JP2008009079A - マイクロレンズの形成方法及び半導体装置 - Google Patents

マイクロレンズの形成方法及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズ形状を制御することにより、表面積が大きく、隣接するマイクロレンズ同士の間隔が狭いマイクロレンズを形成すること。
【解決手段】SiN膜よりなるレンズ材料層31と、有機膜よりなる中間層32と、レジスト膜よりなるマスク層33とを下からこの順序で備えたウエハWに対して、先ずCFガスとCガスとを含む第1の処理ガスを用いてエッチング処理を行うことにより、前記中間層32にマスク層33のレンズ形状を転写し、レンズ形状がマスク層33よりも大きい中間層32を形成する。次いでSFガスとCHFガスとを含む第2の処理ガスを用いてエッチング処理を行うことにより、前記レンズ材料層31に中間層32のレンズ形状を転写し、隣接するレンズ間の平坦部間隔が初期間隔よりも狭いマイクロレンズ3を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばCCD固体撮像素子や液晶表示素子等のオンチップレンズ等として用いられるマイクロレンズを形成する技術に関する。
CCD固体撮像素子やMOS型固体撮像素子においては、画素への入射光量を多くして感度を向上させるために、マイクロレンズを形成して感光部への集光度を高めるようにしており、各画素に対応するマイクロレンズは例えばマトリックス状に配列される。そして、CCDやCMOSセンサーの感度を高めるためには、マイクロレンズの面積を大きくして集光点における光量を多くすることが要請される。従って、互いに隣接するマイクロレンズ同士の間隔を狭くすることが必要であり、具体的には図16に示すように、縦あるいは横に並ぶマイクロレンズ100同士の離間間隔D1と互いに対角位置にあるマイクロレンズ100の離間距離D2とを狭くする又は無くす必要がある。
このようなマイクロレンズ100は、材料によって透過性に優れた波長領域や集光できる領域が異なり、レンズ材料として、その用途に応じて、有機材料の他、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜等の無機材料を自由に選択できることが好ましい。ところで、マイクロレンズ100を形成するためには、例えば図17(a)に示すように、感光部や導電膜の形成された下層部分101と、レンズ材料層102と、レジスト膜よりなるマスク層103とが、下側からこの順序で積層された半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)Wが用いられる。そしてマスク層103を同図に示したようにレンズ形状に形成して、マスク層103とレンズ材料層102とを処理ガスのプラズマによってエッチングすることにより、図17(b)に示すようにマスク層103のレンズ形状をレンズ材料層102に転写してマイクロレンズ100を形成する。
ここで前記マスク層103はフォトリソグラフィ工程によってパターニングされ、レンズ形状に形成されるが、露光工程の後の熱処理によって軟化を起こす。このためレンズ同士が近接して設けられていると、前記軟化によって、その表面張力によりレンズ同士が接触し、レンズ形状が崩れてしまう。そのためマスク層103では、レンズ同士が接触しないように、レンズ同士はD1として例えば0.2〜0.5μm程度の間隔で配置されており、そのため互いに対角位置にあるレンズ同士はD2として例えば1μm程度の間隔となっている。よって、レンズ材料層102に転写されたマイクロレンズ100同士にもこのD1及びD2に対応した間隔が形成される。
しかしながらレンズ材料層102が無機材料より構成されている場合、レンズ材料層102に転写されたマイクロレンズ100同士の間隔D1及びD2は、図17に間隔D1を代表して示すように、マスク層に形成された間隔d1及びd2(以下初期間隔d1及びd2という)よりも大きくなってしまうという問題がある。
ここで例えばシリコン窒化膜をレンズ材料して用いたマイクロレンズの形成方法において、マイクロレンズ同士の間の距離を狭める手法として、特許文献1の技術が報告されている。この技術は、処理ガスとしてSFガスとCHFガスとを用いると共に、これらガスの流量比を調節して、マスク層とSi膜よりなるレンズ材料層との2層をエッチングすることにより、マスク層に形成されたレンズの側壁に堆積物を堆積させてレンズ同士の距離を狭め、これを転写することによってマイクロレンズ同士の間隔を狭めることを特徴としている。
しかしながら、本発明者らの検証に依れば、この文献の手法によっても、間隔D1及びD2を十分に狭められないことが認められ、本発明の課題の解決を図るには不十分であると言える。そしてこのことは、無機材料のマイクロレンズを用いた固体撮像素子における感度の向上を阻む要因の一つとなっており、このためマイクロレンズの材料として、用途に応じて有機材料や無機材料を自由に選択するという、材料の選択性の自由度を十分に確保できなかった。
特開2005−101232号公報
本発明はこのような事情のもとになされたものであり、本発明の目的は、レンズ形状を制御でき、これにより表面積が大きく、隣接するマイクロレンズ同士の間隔を狭めることができるマイクロレンズの形成方法、及びこのようなマイクロレンズを備えた半導体装置に関する技術を提供することにある。
このため、本発明のマイクロレンズの形成方法は、
基板の上に無機材料よりなるレンズ材料層を形成する工程と、
次いでこのレンズ材料層の上に、有機材料よりなる中間層を形成する工程と、
次いでこのレンズ材料層の上に、有機材料よりなるマスク層を形成する工程と、
次いで前記マスク層にレンズ形状を形成する工程と、
次いで前記マスク層と中間層とに対してエッチング処理を行うことにより、前記中間層にマスク層のレンズ形状を転写する工程と、
次いでSFガスとCHFガスとを含む処理ガスを用いて、前記中間層とレンズ材料層とに対してエッチング処理を行うことにより、前記レンズ材料層に中間層のレンズ形状を転写し、レンズを形成する工程と、を含むことを特徴とする。
前記レンズ材料層は、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜、並びにシリコン窒化酸化膜より選択された膜より形成され、前記マスク層と中間層とをエッチングする工程では、炭素とフッ素とを含むガスが処理ガスとして用いられる。また前記マスク層は、レジスト膜より形成してもよいし、中間層と同じ種類の有機材料よりなる膜より形成してもよい。
また前記レンズ材料層がシリコン窒化膜であるときには、前記中間層とレンズ材料層とをエッチングする工程は、前記レンズ材料層のエッチング速度を、中間層のエッチング速度で除して得られるエッチング選択比が1.0以上1.6以下となるエッチング条件で行われることが好ましく、さらには前記エッチング選択比が1.4以上1.6以下となるエッチング条件で行われることが好ましい。また前記レンズ材料層がシリコン酸化膜であるときには、前記中間層とレンズ材料層とをエッチングする工程は、前記レンズ材料層のエッチング速度を、中間層のエッチング速度で除して得られるエッチング選択比が1.7以上となるエッチング条件で行われることが好ましく、さらには前記エッチング選択比が1.8以上となるエッチング条件で行われることが好ましい。ここで前記エッチング選択比は、例えばSFガスとCHFガスの流量比を調整することにより制御される。
前記マイクロレンズは、固体撮像素子において、行列状に並ぶ複数の感光部の各々に対応するように設けられた集光用のマイクロレンズとして用いることができる。また本発明の半導体装置は、既述の方法により成膜されたマイクロレンズを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、後述の実施例により明らかなように、レンズ形状の制御を行うことができ、これにより表面積が大きいマイクロレンズを形成することができて、隣接するマイクロレンズ同士の間隔を狭めることができる。
先ず本発明の半導体装置の一例について、マイクロレンズを備えたCCD固体撮像素子を例にして説明する。図1は前記CCD固体撮像素子の構成の一例であり、図中2は、表面部に行列状に並ぶ感光部21と垂直レジスタ22とを備えた半導体基板例えばSi基板である。前記感光部21に入射した光はフォトダイオードによって光電変換され、垂直レジスタ22によって図示しない出力部まで転送される。このSi基板2の上層側の感光部21以外の領域には、例えばポリシリコンよりなり転送電極をなす導電膜23が設けられており、この導電膜23の上側の領域には例えばアルミニウムよりなる遮光膜24が形成されている。
この遮光膜24は、感光部21へ光を入射させながら、前記導電膜23への光の入射を抑えるためのものであり、このため遮光膜24の感光部21に対応する領域には、光を入射させるための開口部が形成されている。このような遮光膜24の上には、例えばポリイミド系やポリスチレン系の樹脂等よりなる平坦化膜25が形成されている。
前記平坦化膜25の上にはカラーフィルタ層26が形成され、このカラーフィルタ層26の上層であって、各々の感光部21と対応する領域には、無機材料よりなるマイクロレンズ3が形成されている。このマイクロレンズ3は、感光部21へ光を集光させるためのものであり、より広範囲の光を集めるために、平面的な大きさが感光部21よりも大きくなるように形成されている。
続いて上述のマイクロレンズ3の形成方法について図2及び図3に基づいて説明するが、マイクロレンズ3は、既述のように、基板をなすウエハW上に行列状に形成され、X,Y方向に隣接するマイクロレンズ3同士の間に間隔D1、斜め方向に隣接するマイクロレンズ3同士の間に間隔D2が夫々形成されている(図16参照)。本発明は、レンズ形状を調整することにより、前記間隔D1及び間隔D2を、マスク層33に形成された初期間隔d1、d2よりも小さくすることを目的とするが、間隔D1を狭めることにより、間隔D2についても自動的に狭めることができるため、以下には間隔D1に着目して説明するものとする。
先ずSi基板2上に感光部21と垂直レジスタ22とを形成した後、導電膜23と遮光膜24とを形成し、次いで平坦化膜25とカラーフィルタ層26とをこの順序で形成する。そして図1に示すように、カラーフィルタ層26の上層に無機材料例えばシリコン窒化膜よりなるレンズ材料層31を例えば1μm程度の厚さで形成し、さらにレンズ材料層31の上層に中間層32とマスク層33とをこの順序で形成する。前記中間層32は有機材料からなる膜により、例えば0.5〜1.5μm程度の厚さで構成され、前記マスク層33は有機材料からなる膜により、例えば0.6μm程度の厚さで構成されている。
ここで前記シリコン窒化膜(シリコンナイトライド膜)とは、ケイ素(Si)と窒素(N)とを含む膜であり、主成分はSi膜であると推察されるが、以下「SiN膜」として説明する。このSiN膜の形成方法の一例を挙げると、原料ガスとしてはシリコンと窒素とを含むガス、例えばジクロルシラン(SiCl)ガス及びアンモニア(NH)ガスが用いられ、これらジクロルシランガス及びアンモニアガスをプラズマ化させることで、プラズマ中に含まれるシリコン及び窒素の各活性種をカラーフィルタ層26の上に堆積させることにより形成される。
また中間層32を形成する前記有機膜は、有機材料例えばC,H,及びOからなる有機物の膜をいい、例えばフェノール系レジスト膜、アクリル系レジスト膜、KrFレジスト膜、シクロオレフィン無水マレイン酸をプラットホームとしたレジスト膜(COMAレジスト膜)等を用いることができる。この中間層32は、所定のレジスト液をスピンコーティングにより塗布することによって、レンズ材料層31の上に形成される。
さらに前記マスク層33としては、KrF系レジスト膜やI線系レジスト膜、X線系レジスト膜等のフェノール系、アクリル系レジスト膜、シクロオレフィン無水マレイン酸をプラットホームとしたレジスト膜(COMAレジスト膜)を用いることができる。このマスク層33は、所定のレジスト液をスピンコーティングにより塗布することによって中間層32の上に形成され、この後フォトリソグラフィ工程によってパターニングされ、熱処理が行われて、図1に示すような所定のレンズ形状に加工される。
次いで図2(a)に示すように、炭素とフッ素とを含む第1の処理ガス例えばCFガスとCガスとを用いてマスク層33と中間層32とをエッチングし、これによりマスク層33のレンズ形状を中間層32に転写する。ここでこのエッチング処理では、CFガスとCガスのプラズマ化により、これらのガスから解離した解離生成物中のFラジカルがエッチング種として、CFラジカル、(CF)nラジカル等が堆積種として夫々作用し、Fラジカルによるエッチングと、CFラジカル等による堆積とが同時に行われながらエッチングが進行していくと推察される。この際前記堆積種は、マスク層33のレンズ形状の周縁領域に堆積していくため、所定のエッチング条件を選択すれば、この堆積によりマスク層33のレンズ形状はレンズ幅が大きくなり、このマスク層33が転写されることによって、中間層32はレンズ幅を大きくすることができる。
ところでエッチングの初期時には、理由は明らかではないが、図3(a)に破線で示すように、前記間隔D1が初期間隔d1よりも大きくなることが認められている。しかしながら中間層32はCを含む有機材料により形成されており、前記エッチングの際に、中間層32から堆積種に含まれるCが発生する。従ってこの発生したCによっては前記CFラジカル等の堆積が阻害されず、むしろ促進されていくので、エッチングが進行するに連れて、前記大きくなった間隔D1が前記堆積物によって速やかに埋め込まれていき、レンズ形状の広がり速度が大きくなると考えられる。
こうして前記エッチングと堆積とが同時に行なわれることで、マスク層33のレンズ形状自体が大きくなり、かつ中間層32の前記間隔D1に堆積物が埋め込まれることによって、図3(b)に示すように、中間層32の形状が大きくなっていき、前記間隔D1が狭められる。そして最適なエッチング条件を選択することにより、中間層32の底辺同士が接触して間隔D1はゼロとなり、さらに間隔D2についても限りなくゼロに近付く。
次いで、図2(b)に示すように、SFガスとCHFガスよりなる第2の処理ガスを用いて中間層32とレンズ材料層31とをエッチングし、これにより中間層32のレンズ形状をレンズ材料層31に転写する。ここでこのエッチング処理では、SFガスとCHFガスとをプラズマ化することにより、これらのガスから解離した解離生成物中のFラジカルがエッチング種として、Cラジカル、CFラジカル、CFラジカル、CFラジカル等が堆積種として夫々作用し、Fラジカルによるエッチングと、Cラジカル等による堆積とが同時に行われながらエッチングが進行していくと推察される。
ここで、レンズ材料層31を構成するSiN膜に対しては、CFラジカル(CF)、CFラジカル(CF )、CFラジカル(CF )等は、次の反応に従って作用するものと考えられる。これら反応式中、SiF↑、N↑は、夫々SiFガス、Nガスが発生することを示し、C↓はレンズ材料層31にCが堆積種として作用することを示している。
Si+12CF → 3SiF↑ + 2N↑ + 12C↓
Si+6CF → 3SiF↑ + 2N↑ + 6C↓
Si+4CF → 3SiF↑ + 2N↑ + 4C↓
この際、前記Cラジカル等よりなる堆積種は中間層32のレンズ形状の周縁領域に堆積していくので、さらにレンズ幅が大きくなり、この中間層32が転写されることによって、レンズ材料層31のレンズ幅が大きくなる。一方、エッチングの初期時に、レンズ材料層の間隔D1が初期間隔d1よりも大きくなることも既述と同様である。ここでレンズ材料層31のエッチングでは、既述の反応式に示すようにCラジカル等との反応により窒素(N)ガスを発生するが、このNガスによりCラジカル等の堆積が阻害されてしまうと考えられる。このため、有機膜よりなる中間層32のエッチングに比較して、レンズ材料層31の間隔D1への前記堆積物による埋め込みが進行しにくく、レンズ形状の広がり速度が小さくなると推察される。
しかしながら、既述のように中間層32の間隔D1が十分に狭められており、さらに前記堆積種は、中間層32のレンズ形状の周縁領域に堆積していく傾向があって、この堆積により中間層32のレンズ形状はさらにレンズ幅が大きくなることから、これが転写されることにより、図2(c)、図3(c)に示すように、レンズ材料層31のレンズ形状は前記間隔D1が狭められたものとなる。こうして最適なエッチング条件を選択することにより、前記間隔D1はゼロとなり、さらに間隔D2についても限りなくゼロに近付いたマイクロレンズ3が形成される。
ここで、図2及び図3では、マイクロレンズ3の形状は半円状となっているが、膜の種類や構成によって、その曲率を変えてその平面形状が長方形となるようにしてもよい。また、このようなマイクロレンズ3は、例えば格子状配列やハニカム配列となるように配列されているが、その配列間隔はX方向とY方向とにおいて、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
次に前記マイクロレンズ3を形成するためのプラズマ処理装置について、図4に基づいて説明する。図中4は気密に構成され、壁部が例えばアルミニウムにより構成された円筒状の処理室であり、この処理室4は、上部室4Aと、上部室4Aより大きい下部室4Bとを備えており、下部室4Bは接地されている。
処理室4内には、基板であるウエハWを略水平に支持するための下部電極を兼用する載置台41を備えており、この載置台41は例えばアルミニウムにより構成されている。また載置台41の表面には、ウエハWを静電吸着力により吸着保持するための静電チャック42が設けられている。図中42aは静電チャック42の電源部である。前記静電チャック42の表面に載置されたウエハWの周囲にはフォーカスリング43が配置されており、プラズマ発生時にこのフォーカスリング43を介してプラズマが載置台41上のウエハWに集束するように構成されている。前記載置台41は絶縁板44を介して導体よりなる支持台45に支持され、この支持台45を介して、例えばボールネジ機構46よりなる昇降機構により、載置台41表面が下部室4Bに位置する載置位置と、図4に示す処理位置との間で昇降自在に構成されている。図中47は例えばステンレス鋼(SUS)により構成されたベローズであり、支持台45はこのベローズ47を介して処理室4と導通している。
前記載置台41の内部には、冷媒を通流させるための冷媒室48が形成されており、これにより載置台41表面は例えば40℃程度に制御され、この載置台41の温度とプラズマからの入熱によりウエハWが所定温度例えば60℃程度に制御されるようになっている。また載置台41の内部にはガス流路49が設けられており、静電チャック42とウエハW裏面との間に、冷却ガスをなすバックサイドガスを供給してウエハWの温度を調整するように構成されている。
処理室4の天壁部分の前記載置台41と対向する領域は、上部電極を兼用するガス供給室5として構成されている。このガス供給室5の下面には、多数のガス吐出孔5aが形成されており、また上面にはガス供給手段をなすガス供給路51を介して第1の処理ガス源として、例えばCFガス源52Aと、Cガス源52Bとが接続されると共に、第2の処理ガス源として、例えばSFガス源52CとCHFガス源52Dとが夫々接続されている。図中MA,MB,MC,MDはマスフロ−コントローラ、VA,VB,VC,VDはバルブであり、これらにより流量調整手段50が構成されている。こうして第1の処理ガス又は第2の処理ガスはガス供給室5を介してガス吐出孔5aから載置台41に向けて、当該載置台41の載置面の面内全体にほぼ均一に供給されるようになっている。
また処理室4の上部室4Aの周囲には、磁場形成手段をなす複数の異方性セグメント柱状磁石を備えたダイポールリング磁石61が配置されており、上部室4A内に所定の磁場例えば100Gを加えることができるようになっている。さらに前記載置台41には、整合器62を介してプラズマ形成用の高周波供給手段をなす高周波電源部63が接続されており、この高周波電源部63から所定の周波数、例えば13.56MHzの高周波電力が載置台41に供給されるようになっている。こうして前記ガス供給室5と載置台41とは一対の電極として機能し、ガス供給室5と載置台41との間に高周波を発生させて、上記処理ガスをプラズマ化することができる。このような処理室4内は、真空排気手段54により圧力調整手段54A,排気路53を介して、所定の真空度まで排気されるようになっている。図中55はウエハの搬出入口、56は前記搬出入口55を開閉するためのゲートバルブである。
また、このプラズマ処理装置10には、制御手段をなす例えばコンピュータからなる制御部57が設けられており、この制御部57はプログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部等を備えていて、前記プログラムには制御部57から流量調整手段50や圧力調整手段54A等のプラズマ処理装置10の各部に制御信号を送り、ウエハWに対してプラズマ処理を施すように命令が組み込まれている。また、例えば前記メモリは処理圧力、処理時間、ガス流量、電力値等の処理パラメータの値が書き込まれる領域を備えており、CPUがプログラムの各命令を実行する際、これらの処理パラメータが読み出され、そのパラメータ値に応じた制御信号がこのプラズマ処理装置10の各部位に送られることになる。このプログラム(処理パラメータの入力操作や表示に関するプログラムも含む)は、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、MO(光磁気ディスク)等の記憶部58に格納されて制御部57にインストールされる。
続いてこのようなプラズマ処理装置10にて行われるエッチング処理について説明する。先ず図示しないゲートバルブを開き、図示しないウエハ搬送部を介して、その表面に図1に示す構成を備えたウエハWを搬出入口55から処理室4内に搬入し、前記載置位置にある載置台41上に受け渡す。そして載置台41を前記処理位置まで上昇させ、真空排気手段54により圧力調整手段54Aを介して処理室4内を所定の真空度例えば5.3Pa(40mTorr)まで排気する。次いでガス供給室5から第1の処理ガスであるCFガスとCガスとを例えば夫々100sccm、30sccm流量で導入する。
一方、載置台41に高周波電源部63から所定の周波数例えば13.56MHzの高周波を、例えば1400Wの電力で供給する。これにより上部電極であるガス供給室5と下部電極である載置台41との間に高周波電界が形成される。ここで上部室4A内では、ダイポールリング61により水平磁界が形成されているので、ウエハWが存在する処理空間には直交電磁界が形成され、これによって生じた電子のドリフトによりマグネトロン放電が生成される。そしてこのマグネトロン放電により第1の処理ガスがプラズマ化され、このプラズマによりウエハW上のマスク層33と中間層32とが既述のようにエッチングされる。
次いで第1の処理ガスの導入を停止し、真空排気手段54により圧力調整手段54Aを介して処理室4内を所定の真空度例えば2.65Pa(20mTorr)まで排気する。次いでガス供給室5から第2の処理ガスであるSFガスとCHFガスとを夫々例えば30sccm、60sccm流量で導入する。
一方、載置台41に高周波電源部63から所定の周波数例えば13.56MHzの高周波を、例えば400Wの電力で供給する。これにより既述のように、ウエハWが存在する処理空間にはマグネトロン放電が生成される。そしてこのマグネトロン放電により第2の処理ガスがプラズマ化され、このプラズマによりウエハW上の中間層32とレンズ材料層31とが既述のようにエッチングされる。こうして表面にマイクロレンズ3が形成されたウエハWは、図示しないウエハ搬送部により、搬出入口55を介して処理室4の外部に搬出される。
以上のように、上述の実施の形態では、マスク層33とレンズ材料層31との間に中間層32を設け、先ずマスク層33を用いて有機材料よりなる中間層32を所定の条件でエッチングすることにより、この中間層32のレンズ形状を大きくしてから、当該中間層32をマスクとして用いて無機材料よりなるレンズ材料層31をエッチングしている。このためレンズ材料層31には、マスク層33よりもレンズ形状が大きい中間層32の形状が転写されることになり、こうしてレンズ形状がマスク層33よりも大きいマイクロレンズ3を形成することができる。これによりマイクロレンズ3の間隔D1を初期間隔d1よりも狭くすることができ、エッチング条件を選択すれば、間隔D1がゼロであり、間隔D2が限りなくゼロに近付いたマイクロレンズ3を形成することができる。
ここで仮に、中間層32を設けず、マスク層33と、SiN膜よりなるレンズ材料層31とを積層し、SFガスとCHFガスとを含む処理ガスを用いてマイクロレンズ3を形成する場合について考察すると、既述のようにSiN膜のエッチングでは、Nガスの存在によりCラジカル等の堆積が阻害され、有機膜のエッチングに比べて成膜性が小さいので、エッチング初期に広がったレンズ材料層31の間隔D1への前記堆積物の埋め込みが進行しにくい。
この際エッチング処理を長時間行うことにより、成膜性を増加させ、前記間隔D1への前記堆積物の埋め込みを進行させることも考えられるが、前記SiN膜は、膜厚の高い面内均一性を確保するためには1μm程度の膜厚が限界であり、それ以上膜厚を大きくできないという背景があり、エッチング時間を長くとれない。このように限られた膜厚の中では成膜性を増加させることができないので、マイクロレンズ3の間隔D1をマスク層33の初期間隔d1よりも狭めることは困難であると推察される。
ここでこのレンズ材料層31のエッチングでは、前記中間層32に対する前記レンズ材料層31のエッチング選択比((レンズ材料層31のエッチング速度)/(中間層32のエッチング速度)):以下「エッチング選択比」という)を制御することにより、後述の実施例からも明らかなようにマイクロレンズ3のレンズ形状を制御することができる。
この際このエッチング選択比は、SFガスとCHFガスとの流量比を調整することにより制御することができる。つまりレンズ材料層31のエッチングでは、既述のようにSFガスとCHFガスとから解離した解離生成物中のFラジカルがエッチング種として、Cラジカル等が堆積種として夫々作用するので、これらFラジカルの量と、Cラジカル等の量を調整することにより、エッチング性や堆積性が調整され、これによりエッチング選択比の制御を行うことができる。
そして後述の実施例より、前記エッチング選択比が小さいとエッチング性に対する堆積性が小さくなり、一方前記エッチング選択比が大きいとエッチング性に対する堆積性が大きくなって、レンズ形状が大きくなること、また前記エッチング選択比が大きくなり過ぎると、エッチング性に対する堆積性が大きくなり過ぎ、エッチング速度が低下して、エッチストップが発生してしまうこと、さらにエッチング選択比がウエハ面内のエッチング速度の均一性に影響を与えること、が認められていることから、これらを踏まえてエッチング選択比の適正範囲を求める必要がある。
このためマイクロレンズ3を、生産ラインのスループットを考慮した処理時間内で、レンズ形状を制御し、しかもレンズ形状の面内均一性を高めた状態で形成するには、前記エッチング選択比が1.0以上1.6以下となるエッチング条件でエッチング処理を行うことが好ましく、特にエッチング選択比が1.4以上1.6以下の範囲であれば、初期間隔d1と同じ程度か、それよりも小さい間隔D1を備えたマイクロレンズ3を形成でき、さらにエッチング選択比を絞り込むことにより、間隔D1がゼロであり、間隔D2が限りなくゼロに近付いたマイクロレンズを形成することができる。
また処理容器4内に供給する高周波電力の供給量や、処理容器4内の処理圧力の制御によっても、後述するようにレンズ形状が制御でき、間隔D1の大きさを調整することができる。この理由は、前記高周波電力の供給量や処理圧力の変化によって、SFガスとCHFガスに与えられるエネルギー量が変化し、これによりSFガスとCHFガスとから解離した解離生成物中のFラジカルや、Cラジカル等の発生量が異なるため、SFガスとCHFガスの流量比が同じであっても、エッチングに寄与するFラジカルの量や、堆積に寄与するCラジカル等の量が変化するためと推察される。従ってレンズ材料層31のエッチング速度が中間層32のエッチング速度よりも大きくなるエッチング条件にてエッチングを行うことが間隔D1を狭めるためには望ましく、エッチング選択比、高周波電力の供給量や処理圧力等のエッチング処理のパラメータを調整することによって、レンズ形状の調整幅が大きくなり、間隔D1や間隔D2がゼロに近いか、又はゼロのマイクロレンズ3を形成することができる。
以上のように、本発明では、有機材料よりなるマスク層33と中間層32と、無機材料よりなるレンズ材料層31との3層構造を用いてマイクロレンズ3を形成しているので、エッチング条件を選択することにより、レンズ形状が制御できて、マスク層33のレンズ形状よりもレンズ幅が大きく、隣接するレンズ同士の間のレンズ間距離(間隔D1)が0〜0.1μm程度と極めて小さい無機材料よりなるマイクロレンズ3を形成することができる。このようなマイクロレンズ3では、感光部21への集光度が大きいので、高い感度を確保することができる。
このように無機材料よりなるマイクロレンズ3の実用化を図ることができるので、目的とする波長領域に応じてマイクロレンズ3の材料を有機材料や無機材料から自由に選択するという材料選択の自由度が高められる。また異なる材料により形成されたマイクロレンズ3を複数層に亘って固体撮像素子に設けることにより、各マイクロレンズ3によって、各々の特定の波長領域の集光を選択的に行い、各々の苦手波長領域を補うことも可能となると予測される。
以上において前記第1の処理ガスとしては、CFガス、SFガス、Cガス、Cガスから選ばれるガスと、Cガス、Cガス、Cガス、Cガス、Cガスから選ばれるガスとを組み合わせたガスを用いることができる。また第2の処理ガスとしては、SFガスとCHFガスに酸素(O)ガスを組み合わせるようにしてもよい。
また前記中間層32とマスク層33とは共に有機材料により構成されるが、これらは同じ種類の膜により構成されるものであってもよいし、異なる種類の膜により構成されるものであってもよい。これらを同種の膜により構成する場合には、前記マスク層33と中間層32は、例えばフェノール系レジスト膜、アクリル系レジスト膜、KrFレジスト膜、シクロオレフィン無水マレイン酸をプラットホームとしたレジスト膜(COMAレジスト膜)等により構成される。この場合には、マスク層33と中間層32とのエッチング選択比が同じになるので、マスク層33の形状が中間層32にそのまま転写され、レンズ形状の制御を行いやすいという点で有効である。
さらに前記中間層32は1層以上の複数層形成するようにしてもよく、これらは同じ種類の有機膜や異なる種類の有機膜より形成することができる。このように中間層32を複数層積層して設けることにより、中間層32のレンズ形状の調整の幅が大きくなり、これが転写されることでマイクロレンズ3のレンズ形状についても調整の幅が大きくなる。
さらにまたレンズ材料層31を形成する無機材料としては、シリコン酸化膜やシリコン窒化酸化膜等を用いることができる。ここでレンズ材料層31としてシリコン酸化膜を用いる場合について説明する。このシリコン酸化膜とは、ケイ素と酸素(O)とを含む膜であり、一般的には二酸化シリコン膜(SiO膜)として知られているので、ここではSiO膜として説明する。先ずSiO膜の形成方法の一例を挙げると、SiO膜を成膜するための原料ガスとしては、例えばテトラエチルオルトシリケート(Si(OC)などの有機ソースの蒸気(ガス)及び酸素ガスが用いられ、これらテトラエチルオルトシリケートガス及び酸素ガスをプラズマ化させることで、プラズマ中に含まれるシリコン及び酸素の各活性種により、前記カラーフィルタ層26の上にSiO膜が例えば4μmの膜厚で形成される。
そしてSiO膜よりなるレンズ材料層31のエッチング処理では、SiN膜のエッチングと同様に、SFガスとCHFとをプラズマ化することにより、これらのガスから解離した解離生成物中のFラジカルがエッチング種として、Cラジカル、CFラジカル、CFラジカル、CFラジカル等が堆積種として夫々作用し、Fラジカルによるエッチングと、Cラジカル等による堆積とが同時に行われながらエッチングが進行していくと推察される。
この際、SiO膜に対しては、CFラジカル(CF)、CFラジカル(CF )、CFラジカル(CF )等は、次の反応に従って作用するものと考えられる。
3/4SiO+CF → 3/4SiF+CO+1/2O
1/2SiO+CF → 1/2SiF+CO
1/4SiO+CF → 1/4SiF+1/2CO+1/2C
このようにSiO膜のエッチングでは、O及びCOが発生すると共に、Cが堆積成分として放出され、このOやCOの影響により、有機膜である中間層32をエッチングする場合に比べて成膜性が小さくなると考えられるが、これらOやCOは、SiN膜のエッチング時に発生するNガスに比べてCラジカル等の堆積を阻害する程度が小さいと推察される。また後述の実施例よりも明らかなように、エッチング選択比が大きくなり過ぎてエッチングが進行しないという現象が発生しないので、エッチング選択比の増加に伴い、レンズ形状を大きく形成することが可能となるものと予測される。
このため、レンズ材料層31がSiO膜である場合には、前記エッチング選択比が1.7以上となるエッチング条件でエッチング処理を行うことにより、生産ラインのスループットを考慮した処理時間内で、レンズ形状が所望の範囲で制御できる状態でマイクロレンズ3を形成でき、エッチング条件を選択することにより、間隔D1が初期間隔d1より狭い、さらには間隔D1がゼロであり、間隔D2が限りなくゼロに近付いたマイクロレンズを形成することができる。またこのエッチング選択比でエッチングを行う場合には、後述の実施例よりも明らかなように、エッチング速度の面内均一性が良好である。
このようにレンズ材料層31がSiN膜、SiO膜である場合には、エッチング条件を選択することにより、間隔D1,D2がゼロかゼロに限りなく近いマイクロレンズ3を形成することができることから、シリコン窒化酸化膜を材料としてマイクロレンズ3を形成する場合にも同様の効果が得られると推察される。このシリコン窒化酸化膜は、ケイ素と窒素と酸素とを含む膜であって、ここではSiON膜とするが、このSiON膜は、例えばケイ素と窒素と酸素とを含む処理ガスを用い、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって形成される。
また本発明のマイクロレンズは、図5(a)や図5(b)に示す構造のCCD固体撮像素子やCMOSセンサー上に形成されるマイクロレンズ3に対しても適用できる。図5(a)は、表面に形成されたマイクロレンズ3の他に、層内マイクロレンズ27を備える例であり、この層内マイクロレンズ27は、図1に示す構造において、カラーフィルタ層26の下層に形成される。図中28は層内マイクロレンズ27の表面に形成された平坦化膜であって(カラーフィルタ層26のみの場合もある)、その他の構造は、図1に示す構造と同じである。このような構造では、表面のマイクロレンズ3が本発明の手法により形成される。また図5(b)は、図1に示す構造において、遮光膜24の上層に直接マイクロレンズ3を形成する例であり、この表面のマイクロレンズ3が本発明の手法により形成される。
以下に本発明の効果を確認するために行った実施例について説明する。以下の実験においては、図1に示すように、Si基板2上に、感光部21、垂直レジスタ22、導電膜23及び遮光膜24が形成され、その上方に、平坦化膜25、カラーフィルタ層26、レンズ材料層31、中間層32、及び所定のレンズ形状に形成されたマスク層33が下方側からこの順に形成されたウエハWを用いた。エッチング装置としては上述の図4に示すプラズマエッチング装置を用いている。
1.レンズ材料層31がSiN膜より形成されている場合
(実施例1−1)
図6(a)に示すように、膜厚が1μmのレンズ材料層31の上にフェノール系レジスト膜からなる中間層32、及びフェノール系レジスト膜からなり、所定のレンズ形状に形成されたマスク層33がこの順に形成された8インチサイズのウエハWに対して、以下の条件においてエッチングを行い、マスク層33、中間層32、レンズ材料層31(マイクロレンズ3)の夫々のレンズ形状について、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いてその平面形状を撮像し、これに基づいてマスク層33、中間層32、レンズ材料層31の夫々について間隔D1を測定した。前記SEMにより撮像された写真(以下「SEM写真」という)をトレースしたものと、前記間隔D1とを併せて図6(a)に示す。
[中間層32のエッチング条件]
処理ガス :CF/C=100/30sccm
高周波電源の電力 :1400W
処理圧力 :5.3Pa(40mTorr)
載置台の設定温度 :0℃
処理時間 :EPD(プラズマ発光スペクトル分析器による終点検出装置)により199秒エッチングを行った。ここでエッチング時の終点はCFラジカルによる発光スペクトル強度(波長260nm)とCNラジカルによる発光スペクトル強度(波長387.2nm)の比率等の演算結果に基づいて検出し、エッチングを停止した。
[レンズ材料層31のエッチング条件]
処理ガス :SF/CHF/O=60/50/25sccm
エッチング選択比 :0.95
高周波電源の電力 :400W
処理圧力 :2.65Pa(20mTorr)
載置台の設定温度 :0℃
処理時間 :レンズ材料層31を750nmエッチングするまで行い、エッチングを停止した。
(比較例1)
図6(b)に示すように、膜厚が1μmのレンズ材料層31の上に、フェノール系レジスト膜からなり、所定のレンズ形状に形成されたマスク層33がこの順に形成されたウエハWに対して、以下の条件においてエッチングを行い、マスク層33、レンズ材料層31の夫々のレンズ形状の平面形状についてSEM写真を撮像し、これに基づいてマスク層33、レンズ材料層31の夫々について間隔D1を測定した。このSEM写真をトレースしたものと、前記間隔D1とを併せて図6(b)に示す。
[レンズ材料層31のエッチング条件]
処理ガス :SF/CHF=60/60sccm
エッチング選択比 :1.09
高周波電源の電力 :400W
処理圧力 :2.65Pa(20mTorr)
載置台の設定温度 :40℃
処理時間 :レンズ材料層31を750nmエッチングするまで行い、エッチングを停止した。
(実験結果)
前記間隔D1(d1)について着目すると、実施例1では、マスク層33が320nm、中間層32が100nm、マイクロレンズ3が358nmであり、比較例1では、マスク層33が500nm、マイクロレンズ3が700nmであった。これにより前記間隔D1は、実施例1では、マスク層33に比べてマイクロレンズ3では約1.1倍に広がっているのに対して、比較例1では、マスク層33に比べてマイクロレンズ3では約1.4倍に広がっていることが認められた。
ここでエッチング選択比を見ると、実施例1では0.95、比較例1では1.09と、比較例1の方が大きく、エッチング選択比が大きい方が堆積性が強く、レンズ形状が大きくなりやすいが、それでもなお実施例1の方がレンズ形状を大きくでき、間隔D1を狭められることが認められ、これにより本発明の有効性が理解された。また実施例1の中間層32の間隔D1は、マスク層33の間隔D1よりも狭くなることも確認された。
(実施例1−2:エッチング選択比の調整によるレンズ形状の制御について)
実施例1−1と同様のウエハWに対し、レンズ材料層31に対して、エッチング選択比を0.95〜1.75の範囲で変えてエッチングを行い、マスク層33、中間層32、レンズ材料層31の夫々について、平面形状と断面形状についてSEM写真を撮像し、レンズ形状の変化を観察すると共に、このSEM写真に基づいて夫々について間隔D1(d1)とエッチング深さとを測定した。
ここでエッチング深さ(エッチング量)とはレンズ材料層(SiN膜)31のエッチング量の指標となるものであり、図7(a)に示す中間層32のエッチング後のレンズ材料層31の厚さXと、図7(b)に示すレンズ材料層31のエッチング後のレンズ材料層31の厚さYとの差異(X−Y)より算出される。この際前記厚さX,Yは、レンズ形状が形成されていない領域の厚さである。またこの実施例では、中間層32のエッチングをプラズマ発光スペクトルによるエッチング終点の検出により行っており、中間層32のエッチング終了時には、レンズ材料層31の表面部が多少エッチングされる場合もあるため、図7(a)ではレンズ材料層31の表面がエッチングされた状態を示している。またエッチング条件によっては中間層32とレンズ材料層31の間隔D1はゼロではない場合もあるため、ここではこれらに所定間隔D1を持たせた状態を示している。このSEM写真をトレースしたものと前記間隔D1とエッチング深さとを併せて図8に示す。またエッチング選択比と間隔D1との関係性について図9に示す。
[中間層32のエッチング条件]
実施例1−1と同じ条件にて行った。
[レンズ材料層31のエッチング条件]
処理ガス :別記
エッチング選択比 :別記
高周波電源の電力 :400W
処理圧力 :2.65Pa(20mTorr)
載置台の設定温度 :0℃
処理時間 :レンズ材料層31を750nmエッチングするまで行い、エッチングを停止した。
エッチング選択比の制御は、処理ガスの流量比を変えることにより行った。エッチング選択比と処理ガスの流量比との関係は次の通りである。
選択比0.95:SF/CHF/O=60/50/25sccm
選択比1.42:SF/CHF=30/60sccm
選択比1.59:SF/CHF=28/60sccm
選択比1.66:SF/CHF=29/60sccm
選択比1.75:SF/CHF=25/60sccm
図8及び図9によりエッチング選択比を調整することによって、レンズ形状が変化し、間隔D1を制御できることが認められた。この結果により、エッチング選択比が0.95のときは、間隔D1は初期間隔d1よりも大きくなってしまうが、エッチング選択比の増加に伴い前記間隔D1が小さくなること、一方エッチング選択比が1.66以上のときには、レンズ材料層31のエッチング深さが目標値の750nm前後まで達せず、エッチングが進行しない現象が発生することが確認された。このようにエッチング選択比が大きくなり過ぎると、エッチングが進行しないのは、Fラジカルによるエッチングも進行するものの、それ以上にCラジカル等による堆積が進行してしまうので、エッチング量に対する堆積量の比率が高くなり過ぎ、エッチストップが発生してしまうためと推察される。
これにより、図9のデータとも併せて、ある程度のエッチング量を確保しながら、初期間隔d1よりも幅狭な間隔D1を有するマイクロレンズ3を形成するためには、エッチング選択比が1.0以上1.6以下となる条件で中間層32とマイクロレンズ3のエッチングを行うことが好ましいこと、特にエッチング選択比が1.4以上1.6以下の範囲であれば、間隔D1が150nmよりも小さくなり、マイクロレンズ3の間隔D1を中間層32と同じ程度か、さらに幅狭に形成でき、より好ましいことが理解される。
(実施例1−3:エッチング選択比とエッチング速度の面内均一性との関係について)
実施例1−1と同様のウエハWに対して、エッチング選択比を0.86〜3.25の範囲で変えてレンズ材料層31のエッチングを行い、レンズ材料層31のエッチング速度と、エッチング速度の面内均一性について測定を行った。前記エッチング速度は、前記ウエハ面内の25箇所にて測定したエッチング速度の平均値を示し、エッチング速度の面内均一性は、前記ウエハ面内の25箇所にて測定したエッチング速度の偏差をエッチング速度の絶対値で除した値を示しており、この値がゼロに近い程エッチング速度の面内均一性が高いことを示している。なお中間層32とレンズ材料層31のエッチング条件は以下の通りである。
[中間層32のエッチング条件]
実施例1−1と同じ条件にて行った。
[レンズ材料層31のエッチング条件]
処理ガス :別記
エッチング選択比 :別記
高周波電源の電力 :400W
処理圧力 :2.65Pa(20mTorr)
載置台の設定温度 :0℃
処理時間 :レンズ材料層31を750nmエッチングするまで行い、エッチングを停止した。
エッチング選択比の制御は、処理ガスの流量比を変えることにより行った。エッチング選択比と処理ガスの流量比との関係は次の通りである。
選択比0.86:SF/CHF/O=60/25/30sccm
選択比0.95:SF/CHF/O=60/50/25sccm
選択比1.42:SF/CHF=30/60sccm
選択比1.59:SF/CHF=28/60sccm
選択比1.66:SF/CHF=29/60sccm
選択比1.75:SF/CHF=25/60sccm
選択比2.17:SF/CHF=20/60sccm
選択比3.25:SF/CHF=15/60sccm
処理ガスの流量比とエッチング選択比との関係、エッチング速度、エッチング速度の面内均一性を併せて図10に示す。この結果により、エッチング選択比が1.75以上になると、エッチング速度の面内均一性が急激に悪化することが認められ、エッチング選択比が1.0〜1.6となる条件で中間層32とマイクロレンズ3のエッチングを行うことにより、レンズ形状の高い面内均一性が確保できることが確認された。
2.レンズ材料層31がSiO膜より形成されている場合
(実施例2−1:エッチング選択比の調整によるレンズ形状の制御について)
厚さ4.2μmのレンズ材料層31の上に、フェノール系レジスト膜からなる中間層32、及び所定のレンズ形状に形成されたフェノール系レジスト膜からなるマスク層33が下からこの順に形成された6インチサイズのウエハWに対して、エッチング選択比を1.63〜2.06の範囲で変えてレンズ材料層31のエッチングを行い、マスク層33、中間層32、マイクロレンズ3の夫々について、平面形状と断面形状についてSEM写真を撮像し、レンズ形状の変化を観察すると共に、このSEM形状に基づいて夫々について間隔D1(d1)を測定した。このSEM写真をトレースしたものと間隔D1とを併せて図11に示す。またエッチング選択比と間隔D1との関係性について図12に示す。
[中間層32のエッチング条件]
処理ガス :CF/C=100/30sccm
高周波電源の電力 :1200W
処理圧力 :5.3Pa(40mTorr)
載置台の設定温度 :0℃
処理時間 :EPDにより139秒エッチングを行い、エッチング時の終点はCOラジカルによる発光スペクトル強度(波長226nm)とCFラジカルによる発光スペクトル強度(波長260nm)の比率の演算結果に基づいて検出し、エッチングを停止した。
[レンズ材料層31のエッチング条件]
処理ガス :別記
エッチング選択比 :別記
高周波電源の電力 :400W
処理圧力 :2.65Pa(20mTorr)
載置台の設定温度 :0℃
処理時間 :レンズ材料層31を2.8μmエッチングするまで行い、エッチングを停止した。
エッチング選択比の制御は、処理ガスの流量比を変えることにより行った。エッチング選択比と処理ガスの流量比との関係は次の通りである。
選択比1.63:SF/CHF=12/60sccm
選択比1.80:SF/CHF=10/60sccm
選択比2.06:SF/CHF=8/60sccm
図11及び図12によりエッチング選択比を調整することによって、レンズ形状が変化し、間隔D1を制御できることが認められた。この結果により、エッチング選択比が1.7以上であれば間隔D1は500nm以下となり、エッチング選択比が1.8以上であれば初期間隔d1とほぼ同程度であって、エッチング選択比の増加に伴い前記間隔D1が小さくなること、またレンズ材料層31がSiN膜である場合と異なり、エッチング選択比が増加してもエッチング量が確保できることが認められた。このようにレンズ材料層31がSiO膜の場合には、エッチング選択比が大きくなっても、エッチング量に対する堆積量の比率が高くなり過ぎることはなく、エッチストップは発生しないと推察される。
これにより、図12の近似曲線から、初期間隔d1と同程度か幅狭な間隔D1を有するマイクロレンズ3を形成するためには、エッチング選択比が1.8以上となる条件で中間層32とマイクロレンズ3のエッチングを行うことが好ましいことが認められ、またエッチング選択比が2.2以上になると、間隔D1をゼロにできることが予測される。
(実施例2−2:エッチング選択比とエッチング速度の面内均一性との関係について)
実施例2−1と同様のウエハWに対して、エッチング選択比を1.63〜2.06の範囲で変えてレンズ材料層31のエッチングを行い、レンズ材料層31のエッチング速度と、エッチング速度の面内均一性について測定を行った。前記エッチング速度及びエッチング速度の面内均一性は、前記エッチング速度について前記ウエハ面内の9箇所にて測定し、実施例1−3と同様の手法により算出した。なお中間層32とレンズ材料層31のエッチング条件は以下の通りである。
[中間層32のエッチング条件]
実施例1−1と同じ条件にて行った。
[レンズ材料層31のエッチング条件]
処理ガス :別記
エッチング選択比 :別記
高周波電源の電力 :400W
処理圧力 :2.65Pa(20mTorr)
載置台の設定温度 :0℃
処理時間 :レンズ材料層31を2.8μmエッチングするまで行い、エッチングを停止した。
エッチング選択比の制御は、処理ガスの流量比を変えることにより行った。エッチング選択比と処理ガスの流量比との関係は実施例2−1と同様である。
処理ガスの流量比とエッチング選択比との関係、エッチング速度、エッチング速度の面内均一性を併せて図13に示す。この結果により、エッチング選択比が1.63〜2.06の範囲では、エッチング速度の面内均一性については良好であることが確認された。
(実施例2−3:間隔D1と高周波電力との関係について)
実施例2−1のウエハWに対して、エッチング選択比を1.6に固定し、高周波電力の供給量を変えてエッチングを行い、得られたマイクロレンズ3について間隔D1を測定し、当該間隔D1の高周波電力依存性と、レンズ材料層31のエッチング速度及びエッチング速度の面内均一性について測定した。前記エッチング速度とエッチング速度の面内均一性については実施例2−2と同様の手法により測定を行った。なおエッチング条件は以下の通りである。
[中間層32のエッチング条件]
実施例1−1と同じ条件にて行った。
[レンズ材料層31のエッチング条件]
処理ガス :SF/CHF=12/60sccm
エッチング選択比 :1.6
高周波電源の電力 :400W、800W
処理圧力 :2.65Pa(20mTorr)
載置台の設定温度 :0℃
処理時間 :レンズ材料層31を2.8μmエッチングするまで行い、エッチングを停止した。
この結果を図14に示す。図14中縦軸は間隔D1、横軸は高周波電力の供給量を夫々示している。また電力供給量が400Wのときのエッチング速度は186.4nm/min、エッチング速度の面内均一性は±4.5%であり、電力供給量が800Wのときのエッチング速度は339.6nm/min、エッチング速度の面内均一性は±3.9%であった。これにより、高周波電力の供給量を変化させることによって、レンズ形状が調整できて間隔D1の大きさが制御できること、またエッチング速度及びエッチング速度の面内均一性についても調整できること、さらにエッチング選択比が1.6の場合には、電力供給量が400Wのときよりも800Wのときの方が間隔D1が狭くなり、前記エッチング速度の面内均一性も向上することが認められた。
(実施例2−4:間隔D1と処理圧力との関係について)
実施例2−1のウエハWに対して、エッチング選択比を1.6に固定して、処理圧力の値を変えてエッチングを行い、得られたマイクロレンズ3について間隔D1を測定し、当該間隔D1の処理圧力依存性と、レンズ材料層31のエッチング速度及びエッチング速度の面内均一性について測定した。前記エッチング速度とエッチング速度の面内均一性については実施例2−2と同様の手法により測定を行った。なおエッチング条件は以下の通りである。
[中間層32のエッチング条件]
実施例1−1と同じ条件にて行った。
[レンズ材料層31のエッチング条件]
処理ガス :SF/CHF=10sccm/60sccm
エッチング選択比 :1.6
高周波電源の電力 :800W
処理圧力 :1.94Pa(15mTorr)、2.65Pa(20mTorr)
載置台の設定温度 :0℃
処理時間 :レンズ材料層31を2.8μmエッチングするまで行い、エッチングを停止した。
この結果を図15に示す。図15中縦軸は間隔D1、横軸は処理圧力を夫々示している。また処理圧力が1.94Paのときのエッチング速度は339.6nm/min、エッチング速度の面内均一性は±3.9%であり、処理圧力が2.65Paのときのエッチング速度は323.0nm/min、エッチング速度の面内均一性は±4.3%であった。これにより、処理圧力を変化させることによって、レンズ形状が調整できて間隔D1の大きさが制御できること、またエッチング速度及びエッチング速度の面内均一性についても調整できること、さらにエッチング選択比が1.6の場合には、処理圧力が1.94Paの方が間隔D1が狭くなり、前記エッチング速度の面内均一性も向上することが認められた。
このようにレンズ形状や前記面内均一性が高周波電力の供給量や処理圧力に依存するのは、既述のように、高周波電力の供給量や処理圧力の増加に伴い、Fラジカルの量が増え、結果としてエッチングに寄与するFの量と、堆積に寄与するC等の量との割合が変化し、これがレンズ形状や前記エッチング速度の面内均一性に反映されるためと推察される。またレンズ材料層31がSiN膜の場合には、間隔D1と高周波電力の供給量や処理圧力との関係については実験を行っていないが、レンズ材料層31がSiO膜の場合と同様の結果が得られると予測される。
以上において本発明のエッチング処理は上述のプラズマ処理装置のみならず、他の方式によってプラズマを発生させる装置においても実施できる。さらに本発明は、CCD固体撮像素子のみならずMOS型固体撮像素子や液晶表示素子に用いられるマイクロレンズの形成にも適用することが可能である。さらにまた本発明方法は、最表面マイクロレンズのみならず、層内レンズの形成にも有効であり、本発明のマイクロレンズが形成される基板として、半導体ウエハの他にガラス基板を用いるようにしてもよい。
本発明のマイクロレンズを備えたCCD固体撮像素子の一例を示す断面図である。 前記マイクロレンズの形成方法を示す工程図である。 前記マイクロレンズの形成方法を示す工程図である。 前記マイクロレンズを形成するためのエッチング工程を実施するためのマグネトロンRIEプラズマエッチング装置の一例を示す断面図である。 本発明のマイクロレンズを備えたCCD固体撮像素子の他の例を示す断面図である。 実施例1−1の結果を示すマイクロレンズの平面形状と間隔D1とを示す特性図である。 エッチング深さを説明するための断面図である。 実施例1−2の結果を示すマイクロレンズの平面形状と断面形状と間隔D1とエッチング深さとを示す特性図である。 実施例1−2の結果を示す間隔D1とエッチング選択比との関係を示す特性図である。 実施例1−3の結果を示すエッチング選択比とエッチング速度とエッチング速度の面内均一性とを示す特性図である。 実施例2−1の結果を示すマイクロレンズの平面形状と断面形状と間隔D1とを示す特性図である。 実施例2−1の結果を示す間隔D1とエッチング選択比との関係を示す特性図である。 実施例2−2の結果を示すエッチング選択比とエッチング速度とエッチング速度の面内均一性とを示す特性図である。 実施例2−3の結果を示す間隔D1と高周波電力の供給量との関係を示す特性図である。 実施例2−4の結果を示す間隔D1と処理圧力との関係を示す特性図である。 従来のマイクロレンズの形成方法を示す平面図である。 従来のマイクロレンズの形成方法を示す断面図である。
符号の説明
21 感光部
22 垂直レジスタ
23 導電膜
24 遮光膜
25 平坦化膜
26 カラーフィルタ層
3 マイクロレンズ
31 レンズ材料層
32 中間層
33 マスク層
4 処理室
41 載置台
42 静電チャック
5 ガス供給室
50 流量調整手段
52A CFガス源
52B Cガス源
52C SFガス源
52D CHFガス源
54 真空排気手段
54A 圧力調整手段
61 ダイポールリング磁石
63 高周波電源部

Claims (12)

  1. 基板の上に無機材料よりなるレンズ材料層を形成する工程と、
    次いでこのレンズ材料層の上に、有機材料よりなる中間層を形成する工程と、
    次いでこのレンズ材料層の上に、有機材料よりなるマスク層を形成する工程と、
    次いで前記マスク層にレンズ形状を形成する工程と、
    次いで前記マスク層と中間層とに対してエッチング処理を行うことにより、前記中間層にマスク層のレンズ形状を転写する工程と、
    次いでSFガスとCHFガスとを含む処理ガスを用いて、前記中間層とレンズ材料層とに対してエッチング処理を行うことにより、前記レンズ材料層に中間層のレンズ形状を転写し、レンズを形成する工程と、を含むことを特徴とするマイクロレンズの形成方法。
  2. 前記レンズ材料層は、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜、並びにシリコン窒化酸化膜より選択された膜より形成されることを特徴とする請求項1記載のマイクロレンズの形成方法。
  3. 前記マスク層と中間層とをエッチングする工程は、炭素とフッ素とを含むガスを処理ガスとして用いることを特徴とする請求項1又は2記載のマイクロレンズの形成方法。
  4. 前記マスク層は、レジスト膜より形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載のマイクロレンズの形成方法。
  5. 前記マスク層は、中間層と同じ種類の有機材料よりなる膜より形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載のマイクロレンズの形成方法。
  6. 前記レンズ材料層がシリコン窒化膜であるとき、
    前記中間層とレンズ材料層とをエッチングする工程は、前記レンズ材料層のエッチング速度を、中間層のエッチング速度で除して得られるエッチング選択比が1.0以上1.6以下となるエッチング条件で行われることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載のマイクロレンズの形成方法。
  7. 前記中間層とレンズ材料層とをエッチングする工程は、前記レンズ材料層のエッチング速度を、中間層のエッチング速度で除して得られるエッチング選択比が1.4以上1.6以下となるエッチング条件で行われることを特徴とする請求項6記載のマイクロレンズの形成方法。
  8. 前記レンズ材料層がシリコン酸化膜であるとき、
    前記中間層とレンズ材料層とをエッチングする工程は、前記レンズ材料層のエッチング速度を、中間層のエッチング速度で除して得られるエッチング選択比が1.7以上となるエッチング条件で行われることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載のマイクロレンズの形成方法。
  9. 前記中間層とレンズ材料層とをエッチングする工程は、前記レンズ材料層のエッチング速度を、中間層のエッチング速度で除して得られるエッチング選択比が1.8以上となるエッチング条件で行われることを特徴とする請求項8記載のマイクロレンズの形成方法。
  10. 前記エッチング選択比は、SFガスとCHFガスの流量比を調整することにより制御されることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか一に記載のマイクロレンズの形成方法。
  11. 前記マイクロレンズは、固体撮像素子において、行列状に並ぶ複数の感光部の各々に対応するように設けられた集光用のマイクロレンズであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一に記載のマイクロレンズの形成方法。
  12. 前記請求項1ないし請求項11のいずれか一の方法により成膜されたマイクロレンズを備えたことを特徴とする半導体装置。
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