6、最小3となり、各行の行重み差は3(最大6−最小3)と、大きくなってしまう。つまり、パンクチャすることにより、検査行列の行重みが一様でなくなる。
送信機100は、図5に示したように、送信装置全体を制御するCPU110と、音声を電気信号に変換するマイク120と、映像を電気信号に変換するカメラ130と、それらの音声信号あるいは映像信号を処理する映像/音声信号処理回路140と、信号処理された音声信号あるいは映像信号を符号化する符号化回路150と、符号化された信号を送信する送信回路160から構成される。CPU110は、符号化回路150の設定に用いる設定情報170を管理する。符号化回路150による情報符号化処理および設定情報170については、図6を参照しながらさらに後述する。
本実施形態に特徴的な構成要素の一つである符号化回路150について説明する。
符号化回路150は、図6に示したように、情報ビット選択部151を含む。情報ビット選択部151は、CPU110が設定する設定情報170に基づき、情報ビットを選択するか、予め決められている0または1の固定値を選択するかを切替える機能部(例えば回路)である。また、固定値を選択し、挿入することで、情報ビットを符号化率変更前の長さに拡張する。このために情報ビット選択部151は、設定情報170からの情報が送られてこの情報ビット選択部151を制御する制御部152と、情報ビットを一時的に格納するメモリ部153と、情報ビットを選択するか、予め決められている0または1の固定値を選択するかを切替えるセレクタ部154を含む。
次に、本実施形態の他の特徴的な構成要素である復号回路220について説明する。
復号回路220は、図7に示したように、受信データ選択部221を含む。受信データ選択部221は、CPU230が設定する設定情報270に基づき、受信データを選択するか、ゼロを選択するか、対数尤度比の最大値(LLRmax)を選択するかを切替える機能部(例えば回路)である。このために受信データ選択部221は、設定情報270からの情報が送られてこの受信データ選択部221を制御する制御部222と、受信データを一時的に格納するメモリ部223と、受信データを選択するか、ゼロを選択するか、対数尤度比の最大値(LLRmax)を選択するかを切替えるセレクタ部224を含む。このように受信データ選択部221は、本発明のデータ挿入部に相当する機能部である。
以上説明したように、本実施形態によれば、検査行列を構成する各部分行列の行重みが全て1であるようにして、パンクチャの開始位置と終了位置、または、開始位置とパンクチャビット数、または、終了位置とパンクチャビット数を保持する回路を具備することで、任意の連続する範囲をパンクチャしても、検査行列において、一様な行重みを保つことができ、性能の劣化を防ぐことができる。また、パンクチャ位置を連続する範囲とすることで、その開始位置と終了位置、あるいは開始位置とパンクチャビット数、あるいは終了位置とパンクチャビット数を保持するだけで済み、パンクチャパターンを全て記憶する必要がなく、回路規模を縮小することができる。このように、本実施形態によれば、回路規模と性能の両立を図ることができる。
110 CPU
120 マイク
130 カメラ
140 映像/音声信号処理回路
150 符号化回路
151 情報ビット選択部
152 制御部
153 メモリ部
154 セレクタ部
155 符号化部
156 送信データバッファ部
157 制御部
158 メモリ部
160 送信回路
170 設定情報
171 情報ビット固定モードレジスタ
172 情報ビット固定開始位置レジスタ
173 情報ビット固定終了位置レジスタ
174 パンクチャモードレジスタ
175 パリティビット数レジスタ
176 パンクチャ開始位置レジスタ
177 パンクチャ終了位置レジスタ
200 受信機
210 受信回路
220 復号回路
221 受信データ選択部
222 制御部
223 メモリ部
224 セレクタ部
225 復号部
226 固定データ削除部
227 制御部
228 メモリ部
230 CPU
240 映像/音声信号処理回路
250 スピーカ
260 モニタ
270 設定情報
271 情報固定モードレジスタ
272 情報ビット固定開始位置レジスタ
273 情報ビット固定終了位置レジスタ
274 パンクチャモードレジスタ
275 パリティビット数レジスタ
276 パンクチャ開始位置レジスタ
277 パンクチャ終了位置レジスタ
Claims (16)
- 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を符号化する情報符号化装置において、
情報ビット固定開始位置を記憶する情報ビット固定開始位置記憶部と、
情報ビット固定終了位置を記憶する情報ビット固定終了位置記憶部と、
所定の検査行列により定義される情報ビット数に満たない長さの情報ビットに対し、前記情報ビット固定開始位置から前記情報ビット固定終了位置の範囲に「1」または「0」のデータを挿入するデータ挿入部と、
前記データ挿入後の情報ビットに対し、前記検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の符号化をする符号化部と、
を備え、
前記検査行列は、列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割すると、1つの部分行列の行重みが全て1となるものであることを特徴とする、情報符号化装置。 - さらに、
前記検査行列により定義されるパリティビット数を記憶するパリティビット数記憶部と、
前記情報ビット固定開始位置と前記パリティビット数との合計と、前記情報ビット固定終了位置と前記パリティビット数との合計と、で指定される範囲の符号語データを削除する符号語データ削除部と、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の情報符号化装置。 - 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を符号化する情報符号化装置において、
パンクチャ開始位置を記憶するパンクチャ開始位置記憶部と、
パンクチャ終了位置を記憶するパンクチャ終了位置記憶部と、
所定の検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の符号化をする符号化部と、
前記パンクチャ開始位置から前記パンクチャ終了位置の範囲の符号語データを削除する符号語データ削除部と、
を備え、
前記検査行列は、列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割すると、1つの部分行列の行重みが全て1となるものであることを特徴とする、情報符号化装置。 - 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を符号化する情報符号化装置において、
情報ビット固定モード時に、情報ビット固定開始位置を記憶する情報ビット固定開始位置記憶部と、
情報ビット固定モード時に、情報ビット固定終了位置を記憶する情報ビット固定終了位置記憶部と、
パンクチャモード時に、パンクチャ開始位置を記憶するパンクチャ開始位置記憶部と、
パンクチャモード時に、パンクチャ終了位置を記憶するパンクチャ終了位置記憶部と、
情報ビット固定モード時に、所定の検査行列により定義される情報ビット数に満たない長さの情報ビットに対し、前記情報ビット固定開始位置から前記情報ビット固定終了位置の範囲に「1」または「0」のデータを挿入するデータ挿入部と、
所定の検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の符号化をする符号化部と、
パンクチャモード時に、前記パンクチャ開始位置から前記パンクチャ終了位置の範囲の符号語データを削除する符号語データ削除部と、
を備え、
前記検査行列は、列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割すると、1つの部分行列の行重みが全て1となるものであることを特徴とする、情報符号化装置。 - さらに、前記検査行列により定義されるパリティビット数を記憶するパリティビット数記憶部を備え、
前記符号語データ削除部は、情報ビット固定モード時に、前記情報ビット固定開始位置と前記パリティビット数との合計と、前記情報ビット固定終了位置と前記パリティビット数との合計と、で指定される範囲の符号語データを削除することを特徴とする、請求項4に記載の情報符号化装置。 - 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を復号する情報復号装置において、
情報ビット固定開始位置を記憶する情報ビット固定開始位置記憶部と、
情報ビット固定終了位置を記憶する情報ビット固定終了位置記憶部と、
パリティビット数を記憶するパリティビット数記憶部と、
受信データに対し、前記情報ビット固定開始位置と前記パリティビット数との合計と、前記情報ビット固定終了位置記憶部と前記パリティビット数との合計と、で指定される範囲に対数尤度比の最大値を挿入するデータ挿入部と、
前記データ挿入後の受信データに対し、所定の検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の復号をする復号部と、
を備え、
前記検査行列は、列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割すると、1つの部分行列の行重みが全て1となるものであることを特徴とする、情報復号装置。 - さらに、前記検査行列により復号された推定情報ビットに対し、前記情報ビット固定開始位置から前記情報ビット固定終了位置の範囲のデータを削除する固定データ削除部を備えることを特徴とする、請求項6に記載の情報復号装置。
- 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を復号する情報復号装置において、
パンクチャ開始位置を記憶するパンクチャ開始位置記憶部と、
パンクチャ終了位置を記憶するパンクチャ終了位置記憶部と、
所定の検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の復号をする復号部と、
受信データに対し、前記パンクチャ開始位置と前記パンクチャ終了位置とで指定される範囲にゼロを挿入するデータ挿入部と、
を備え、
前記検査行列は、列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割すると、1つの部分行列の行重みが全て1となるものであることを特徴とする、情報復号装置。 - 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を復号する情報復号装置において、
情報ビット固定モード時に、情報ビット固定開始位置を記憶する情報ビット固定開始位置記憶部と、
情報ビット固定モード時に、情報ビット固定終了位置を記憶する情報ビット固定終了位置記憶部と、
パンクチャモード時に、パンクチャ開始位置を記憶するパンクチャ開始位置記憶部と、
パンクチャモード時に、パンクチャ終了位置を記憶するパンクチャ終了位置記憶部と、
情報ビット固定モード時に、パリティビット数を記憶するパリティビット数記憶部と、
受信データに対し、情報ビット固定モード時には、前記情報ビット固定開始位置と前記パリティビット数との合計と、前記情報ビット固定終了位置記憶部と前記パリティビット数との合計と、で指定される範囲に対数尤度比の最大値を挿入し、パンクチャモード時には、前記パンクチャ開始位置と前記パンクチャ終了位置とで指定される範囲にゼロを挿入するデータ挿入部と、
所定の検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の復号をする復号部と、
を備え、
前記検査行列は、列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割すると、1つの部分行列の行重みが全て1となるものであることを特徴とする、情報復号装置。 - さらに、情報ビット固定モード時に、前記検査行列により復号された推定情報ビットに対し、前記情報ビット固定開始位置から前記情報ビット固定終了位置の範囲のデータを削除する固定データ削除部を備えたことを特徴とする、請求項9に記載の情報復号装置。
- 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を符号化する情報符号化方法において、
列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割したあと、1つの部分行列の行重みが全て1となるように検査行列を生成する検査行列生成工程と、
情報ビット固定開始位置を記憶する情報ビット固定開始位置記憶工程と、
情報ビット固定終了位置を記憶する情報ビット固定終了位置記憶工程と、
前記検査行列により定義される情報ビット数に満たない長さの情報ビットに対し、前記情報ビット固定開始位置から前記情報ビット固定終了位置の範囲に「1」または「0」のデータを挿入するデータ挿入工程と、
前記データ挿入後の情報ビットに対し、前記検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の符号化をする符号化工程と、
を含むことを特徴とする、情報符号化方法。 - さらに、
前記検査行列により定義されるパリティビット数を記憶するパリティビット数記憶工程と、
前記情報ビット固定開始位置と前記パリティビット数との合計と、前記情報ビット固定終了位置と前記パリティビット数との合計と、で指定される範囲の符号語データを削除する符号語データ削除工程と、
を含むことを特徴とする、請求項11に記載の情報符号化方法。 - 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を符号化する情報符号化方法において、
列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割したあと、1つの部分行列の行重みが全て1となるように検査行列を生成する検査行列生成工程と、
パンクチャ開始位置を記憶するパンクチャ開始位置記憶工程と、
パンクチャ終了位置を記憶するパンクチャ終了位置記憶工程と、
前記検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の符号化をする符号化工程と、
前記パンクチャ開始位置から前記パンクチャ終了位置の範囲の符号語データを削除する符号語データ削除工程と、
を含むことを特徴とする、情報符号化方法。 - 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を復号する情報復号方法において、
列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割したあと、1つの部分行列の行重みが全て1となるように検査行列を生成する検査行列生成工程と、
情報ビット固定開始位置を記憶する情報ビット固定開始位置記憶工程と、
情報ビット固定終了位置を記憶する情報ビット固定終了位置記憶工程と、
パリティビット数を記憶するパリティビット数記憶工程と、
受信データに対し、前記情報ビット固定開始位置と前記パリティビット数との合計と、前記情報ビット固定終了位置記憶部と前記パリティビット数との合計と、で指定される範囲に対数尤度比の最大値を挿入するデータ挿入工程と、
前記データ挿入後の受信データに対し、前記検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の復号をする復号工程と、
を含むことを特徴とする、情報復号方法。 - さらに、前記検査行列により復号された推定情報ビットに対し、前記情報ビット固定開始位置から前記情報ビット固定終了位置の範囲のデータを削除する固定データ削除工程を含むことを特徴とする、請求項14に記載の情報復号方法。
- 検査行列により定義される低密度パリティ検査符号を復号する情報復号方法において、
列方向に行重みと同数となるように複数の部分行列に分割したあと、1つの部分行列の行重みが全て1となるように検査行列を生成する検査行列生成工程と、
パンクチャ開始位置を記憶するパンクチャ開始位置記憶工程と、
パンクチャ終了位置を記憶するパンクチャ終了位置記憶工程と、
前記検査行列により定義される低密度パリティ検査符号の復号をする復号工程と、
受信データに対し、前記パンクチャ開始位置と前記パンクチャ終了位置とで指定される範囲にゼロを挿入するデータ挿入工程と、
を含むことを特徴とする、情報復号方法。
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