JP2008011054A - 携帯端末装置及び音声通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 非接触通信に伴い発生する音が通話相手に伝送されることを抑制できる携帯端末装置を提供する。
【解決手段】 外部から入力される音声を音声信号に変換して出力可能な音声入力手段15と、前記音声入力手段から出力される前記音声信号を他の通信装置に送信して音声通信を実施可能な音声通信手段25と、外部装置との非接触通信を実施可能な非接触通信手段26とを備えた携帯端末装置1において、前記非接触通信手段26による前記非接触通信の実施に応じて前記音声通信手段25による前記音声通信を抑制する音声通信抑制手段34を有することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、音声通信及び非接触通信が可能な携帯端末装置及び音声通信方法に関する。
近年、携帯電話機やPDAなどの携帯端末装置は、音声通信が可能であるとともに、非接触ICカード機能が備えられて非接触通信が可能になったものが知られている。例えば、店頭での商品購入時における決済や鉄道などの駅に配設されている自動改札機での改札や映画館や劇場などの入退場口に配設されている自動検札機での検札などを行う場合に、携帯端末装置を店頭や自動改札機や自動検札機に設置されている外部リーダ/ライタ装置に近接させて、携帯端末装置に配設されている非接触通信部と外部リーダ/ライタ装置との間で非接触通信を行うことにより、携帯端末装置に備えられた非接触ICカード機能における電子マネー機能を用いて決済したりすることができる。(例えば、特許文献1参照)
特開2004−153785号公報
上述した従来の携帯端末装置では、音声通信と非接触通信とを同時に行うことが可能に構成されており、音声通信を行っているとき、即ち通話中であるときにも決済や改札などのために非接触通信機能を起動させて非接触通信を行ったり、このような非接触通信を行っているときに受けた着信への応答や通話相手への発呼のためにオフフック動作を行って音声通信を行うことができる。そして、ユーザーによっては、非接触通信を行うときに携帯端末装置を外部リーダ/ライタ装置に接触させてしまう場合がある。よって、この非接触通信と音声通信とを同時に行う際にも、携帯端末装置が外部リーダ/ライタ装置に接触される虞があり、携帯端末装置と外部リーダ/ライタ装置との接触による接触音(衝撃音)が携帯端末装置の筐体に配設されたマイクに入力されて、その音が音声信号として通話相手側の通信装置に送信されることとなり、通話相手に衝撃音やノイズ音などの不快音を与えると言った問題があった。
または、携帯端末装置を外部リーダ/ライタ装置に近接させて非接触通信を行う場合に、決済や改札などが問題なく行われた場合には携帯端末装置又は外部リーダ/ライタ装置から確認音が発せられる。よって、音声通信中には、この確認音が通話相手側に伝えられて、通話相手に不快音を与えてしまうこととなる。
そこで、この発明は、非接触通信の実施に応じて音声通信を抑制可能な携帯端末装置及び音声通信方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記の課題を解決するために、外部から入力される音声を音声信号に変換して出力可能な音声入力手段と、前記音声入力手段から出力される前記音声信号を他の通信装置に送信して音声通信を実施可能な音声通信手段と、外部装置との非接触通信を実施可能な非接触通信手段と、を備えた携帯端末装置において、前記非接触通信手段による前記非接触通信の実施に応じて前記音声通信手段による前記音声通信を抑制する音声通信抑制手段を有することを特徴とする。
好ましくは、前記音声通信抑制手段は、応答メッセージを記憶するメッセージ記憶手段を有し、前記音声通信の抑制を行う際に、前記メッセージ記憶手段に記憶されている前記応答メッセージを前記他の通信装置に対して送信する。
または、前記音声通信抑制手段は、前記音声通信手段による前記音声通信が実施されているときに、前記非接触通信手段による前記非接触通信の実施を検出すると、前記音声通信の抑制を行う。
または、前記音声通信抑制手段は、前記非接触通信手段による前記非接触通信の終了と前記音声通信手段による前記音声通信の終了との少なくとも一方が検出されると、前記音声通信の抑制を解除する。
または、前記音声通信抑制手段は、前記音声通信の抑制を報知する報知手段を有する。
また、本発明は、上記の課題を解決するために、外部装置との非接触通信が実施可能な非接触通信手段を備えた携帯端末装置に設けられて、外部から入力される音声を音声信号に変換して出力可能な音声入力手段からの前記音声信号を他の通信装置に送信して音声通信を実施する音声通信方法において、前記非接触通信手段による前記非接触通信の実施に応じて前記音声通信を抑制することを特徴とする。
この発明によれば、非接触通信の実施に応じて音声通信を抑制することにより、通話相手に与える違和感を軽減させることができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、この発明にかかる携帯端末装置の一例である携帯電話機1の外観図である。
図1に示すように、本実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置)1は、第1の筐体2と、この第1の筐体2の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体3と、これら2つの筐体2,3を相互に折り畳み自在に連結するヒンジ部5とを備えている。なお、ヒンジ部5は、2つの筐体2,3の各端部2a,3a(以下、基端部2a,3aと呼ぶ。)同士を連結するように配されている。
第2の筐体3の内部には、LCD(Liquid Crystal Display)等、表面に各種情報を表示する表示面7aを有する表示部7及び通話用のスピーカ部9が設けられている。表示部7の表示面7aは、2つの筐体2,3を相互に重ね合わせた状態において第1の筐体2に対向する第2の筐体3の対向面3c側に露出している。スピーカ部9は、基端部3aとは反対側に位置する第2の筐体3の先端部3bに配されており、第2の筐体3の対向面3cから第2の筐体3の内部空間に貫通する開口部3dを介して外方に露出している。
第1の筐体2の内部には、通話キー、終話キー等の各種の押圧可能な複数の操作キー10,12を備えた2つのキー操作部11,13及び通話用のマイク(音声入力手段)15が設けられている。第1のキー操作部11の各操作キー10は、2つの筐体2,3を相互に重ね合わせた状態において第2の筐体3に対向する第1の筐体2の対向面2cから外方に露出している。また、第2のキー操作部13の各操作キー12は、対向面2cに隣接する第1の筐体2の側面2eから外方に露出している。なお、第1の筐体2の側面2eは、第1の筐体2の厚さ方向に沿って形成されている。
マイク15は、基端部2aとは反対側に位置する第1の筐体2の先端部2bに配されており、第1の筐体2の対向面2cから第1の筐体2の内部空間に貫通する開口部2dを介して外方に露出している。そして、マイク15は、第1の筐体2の外部から開口部2dを介して入力された音声を音声信号に変換して出力する。
この第1の筐体2は、第1の筐体2の対向面2c側を構成するフロントケース17、及び第1の筐体2の外面(裏面)2f側を構成するリアケース19を備えている。これらフロントケース17及びリアケース19は、互いに第1の筐体2の厚さ方向に結合可能となっている。
図2は、携帯電話機1が閉状態、即ち2つの筐体2、3を相互に重ね合わせた状態のときの第1筐体2の外面(裏面)2f側を示す外観斜視図である。
第1筐体2の外面2f側内部には、携帯電話機1に配置されている各種部品や装置に供給される電力を蓄電するバッテリ20を収納するバッテリ収納部21が形成されている。そして、バッテリ収納部21は、カバー部材23が第1筐体2の外面2fに装着されることによって被覆される。そして、第1筐体2の内部には、バッテリ収容部21の周囲でカバー部材23によって被覆される位置に非接触通信を行うための非接触IC用アンテナ(非接触通信用アンテナ)24が配設されている。
図3は、本実施形態における携帯電話機1の概略構成を示すブロック図である。まず、携帯電話機1は、音声通信を行うための音声通信機能部(音声通信手段)25と、非接触通信を行うための非接触通信機能部(非接触通信手段)26とを有して構成されている。
音声通信機能部25は、音声通信を行う場合に音声信号を無線信号にて送受信する無線アンテナ31と、無線アンテナ31で受信された無線信号の復調や同アンテナ31によって送信される無線信号の変調を行う無線通信回路を有する無線通信部32と、無線通信部32で復調された信号を音声信号に変換してスピーカ9に出力したり、マイク15から出力される外部の音声の音声信号を無線信号に変換する音声通信回路33と、無線通信部32、2つのキー操作部11,13を有して構成される入力装置及び表示部7を有して構成される表示装置に接続される制御部34と、を備えて構成される。そして、音声通信機能部25により、音声通信回路33、無線通信部32、無線アンテナ31を介して、マイク15から出力される外部音声の音声信号が他の携帯電話機などの通信装置に送信されるとともに、他の通信装置からの音声信号を受信することにより、音声通信が可能となる。
また、非接触通信機能部26は、非接触IC用アンテナ24、非接触IC用無線回路36、非接触IC用制御回路37を有して構成される。非接触IC用アンテナ24は非接触IC用無線回路36に接続され、外部のリーダ/ライタ装置(外部装置)40との電磁波通信(以下、非接触通信)を行う。非接触IC用制御回路37は外部リーダ/ライタ装置40との非接触通信を制御するとともに、この通信内容を音声通信機能部25の制御部34に通知する。なお、表示装置7、入力装置11,13、及び非接触IC用アンテナ24以外の各構成部品は、第1の筐体2の内部に収納されている回路基板に実装されている。また、各構成部品は、バッテリ20から電力が供給されている。
第1の筐体2の側面2eに配置されている操作キー12が操作されることにより、制御部34によって非接触通信機能部25が起動され、外部リーダ/ライタ装置40との非接触通信が可能となる。非接触通信機能部25が起動された状態で、携帯電話機1が第1筐体2の外面(裏面)2f(特に非接触IC用アンテナ35が配設されている部位)を外部リーダ/ライタ装置40の通信部にかざすように近づけると、非接触IC用アンテナ24は、外部リーダ/ライタ装置40の通信部から発せられている電磁波などの信号を受信するとともに、この非接触IC用アンテナ24を介して電磁波信号を外部リーダ/ライタ装置40に送信することにより、携帯電話機1と外部リーダ/ライタ装置40とが非接触通信を行うように構成されている。
次に、音声通信機能部25による音声通信と非接触通信機能部25による非接触通信との協調制御について説明する。
本実施形態の携帯電話機1では、音声通信機能部25による音声通信と非接触通信機能部26による非接触通信とが同時に実施可能となるように構成されている。そして、この音声通信と非接触通信とが同時に行われるべく、音声通信機能部25と非接触通信機能部26とが共に起動されている状態のときに、協調制御を行うか否かを設定可能に構成されており、この設定は、キー操作部11の操作によって設定することができる。
キー操作部11の操作によって、協調制御設定機能が起動されると、図4に示される処理が開始され、ステップS1にてキー操作部11による入力が受けつけられ、ステップS2ではステップS1での入力操作によって協調制御の設定がなされたか否かを判定する。ステップS2にて、協調制御の設定がなされた(協調制御設定=ON)と判定すると、ステップS3に進み、協調制御設定フラグFを「1」に設定する(F=1)。ステップS1での入力操作により強調制御の設定が解除された場合などのように、ステップS2で協調制御が設定されていないと判定されると、ステップS4に進み、協調制御設定フラグFを「0」に設定する(F=0)。この図4に示される処理は、キー操作部11の操作によって協調制御設定機能が起動されるごとに実施されるが、強調制御設定機能の起動の有無に関係なく定期的に実施するようにしてもよい。
図5には、音声通信機能部25によって音声通信が開始されると、制御部34によって実施される協調制御の処理が示されている。音声通信機能部25が起動されて、他の通信装置の通信相手に対する発呼や同通信相手からの着呼に応じて音声通信が開始されると、図5に示される音声通信時の協調制御の処理が実施される。まず、ステップS11で、図4に示される協調制御設定フラグFの設定状態、応答メッセージの記憶状態、非接触通信機能部26の起動状態(即ち、非接触通信状態)などの各種情報が取得される。次に、ステップS12では、ステップS11で取得した各種情報の中から協調制御設定フラグFの設定状態を読み取って判定し、「F=1」(協調制御設定=ON)に設定されている場合には、ステップS13に進む。
ステップS13では、ステップS11で取得された非接触通信機能部26の起動状態(非接触通信状態)に応じて、非接触通信中であるか否かを判定する。キー操作部12などの操作によって非接触通信機能部26が起動されると、非接触通信制御部37は、非接触通信中であることを示す信号を音声通信機能部25の制御部34に出力し、キー操作部12などの再操作によって非接触通信機能部26の起動が停止させられると、同様に非接触通信制御部37は非接触通信の通信が停止状態にあることを示す信号を制御部34に出力する。このステップS13では、制御部34が受信する非接触通信制御部37から出力される非接触通信機能部26の起動状態を示す信号に応じて非接触通信状態が判定され、非接触通信機能部26が起動中であり非接触通信状態にあると判定すると、ステップS14に進みミュート制御が実施される。
音声通信機能部25が起動状態にあり音声通信が実施されている場合には、マイク15に第1筐体2の外部の音が入力されて、この音が音声信号に変換されるとともに、音声通信回路33、無線通信部32、無線アンテナ31を介して通話相手側の通信装置に送信される。ステップS14のミュート制御では、マイク15に入力される音声が通話相手側に送信されることが無いように処理される。例えば、ミュート制御が実施される場合、制御部34は音声通信回路33に対してマイク15から入力された音声信号の無線通信部32への出力を禁止したり、マイク15の動作を停止したりするようにすればよい。
なお、このミュート制御では、音声信号の出力を禁止して無音状態とすることに限らず、通話相手側へ出力される音声信号のレベルを低下させて、音声出力を抑制するようにしてもよい。
ステップS14のミュート制御を実施した後にステップS15に進み、応答メッセージの再生を実施する。制御部34は、図示しない記憶部を有し、ミュート制御を実施する際に、この記憶部に予め記憶されている応答メッセージ(例えば、「ただ今、外部と通信を行っています。通信が終了するまでこのままお待ち下さい。」など)が無線通信部32によって無線信号に変換されて、無線アンテナ31を介して通話相手側の通信装置に送信されるように各部を制御する。このように、ステップS14にてミュート制御が実施された場合には、ステップS15にて応答メッセージが通話相手に伝送されるので、ミュート制御によって無音状態となっても又は音声出力が低下しても、通話相手は応答メッセージによって外部との通信に伴い通常とは異なる音声出力が行われていることを認識することができ、通話相手に与える違和感を軽減することができる。
また、制御部34は、通話相手へ応答メッセージを伝送するとともに、表示装置7の表示部にミュート制御が実施されていることを報知するためのメッセージ(例えば、「現在、ミュート制御中」など)を表示させるように構成され、携帯電話機1のユーザーにミュート制御中であることを認識させることができる。なお、このユーザーへの報知は、メッセージの表示に限らず、スピーカー9からの音声報知や、図示しない振動発生手段を有するバイブレータ機能を用いた振動報知などによって行うようにしてもよい。
ステップS12にて協調制御設定フラグFが設定されていない(F=0)と判定された場合、又はステップS13にてステップS11で取得された非接触通信機能部26の起動状態(非接触通信状態)に応じて非接触通信中でないと判定された場合には、ステップS16に進み、ミュート制御の実施を解除(ミュート制御を実施していない場合には、そのまま未実施状態を継続)して、ステップS17に進み、応答メッセージの再生を停止(再生していない場合には、未再生を継続)する。ステップS15又はステップS17の処理を実施した後は、ステップS18に進み、音声通信が終了したか否かを判定する。制御部34により音声通信が継続されていると判定されると、ステップS11に戻り、上述した処理を繰り返し、キー操作部11の終話キーが操作されるなどして、音声通信が終了されて音声通信機能部25の起動が終了されたことを制御部34が検知すると、図5に示される処理を終了する。なお、ステップS18にて、非接触通信が継続中である場合に音声通信が終了したと判定されると、非接触通信は継続されるが、音声通信の終了に伴いステップS16及びステップS17と同様にミュート制御及び応答メッセージの再生が解除される。
このように、音声通信が行われているときには、非接触通信が実施されると、ミュート制御が実施されることによりマイク15に入力される音声が通話相手側へ出力されることが抑制され、非接触通信中の携帯電話機1の外部の音声が通話相手側に伝送されることが抑制されるため、外部リーダ/ライタ装置40との非接触通信中に携帯電話機1を外部リーダ/ライタ装置40などにぶつけたりしても、その衝撃音が通話相手側の通信装置に伝送されることはないので、通話相手に不快な音を与えることを抑制できる。また、このミュート制御が実施される際には、応答メッセージが通話相手に伝送され、通話相手は、携帯電話機1からの音声が聞こえなくなっても応答メッセージにより非接触通信中に伴う音声出力抑制(ミュート制御)が実施されていることを認識できるので、通話相手は違和感を覚えることがない。また、音声通信中に非接触通信が実施されることに伴いミュート制御及び応答メッセージの再生が実施されるが、これらは非接触通信の終了によって停止又は解除されることとなるので、非接触通信の終了後は通常の音声通信を実施することができる。
次に、非接触通信機能部26による非接触通信が実施されているときの協調制御について説明する。非接触通信機能部26が起動されて非接触通信が実施(開始)されると、図6に示される非接触通信中の協調制御の処理が実施される。非接触通信機能部26が起動されて、非接触通信機能部26と外部リーダ/ライタ装置40との間で非接触通信が実施されると、ステップS21で、図5に示されるステップS11の情報取得処理と同様に、協調制御設定フラグFの設定状態、音声通信機能部25の起動状態(即ち、音声通信状態)などの各種情報が取得される。次に、ステップS22では、ステップS21で取得した各種情報の中から協調制御設定フラグFの設定状態を読み取って判定し、「F=1」(協調制御設定=ON)に設定されている場合には、ステップS23に進む。
ステップS23では、ステップS21で取得された音声通信機能部25の起動状態(音声通信状態)に応じて、音声通信中であるか否かを判定する。例えば、キー操作部11の通話キー(オフフックキー)などの操作によって通話相手側へ発呼したり、他の通信装置からの発呼に伴う着呼に応答したりすると、音声通信機能部25が起動されて、通話相手と音声通信が開始されると、制御部34は、非接触通信中に音声通信機能部25によって音声通信が開始されたと判定して、ステップS24に進む。ステップS24で、図5のステップS14と同様のミュート制御を実施した後、ステップS25に進み、図5のステップS15と同様に応答メッセージの再生を実施する。
ステップS22にて協調制御設定フラグFが「0」に設定されている(F=0)と判定した場合や、ステップS23にて音声通信が実施されていないと判定した場合には、ステップS26に進みミュート制御の実施を停止(ミュート制御が実施されていない場合には、ミュート制御の未実施を継続)して、ステップS27で応答メッセージの再生を停止(応答メッセージが再生されていない場合には、再生未実施を継続)する。
そして、ステップS25又はステップS27の処理が終了すると、ステップS28に進み、非接触通信が終了したか否かを判定する。操作キー12の操作によって非接触通信機能部26のOFF動作が行われて、非接触通信機能部26の起動が解除されて非接触通信が終了されると、非接触通信制御部37が制御部34に向けて非接触通信の終了を示す信号を出力し、制御部34が当該信号を受けて非接触通信の終了を判定する。このステップS28にて、非接触通信が終了していないと判定すると、ステップS21に戻り上述した処理を繰り返し行うとともに、非接触通信が終了したと判定すると、図6に示される処理を終了する。なお、ステップS28にて非接触通信が終了したと判定されたときに、音声通信が継続されていると判定すると、ステップS24のミュート制御及びステップS25の応答メッセージの再生の実施を解除して、通常の音声通信を継続して行う。
このように、非接触通信が行われているときに音声通信が実施されると、ミュート制御が実施されることによりマイク15に入力される音声の通話相手側への出力が抑制されることとなり、非接触通信中の携帯電話機1の外部の音声が通話相手側に伝送されることが抑制されるため、外部リーダ/ライタ装置40との非接触通信中に携帯電話機1を外部リーダ/ライタ装置40などにぶつけたりしても、その衝撃音が通話相手側の通信装置に伝送されることはないので、通話相手に不快な音を与えることを抑制できる。また、このミュート制御が実施される際には、応答メッセージが通話相手に伝送されるので、通話相手は、携帯電話機1からの音声が聞こえなくなっても応答メッセージにより非接触通信中に伴う音声出力抑制が実施されていることを認識できるので、違和感を覚えることがない。
上述したように、本実施形態における携帯電話機1では、音声通信機能部25による音声通信と非接触通信機能部26による非接触通信とが同時に行われる際には、図5又は図6に示される協調制御によってミュート制御が実施されることとなり、非接触通信に伴い発生する音、例えば、携帯電話機1を外部リーダ/ライタ装置40などにぶつけた際に発生する衝撃音や非接触通信の完了時に外部リーダ/ライタ装置40などから報知される通信処理完了報知音などが、携帯電話機1のマイク部15に入力されても、この音が音声信号として音声通信回路33、無線通信部32、及び無線アンテナ31を介して通話相手側の通信装置に送信されることが抑制される。よって、通話相手に不要な音声の伝送が抑制されるので、通話相手に不快感や違和感を与えることが抑制できる。
また、ミュート制御を実施する際には、応答メッセージの再生が実施されるので、通話相手は非接触通信に伴いミュート制御が実施されていることを認識することができるので、通話相手に与える違和感をより軽減することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載されている内容を逸脱しない範囲で変形可能である。
例えば、上述した実施形態では、携帯電話機1に適用した実施形態について説明したが、携帯電話機1に限定されることなく、その他の携帯端末装置に適用してもよい。
また、上述した実施形態では、音声通話中における非接触通信の実施に伴う協調制御と非接触通信中における音声通信の実施に伴う協調制御とを図5及び図6に示すように別々の処理として行う構成としたが、これらの処理を統合して、音声通話と非接触通信とが同時に行われる際には、ミュート制御の実施及び応答メッセージの再生の実施を行うような処理としてもよい。
また、上述した実施形態では、協調制御設定フラグFを用いて協調制御の実施を任意に設定できる構成としたが、任意に設定できる構成に限定されることなく、強制的に協調制御を行うような構成にしてもよい。
また、ミュート制御を行う際に再生される応答メッセージは、録音可能にして任意に設定することができるように構成してもよい。また、通話相手側に伝送される応答メッセージは、音声メッセージに限定されることなく、通話相手側の通信装置が表示装置を備えている場合には、表示装置に表示可能な文字メッセージとしてもよく、ミュート制御が実施される際には、応答メッセージとして文字メッセージを通信相手側の通信装置に送信して表示させることにより、非接触通信に伴うミュート制御を実施していることを通知するようにしてもよい。なお、ミュート制御が実施されているときには、応答メッセージを通話相手側に伝送する構成としたが、必ずしも応答メッセージを伝送する必要はなく、ミュート制御のみを行うように構成しても良い。
また、上述した実施形態では、非接触通信として、非接触IC機能による電磁波を用いた非接触通信を行う構成について説明したが、非接触通信はこの構成に限定されることなく、赤外線通信や近距離通信などの外部の通信装置と非接触形式にて通信を行う構成であればよい。なお、非接触通信の用途としては、電子マネー機能による課金処理や、自動改札での改札処理や、劇場などの入退場口での検札処理などがあるが、その他の処理での非接触通信にも適用することができる。
また、上述した実施形態では、非接触通信の実施(開始)を非接触通信機能部26に起動によって検出することとしたが、この非接触通信の実施を他の方法によって検出するように構成してもよい。例えば、非接触通信の動作をロックするロック機能を有する場合には、この動作ロック機能が解除されて非接触通信が可能となった状態を検出することによって非接触通信の実施を検出し、動作ロック機能が設定されて非接触通信が不可能となった状態を検出することによって非接触通信の非実施を検出するような構成としてもよい。または、非接触通信機能部26の非接触IC用アンテナ24にて外部リーダ/ライタ装置40が発する電磁波を検出したか否かによって非接触通信状態を検出するようにしてもよい。
更には、上述した実施形態においては、音声通信機能部25による音声通信と非接触通信機能部26による非接触通信とを同時に実施可能として、両通信が同時に実施される場合には音声通信を遮断することなくミュート制御を実施して携帯電話機1の外部音が通信相手側に伝送されることを抑制したが、両通信を同時に実施可能な構成に限定されるものではなく、音声通信機能部25による音声通信が実施されているときに非接触通信機能部26が起動されて非接触通信が開始されると、音声通信機能部25による音声通信を遮断するように構成してもよい。この場合、音声通信の遮断前に、通話相手側に非接触通信の実施に伴い音声通信を遮断することを通知するように構成するのが好ましい。また、非接触通信機能部26による非接触通信が実施されているときに、他の通信装置からの音声通信による着呼が発生した場合には、音声通信を禁止するようにしてもよく、この場合にも通話相手側に非接触通信の実施に伴い音声通信を禁止することを通知するように構成するのが好ましい。なお、非接触通信中に発呼操作が行われた際にも、音声通信が禁止されて、携帯電話機1のユーザーに非接触通信の実施に伴う音声通信が禁止されていることを報知するように構成してもよい。
この発明の一実施形態を示すものであり、開いた状態の携帯電話機の平面図。 同実施形態を示すものであり、折り畳んだ状態の携帯電話機の平面図。 同実施形態の携帯電話機の概略ブロック構成図。 同実施形態の制御の流れを示すフローチャート。 同実施形態の制御の流れを示すフローチャート。 同実施形態の制御の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1 携帯電話機、2 第1の筐体、3 第2の筐体、5 ヒンジ部、7 表示装置、11,13 入力装置、15 マイク、24 非接触通信用アンテナ、25 音声通信機能部、26 非接触通信機能部、31 無線アンテナ、32 無線通信部、33 音声通信回路、34 制御部、36 非接触通信部、37 非接触通信制御部、40 外部リーダ/ライタ装置

Claims (6)

  1. 外部から入力される音声を音声信号に変換して出力可能な音声入力手段と、
    前記音声入力手段から出力される前記音声信号を他の通信装置に送信して音声通信を実施可能な音声通信手段と、
    外部装置との非接触通信を実施可能な非接触通信手段と、
    を備えた携帯端末装置において、
    前記非接触通信手段による前記非接触通信の実施に応じて前記音声通信手段による前記音声通信を抑制する音声通信抑制手段を有する
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記音声通信抑制手段は、応答メッセージを記憶するメッセージ記憶手段を有し、前記音声通信の抑制を行う際に、前記メッセージ記憶手段に記憶されている前記応答メッセージを前記他の通信装置に対して送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  3. 前記音声通信抑制手段は、前記音声通信手段による前記音声通信が実施されているときに、前記非接触通信手段による前記非接触通信の実施を検出すると、前記音声通信の抑制を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末装置。
  4. 前記音声通信抑制手段は、前記非接触通信手段による前記非接触通信の終了と前記音声通信手段による前記音声通信の終了との少なくとも一方が検出されると、前記音声通信の抑制を解除する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の携帯端末装置。
  5. 前記音声通信抑制手段は、前記音声通信の抑制を報知する報知手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の携帯端末装置。
  6. 外部装置との非接触通信が実施可能な非接触通信手段を備えた携帯端末装置に設けられて、外部から入力される音声を音声信号に変換して出力可能な音声入力手段からの前記音声信号を他の通信装置に送信して音声通信を実施する音声通信方法において、
    前記非接触通信手段による前記非接触通信の実施に応じて前記音声通信を抑制する
    ことを特徴とする音声通信方法。
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