しかしながら、表示部に表示した情報を音声として出力する構成の携帯型電子機器においては、入力した個人情報や受信した電子メールの内容等が、周囲の人が容易に聞き取ることができる状態で読み上げられてしまうおそれがある。このため、上記構成の携帯型電子機器では、単に、視野角を制御したり、表示部の光量や発色を制御するだけでは、セキュリティーやプライバシーの確保を十分に行うことができない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティーやプライバシーを十分に確保可能な出力制御装置、映像音声再生装置、出力制御方法、プログラム、および、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
本発明に係る出力制御装置は、上記の課題を解決するために、入力される指示に応じて、自装置の動作モードを設定する動作モード設定手段と、表示部による映像出力の出力度を制御する表示制御手段と、音声出力部による音声出力の出力度を制御する音声制御手段とを備え、前記動作モード設定手段により動作モードが第1動作モードに設定された場合、前記表示制御手段は、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも前記映像出力の出力度を低下させ、前記音声制御手段は、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも前記音声出力の出力度を低下させることを特徴としている。
ここで、映像出力の出力度とは、視野角の大小(広狭)、輝度の高低、コントラストの高低といった視認性の良否に影響を与える要素の度合いである。また、映像出力の出力度を低下させるとは、視野角を小さくするとか、輝度を低くするとか、コントラストを低くするといった、表示部における視認性が低下した状態にすることをいう。
また、音声出力の出力度とは、出力する音声の音量の大小、音声の出力の有無、可聴範囲(音声が聞こえる場所の範囲)の大小、サラウンド出力の有無といった聞きやすさに影響を与える要素の度合いである。また、音声出力の出力度を低下させるとは、音量を小さくするとか、音声の出力を停止するとか、可聴範囲を狭めるとか、サラウンド出力を停止するとかといった、音声出力部から出力される音声が聞きにくくなる状態にすることをいう。
上記の構成によれば、動作モード設定手段により、自装置を、入力される指示に応じた動作モードに設定することができる。また、表示制御手段により、表示部による映像出力の出力度を制御することができる。さらに、音声制御手段により、音声出力部による音声出力の出力度を制御することができる。
また、表示制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記映像出力の出力度を低下させる。このため、ユーザの周囲の人にとっては、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、第2動作モードに設定された場合よりも、表示部において出力される映像を視認しにくくなる。
さらに、音声制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記音声出力の出力度を低下させる。このため、ユーザの周囲の人にとっては、第1動作モードに設定された場合には、第2動作モードに設定された場合よりも、音声出力装置から出力される音声を聞き取りにくくなる。
それゆえ、第1動作モードを指定する指示を動作モード設定手段に入力して、動作モードを第1動作モードに設定することにより、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、ユーザの周囲の人にとって、映像の視認および音声の聞き取りが困難な状況とできる。
したがって、動作モードを第1動作モードに設定することにより、映像の出力度のみを低下させる構成の装置や、音声の出力度のみを低下させる構成の装置よりも、セキュリティーを向上させることができると共に、プライバシーの確保が容易となる。それゆえ、セキュリティーやプライバシーを十分に確保可能な出力制御装置を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、前記表示制御手段は、前記表示部における視野角を制御する視野角制御手段を備えており、前記視野角制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも前記視野角を狭くすることを特徴としている。
上記の構成によれば、視野角制御手段により、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、表示部における視野角が狭められる。つまり、映像出力の出力度を低下させた状態とすることができる。
したがって、表示部において出力される映像を、ユーザの周囲の人が視認しにくくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、前記表示制御手段は、前記表示部により出力される映像の輝度を制御する輝度制御手段を備えており、前記輝度制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも前記輝度を低くすることを特徴としている。
上記の構成によれば、輝度制御手段により、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記表示部により出力される映像の輝度が低く設定される。つまり、映像出力の出力度を低下させた状態とすることができる。
したがって、表示部において出力される映像を、ユーザの周囲の人が視認しにくくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、前記表示制御手段は、前記表示部により出力される映像のコントラストを制御するコントラスト制御手段を備えており、前記コントラスト制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記コントラストを低くすることを特徴としている。
上記の構成によれば、コントラスト制御手段により、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記表示部により出力される映像のコントラストが低く設定される。つまり、映像出力の出力度を低下させた状態とすることができる。
したがって、表示部において出力される映像を、ユーザの周囲の人が視認しにくくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、他の装置から送られてくるデータを受信する受信手段を備えており、前記表示制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定されている場合であって、かつ、前記受信手段によりデータを受信した場合には、前記他の装置を特定する内容および/または前記他の装置の利用者を特定する内容についての、前記表示部による出力を停止させることを特徴としている。
上記の構成によれば、受信手段により、他の装置から送られてくるデータを受信できる。また、動作モードが第1動作モードに設定されている場合であって、かつ、前記受信手段によりデータを受信した場合には、表示制御手段により、前記他の装置を特定する内容および/または前記他の装置の利用者を特定する内容を、前記表示部から出力させないようにできる。
したがって、動作モードを第1動作モードに設定しておけば、ユーザの周囲の人に、データ送信元の装置および/またはデータ送信者を特定されないという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、前記音声制御手段は、前記音声出力部により出力される音声の音量を制御する音量制御手段を備えており、前記音量制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記音声の音量を小さくすることを特徴としている。
上記の構成によれば、音量制御手段により、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記音声出力部により出力される音声の音量が小さく設定される。つまり、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。
したがって、音声出力装置から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取りにくくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、前記音声制御手段は、前記音声出力部による音声出力を停止する音声出力停止手段を備えており、前記音声出力停止手段は、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、前記音声の出力を停止することを特徴としている。
上記の構成によれば、音量出力停止手段により、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、音声の出力を停止させることができる。つまり、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。
したがって、音声出力装置から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取れなくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、イヤホンと接続可能な音声出力用接続手段を備えており、前記音声出力部は、スピーカであって、前記動作モードが第1動作モードに設定されている場合であって、かつ、前記イヤホンが前記接続手段に接続されている場合、前記音声制御手段は、前記音声出力用接続手段を介して、前記イヤホンから音声出力を行わせることを特徴としている。
上記の構成によれば、音声出力用接続手段により、自装置をイヤホンと接続することができる。また、動作モードが第1動作モードに設定されている場合であって、かつ、前記イヤホンが前記接続手段に接続されている場合には、前記音声制御手段により、前記音声出力用接続手段を介して、前記イヤホンから音声出力を行わせることができる。
したがって、スピーカから音声の出力が停止している場合、または、スピーカからの出力される音声の音量が小さくて、該音声をユーザが聞き取りにくい場合であっても、ユーザは、イヤホンから上記音声を確実に聞き取ることが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、前記音声出力部は、スピーカであって、自装置は、さらにイヤホンを備えており、前記動作モードが第1動作モードに設定されている場合、前記音声制御手段は、前記イヤホンから音声出力を行わせることを特徴としている。
上記の構成によれば、動作モードが第1動作モードに設定されている場合、前記音声制御手段により、前記イヤホンから音声出力を行うことができる。
したがって、スピーカから音声の出力が停止している場合、または、スピーカからの出力される音声の音量が小さくて、該音声をユーザが聞き取りにくい場合であっても、ユーザは、イヤホンから上記音声を確実に聞き取ることが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、前記音声制御手段は、前記音声出力部により出力される音声の指向性の強弱を制御する指向性制御手段を備えており、前記指向性制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記指向性を強くすることを特徴としている。
上記の構成によれば、指向性制御手段により、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記音声出力部により出力される音声の指向性が強められる。それゆえ、音声の可聴範囲が狭められる。つまり、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。
したがって、音声出力装置から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取りにくくなるという効果を奏する。
なお、上記指向性の強弱を制御して、可聴範囲の広狭の制御を行う場合には、低い周波数の音声ほど指向性が弱く、高い周波数の音声ほど指向性が強いといった音声(音波)の特性を利用すればよい。例えば、指向性を強くして、可聴範囲を狭める場合には、低い周波数の音声をカットするために、広域通過フィルタを用いたり、あるいは、人の声の周波数帯の音のみを通過させる帯域制限フィルタ等を用いればよい。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、前記音声制御手段は、前記音声出力部からサラウンド状態で音声出力を行わせるか否かを制御するサラウンド制御手段を備えており、前記サラウンド制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、前記音声出力部からサラウンド状態で音声出力を行わせないことを特徴としている。
上記の構成によれば、サラウンド制御手段により、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、サラウンド状態で音声出力(奥行き感のある音声出力)が行われることがない。つまり、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。
したがって、音声出力装置から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取りにくくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、前記表示部は、矩形状の表示画面を備えており、前記表示画面の法線と前記表示画面の一辺とに垂直となる方向であって、互いに反対方向となる方向を、第1方向と第2方向とすると、前記視野角制御手段は、前記第1方向および第2方向に関する視野角を制御するものであって、前記音声制御手段は、出力する音声の指向性の強弱を制御する指向性制御手段を備えており、前記指向性制御手段は、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記第1方向および第2方向に関する指向性を弱めることを特徴としている。
上記の構成によれば、指向性制御手段により、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記第1方向および第2方向に関する指向性を弱くすることができる。つまり、前記法線の方向に関する指向性を強めることができる。それゆえ、第1方向および第2方向に関する、音声の可聴範囲が狭められる。つまり、第1方向および第2方向に関する、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。
したがって、音声出力装置から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取りにくくなるという効果を奏する。
さらに、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記第1方向および第2方向に関する視野角が狭められるため、視野角と可聴範囲とが連動して、互いに同方向に狭められる。
したがって、視野角と可聴範囲とが同方向に狭められない構成よりも、セキュリティーを向上させることができると共に、プライバシーの確保が容易となる。それゆえ、セキュリティーやプライバシーを十分に確保可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御装置は、上記の出力制御装置において、自装置の電源が投入された場合、前記動作モード設定手段は、自装置の動作モードを前記第1の動作モードに設定することを特徴としている。
上記の構成によれば、自装置の電源が投入された場合、前記動作モード設定手段により、自装置の動作モードが前記第1の動作モードに設定される。
それゆえ、ユーザは、自装置の電源投入の都度、動作モードを第1動作モードに設定する必要がない。
したがって、ユーザが動作モードを設定することなく、セキュリティーやプライバシーを確保可能な動作モードに装置を設定できるという効果を奏する。
また、本発明に係る映像音声再生装置は、上記の課題を解決するため、上述した出力制御装置と、上記表示部と、上記音声出力部とを備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、上述した出力制御装置を備えるため、出力制御装置で得られた効果と同一の効果を映像音声再生装置で得ることができる。さらに、出力制御装置により制御された出力度で映像出力を行う表示部と、出力制御装置により制御された出力度で音声出力を行う音声出力部とを備えるため、制御された各出力度で映像および音声を自装置から出力可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御方法は、上記の課題を解決するため、表示部による映像出力および音声出力部による音声出力を制御する出力制御装置の動作モードを設定する第1ステップと、前記動作モードが第1動作モードに設定された場合には、前記動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記映像出力の出力度を低下させ、かつ、前記音声出力の出力度を低下させる第2ステップとを備えることを特徴としている。
上記の方法によれば、第1ステップにより、表示部による映像出力および音声出力部による音声出力を制御する出力制御装置の動作モードを設定することができる。
また、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、第2ステップにより、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記映像出力の出力度を低下させる。このため、ユーザの周囲の人にとっては、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、第2動作モードに設定された場合よりも、表示部において出力される映像を視認しにくくなる。
さらに、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、第2ステップにより、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記音声出力の出力度を低下させる。このため、ユーザの周囲の人にとっては、第1動作モードに設定された場合には、第2動作モードに設定された場合よりも、音声出力装置から出力される音声を聞き取りにくくなる。
それゆえ、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、ユーザの周囲の人にとって、映像の視認および音声の聞き取りが困難な状況とできる。
したがって、動作モードを第1動作モードに設定することにより、映像の出力度のみを低下させる出力制御方法や、音声の出力度のみを低下させる出力制御方法よりも、セキュリティーを向上させることができると共に、プライバシーの確保が容易となる。それゆえ、セキュリティーやプライバシーを十分に確保可能な出力制御方法を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係るプログラムは、以上のように、上記出力制御装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムであることを特徴としている。
したがって、上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記出力制御装置をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る記録媒体は、以上のように、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
したがって、上記記録媒体に記録されているプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記出力制御装置をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。
本発明に係る出力制御装置は、以上のように、入力される指示に応じて、自装置の動作モードを設定する動作モード設定手段と、表示部による映像出力の出力度を制御する表示制御手段と、音声出力部による音声出力の出力度を制御する音声制御手段とを備え、前記動作モード設定手段により動作モードが第1動作モードに設定された場合、前記表示制御手段は、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも前記映像出力の出力度を低下させ、前記音声制御手段は、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも前記音声出力の出力度を低下させる構成である。
したがって、セキュリティーやプライバシーを十分に確保可能な出力制御装置を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る映像音声再生装置は、以上のように、上述した出力制御装置と、上記表示部と、上記音声出力部とを備えた構成である。
上記の構成によれば、出力制御装置で得られた効果と同一の効果を映像音声再生装置で得ることができる。さらに、制御された各出力度で映像および音声を自装置から出力可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る出力制御方法は、以上のように、表示部による映像出力および音声出力部による音声出力を制御する出力制御装置の動作モードを設定する第1ステップと、前記動作モードが第1動作モードに設定された場合には、前記動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、前記映像出力の出力度を低下させ、かつ、前記音声出力の出力度を低下させる第2ステップとを備える方法である。
したがって、セキュリティーやプライバシーを十分に確保可能な出力制御装置を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係るプログラムは、以上のように、上記出力制御装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムであることを特徴としている。
したがって、上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記出力制御装置をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る記録媒体は、以上のように、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
したがって、上記記録媒体に記録されているプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記出力制御装置をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図2に基づいて説明すると以下の通りである。
図1は、本実施の形態に係る携帯型電話機の概略構成を示した機能ブロック図である。同図に示すとおり、携帯型電話機(映像音声再生装置)1は、アンテナ11、無線処理部12、制御部(出力制御装置)13、第1記憶部14、第2記憶部15、表示部16、音声入力部17、第1音声出力部18、第2音声出力部19、第3音声出力部20、操作部21、IF(Inter Face)(音声出力用接続手段)部22を備えている。
また、上記制御部13は、通信制御部31、動作モード設定部(動作モード設定手段)32、表示制御部(表示制御手段)33、および音声制御部(音声制御手段)34を備えている。さらに、表示制御部33は、視野角制御部(視野角制御手段)33a、輝度制御部(輝度制御手段)33b、および、コントラスト制御部(コントラスト制御手段)33cを備えている。また、音声制御部34は、音量制御部(音量制御手段)34a、指向性制御部(指向性制御手段)34b、および、サラウンド制御部(サラウンド制御手段)34cを備えている。
なお、第2音声出力部19および第3音声出力部20が、特許請求の範囲に記載の音声出力部に該当する。
アンテナ11は、他の通信機器(他の携帯型電話機、固定電話機、サーバ装置等)と間で無線通信を行ための装置である。
無線処理部12は、アンテナ11で受信した無線データに対してデータ処理(無線信号処理)を行うと共に、このデータ処理されたデータを制御部13に送信する。また、無線処理部12は、上記制御部13から送信されるデータに対してデータ処理を行うと共に、そのデータ処理されたデータ(無線データ)を、アンテナ11を介して、他の通信機器へ出力する。
第1記憶部14は、ROM等の記憶装置で構成されている。この第1記憶部14には、携帯型電話機1の各処理を実行するためのプログラムが記憶されている。
第2記憶部15は、フラッシュメモリやRAM等の書換可能な記憶装置で構成されている。この第2記憶部15には、ユーザが入力したデータや、データ処理の過程で生成されるデータが記憶される。
表示部16は、例えば、液晶駆動装置および液晶表示パネルを供えた液晶表示装置で構成される。なお、液晶表示装置に限定されず、有機EL表示装置等であってもよい。この表示部16は、制御部13から出力される映像信号や制御信号に基づき、画像を表示パネルに表示する。
音声入力部17は、A/D変換器およびマイクで構成されている。そして、音声入力部17では、制御部13から所定の指示を受け付けた場合、マイクで音声を集音し、この集音した音声を上記A/D変換器により変換する。その後、音声入力部17は、この変換した音声を、音声データとして制御部13に送る。
第1音声出力部18は、D/A変換器およびイヤホンで構成される。この第1音声出力部18は、制御部13の音声制御部34から出力される音声データに基づき、イヤホンを介して音声を外部に出力する。このため、ユーザのみが該音声を聞くことができる。
第2音声出力部19は、D/A変換器およびスピーカで構成される。この第2音声出力部19は、制御部13の音声制御部34から出力される音声データに基づき、スピーカを介して音声を外部に出力する。
第3音声出力部20は、D/A変換器およびスピーカで構成される。この第3音声出力部20は、制御部13の音声制御部34から出力される音声データに基づき、音声を外部に出力する。
なお、上記においてスピーカとは、イヤホンと相違し、ユーザが直接耳を当てて使用することを前提としていない装置をいう。また、携帯型電話機1においては、上記イヤホンおよび各スピーカは、図2に示すとおり、表示部16の表示画面と同一側の面であって、表示画面の近傍に設けられている。なお、このような配置は、一例であって、これに限定されるものではない。
操作部21は、携帯型電話機1の表面に設けられた複数の操作キーで構成される。この操作キーを用いた入力指令は、一旦、制御部13に送られる。
IF部22は、携帯型電話機1と、少なくともユーザのみが音を聞けるイヤホンを備えた装置(図示せず)とを接続するためのインターフェースである。IF部22は、制御部13の音声制御部34から出力される音声データをD/A変換し、上記装置が接続されている場合には、変換後の音声データを上記イヤホン(以下、外付イヤホンと称する)に送る。これにより、この外付イヤホンから音声が出力される。なお、上記装置としては、例えば、外付イヤホンと、マイク等の音声入力部とを備えた、ハンズフリー通話を実現するハンズフリー装置が挙げられる。
次に、制御部13について説明する。
制御部13は、第1記憶部14に記憶されたプログラムに従って、携帯型電話機1の各部の各種制御を行うものである。この制御部13および該制御部13の各部(31〜34)は、以下のような処理を実行する。
通信制御部31は、他の通信機器との通信に関する各種制御を行う。この通信制御部31は、無線処理部12から出力されたデータを受信する。そして、受信したデータのうち、映像に関するデータ(以下、映像データ)については、表示制御部33に送り、音声に関するデータ(以下、音声データ)については、音声制御部34に送る。
一方、通信制御部31が、表示制御部33から映像データ(例えば、図示しない撮影手段で撮影さえた画像データ)を受け付けた場合には、通信制御部31は、この受け付けた映像データを無線処理部12に送る。また、通信制御部31が、音声制御部34から音声データを受け付けた場合には、通信制御部31は、この受け付けた音声データを無線処理部12に送る。
動作モード設定部32は、携帯型電話機1の動作モードを設定する。より詳しくは、携帯型電話機1の動作モードを、第1動作モードまたは第2動作モードに設定する。また、ユーザが、操作部21を介して、携帯型電話機1の電源を投入する指示(電源投入指示)を入力した場合には、動作モード設定部32は、この電源投入指示を受け付ける。そして、動作モード設定部32は、動作モードを第1動作モードに設定する。この場合、動作モード設定部32は、動作モードが第1動作モードであることを示す情報(以下、第1モード情報)を、表示制御部33および音声制御部34に送る。
また、ユーザが、操作部21を介して、動作モードを第2動作モードに変更する指示(変更指示)を入力した場合には、動作モード設定部32は、この変更指示を受け付ける。そして、動作モード設定部32は、動作モードを第2動作モードに変更する。そして、この場合も、動作モード設定部32は、動作モードが第2動作モードであることを示す情報(以下、第2モード情報)を、表示制御部33および音声制御部34に送る。
表示制御部33は、表示部16による映像出力(映像表示)を制御する。また、表示制御部33は、動作モード設定部32から、上記第1モード情報および第2モード情報を受け付ける。
ここで、表示制御部33内の各部(33a〜33c)について説明する。
視野角制御部33aは、表示部16における視野角を制御する。より詳しくは、視野角制御部33aは、表示制御部33が第1モード情報を受け付けた場合、デフォルト状態における設定(広視野角)よりも、表示部16で表示される映像の視野角を狭く(狭視野角に)設定する。具体的には、視野角制御部33aは、視野角を狭くするための制御信号を、表示部16に送る。そして、表示部16が、この制御信号を受け付け、上記視野角を狭める。
一方、視野角制御部33aは、表示制御部33が第2モード情報を受け付けた場合、視野角をデフォルト状態における設定する。例えば、既に視野角が狭められている場合、視野角制御部33aは、視野角をデフォルト状態に戻す制御信号を、表示部16に送る。そして、表示部16が、この制御信号を受け付け、上記視野角をデフォルト状態に戻す。
つまり、視野角制御部33aは、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、上記視野角を狭く設定する。
輝度制御部33bは、表示部16における輝度を制御する。より詳しくは、輝度制御部33bは、表示制御部33が第1モード情報を受け付けた場合、デフォルト状態における設定よりも、表示部16で表示される映像の輝度を低く設定する。具体的には、輝度制御部33bは、輝度を低くするための制御信号を、表示部16に送る。そして、表示部16が、この制御信号を受け付け、上記輝度を低くする。
一方、輝度制御部33bは、表示制御部33が第2モード情報を受け付けた場合、輝度をデフォルト状態における設定とする。例えば、既に輝度が低く設定されている場合、輝度制御部33bは、輝度をデフォルト状態に戻す制御信号を、表示部16に送る。そして、表示部16が、この制御信号を受け付け、上記輝度をデフォルト状態に戻す。
つまり、輝度制御部33bは、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、上記輝度を低く設定する。
コントラスト制御部33cは、表示部16におけるコントラストを制御する。より詳しくは、コントラスト制御部33cは、表示制御部33が第1モード情報を受け付けた場合、デフォルト状態における設定よりも、表示部16で表示される映像のコントラストを低く設定する。具体的には、コントラスト制御部33cは、コントラストを低くするための制御信号を、表示部16に送る。そして、表示部16が、この制御信号を受け付け、上記コントラストを低くする。
一方、コントラスト制御部33cは、表示制御部33が第2モード情報を受け付けた場合には、コントラストをデフォルト状態における設定とする。例えば、既にコントラストが低く設定されている場合、コントラスト制御部33cは、コントラストをデフォルト状態に戻す制御信号を、表示部16に送る。そして、表示部16が、この制御信号を受け付け、上記コントラストをデフォルト状態に戻す。
つまり、コントラスト制御部33cは、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、コントラストを低く設定する。
なお、上記において映像とは、動画像のみならず静止画像も含むものとする。
音声制御部34は、第1から第3音声出力部(18〜20)による音声出力を制御する。また、音声制御部34は、動作モード設定部32から、上記第1モード情報および第2モード情報を受け付ける。
ここで、音声制御部34内の各部(34a〜34c)について説明する。
音量制御部34aは、スピーカを備えた、第2音声出力部19と第3音声出力部20から出力される音声の音量を制御する。より詳しくは、音量制御部34aは、音声制御部34が第1モード情報を受け付けた場合、デフォルト状態における設定よりも、音量を小さくする。具体的には、音量制御部34aは、音量を小さくするための制御信号を、第2および第3音声出力部(19・20)に送る。そして、第2および第3音声出力部(19・20)が、この制御信号を受け付け、上記音量を小さくする。
一方、音量制御部34aは、音声制御部34が第2モード情報を受け付けた場合には、音量をデフォルト状態における設定とする。例えば、既に音量が小さく設定されている場合、音量制御部34aは、音量をデフォルト状態に戻す制御信号を、第2および第3音声出力部(19・20)に送る。そして、第2および第3音声出力部(19・20)が、この制御信号を受け付け、上記音量をデフォルト状態に戻す。
つまり、音量制御部34aは、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、音量を小さくする。
指向性制御部34bは、第2音声出力部19と第3音声出力部20から出力される音声の指向性を制御する。より詳しくは、指向性制御部34bは、音声制御部34が第1モード情報を受け付けた場合、デフォルト状態における設定よりも、指向性を強くする。具体的には、指向性制御部34bは、指向性を強めるための制御信号を、第2および第3音声出力部(19・20)に送る。そして、第2および第3音声出力部(19・20)が、この制御信号を受け付け、上記指向性を強くする。
一方、指向性制御部34bは、音声制御部34が第2モード情報を受け付けた場合には、指向性をデフォルト状態における設定とする。例えば、既に指向性が強く設定されている場合、指向性制御部34bは、指向性をデフォルト状態に戻す制御信号を、第2および第3音声出力部(19・20)に送る。そして、第2および第3音声出力部(19・20)が、この制御信号を受け付け、上記指向性をデフォルト状態に戻す。
つまり、指向性制御部34bは、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、指向性を強くする。このため、音声の可聴範囲は、第1動作モードの方が第2動作モードよりも、狭くなる。
なお、上記指向性の強弱を制御して、可聴範囲の広狭の制御を行う場合には、低い周波数の音声ほど指向性が弱く、高い周波数の音声ほど指向性が強いといった音声(音波)の特性を利用すればよい。例えば、指向性を強くして、可聴範囲を狭める場合には、低い周波数の音声をカットするために、広域通過フィルタを用いたり、あるいは、人の声の周波数帯の音のみを通過させる帯域制限フィルタ等を用いればよい。
サラウンド制御部34cは、第2音声出力部19と第3音声出力部20から出力される音声をサラウンド状態として(つまり、バーチャルサラウンド機能を用いて)出力するか否かを制御する。より詳しくは、サラウンド制御部34cは、音声制御部34が第1モード情報を受け付けている場合には、サラウンド制御部34cは、サラウンド状態で音声が出力されないようにする。具体的には、サラウンド制御部34cは、サラウンド状態での出力を停止するための制御信号を、第2および第3音声出力部(19・20)に送る。そして、第2および第3音声出力部(19・20)が、この制御信号を受け付け、上記サラウンド状態での出力を停止する。
一方、サラウンド制御部34cは、音声制御部34が第2モード情報を受け付けている場合には、サラウンド状態で音声が出力されるようにする。例えば、既にサラウンド状態での出力が停止されている場合、サラウンド制御部34cは、サラウンド状態で出力を行うための制御信号を、第2および第3音声出力部(19・20)に送る。そして、第2および第3音声出力部(19・20)が、この制御信号を受け付け、上記サラウンド状態で出力を行う。
つまり、サラウンド制御部34cは、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、音声の奥行き感を、人が感じられないようにする。
なお、上記において音声とは、音波であって、人の声に基づいた音に限定されるものではない。
ここで、以下では、視野角の大小(広狭)、輝度の高低、コントラストの高低といった視認性の良否に影響を与える要素の度合いを、映像出力の出力度とする。また、視野角を小さくするとか、輝度を低くするとか、コントラストを低くするといった、表示部16における視認性が低下した状態にすることを、映像出力の出力度を低下させるという。さらに、出力する音声の音量の大小、音声の出力の有無、可聴範囲の大小、サラウンド出力の有無といった聞きやすさに影響を与える要素の度合いを、音声出力の出力度とする。また、音量を小さくするとか、音声の出力を停止するとか、可聴範囲を狭めるとか、サラウンド出力を停止するとかといった、第2および第3音声出力部(19・20)から出力される音声が聞きにくくなる状態にすることを、音声出力の出力度を低下させるという。
上記のように定義すると、携帯型電話機1は、入力される指示に応じて、自装置の動作モードを設定する動作モード設定部(動作モード設定手段)32と、表示部16による映像出力の出力度を制御する表示制御部(表示制御手段)33と、第2および第3音声出力部(19・20)による音声出力の出力度を制御する音声制御部(音声制御手段)34とを備え、上記動作モード設定部32により動作モードが第1動作モードに設定された場合、表示制御部33は、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも上記映像出力の出力度を低下させ、音声制御部34は、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも上記音声出力の出力度を低下させる構成であるといえる。
この構成によれば、動作モード設定部32により、携帯型電話機1を、入力される指示に応じた動作モードに設定することができる。また、表示制御部33により、表示部16による映像出力の出力度を制御することができる。さらに、音声制御部34により、第2および第3音声出力部(19・20)による音声出力の出力度を制御することができる。
また、表示制御部33は、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、上記映像出力の出力度を低下させる。このため、ユーザの周囲の人にとっては、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、第2動作モードに設定された場合よりも、表示部16から出力される映像を視認しにくくなる。
さらに、音声制御部34は、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、上記音声出力の出力度を低下させる。このため、ユーザの周囲の人にとっては、第1動作モードに設定された場合には、第2動作モードに設定された場合よりも、第2および第3音声出力部(19・20)から出力される音声を聞き取りにくくなる。
それゆえ、第1動作モードを指定する指示を動作モード設定部32に入力して、動作モードを第1動作モードに設定することにより、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、ユーザの周囲の人にとって、映像の視認および音声の聞き取りが困難な状況とできる。
したがって、動作モードを第1動作モードに設定することにより、映像の出力度のみを低下させる構成の装置や、音声の出力度のみを低下させる構成の装置よりも、セキュリティーを向上させることができると共に、プライバシーの確保が容易となる。それゆえ、セキュリティーやプライバシーを十分に確保可能となる。
さらに、携帯型電話機1は、表示部16および第2および第3音声出力部(19・20)を備えているため、制御された各出力度で映像および音声を自装置から出力することができる。
このように、第1動作モードの場合には、第2動作モードの場合よりも、少なくともセキュリティーを確保可能となるため、第2動作モードを通常の動作モード(ノーマルモード)とすると、第1動作モードはセキュリティーを確保するモード(セキュリティーモード)と称することもできる。
また、携帯型電話機1は、以上のように、表示制御部33が、表示部16における視野角を制御する視野角制御部33aを備えており、視野角制御部33aが、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも視野角を狭くする構成であるといえる。
この構成によれば、視野角制御部33aにより、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、視野角が狭められる。つまり、上述した映像出力の出力度を低下させた状態とすることができる。したがって、この場合、表示部16において出力される映像を、ユーザの周囲の人が視認しにくい状況とできる。
また、携帯型電話機1は、以上のように、表示制御部33が、表示部16において表示される映像の輝度を制御する輝度制御部33bを備えており、輝度制御部33bが、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも上記輝度を低くする構成であるといえる。
この構成によれば、輝度制御部33bにより、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、表示部16において表示される映像の輝度が低く設定される。つまり、映像出力の出力度を低下させた状態とすることができる。したがって、この場合、表示部16において出力される映像を、ユーザの周囲の人が視認しにくい状況とできる。
また、携帯型電話機1は、以上のように、表示制御部33が、表示部16において表示される映像のコントラストを制御するコントラスト制御部33cを備えており、コントラスト制御部33cが、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、上記コントラストを低くする構成であるといえる。
この構成によれば、コントラスト制御部33cにより、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、表示部16において表示される映像のコントラストが低く設定される。つまり、映像出力の出力度を低下させた状態とすることができる。したがって、この場合、表示部16において出力される映像を、ユーザの周囲の人が視認しにくい状況とできる。
さらに、携帯型電話機1は、以上のように、音声制御部34が、第2および第3音声出力部(19・20)により出力される音声の音量を制御する音量制御部34aを備えており、音量制御部34aが、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、上記音声の音量を小さくする構成であるといえる。
この構成によれば、音量制御部34aにより、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、上記音声の音量が小さく設定される。つまり、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。したがって、この場合、音声出力装置から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取りにくい状況とできる。
また、携帯型電話機1は、以上のように、音声制御部34が、第2および第3音声出力部(19・20)により出力される音声の指向性の強弱を制御する指向性制御部34bを備えており、指向性制御部34bが、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、上記指向性を強くすること構成であるといえる。
この構成によれば、指向性制御部34bにより、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、第2および第3音声出力部(19・20)により出力される音声の指向性が強められる。それゆえ、音声の可聴範囲が狭められる。つまり、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。したがって、この場合、音声出力装置から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取りにくい状況とできる。
また、携帯型電話機1は、以上のように、音声制御部34が、第2および第3音声出力部(19・20)からサラウンド状態で音声出力を行わせるか否かを制御するサラウンド制御部34cを備えており、サラウンド制御部34cが、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、第2および第3音声出力部(19・20)からサラウンド状態で音声出力を行わせない構成であるといえる。
この構成によれば、サラウンド制御部34cにより、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、サラウンド状態で音声出力(奥行き感のある音声出力)が行われることがない。つまり、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。したがって、この場合、音声出力装置から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取りにくい状況とできる。
ところで、上記の説明においては、表示制御部33が、視野角制御部33a、輝度制御部33b、およびコントラスト制御部33cを備えた構成を示したが、これに限定されるものではない。つまり、携帯型電話機1の構成を、少なくとも、表示制御部33が、視野角制御部33a、輝度制御部33b、およびコントラスト制御部33cのうち、少なくとも一つを備える構成としてもよい。
また、上記の説明においては、音声制御部34が、音量制御部34a、指向性制御部34b、およびサラウンド制御部34cを備えた構成を示したが、これに限定されるものではない。つまり、携帯型電話機1の構成を、少なくとも、音声制御部34が、音量制御部34a、指向性制御部34b、およびサラウンド制御部34cのうち、少なくとも一つを備える構成としてもよい。
図3は、表示制御部33が視野角制御部33aを備え、音声制御部34が音量制御部34aを備えた場合において、動作モードを第1動作モードとした場合の携帯型電話機1の斜視図である。また、図4は、上記の場合において、動作モードを第2動作モードとした場合の携帯型電話機1の斜視図である。
携帯型電話機1では、図3および図4に示すとおり、第1動作モードの方が第2動作モードの場合によりも、視野角が狭く設定され(つまり、B方向からは表示画面の表示内容が確認できなくなり)、かつ、第2および第3音声出力部(19・20)の各スピーカから出力される音声の音量が小さく設定される。
また、携帯型電話機1においては、携帯型電話機1の電源が投入された場合、動作モード設定部32が、携帯型電話機1の動作モードを第1の動作モードに設定することが好ましい。
この構成によれば、携帯型電話機1の電源が投入された場合、動作モード設定部32により、携帯型電話機1の動作モードが第1の動作モードに設定されるため、ユーザは、携帯型電話機1の電源投入の都度、動作モードを第1動作モードに設定する必要がない。したがって、ユーザが動作モードを設定することなく、セキュリティーやプライバシーを確保可能な動作モードに携帯型電話機1を設定できる。
次に、動作モードの設定処理に関して、図5に基づいて説明する。なお、以下では、上述したように、携帯型電話機1の電源投入時に、動作モードが第1動作モードに設定される構成を例に挙げて説明する。
同図に示すとおり、携帯型電話機1の電源が投入されると、動作モード設定部32が、携帯型電話機1の動作モードを第1動作モードに設定する(S1)。S1の後は、動作モード設定部32により、操作部21を介してユーザから動作モードを第2動作モードに設定する指示を受け付けたか否かが判断される(S2)。S2において、上記動作モードを第2動作モードに設定する指示を受け付けた場合、動作モード設定部32は、動作モードを第2動作モードに設定する(S3)。一方、S2において、上記動作モードを第2動作モードに設定する指示を受け付けていない場合、再度、S2に戻る。
S3の後は、動作モード設定部32により、操作部21を介してユーザから動作モードを第1動作モードに設定する指示を受け付けたか否かが判断される(S4)。そして、S4において、上記動作モードを第1動作モードに設定する指示を受け付けた場合、S1に戻る。一方、S4において、上記動作モードを第1動作モードに設定する指示を受け付けていない場合、再度、S4に戻る。
なお、上記S1〜S4における処理は、携帯型電話機1の電源が切られるまで、繰り返して行われる。
ここで、動作モードが第1動作モードに設定された場合の、表示制御部33および音声制御部34の各部における処理のフローについて、図6に基づいて説明する。
まず、視野角制御部33aが、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、上記視野角を狭く設定する(S11)。S11の後は、輝度制御部33bが、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、上記輝度を低く設定する(S12)。そして、S12の後は、コントラスト制御部33cが、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、コントラストを低く設定する(S13)。
さらに、S13の後は、音量制御部34aが、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、音量を小さくする(S14)。そして、S14の後は、指向性制御部34bが、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、指向性を強くする(S15)。さらに、S15の後は、サラウンド制御部34cが、サラウンド状態での出力を停止する(S16)。
以上により、表示制御部33の各部(33a〜33c)による処理が終了する。なお、S11からS16における処理の順序は、上記に限定されるものではなく、どのような順序でも構わない。
次に、動作モードが第2動作モードに設定された場合の、表示制御部33および音声制御部34の各部における処理のフローについて、図7に基づいて説明する。
まず、視野角制御部33aが、動作モードが第1動作モードに設定された場合によりも、上記視野角を広く設定する(S21)。つまり、視野角をデフォルト状態における設定とする。S21の後は、輝度制御部33bが、動作モードが第1動作モードに設定された場合によりも、上記輝度を高く設定する(S22)。つまり、輝度をデフォルト状態における設定とする。そして、S22の後は、コントラスト制御部33cが、動作モードが第1動作モードに設定された場合によりも、コントラストを高く設定する(S23)。つまり、コントラストをデフォルト状態における設定とする。
さらに、S23の後は、音量制御部34aが、動作モードが第1動作モードに設定された場合によりも、音量を大きくする(S24)。つまり、音量を、デフォルト状態における設定とする。そして、S24の後は、指向性制御部34bが、動作モードが第1動作モードに設定された場合によりも、指向性を弱くする(S25)。つまり、指向性を、デフォルト状態における設定とする。さらに、S25の後は、サラウンド制御部34cが、サラウンド状態での出力の停止を解除する(S26)。
以上により、一連の処理が終了する。
ところで、上述した携帯型電話機1においては、動作モードを第1動作モードに設定した場合には、音量制御部34aにより、動作モードが第2動作モードに設定された場合によりも、音量を小さく設定したが、これに限定されるものではない。例えば、音量制御部34aの代わりに、第2および第3音声出力部(19・20)による音声出力を停止する音声出力停止部(音声出力停止手段)を表示制御部33に備えておき、この音声出力停止部が、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、前記音声の出力を停止する構成としてもよい。
この構成では、上記音量出力停止部により、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、音声の出力を停止させることができる。つまり、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。したがって、この場合には、第2および第3音声出力部(19・20)から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取れなくなる状況とできる。
また、携帯型電話機1の構成を、動作モードが第1動作モードに設定された場合のみ、IF部22を機能させる構成としてもよい。つまり、動作モードが第1動作モードに設定されている場合であって、かつ、図8に示すとおり、上述した外付イヤホンがIF部22に接続されている場合にのみ、第2および第3音声出力部(19・20)と共に、または、第2および第3音声出力部(19・20)に代わりに、音声制御部34が、IF部22を介して、この外部イヤホンから上記音声出力を行わせる構成としてもよい。
この構成によれば、IF部22により、携帯型電話機1を外付イヤホンと接続することができる。また、動作モードが第1動作モードに設定されている場合であって、かつ、外付イヤホンがIF部22に接続されている場合には、音声制御部34により、IF部22を介して、外付イヤホンから音声出力を行わせることができる。したがって、上記スピーカから音声の出力が停止している場合、または、スピーカからの出力される音声の音量が小さくて、該音声をユーザが聞き取りにくい場合であっても、ユーザは、外付イヤホンから上記音声を確実に聞き取ることが可能となる。
なお、図8は、視野角制御部33aにより、視野角がデフォルト状態よりも狭められた状態(狭視野角の状態)を示している。
また、携帯型電話機1の構成を以下のようにしてもよい。つまり、動作モードが第1動作モードに設定されている場合、第2および第3音声出力部(19・20)と共に、または、第2および第3音声出力部(19・20)に代わりに、音声制御部34が、第1音声出力部18のイヤホンから音声出力を行わせる構成としてもよい。
この構成によれば、動作モードが第1動作モードに設定されている場合、音声制御部34により、第1音声出力部18のイヤホンから音声出力を行うことができる。したがって、第2および第3音声出力部(19・20)の各スピーカの出力が停止している場合、または、上記各スピーカからの出力される音声の音量が小さくて、該音声をユーザが聞き取りにくい場合であっても、ユーザは、第1音声出力部18のイヤホンから上記音声を確実に聞き取ることが可能となる。
また、上記動作モードが第1動作モードに設定された場合、音声制御部34が、IF部22を介して、前記イヤホンから音声出力を行わせると共に、第1音声出力部18のイヤホンから音声出力を行わせる構成としてもよい。
また、携帯型電話機1の構成を以下のようにしてもよい。つまり、動作モードが第1動作モードに設定されている場合であって、かつ、他の通信機器(他の装置)から送られてくるデータを受信した場合には、表示制御部33が、上記他の通信機器を特定する内容(例えば、電話番号やメールアドレス等)および/または上記他の通信機器の利用者を特定する内容(例えば、氏名(発信者名)等)についての、表示部16からの出力を停止させる構成とすることが好ましい。
この構成の場合には、動作モードを第1動作モードに設定しておけば、上記の内容が表示されないため、ユーザの周囲の人に、データ送信元の装置および/またはデータ送信者を特定されることはなくなる。
なお、図9は、視野角制御部33aにより、視野角がデフォルト状態よりも狭められた状態(狭視野角の状態)であって、かつ、上記内容のうち発信者名を*印として表示して、該発信者名を人が判別できないようにした例を示している。
ここで、上記データを受信した場合における携帯型電話機1での処理のフローについて、図10に基づいて説明する。なお、以下では、上記データの受信を電話の着信とし、かつ、電話番号と、各電話番号に対して予め登録された氏名との出力を停止する構成について説明する。なお、図10に示す処理は、図5に示した一連の処理を行っている際に、割り込んで行われる処理(割込処理)を示している。
まず、他の通信装置から電話の着信があった場合、動作モード設定部32が、動作モードが第1モードであるか否かを判定する(S31)。S31において、動作モードが第1動作モードであると判定された場合、表示制御部33は、表示部16における電話番号および氏名の表示(出力)を取り止める(S32)。一方、S31において、動作モードが第1動作モードではないと判定された場合(つまり、動作モードが第2動作モードである場合)、表示制御部33は、表示部16における電話番号および氏名の表示を行わせる(S33)。以上により、一連の処理が終了する。
また、表示制御部33が、少なくとも視野角制御部33aを備え、音声制御部34が、少なくとも指向性制御部34bを備えている場合には、携帯型電話機の構成を以下のような構成にすることが好ましい。なお、以下では、表示部16が、矩形状の表示画面を有しているものとする。さらに、図11に示すとおり、表示画面の法線および該表示画面の一辺(同図では辺L)に垂直となる方向であって、互いに反対方向となる方向を、X方向(第1方向)とX′方向(第2方向)とする。
まず、視野角制御部33aの構成を、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、上記X方向およびX′方向に関する視野角を狭める構成とする。さらに、指向性制御部34bの構成を、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、上記X方向およびX′方向に関する指向性を弱める構成とする。
上記のような構成とすれば、指向性制御部34bにより、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、X方向およびX′方向に関する指向性を弱くすることができる。つまり、上記法線の方向(ユーザ方向)に関する指向性を強めることができる。それゆえ、X方向およびX′方向に関する、音声の可聴範囲が狭められる。つまり、X方向およびX′方向に関する、音声出力の出力度を低下させた状態とすることができる。したがって、第2および第3音声出力部(19・20)から出力される音声を、ユーザの周囲の人が聞き取りにくくできる。
さらに、動作モードが第1動作モードに設定されている場合には、動作モードが第2動作モードに設定された場合よりも、上記X方向およびX′方向に関する視野角が狭められるため、視野角と可聴範囲とが連動して、互いに同方向に狭められる。したがって、視野角と可聴範囲とが同方向に狭められない構成よりも、セキュリティーを向上させることができると共に、プライバシーの確保が容易となる。それゆえ、セキュリティーやプライバシーを十分に確保可能となる。
なお、視野角制御部33aが、同図に示すとおり、X方向およびX′方向と垂直となる、Y方向(第1方向)とY′方向(第2方向)とに関する視野角を制御し、かつ、指向性制御部34bが、第1動作モードの場合には、このY方向およびY′方向に関する指向性を弱める(つまり、上記法線の方向に関する指向性を強める)構成としてもよい。
また、上記の実施形態においては、スピーカを備えた音声出力部として、2つの音声出力部(19・20)を備えた構成を示したが、これに限定されるものではない。例えば、図12に示すとおり、表示部16の表示画面の裏面側にスピーカを備えた音声出力部を、例えば2つ備えた構成としてもよい。この場合には、動作モードが第1動作モードに設定された場合、裏面のスピーカからの出力される音声の音量を小さくしたり、音声の出力を停止する構成とすればよい。また、このようなスピーカの位置は表示画面の裏面に限定されず、例えば、操作部21の操作機キーの裏面であってもよい。
また、第2および第3音声出力部(19・20)の各スピーカに関しても、上記操作キーが配された操作面と同一面であって、操作キーの近傍に設けられていてもよい。
さらに、動作モードが第1動作モードに設定された場合には、音声制御部が、例えば、複数のスピーカのうち、所定のスピーカからのみ音声を出力させる構成としてもよい。
また、視野角の制御に関しては、上記XおよびX′方向と、上記Y方向およびY′方向とに関する視野角(つまり、上下左右方向に関する視野角)が制御される構成としても良いし、上述したように、上記XおよびX′方向に関する視野角、または、上記Y方向およびY′方向とに関する視野角が制御される構成としてもよい。
また、上記においては、映像音声再生装置として、携帯型電話機を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。映像音声出力装置としては、例えば、PDA、ノート型パーソナルコンピュータ等の様々な装置が挙げられる。また、携帯型の装置に限らず、据え置き型の装置であってもよい。
また、上記制御部13を少なくとも備えた装置であれば、表示部16に相当する表示部や、第2および第3音声出力部(19・20)に相当する音声出力部を外部接続することにより、上述した携帯型電話機1で得られる効果と同様な効果を得ることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、上記実施形態の携帯型電話機1の制御部13の各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態の携帯型電話機1の制御部13の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。