JP2003273968A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JP2003273968A
JP2003273968A JP2002070623A JP2002070623A JP2003273968A JP 2003273968 A JP2003273968 A JP 2003273968A JP 2002070623 A JP2002070623 A JP 2002070623A JP 2002070623 A JP2002070623 A JP 2002070623A JP 2003273968 A JP2003273968 A JP 2003273968A
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貴文 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の表示装置を独立に制御して、表示装置
にあるシークレット機能をすばやく解除すること。 【解決手段】 無線通信装置が、表示部4を備えた第1
の筐体10と操作部を備えた第2の筐体20が、ヒンジ
部を介して開閉可能に接続されていて、第2の表示部5
が閉じた状態でも外部に露出し、開閉検出手段12、1
3が開いた状態か閉じた状態かを検出し、表示切換手段
200が該開閉検出手段12、13の検出結果に基づい
て、表示部4への表示と前記第2の表示部5への表示を
切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を表示する第
1および第2の表示装置を有する表示装置側筐体と、操
作をするための操作部を有する操作部側筐体とが連結さ
れていて、それらの筐体が相対的に動くことによりコン
パクト化される無線通信装置に関し、特に、それらの表
示装置に表示される内容を独立に制御することが可能な
無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機、PDA等の無線通信
装置等の需要が高まりつつあると同時に、必要とされる
表示情報量も増加している。
【0003】こうした状況において、無線通信装置の表
示画面も大型化する傾向にある。こうした表示画面の大
型化に対応するために、大型化した表示装置と操作部と
をそれぞれ別個な筐体に備えさせる無線通信装置があ
る。このように表示装置と操作部を別個な筐体にするこ
とにより、それらが相対的に動いて無線通信装置のコン
パクト化が達成される。
【0004】このような種類の無線通信装置として、折
り畳み型(いわゆるクラムシェル型)携帯電話機があ
る。この携帯電話機を使用するユーザは、通話時はこの
二つの筐体を開いて大画面を見ながら操作をし、非通話
時は操作部と表示装置を内側にして折り畳むことでコン
パクト化される。
【0005】このクラムシェル型の携帯電話機は、開い
た状態では大画面の表示装置を利用することができると
いう利点がある一方で、非通話時に表示装置が内側に折
り畳まれるために、電界強度、電池電圧、着信表示等の
表示内容が確認できないという問題がある。
【0006】この問題は、折り畳まれた状態では外部か
ら見えない位置にある第1の表示装置と、折り畳まれた
状態でも外部から見ることのできる第2の表示装置を筐
体上に配置することによって解決される。
【0007】クラムシェル型の携帯電話機が折り畳まれ
た状態で、携帯電話機を操作することができない場合で
も有用な情報を第2の表示装置に表示するように設定さ
れる。例えば、電界強度、電池電圧、および、着信表示
等を第2の表示装置に表示する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
たクラムシェル型の携帯電話機においては着信を確認で
きる一方、この第2の表示装置によって、逆に着信した
こと、着信した相手の名前、電子メール等では着信内容
が外部に開示されてしまう。従って、秘匿しておきたい
情報が第三者に知られるおそれがある。
【0009】一方、従来のバータイプの携帯電話機にお
いて、こうした着信時において、秘密を守る対策とし
て、電子メールの着信時に関しての秘匿技術がある。
【0010】この秘匿技術では、他人に知られたくない
電話番号や相手の名前に関して本人にしか見ることがで
きないシークレット機能を搭載する。他人に電話番号や
名前を見られたくない相手からの着信時には、シークレ
ット設定を検出し、電子メールの内容を表示せず、後の
特殊操作によって内容を確認するように設定される。
【0011】しかし、シークレット機能の使用または非
使用の設定時には、パスワードを記憶する、入力すると
いったセキュリティを加味した面倒な手続きが必要であ
る。さらに、シークレット機能の設定または非設定のわ
ずらわしさもある。またさらに、例えば着信時に応答し
ようとしても、シークレット機能を解除しようとするた
めに時間がかかり電話が切れてしまうという致命的な問
題もある。従って、このようなシークレット機能を搭載
した無線通信装置を使用することは、事実上困難である
という問題がある。
【0012】そこで本発明は、これら上述した従来にお
ける問題に鑑みてなされたものであって、無線通信装置
がコンパクト化されていても表示を見ることができ、さ
らにシークレット機能をすばやく解除することが可能な
無線通信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の無線通信装置
は、第1の表示部を備えた第1の筐体と、操作部を備え
た第2の筐体とを、接続機構を介して開閉可能に接続し
た無線通信装置において、前記第1および第2の筐体を
閉じた状態で外部に露出する第2の表示部と、第1およ
び第2の筐体が開いた状態か閉じた状態かを検出する開
閉検出手段と、該開閉検出手段の検出結果に基づいて、
前記第1の表示部への表示と前記第2の表示部への表示
を切り換える表示切換手段とを備えている。
【0014】以上の構成によれば、クラムシェル型の携
帯電話機における第2の表示装置により、着信したこ
と、着信した相手の名前、電子メール等では着信内容が
開示されてしまうことを防ぐことが可能になる。
【0015】また、シークレット機能の設定時にパスワ
ード等を入力しないと表示を見ることが不可能であるこ
とが無くなる。
【0016】その結果、簡便な操作によりシークレット
機能の設定および解除が可能になる。
【0017】なお、表示部は表示装置とも呼ぶことにす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態に係る無線通信装置を説明する。図1は、本実
施形態に係る無線通信装置の機能ブロック図である。本
発明の実施形態に係る無線通信装置は、表示装置側筐体
10と操作部側筐体20とを備えている。表示装置側筐
体10は、アンテナ1、無線部2、ベースバンド部3、
第1の表示装置4、第2の表示装置5、スピーカ6、お
よび、リードスイッチ12を備えている。操作部側筐体
20は、ベースバンド部3、オーディオ部7、電池8、
制御部9、操作部13、マイクロフォン11、磁石1
3、および、記憶部100を備えている。
【0019】表示装置側筐体10と操作部側筐体20と
は、互いに折り畳み可能に連結されている。また、折り
畳み式無線通信装置がコンパクト化されて折り畳まれた
状態では、第1の表示装置4は外部からは見ることが不
可能な状態になる。折り畳み式無線通信装置が折り畳ま
れた状態では、第2の表示装置5のみ外部から見ること
が可能である。また、第1の表示装置4と第2の表示装
置5は、同一の筐体に配置される必要はない。例えば、
第2の表示装置5が操作部側筐体20に設置されてもよ
い。
【0020】さらに、記憶部100は、EEPROM
(electrically erasable programmable read-only mem
ory)200とRAM(random-access memory)300
とを備えている。EEPROM200は、第1の表示装
置用の設定エリア210、第2の表示装置用の設定エリ
ア220、および、制御プログラムそのほかのためのエ
リア230を備えている。
【0021】アンテナ1で受信された信号は、無線部2
に入力され、受信された信号が受信帯域外の不要信号成
分や雑音が減衰されこれ以降の信号処理に適するレベル
まで信号が増幅される。また、受信信号は、周波数変
換、チャネル選択、直交復調および、信号増幅などの処
理が施される。直交復調は、シンセサイザ回路によって
発振される局部発振信号にもとづいて実行される。シン
セサイザ回路は、制御部9からの制御信号を受けて、受
信に必要な周波数の局部発振信号を発生し、局部発信信
号を無線部2に供給する。その結果、受信された信号の
周波数に無線部2を同調させることができる。
【0022】受信無線周波数信号が受信ベースバンド信
号へと周波数変換される。受信ベースバンド信号は、フ
ィルタで受信チャネル以外の不要信号成分および雑音が
除去される。不要信号成分および雑音が除去された受信
信号は、可変利得増幅器において、制御部9からの制御
信号により指示された増幅率で所定のレベルまで増幅さ
れ、ベースバンド部3に出力される。
【0023】ベースバンド部3では、A/D変換器(A
/Dコンバータともいう。analog-to-digital converte
r)でディジタル信号に変換された後、通信に必要なデ
ィジタル信号処理がなされる。A/D変換器でディジタ
ル信号に変換された信号は、モデムに入力されディジタ
ル復調される。
【0024】上記復調信号である符号化されている信号
は、所定のフォーマットのデータ信号または音声信号で
ある。復調信号が音声信号を含んでいる場合には、オー
ディオ部7を介して、スピーカ6から音声が出力され
る。
【0025】音声が信号として送信される場合には、マ
イクロフォン11にユーザ等の音声が入力される。その
音声がマイクロフォン11によって音声信号に変換され
て、オーディオ部7に出力される。オーディオ部7で
は、音声信号が増幅されて、A/D変換器によってディ
ジタル信号に変換されモデムに出力され、音声信号が変
調される。変調された音声信号がベースバンド部3に出
力され、ここでD/A変換器でアナログ信号に変換され
る。
【0026】上述の音声信号は、変調ベースバンド信号
として無線部2に出力されシンセサイザ回路から供給さ
れる局部発振信号とベースバンド部3からの変調ベース
バンド信号とがミキシングされて、送信される信号が生
成される。また、送信される信号は、無線部2で、周波
数変換、チャネル選択、直交変調および信号増幅などの
処理が施される。直交変調は、シンセサイザ回路によっ
て発振される局部発振信号にもとづいて実行される。シ
ンセサイザ回路は、制御部9からの制御信号を受けて、
送信に必要な周波数の局部発振信号を発生し、それを無
線部2に供給する。
【0027】送信無線周波数信号が送信信号へと周波数
変換される。送信信号は、フィルタで送信チャネル以外
の不要信号成分や雑音が除去される。不要信号成分や雑
音が除去された送信信号は、送信電力増幅器において、
制御部9からの制御信号により指示された増幅率で所定
のレベルまで増幅される。そして、増幅された送信信号
はアンテナ1から送信される。
【0028】EEPROM200は、電気的に記憶内容
を消去して、再び電気的に情報を記憶することが可能な
記憶素子である。本実施形態ではEEPROM200
は、無線通信装置を制御する制御プログラム、電話帳、
または、メール等を記憶するほかに、第1の表示装置4
および第2の表示装置5に表示するための内容設定を記
憶している。それらの表示装置には、電話番号、相手の
名前、電界強度、電池電圧、文字情報、音声情報、着信
情報、着信表示、メール内容、および、無線通信装置の
現在の設定に関する情報等が表示される。
【0029】第1の表示装置4および第2の表示装置5
に表示するための設定は、それぞれ第1の表示装置用の
設定エリア210および第2の表示装置用の設定エリア
220に記憶される。そして、制御プログラムそのほか
のためのエリア230に記憶されている制御プログラム
にもとづいて、制御部9によって第1の表示装置4およ
び第2の表示装置5は制御される。また、RAM300
は、作業エリアであって主に一時的に情報を記憶するエ
リアとして使用される。
【0030】このように本実施形態では、第1の表示装
置4の表示設定が記憶されている記憶エリア210と、
第2の表示装置5の表示設定が記憶されている記憶エリ
ア220は異なる。また、制御部9によってこれら第1
の表示装置4と第2の表示装置5とは互いに独立に制御
することも可能になる。従って、第1の表示装置4およ
び第2の表示装置5はそれぞれ独立に表示内容を表示す
ることができ、さらにその表示方法も制御部9のもと自
在に制御することが可能である。例えば、表示装置の内
容を秘匿するシークレット機能に従って第1の表示装置
4および第2の表示装置5が制御される。
【0031】本実施形態でのシークレット機能は設定エ
リアが第1の表示装置4と第2の表示装置5とで独立し
ているので、シークレット機能を実行するか否かをそれ
ぞれの表示装置ごとに設定することが可能になる。例え
ば、第1の表示装置4にシークレット機能を実行せず、
第2の表示装置5にはシークレット機能を実行するよう
に設定することも可能である。
【0032】このように第1の表示装置4にシークレッ
ト機能を実行せず、第2の表示装置5にはシークレット
機能を実行すれば、折り畳んだ状態であれば第三者に第
2の表示装置に表示された内容を見られることは無くな
る。また、この無線通信装置のユーザは、折り畳み状態
を解除(すなわち、表示装置側筐体と操作部側筐体とが
開かれた状態)して第1の表示装置4で確認することが
できる。
【0033】さらにこの設定では、着信時においてもユ
ーザは無線通信装置を開いて直ちに応答することが可能
になる。すなわち、第三者には着信したこと以外、何も
知られることなく直ちに着信に応答することが可能にな
る。
【0034】また、無線通信装置がコンパクト化された
状態であるか否かにもとづいて、シークレット機能を実
行したり解除したりすることも可能である。図1に示さ
れる無線通信装置においては、折り畳まれた状態である
か否かによってシークレット機能が実行されたり解除さ
れたりすることが可能である。
【0035】さらに、無線通信装置がコンパクト化され
た状態であるか否かにもとづいて、表示装置の電源がオ
ンオフされてもよい。すなわち、例えば、折り畳まれた
状態になった場合は、第2の表示装置5のみ電源をオン
して、第1の表示装置4はオフする。
【0036】折り畳まれた状態であるか否かを制御部9
が検出するために、例えば、リードスイッチ12が使用
される。リードスイッチ12は、強磁性体からなるリー
ド(振動片)上に接点を取り付けてガラス管に封入した
スイッチである。このスイッチ12によって外部から磁
場が印加されると反応してスイッチがオンされるように
設計されている。本実施形態でのリードスイッチ12か
らは磁場が印加されるとその旨の信号が発せられるよう
に設定されている。
【0037】リードスイッチ12は、表示装置側筐体1
0の第1の表示装置4が配置している面側に設置され
る。そして、無線通信装置が折り畳まれた場合、リード
スイッチ12に磁場を発生する位置に磁石13を設置す
る。磁石13は操作部側筐体20に設置される。
【0038】制御部9は、リードスイッチ12に磁場が
加えられたときに発生する信号を受けると、無線通信装
置が折り畳まれた状態にあると判断する。無線通信装置
が折り畳まれた状態にある場合は、第2の表示装置5に
電源を供給するとともに第2の表示装置用の設定エリア
220に記憶されている指示に従って第2の表示装置5
を動作させる。さらに、第1の表示装置4に電源は供給
せず第1の表示装置4をオフに設定する。
【0039】一方、制御部9は、リードスイッチ12に
磁場が加えられたときに発生する信号を受けない場合、
無線通信装置が折り畳まれていない状態にあると判断す
る。この場合は、第1の表示装置に電源を供給するとと
もに、第1の表示装置用の設定エリア210に記憶され
ている情報を第1の表示装置4に表示する。
【0040】本実施形態では、第1の表示装置4の設定
エリア210と第2の表示装置5の設定エリア220と
は異なるので、無線通信装置が折り畳まれているか否か
に従って必ず上述した制御がされる必要はない。すなわ
ち、上述したように第1の表示装置4と第2の表示装置
5とが連動して制御される必要はない。
【0041】従って例えば、折り畳まれた状態でも第2
の表示装置5の電源がオフされるように設定されてもよ
い。さらに、第2の表示装置5に着信表示のみを表示す
るように設定する等、電源の制御のみでなく表示される
内容の制御等も自在に設定することが可能である。
【0042】ところで、無線通信装置が折り畳まれてい
る状態であるか否かを検出することができれば、リード
スイッチ12にこだわる必要はない。例えば、表示装置
側筐体10と操作部側筐体20との連結部等にそれぞれ
の筐体がどれだけ回転したかを検出する検出器等が設け
られて、無線通信装置が折り畳まれている状態であるか
否かが検出されてもよい。そのほか、筐体の一方に凸部
が設けられもう一方の筐体にこの凸部に嵌合するように
凹部が設けられて、無線通信装置が折り畳まれている状
態のとき凸部と凹部が嵌合すると折り畳まれている状態
であると検出されるように設定されていてもよい。
【0043】ほかの例として、マイクロフォン11から
音声が入力されているときは、第2の表示装置5がオフ
されるように設定されてもよい。この設定によれば、ユ
ーザが通話中に第2の表示装置5を第三者に見られるこ
とが無くなる。これを実現するためには、第2の表示装
置用の設定エリア220に、制御部9からマイクロフォ
ン11に音声信号が入力された場合は第2の表示装置5
をオフせよ、という設定が書き込まれていればよい。
【0044】図2は、図1の無線通信装置の表示等に関
する動作を示す流れ図である。図2は、図1の無線通信
装置における着信時の、着信音、電話番号および名前の
表示、電子メールの表示、留守番電話録音についての制
御フローの例である。この流れ図で説明される動作は、
着信時は着信を示す音を発生させ、相手先の電話番号、
名前、および、電子メールの場合はその内容を表示装置
に表示し、留守番電話録音設定がある場合はハンドフリ
ー状態に設定し留守番電話録音のメッセージを流し相手
先のメッセージを記憶するである。これら各動作が以下
に示すステップのようにオンオフの設定が可能である場
合について折り畳み式の無線通信装置の一例を示す。
【0045】ステップST1では、シークレット設定が
あるか否かが制御部9に検出される。シークレット設定
がある場合はステップST2に進み、シークレット設定
がない場合はステップST5に進む。
【0046】ステップST2では、通信してきた相手が
番号通知で通信してきたか否かが判定される。電話番号
が通知である場合はステップST3に進み電話番号がシ
ークレット番号であるか否かが判定される。電話番号が
非通知である場合はステップST6に進む。シークレッ
ト番号とは、通信相手からの電話番号であって、着信音
を鳴らすか否か、名前、電話番号、電子メールの内容等
を表示するか否か、表示するとすればどの表示装置に表
示するか、留守録設定の場合は有音で録音するか否か等
の設定をする番号である。シークレット番号は無線通信
装置の記憶部100に記憶されている。電話番号が、シ
ークレット番号である場合にはステップST4に進み、
シークレット番号でない場合にはステップST5に進
む。
【0047】ステップST6では、電話番号が非通知で
ある場合に非通知である電話番号をシークレット番号と
みなす設定がされているか否かが判定される。非通知で
ある電話番号をシークレット番号とみなす設定がされて
いる場合は、ステップST4に進む。非通知である電話
番号をシークレット番号とみなす設定がされていない場
合は、ステップST5に進む。
【0048】ステップST5では、着信音を鳴らして、
名前、電話番号、電子メールの内容等を第1の表示装置
4および第2の表示装置5に表示する。また、無線通信
装置の留守録が設定されている場合は、有音で録音を実
行する。すなわち、スピーカ等から通信してきた相手の
音声が出力される。
【0049】ステップST4では、折り畳み式の無線通
信装置が閉じている(クローズ)か否かが判定される。
閉じている場合はステップST7に進み、閉じていない
場合はステップST19に進む。
【0050】図3は、図2に示されているAから続く第
2の表示装置に関する流れ図である。図3には、第2の
表示装置の動作に関するステップST7からステップS
T18までが示されている。ST7からST18までの
動作は無線通信装置が閉じている場合に対応し、第2の
表示装置に関する動作が説明されている。
【0051】ステップST7では、無線通信装置が閉じ
ている状態で着信音がシークレット非設定であるか否か
が判定される。すなわち、無線通信装置が閉じている状
態で無線通信装置の着信音を鳴らすか否かの設定であ
る。着信音がシークレット設定されていない場合はステ
ップST8に進み着信音を鳴らし、着信音がシークレッ
ト設定されている場合はステップST15に進み着信音
は鳴らさない。
【0052】その後、ステップST9に進み、第2の表
示装置において通信相手の電話番号および名前を表示し
ないシークレット設定がなされているか否かが判定され
る。シークレット非設定である場合はステップST10
に進み電話番号および名前を表示する。シークレット設
定されている場合にはステップST16に進み、それら
電話番号および名前を表示しない。
【0053】その後、ステップST11に進み、第2の
表示装置において通信相手からのメール内容を表示しな
いシークレット設定がなされているか否かが判定され
る。シークレット非設定である場合は、ステップST1
2に進みメール内容を表示する。一方、シークレット設
定されている場合はステップST17に進みメール内容
を表示しない。
【0054】つぎにステップST13に進み、無線通信
装置が閉じている状態で無線通信装置が留守番電話に設
定されていてその録音が外部にもれないシークレット設
定がされているか否かが判定される。シークレット設定
がされていない場合はステップST14に進み、録音を
外部に聞こえるように有音で行う。一方、シークレット
設定されている場合はステップST18に進み、録音が
外部に聞こえないように無音で行う。
【0055】留守番電話の録音の音声が外部に聞こえな
い様に設定されれば、例えば自分が席にいない間に机の
上に置いておいた携帯電話機から情報を聞かれてしまう
ということが無くなる。さらに、着信サインのみ発信す
る様に設定しておけば席にいるときはオープンすること
で直ぐに留守番電話状態で相手を確認する状態に入るこ
とが可能になる。
【0056】図4は、図2に示されているBから続く第
1の表示装置に関する流れ図である。図4には、第1の
表示装置の動作に関するステップST19からステップ
ST30までが示されている。ST19からST30ま
での動作は無線通信装置が閉じられていない場合、すな
わち開いている場合に対応し、第1の表示装置に関する
動作が説明されている。これらのステップの各動作は、
第2の表示装置に関するステップST7からステップS
T18までとほぼ同様である。ただし、ステップST7
およびステップST13では無線通信装置が閉じられて
いる状態で判定したが、これらに対応するステップST
19およびステップST25では無線通信装置が開かれ
ている状態で判定される。本実施形態の無線通信装置
は、この第1の表示装置4と第2の表示装置5とがそれ
ぞれの表示装置に対応した独立のシークレット設定の判
定を行う制御を含んでいることに特徴がある。
【0057】以上のような動作の下で、例えば第2の表
示装置5に対してはシークレットを設定し、第1の表示
装置4に対してはシークレットを設定しないことが実現
される。この場合、シークレット機能が必要な時は着信
のみを第2の表示装置5で確認し、シークレット機能が
不必要なときは着信時に折り畳み式無線通信装置をオー
プンして、第1の表示装置4で確認する。従って、第1
の表示装置4を確認することで容易に相手先の情報を得
ることができるということが可能になる。
【0058】また、以上の実施形態では、主にシークレ
ット機能を例に説明したが、折り畳み式の無線通信装置
が折り畳まれた状態と折り畳まれていない状態で、共通
の機能、表示を持つものであればこれに限定されない。
さらに、本実施形態では、表示装置が2つの場合につい
て説明したが、これに限定されない。すなわち、2つよ
りも多い表示装置についてそれぞれ独立に制御すること
が可能である。この場合は、表示装置の数に合わせて表
示装置用の設定エリアを記憶部100に設ければよい。
【0059】この発明は、上述した実施の形態に限定さ
れるものではなく、その技術的範囲において種々変形し
て実施することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明の無線通信装置によれば、複数の
表示装置を互いに独立に制御することが可能になる。
【0061】また、無線通信装置がコンパクト化されて
いても表示を見ることが可能になる。
【0062】さらに、無線通信装置の機能をすばやく解
除することが可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る無線通信装置の機能ブロック
図。
【図2】図1の無線通信装置の表示等に関する動作を示
す流れ図。
【図3】図2に示されているAから続く第2の表示装置
に関する流れ図。
【図4】図2に示されているBから続く第1の表示装置
に関する流れ図。
【符号の説明】
10 表示装置側筐体 20 操作部側筐体 1 アンテナ 2 無線部 3 ベースバンド部 4 第1の表示装置 5 第2の表示装置 6 スピーカ 7 オーディオ部 8 電池 9 制御部 11 マイクロフォン 12 リードスイッチ 13 磁石 14 操作部 100 記憶部 210 第1の表示装置用の設定エリア 220 第2の表示装置用の設定エリア 230 制御プログラムそのほかのためのエリア 300 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K023 AA07 DD08 HH06 5K027 AA11 BB01 EE11 FF03 FF22 HH21 MM17 5K067 AA34 BB04 FF23 FF31 KK17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の表示部を備えた第1の筐体と、操
    作部を備えた第2の筐体とを、接続機構を介して開閉可
    能に接続した無線通信装置において、 前記第1および第2の筐体を閉じた状態で外部に露出す
    る第2の表示部と、 第1および第2の筐体が開いた状態か閉じた状態かを検
    出する開閉検出手段と、 該開閉検出手段の検出結果に基づいて、前記第1の表示
    部への表示と前記第2の表示部への表示を切り換える表
    示切換手段とを具備することを特徴とする無線通信装
    置。
  2. 【請求項2】 発信者を識別する識別情報を記憶する識
    別情報記憶手段と、 着信信号から発信者を識別するための識別情報を抽出す
    る抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出された識別情報と前記識別情
    報記憶手段に記憶されている識別情報を比較する比較手
    段と、 該比較手段での比較の結果、一致している場合は前記第
    2の表示部への表示をオフにする表示制御部とをさらに
    具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装
    置。
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